JPH06240504A - 簡易衣料とその製造法 - Google Patents

簡易衣料とその製造法

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JPH06240504A
JPH06240504A JP5029089A JP2908993A JPH06240504A JP H06240504 A JPH06240504 A JP H06240504A JP 5029089 A JP5029089 A JP 5029089A JP 2908993 A JP2908993 A JP 2908993A JP H06240504 A JPH06240504 A JP H06240504A
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JP
Japan
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neck
sleeve
garment according
cut
cylindrical film
Prior art date
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Pending
Application number
JP5029089A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoyuki Ezaki
元幸 江崎
Masaki Shimizu
正樹 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06240504A publication Critical patent/JPH06240504A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
  • Outerwear In General, And Traditional Japanese Garments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 通気性がなく、微細塵埃やバクテリア等の
侵入を防ぐことができるフィルム製の簡易衣料を安価に
提供する。 【構 成】 熱可塑性樹脂をインフレーション成形して
得た筒状フィルム1をヒータ入りのトムソン刃を使用し
て打抜き、肩と脇及び袖下を融断、首と裾を切断、表側
の首部に切れ目を放射線状に入れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防菌、防塵性等を有す
る非通気性の簡易衣料と、その製造法に関する。
【0002】
【従来技術】クリーンルームで着用される作業服、医療
や汚染性物質を取扱う分野で着用される衣料には、使い
捨て用の簡易衣料が用いられることが多い。こうした簡
易衣料には、作業内容に応じて前掛け状のものから、上
下一体型のオーバーオール状のものが用いられ、また耐
水性を必要とする場合には、塩ビフィルム、ゴムや樹脂
製のシート素材が、長時間の作業が行われる分野では、
微量でも汚染力の強い物質を取扱う分野や外科手術のよ
うに、有害ビールスや細菌からの汚染を防ぐために着用
する簡易衣料でも、着心地を重視し、主として通気性の
ある織布や不織布或いは無数の小孔を孔穿け加工した樹
脂シートよりなる衣料が用いられている。
【0003】こうした衣料の製造は多くの場合、裁断し
た二枚の生地を合わせて脇及び肩の部分を縫着或いは融
着し、ついで筒状に成形した袖を縫着或いは融着して袖
付けしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の簡易衣料は上述
するように、その製造に裁断のほか、脇、肩、袖下、袖
付けなどの縫着や融着等多くの工程が必要で、しかも縫
着や融着に際しては、生地の位置合わせが必要で、こと
に袖付けにはかなりな手間と熟練を要していた。本発明
の目的は、防菌、防塵性等を有する非通気性の簡易衣料
を、従来よりも、より少ない工程数で簡易に得ることが
できるようにし、以って簡易衣料を安価に提供しようと
するものである。
【0005】
【課題の解決手段及び作用】本発明の簡易衣料はしたが
って、フィルムを素材とし、胴体部分と袖部分を一体に
成形して肩、脇及び袖の袖下部分のうち、少なくとも脇
及び袖の袖下部分を融着してなるものである。本発明の
簡易衣料によれば、フィルムで成形されるため、通気性
がなく、防菌及び防塵性を有するうえ、コンパクトにな
るので、保管や廃棄のスペースをとらず、使用後は脱ぎ
棄てるか破り棄てられる。
【0006】強度に関しては、厚みを変えることによ
り、強く或いは弱くすることができ、また樹脂を選択す
ることにより、親水性を与えることもできる。本発明の
簡易衣料はまた、袖が胴部と一体であるため、袖付けの
作業が不要となる。本発明に係る簡易衣料は、前及び後
のうち、少なくとも前側の首部に切れ目を複数カ所下向
きに、好ましくは放射状に入れるとよい。これにより首
を通すとき、首部が拡がって首が通り易くなるうえ、着
用時の首への当たりがきつくなく、ソフトなものとな
り、意匠的効果も生じる。
【0007】上述する簡易衣料の製造法は、内径が肩巾
と同程度をなす円筒状のフィルムに融断装置を一回ない
し複数回当て、両側より首部に達する肩と、脇及び袖下
部分を融断するか、或いは内径が背丈程度の円筒状のフ
ィルムに溶断装置を一回ないし複数回当て、脇及び袖下
部分を融断してなるもので、前者の首と裾及び後者の首
と裾と袖口は、好ましくは上記融断装置、例えばヒータ
入りのトムソン刃により上記各部の融断と同時に切断さ
れるが、別工程でカッターにより切断することもでき
る。融断装置を用いて切断する場合、首や裾更には袖口
の切断部分が融着されて多少繋がることがあっても、融
着部分は極く僅かで、簡単に開口が可能である。
【0008】本方法によれば、融着と切断を同時に一工
程で行うことができるため、上述の簡易衣料が少ない工
程で簡易に得られる。本方法における融断装置による融
断は、上述するようなヒータ入りのトムソン刃を用い、
レシプロ型或いはロータリー型のアクチュエイターで打
抜くことによって行うのが、簡易衣料の成形が一回の融
断で行えることから好ましいが、ヒートカッター或いは
超音波ウェルダーを用いて行うこともできる。
【0009】本方法においても、好ましくは簡易衣料の
表裏のうち、少なくとも表側の首部にカッター、好まし
くは上記融断装置により切れ目が複数カ所、より好まし
くは放射状に形成される。本方法で用いる円筒状フィル
ムは、熱可塑性樹脂をインフレーション成形することに
より得ることができ、強度を付与したいときには、フィ
ルムの厚みを増したり、一軸或いは二軸方向への延伸を
行うとよい。
【0010】この場合に用いられる熱可塑性樹脂は、例
えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等
で、親水性が必要であれば、ポリビニルアルコール等を
用いることができる。
【0011】
【実施例】低密度ポリエチレン(三井石油化学工業株式
会社製、商品名「ウルトゼックス3021F」)を19
0℃にインフレーション成形し、円筒状フィルムを得
た。ついでヒータ入りトムソン刃を使用し、図1の円筒
状フィルム1の打抜きを行って、aの部分を融断、bの
部分を切断、cの部分を表側のみ切断し、簡易衣料を得
た。
【0012】図2は、上述する円筒状のフィルム1の別
の打抜き態様を示すもので、dの部分を融断、eの部分
を切断、更にfの部分を表裏両側とも切断して簡易衣料
を得てなるものである。
【0013】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され、次のよ
うな効果を奏する。請求項1記載の簡易衣料は、フィル
ムからなる衣料であるので、通気性がなく、微細塵埃や
バクテリア等を確実に防ぐことができるほか、嵩張ら
ず、持ち運びも便利である。また接合部が融着されるほ
か、袖と胴部が一体で、袖付けが不要のため、作業工程
が短縮され、素材が安価なことゝ相俟って安価に提供す
ることができるため、使い捨てが可能となり、短時間の
使用や緊急時に好適である。
【0014】請求項2記載の簡易衣料のように、首部に
切れ目を複数カ所入れゝば、首の通りがよくなるばかり
でなく、着用時の首への当たりがソフトなものとなり、
意匠的効果も奏する。請求項3及び5記載の製造法によ
れば、融着と切断が同時に一工程で行えるため、従来の
裁断工程が不要となり、工程数をより少なくすることが
できる。
【0015】請求項4及び6更には7記載の製造法のよ
うに、首や裾の切断、更には袖口の切断、また首部への
切れ目の形成も上記融断装置を用いて行えば、一度の工
程で簡易衣料を成形することが可能となる。請求項8記
載の製造法のように、ヒータ入りのトムソン刃を用いる
と、1回の打抜きで簡易衣料が得られる。
【0016】請求項9記載の製造法のように、円筒状の
フィルムをインフレーション成形により得るようにすれ
ば、円筒状のフィルムを低コストで簡便に得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 円筒状のフィルムより簡易衣料を製造する方
法を示す図。
【図2】 円筒状のフィルムより簡易衣料を製造する別
の方法を示す図。
【符号の説明】
1・・・円筒状のフィルム

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムを素材とし、胴体部分と袖部分
    を一体に成形して肩、脇及び袖の袖下部分のうち、少な
    くとも脇及び袖の袖下部分を融着してなる簡易衣料。
  2. 【請求項2】 前及び後のうち、少なくとも前側の首部
    に切れ目が複数カ所入れられる請求項1記載の簡易衣
    料。
  3. 【請求項3】 内径が肩巾と同程度をなす円筒状のフィ
    ルムに融断装置を一回ないし複数回当て、両側より首部
    に達する肩と、脇及び袖下部分を融断してなる請求項1
    記載の簡易衣料の製造法。
  4. 【請求項4】 上記融断装置を用いて首及び裾の切断が
    行われる請求項3記載の簡易衣料の製造法。
  5. 【請求項5】 内径が背丈程度の円筒状のフィルムに溶
    断装置を一回ないし複数回当て、脇及び袖下部分を融断
    してなる請求項1記載の簡易衣料の製造法。
  6. 【請求項6】 上記融断装置を用いて首、袖口及び裾の
    切断が行われる請求項5記載の簡易衣料の製造法。
  7. 【請求項7】 前及び後のうち、少なくとも前側の首部
    に上記融断装置を用いて切れ目が複数カ所入れられる請
    求項3ないし6のいづれかの請求項に記載の簡易衣料の
    製造法。
  8. 【請求項8】 融断装置として、ヒータ入りのトムソン
    刃が用いられる請求項3ないし7のいづれかの請求項に
    記載の簡易衣料の製造法。
  9. 【請求項9】 円筒状のフィルムは、熱可塑性樹脂をイ
    ンフレーション成形して得られる請求項3または5のい
    づれかの請求項に記載の簡易衣料の製造法。
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