JPH06277620A - セルローズ管状包装材料の多層ラツカー塗布 - Google Patents

セルローズ管状包装材料の多層ラツカー塗布

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JPH06277620A
JPH06277620A JP6033221A JP3322194A JPH06277620A JP H06277620 A JPH06277620 A JP H06277620A JP 6033221 A JP6033221 A JP 6033221A JP 3322194 A JP3322194 A JP 3322194A JP H06277620 A JPH06277620 A JP H06277620A
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wax
copolymer
cellulose
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JP6033221A
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Gunter Weber
グンター・ベバー
Ulrich Reiners
ウルリヒ・ライナース
Sebastian Dr Meyer-Stork
ゼバステイアン・マイヤー−シユトルク
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Original Assignee
Wolff Walsrode AG
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    • A22CPROCESSING MEAT, POULTRY, OR FISH
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、被覆すべき任意に予備処理した基
材と適用する形状の被覆剤系との間の表面張力の差異が
少なくとも10 mN/m 、好ましくは少なくとも20mN/m
であることを特徴とする、ラッカーの 1 回被覆適用ま
たは多回被覆適用により適用して多層構造に導く、管状
包装材料、好ましくはセルローズを基材とする極性管状
包装材料用の、好ましくは水性の、ハロゲン非含有の多
成分被覆剤に、また、この被覆剤を用いる上記の基材の
包装材料のラッカー塗布に関するものである。 【効果】 本件被覆剤系により、水蒸気および酸素に対
する改良された障壁効果を有する包装材料が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は管状包装材料の、好ましくは、付
加的に重合体で予備処理してあってもよいセルローズ基
材の管状包装材料の、多成分被覆剤系を用いる、ラッカ
ー被覆剤の多層構造につながる、ラッカーの 1 回被覆
適用または多回被覆適用でのラッカー塗布に関するもの
である。
【0002】その非混和性の成分がラッカーの 1 回被
覆適用の間に被覆剤が多層構造を持つような様式で分離
する金属用の被覆剤系は、とりわけ自動車のラッカー塗
装の分野で知られている。適当な系は、たとえば GB
1,570,540 および GB2,046,765A(粉末ラッカー)
に、ならびに GB 2,192,399A(溶媒基準のラッカ
ー)に記載されている。多層構造中の各成分の明確な位
置は、特定の表面エネルギーの比率により異なる。最低
値を有する成分が最上層を形成するのに対し、相対的に
最高値を有する成分は、この場合には極性であると推測
される基材表面に位置する。
【0003】特定の表面エネルギーは表面張力 σ とし
て容易に測定することができる(レンプ化学辞典(Roem
p Chemie Lexikon),4 巻,チーメ出版(G. Thieme Ve
rlag,Stuttgart)(1991),3075 ないし 3076 ペー
ジ)。
【0004】金属被覆剤の場合には、これらの基材が極
端に高い特定の表面エネルギーを有しているという事実
により、適当に差異のある表面張力を有する材料の組合
わせが容易に見いだし得る。たとえば化学および物理学
ハンドブック(Handbook ofChemistry and Physics),
56 版,CRC 出版(CRC Press,Cleveland)(197
5),F 23 ないし 46 ページによれば、アルミニウム
に対する値は 870mN/mであり、一方、鉄に対する値は
1700 mN/m である。
【0005】非金属の極性基材、たとえばセルローズ基
材の材料に関しては、表面張力が一般には10 倍ないし
15 倍低いので、対応する条件ははるかに好ましくな
い。問題の型の材料には、再生セルローズフィルムの円
筒成形と重ね合わせ端部の長さ方向/軸方向結合とによ
り公知の手法で製造される管状包装材料が含まれる(た
とえばEP 0 037 543、EP 0 054 162、US 2,148,8
84、US 2,226,442、US 2,685,769、US 2,685,77
0、US 2,757,495 および US 2,773,773 を参照)。
たとえば不織セルローズ繊維のウェブを再生セルローズ
で被覆して長さ方向/軸方向に結合して管を形成させた
繊維強化管状包装材料の製造用の方法および装置も記載
されている(とりわけ、DE 28 29 102 および DE 2
5 12 994を参照)。
【0006】この種の材料は、好ましくはソーセージ包
装用の材料として使用される。これらはとりわけ水蒸気
および酸素に対して透過性であり、このことは、たとえ
ばこの包装材料を“ローブルスト(生ソーセージ)”型
のソーセージ用の包装材料として使用する場合には望ま
しいが、この包装材料を“コッホブルスト(煮沸ソーセ
ージ)”および“ブリューブルスト(湯通しソーセー
ジ)”型のソーセージに使用する場合には欠点である。
これらの型のソーセージ用の包装材料は、特にレバーソ
ーセージの場合にソーセージの製造および貯蔵中におけ
る水分の損失を回避するための水蒸気に対する高い不透
過性と、詰め物が酸化により損なわれないための十分な
酸素障壁効果とを必要としている。
【0007】したがって、これらの障壁層性を得るため
に、包装材料はしばしば引き続いて被覆される。とりわ
けポリ塩化ビニリデン(PVDEC)を基剤とする系が
これまでこの目的に使用されてきた(たとえば DE 35
38 702 を参照)が、経済的な理由から、この目的用の
有機ハロゲン非含有被覆剤に対する要求が存在する。D
E 40 15 659 は、大気の酸素および水蒸気に対する無
塩素障壁層を有するセルローズを基材とする、“煮沸ソ
ーセージ”および“湯通しソーセージ”用の包装材料を
記載している。不幸なことには、この障壁層により達成
される不透過性は、PVDC ラッカーにより達成され
得るレベルに近付くことがない。加えて、この択一的な
被覆剤は、材料の投入量を減少させるという一般的な要
求とは両立しない、単位面積あたりの比較的高い重量で
適用しなければならない。
【0008】種々の重合体の水蒸気障壁効果および酸素
障壁効果の比較は、ハロゲン含有系の不存在においては
十分な全体としての不透過性が 2 種の異なるプラスチ
ックの組合わせによりはじめて達成し得ることを示して
いる(たとえば、モーア(J.M. Mohr)およびポール
(D. R. Paul),応用重合体科学雑誌(J. Appl. Poly
m.Sci.)42(1991),1171 ないし 1720 を参照)。
【0009】したがって本発明により提起された問題
は、単一のラッカー被覆で適用する、水蒸気障壁層と酸
素障壁層との分離を可能にするような上記の管状包装材
料用の有機ハロゲン非含有被覆剤を提供することであ
る。
【0010】本発明に従えば、上記の問題はワックス成
分と共重合体結合剤とを含有する水溶液、水性乳濁液ま
たは水性分散液を使用してセルローズ基材の管状包装材
料を被覆する場合に特に成果を挙げて解決することがで
きる。自由表面における水蒸気に対する障壁としてのワ
ックスとセルローズ基材上の酸素に対する障壁としての
共重合体とを有する多層構造が、ラッカーのフィルム形
成中に成長する。
【0011】自由表面におけるワックスの集積に起因す
る所要の積極的な障壁性はまた、セルローズ基材を共重
合体で予備処理した場合にも得られる。
【0012】したがって本発明は、任意に予備処理した
被覆すべき基材と適用する形状の被覆剤系との間の表面
張力(DIN 53 914 による)の差異が少なくとも 10
mN/m、好ましくは少なくとも 20 mN/m であることを
特徴とする、1 回被覆または多回被覆として適用され
る、多層構造に導く極性管状包装材料用の多成分被覆剤
系に関するものである。
【0013】本発明により与えられた解決は、驚くべき
ことには、特許請求された系における自由表面エネルギ
ーの間の比率が、最初に述べた金属被覆の場合よりはる
かに好ましくないものであることによるものである。第
1 に、通常は予備処理したセルローズ基材の 100 mN/
m よりはるかに小さい表面張力は金属のものよりかなり
低く;第 2 に、水性被覆剤系が特に、その機能が基本
的にはフィルム形成性の成分の選択的分離に対して逆に
作用する界面張力を減少させるものである安定剤を必要
とする。
【0014】セルローズおよび再生セルローズに加えて
他の多糖類、たとえば澱粉およびアルギン酸塩も、管状
包装材料用の基礎材料として公知の手法で使用すること
ができる。改質多糖類たとえばセルローズ(混合)エー
テルおよび架橋セルローズ、ならびにコラーゲンおよび
ゼラチンの形状のタンパク質等も使用することができ
る。
【0015】本発明に適した包装材料は表面にラッカー
被覆を付加的に有していてもよく、その重合体性の構成
成分は、有機ハロゲン非含有単量体であるアクリル酸エ
ステル、メタクリル酸エステル、酢酸ビニル、ビニルア
ルコール、エチレン、ププロピレン、ブタジエン、スチ
レン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミドおよ
びアクリロニトリルの少なくとも 2 種よりなるもので
ある。
【0016】好ましくはワックス成分と共重合体結合剤
とよりなるラッカーを適用する場合には、驚くべきこと
にはワックス成分も表面に集積する。
【0017】本発明に適した包装材料は繊維強化するこ
とができる。既に知られているように、天然繊維たとえ
ばフラックス繊維の外皮、または合成繊維たとえばポリ
アミド繊維、ポリエステル繊維もしくはポリアクリロニ
トリル繊維をこの目的に使用することができる。ウェブ
形状の繊維強化材には、織物、たとえば不規則に、もし
くは規則的に配列させた紡糸繊維の不織布、天然材料も
しくは合成材料のフィラメントもしくはマルチフィラメ
ント、織布、網状織物、または編み上げ織物が可能であ
る。
【0018】基礎材料および任意に繊維強化材に加え
て、本件包装材料はそれ自体公知の付加的な加工助剤お
よび添加剤、たとえば水、グリコール、グリセロール、
ソルビトール、ケイ酸塩、シリカ、アルミナ、顔料、お
よび抗菌剤を含有していてもよい。
【0019】セルローズ基材の包装材料、特に管状包装
材料は、しばしばビスコース法により製造される。ビス
コース溶液は公知の手法で、たとえばアルカリ金属セル
ローズと二硫化炭素とのキサントン酸エステルを生成す
る反応により製造することができる。繊維強化管状包装
材料を使用する場合には、付加的にとりわけ顔料を含有
していてもよいビスコース溶液を繊維ウェブに、被覆、
浸漬含浸またはスプレーにより適用する(たとえば U
S 2,999,788 を参照)。
【0020】ついで、引き続く加工段階において、ビス
コース含有中間体生成物を一般には酸性の沈澱浴中で処
理してセルローズを再生させ、続いて中性になるまで水
で洗浄し、脱硫黄し、ついで任意に上記の加工助剤を含
浸させる。80 ないし 140℃における最終的な乾燥とな
ましとののちには、この管状セルローズ包装材料は20な
いし 500 μm の厚さと 25 ないし 650 g/m2 の単位表
面積あたりの重量とを有する可能性がある。
【0021】基材に対するラッカーのより良好な接着を
得るためには、被覆前にいわゆるプライマーで基材をで
表面処理することができる。適当な系および適用方法
は、たとえば US 2,573,956、GB 908,205、EP 0
469 891 およびペルツァー(R.Pelzer,紙(Papier),
45(1991),372 − 377 に記載されている。メラミン
/ホルムアルデヒド樹脂、尿素/ホルムアルデヒド樹脂
およびポリアミンまたはポリアミド/エピクロロヒドリ
ン樹脂、ならびにポリアルキレンイミンを、この種の系
の代表例として挙げる。
【0022】本発明に適したワックスには天然起源のも
のも合成起源のものも可能であり、双方の型のワックス
の混合物も可能である。天然ワックスにはたとえばキャ
ンデリラワックス、カルノーバワックス、モントンワッ
クスおよびパラフィンワックスが含まれ、一方、合成ワ
ックスにはとりわけパラフィンワックスおよびポリエチ
レンワックスが含まれる。この種の化合物は公知物質で
あり、たとえばウルマン工業化学事典(Ullmanns Enzyk
lopaedie der technischen Chemie),24 巻,1ないし
49 ページ,化学出版(Verlag Chemie,Weinheim)(19
83)に詳細に記載されている。カルノーバワックスが好
適に使用される。
【0023】本発明に従って使用するワックスの融点範
囲は、一方では、被覆剤の十分な熱水抵抗性が日常的な
煮沸工程に関して保証されていなければならず、他方で
は、完全なフィルム形成が被覆中に可能でなければなら
ないという事実により限定される。したがって 50 ない
し 120℃ の融点範囲が好ましく、60 ないし 90℃ の融
点範囲が特に好ましい。比較的高融点のワックスと比較
的低融点のワックスとの混合物も効果的である。分散ワ
ックスまたは乳化ワックスの粒子寸法に関する限りでは
1.0 μm 以下の粒径が好ましく、0.1 μm 以下の粒径
が特に好ましい。
【0024】既に述べたように、被覆剤の特に好ましい
適用形態は水溶液、水性乳濁液または水性分散液からの
適用である。したがって、本発明に適したワックスの乳
化性または分散性をそれ自体公知の極性基の組入れによ
り改良することができる(たとえばラッセル(G. A. Ru
ssel),アメリカ化学会誌(J. Am. Chem. Soc.),79
(1957)3871;アービング(M. Irving)ら,重合体の
分解安定性(Polym. Degrad. Stab.),5(1983)467;
ゲーロード(N. G. Gaylord),重合体科学雑誌重合体
レター編(J. Polym. Sci. Polym. Lett. Ed.),21(1
983)23 − 30;ネイシ(A. Neyishi)ら,応用重合体
科学雑誌(J. Apply. Polym. Sci.),22(1978)2953
およびホッフ(A. Hoff),応用重合体科学雑誌,29(1
984)465を参照)。対応する方法も記載されている(た
とえばゲール(G. M. Gale),応用有機金属化学(App
l. Organomet. Chem.),2(1988)17 − 31 に)。
【0025】本発明記載の被覆剤の適用に使用する溶
液、乳濁液または分散液は、以下の単量体:アクリル酸
エステル、メタクリル酸エステル、酢酸ビニル、ビニル
アルコール、エチレン、プロピレン、ブタジエン、スチ
レン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミドおよ
びアクリロニトリルの少なくとも 2 種よりなる共重合
体結合剤を含有する。スチレン/ブタジエン/アクリロ
ニトリル系またはスチレン/ブタジエン/アクリル酸エ
ステル系が好適に使用される。
【0026】本発明記載の溶液、乳濁液または分散液は
また、この種の共重合体の混合物を含有していてもよ
い。
【0027】上記の共重合体およびその製造方法は公知
であり、詳細に記述されている(たとえばレンズ(R.
W. Lenz),合成高分子の有機化学(Organic Chemistry
ofSynthetic High Polymers),インターサイエンス出
版(Interscience Publishers,New York)(1976)ま
たは重合体科学技術事典(Enxcyclopedia of PolymerSc
ience and Engineering),ワイリー・インターサイエ
ンス(Wiley-Interscience,New York)(1985),211
ないし 299 ページを参照)。
【0028】本発明に適した共重合体の分子量限界は、
とりわけ、その分子量が低過ぎるならばソーセージの製
造工程に必要な煮沸段階中の被覆剤の熱水抵抗性が不十
分であり、共重合体の分子量が高過ぎるならば被覆中に
フィルム形成の困難が生ずるという事実から生まれる。
【0029】本発明に適した共重合体の組成の変化の範
囲は、とりわけ、一方では、ロールの形状で貯蔵した場
合に包装材料が張り付く(“べとつく”)ことのないた
めには被覆剤が柔らか過ぎてはならず、他方では、包装
材料の機械的応力の結果として被覆剤の不透過性が劣化
しないためには脆過ぎてはならないという事実により限
定される。上に好ましいものとして記述した共重合体系
の場合には、この度合いがブタジエン成分(軟質成分)
とスチレン成分(硬質成分)との間の比率を通じて達成
される。
【0030】部分的に加水分解されたポリ酢酸ビニルを
基剤とする共重合体を使用する場合には > 90 %の加
水分解度と > 50,000 g/モルの分子量とが好ましく;
アクリル酸エステル含有共重合体の場合には > 150,00
0 g/モルの分子量が好ましい。 本発明に従って使用する共重合体は、その水系における
乳化性または分散性を改良し、架橋の可能性を与える極
性基、たとえばカルボキシル基またはヒドロキシル基を
付加的に含有していてもよい。適当な架橋剤は、とりわ
けアジリジン、ジアルデヒド、尿素-ホルムアルデヒド
樹脂およびメラミン-ホルムアルデヒド樹脂、ポリアミ
ド-エピクロロヒドリン樹脂、アルカリ金属水酸化物、
亜鉛塩およびジルコニウム塩、ならびにポリカルボン酸
である。この種の系および反応は公知であり、たとえば
モールス(P. Moles),重合体塗料色素雑誌(Polym. P
aintColour J.),181(1991),266 ないし 267,282
およびレンマーマン(D. Laemmermann),メリアンド織
物時報(Melliand Textilber.),73(1992),274ない
し 279 に記載されている。
【0031】たとえば公知の N-ヒドロキシメチル基ま
たは熱硬化性基(たとえばプレスケ(K. Pleβke),合
成樹脂(Kunststoffe),59(1969),247 ないし 251
を参照)の組み入れにより形成された自己架橋性の系も
好適である。
【0032】本発明記載の含水被覆剤系はまた、共重合
体の分散性および乳化性を改良するための典型的な助
剤、および引き続く重合体粒子の凝集に対して逆に作用
させるための安定剤を含有していてもよい。これらの助
剤は一般には、アニオン性、中性またはカチオン性の低
分子量の、オリゴマー性の、または重合体性の乳化剤、
界面活性剤またはそれ自体公知の保護コロイドである
(たとえばウルマン工業化学事典,2 巻,273 ないし 2
81 ページ,化学出版(1972)、または同一の事典の 10
巻,449 ないし 473 ページ(1975)を参照)。加え
て、本発明記載の溶液、乳濁液または分散液は、公知の
添加剤、たとえば触媒、顔料、溶媒、流動性制御剤、充
填剤、潤滑剤、スペーサー等を含有していてもよい。
【0033】本発明に従って使用する共重合体およびワ
ックス、またはこれらの混合物の水溶液、水性乳濁液ま
たは水性分散液への転化は、水混和性の溶媒、たとえば
アセトンもしくはテトラヒドロフランへの溶解ならびに
引き続く水の添加および溶媒の除去により、または、た
とえばノズルもしくは溶解器ディスクを用いるウルトラ
タラックス撹拌機を使用する強力な剪断力の適用によ
り、公知の手法で完成する。
【0034】本発明記載の被覆剤の適用に使用する溶
液、乳濁液または分散液は、10 ないし 60 %の、好ま
しくは 20 ないし 35 %(固体含有量を基準として)の
共重合体結合剤と 50 %の、好ましくは 5 ないし 20
%(共重合体を基準として)のワックス成分とを含有す
る。実際には、上記の濃度範囲はとりわけ、ラッカーの
最適適用を保証するためには 50 ないし 60 mPas・秒で
あるべきである粘性により限定される。
【0035】最初に説明したように、被覆剤系の個々の
成分がその表面張力において適当に差異を有し、各ラッ
カー成分の明確な位置を得るべきであることが、ラッカ
ーの1 回被覆適用による多層ラッカー塗布に決定的に重
要である。本発明記載の被覆剤に関する限りでは、本件
共重合体結合剤とワックス成分とは少なくとも 5 mN/m
の、好ましくは少なくとも 10 mN/m の表面張力の差
異を持たなければならない。被覆剤分散液と基材との間
の差異は少なくとも 10 mN/m、好ましくは少なくとも
20 mN/m であるべきである。表面張力の値は DIN 5
3 914 に従って測定する。
【0036】本発明記載の被覆剤は、スプレー被覆、ロ
ール被覆、ナイフ被覆、鋳込み、延展被覆、浸漬被覆お
よび印刷により、一面にも両面にも適用することができ
る。本件管状包装材料は好ましくはインフレーション加
工したものであり、浸漬と引き続く空気ブラシによるス
トリッピングとにより所要の被覆を与える。
【0037】熱に暴露して乾燥したのちに、本件被覆剤
は 5 ないし 50 g/m2 の、好ましくは 7 ないし 15 g/m
2 の単位表面積あたりの重量を有する。
【0038】以下の実施例から見られるように、本発明
記載の被覆剤の障壁性はワックスと共重合体結合剤との
間の共働効果に帰することができる。2 種の成分を組み
合わせて得られる障壁効果は、個々の成分の障壁効果を
合わせたものよりかなり良好である。酸素に対する透過
性(DIN 53 380 に従って23℃/相対空気湿度 75%で
測定した値)は最大で 170 cm3/m2・24 時間・バール、
好ましくは最大で130cm3/m2・24 時間・バール、より好
ましくは最大で 100 cm3/m2・24 時間・バールの値であ
り、水蒸気に対する障壁性(DIN 53 112 に従って 2
3℃/相対空気湿度 85 %で測定した値)は最大で 80 g/
m2・24 時間に、好ましくは最大で 20g/m2・24 時間
に、より好ましくは最大で 10 g/m2・24 時間に達す
る。これらの値は全て、10 g/m2 のラッカー被覆剤の単
位面積あたりの重量を基準にしたものである。
【0039】所望の諸性質を有する無欠陥の、完全に非
多孔性のラッカー被覆剤が今日一般に使用されている製
造方法により得られることが必要であるならば、好まし
くは重合体を基剤とする物質を用いる、管状包装材料の
上記の予備処理が有利であり得る。
【0040】特に好適であるとして記述されているカル
ノーバワックスは、結合剤との結合により達成される水
蒸気に対する不透過性に加えて、他の重要な諸機能をも
達成するという事実を特色としている。このワックスは
また、スペーサーおよび潤滑剤としても作用する。加え
て、本件被覆剤をソーセージの包装材料に使用する場合
には、カルノーバワックスは充填剤と包装材料との間の
所望の接着にも寄与する。
【0041】本件共重合体結合剤はまた、その障壁性に
おける役割以外の他の機能をも達成する。とりわけ本件
結合剤は、特に本件基材をソーセージの包装材料として
使用する場合に粒子中に生ずる熱応力および機械的応力
の下においても、基材と被覆剤との間の結合が安定で効
率的であり続けることを保証する。いかなる経路によっ
ても本発明を限定するものではないが、この関連で、生
ずる強力な曲げ応力にも拘わらず上記の障壁性のいかな
る劣化にもつながらない、いわゆるキャタピラーを形成
するための包装材料の引き締めに言及する。
【0042】以下の実施例により本発明を説明する。
【0043】
【実施例】以下の実施例において、百分率濃度は − こ
れと異なる指示のない限り − 重量/重量様式で表し、
透過率の値は DIN 標準(水蒸気:DIN 53 122、2
3℃/相対空気湿度 85 %;酸素:DIN 53 380、23℃/
相対空気湿度 75 %)に従って測定する。重量損失を測
定するには、60 mm の直径を有する長さ 50 cmに切断し
た包装材料に“ブリューブルスト”食肉を充填し、2℃/
相対空気湿度65 %で冷蔵庫に貯蔵する。DIN 53 914
に従って表面張力 σ を測定する。
【0044】実施例 1(比較例) 繊維強化セルローズ包装材料(ワルスローダー(Walsro
der)FOB 褐色、60mm、ウォルフ・ワルスローデ社
(Wolff Walsrode AG,D-3030 Walsrode)の製品)を
インフレーションし、1 %のポリアミド/エピクロロヒ
ドリン樹脂(キメーネ(Kymene)SLXR、ハーキュリ
ーズ社(Hercules,D-5200 Siedburg)の製品)と 10
%のグリセロールとを含有するプライマー水溶液を浸漬
ラッカー塗布と引き続く 90℃ の表面温度までの乾燥と
により含浸させる。室温に冷却したのちに、この包装材
料(σ > 70 mN/m)を、30 %のスチレン-ブタジエン
-アクリロニトリル共重合体(スチロファン(Styrofa
nR)LD 600 S、バスフ社(BASF AG,D-6700 Ludwig
shafen;σ = 47.6 mN/m)と 3 %のグリセロールと
を含有する水性分散液を用いる同一の適用方法で被覆す
る。この包装材料を140℃ の表面温度まで乾燥する。9.
8 g/m2 の単位面積あたり重量を有する粘着性の、強固
に接着する被覆が得られる。この被覆は、80 g/m2・24
時間の水蒸気に対する透過性(WVP)と 200 ml/m2
バール・日の酸素に対する透過性(PO2)とを有して
いる。“ブリューブルスト"(煮沸ソーセージ)を充填
した試料を剥がした際に、包装材料と充填物との間に接
着の兆候は全くない(ソーセージゼリーの分離)。10
日後に 4 %の重量損失が測定される。
【0045】実施例 2(比較例) セルローズのソーセージ包装材料を製造し、実施例 1
に使用した被覆剤系を25 %のカルノーバワックス(ウ
ルトラルーブ(Ultralube)W 7090R、サーフェイスヘ
ミー社(Surface Chemie,D-5448 Kastellaun)の製
品、σ = 34.3 mN/m)と 3 %のグリセロールとを含
有する水性分散液に置き換えたことを除いて、実施例 1
と同様の方法でラッカー塗布した。
【0046】約 2.8 g/m2 の単位面積あたり重量を有す
る脆い、貧弱な接着の被覆が得られる。この被覆は 75
g/m2・日の WVP 値と 280 ml/m2・バール・24 時間
のPO2 値とを有している。この被覆の曲げの際のひび
割れに対する敏感さのために、この試料は“ブリューブ
ルスト”を充填することができない。
【0047】実施例 3 セルローズのソーセージ包装材料を製造し、実施例 1
に使用した被覆剤系を30 %のスチロファンR LD 600
S(実施例 1 を参照)、10 %(共重合体を基準にし
て)のウルトラルーブ W 7090(実施例 2 を参照)お
よび 3 %のグリセロールを含有する水性分散液に置き
換えたことを除いて、実施例 1 と同様の方法でラッカ
ー塗布した。
【0048】約 9.8 g/m2 の単位面積あたり重量を有す
る可撓性の、非粘着性の、強固に接着する被覆が得られ
る。この被覆は、20 g/m2・24 時間の WVP 値と 155
g/m2・バール・24 時間の PO2 値とを有している。
ソーセージを充填した試料を剥がした際に包装材料と充
填物との間に強い接着が現れ、これが望ましくないゼリ
ーの分離を安全に防止する。10 日後に 1.8 %の重量損
失が測定される。
【0049】実施例 4 セルローズのソーセージ包装材料を製造し、実施例1に
使用した被覆剤系を25%のスチロファンR LD 600 S
(実施例 1 を参照)、8.5 %(共重合体を基準にし
て)のポリエチレンワックス(ウルトラルーブ W 81
3、サーフェイスヘミーの製品;σ = 32.8 mN/m)お
よび 3 %のグリセロールを含有する水性分散液に置き
換えたことを除いて、実施例 1 と同様の方法でラッカ
ー塗布した。
【0050】約10.8 g/m2 の単位面積あたり重量を有す
る可撓性の、非粘着性の、強固に接着する被覆が得られ
る。この被覆は、47 g/m2・24 時間の WVP 値と 164
g/m2・バール・24 時間の PO2 値とを有している。煮
沸ソーセージを充填した試料を剥がした際に、包装材料
と充填物との間に僅かな接着が現れる。10 日後に 2.9
%の重量損失が測定される。
【0051】実施例 5 セルローズのソーセージ包装材料(ワルスローダー F
RO-E、105 mm、ウォルフ・ワルスローデ社)の長さ
約 50 cm の切片を適当な寸法のガラス板の上で延伸
し、水をスプレーして濡らす。ついで、このようにして
製造した試料を 180℃ に予熱した再循環空気乾燥室中
で表面温度が 118 ないし 125℃ に達するまで乾燥し、
ついで室温に冷却する。ついで、この完全に平滑な、延
伸したソーセージ包装材料の片面をドクターナイフを用
いて被覆する。最初に、実施例 1 と同様にしてプライ
マー溶液を適用する。この試料を再循環空気乾燥室中で
125℃の表面温度にまで乾燥する。この包装材料を室温
に冷却したのちに、同一の適用方法で、25 %のスチレ
ン-アクリル酸エステル共重合体(ジョンクリル(Joncr
ylR)77、ジョンソンポリマー社(S. C. Johnson Polym
er,NL-3641 RV Mijdrecht)の製品;σ= 38.2 mN/
m)、20 %(共重合体を基準にして)のウルトラルーブ
W-7090(実施例 2 を参照)および 3 %のグリセロー
ルを含有する水性分散液で被覆する。フィルム形成中の
試料の最終的な表面温度は 145 − 150℃ である。
【0052】約 5.6 g/m2 の単位面積あたり重量を有す
る可撓性の、非粘着性の、強固に接着する被覆が得られ
る。この被覆は 12 g/m2・24 時間の WVP 値を有し
ている。
【0053】実施例 6 セルローズのソーセージ包装材料を製造し、実施例 5
に使用した被覆剤系を25 %のスチレン-ブタジエン共重
合体(バイスタル(BaystalR)P 1800、バイエル社(B
ayer AG,D-5090 Leverkusen)の製品;σ = 40.8 m
N/m)、19.2%(共重合体を基準にして)のウルトラル
ーブ W-813(実施例 4 を参照)、4.8 %(共重合体を
基準にして)のウルトラルーブ W-7090(実施例 2 を
参照)および 3 %のグリセロールを含有する水性分散液
に置き換えたことを除いて、実施例 5 と同様の方法で
ラッカー塗布した。
【0054】約 6.8 g/m2 の単位面積あたり重量を有す
る可撓性の、非粘着性の、強固に接着する被覆が得られ
る。この被覆は 12 g/m2・24 時間の WVP 値を有し
ている。
【0055】実施例 7 セルローズのソーセージ包装材料を製造し、実施例 5
に使用した被覆剤系を20 %のエチレン-アクリル酸共重
合体(プリマコール(PrimacorR)4983、ダウヨーロッ
パ(Dow Europe,CH-8810 Horgen)の製品;σ = 4
7.7 mN/m)、30%のマイカーズルーブ 743(パラフィ
ンワックス、マイケルマン社(Michelman,B-6790 Ausg
abe)の製品;σ = 43.1 mN/m)および 3 %のグリセ
ロールを含有する水性分散液に置き換えたことを除い
て、実施例 5 と同様の方法でラッカー塗布した。
【0056】約 6.8 g/m2 の単位面積あたり重量を有す
る可撓性の、非粘着性の、強固に接着する被覆が得られ
る。この被覆は、20 g/m2・24 時間の WVP 値を有し
ている。
【0057】実施例 8 実施例 1 の記述と同様にして、セルローズのソーセー
ジ包装材料にプライマーの水溶液を含浸させる。付加的
な予備処理として、25 %のスチレン-ブタジエン-アク
リル酸共重合体(スチロファン DS2306X、BASF、σ
= 46 mN/m)と3 %のグリセロールとを含有する水性
分散液を、実施例 1 に記述した適用方法により適用す
る。乾燥後、このようにして予備処理した包装材料をさ
らに 1 回、25 %のスチレン-ブタジエン-アクリル酸共
重合体(スチロファン DS2306X、BASF、σ= 46 mN
/m)と 5 %のカルノーバワックス(ウルトラルーブ W
-7090、サーフェイスヘミー;σ = 34.3 mN/m)とを
含有する水性分散液を用いて、同一の適用方法で被覆す
る。この包装材料を 140℃ の表面温度にまで乾燥す
る。
【0058】約 10 g/m2 の単位面積あたり重量を有す
る可撓性の、非粘着性の、強固に接着する被覆が得ら
れ、この被覆は 50 g/m2・24 時間の WVP 値と 240
g/m2・バール・24 時間の PO2 値とを有している。煮
沸ソーセージを充填した試料を剥がした際に、包装材料
と充填物との間に僅かな接着が現れる。10 日後に 1.8
%の重量損失が測定される。
【0059】実施例 9 実施例 1 の記述と同様にして、セルローズのソーセー
ジ包装材料にプライマーの水溶液を含浸させる。付加的
な予備処理として、18 %のエチレン-アクリル酸共重合
体(プリマコール 4983、ダウヨーロッパの製品;σ =
47.7 mN/m)と 3 %のグリセロールとを含有する水性
分散液を、実施例 1 に記述した方法により適用する。
乾燥後、このようにして予備処理した包装材料をさらに
1 回、18 %のエチレン-アクリル酸共重合体(プリマ
コール 4983、ダウヨーロッパの製品;σ = 47.7 mN/
m)と 3.6 %のカルノーバワックス(ウルトラルーブ
W-7090、サーフェイスヘミー;σ = 34.3 mN/m)と
を含有する水性分散液を適用して、同一の適用方法で被
覆する。この包装材料を 145℃ の表面温度にまで乾燥
する。
【0060】約 6 g/m2 の単位面積あたり重量を有する
可撓性の、非粘着性の、強固に接着する被覆が得られ、
この被覆は 30 g/m2・24 時間の WVP 値と 230 cm3/
m2・バール・24 時間の PO2 値とを有している。
【0061】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0062】1. 被覆すべき任意に予備処理した基材
と適用する形状の被覆剤系との間の表面張力(DIN 5
3 914 に従う)の差異が少なくとも 10 mN/m 、好まし
くは少なくとも 20 mN/m であることを特徴とする、ラ
ッカーの 1 回被覆適用または多回被覆適用により適用
して多層構造に導く、極性管状包装材料用の多成分被覆
剤。
【0063】2. 水性であり、かつ有機ハロゲン非含
有であることを特徴とする 1 記載の被覆剤系。
【0064】3. ワックス成分と共重合体結合剤とよ
りなるものであり、適用する形状での2 種の構成成分の
間の表面張力の差異が少なくとも 5 mN/m、好ましくは
少なくとも 10 mN/m であることを特徴とする 1 また
は 2 記載の被覆剤系。
【0065】4. 第 1 の被覆剤が共重合体結合剤より
なるものであり、第 2 の被覆剤がワックス成分と共重
合体結合剤とよりなるものであり、適用する形状でのこ
れら2種の成分の表面張力の間の差異が少なくとも 5 m
N/m、好ましくは少なくとも10 mN/m であることを特
徴とする、1 または 2 のいずれかに記載されている被
覆剤系。
【0066】5. 上記のワックスが 50 ないし 120℃
で、好ましくは 60 ないし 90℃ で融解するものである
ことを特徴とする、1 ないし 3 のいずれかに記載され
ている被覆剤系。
【0067】6. 上記の共重合体結合剤が以下の単量
体:アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、酢酸
ビニル、ビニルアルコール、エチレン、プロピレン、ブ
タジエン、スチレン、アクリル酸、メタクリル酸、アク
リルアミドおよびアクリロニトリルの少なくとも 2 種
よりなるものであることを特徴とする、1 ないし 5 の
いずれかに記載されている被覆材系。
【0068】7. 共重合体を基準にして 50 %以内
の、好ましくは 5 ないし 20 %のワックス含有量を有
するものであることを特徴とする、1 ないし 6 のいず
れかに記載されている被覆剤系。
【0069】8. 1 ないし 7 のいずれかに記載されて
いる系で被覆した管状包装材料。
【0070】9. 1 ないし 8 のいずれかに記載されて
いる系で被覆したセルローズ基材の管状包装材料。
【0071】10. 8 または 9 記載の管状包装材料の
ソーセージ包装用材料としての使用。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 131/04 PFS 6904−4J 133/00 PFZ 7921−4J 191/06 PCZ 7415−4J // A23B 4/02 9282−4B (72)発明者 ウルリヒ・ライナース ドイツ29643ノイエンキルヘン・ブルメン シユトラーセ15 (72)発明者 ゼバステイアン・マイヤー−シユトルク ドイツ33659ビーレフエルト・ブツシユカ ンプシユトラーセ152

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被覆すべき任意に予備処理した基材と適
    用する形状の被覆剤系との間の表面張力(DIN 53 91
    4 に従う)の差異が少なくとも 10 mN/m 、好ましくは
    少なくとも 20 mN/m であることを特徴とする、ラッカ
    ーの 1 回被覆適用または多回被覆適用により適用して
    多層構造に導く、極性管状包装材料用の多成分被覆剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の系で被覆した管状包装材
    料。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の系で被覆したセ
    ルローズ基材の管状包装材料。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の管状包装材料の
    ソーセージ包装用材料としての使用。
JP6033221A 1993-02-10 1994-02-07 セルローズ管状包装材料の多層ラツカー塗布 Pending JPH06277620A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4303835.2 1993-02-10
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