JPH06237399A - デジタルガンマ補正器において利得を制限するための装置及び方法 - Google Patents

デジタルガンマ補正器において利得を制限するための装置及び方法

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JPH06237399A
JPH06237399A JP5145024A JP14502493A JPH06237399A JP H06237399 A JPH06237399 A JP H06237399A JP 5145024 A JP5145024 A JP 5145024A JP 14502493 A JP14502493 A JP 14502493A JP H06237399 A JPH06237399 A JP H06237399A
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    • H04N5/16Circuitry for reinsertion of dc and slowly varying components of signal; Circuitry for preservation of black or white level

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 ガンマ指数値、ブラックレベル、ホワイトレ
ベル、及び所望の最大利得値が選択される。可能な入力
信号値のカウントが決定される。修正ブラックレベル
が、所望のブラックレベルに等しく設定される。ガンマ
補正変換関数に対する利得制限値が算出され、与えられ
る利得が利得制限に等しいか又は小さいような最小入力
信号が決定される。ブラックレベル補正係数が算出され
る。修正ブラックレベルがブラックレベル補正係数の分
だけ増大され、所定の閾値よりも小さく減少したかどう
かの決定がなされる。ガンマ補正係数が再度算出され、
補正閾値に達するまで、次のブラックレベル補正が加算
される。最終的な変換関数は、所望のブラックレベル付
近の映像信号値に対しては、線形に増加し、利得制限値
に等しい利得を有する。ガンマ関数は、ホワイトレベル
付近では、減少する率で非線形に増加する。 【効果】 再生画像の暗部分における信号ノイズが実質
的に低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビカメラ設計の分
野に関し、振幅変換特性(ガンマ)補正を行うためのデ
ジタル回路構成の使用に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビカメラの調整における1つのステ
ップは、適切なガンマ補正を行うことである。ガンマ補
正は、等しいカラー温度及び輝度の条件下で、オリジナ
ルのシーンとカラー映像管上のそれの再生との間に視覚
的なカラー整合を作り出すためのものである。従来の映
像管内の蛍光体は、異なる電圧レベルに線形的には応答
しないので、伝送又は記録の前に非線形変換関数を映像
信号に適用することによって、ガンマ補正が行われる。
カメラにおけるこれらの変換関数は、ガンマ補正を実行
するためだけでなく、ガンマ補正とは独立したブラック
レベル及びホワイトレベルを確立するために典型的に用
いられる。この変換関数のための通常の型が以下の式
(1)に示される。
【0003】V=C*Xgamma (1) ここで、Vは、ガンマ補正後の出力電圧、Xは、ブラッ
クレベル≦X≦ホワイトレベルである入力光レベル、g
ammaは、典型的には約0.45である指数、及びC
は、定数である。
【0004】デジタルガンマ補正器は、式(1)に従っ
て動作するように構成されている。このアプローチは数
学的には正しいが、量子化アーチファクトを、特にブラ
ックレベル付近で生成する傾向がある。式(1)に従う
変換関数は、ブラックレベル付近で約20である利得を
有することがある。典型的なデジタルガンマ補正器に対
して、入力信号量子化レベルは、ブラックレベルとホワ
イトレベルとの間の範囲で均等に区切られている。ブラ
ックレベル付近の少数の入力量子化レベルが、広範囲の
出力値に対応する。つまり、入射光レベルの比較的小さ
な変化が、ガンマ補正された信号の比較的多数のステッ
プとなり得る。これが、サンプリングアーチファクトを
引き起こす。これらのアーチファクトによって、再生画
像の暗領域を斑点入りに見せたり、又は誇張された質感
を有するようにさせる信号ノイズが増大され得る。
【0005】映像カメラにおけるガンマ補正は、Benson
らによる文献「HDTV Advanced Television for the 199
0s」、McGraw-Hill Publishing Co., (1991)、第10.
4頁に記されているように、ローライト(low-light)
領域の方が大きなディテイルを提供するように、式
(1)から一般には逸脱する。例えば、テレビ信号パラ
メータ1125/60のためのSMPTE(the Societ
y of Motion Picture andTelevision Engineers)の2
40M標準は、1125/60の高精細テレビシステム
における使用のための以下の変換特性を特定している。
【0006】 V=1.1115*X0.45−0.1115 (X≦0.0228) (2a) V=4.0*X (X>0.0228) (2b) Bensonらは、第10.10頁において、信号範囲の端点
でのディテイルを向上するためにダイナミックレンジを
拡大する方法を論じている。特に、Bensonらは、通常の
ピークホワイトを越えるディテイルを獲得することの重
要性を論じている。1つの公知の方法は、ハイライト圧
縮回路によって行われる。基準ホワイトを越える全ての
信号をはっきりとクリップするよりもむしろ、基準ホワ
イトレベルの数倍のレベルに対して動作する利得低減電
子回路が、より高いレベル信号が範囲内となるようにそ
れらの信号を圧縮する。これらの回路は、利得が急な屈
曲部上で実質的により低くなる区分的線形変換関数を用
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】光レベルを幅広く変更
しながらうまく実行するために、ブラックレベルとホワ
イトレベルを独立して調整することが可能であることが
望ましい。しかしながら、ガンマ値が増大するにつれ
て、ブラックレベル付近の入力信号値に対する変換関数
の勾配も増大する。ガンマ曲線における増大した利得
は、再生画像におけるノイズが目で観察される可能性を
増大させる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガンマ補正の
間に映像信号に与えられる最大利得を低減するための装
置及び方法において実現される。ガンマ指数値、所望の
ブラックレベル、所望のホワイトレベル及び所望の最大
利得値が選択され、可能な入力信号値のための量子化レ
ベルの数が決定される。修正されたブラックレベルは、
所望のブラックレベルに等しく設定される。利得制限値
は、オペレータによって入力される所望の最大ガンマ利
得値、所望のブラックレベル、所望のホワイトレベル、
所望の最大利得値及び量子化レベルの数から算出され
る。
【0009】選択された入力信号値が算出される。その
値に対して与えられる利得は、利得制限値に等しい。選
択された出力信号値もまた算出され、その値は、選択さ
れた入力信号値に対応するガンマ曲線値である。ブラッ
クレベル補正係数は、所望のブラックレベル、選択され
た入力信号値、選択された出力信号値、及び利得制限値
から算出される。修正されたブラックレベルは、ブラッ
クレベル補正係数によって増大される。修正されたブラ
ックレベルは、その後、利得制限されたガンマ曲線の非
線形部を発生させるために用いられる。
【0010】選択された入力信号値、ブラックレベル補
正係数を決定するステップ及びブラックレベルを修正す
るステップは、ブラックレベル補正係数が、所定の閾値
よりも小さい値へ減少するまで繰り返される。変換関数
曲線は、所望のブラックレベルと選択された入力信号値
との間の映像信号値に対しては、低減された利得値に等
しい映像信号の利得を用いて、線形的に増大するように
生成される。選択された入力信号値と所望のホワイトレ
ベルとの間では、変換関数は、累乗関数に応じて増大す
る。ただし、増大する率は減少する。変換関数は、映像
信号に適用され、画像の暗部分における視覚的に減衰さ
れたノイズ及び実質的に低減されたノイズを伴う特定の
ホワイトレベル及びブラックレベルを有するガンマ補正
された映像信号を生成する。
【0011】本発明の方法は、ブラックレベル、ホワイ
トレベル、ガンマ指数値、所望の最大利得値、及び可能
な入力信号値のカウントを有するカメラにおいてガンマ
補正の間に入力映像信号へ与えられる最大利得を低減す
るための方法であって、(a)該ブラックレベル、該ホ
ワイトレベル、該所望の最大利得値及び該カウントか
ら、利得制限値を算出するステップ、(b)該利得制限
値に等しい利得を有する線形ガンマ関数を発生させるス
テップ、(c)修正されたブラックレベルをそれぞれ有
する複数の非線形ガンマ関数を発生させるステップ、
(d)決定された入力信号値での利得制限値に実質的に
等しい利得を有する非線形ガンマ関数であって、該決定
された入力信号値に対して該線形ガンマ関数と該非線形
ガンマ関数とが実質的に等しい値を有する非線形ガンマ
関数を該複数の非線形ガンマ関数から選択するステッ
プ、(e)該決定された入力信号値よりも大きい値を有
する入力信号に対しては該選択された非線形ガンマ関数
の値に等しい値を有し、他の全ての入力信号値に対して
は該線形ガンマ関数の値に等しい値を有する利得制限さ
れたガンマ関数を規定するステップ、及び(f)該利得
制限されたガンマ関数における値を用いて該入力映像信
号にガンマ補正を適用して、ガンマ補正された映像信号
を得るステップを包含する。
【0012】他の局面において、本発明の方法は、ブラ
ックレベル、ホワイトレベル、ガンマ指数値、所望の最
大利得値、及び可能な入力信号値のカウントを有するカ
メラにおいてガンマ補正の間に入力映像信号へ与えられ
る最大利得を低減するための方法であって、(a)該ブ
ラックレベルに等しい値を修正されたブラックレベルに
割り当てるステップ、(b)該ブラックレベル、該ホワ
イトレベル、該所望の最大利得値及び該カウントから利
得制限値を算出するステップ、(c)該ガンマ指数値に
応じて与えられる利得が該利得制限値に等しくなるよう
に選択された入力映像信号値を算出し、各選択された出
力信号値を算出するステップ、(d)該ブラックレベ
ル、該選択された入力信号値、該選択された出力信号
値、及び該利得制限値に依存するブラックレベル補正係
数を算出するステップ、(e)該ブラックレベル補正係
数の分だけ、該修正されたブラックレベルを増大させる
ステップ、(f)該ブラックレベル補正係数が、所定の
閾値よりも小さい値に減少するまで、ステップ(e)か
ら(g)を繰り返すステップ、(g)該ブラックレベル
と該選択された入力信号値との間の映像信号値に対して
は線形に増加し、該利得制限値に等しい利得を有してお
り、該選択された入力信号値と該ホワイトレベルとの間
では減少するレートで非線形的に増加するガンマ補正係
数を算出するステップ、及び(h)該ガンマ補正係数を
該映像信号に与えるステップを包含する。前記利得制限
値が、前記可能な選択された入力信号値のカウントに比
例する係数の分だけ、前記所望の最大利得値よりも大き
いこともある。
【0013】前記利得制限値が、前記ブラックレベルを
前記ホワイトレベルから減ずることによって発生される
差分値に反比例する係数の分だけ、前記所望の最大利得
値よりも小さいこともある。
【0014】前記ステップ(d)が、前記ブラックレベ
ルを前記ホワイトレベルから減算して差分値を形成する
ステップと、前記可能な入力信号値のカウントを決定す
るステップと、該カウントを該差分値によって除算して
比率値を形成するステップと、該比率値を前記所望の最
大利得値によって乗算して、前記利得制限値を発生させ
るステップとを包含することもできる。
【0015】前記ステップ(f)が、前記選択された出
力信号値を前記利得制限によって除算して比率値を形成
するステップと、該比率値を前記選択された入力信号値
から減算して差分信号を形成するステップと、該差分値
を前記ブラックレベル値から減算して、前記ブラックレ
ベル補正係数を生成するステップとを包含することもで
きる。
【0016】さらに他の局面において、本発明の装置
は、ブラックレベル、ホワイトレベル、ガンマ指数値、
所望の最大利得値、及び可能な入力信号値のカウントを
有するカメラにおいてガンマ補正の間に入力映像信号へ
与えられる最大利得を低減するための装置であって、
(a)該ブラックレベル、該ホワイトレベル、該所望の
最大利得値及び該カウントから、利得制限値を算出する
手段、(b)該利得制限値に等しい利得を有する線形ガ
ンマ関数を発生させる手段、(c)修正されたブラック
レベルをそれぞれ有する複数の非線形ガンマ関数を発生
させる手段、(d)決定された入力信号値での利得制限
値に実質的に等しい利得を有する1つの非線形ガンマ関
数であって、該決定された入力信号値に対して該線形ガ
ンマ関数と非線形ガンマ関数とが実質的に等しい値を有
する非線形ガンマ関数を該複数の非線形ガンマ関数から
選択する手段、(e)該決定された入力信号値よりも大
きい値を有する入力信号に対しては該選択された非線形
ガンマ関数の値に等しい値を有し、他の全ての入力信号
値に対しては該線形ガンマ関数の値に等しい値を有する
利得制限されたガンマ関数を規定する手段、及び(f)
該利得制限されたガンマ関数における該値を用いて該入
力映像信号にガンマ補正を適用して、ガンマ補正された
映像信号を得る手段を備えている。
【0017】さらに他の局面において、本発明の装置
は、ブラックレベル、ホワイトレベル、ガンマ指数値、
所望の最大利得値、及び可能な入力信号値のカウントを
有するカメラにおいてガンマ補正の間に入力映像信号へ
与えられる最大利得を低減するための装置であって、
(a)該ブラックレベルに等しい値を修正されたブラッ
クレベルに割り当てる手段、(b)該ブラックレベル、
該ホワイトレベル、該所望の最大利得値及び該カウント
から利得制限値を算出する手段、(c)該ガンマ指数値
に応じて与えられる利得が該利得制限値に等しくなるよ
うに、選択された入力映像信号値を算出し、各選択され
た出力信号値を算出する手段、(d)該ブラックレベ
ル、該選択された入力信号値、該選択された出力信号
値、及び該利得制限値からブラックレベル補正係数を算
出する手段、(e)該ブラックレベル補正係数の分だ
け、該修正されたブラックレベルを増大させる手段、
(f)該ブラックレベル補正係数を所定の閾値と比較す
る手段、(g)該ブラックレベル補正係数が、該所定の
閾値よりも小さい値に減少するまで、該選択された入力
信号値、選択された出力信号値、ブラックレベル補正係
数及び修正されたブラックレベルを算出すること、及び
該ブラックレベル補正係数を該閾値と比較することを反
復する手段、(h)該ブラックレベルと該選択された入
力信号値との間の映像信号値に対しては線形に増加し、
該利得制限値に等しい利得を有しており、該選択された
入力信号値と該ホワイトレベルとの間では減少するレー
トで非線形的に増加するガンマ補正係数を算出する手
段、及び(i)該ガンマ補正係数を該映像信号に与え
て、ガンマ補正映像信号を得る手段を備えている。
【0018】
【実施例】はじめに、本発明の概要を説明する。
【0019】本発明は、ガンマ補正の間に映像信号に与
えられる最大利得を低減し、それによって再生画像の暗
領域における目に見え得るノイズを低減するための装置
及び方法において実現される。
【0020】カメラ調整の間に、ガンマ指数値、所望の
ブラックレベル、所望のホワイトレベル及び所望の最大
利得Gが、オペレータ入力によって選択される。次に、
利得制限されたガンマ曲線が反復プロセスを通して生成
される。この利得制限された曲線は、オペレータによっ
て入力されるブラックレベル値及びホワイトレベル値と
同一の値を有する。利得制限された曲線は、回路によっ
て算出される選択された入力信号値より下の入力信号値
に対しては線形である。この領域における利得は、累乗
曲線に基づくガンマ曲線が用いられている場合に得られ
る最大利得から実質的に減少している。利得制限された
曲線は、選択された入力信号値より上の入力信号値に対
しては非線形である。
【0021】装置は、反復ガンマ曲線計算を行うための
専用の回路要素を備えている。マイクロプロセッサは装
置を制御し、実行される頻度の低い付加的な計算を行
う。
【0022】次に、本発明を実施例について詳細に説明
する。
【0023】図1に示されるカメラの一例において、C
CD撮像装置110が、カラー画像を表す赤(R)、緑
(G)及び青(B)の信号を提供する。CCD撮像装置
110は、例えば、従来のCCDマトリクスを備えるこ
とができる。このCCDマトリクスは、一体型カラーフ
ィルタモザイクと、CCDマトリクスによって提供され
る信号を処理して、別々の赤、緑及び青のカラー信号成
分を生成する回路とを有している。或いは、カメラは、
プリズムを介して3つのそれぞれ異なるカラーの光を受
け取る3個の独立したCCDセンサを有することもでき
る。この構成において、各センサは、赤、緑及び青の信
号のそれぞれ異なる1つを生成する。
【0024】CCD撮像装置110によって提供される
アナログの赤、緑及び青の信号は、アナログからデジタ
ルへの変換器(ADC)112へ与えられる。ADC1
12は、クロック信号発生器111によって提供される
クロック信号CLOCKに同期して、デジタル的にサン
プルされた赤R’、緑G’及び青B’の各カラー信号を
発生させる。ADC112によって提供されるデジタル
化されたカラー信号は、カラーバランス回路114へ与
えられる。回路114は、カメラの視野において最も明
るい対象物が再生画像ではホワイトに見えるように、各
デジタル信号に与えられる増幅係数を自動的に調整す
る。カラーバランス校正は、初期のカメラセットアップ
の間に一度だけ行われる。しかしながら、この校正ステ
ップにおいて発生する利得係数は、残りの通常の撮像動
作の間に、ADC112によって提供されるR’、G’
及びB’信号へ与えられる。信号がデジタル信号値、例
えば、8ビットデジタルサンプルに対して255によっ
て示され得る最大振幅値を越える場合には、カラーバラ
ンス回路114は、その信号の値を最大デジタル値へ制
限する。
【0025】カラーバランス回路114によって提供さ
れる赤、緑及び青のカラー信号(Rb、Gb及びBb
は、カラー補正回路118及び開口信号発生器124へ
並列的に与えられる。カラー補正回路118は、例え
ば、回路114によって提供されるカラー信号Rb、Gb
及びBbを処理して、目的の画像装置上に正しい画像色
相を生成するカラーシフトされた赤、緑及び青の信号を
発生させることができる。回路118は、CCD撮像装
置110において用いられるカラーフィルタを通過した
カラーを、目的映像標準(例えば、NTSC、PAL又
はSECAM)の下で画像カラーを正しく再生する信号
へ効果的に変換する。
【0026】回路118によって提供される補正された
カラー信号は、ガンマ補正回路120へ与えられる。ガ
ンマ補正回路は、図2〜図6を参照して後述される。
【0027】ガンマ補正回路120によって提供される
出力信号は、遅延素子122を介して遅延される。この
ことは、開口信号発生器124を通過する際の信号処理
遅延を補償する。遅延された信号は、次に、加算器12
6、128及び130のそれぞれへ与えられる。加算器
126、128及び130のそれぞれへの他方の入力信
号は、開口信号発生器124によって生成されるピーキ
ング信号である。このピーキング信号は成分カラー信号
の全てに加算される高周波数信号である。この動作の効
果は、画像信号における高周波数成分を、低周波数成分
に対して強調することである。この信号が赤、緑及び青
のカラー信号のそれぞれに加えられるので、それは、高
周波数成分を強調するように単色信号として作用する。
つまり、それが生成する効果は、カメラによって生成さ
れる輝度信号Yにおいて主に観察され得る。
【0028】加算器126、128及び130の出力信
号(R”、G”及びB”)は、例えば、3原色信号
R”、G”及びB”から、輝度信号Y及び2つの色差信
号、例えば、I及びQを発生させるマトリクス132へ
与えられ得る。
【0029】図2は、利得制限用ガンマ補正回路120
の一実施例をさらに詳しく示す。ガンマ補正回路120
は、補正された赤、緑及び青のカラー信号に変換関数を
適用して、目的の映像標準(例えば、NTSC、PAL
又はSECAM)に基づく適切な階調画像を発生させる
信号を供給する。
【0030】ガンマ補正情報は、ランダムアクセスメモ
リ(RAM)参照テーブル(LUT)202に格納され
る。量子化のN個のビットを有するデジタル映像信号2
14に対して、LUT202は2N個のメモリ位置20
(a)〜203(n)を有している(1個の階調レベルにつ
き1個のメモリ位置が対応する)。例えば、8ビット入
力サンプルに対して、LUT202には255個の値が
ある。LUT202は、映像信号214の値を、対応す
る出力信号値が格納されているアドレスとして用いる。
【0031】各メモリ位置203(a)〜203(n)は、入
力信号値に対してガンマ補正された信号値に等しい出力
信号値を格納する。メモリ位置は、入力信号値によって
アドレスされる。
【0032】マルチプレクサ204は、2つの独立した
チャネル208、216からデータを受け取る。チャネ
ル208、216はそれぞれLUT202を埋めるため
に、及びLUTへの映像入力信号214を供給するため
に用いられる。制御論理206は、それらのチャネルの
うち一方をマルチプレクサ204の出力信号として選択
するように、選択信号210を供給する。映像入力信号
214が選択されると、LUT202はそのアドレスポ
ートで映像入力信号214を受け取り、入力信号214
の値に対応するアドレスから格納されているガンマ補正
された値を供給する。このガンマ補正された値は、出力
映像信号218として供給される。
【0033】埋め用チャネル208が選択されると、制
御論理206は、マルチプレクサ204を通過してLU
T202のアドレスポート202aへ送られるアドレス
信号208を供給する。各アドレス信号値がLUT20
2へ送られる際に、制御論理206は、LUT202の
データポート202bへデータ値をも供給する。データ
値は、2N個の階調レベルのうちの1つであり、アドレ
ス信号によって示されるアドレスに変換関数値として格
納される。
【0034】制御論理206は、テレビカメラの調整の
間にLUT202を埋めて、マルチプレクサ204を制
御する。調整後、制御論理206は、信号210によっ
て、入力信号データ214をLUT202へ供給するよ
うに、マルチプレクサ204を構成する。LUT202
は、信号Rb、Gb及びBbに対してガンマ補正された値
を、格納された変換関数に従って遅延回路122へ供給
する。制御論理206は、専用の処理用ハードウエア、
マイクロプロセッサシステム用のソフトウエア、又はこ
れら2つの組み合わせとして実現されることができる。
図3及び図4は、マイクロプロセッサ及び専用ハードウ
エア構成要素を用いた制御論理の一実施例を示す。
【0035】図3のハードウエア構成要素は、非線形領
域における変換関数の値を生成し、修正する機能専用で
ある。所望のブラックレベルBL、所望のホワイトレベ
ルWL、ガンマ350、所望の最大利得値G及び量子化
レベルの数2N(可能な入力信号値のカウント)を表す
電圧信号が、専用ハードウエアへ供給される。これらの
信号は、入力装置381を介してオペレータから供給さ
れるデータに基づいて、マイクロプロセッサ380によ
って生成されることもできる。
【0036】図3において、Nビットカウンタ310
が、連続するアドレスXを発生させる。これらの連続す
るアドレスXは、マルチプレクサ204、マイクロプロ
セッサ380、及び減算器320へ供給される。アドレ
スXは、LUT202を埋める目的で、入力信号値とし
ても用いられる(LUTにおいてアドレスXに格納され
る値は、Xの入力信号値に対するガンマ関数値であ
る)。減算器320は、アドレスX信号を受け取り、所
望のブラックレベル値BLをその信号から減算して、差
分信号322を形成する。減算器330は、ホワイトレ
ベルWL信号及びブラックレベルBL信号を受け取っ
て、差分信号338を形成する。
【0037】ハードウエア除算器340は、差分信号3
22の値を、差分信号338の値で除算して、正規化さ
れた入力信号値342を形成する。対数装置344は正
規化された入力信号342の対数346を決定する。対
数装置344は、RAM LUTを備えていてもよい。
対数346は、乗算器348へ供給される。乗算器34
8は、信号346をガンマ指数350によって乗算し
て、信号352を形成する。信号352は、指数関数装
置354へ供給される。指数関数装置354は、RAM
LUTを備えていてもよい。装置354の出力信号3
56は、乗算器358へ供給される。乗算器358は、
信号356を量子化レベルの数360によって乗算す
る。量子化レベルの数は2の累乗であるので、その乗算
は、より上位のビット位置へのデータ値の一定のシフト
として実現され得る。
【0038】乗算器358からの出力信号は、変換関数
のためのデータ値であり、LUT202及びマイクロプ
ロセッサ380へ供給される。図1を参照して説明され
たように、LUTが埋められつつある場合には、アドレ
ス及びガンマ曲線データ値が同時にLUT202へ供給
される。
【0039】いったんガンマ曲線データがLUT202
へ入力されると、マイクロプロセッサ380は信号21
0を発生させて、映像入力チャネル216からデータを
受け取るようにマルチプレクサ204を構成する。ガン
マ補正回路120は、映像入力信号を処理する準備完了
である。カラー補正回路118からのRb、Gb及びBb
の光入力信号値は、マルチプレクサからLUT202へ
供給される。LUT202がガンマ補正値を示す信号を
発生させ、これらの信号を遅延回路122へ供給する。
【0040】図4は、ガンマ曲線データ生成機能のため
の他のハードウエア構造を示す。ハードウエア要素のほ
とんどは同一であり、図4では参照符号にプライ
ム(’)を付けて示される。ハードウエア除算器340
及び対数装置344に代えて、2つの対数装置382、
384及び減算器386が用いられる。当業者には、こ
の回路が、図3に示される回路と同一の結果を生じさせ
ることは理解される。
【0041】ガンマ曲線値の全ての組を計算することに
加えて、図3(又は図4)に記載される回路素子はま
た、マイクロプロセッサ380と協同して、利得制限機
能の一部を行うために用いられる。その回路素子は、利
得制限ガンマ曲線を発生させる反復プロセスの間用いら
れる。
【0042】本発明の利点的特徴は、カメラの調整プロ
セスの間に利得制限変換関数を生成することである。変
換関数を生成するプロセスは、ブラックレベル、ホワイ
トレベル、ガンマ指数及び可能な入力値のカウントの特
有な組み合わせにのそれぞれに対して特有のライティン
グ条件の特定の変換関数を提供するようにオペレータに
よって調整され得る。
【0043】図5は、非ゼロのブラックレベル、及び信
号がクリップされるレベルを越えるホワイトレベルを有
する、累乗曲線にのみ基づくガンマ曲線402の一例を
示している。これは、以下の式(3)によって規定され
る。
【0044】
【数1】
【0045】ここで、Vは、ガンマ補正後の出力信号、
Xは、ブラックレベル≦X≦ホワイトレベルである入力
信号レベル、BLは、ブラックレベル、WLは、ホワイ
トレベル、gammaは、典型的に約0.45である指
数、Nは、X及びVのための量子化のビット数である。
【0046】図5はまた、本発明による装置の一例によ
って生成される利得制限されたガンマ曲線404を示し
ている。利得制限されたガンマ曲線404は、ガンマ曲
線402と同一のブラックレベル値及びホワイトレベル
値を有している。曲線402とは異なり、利得制限され
たガンマ曲線404は、所望のブラックレベルと選択さ
れた入力信号値408との間の領域404aでは線形で
ある。この線形領域における利得は、いずれもマイクロ
プロセッサ380によって供給される利得制限値GLに
等しい。曲線404の非線形領域404bの利得は、曲
線402を発生させるために用いられる場合と同じガン
マ指数値を有する累乗曲線に従い、その利得制限値から
減少する。利得制限されたガンマ曲線404は、実質的
に連続しており、その領域の至る所で実質的に連続する
微分係数を有している。非線形曲線を発生させるための
数値による方法を使用することによって、ガンマ曲線4
04の線形領域と非線形領域とが接する点404cに
は、わずかな不連続が存在し得る。この不連続の大きさ
は、収束閾値の選択によって制限される。これによっ
て、利得制限されたガンマ曲線の使用によって大きなア
ーチファクトが導入されないことが保証される。
【0047】利得制限されたガンマ曲線の傾きが、ブラ
ックレベル付近ではガンマ曲線402の傾きよりも実質
的に低いので、再生された画像中のノイズが目で観察さ
れる可能性は、利得制限された変換関数404が用いら
れる場合の方が、曲線402が用いられた場合よりも低
い。
【0048】利得制限された変換関数404の非線形部
分を構築するために、変換関数は式(3)の形式で生成
される。ただし、所望のブラックレベルBLに代えて修
正されたブラックレベルMBLが用いられる。所望のブ
ラックレベルと選択された入力値408との間の、この
曲線の部分404d(点線で示される)は、図6を参照
して詳細に説明されるように、マイクロプロセッサ38
0によって修正されたブラックレベルMBLが決定され
ると、線形部分404aによって置き換えられる。
【0049】図6は、修正されたブラックレベルがマイ
クロプロセッサ380によって決定され、利得制限され
た変換関数が生成されるステップを示すフローチャート
である。ステップ510では、マイクロプロセッサ38
0がBL、WL、ガンマ及び所望の最大利得値Gを受け
取る。WL、BL及びGは、オペレータによって決定さ
れ、カラーバランスプロセスの間に修正されることもで
きる。ガンマは、典型的にはメモリに格納される。ステ
ップ516では、修正されたブラックレベルMBLが、
BLに等しい初期値に設定される。ステップ518で
は、利得制限値GLが算出される。本発明の発明者は、
以下の式(4)による利得制限GLが用いられる場合
に、ブラックレベル付近では、目で観察され得るノイズ
が実質的に低減されることを決定した。
【0050】 GL=G*2N/(WL−BL) (4) 利得制限された変換関数生成プロセスにおける残りの計
算は、変換関数の計算において用いられる修正されたブ
ラックレベルを決定することに関連する。MBLは、利
得制限された変換関数が実質的に連続しており、点40
4c(図5に示される)で実質的に連続する微分係数を
有するように選択されなければならない。いったんMB
Lが決定されると、利得制限された曲線全体が生成され
る。
【0051】本発明の発明者は、以下の反復方法が好適
なMBLを発生させるために用いられ得ることを決定し
た。ステップ520では、マイクロプロセッサ380が
カウンタ310(図3に示される)へ信号を送り、それ
によってカウンタはゼロにリセットされてカウントを開
始する。ステップ521では、連続するガンマ関数値が
式(3)によって生成される。ただし、BLに代えてM
BLが用いられている。ステップ522では、マイクロ
プロセッサ380が、カウンタ310及び乗算器358
から連続入力208及びガンマ曲線信号362をそれぞ
れ受け取り、各信号に与えられる利得を、利得制限GL
と比較する。
【0052】信号208、362の各対が受け取られる
と、その信号値は、受け取られた信号の直前の対からの
値と共に格納される。利得は、連続する信号対に対し
て、入力信号の変化に対する出力信号の変化の比率によ
って決定される。従って、生成されるガンマ関数におけ
る実際の最大ガンマ利得は、利得制限値GLとは異なる
かもしれない。典型的なガンマ指数値が用いられる場
合、ガンマ利得の実際の最大値は、所望の最大利得値
(名目上は5)に等しいか、又はそれを越え得るので、
1つ又はそれ以上のガンマ関数値が、GLの値を越える
関連利得値を有することができる。ガンマ指数値がその
名目値よりも大きい場合にも同様である。
【0053】GLに等しい又はそれよりも小さい利得を
有する第1のガンマ曲線信号362の値が受け取られる
と、マイクロプロセッサはステップ528へ進む。その
ように格納された入力信号208は、以下、「選択され
た入力信号値(SISV)」と称され、対応するガンマ
関数信号362の値は、「選択された出力信号値(SO
SV)」と称される。
【0054】SISVに与えられる利得は式(5)によ
って近似される。
【0055】 GainSISV=(SOSV−Gi-1)/(SISV−Ii-1) (5) ここで、Gi-1は、直前の信号対からのガンマ曲線値、
i-1は、直前の信号対からの入力信号値、Gain
SISVは、選択された入力信号SISVに与えられる利
得。
【0056】ステップ528では、次に、ブラックレベ
ル補正係数(BLC)が式(6)から算出される。
【0057】 BLC=BL−[SISV−(SOSV/GAINSISV)] (6) ステップ530では、マイクロプロセッサがBLCをM
BLに加えて、修正されたブラックレベルMBLを増大
させる。ステップ534では、BLCが所定閾値を下回
る値まで減少されたかどうかを決定させるために、収束
テストが行われる。
【0058】ステップ534で、BLCが所定閾値を下
回る値まで減少されていない場合には、ステップ520
から534を繰り返す必要がある。
【0059】ステップ534で、BLCが所定閾値を下
回る値まで減少されている場合には、マイクロプロセッ
サ530はカウンタ310をリセットしない。ステップ
542では制御論理206が利得制限されたガンマ関数
値を用いて、LUT202(図2に示される)を埋める
ことを継続して、ガンマ曲線404の非線形部404b
を形成する。
【0060】ステップ546では、利得制限されたガン
マ関数の非線形部が参照テーブルにおいて完全に格納さ
れると、マイクロコンピュータが式(7)を用いてLU
T202の線形部に対するガンマ関数値を算出する。
【0061】 V=GL*(X−BL) BL≦X≦SISV (7) ステップ548では、LUT202の残りが埋められ
る。ガンマ関数値は、BLに等しいか又はそれよりも小
さい全ての入力信号値に対して0に設定される。また、
ガンマ関数値は、WLに等しいか又はそれよりも大きい
全ての入力信号値に対してピークホワイト値に設定され
る。
【0062】ステップ520及び522に代えて、SI
SVを見つけるための代替的な方法は、ガンマ関数の利
得のための公式を用いる。当業者には、この関数(つま
り、ガンマ曲線の傾き)が、Xに関する式(3)の導関
数を決定することによって得ることができ、式(8)を
形成することは理解される。
【0063】
【数2】
【0064】ここで、V’は、ガンマ曲線の傾きであ
る。
【0065】各点で利得を計算して、その結果をGLと
比較することを反復的に行う代わりに、式(8)によっ
て規定される利得がGLに等しくなるように設定され、
その式が解かれることによっりXが見い出される。その
結果は、マイクロプロセッサ380におけるソフトウエ
アへ容易に符号化され得る。
【0066】ここで説明される実施例の多くの変形が全
てではないことは、当業者には理解される。マイクロプ
ロセッサにおいて実行される計算及び決定は、また、図
6に示される機能に適合するような他の専用のハードウ
エア構成要素を加えることによって実行されることもで
きる。同様に、図3及び図4におけるハードウエア構成
要素によって実行される機能が、マイクロプロセッサ3
80において動作するソフトウエアによって実行され得
ることも理解される。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、ガンマ補正された映像
信号を生成する際、特にブラックレベル付近において、
量子化アーチファクトの発生を防止することができる。
これにより、再生画像の暗部分における信号ノイズが実
質的に低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を含むカラーテレビカメラの
一例を示すブロック図である。
【図2】図1に示されるカメラにおける使用に適したガ
ンマ補正回路を示すブロック図である。
【図3】図2に示される制御論理回路内での使用に適し
た回路の一例を示すブロック図である。
【図4】図2に示されるガンマ補正回路における使用に
適した制御論理回路の他の例を示すブロック図である。
【図5】本発明を用いて生成されたガンマ曲線を示す、
信号振幅対信号振幅のグラフである。
【図6】合成ガンマ曲線を生成するための方法の一例を
示すフローチャート図である。
【符号の説明】
110 CCD撮像装置 114 カラーバランス回路 118 カラー補正回路 120 ガンマ補正回路 122 遅延素子 124 開口信号発生器 132 マトリクス

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラックレベル、ホワイトレベル、ガン
    マ指数値、所望の最大利得値、及び可能な入力信号値の
    カウントを有するカメラにおいてガンマ補正の間に入力
    映像信号へ与えられる最大利得を低減するための方法で
    あって、(a)該ブラックレベル、該ホワイトレベル、
    該所望の最大利得値及び該カウントから、利得制限値を
    算出するステップ、(b)該利得制限値に等しい利得を
    有する線形ガンマ関数を発生させるステップ、(c)修
    正されたブラックレベルをそれぞれ有する複数の非線形
    ガンマ関数を発生させるステップ、(d)決定された入
    力信号値での利得制限値に実質的に等しい利得を有する
    非線形ガンマ関数であって、該決定された入力信号値に
    対して該線形ガンマ関数と該非線形ガンマ関数とが実質
    的に等しい値を有する非線形ガンマ関数を該複数の非線
    形ガンマ関数から選択するステップ、(e)該決定され
    た入力信号値よりも大きい値を有する入力信号に対して
    は該選択された非線形ガンマ関数の値に等しい値を有
    し、他の全ての入力信号値に対しては該線形ガンマ関数
    の値に等しい値を有する利得制限されたガンマ関数を規
    定するステップ、及び(f)該利得制限されたガンマ関
    数における値を用いて該入力映像信号にガンマ補正を適
    用して、ガンマ補正された映像信号を得るステップ、を
    包含する方法。
  2. 【請求項2】 ブラックレベル、ホワイトレベル、ガン
    マ指数値、所望の最大利得値、及び可能な入力信号値の
    カウントを有するカメラにおいてガンマ補正の間に入力
    映像信号へ与えられる最大利得を低減するための方法で
    あって、(a)該ブラックレベルに等しい値を修正され
    たブラックレベルに割り当てるステップ、(b)該ブラ
    ックレベル、該ホワイトレベル、該所望の最大利得値及
    び該カウントから利得制限値を算出するステップ、
    (c)該ガンマ指数値に応じて与えられる利得が該利得
    制限値に等しくなるように選択された入力映像信号値を
    算出し、各選択された出力信号値を算出するステップ、
    (d)該ブラックレベル、該選択された入力信号値、該
    選択された出力信号値、及び該利得制限値に依存するブ
    ラックレベル補正係数を算出するステップ、(e)該ブ
    ラックレベル補正係数の分だけ、該修正されたブラック
    レベルを増大させるステップ、(f)該ブラックレベル
    補正係数が、所定の閾値よりも小さい値に減少するま
    で、ステップ(e)から(g)を繰り返すステップ、
    (g)該ブラックレベルと該選択された入力信号値との
    間の映像信号値に対しては線形に増加し、該利得制限値
    に等しい利得を有しており、該選択された入力信号値と
    該ホワイトレベルとの間では減少するレートで非線形的
    に増加するガンマ補正係数を算出するステップ、及び
    (h)該ガンマ補正係数を該映像信号に与えるステッ
    プ、を包含する方法。
  3. 【請求項3】 前記利得制限値が、前記可能な選択され
    た入力信号値のカウントに比例する係数の分だけ、前記
    所望の最大利得値よりも大きい、請求項2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 前記利得制限値が、前記ブラックレベル
    を前記ホワイトレベルから減ずることによって発生され
    る差分値に反比例する係数の分だけ、前記所望の最大利
    得値よりも小さい、請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記ステップ(d)が、 前記ブラックレベルを前記ホワイトレベルから減算して
    差分値を形成するステップと、 前記可能な入力信号値のカウントを決定するステップ
    と、 該カウントを該差分値によって除算して比率値を形成す
    るステップと、 該比率値を前記所望の最大利得値によって乗算して、前
    記利得制限値を発生させるステップと、を包含する請求
    項2に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記ステップ(f)が、 前記選択された出力信号値を前記利得制限によって除算
    して比率値を形成するステップと、 該比率値を前記選択された入力信号値から減算して差分
    信号を形成するステップと、 該差分値を前記ブラックレベル値から減算して、前記ブ
    ラックレベル補正係数を生成するステップと、を包含す
    る請求項2に記載の方法。
  7. 【請求項7】 ブラックレベル、ホワイトレベル、ガン
    マ指数値、所望の最大利得値、及び可能な入力信号値の
    カウントを有するカメラにおいてガンマ補正の間に入力
    映像信号へ与えられる最大利得を低減するための装置で
    あって、(a)該ブラックレベル、該ホワイトレベル、
    該所望の最大利得値及び該カウントから、利得制限値を
    算出する手段、(b)該利得制限値に等しい利得を有す
    る線形ガンマ関数を発生させる手段、(c)修正された
    ブラックレベルをそれぞれ有する複数の非線形ガンマ関
    数を発生させる手段、(d)決定された入力信号値での
    利得制限値に実質的に等しい利得を有する1つの非線形
    ガンマ関数であって、該決定された入力信号値に対して
    該線形ガンマ関数と非線形ガンマ関数とが実質的に等し
    い値を有する非線形ガンマ関数を該複数の非線形ガンマ
    関数から選択する手段、(e)該決定された入力信号値
    よりも大きい値を有する入力信号に対しては該選択され
    た非線形ガンマ関数の値に等しい値を有し、他の全ての
    入力信号値に対しては該線形ガンマ関数の値に等しい値
    を有する利得制限されたガンマ関数を規定する手段、及
    び(f)該利得制限されたガンマ関数における該値を用
    いて該入力映像信号にガンマ補正を適用して、ガンマ補
    正された映像信号を得る手段、を備えている装置。
  8. 【請求項8】 ブラックレベル、ホワイトレベル、ガン
    マ指数値、所望の最大利得値、及び可能な入力信号値の
    カウントを有するカメラにおいてガンマ補正の間に入力
    映像信号へ与えられる最大利得を低減するための方法で
    あって、(a)該ブラックレベルに等しい値を修正され
    たブラックレベルに割り当てる手段、(b)該ブラック
    レベル、該ホワイトレベル、該所望の最大利得値及び該
    カウントから利得制限値を算出する手段、(c)該ガン
    マ指数値に応じて与えられる利得が該利得制限値に等し
    くなるように、選択された入力映像信号値を算出し、各
    選択された出力信号値を算出する手段、(d)該ブラッ
    クレベル、該選択された入力信号値、該選択された出力
    信号値、及び該利得制限値からブラックレベル補正係数
    を算出する手段、(e)該ブラックレベル補正係数の分
    だけ、該修正されたブラックレベルを増大させる手段、
    (f)該ブラックレベル補正係数を所定の閾値と比較す
    る手段、(g)該ブラックレベル補正係数が、該所定の
    閾値よりも小さい値に減少するまで、該選択された入力
    信号値、選択された出力信号値、ブラックレベル補正係
    数及び修正されたブラックレベルを算出すること、及び
    該ブラックレベル補正係数を該閾値と比較することを反
    復する手段、(h)該ブラックレベルと該選択された入
    力信号値との間の映像信号値に対しては線形に増加し、
    該利得制限値に等しい利得を有しており、該選択された
    入力信号値と該ホワイトレベルとの間では減少するレー
    トで非線形的に増加するガンマ補正係数を算出する手
    段、及び(i)該ガンマ補正係数を該映像信号に与え
    て、ガンマ補正映像信号を得る手段、を備えている装
    置。
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