JPH06237980A - 室内空気の殺菌、殺虫方法 - Google Patents

室内空気の殺菌、殺虫方法

Info

Publication number
JPH06237980A
JPH06237980A JP5047145A JP4714593A JPH06237980A JP H06237980 A JPH06237980 A JP H06237980A JP 5047145 A JP5047145 A JP 5047145A JP 4714593 A JP4714593 A JP 4714593A JP H06237980 A JPH06237980 A JP H06237980A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
room
air conditioner
ethyl chloride
sterilization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5047145A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Kodaira
小平康博
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EE P S KK
Original Assignee
EE P S KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EE P S KK filed Critical EE P S KK
Priority to JP5047145A priority Critical patent/JPH06237980A/ja
Publication of JPH06237980A publication Critical patent/JPH06237980A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、ビル、航空機及び船舶等の室内空
気を、極めて短時間で効率的に殺菌、殺虫することがで
きると共に、病院、ホテル等室内に人がいる場合でも何
ら支障なく殺菌、殺虫することができる室内空気の殺
菌、殺虫方法を提供することを目的とする。 【構成】この発明に於いては、空調機のエアーと塩化エ
チルとで、混合気体を形成し、該混合気体を空調機の吹
出口から室内に噴出させ、前記混合気体を室内に循環若
しくは室内を通過させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ビル、航空機及び船
舶等の室内空気を、極めて短時間で効率的に殺菌、殺虫
することができると共に、病院、ホテル等常時人のいる
ビルの室内をも支障なく殺菌、殺虫することのできる室
内空気の殺菌、殺虫方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ビル、航空機及び船舶等の室内
は、有害小昆虫等が繁殖したり、ウイルス、細菌等の有
害微生物で汚染されることが多いので、これら室内の衛
生状態を良好に保つため、薬剤により消毒を行ってい
た。しかして、従来の消毒方法は、有害小昆虫の駆除を
主目的とするものであり、動力噴霧器や人力噴霧器によ
って、薬液を霧化して、これを室内に噴霧するものであ
るため、室内全体に均一に噴霧するのが困難であり、特
に物陰や窪みなどの消毒には効果が得にくいと共に、部
屋数の多いビル等では、部屋毎に消毒を行うため非常に
手間がかかる問題があるほか、薬液は毒性の強いものが
多いので、作業員が薬液に汚染され、健康を害する危険
性もあった。そればかりか、この方法は、薬液が水滴と
なって床に落下し、Pタイルを変色させるとか、絨毯を
焼く等の問題もあった。
【0003】従来は、ウイルス、細菌等の有害微生物の
消毒はあまり行われていないし、水滴が落下しないガス
状の物質での消毒もあまり行われていない。仮に、室内
を殺菌したとしても、空調機内には、多くの雑菌が繁殖
しているので、またそれが室内に入り込むことから、殺
菌の効果はあまり上がらない。しかして、従来、空調機
内を殺菌することは全く行われていないし、そのような
発想も全く知られていない。
【0004】本発明者は、空調機を利用して、空調機の
吹出口から消毒剤とエアーとの混合物を室内に導入し、
室内空気を殺菌する方法を開発し、先に特許出願した
が、気体で人体に全く害のない殺菌、殺虫剤は知られて
いなかったので、ホテル、病院等の常時室内に人がいる
場合には適用し得なかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な点に鑑みなされたものであり、ビル、航空機及び船舶
等の室内、特にホテル、病院等常時人のいる室内をも何
ら支障なく殺菌、殺虫することができると共に、殺菌後
も室内があまり汚染されない殺菌、殺虫方法を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するため鋭意研究の結果、医薬は人体に対し許容し
得る毒性しか示さないが、殺菌、殺虫作用を示す可能性
が強いことに着目し、従来主として麻酔薬として使用さ
れていた塩化エチルを、空調機のエアーと共に空調機の
吹出口から室内に噴出させることによって、その撹拌効
果により塩化エチルがエアーに均一に分散されるので、
極めて短時間にしかも効果的に室内を殺菌、殺虫し得る
と共に、塩化エチルの殺菌、殺虫有効濃度では人体に対
する毒性が殆どないので、常に人のいる室内をも支障な
く殺菌、殺虫し得ることを見い出し、本発明に到達し
た。
【0007】即ち本発明は、空調機のエアーと塩化エチ
ルとで、混合気体を形成し、該混合気体を空調機の吹出
口から室内に噴出させ、前記混合気体を室内に循環若し
くは室内を通過させることを特徴とする。本発明に使用
する塩化エチル(CH2CH2Cl)は、沸点12.5℃
の常温でガス状の薬剤であるが、燃焼しにくくするため
フロン、炭酸ガス等のキャリアガスに混合し、キャリア
ガス中に塩化エチルを均一に分散させるため、アルコー
ル等の溶剤を混合し、ボンベ内に充填させた塩化エチル
を使用するのがよい。このように溶剤を使用することに
より、空気にも均一に分散し易くなる。
【0008】空調機への塩化エチルの導入の仕方は、エ
アーと塩化エチルとで混合気体を形成し、該混合気体を
室内に噴出させるようにし得るなら、室内以外のエアー
が室内に噴出されるまでのどの部分で混合してもよい。
このようにすれば、空調機による撹拌効果により、エア
ーに塩化エチルが均一に混合し、室内にほぼ均一な濃度
で導入され、効果的な殺虫、殺菌作用が得られるからで
ある。空調機は、吹出口から噴出したエアーは、室内空
気と均一に混合し得るように設計されているので、室内
の塩化エチル濃度はほぼ均一な濃度になる。エアーに塩
化エチルを混合するには、空調機を運転しながら2〜1
0分間位塩化エチルをボンベから噴射し、その後30分
〜1時間空調機を運転すれば良い。
【0009】このようにして殺菌、殺虫した後は、この
ままエアーを外気と交換しても差し支えないが、エアー
中には塩化エチルの分解による酸成分が含まれているの
で、エアーの濾材にアルカリを保持させ、これを空調機
のエアーフイルターに保持させて、エアーを循環させ、
中和により酸成分を除去してもよい。この場合勿論、エ
アーフイルターに直接アルカリを保持させても良い。本
発明に使用する空調機の種類は特に限定されないが、セ
ントラル方式の空調機の場合、特に本発明の効果が発揮
される。セントラル方式の空調機の場合は、一度に多数
の部屋を同時に消毒することができるからである。
【0010】
【実施例】次に、図面に基づいて本発明の殺菌、殺虫方
法を更に説明する。図は、セントラル方式の空調機を使
用した場合の概略図である。外気は、空調機1内に導入
されると、空気余熱器若しくは空気予冷器2、エアフイ
ルター3、空気冷却器4、空気加熱器5、空気加湿器1
3を通過し、送風機6によって、各室の室内7に、吹出
口8から空気が導入されるようになっている。導入され
た空気は、レターン9から排気し、排気バルブを閉じ
て、空調機と室内とを循環させるようになっている。図
中10は、ルームサーモ、11は冷水ポンプ、12は温
水ポンプである。
【0011】上記のように構成された装置を使用し、8
楷建120室、室の合計面積8000m2のビル内の室を、殺
菌、殺虫した。フロンキャリアガス中に塩化エチル30
%を含有する内容量420gのボンベ15をエアフイル
ター3の前で開いて、全量を5分間でエアーと混合し、
塩化エチルとエアーとの混合物を、吹出口8から室内に
噴出させ、室内のエアーと塩化エチルとをレターン9か
ら空調機1内に戻し、室7内と空調機1内との間を1時
間循環させた後、外部に放出した。室7内及び空調機1
内は菌が90%滅菌され、ダニもその90%が撲滅して
いることが確認された。尚、空調機内のダクトは、ビル
の天井裏のエアーも吸い込み、天井裏にもエアーが入り
込み、天井裏にも塩化エチルとエアーとが循環すること
になるから、天井裏のエアーも同時に殺菌、殺虫されて
いることが確認された。
【0012】上記実施例に於いては、空調機1内に塩化
エチルのボンベ15を置いて、塩化エチルとエアーとを
混合しているが、外気が空調機1に導入される直前の配
管に、塩化エチルを内装したボンベを連結し、コントロ
ールバルブによって、ボンベ内の塩化エチルがエアーと
混合し得るようにしてもよい。この場合、コントロール
バルブを自動的にコンピューターにより制御することも
できる。コントロールバルブを、例えば年2回夜間の特
定の時刻に、特定の時間開くように設定しておけば、室
7内及び空調機1内の殺菌、殺虫を自動的に行うことが
できる。本発明の方法は、ビル、船舶及び航空機に限ら
ず、電車等の車両の殺菌、殺小昆虫に適用することもで
きる。要するに、空調機のエアが循環する室ならどのよ
うな室でも差し支えない。
【0013】
【効果】以上述べたごとく、本発明によれば、空調機の
エアーに塩化エチルを混合して室内を殺菌、殺虫するも
のであるので、室数によらず同時に極めて短時間に、し
かも室内の隅々まで効果的に殺菌、殺虫することができ
るので、室内の殺菌、殺虫コストを著しく低減させるこ
とができるほか、従来消毒されたことのなかった空調機
内及び屋根裏の消毒もできるので、空調機内の細菌等に
よる室内の再汚染も防止されるから、常に室内を細菌の
少ない状態とすることができると共に、塩化エチルは殺
菌、殺虫有効濃度で人体に殆ど害がないので、室内に人
のいる場合でも何ら支障なく殺菌、殺虫することができ
るから、従来殺菌、殺虫できなかった病院、ホテル等も
効果的に殺菌、殺虫することができる等、従来のこの種
消毒方法には全く見られない絶大な効果を有する。
【0014】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を説明するための概略図である。
【符号の説明】
1 空調機 8 吹出口 13 空気加湿器 15 ボンベ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空調機のエアーと塩化エチルとで、混合気
    体を形成し、該混合気体を空調機の吹出口から室内に噴
    出させ、前記混合気体を室内に循環若しくは室内を通過
    させることを特徴とするビル、航空機及び船舶等の室内
    空気の殺菌、殺虫方法。
JP5047145A 1993-02-15 1993-02-15 室内空気の殺菌、殺虫方法 Pending JPH06237980A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5047145A JPH06237980A (ja) 1993-02-15 1993-02-15 室内空気の殺菌、殺虫方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5047145A JPH06237980A (ja) 1993-02-15 1993-02-15 室内空気の殺菌、殺虫方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06237980A true JPH06237980A (ja) 1994-08-30

Family

ID=12766940

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5047145A Pending JPH06237980A (ja) 1993-02-15 1993-02-15 室内空気の殺菌、殺虫方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06237980A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009017846A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Techno Kasei Kk 車輌に付着した有害生物を死滅させる方法および熱処理施設
WO2019167594A1 (ja) * 2018-03-02 2019-09-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 浄化方法、浄化装置及び浄化システム
JP2019150564A (ja) * 2018-03-02 2019-09-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 浄化方法、浄化装置及び浄化システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009017846A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Techno Kasei Kk 車輌に付着した有害生物を死滅させる方法および熱処理施設
WO2019167594A1 (ja) * 2018-03-02 2019-09-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 浄化方法、浄化装置及び浄化システム
JP2019150564A (ja) * 2018-03-02 2019-09-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 浄化方法、浄化装置及び浄化システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7354551B2 (en) Room decontamination with hydrogen peroxide vapor
AU2005334259B2 (en) Room decontamination with hydrogen peroxide vapor
EP2451489B1 (en) Healthcare facility disinfecting process and system with oxygen/ozone mixture
AU2004264779B2 (en) Building decontamination with vaporous hydrogen peroxide
KR20080039833A (ko) 생물 폐기물용 탈취 조성물
GB2545770A (en) Apparatus and method for killing pathogens
JPH05322218A (ja) 室内空気消毒方法
JPH06237980A (ja) 室内空気の殺菌、殺虫方法
JPH06214A (ja) 室内空気消毒方法
CN214105368U (zh) 一种组合式空调机组外挂杀菌消毒灭虫一体化处理装置
US20140140887A1 (en) Room disinfection method
KR102235110B1 (ko) 실내 공간에서 살균/소독을 실시할 수 있는 이산화염소수 공급 장치
JP2002282346A (ja) 空気殺菌機
US20200138993A1 (en) System and method of producing and providing an antimicrobial agent that exerts an extended residual effect
JPH0614985A (ja) 室内空気消毒方法
JP2003190260A (ja) 殺菌装置
JPH05317619A (ja) 室内空気消毒方法
JPH0647A (ja) 室内空気中の小昆虫の撲滅方法
AU2017269086B2 (en) System and method of cleaning an environment
US20230109935A1 (en) Apparatus for cleaning environmental air using antiseptics and disinfectants
US20200206380A1 (en) Method of producing and providing an antimicrobial agent that exerts an extended residual effect
KR102238172B1 (ko) 듀얼 타입 플라즈마 플랫폼을 이용한 공간 및 의료기구 소독기
JPH1024095A (ja) 殺菌消臭性ガス供給装置
CZ36526U1 (cs) Dezinfekční směs
SK12022U1 (sk) Dezinfekčná zmes, spôsob dezinfekcie vzduchu a povrchov a použitie dezinfekčnej zmesi