JPH0623914A - 酸素および水蒸気に透過性を示さない有機塩素無しコーテイングを有する筒状外被、それの製造および使用 - Google Patents

酸素および水蒸気に透過性を示さない有機塩素無しコーテイングを有する筒状外被、それの製造および使用

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JPH0623914A
JPH0623914A JP5054603A JP5460393A JPH0623914A JP H0623914 A JPH0623914 A JP H0623914A JP 5054603 A JP5054603 A JP 5054603A JP 5460393 A JP5460393 A JP 5460393A JP H0623914 A JPH0623914 A JP H0623914A
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Kirkor Dr Sirinyan
キルコル・シリンヤン
Hanns-Peter Mueller
ハンス−ペーター・ミユラー
Rolf Dhein
ロルフ・ダイン
Gunter Weber
グンター・ベバー
Sebastian Meyer-Stork
セバスチアン・マイヤー−シユトルク
Michael Stiem
ミヒヤエル・ステイーム
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 a.再生セルロース基質、 b.任意のプライマー層、 c.多くて50g/m224時間の、水蒸気に対する透
過率、および≦34mN/mの表面張力を有することを
特徴とする、有機塩素が入っていない、厚さが5から4
0μmのポリマー状水蒸気バリヤー層、 d.多くて120cm3/m2・24時間バールの、酸素
に対する透過率、および≧38N/mの表面張力を有す
ることを特徴とする、有機塩素が入っていない、厚さが
5から40μmのポリマー状酸素バリヤー層、 から成る、有機塩素が入っていない、多層筒状外被。 【効果】 上記外被は、KochwurstおよびBr
uehwurst型ソーセージのための外被として有用
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、 a.再生セルロース基質、 b.任意のプライマー層、 c.水蒸気に対する透過率が多くて50g/m2・24
時間であり、そして表面張力が≦34mN/mであるこ
とを特徴とする、有機塩素が入っていない、厚さが5か
ら40μmのポリマー状水蒸気バリヤー層、 d.酸素に対する透過率が多くて120cm3/m2・2
4時間バールであり、そして表面張力が≧38N/mで
あることを特徴とする、有機塩素が入っていない、厚さ
が5から40μmのポリマー状酸素バリヤー層、 から成る、有機塩素が入っていない多層筒状外被、それ
の製造方法、並びにBruehwurstおよびKoc
hwurst型ソーセージ(細かいエマルジョンソーセ
ージおよび調理したソーセージ)のための外被としてそ
れを用いることに関する。
【0002】本発明に関連して、「有機塩素が入ってい
ない筒状外被」は、共有結合的に結合した塩素原子が入
っていない外被であると理解される。
【0003】セルロース、例えば縦軸に沿って伸びて重
なっている縁を縦軸に沿って折り畳みそして結合させる
ことによって製造された再生セルロース、を基とする筒
状外被は、既に公知である(例えばEP 0 037 5
43、EP 0 054 162、US−P 2,148,8
84、US−P 2,226,442、US−P 2,68
5,769、US−P 2,685,770、US−P 2,
757,495およびUS−P 2,773,773参
照)。
【0004】別の、繊維補強された水和セルロース外被
の連続製造方法、およびこの方法を実施するための装置
が、DE 2 829 102およびDE 2 512 99
4に記述されている。
【0005】問題となる種類の筒状外被は、とりわけ、
水蒸気および酸素に対して透過性を示し、これは、例え
ばRohwurst(ドライソーセージ)型のソーセー
ジのための外被としてそれらを用いるには望ましいが、
KochwurstおよびBruehwurst型のソ
ーセージでこれらの外被を用いるのは不利である。この
型のソーセージは、ソーセージ製造中および貯蔵中に水
が無くなるのを防止する目的で、水蒸気に透過性を示さ
ない外被を必要としている。これらはまた、ソーセージ
ミックスに対する酸化損傷を防止するに有効な酸素バリ
ヤーも必要としている。
【0006】従ってしばしば、これらのバリヤー層特性
を達成する目的で、筒状セルロース外被が後でコートさ
れている。このバリヤー効果に加えて、適切なコーティ
ング物はまた、この筒状外被に対して適当な接着性を示
す必要があると共に、ソーセージの加工過程で典型的に
かかる種々の熱および機械的負荷に耐え得るに充分な抵
抗力を示す必要がある。更に、このコートされている外
被は、ソーセージ熟成中に親水収縮を受けることができ
る必要があると共に、適当な貯蔵安定性を示す必要があ
る。
【0007】この理由で、熱安定性を示す弾力の有るハ
ロゲン化ポリオレフィン類、好適には塩化ビニリデンを
含んでいるポリオレフィン類(PVDC)またはそれら
のコポリマー類、並びにアクリル酸、メタアクリル酸お
よびアクリロニトリルのコポリマー類がこの目的で用い
られている(例えばDE 2 512 994およびEP
0 054 162参照)。
【0008】しかしながら、生態学的理由で、有機塩素
が入っていないシステムを用いることがこの目的で必要
とされている。
【0009】塩化ビニリデンのホモポリマーもしくはコ
ポリマーのコーティング物を有する、外被に用いるに適
切な水和セルロースを基とする外被が、ロールとして
か、或は1つの末端が結ばれている切断物として商業的
に入手可能である。例えば20から50mもしくはそれ
以上の、比較的大量のソーセージ外被は、一般に、長さ
が約20から50cmの棒様構造(ストランド)を生じ
るように集められそして圧縮されている。
【0010】次に、肉を管の中に押し込む公知のソーセ
ージ充填装置を用いて、ソーセージミックスを連続的に
筒状外被に充填する。しかしながら、塩素が入っていな
い厚さが5から40μmの薄ポリマー類もしくはコポリ
マー類を基とするバリヤー層コーティング物が備わって
いる水和セルロースの外被を用いたのでは、上記の如き
効率の良いソーセージ充填方法を実施することはできな
い、と言うのは、この種類の外被は、それに伴う厳しい
機械応力に耐えることができないからである。この機械
応力は、とりわけ、このコーティング物の折り畳み末端
に損傷を生じさせる。これにより、コーティング物が水
蒸気および酸素に対して示す透過性の望ましくない上昇
がもたらされ、その結果として、このソーセージの貯蔵
特性および品質が永久的に阻害される。
【0011】従って、本発明が目的とする課題は、有機
塩素が入っていないと同時にKochwurstおよび
Bruehwurst型のソーセージを製造するに必要
な特性(これらは今までPVDC含有コーティング物に
よって与えられていた)を示すコーティング物が備わっ
ている、筒状外被を提供することであった。
【0012】この課題は、驚くべきことに、有機塩素が
入っていない、種々の表面張力を有する多層ポリマー状
コーティング物が備わっている筒状外被を提供すること
によって解決された。
【0013】本発明によって与えられる上記課題の解決
法は驚くべきことである、と言うのは、36から45m
N/mの表面張力を有するポリマーコーティング物、例
えばアクリロニトリルコポリマー類などは、≧2%の水
吸収容量を有する親水性プラスチックであることが知ら
れているからである。更に、本コーティング物の異なる
成分を組み合わせると、驚くべきことに、個々の成分が
有するバリヤー効果の加算よりも明らかに良好なバリヤ
ー特性が得られる。
【0014】乾燥状態のポリビニルアルコール類は酸素
に対する優れたバリヤー挙動によって特徴づけられるこ
とは文献から公知である(例えば、「ポリマーハンドブ
ック」(Polymer Hnadbook)、VI
章、439頁、John Wiley and Son
s、 New York/Toronto/Brisb
ane 1989参照)。
【0015】これらのポリマー類はまた高親水性プラス
チックである。これらの水吸収容量は≧2%であり、そ
してこれらが有する好ましい酸素バリヤー特性は、その
吸収された水によって悪影響を受ける。この理由で、こ
れらを問題となる分野で用いることは不可能である。
【0016】本発明は、 a.再生セルロース基質、 b.任意のプライマー層、 c.多くて50g/m2・24時間から成る、水蒸気に
対する透過率、および≦34mN/mの表面張力を有す
る、有機塩素が入っていない、厚さが5から40μmの
酸素および水蒸気バリヤー層、および d.多くて120cm3/m2・24時間バールから成
る、酸素に対する透過率、および≧38N/mの表面張
力を有する、塩素が入っていない、厚さが5から40μ
mの酸素バリヤー層、 から成ることを特徴とする、より詳細にはKochwu
rstおよびBruehwurstのためのソーセージ
外被として用いるための、筒状外被に関する。
【0017】筒状外被を製造するためのベース材料に
は、セルロース(セロファン、再生セルロース、水和セ
ルロース)およびセルロース誘導体、例えばセルロース
エーテル、蛋白質、炭水化物、コラーゲン、アルギン酸
塩、澱粉、および他の天然もしくは合成ポリマー類が含
まれる。従って、ビスコース方法(例えばUS−PS
3,884,270参照)、硝酸セルロースの脱窒、また
は水系もしくはアルコール系アルカリ金属水溶液を用い
た他のセルロース誘導体の加水分解(US−PS3,5
46,209参照)で製造されるセルロース繊維が用い
られ得る。他のセルロース材料、例えばセルロースエー
テル類、例えばアルキルもしくはヒドロキシアルキルセ
ルロースまたは混合エーテル類を加工することでもま
た、基質を生じさせることが可能である。
【0018】水和セルロースに加えて、追加的可塑剤、
例えばグリコール、グリセロール、ポリグリコール、ソ
ルビトールおよび水を含んでいる筒状外被もまた勿論使
用できる。
【0019】水和セルロースとアルキルアミンおよび/
またはアルキルアミドビス−ジメチレン・トリアジノン
・テトラメチレン・トリアジノン・テトラメチロールと
の反応によって入手可能な改質水和セルロースの種類も
また、本発明に従う筒状外被の製造で使用できる。
【0020】本発明に従う筒状外被は繊維補強されてい
てもよい。例えば大麻または亜麻繊維、或はポリアミ
ド、ポリエステルまたはポリアクリロニトリルなどを基
とする合成繊維を用いた公知方法でこれを行うこともで
きる。このウエブ様の繊維補強材は、織物材料、例えば
天然もしくは合成材料から成るランダムもしくは配列ス
パン繊維、フィラメントまたは多重フィラメントの不織
物、織物、網目構造、ラチスまたは編み物であってもよ
い。
【0021】これらの筒状外被は、該ベース材料および
任意の補強用繊維に加えて、例えば軟化剤として働き得
る追加的成分を含んでいてもよい。更に、他の助剤、例
えば顔料または抗殺菌剤も使用できる。
【0022】セルロースを基とする筒状外被は、しばし
ば、ビスコース方法によって製造される。例えばアルカ
リセルロースと二硫化炭素とを反応させてキサントゲン
酸塩を生じさせることによって、ビスコース溶液を製造
することは知られている。繊維補強されている筒状外被
を用いる場合、とりわけ、ビスコース溶液を用いて、不
織ウエブにコーティング、浸漬含浸(dip−impr
egnating)または噴霧することにより、このビ
スコース溶液を塗布する(例えばUS 2,999,78
8参照)。次の加工段階において、このビスコース含有
中間生成物を硫酸が入っている沈澱浴中で処理すること
で該セルロースを再生した後、中性になるまで水で洗浄
し、亜硫酸ナトリウム浴中で脱硫し、そして別の浴中で
軟化剤を含浸させる。80から140℃で最終的な乾燥
を行いそして条件付けした後、これらの筒状セルロース
外被は、20から50μmの厚さと、25から650g
/m2から成る、単位面積当たりの重量を有する。
【0023】次に、これらの筒状外被に、任意に、「し
っかりと接着する」コーティング物を取り付ける。
【0024】本発明に関連して、「しっかりと接着する
コーティング物」は、典型的にソーセージ加工中にかか
る熱および機械的負荷に適当に耐えるコーティング物で
あると理解される。
【0025】「しっかりと接着するコーティング物」は
また、沸騰水中に7時間保持しそしてまたソーセージ充
填物に接触させた後でも、水蒸気および酸素バリヤー層
が崩壊することなくそして該筒状外被からそれらが剥離
することのないコーティング物であると理解される。
【0026】本発明はまた、好適には中性もしくはカチ
オン性ポリアミン類もしくはポリアミドポリアミン類の
形態のプライマーを該外被の表面にコートすることを特
徴とする、好適には再生セルロースを基とする、筒状外
被上にしっかりと接着するコーティング物を製造する方
法にも関する。
【0027】この種類のプライマーは公知である(例え
ばUS−PS 2,573,956またはGB−PS 90
8,205参照)。エピクロロヒドリンとジプロピレン
トリアミンもしくはビス−(3−アミノプロピル)−メ
チルアミンとの反応によって生じるポリアミン類のよう
な、脂肪族ポリアミン類、例えば2,6−ポリアミド、
エチレントリアミンなどとエピクロロヒドリンとの反応
生成物が適切なプライマーである。
【0028】本発明に従うコーティング方法に適切なポ
リアミドポリアミン類は、分子中に3から15個の炭素
原子を有する脂肪族カルボン酸と、少なくとも1個の二
級および2個の一級アミノ基を有する上記ポリアミン類
の1種、例えばポリアルキレンポリアミン類との縮合に
よって、製造され得る。適切なカルボン酸は、とりわ
け、ジグリコール酸、こはく酸、グルタル酸およびアジ
ピン酸である。カチオン型のものも、勿論同様に、本発
明に従う方法を実施するに適切である。
【0029】該プライマーを、好適には、水溶液を用い
て塗布した後、中間的な熱(〜100℃)で乾燥させ
る。このプライマー溶液は、有利に、セルロース可塑
剤、より詳細には一価もしくは多価アルコール類、例え
ばグリセロールおよび/またはプロパンジオールまたは
それらの混合物の通常量を含んでいてもよい。このプラ
イマーを勿論、例えばガソリン、酢酸エチル、トルエ
ン、アセトンまたはアルコール類中の有機溶液の形態で
か、或は溶融物として、該外被の表面に塗布することが
できる。
【0030】他のプライマーもまた、本発明の方法の実
施で用いられ得るが、但しこれらが、沸騰に対して高い
抵抗力を示し、機械的安定性を示すと共に、食品法規に
合致することを条件とする。これに関連して、ポリアク
リレート類、それらとスチレンおよびブタジエンとのコ
ポリマー類、並びにエチレン/酢酸ビニルコポリマー類
が挙げられる。
【0031】本発明の鍵となる特徴は、該水蒸気バリヤ
ー層がまたオレフィン改質されていることである。
【0032】本発明に従い、請求するオレフィン改質
は、天然および合成を元とするワックス類およびそれら
の混合物を用いて行われる。天然ワックス類は、例えば
カンデリラろう、カルナウバろう、モンタンろうなどお
よびパラフィンワックスであるが、合成ワックス類は、
とりわけパラフィンおよびポリエチレンワックス類であ
る。このような化合物は公知であり、そして例えばUl
lmanns Encyklopaedie der
technischen Chemie、24巻、1−
49頁、Verlag Chemie、 Weinhe
im (1983)の中に詳述されている。
【0033】本発明に従って用いるワックス類の溶融範
囲は、一方ではこのコーティング物が熱水に対して適当
な抵抗力を示すことが要求されていることと、他方で
は、コーティング工程中に完成フィルムの形成が可能で
あるべきであること、によって限定されている。従っ
て、この溶融範囲は、好適には50から110℃、より
好適には60から90℃である。比較的高い温度で溶融
するワックスと低い温度で溶融するワックスの混合物も
またその範囲内で有効であることが確かめられた。分散
させるか或は乳化させるワックス類の粒子サイズに関し
ては、0.1μm未満、より詳細には0.05μm未満
の粒子直径が好適である。
【0034】好適には水系の溶液、エマルジョンまたは
分散液から、有機ハロゲンが入っていないコーティング
物を塗布する。本発明に従って用いるに適切なワックス
類が示す分散性および乳化性は、従って、極性基を組み
込むことによる公知様式で改良され得る(例えば、G.
A.Russel、J.Am.Chem.Soc.、7
9(1957)3871;M.Irving他、Pol
ym.Degrad.Stab.、5(1983)46
7;N.G.Gaylord、J.Polym.Sc
i.Polym.Lett.Ed.、21(1983)
23−30;A.Neyishi他、J.Appl.P
olym.Sci.、22(1978)2953;およ
びA.Hoff、J.Appl.Polym.Sc
i.、29(1984)465参照)。これに相当する
方法もまた記述されている(例えば、G.M.Gal
e、Appl.Organomet.Chem.、2
(1988)17−31)。
【0035】重合させたエチレン、プロピレンおよびブ
チレン、並びにそれらのコポリマー類を基とする分散液
またはエマルジョンもまた、本発明に従うポリオレフィ
ン改質を実施するに適切である。しかしながら、80か
ら130℃の溶融範囲を有するものが本発明に従う方法
の実施で好適であり、100から130℃の溶融範囲を
有するものが特に好適である。
【0036】これらの分子量は1,500から106
/モルの幅広い範囲内で変化し得る。しかしながら、
3,000から100,000g/モルの分子量を有す
るものが特に好適である。
【0037】これらの記述したポリオレフィン類のエマ
ルジョンまたは分散液は公知である。これらは、直接的
な乳化もしくは分散重合ルートで容易に製造され得る
(Kunststoff−Handbuch、IV巻、
Polyolefine(ポリオレフィン)、Hans
er Verlag Muenchen(1969);
およびDE 2 338 478参照)。
【0038】上記エマルジョン類または分散液を基準と
するポリオレフィンまたはワックス量は、1から50重
量%(全体としての結合剤を基準)の幅広い範囲内で変
化し得る。10から30重量%の量が好適であり、15
から20重量%の量が特に好適である。
【0039】本発明に従って請求する、有機ハロゲンが
入っていないコーティング物で用いるポリマー樹脂は、
記述したワックス類を細かく分散させると共に、これら
を安全に該基質の接触面に固定させ、その結果として、
この基質材料に熱的および機械的安定性を示す疎水化を
生じさせるシステムである。
【0040】好適なH2O蒸気不浸透性ポリマー樹脂
は、下記のモノマー類:アクリレート類、メタアクリレ
ート類、酢酸ビニル、ビニルアルコール、エチレン、プ
ロピレン、ブタジエン、スチレン、アクリル酸、メタア
クリル酸、アクリルアミドおよびアクリロニトリル、の
少なくとも2種から成るビポリマー類およびターポリマ
ー類である。それらの互いの混合物もまた、勿論、本発
明に従う方法の実施で用いられ得る。
【0041】問題となる種類のコポリマー類およびそれ
らの製造方法は公知であり、詳述されている(例えば、
R.W.Lenz「合成高級ポリマー類の有機化学」
(Organic Chemistry of Syn
thetic High Polymers)、Int
erscience publishers、NewY
ork (1976)または「ポリマー科学および工学
の百科事典」(Encyclopedia of Po
ymer Science and Engineer
ing)、Wiley−Interscience、N
ew York(1985)、211−299頁参
照)。
【0042】本発明に従って用いるに適切なコポリマー
類の分子量は、とりわけ、これらの分子量が低すぎる
と、このコーティング物が有する熱水に対する抵抗力、
即ちソーセージ製造に伴う調理に対する抵抗力が不適当
になり、そしてそれらの分子量が高すぎると、コーティ
ング工程中にフィルム形成に関する困難さに遭遇する、
と言った事実によって限定されている。
【0043】本発明に従って用いるに適切なコポリマー
類もしくはターポリマー類の組成に関する変化の範囲
は、とりわけ、一方では柔らか過ぎるとロール形態で貯
蔵している時に外被がブロッキングを生じるため、この
コーティング物があまりにも柔らかくなり過ぎないこと
が必要であり、そして他方では、脆すぎると外被にかか
る機械的負荷の影響下でこのコーティングの不透過性が
悪化し得るため、あまりにも脆すぎないことが必要であ
る、と言うことによって限定されている。
【0044】従って、本発明にって用いる部分加水分解
したポリ酢酸ビニルを基とするコポリマー類は、好適に
は、>90%の加水分解度および>50,000g/モ
ルの分子量を有し、アクリロニトリル含有ビポリマー類
またはターポリマー類は、好適には≧25重量%のアク
リロニトリル含有量と>25,000g/モルの分子量
を有しており、そしてアクリレート含有コポリマー類
は、好適には>150,000g/モルの分子量を有す
る。
【0045】本発明に従い、これらの筒状外被には、酸
素透過率が≦120cm3/m2・24時間バールであり
表面張力が≧38N/mの、物理的に乾燥する1成分系
か或は化学的に乾燥する2成分系のPUR(ポリウレタ
ン)システムを基とする追加的酸素バリヤー層が備わっ
ている。
【0046】適切な1成分系ポリウレタンラッカー類
は、例えば、有機ラッカー溶媒、好適には水中で乳化さ
せるか、分散させるか、或は溶解させるかしてあり、そ
して如何なる反応中心も含んでいない、主に線状の、充
分に反応したポリウレタン類を基とするラッカー類、即
ち物理的に乾燥するラッカー類である(例えばKuns
tstoff−Handbuch、7巻「Polyur
ethane(ポリウレタン)」、Guenter O
ertel編集、Carl−Hanser−Verla
g、Muenchen/Wien(1983)、551
頁参照)。この種類の適切な物理的に乾燥するラッカー
類は、例えば、(i)ポリエステルジオール、(ii)
鎖伸長剤、および(iii)ジイソシアネートから成る
充分に反応させた線状ポリウレタンを基とする結合剤を
含んでいるラッカー類である。これらのポリウレタン類
を製造するに適切なポリエステルジオール類(i)は、
例えば、600から3000の範囲の分子量を有するア
ジピン酸/アルカンジオール/ポリエステルジオール類
である。これらのアルカンジオール類は、例えば1,4
−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペ
ンチルグリコールまたはこれらのグリコール類の混合物
である。適切な鎖伸長剤(ii)は、例えば該ポリエス
テルジオール類の製造で用いる種類のジオール類、そし
てまたジアミン類、例えばヘキサメチレンジアミンまた
はイソホロンジアミンである。適切なジイソシアネート
類(iii)は、例えば4,4’−ジイソシアナトジフ
ェニルメタン、ヘキサメチレンジイソシアネートまたは
イソホロンジイソシアネートである。これらのポリウレ
タン類は、イソシアネート基とイソシアネート反応基と
の当量比が約0.9:1から1.1;1であることに相
当している量で開始材料を反応させることによる公知方
法で製造される。
【0047】特に好適な2成分系ポリウレタンラッカー
類は、例えば前のパラグラフで引用したKunstst
off−Handbuchの541から544頁に記述
されている種類の2成分系ポリウレタンシステムである
結合剤を含んでいるラッカー類である。これらのラッカ
ー類の2成分系結合剤は、一般に、ポリイソシアネート
成分とポリオール成分とから成り、これらの成分の量
は、NCO:OHのモル比が0.5:1から2:1、好
適には0.8:1から1.5:1であることに相当して
いる。適切なポリイソシアネート類は、公知のラッカー
ポリイソシアネート類、例えば簡単なジイソシアネート
類をビューレット−、イソシアネート−またはウレタン
−改質した誘導体、例えば2,4−ジイソシアナトトル
エン、或はそれと2,6−ジイソシアナトトルエンとの
混合物、より詳細には1,6−ジイソシアナトヘキサ
ン、一般に10から25重量%のイソシアネート基を含
んでいる上述した誘導体である。
【0048】適切なポリオール類は、特にポリエステル
ポリオール類、ポリエーテルポリオール類またはポリア
クリレートポリオール類である。
【0049】これらのポリエステルポリオール類は、一
般に500から5000g/モルの分子量を有してお
り、そして1分子当たり少なくとも2個、好適には2か
ら6個のヒドロキシル基を含んでいる。
【0050】該ポリエーテルポリオール類は、一般に5
00から5000g/モルの分子量を有しており、そし
て1分子当たり少なくとも2個のヒドロキシル基を含ん
でいる。
【0051】該アクリレートポリオール類は、500か
ら5000の分子量を有しており、そして一般に1から
12重量%のヒドロキシル基を含んでいる。
【0052】この有機ハロゲンが入っていないコーティ
ング物を、好適には水溶液から塗布する。
【0053】好適には、有機ハロゲンが入っていないコ
ーティング物を水系溶液、エマルジョンまたは分散液か
ら塗布するのを容易にする目的で、記述したコポリマー
類はまた、公知様式で、それらの分散性または乳化性を
改良するための極性基、例えばカルボキシルまたはヒド
ロキシル基を含んでいてもよい。記述したコポリマー類
を基とする本発明に従う水系コーティングシステムは、
更に、これらのコポリマー類の分散性または乳化性を改
良するための典型的助剤を含んでいてもよく、そしてま
た公知の添加剤、例えば触媒、顔料、溶媒、流動調節
剤、充填材、滑剤、スペーサーなどを含んでいてもよ
い。
【0054】起こり得るブロッキングを防止する目的
で、挙げたPURシステムは、更に、この結合剤全体を
基準にして0.5から10重量%の量で、>80℃のT
G値を有する結合剤を含んでいてもよい。これに関し
て、80から120℃の範囲のTG値を有するスチレン
/アクリレートコポリマー類およびスチレン/アクリレ
ート/MA(無水マレイン酸)ターポリマー類が挙げら
れる。
【0055】既に記述したように、本発明に従い、有機
ハロゲンが入っていないコーティング物の特別な効果
は、該基質材料との組み合わせで、驚くべきことに、水
蒸気および酸素に対する不透過性に関して相乗効果が生
じることである。ワックスとポリマー状結合剤とを組み
合わせることによって得ることが可能なバリヤー特性
は、匹敵するコーティング厚に関して、個々の成分が有
するバリヤー特性の合計を基にして予想されるよりもか
なり改良されている。更に、これらの外被がソーセージ
の製造および分配過程で通常に遭遇する熱および機械応
力に対する特性プロファイルの安定性が明らかに上昇す
る。
【0056】水系エマルジョンまたは分散液の形態で存
在している本発明に従うコーティング組成物に助剤を加
えることで、これらのポリマー粒子の凝固を妨げ、それ
によってこの分散液の安定性を上昇させるか、或はこの
開始からこのポリマーに乳化性または分散性をもたらし
てもよい。これらの助剤は、一般にアニオン系、カチオ
ン系および中性の、低分子量オリゴマー状もしくはポリ
マー状乳化剤、界面活性剤、または公知の種類の保護コ
ロイドである(例えば、Ullmanns Encyk
lopaedie der technischen
Chemie、2巻、273−281頁、Verlag
chemie、Weinheim(1972)または
同書10巻、449−473(1975)参照)。
【0057】コーティング物aおよびbは如何なる順で
塗布されてもよい。
【0058】本発明に従って用いるコポリマー類および
ワックス類またはそれらの混合物を、水に混和性を示す
溶媒、例えばアセトンまたはテトラヒドロフランに溶解
させ、続いて水を添加した後、この溶媒を除去すること
によるか、或は例えばノズルもしくは溶解盤使用Ult
ra−Turraxスターラーを用いて激しくせん断を
かけることによる公知方法で、これらを水系溶液、エマ
ルジョンまたは分散液に変換する。
【0059】この水系溶液、エマルジョンまたは分散液
の固体含有量は、好適には15から35重量%である。
このコーティング物を最適に塗布するには50−60m
Pa.秒の粘度範囲が推奨される。
【0060】如何なる方法でも本発明の範囲を制限する
ことのなく、再び下記を指摘する。 ― このコーティング物は、基質に対する適当な接着性
を示すべきであると共に、 ― 該基質と同じ度合の収縮を受けるべきであり、 ― 更に、ソーセージ製造および分配中に典型的に遭遇
する熱および機械応力がかけられても、上記特性が保持
されるべきである(G.Effenberger、Wu
rstthuellen Kunstdarm、Her
stellung、Eigenschaften un
d Anwendung、 Holzmann Buc
hverlag、D−8939 Bad Woeris
hofen(1991)参照)。
【0061】下記の実施例を用いて本発明を説明する。
挙げるパーセント濃度は固体含有量を基準としており、
一方示す透過値は、DIN(水蒸気:DIN 53 12
2、23℃/85%相対湿度;酸素:DIN 53 38
0、23℃/75%相対湿度)に従って測定する。重量
損失を測定する目的で、口径が60mmの外被を長さ5
0cmに切断した物に、Bruehwurstソーセー
ジミックスを充填した後、2℃/65%相対湿度の冷蔵
庫の中に保存する。
【0062】
【実施例】実施例1 スプレーボトルを用いて湿らせた、長さが約500mm
で幅が152mmの、再生セルロースを基とする通常の
繊維補強筒状外被(Wolff Walsrode A
Gの製品、D−3030 Walsrode)を、55
0×153mmのアルミニウムプレートの上に置く。次
に、予め165℃に加熱してある乾燥用キャビネット
中、熱電対に面するように上記プレートを置き、そして
この表面温度が118から125℃になるまで乾燥す
る。取り出して冷却した後、ハンドコーティングナイフ
で、完全に平らな外被に、1.2%ポリアミドアミン樹
脂水溶液(Nadavin LT N、Bayer A
Gの製品、D−5090 Leverkusen)を塗
布する。このプライマーをコートした外被を、次に、表
面温度が130℃になるまで該乾燥用キャビネット中で
乾燥した後、室温に冷却する。
【0063】その後、このサンプルに、実施例1に従
い、脂肪酸改質した空気乾燥用ポリウレタン(VP L
S 2943 E、Bayer AGの製品、509
0、Leverkusen 1)を基とする市販の水系
脂肪族30%PUR分散液をコートした後、130℃で
乾燥する。
【0064】その後、このサンプルに、40%の水分散
液(これの結合剤は、30%のアクリロニトリル、55
%のブタジエン、6%のメタアクリル酸、7%のメタア
クリルアミドおよび2%のスチレンから成り、そして更
に5%の市販乳化剤を含んでおり、そして更に10%ポ
リオレフィン分散液(Sebosan NGB、Sto
ckhausenの製品、D−4150 Krefel
d)で改質されている)をコートした後、120℃で乾
燥する。
【0065】多層筒状外被が得られる。この個々のコー
ティング物が有する層厚は12μmであり、この第一層
の表面張力は〜42mN/mであり、そしてポリオレフ
ィン含有層の表面張力は〜30mN/mである。
【0066】このコーティング物は全体として、〜24
g/m2・24時間の、水蒸気に対する透過率、および
28cm3/m2・24時間・バールの、酸素に対する透
過率を有する。
【0067】実施例2 実施例1に従う筒状外被に、実施例1に従い、ポリアミ
ンプライマーとPUR層をコートした後、40%のポリ
オレフィン改質水分散液をコートし、そして120℃で
乾燥する。この分散液の結合剤は、30%のアクリロニ
トリル、45%のブタジエン、4%のメタアクリル酸、
7%のメタアクリルアミドおよび14%のスチレンから
成っている。これはまた、5%の市販乳化剤と、更に1
5%ポリオレフィン分散液(Talofin ES、S
tockhausenの製品、D−4150 Kref
eld)を含んでいる。
【0068】多層筒状外被が得られる。この個々のコー
ティング物が有する層厚は〜12μmであり、この第一
層の表面張力は〜42mN/mであり、そしてそのポリ
オレフィン含有層の表面張力は〜30mN/mである。
【0069】このコーティング物は全体として、〜24
g/m2・24時間の、水蒸気に対する透過率、および
28cm3/m2・24時間・バールの、酸素に対する透
過率を有する。
【0070】このようにして製造したコーティング物
は、それらが有する弾力性、ラッカー固着性、沸騰に対
する抵抗力、並びにソーセージ詰物の接着性によって特
徴づけられる。
【0071】実施例3 実施例1と同様のポリアミンプライマーを筒状外被にコ
ートする。その後実施例1に従い、このサンプルに、続
けて、乳化剤が入っていない市販の脂肪族PUR水分散
液(VP LS 2952 E、Bayer AGの製
品)そして次に、9.0部の−COOH官能ポリアクリ
ロニトリル分散液(40%、アクリロニトリル含有量4
0%−KA 8250、Bayer AGの製品)と
1.0部のポリオレフィンエマルジョン(50%のワッ
クス分散液、Mobilcer 216、Mobilの
製品、D−2000 Hamburg)から成る混合物
をコートする。
【0072】多層筒状外被が得られる。この個々のコー
ティング物が有する層厚は〜12μmである。この第一
層の表面張力は〜42mN/mであり、そして第二層の
表面張力は〜32mN/mである。
【0073】このコーティング物は全体として、〜25
g/m2・24時間の、水蒸気に対する透過率、および
〜26cm3/m2・24時間・バールの、酸素に対する
透過率を有する。
【0074】このようにして製造したコーティング物
は、それらが有する弾力性、接着強度、ラッカー固着
性、並びにソーセージ詰物の接着性によって特徴づけら
れる。
【0075】実施例4 実施例3と同様にしてソーセージ外被を製造した後、こ
れに、PURを基とする酸素バリヤー層をコートする。
その後これに、18%のJoacryl 77(S.
C.Johnson Polymer b.v.が製造
しているアクリレート分散液、NL−3641 Mij
drecht)および7%のUltralube W
7090(Surface−Chemie GmbHの
ワックス分散液、D−5448 Kastellau
n)を含んでいる水分散液をコートする。表面温度が1
45℃に到達した時フィルム形成が生じる。
【0076】乾燥フィルム厚が約12.8μmの、柔軟
性を示すが粘着性を示さないしっかりと接着するコーテ
ィングが得られ、これがこの外被に、18g/m2・2
4時間から成る水蒸気に対する透過率と30cm3/m2
・バール・24時間から成る酸素に対する透過率を与え
ている。その後、このようにしてコートした外被をBr
uehwurstの製造および貯蔵で用いる場合、この
コーティング物は、この基質材料と同じ程度に収縮し、
そしてこれが受ける熱および機械応力にも拘らずその特
性が維持される、ことが見いだされた。10日後の重量
損失は1.8%である。
【0077】実施例5 実施例4と同様にしてソーセージ外被を製造した後、ラ
ッカー塗装したが、ここでは、Ultralube W
7090の代わりに7%のMichem Lube
160 E(Michelman Int.& Co.
SNCの製品、B−6790 Aubange)を用い
た。
【0078】乾燥フィルム厚が約13.2μmの、柔軟
性を示すが粘着性を示さないしっかりと接着するコーテ
ィングが得られ、これがこの外被に、10g/m2・2
4時間から成る水蒸気に対する透過率と28cm3/m2
・バール・24から成る酸素に対する透過率を与えてい
る。実施例4と同様にして、この外被をBruehwu
rstの製造および貯蔵で用いる場合、10日後の重量
損失は1.9%である。それが有する収縮能力並びに熱
および機械応力に対するそれの抵抗力に関して、この材
料は、本発明に従う要求に合致している。
【0079】実施例6 実施例1と同様にしてソーセージ外被を製造した後、ラ
ッカー塗装する。塗装した最終コーティング物は、30
%のStyrofan DS 2306 X(BASF
AGの製品、W−6700 Ludwigshafe
n)および3%のMichem Lube 182(M
ichelman Int.& Co.SNCの製品、
B−6790 Aubange)を含んでいる水系分散
液である。
【0080】乾燥フィルム厚が約15.2μmの、柔軟
性を示すが粘着性を示さないしっかりと接着するコーテ
ィングが得られ、これがこの外被に、14g/m2・2
4時間から成る水蒸気に対する透過率と28cm3/m2
・バール・24から成る酸素に対する透過率を与えてい
る。実施例4と同様にして、この外被をBruehwu
rstの製造および貯蔵で用いる場合、10日後の重量
損失は2.1%である。それが有する収縮能力並びに熱
および機械応力に対するそれの抵抗力に関して、この材
料は、本発明に従う要求に合致している。
【0081】比較実施例1 長さが約50cmの繊維補強したソーセージ外被切断物
(FRO−E、穴直径105mm、Wolff Wal
srode AGの製品、D−3030 Walsro
de)を、適切な大きさを有するガラスプレートの上に
置いた後、水を噴霧することでこれを湿らす。このよう
にして製造したサンプルを、次に、予め180℃に加熱
してある空気循環乾燥用キャビネットの中に、表面温度
が118−125℃に到達するまで置いた後、室温に冷
却する。その後、完全に平らな外被の1つの側をナイフ
コートする。1.2%のポリアミド/エピクロロヒドリ
ン樹脂(Kymene SLX、Herculesの製
品、D−5200 Siegburg)および10%の
グリセロールを含んでいる水溶液を用いて、プライマー
を最初に塗布する。このサンプルを、その表面温度が1
25℃に到達するまで空気循環乾燥用キャビネット中で
乾燥した後、室温に冷却する。その後、同じ方法で32
%ポリエチレン水分散液(Worlee−Wax 85
10、Worlee GmbH、D−2400 Lue
beck)を塗布する。このフィルム形成過程中のこの
サンプルの最終表面温度は145−150℃である。
【0082】乾燥フィルム厚が約10μmの脆くて接着
力の低いコーティング物が得られ、これがこの外被に、
120g/m2・24時間から成る水蒸気に対する透過
率を与えている。コートしていない外被が有する水蒸気
に対する透過率は>2000g/m2・24時間であ
る。
【0083】比較実施例2 実施例4と同様にしてソーセージ外被を製造した後、ラ
ッカー塗装したが、この外被には、ポリオレフィンが入
っていない18%アクリレートコポリマー水分散液(J
oncryl 77、S.C.Johnson Pol
ymer b.v.NL−3641 RV Mijdr
echtの製品)をコートする。実施例1と同じ条件下
でフィルム形成が生じる。
【0084】乾燥フィルム厚が約12.3μmの、柔軟
性を示すが若干粘着性を示す、しっかりと接着するコー
ティング物が得られ、これがこの基質に、339g/m
2・24時間から成る水蒸気に対する透過率と200c
3/m2・バール・24時間から成る酸素に対する透過
率を与えている。コートしていない外被が有する酸素に
対する透過率は240g/m2・バール・24時間であ
る。
【0085】本発明の特徴および態様は以下のとうりで
ある。
【0086】1.表面が、 a.多くて50g/m2・24時間から成る、水蒸気に
対する透過率、および≦34mN/mの表面張力を有す
る、厚さが5から40μmのポリマー状無塩素の水蒸気
バリヤー層、 b.多くて120cm3/m2・24時間バールから成
る、酸素に対する透過率、および≧38から50N/m
の表面張力を有する、ポリウレタンシステムを基とす
る、厚さが5から40μmの追加的ポリマー状酸素バリ
ヤー層、 でコートされていることを特徴とする、有機塩素が入っ
ていない、再生セルロース基質を基とする筒状外被。
【0087】2.再生セルロースまたはそれの繊維補強
改質物が該基質として存在していることを特徴とする、
第1項記載の筒状外被。
【0088】3.天然繊維、大麻繊維、紙繊維、ポリア
ミド繊維、ポリエステル繊維および/またはポリアクリ
ロニトリル繊維を補強用として用いることを特徴とす
る、第1または2項記載の筒状外被。
【0089】4.追加的カチオン基を任意に含んでいて
もよい脂肪族ポリアミドポリアミン類を基とする水系溶
液、分散液またはエマルジョンをプライマーとして任意
に用いることを特徴とする、第1から3項いずれか1項
記載の筒状外被。
【0090】5.38から50mN/mの表面張力を有
する、水系の、物理的に乾燥する脂肪族1成分系PUR
システムを、該酸素バリヤー層の形成で用いることを特
徴とする、第1から4項記載の筒状外被。
【0091】6.1成分系PURシステムを不飽和脂肪
酸で改質することを特徴とする第5項記載の筒状外被。
【0092】7.追加的ポリオレフィン改質物を有す
る、下記のモノマー類:アクリレート類、メタアクリレ
ート類、酢酸ビニル、ビニルアルコール、エチレン、ブ
タジエン、スチレン、アクリル酸およびメタアクリル
酸、アクリルアミドおよびアクリロニトリル、の少なく
とも1種のポリマー状結合剤または結合剤混合物が、該
水蒸気バリヤー層として存在していることを特徴とす
る、第1から6項いずれか記載の筒状外被。
【0093】8.天然および合成ワックス類を基とする
改質剤を含んでいることを特徴とする、第7項記載の筒
状外被。
【0094】9.ソーセージ用外被を製造するための第
1から8項いずれか記載筒状外被の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 25/06 B 6540−3E 65/40 A 9028−3E D 9028−3E (72)発明者 ハンス−ペーター・ミユラー ドイツ連邦共和国デー5068オーデンター ル・ホルベーク20 (72)発明者 ロルフ・ダイン ドイツ連邦共和国デー4150クレーフエル ト・デスバテイネスシユトラーセ30 (72)発明者 グンター・ベバー ドイツ連邦共和国デー3032フアリングボス テル・アムローテルバツハ16 (72)発明者 セバスチアン・マイヤー−シユトルク ドイツ連邦共和国デー3030ヴアルスロデ・ ドクトルシヨーメルス−シユトラーセ4 (72)発明者 ミヒヤエル・ステイーム ドイツ連邦共和国デー3031アイヘロー・フ オルストベーク1

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が、 a.多くて50g/m2・24時間の、水蒸気に対する
    透過率、および≦34mN/mの表面張力を有する、厚
    さが5から40μmのポリマー状無塩素の水蒸気バリヤ
    ー層、 b.多くて120cm3/m2・24時間バールの、酸素
    に対する透過率、および≧38から50N/mの表面張
    力を有する、ポリウレタン系を基とする、厚さが5から
    40μmの追加的ポリマー状酸素バリヤー層、 でコートされていることを特徴とする、再生セルロース
    基質を基とする有機塩素を含まない筒状外被。
  2. 【請求項2】 ソーセージ用外被を製造するための請求
    項1記載筒状外被の使用。
JP5054603A 1992-02-25 1993-02-22 酸素および水蒸気に透過性を示さない有機塩素無しコーテイングを有する筒状外被、それの製造および使用 Pending JPH0623914A (ja)

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DE4205631.4 1992-10-08
DE4233884.0 1992-10-08
DE4233884A DE4233884A1 (de) 1992-02-25 1992-10-08 Schlauchhuelle, mit einer organochlorfreien o(pfeil abwaerts)2(pfeil abwaerts)- und wasserdampfundurchlaessigen auflage, verfahren zu ihrer herstellung und sowie ihre verwendung

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