JPH0624082U - 洋式水洗便器用脱臭装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 洋式水洗便器を設置した便所の使用者は用便
前に換気扇を稼働し、用便後（水洗後）中蓋を閉じるま
で作動させ、排泄物より発生する臭気を便所内に拡散す
ることなく、便器内で迅速に吸入して室外に排出し、便
所内の悪臭をなくして、常に便所の使用者に不快感を与
えないようにすることを目的とする。 【構成】 便器の中蓋２の下面周側部に、弾性を有する
ゴム又は合成樹脂材等により適断面形で帯状に成形した
気密用パッキング４を周設し、小型電動式換気扇の吸気
筒５が前記気密用パッキングの中蓋片側後部に位置する
部分を貫通し、先端の吸入口７が便器内に開口し、かつ
換気扇と該換気扇の排気側に連設した排気管８が中蓋の
外方に突出する如く装着する洋式水洗便器用脱臭装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は洋式便器を使用した時の排泄物の臭気を便所外に急速に排出する洋式 水洗便器用脱臭装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来便所内の脱臭には、便所の周壁上部の適所に換気扇を取り付け、室内にこ もった臭気を室外に排出する方法が行われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

しかし用便による排泄物の臭気は上昇し、室内全体に広がるので、従来の方法 では臭気を完全に室外に排出するには時間がかかり、後から便所に入る人は前の 臭気が残っており、非常に不快な思いをすると共に、換気扇を長い間運転する必 要があるため電力の消費が嵩む等の問題点があった。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】

本考案は前記の問題点を解決することを目的とするもので、洋式便器の中蓋の 下面周側部に弾性を有するゴム又は合成樹脂材によりパイプ状又は山形状等の適 断面形で帯状に成形した気密用パッキングを周設し、小型電動式換気扇を、吸気 筒が前記気密用パッキングの中蓋片側後部に位置する部分を貫通し、先端吸入口 が便器内に開口すると共に、換気扇が中蓋の外側方に突出する如く装着し、使用 者は換気扇を用便前に稼働し用便後（水洗後）中蓋を閉じるまで作動させ、悪臭 を便所内に拡散させることなく便器内で迅速に吸入して室外に排出し、便所内の 悪臭をなくして、常に便所の使用者に不快感を与えないようにするものである。

【０００５】 以下本考案の構成を図面に示す実施例によって説明する。

【０００６】

【実施例１】 図２、図３は本考案の実施例１を示すもので、便器１の中蓋２の下面周側部３ に、弾性を有するゴム又は合成樹脂製で適長の丸パイプよりなる気密用パッキン グ４を周設し、該パッキング４の中蓋片側後部に位置する部分に小型電動式換気 扇５の吸入側に連設した偏平状に広げた吸気管６を貫通し、先端吸入口７が便器 １内に開口すると共に、換気扇５が中蓋２の外側に突出し、かつ換気扇５の排気 側に連設した排気管８の先端部をホース接続部９とした実施例１による洋式水洗 便器用脱臭装置Ａを構成する。

【０００７】

【実施例２】 図４・図５は本考案の実施例２を示すもので、便器１の中蓋２の下面周側部３ 用パッキング４ａを周設し、該パッキング４ａの中蓋片側後部に位置する部分に 小型電動式換気扇５の吸入側に連設した偏平状に広げた吸気管６ａを貫通し、先 端吸入口７ａが便器１内に開口すると共に、換気扇５が中蓋２の外側に突出し、 かつ換気扇５の排気側に連設した排気管８の先端部をホース接続部９とした実施 例２による洋式水洗便器用脱臭装置Ａ′を構成する。

【０００８】

【作 用】

次に本考案の作用を使用する状態により説明する。 換気扇５に連設した排気管８のホース接続部９に排気用ホース１０を接続して その先端が屋外に開口する如く配管する。 便所を使用する人は、使用前に先ず換気扇５のスイッチを入れ便器１の上蓋を 開き用便をすれば、用便中も便器１内の排泄物の臭気は稼働する換気扇５の作用 により吸気筒６又は６ａを通して吸入され、排気管８を経て排気用ホース１０に より急速に屋外に排出され、使用者は用便中も臭気を全く感じない。 用便後水洗して排泄物を流し出した後便器１の上蓋１１を閉め終わるまで換気 扇５の運転を続ければ、便器１内及び便所内に残った僅かの臭気も完全に屋外に 排出されるので、すぐ次の人が便所に入っても臭気がなく不快を感ずることがな い。

【０００９】

【効 果】

本考案の脱臭装置を装着した洋式水洗便器は、使用前上蓋をしたままの状態で 換気扇のスイッチを入れれば便器内に残っている僅かの臭気も急速に屋外に排出 され、用便をする人は上蓋をあけても全たく臭気がなく、用便中も排泄物の悪臭 は便器外に拡散することなく換気扇の作動により直ちに屋外に排出されるので快 適に用便を済ませることが出来ると共に、用便後排泄物を水洗して上蓋を閉めれ ば便器内に残った臭気は気密用パッキングにより遮断されて外部に漏れることな く換気扇により完全に屋外に排出されるので、便所より出る時に換気扇のスイッ チを切っておけば、次に便所を使用する人に悪臭による迷惑をかけることがない 。 又換気扇の稼働は使用者が便所を使用する短時間でよいので、従来に比べ電力 の消費が非常に少なくて済み、かつ本考案の脱臭装置は従来の洋式水洗便器にそ のまま装着出来る等の優れた実用的効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案を装着した状態の洋式水洗便器の斜視
図

【図２】 実施例１による本考案の要部の底面図

【図３】 図２のＸ−Ｘ断面図

【図４】 実施例２による本考案の要部の底面図

【図５】 図４のＹ−Ｙ断面図

【符号の説明】 Ａ ……本考案の実施例１による洋式水洗便器用の脱臭
装置 Ａ′……本考案の実施例２による洋式水洗便器用の脱臭
装置 １ ……便器 ２ ……中蓋 ３ ……下面周側部 ４ ……気密用パッキング ４ａ……気密用パッキング ５ ……換気扇 ６ ……吸気扇 ５ ……吸気筒 ７ ……吸入口 ７ａ……吸入口 ８ ……排気管 ９ ……ホース接続部 １０ ……排気用ホース

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 便器の中蓋の下面周側部に、弾性を有す
   るゴム又は合成樹脂材等により適断面形で帯状に成形し
   た気密用パッキングを周設し、小型電動式換気扇の吸気
   筒が前記の気密用パッキングの中蓋片側後部に位置する
   部分を貫通し、先端の吸入口が便器内に開口し、かつ換
   気扇と該換気扇の排気側に連設した排気管が外方に突出
   する如く装着したことを特徴とする洋式水洗便器用脱臭
   装置。