JPH0623762B2 - 免疫性蛋白質の定量方法および定量装置 - Google Patents

免疫性蛋白質の定量方法および定量装置

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JPH0623762B2
JPH0623762B2 JP60061661A JP6166185A JPH0623762B2 JP H0623762 B2 JPH0623762 B2 JP H0623762B2 JP 60061661 A JP60061661 A JP 60061661A JP 6166185 A JP6166185 A JP 6166185A JP H0623762 B2 JPH0623762 B2 JP H0623762B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、全く新規な手段に基く免疫性蛋白質の定量方
法および定量装置、詳しくは、サンプル溶液中に含有さ
れている特定の免疫性蛋白質(ただし、この免疫性蛋白
質とは、抗原−抗体関係にある免疫性蛋白質の一方のみ
を意味する)の量を定量する方法および装置に関するも
のである。
なお、ここに言う免疫性蛋白質とは、上記のように、抗
原(蛋白質)または抗体(蛋白質)の何れをも意味し得
るが、以下、説明の便宜上、被測定免疫性蛋白質が抗原
の場合についてのみ述べることとする。その説明におい
て、『抗原』という用語と『抗体』という用語を入れ換
えることによって、被測定免疫性蛋白質が抗体の場合に
ついても容易に類推可能であろう。
〔従来の技術〕
一般に免疫測定法と呼ばれる免疫性蛋白質の定量方法
(およびそれを実施するための装置)としては、放射性
同位元素を標識剤として用いるRIA法,色素を標識剤
として用いるEIA法,螢光物質を標識剤として用いる
螢光標識法などの方法、即ち、被測定免疫性蛋白質(以
下、抗原とする)に対応する抗体に放射性同位元素や酵
素あるいは螢光物質を用いて標識を付した標識抗体を生
成し、その標識抗体にサンプル溶液中の被測定抗原を吸
着させてから、未吸着の標識抗体や他の物質を除去して
標識抗体−被測定抗原の結合体のみを残し、しかる後、
その標識抗体の量を、蛋白質の定量方法として公知のラ
ジオアイソトープ法や吸光法あるいは螢光法によって測
定することにより、サンプル溶液中の被測定抗原を定量
する、という方法が従来から知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記各種従来方法においては、非常に煩
雑で面倒な手順と長時間を要する抗体への標識操作を行
わねばならず、また、抗体および標識抗体は一回限りし
か使用できないためバッチ的な定量しか行えず、従っ
て、ひとつのサンプルについて数十時間もの長い定量時
間を要すると共に、抗体および標識抗体などの試薬の無
駄が多いという共通の欠点があり、また、RIA法で
は、放射性同位元素を標識剤とするために危険性が大き
く、EIA法では、巨大な分子から成る色素を標識剤と
するために立体障害などによる免疫反応効率の悪さに起
因して定量感度や精度の悪化を招き、螢光標識法では、
螢光物質を標識剤とするために標識操作時において有機
溶媒を用いざるを得ず、従って、被測定抗原の種類によ
っては適用することはできない場合が多い、というよう
に各方法に固有の欠点もあった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、そ
の目的は、比較的簡素かつ安価に構成可能な装置で済
み、迅速に安全にかつ経済的に、しかも、多種類の免疫
性蛋白質に対して感度および精度の良い定量を行える免
疫性蛋白質の定量方法および定量装置を提供せんとする
ことにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明による免疫性蛋白質の定量方法および定量装置
は、基本的には化学ルミネセンス(化学発光反応)とい
う、当該技術分野においては従来は全く留意されていな
かった自然現象を有効利用するという新規なアイデアに
端を発して開発されたものであるので、先ず、その化学
発光反応に係る興味ある現象について説明しておく。
即ち、第8図に示すように、ルミノール(C
2)溶液のような被酸化時において化学発光性を示す
物質を含有する溶液aと、過酸化水素水(H
液)のような酸化性の物質を含有する溶液bと、フェリ
シアン化カリウム(K[Fe(CN)6])溶液のよ
うな触媒溶液cとを、反応部rを構成するフローセルf
cへ導入供給して混合させると、前記化学発光性物質は
前記酸化性物質により酸化されてかなり強度の大きい青
色の化学発光l(約450nm)を生じる反応が起こる
ことがよく知られている。なお、前記化学発光性物質と
しては、前記ルミノールの他にルシゲニンやロフィンな
どが、また、前記酸化性物質としては前記過酸化水素の
他に酸素,オゾン,次亜塩素酸などが知られている。
而して、本発明者らは、かかる化学発光反応の系におい
て、同図中点線zで示すように前記触媒溶液cに蛋白質
dを混入すると前記化学発光lの強度が減少(所謂クエ
ンチング)し、しかも、その化学発光lの強度減少量は
前記混入蛋白質dの広い量範囲(ごく少量の場合からか
なり多量の場合まで)に亘って比例的(直線性が良好)
であり、また、その減少率は少数の例外を除けば蛋白質
の種類の違いによってもあまり左右されない、というこ
とを発見ならびに実験的に確認したのである。更に、本
発明者らは、前記触媒溶液cとして、毒性が極めて強い
という難点がある前記フェリシアン化カリウム溶液の代
わりに、銅イオンCu++などの金属イオンを含有する溶
液またはヘマチンなどの自然界に存在する金属錯体を含
有する溶液を用いた場合にも、同様の現象が生じること
をも発見ならびに実験的に確認したのである。なお、か
かる現象は、化学発光反応に対する触媒となる溶液中の
金属イオンのうちの前記混入された蛋白質の量に見合う
量の金属イオンまたは金属錯体が、その混入された蛋白
質とでビュレツトを形成してその触媒活性を失うため
に、前記触媒溶液全体としての触媒活性が低下すること
によるものであると推察される。
そこで、本発明者らは、抗原も抗体も蛋白質そのもので
あることに鑑みて、上記した現象を有効に応用すること
により、下記のような免疫性蛋白質(抗原または抗体)
の定量法および定量装置を開発するに至ったのである。
即ち、本第一発明に係る免疫性蛋白質(例えば抗原)の
定量方法は、 被測定免疫性蛋白質(抗原)に対して抗原−抗体関係に
ある免疫性蛋白質(抗体)を固定化した免疫アフィニテ
ィークロマトカラム(抗体固定化カラム)内にサンプル
溶液を導入して、前記カラム内に固定化された免疫性蛋
白質(抗体)に対して前記サンプル溶液中の被測定免疫
性蛋白質(抗原)を抗原−抗体反応により捕捉させてか
ら、 前記カラム内を洗浄して前記被測定免疫性蛋白質(抗
原)以外の不要な物質を除去した後、 前記カラム内に解離溶液を導入して、前記カラム内に固
定化された免疫性蛋白質(抗体)から前記被測定免疫性
蛋白質(抗原)を分離させて前記カラム内から溶出さ
せ、 しかる後、被酸化時において化学発光性を示す物質を含
有する溶液と酸化性を有する物質を含有する溶液との化
学発光反応系へ供給される基準触媒溶液に、前記カラム
から溶出させた被測定免疫性蛋白質(抗原)を混入する
ことによる化学発光強度の減少を計測し、もって前記サ
ンプル溶液中の免疫性蛋白質の量を測定する、 という手順による手法を採用した点に特徴がある。
また、本第二発明に係る免疫性蛋白質(例えば抗原)の
定量装置は、被酸化時において化学発光性を示す物質を
含有する溶液を化学発光反応部へ所定量ずつ導入供給可
能に構成された第1流路と、酸化性を有する物質を含有
する溶液を前記化学発光反応部へ所定量ずつ導入供給可
能に構成された第2流路と、基準触媒溶液を前記化学発
光反応部へ所定量ずつ導入供給可能に構成された第3流
路と、前記化学発光反応部から発せられる化学発光強度
の減少を計測する化学発光強度計測手段とを設けると共
に、被側定免疫性蛋白質(抗原)に対して抗原−抗体関
係にある免疫性蛋白質(抗体)を固定化した免疫アフィ
ニティークロマトカラム(抗体固定化カラム)、およ
び、そのカラム内にサンプル溶液を導入する状態と、そ
のカラム内に洗浄溶液を導入する状態と、そのカラム内
に解離溶液を導入する状態とに切り替え可能な弁機構を
備えていて、前記カラム内にサンプル溶液を導入してそ
のカラム内に固定化された免疫性蛋白質(抗体)に対し
て前記サンプル溶液中の被測定免疫性蛋白質(抗原)を
抗原−抗体反応により捕捉させてから、前記カラム内を
洗浄して前記被測定免疫性蛋白質以外の不要な物質を除
去した後、前記カラム内に解離溶液を導入してそのカラ
ム内に固定化された免疫性蛋白質(抗体)から前記被測
定免疫性蛋白質(抗原)を分離させてそのカラム内から
溶出させ、そのカラム内から溶出させた被測定免疫性蛋
白質(抗原)を前記第3流路内の基準触媒溶液に混入す
ることによる化学発光強度の減少を計測させ、もって前
記サンプル溶液中の免疫性蛋白質の量が測定可能なよう
に構成された第4流路を、前記第3流路の途中に合流接
続して設け、かつ、前記第3流路における前記第4流路
の合流接続部分の下流側に、加熱手段とそれに続く冷却
手段とを介装し、更に、前記第1流路および第2流路の
途中に恒温化手段を介装してある、という特徴を備えて
いる。
〔作用〕
本発明方法および装置において発揮される作用は次の通
りである。
即ち、上記第一発明方法によれば、被測定免疫性蛋白質
(抗原)に対して抗原−抗体関係にある免疫性蛋白質
(抗体)を固定化した免疫アフィニティークロマトカラ
ム(抗体固定化カラム)を用いるため、サンプル溶液中
の被測定免疫性蛋白質(抗原)が効率良く分離溶出され
るので、従来方法におけるように非常に煩雑で面倒な手
順と長時間を要する標識操作を行なう必要が無く、ま
た、前記カラムに固定化された免疫性蛋白質(抗体)は
反復使用が可能なため連続的な定量が可能となり、従っ
て、ひとつのサンプルに対する定量時間を従来の数十時
間に比べて約15分程度という極めて短い時間で迅速に
行えるようになると共に、試薬の無駄を非常に少なくで
きるようになった。
また、化学発光性物質含有溶液と酸化性物質含有溶液と
の化学発光反応系へ供給される基準触媒溶液に混入され
たサンプル溶液中の被測定免疫性蛋白質(抗原)の量に
対して、その量がごく少量の場合からかなり多量の場合
までの広い量範囲に亘って良好な直線性をもって比例的
に、しかも、化学発光反応に対してある程度の触媒作用
を有する極く少数の種類のものを除けば、被測定免疫性
蛋白質(抗原)の種類如何に拘わらずほぼ一定の割合
で、その化学発光反応系からの化学発光強度が減少する
ので、前記サンプル溶液中の被測定免疫性蛋白質(抗
原)の定量を、感度ならびに精度良く、かつ、広い測定
範囲で行うことができる。ちなみに、本発明方法を採用
して行った実験によれば、ヒト血清アルブミンの場合に
ついて、50ng(絶対量)という従来方法よりも2桁
優れた測定感度が得られた。
更に、本発明方法においては、従来のRIA法のように
放射性同位元素の標識剤を用いることが無く、また、前
記化学発光反応系に対する触媒溶液として、通常用いら
れる毒性が強いフェリシアン化カリウム溶液の代わり
に、毒性が無い銅イオンなどの金属イオンまたはヘマチ
ンなどの金属錯体を含む溶液を用いているため、安全に
定量操作を行うことができる。
更にまた、本発明方法は、比較的簡素で安価に構成でき
る装置と安価に入手できる試薬で実施でき、しかも、前
述のように標識操作という試料の前処理が不要であると
共に試薬の無駄も少ないので、イニシャルコストもラン
ニングコストも少なくて済み、極めて経済的である。
そして、上記第一発明方法を適用して構成された本第二
発明に係る免疫性蛋白質の定量装置によれば、 上記第一発明方法における優れた基本的作用がそのまま
発揮されることは勿論、特に銅イオンなどの金属イオン
またはヘマチンなどの金属錯体を含む基準触媒溶液を化
学発光反応部へ所定量ずつ導入供給可能に構成された第
3流路と、その第3流路内の基準触媒溶液に前記カラム
内から溶出させた被測定免疫性蛋白質を混入することに
よる化学発光強度の減少を計測させ、もって前記サンプ
ル溶液中の免疫性蛋白質の量が測定可能なようにその第
3流路の途中に合流接続された第4流路との合流接続部
分の下流側に、加熱手段とそれに続く冷却手段とを設
け、しかも第1流路および第2流路の途中には、両流路
内の各溶液を一定の温度に保持して化学発光反応の安定
化を図るための共通の恒温化手段を介装するという工夫
を施してあるため、前記加熱手段による加熱作用によっ
て、基準触媒溶液とサンプル溶液中の被測定免疫性蛋白
質との間のビュレット形成反応が速やかに且つ不足無く
充分に行われると共に、前記冷却手段による冷却作用に
よって安定した発光強度計測の上で大きな障害となる流
路内気泡の発生が確実に防止されるのを、安定な基準化
学発光強度を得る上で実質的に寄与できる前記恒温化手
段で助長しながら、より一層精度の良い定量を短時間で
行うことができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面(第1図ないし第7図)に
基いて説明する。
第1図(イ),(ロ),(ハ),(ニ)および第2図
(イ),(ロ)は本第一発明に係る免疫性蛋白質として
の抗原の定量方法の基本的手順を説明するためのもので
ある。
先ず、第1図(イ)に示すように、被測定抗原(例えば
ヒト血清アルブミン)HSAに対して抗原−抗体関係に
ある抗体(抗ヒト血清アルブミン)Ab…を固定化した
免疫アフィニティークロマトカラムCU(以下、抗体固
定化カラムと称し、その具体的構成については後述す
る)内に、同図中点線で示すように被測定抗原HSA…
等を含有するサンプル溶液Dを導入する。
すると、第1図(ロ)に示すように、前記サンプル溶液
D中の特定の抗原つまり被測定抗原HSA…のみが、前
記カラムCU内に固定化された抗体Ab…に対して抗原
−抗体反応により結合して捕捉され、それ以外の不要な
他物質XX…は前記抗体Ab…には結合しないで遊離し
たままの状態となる。そこでその状態において、同図中
点線で示すように、前記カラムCU内に洗浄溶液Eを流
通させる。
すると、第1図(ハ)に示すように、前記カラムCU内
は洗浄されて、前記他物質XX…は除去され、カラムC
U内には固定化抗体Ab…に捕捉された被測定抗原HS
A…のみが残ることとなる。そこでその状態において、
同図中点線で示すように、前記カラムCU内に解離溶液
Fを流通させる。
すると、第1図(ニ)に示すように、前記カラムCU内
における固定化抗体Ab…から被測定抗原HSA…が分
離されて前記解離溶液F内に溶出する。なお、その分離
溶出された被測定抗原HSA…は、同図中点線で示すよ
うに、前記解離溶液Fと共に、次に述べる化学発光反応
系Qへの基準触媒溶液供給ライン4内の入基準触媒溶液
Cに混入されることになる。
一方、第2図(イ)に示すように、被酸化時において化
学発光性を示す物質を含有する溶液Aとしてのルミノー
ル(C)溶液および酸化性を有する物質
を含有する溶液Bとしての過酸化水素(H)水
を、化学発光反応部Rを構成するフローセルFcへ夫々
所定量ずつ混合導入供給するように構成された化学発光
反応系Qに対して、基準触媒溶液Cとしての銅イオンCu
++などの金属イオンを含む溶液のみを基準触媒溶液供給
ライン5を介して所定量ずつ供給し、その状態におい
て、前記化学発光反応部RのフローセルFcから発せら
れる化学発光Lの強度(これを基準化学発光強度V
する)を、フォトセンサー1,アンプ2,レコーダー3
等から成る化学発光強度計測手段Sにより計測する。な
お、このとき、図中想像線で示すように、解離溶液Fの
みを前記基準触媒溶液供給ライン5内に混入させるよう
にしてもよい。
次に、第2図(ロ)〔これは前述の第1図(ハ)および
第1図(ニ)の段階に相当する〕に示すように、前記基
準触媒溶液供給ライン4の途中に、前述の第1図(ハ)
の状態(抗原捕捉状態)にある抗体固定化カラムCUを
介して、解離溶液Fを前記基準触媒溶液供給ライン5内
に導入することにより、前述の第1図(ニ)にも示した
ように、前記カラムCUから分離溶出された被測定抗原
HSA…を、前記基準触媒溶液供給ライン5内の入基準
触媒溶液Cに混入させ、その状態において、前記と同様
にしてフローセルFcから発せられる化学発光Lの強度
Vの変化(減光度)を計測する。
そして、その被測定抗原HSA…を基準触媒溶液C内へ
混入しているとき(減光時)に計測された化学発光強度
Vと前記基準化学発光強度Vとを比較することによ
り、つまり具体的には、第3図においてハッチングで示
す部分Sの積分値を計算して、前記サンプル溶液D中の
被測定抗原HSA…による前記基準触媒溶液Cの触媒活
性の低下に基く総減光量を求め、その総減光量から前記
サンプル溶液D中の被測定抗原HSA…の量を定量する
のである。
なお、前記第2図(イ),(ロ)において、P1,P2,P
は夫々各溶液を移送するための定流量圧送ポンプを示
しており、またM1,M2,Mは夫々混合コネクターを示
している。
第4図は、上記第一発明方法を適用して構成された本第
二発明に係る免疫性蛋白質としての抗原の定量装置の概
略構成を示している。
図において、Iは、前記化学発光性物質含有溶液Aとし
てのルミノール溶液を化学発光反応部Rにおけるフロー
セルFcへ所定量ずつ導入供給可能に構成された第1流
路、IIは、前記酸化性物質含有溶液Bとしての過酸化水
素水を前記フローセルFcへ所定量ずつ導入供給可能に
構成された第2流路、IIIは、前記基準触媒溶液Cとし
ての銅イオンCu++などの金属イオンを含む溶液を前記
フローセルFcへ所定量ずつ導入供給可能に構成された
基準触媒溶液供給ラインとしての第3流路であり、前記
各流路I,II,IIIには密閉型溶液タンクT1,T2,T
および流量調節用ニードルバルブ付きフローメータU1,
2,Uが夫々設けられている。そして、前記各流路
I,II,IIIに対する溶液移送エネルギー源としては、
流体フローに脈流が生じることが無いように、通常用い
られる圧送ポンプの代わりに、それら各流路I,II,II
Iに共通の調圧器6付きの加圧不活性ガス(例えば窒素
ガス)ボンベ7を用いている。
また、前記化学発光反応部RのフローセルFcに対して
は、光電子倍増管などのフォトセンサー1,アンプ2,
レコーダー3,インテグレーター4等から成る化学発光
強度計測手段Sを設けてある。
そして、前記第3流路IIIの途中には、サンプル溶液D
から被測定抗原を抽出してその第3流路III内の基準触
媒溶液Cに対して混入可能に構成された第4流路IVを合
流接続してある。
即ち、この第4流路IVは、洗浄溶液Eを収容するオープ
ン型タンクTと、その洗浄溶液Eを所定量ずつ移送す
るための定流量圧送式第1ポンプPaと、その第1ポン
プPaの下流側に位置して定容量(この例では50μ
)サンプリングループKと吸引/吐出用注射器Wとを
備えている7方コックから成る第1弁機構8と、その第
1弁機構8に接続された被測定抗原を含有するサンプル
溶液Dを収容するオープン型タンクTと、前記第1弁
機構8の流出部から前記第3流路IIIと第4流路IVとの
合流部へ至る流路の途中に介装され6方コックから成る
第2弁機構9と、その第2弁機構9に接続された免疫ア
フィニティークロマトカラム(抗体固定化カラム)CU
と、解離溶液Fを収容するオープン型タンクTと、そ
の解離溶液Fを前記第2弁機構9へ所定量ずつ移送する
ための定流量圧送式第2ポンプPbとから成り、前記各
弁機構8,9を夫々適宜状態に切り換える(詳しくは第
6図を用いて後で説明する)ことによって、前記サンプ
リングループK内に所定量(50μ)のサンプル溶液
Dを吸引する状態,そのサンプリングループK内のサン
プル溶液Dを洗浄溶液Eによって前記抗体固定化カラム
CUへ押し流して導入すると共にその洗浄溶液Eによっ
て前記抗体固定化カラムCU内を洗浄する状態,前記抗
体固定化カラムCU内に解離溶液Fを流通させて前記第
3流路IIIと第4流路IVとの合流部へ導入する状態等に
切り替え可能に構成してある。
更に、前記第1流路Iおよび第2流路IIの途中には、そ
れら流路I,II内の各溶液を一定の温度に保持して化学
発光反応の安定化を図るための共通の恒温化手段10
(例えば約25℃程度の恒温水バスなど)を介装してあ
り、また、前記第3流路IIIにおける前記第4流路IVの
合流接続部分の下流側には、高温水バスなどの加熱手段
11(例えば約95℃)とそれに続く低温水バスなどの
冷却手段12(例えば約0℃)とを介装することによ
り、前記加熱手段11による加熱手段によって、その第
3流路IIIにおいて前記基準触媒溶液Cとそれに混入さ
れたサンプル溶液D中の被測定抗体との間のビュレツト
形成反応が速やかに且つ不足無く充分に行われると共
に、前記冷却手段12による冷却作用によって、安定し
た発光強度計測の上で大きな障害となる流路内気泡の発
生が確実に防止されるように構成してある。
なお、前記化学発光反応部R,第1流路I,第2流路I
I,第3流路IIIおよび第4流路IV等における配管部分
は、全てテフロン(ポリ四弗化エチレン:デュポン社商
標)で構成すると共に、配管内での試料の拡散を防止す
るために、全ての配管の内径をかなり小径のもの(例え
ば0.5mm 以下)に構成するのが望ましい。
また、同第4図中、M1,M2,Mは夫々混合コネクター
を示している。
第5図は、前記免疫アフィニティークロマトカラム(抗
体固定化カラム)CUの具体的構成例を示すものであ
り、例えば雌ネジ部から成る配管接続部分13A,13
Bとフィルター部材13C,13Dとを両端部に備えた
筒体13の内部に、被測定抗原に対して抗原−抗体関係
にある抗体を表面に固定化した多数のガラスビーズ14
…が充填されている。この抗体固定化ガラスビーズ14
は次のようにして調製される。即ち、多孔質のガラスビ
ーズを、HCl,HNO溶液等で洗浄してから、1%
濃度のγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを
作用させてグリシドキシ型ガラスビーズとし、次に、p
H3のHCl溶液を作用させてジオール型ガラスビース
とし、更に、過ヨウ素酸ナトリウムを作用させてアルデ
ビド型ガラスビーズとし、そして、そのアルデビド型ガ
ラスビーズに所定の抗体を結合させてイミン型結合抗体
固定化ガラスビーズとし、それに水素化ホウ素ナトリウ
ムを作用させて抗体固定化ガラスビーズを生成するので
ある。
第6図(イ),(ロ),(ハ),(ニ),(ホ)は、上
記のように構成された抗原定量装置による定量操作手順
を説明するためのものである。
即ち、先ず、前記第4流路IVにおける第1弁機構8を第
6図(イ)に示す状態として、前記吸引/吐出用注射器
Wに対する吸引(引き)操作を行い、前記サンプリング
ループK内に所定量(この場合は50μ)のサンプル
溶液Dを吸入する。
次に、前記第4流路IVにおける第2ポンプPbを作動さ
せると共に第2弁機構9を第6図(ロ)に示す状態とし
て、前記第3流路IIIへ解離溶液Fのみを供給し、その
状態において、つまり、前記化学発光反応部Rのフロー
セルFcに対して実質的に基準触媒溶液Cのみを供給し
ている状態において、前記フローセルFcから発せられ
る化学発光Lの強度(基準化学発光強度V)即ちゼロ
点を、前記化学発光強度計測手段Sにより計測する。
なお、上記第6図(イ)および第6図(ロ)に示した操
作手順は前後してもよい。
続いて、前記第2ポンプPbを停止させる一方前記第1
ポンプPaを作動させると共に、前記第1弁機構8およ
び第2弁機構9を第6図(ハ)に示す状態に切り換え
て、洗浄溶液Eを前記サンプリングループK内を通過す
るように流動させることにより、そのサンプリングルー
プK内のサンプル溶液Dを前記抗体固定化カラムCU内
へ供給し、そのサンプル溶液D中の特定の抗原つまり被
測定抗原を前記カラムCU内に固定化された抗体に対し
て抗原−抗体反応により結合させ、その後更に洗浄溶液
Eを前記カラムCU内を通過するように流動させること
により、そのカラムCU内に残存している被測定抗原以
外の他物質を除去排出する。
次に、前記第1ポンプPaを停止させる一方前記第2ポ
ンプPbを再び作動させると共に、前記第2弁機構9を
第6図(ニ)に示す状態に切り換えて、解離溶液Fを前
記抗体固定化カラムCU内を通過するように流動させる
ことにより、そのカラムCU内における固定化抗体から
被測定抗原を前記解離溶液F内に分離溶出させ、その分
離溶出した被測定抗原をその解離溶液Fと共に前記化学
発光反応部Rへの基準触媒溶液供給ラインとしての第4
流路IV内における基準触媒溶液Cに混入させる。そし
て、その状態において、つまり、前記化学発光反応部R
のフローセルFに対して前記基準触媒溶液Cと被測定抗
原を含有する解離溶液Fとの混合溶液を供給している状
態(減光時)において、前記フローセルFから発せられ
る化学発光Lの強度Vを前記計測手段Sにより計測し、
前記基準化学発光強度Vをベースとして前記インテグ
レーター4により算出された総減光量から、前記所定量
のサンプル溶液D中の抗原量を定量するのである。
そして最後に、前記第2ポンプPbを停止させると共に
前記第1弁機構8を第6図(ホ)に示す状態に切り換え
て、前記吸引/吐出用注射器Wに対する吐出(押し)操
作を行い、その注射器W内のサンプル溶液Dを排出して
次の定量に備えるのである。
次に、上記のように構成された抗原定量装置を用いて行
った試験結果について記載しておく。
試験状態の要目の概略は次の通りである。
〔試薬〕
全ての試薬は市販の特級品が用いられた。
化学発光性物質含有溶液A 0.1mol/dm3のホウ酸と0.1mol/dm3の水酸化カリウムとを
含むpH10.2の緩衝溶液(Buff-I)で希釈して、1.0 ×10
-4mol/dmのルミノール溶液を調製した。
酸化性物質含有溶液B 0.3 重量%の過酸化水素水を純水で希釈して5.0 ×10-4
mol/dmの過酸化水素水を調製した。
基準触媒溶液C 2.0 ×10-2mol/dmの銅イオンCu++のストツク溶液を
前記緩衝溶液(Buff-I)で希釈して、2.0 ×10-6mol/dm
のCu++溶液を調製した。
洗浄溶液E これはサンプル溶液Dに対する緩衝溶液にもなるもの、
リン酸カリウム(KHPO)とリン酸ナトリウム
(NaHPO)との混合溶液に、前記抗体固定化カ
ラムCUにおける試料溶出時においてそのカラムCUに
よるイオン的な試料吸着を抑制するために若干の塩化カ
リウムを添加して、pH7.2 の洗浄用リン酸緩衝溶液(B
uff-II)を調整した。
サンプル溶液D 試料抗原を前記リン酸緩衝溶液(Buff-II)で希釈した。
解離溶液F (グリシン−HCl)溶液や(酒石酸−酒石酸ナトリウ
ム)溶液についても試してみたが、pH2.5の(HC
l−KCl)溶液が最適であったため、これを用いた。
〔装置の調整〕 全ての配管の内径を0.5mm に統一した。
全ての溶液A,B,C,D,Eを1cm3/min で移送す
るように、加圧不活性ガスボンベ7および調圧器6,流
量調節用ニードルバルブ付きフローメータU1,U2,
,定流量圧送式ポンプPa,Pb等を調整した。
恒温化手段10を25℃に、加熱手段11を95℃
(0.64m)に、冷却手段12を0℃(0.40m)に保持し
た。
フローセルF内での溶液滞留時間を3.4secに調整し
た。
〔試験結果〕 ヒト血清アルブミンの場合について、50ng(絶対
量)という優れた測定感度が得られた。
ひとつのサンプルについて約15分という短時間で定
量可能であった。
恒温化手段10,加熱手段11および冷却手段12を
用いることは、安定な基準化学発光強度Vを得る上で
非常に有効な手段であることが確認された。
第6図は本第二発明に係る抗原定量装置の別実施例を示
している。
これは、前記第4図ないし第6図に示した装置における
定量に必要なほぼすべての操作を自動的に行えるよう
に、コントローラー13と、複数のサンプル溶液D
……Dを順次自動的に切り替え供給するためのオート
サンプラー14とを設け、かつ、洗浄溶液Eおよび解離
溶液Fをも加圧不活性ガスボンベ7を用いて移送するよ
うに構成したものである。
即ち、前記オートサンプラー14は、サンプリングルー
プKと逆止弁15および吸引ポンプPとを備えた吸引
/排出流路16を有する6方コックから成る第2弁機構
9に、多段切り替え弁17を介して複数のサンプル溶液
…………Dを夫々収容する複数のオープン型タン
クT41…………T4nを接続して構成されている。
また、前記洗浄溶液Eを収容するタンクTおよび前記
解離溶液Fを収容するタンクTはこの場合は密封型に
構成され、その流出流路には流量調節用ニードルバルブ
付きフローメータU4,U5が夫々が介装されている。そ
して、5個の流量調節用ニードルバルブ付きフローメー
タU1,U2,U3,U4,Uと前記多段切り替え弁17およ
び吸引ポンプPは、前記コントローラー13により、
所定のシーケンスに従って自動制御されるように構成さ
れている。その他の構成は前述の実施例のものと同様で
ある。
なお、前記各実施例においては、化学発光性物質含有溶
液Aとしてルミノール溶液を、酸化性物質含有溶液Bと
して過酸化水素水を、そして、基準触媒溶液Cとして銅
イオンなどの金属イオンを含有する溶液を夫々採用した
ものを示したが、前記化学発光性物質含有溶液Aとして
は、前記ルミノールの代わりにルシゲニンやロフィンな
どを、前記酸化性物質含有溶液Bとしては、前記過酸化
水素の代わりに次亜塩素酸などを、また、前記基準触媒
溶液Cとしては、前記金属イオン含有溶液の代わりにヘ
マチンなどの金属錯体を含有する溶液を用いてもよい。
また、本発明方法および装置により、未知量の免疫性蛋
白質の定量を行うに際しては、それに先立つキャリブレ
ーションとして、既知量の同種の免疫性蛋白質の定量を
行っておき、その結果を比較参照するようにすれば、よ
り一層精度のよい定量を行えることは言うまでもない。
〔発明の効果〕
以上詳述したところから明らかなように、本第一発明方
法に係る免疫性蛋白質の定量方法によれば、免疫アフィ
ニティークロマトカラムを用いてサンプル溶液中の被測
定免疫性蛋白質を効率良く分離溶出するようにしたた
め、従来方法におけるように非常に煩雑で面倒な手順と
長時間を要する標識操作を行なう必要が無く、また、前
記カラムに固定化された免疫性蛋白質は反復使用が可能
なため連続的な定量が可能となり、従って、ひとつのサ
ンプルに対する定量時間を約15分程度の短い時間で迅
速に行えるようになると共に、試薬の無駄を極めて少な
くでき、また、化学発光反応に対してある程度の触媒作
用を有する極く少数の種類のものを除けば、被測定免疫
性蛋白質(抗原)の種類如何に拘わらずほぼ一定の割合
で、その化学発光反応系からの化学発光強度が減少する
ので、前記サンプル溶液中の被測定免疫性蛋白質(抗
原)の定量を、感度ならびに精度良く、かつ、広い測定
範囲で行うことができ、更に、従来のRIA法のように
放射性同位元素の標識剤を用いることが無く、また、前
記化学発光反応系に対する触媒溶液として毒性が無い銅
イオンなどの金属イオンまたはヘマチンなどの金属錯体
を含む溶液を用いているため、安全に定量操作を行うこ
とができる、という種々の優れた効果が発揮される。更
にまた、本発明方法は、比較的簡素で安価に構成できる
装置と安価に入手できる試薬で実施可能であり、しか
も、前述のように標識操作という試料の前処理が不要で
あると共に試薬の無駄も少ないので、イニシャルコスト
もランニングコストも少なくて済み、極めて経済的であ
る、という効果も発揮される。
また、上記第一発明方法を適用して構成された本第二発
明に係る免疫性蛋白質の定量装置によれば、上記第一発
明方法における優れた基本的作用がそのまま発揮される
ことは勿論、特に銅イオンなどの金属イオンまたはヘマ
チンなどの金属錯体を含む基準触媒溶液を化学発光反応
部へ所定量ずつ導入供給可能に構成された第3流路と、
その第3流路内の基準触媒溶液に前記カラム内から溶出
させた被測定免疫性蛋白質を混入することによる化学発
光強度の減少を計測させ、もって前記サンプル溶液中の
免疫性蛋白質の量が測定可能なようにその第3流路の途
中に合流接続された第4流路との合流接続部分の下流側
に、加熱手段とそれに続く冷却手段とを設け、しかも第
1流路および第2流路の途中には、両流路内の各溶液を
一定の温度に保持して化学発光反応の安定化を図るため
の共通の恒温化手段を介装するという工夫を施してある
ため、前記加熱手段による加熱作用によって、基準触媒
溶液とサンプル溶液中の被測定免疫性蛋白質との間のビ
ュレット形成反応が速やかに且つ不足無く充分に行われ
ると共に、前記冷却手段による冷却作用によって安定し
た発光強度計測の上で大きな障害となる流路内気泡の発
生が確実に防止されるのを、安定な基準化学発光強度を
得る上で実質的に寄与できる前記恒温化手段で助長しな
がら、より一層精度の良い定量を短時間で行うことがで
きる、という効果も発揮される。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図は本発明の実施例を示し、第1図
(イ),(ロ),(ハ),(ニ)および第2図(イ),
(ロ)は本第一発明に係る免疫性蛋白質の定量方法の手
順の説明図、第3図は計測例のグラフ、第4図は本第二
発明に係る免疫性蛋白質の定量装置の全体概略構成図、
第5図は要部の拡大縦断側面図、第6図(イ),
(ロ),(ハ),(ニ),(ホ)はその装置による定量
操作手順の説明図、そして、第7図は別実施例の免疫性
蛋白質の定量装置の全体概略構成図である。 また、第8図は本発明の背景技術の説明図を示してい
る。 A……化学発光性物質含有溶液、B……酸化性物質含有
溶液、C……基準触媒溶液、D……被測定免疫性蛋白質
を含有するサンプル溶液、E……洗浄溶液、F……解離
溶液、V……基準化学発光強度、V……化学発光強度
(減光時)、Q……化学発光反応系、I……第1流路、
II……第2流路、III……第3流路、IV……第4流路、
CU……免疫アフィニティークロマトカラム(抗体固定
化カラム)、S……化学発光強度計測手段、7……加圧
不活性ガスボンベ、8,9……弁機構、10……恒温化
手段、11……加熱手段、12……冷却手段。
フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭57−17257(JP,B2) 波多野 博行、堀 正剛、六鹿 栄治 村上 文子著 液体クロマトグラフィーと その応用 1974年9月10日発行 株式会社 講談社 59ページ図3、5 江頭 暁著 液体クロマトグラフィー機 器と分析例 1977年4月20日発行 三共出 版株式会社 217ページ図3、74

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サンプル溶液中の免疫性蛋白質の量を測定
    する方法であって、 被測定免疫性蛋白質に対して抗原−抗体関係にある免疫
    性蛋白質を固定化した免疫アフィニティークロマトカラ
    ム内にサンプル溶液を導入して、前記カラム内に固定化
    された免疫性蛋白質に対して前記サンプル溶液中の被測
    定免疫性蛋白質を抗原−抗体反応により捕捉させてか
    ら、 前記カラム内を洗浄して前記被測定免疫性蛋白質以外の
    不要な物質を除去した後、 前記カラム内に解離溶液を導入して、前記カラム内に固
    定化された免疫性蛋白質から前記被測定免疫性蛋白質を
    分離させて前記カラム内から溶出させ、 しかる後、被酸化時において化学発光性を示す物質を含
    有する溶液と酸化性を有する物質を含有する溶液との化
    学発光反応系へ供給される基準触媒溶液に、前記カラム
    から溶出させた被測定免疫性蛋白質を混入することによ
    る化学発光強度の減少を計測し、もって前記サンプル溶
    液中の免疫性蛋白質の量を測定する、 という手順によることを特徴とする免疫性蛋白質の定量
    方法。
  2. 【請求項2】サンプル溶液中の免疫性蛋白質の量を測定
    する装置であって、 被酸化時において化学発光性を示す物質を含有する溶液
    を化学発光反応部へ所定量ずつ導入供給可能に構成され
    た第1流路と、酸化性を有する物質を含有する溶液を前
    記化学発光反応部へ所定量ずつ導入供給可能に構成され
    た第2流路と、基準触媒溶液を前記化学発光反応部へ所
    定量ずつ導入供給可能に構成された第3流路と、前記化
    学発光反応部から発せられる化学発光強度の減少を計測
    する化学発光強度計測手段とを設けると共に、被側定免
    疫性蛋白質に対して抗原−抗体関係にある免疫性蛋白質
    を固定化した免疫アフィニティークロマトカラム、およ
    び、そのカラム内にサンプル溶液を導入する状態と、そ
    のカラム内に洗浄溶液を導入する状態と、そのカラム内
    に解離溶液を導入する状態とに切り替え可能な弁機構を
    備えていて、前記カラム内にサンプル溶液を導入してそ
    のカラム内に固定化された免疫性蛋白質に対して前記サ
    ンプル溶液中の被測定免疫性蛋白質を抗原−抗体反応に
    より捕捉させてから、前記カラム内を洗浄して前記被測
    定免疫性蛋白質以外の不要な物質を除去した後、前記カ
    ラム内に解離溶液を導入してそのカラム内に固定化され
    た免疫性蛋白質から前記被測定免疫性蛋白質を分離させ
    てそのカラム内から溶出され、そのカラム内から溶出さ
    せた被測定免疫性蛋白質を前記第3流路内の基準触媒溶
    液に混入することによる化学発光強度の減少を計測さ
    せ、もって前記サンプル溶液中の免疫性蛋白質の量が測
    定可能なように構成された第4流路を、前記第3流路の
    途中に合流接続して設け、かつ、前記第3流路における
    前記第4流路の合流接続部分の下流側に、加熱手段とそ
    れに続く冷却手段とを介装し、更に、前記第1流路およ
    び第2流路の途中に恒温化手段を介装してあることを特
    徴とする免疫性蛋白質の定量装置。
  3. 【請求項3】前記第1流路,第2流路および第3流路に
    おける溶液移送エネルギー源として加圧不活性ガスボン
    ベを用いている特許請求の範囲第(2)項に記載の免疫性
    蛋白質の定量装置。
  4. 【請求項4】前記化学発光反応部,第1流路,第2流
    路,第3流路および第4流路等における配管部分を全て
    ポリ四弗化エチレン製としてある特許請求の範囲第(2)
    または第(3)項に記載の免疫性蛋白質の定量装置。
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