JPH0623735A - コンシステンシーの調整方法 - Google Patents

コンシステンシーの調整方法

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JPH0623735A
JPH0623735A JP31215391A JP31215391A JPH0623735A JP H0623735 A JPH0623735 A JP H0623735A JP 31215391 A JP31215391 A JP 31215391A JP 31215391 A JP31215391 A JP 31215391A JP H0623735 A JPH0623735 A JP H0623735A
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JP
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water
concrete
consistency
polymeric material
control
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JP31215391A
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Inventor
Eiichi Youda
栄 一 養王田
Fumitaka Ito
藤 文 隆 伊
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Priority to TW081103149A priority patent/TW242137B/zh
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Priority to EP92119630A priority patent/EP0544179B1/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、コンクリート打設現場におい
て、まだ固まらない、すなわち生コンクリートのコンシ
ステンシーを調整するための方法を提供することにあ
る。 【構成】 まだ固まらない生コンクリートに、吸水性高
分子材を添加し、生コンクリート中の水分を吸収してコ
ンシステンシーを調整することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンクリート打設現
場において、まだ固まらない、すなわち生コンクリート
のコンシステンシーを調整するための方法に関するもの
である。さらに具体的に言うと、コンクリートの水量に
よる軟らかさ、ないし流動性を調整する方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】生コンクリートのコンシステンシーは、
コンクリートの施工上きわめて重要な要件の一つである
ことは周知である。ちなみにコンシステンシーの値が小
さく、言葉を換えて言えば、スランプ値が小さく、いわ
ゆるかた練りのコンクリートであると、打込み作業が困
難となる。逆にコンシステンシーの値が大きく、やわ練
りのコンクリートであると、作業性は改善されるが、強
度が低下する、ブリージングが生ずるなどの欠点があ
る。
【0003】すなわち、コンシステンシーの値が大き
く、やわ練りのコンクリートであると、硬化後、型わく
をはずしたとき、コンクリートとして耐久性を減じる結
果となる。逆にコンシステンシーの値が小さく、かた練
りのコンクリートであると、鉄筋のまわりや、型わくの
すみずみまでコンクリートを突き固めるのに手間がかか
り、打設作業の能率が低下し、豆板現象を生ずるなどの
欠点がある。
【0004】特にスリップフォーム工法、すなわち滑動
型わく工法にて、コンクリートバリア、円形水路、橋梁
防護壁等の連続施工や、U型、L型の水路用コンクリー
ト構造物のような水密性を要求されるコンクリート構造
物を製作する場合、前記傾向は顕著である。そのため、
そのコンシステンシーを適切に調整することは、きわめ
て重要な事項である。例えば、コンクリートバリアを打
設するとき、コンシステンシーが固い場合は空隙が多く
なって強度不足を生じ、コンシステンシーが軟い場合は
所定の高さを保つことができず天端が沈下して胴部分が
ふくらんでしまうことになる。所謂“だれ”て“はら
む”状態となる。
【0005】ところで、このコンシステンシーを調整す
る手段として、従来は次のような方法をとっていた。な
お、一般にコンクリートは現場練り方式を採用せず、J
IS指定工場のいわゆるコンクリートプラントと呼ばれ
る工場で練り合わせ、レーデミックスコンクリート(以
下生コンクリート)として現場に搬入されるのが普通で
ある。すなわちアジテータトラックで現場に搬入される
のが普通である。したがって、コンシステンシーを調整
する場合は、現場において、搬入した生コンクリートに
セメントやフライアッシュあるいは石粉等を添加して調
整するようにしている。もちろん、その場合、あらかじ
の配合設計、試験練りの段階で、スランプ試験等を行
い、前記リミックスすべき添加材の量は設定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のやり方では、前記リミックスすべき添加材料が多
量に必要となり、その結果、投入設備を設けるなど現場
における添加材の管理や添加調整に手間が掛かりすぎる
欠点があった。また運搬車毎に調整する関係上、多量の
コンクリートを打設する場合は、品質の均一性を維持す
る点に問題があった。この発明は、このような従来の調
整方法に代わる新しいコンクリートのコンシステンシー
の調整方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する手段
として、この発明は、まず吸水性高分子材料の開発に着
眼した。従来、紙や綿布のような天然繊維などの天然の
高分子材や合成樹脂発泡体や軽石のような多孔質材料が
吸収機能を有する物質であることは周知である。ところ
が、これらの物質は、均一的に分散しにくく、材料自体
の重量と同量、もしくは数10倍の水を吸収し、保持す
るのがやっとである。しかも吸収した水分は外圧が作用
すると容易に押し出されてしまい、部分的に強度が不足
して構造物としての安全性、耐久性を損うという欠点が
あった。
【0008】ところが、前記開発された吸収性高分子材
は、化学組成がアクリル酸、ビニルアルコールの共重合
体や、アクリル酸ソーダ重合体などから構成され、自重
の数10倍から数100倍、自由水の場合は1000倍
近い吸水能を発揮するものである。しかも急速吸水で、
外圧が作用しても簡単に流出することがない特性を備え
ている。ちなみに、この自由水1000倍の吸水能力を
もつ吸水性高分子材は、カルシウムイオンに接すると一
般に1オーダー低下し、吸水能力は100倍となる。ま
た砂利,砂,その他外圧をうけた場合は更に1オーダー
低下する。いまスランプ8cmの生コンクリートをスラン
プ3cmにするためには1m3 あたり約20kgの水を吸水
する必要がある。すなわち生コンクリート1m3 あたり
2kgの吸水性高分子材を添加すればよいことになる。
【0009】しかも、この吸水性高分子材の形状は、ミ
クロンオーダの球状ないし顆粒状粉末で、最近開発され
たものには短繊維状を呈するものやペレット状のものも
ある。すなわち取り扱いが容易で、その上管理がやさし
い。
【0010】この発明は、この吸水性高分子材の特性に
着眼し、これをまだ固まらない生コンクリートに添加
し、コンシステンシーを現場にて調整するようにしたこ
とにある。さらに具体的に言うと、コンクリートプラン
トにおいて製造したコンシステンシーの軟かな生コンク
リートをアジテータトラックにて現場に搬入し、この搬
入した生コンクリートを、スクリューを移送手段とする
再混練機に投入し、その移送途中に吸水性高分子材を添
加し均一に混練しつつ、その生コンクリートのコンシス
テンシーを調整するようにしたことにある。すなわちス
リップフォーム工法等のコンクリート施工に適したコン
システンシーに調整するようにしたことにある。
【0011】
【作 用】この発明は、以上説明したように、きわめて
高い吸水能を有する高分子材を生コンクリートに添加し
てコンシステンシーを調整するものであるため、従来の
ように多量の添加剤を必要とせず、きわめて少量の吸水
性高分子材を添加するのみで、迅速に適正なコンシステ
ンシーを得ることができる。
【0012】
【実施例】次に実施例に基づいて、この発明によるコン
システンシーの調整方法を具体的に説明する。まずコン
クリートプラントにおいて製造したスランプ値が8cmの
生コンクリートを製造する。表−1に示すのがそのベー
スコンクリートの配合比を示す。
【0013】
【表1】
【0014】次にこの生コンクリートをアジテータトラ
ックにより現場に搬入し、再混練機に投入するととも
に、吸水性高分子材(三洋化成 商品名 IM−500
0および栗田工業グラスパワー)を添加し、攪拌混合
し、スランプおよび空気量を測定した。吸水性高分子材
の添加量とコンシステンシーの経時変化測定結果を表−
2に示す。
【0015】
【表2】
【0016】なお硬化後の強度発現については無添加の
ものに比較して、若干向上していることが認められた。
このことからスランプが3cm以下になればスリップフォ
ーム工法が適用でき型枠工を省くことができるようにな
る。
【0017】
【発明の効果】この発明によるとコンシステンシーの調
整方法は、以上説明したように、吸水能がきわめて高
く、しかも速く、その上、一旦吸水すると、その水分を
しっかりと保持しておくことのできる高分子材料を用い
て、生コンクリート中の水分を吸収し、コンシステンシ
ーを調整するものであるため、次のような効果が発揮さ
れる。 (1)きわめて少量の添加量でコンシステンシーを調整
することができる。 (2)添加する吸水性高分子材は、粉体ないし顆粒状で
あるため、取り扱いが簡単で、調整処理作業が容易であ
る。したがって作業全体の管理も簡略となる。アジテー
タトラックを用いることが可能なため、既設の生コン工
場が使える。このことは特別にセメントコンクリートプ
ラントを設置する必要がない。これによってスリップフ
ォーム工法が施工できるので、型枠の組外しに要する費
用が節減できる。 (3)また、この発明によりコンシステンシーを調整し
たコンクリートを使用すれば、従来コンクリート工事に
不可欠であった型枠の組み立て、組み外しの作業がなく
なり、スリップフォーム工法が迅速に施工できるように
なる。 (4)養生固化後のコンクリートそのものの品質に影響
を与えることがない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 まだ固まらない生コンクリートに、吸水
    性高分子材を添加し、生コンクリート中の水分を吸収し
    てコンシステンシーを調整することを特徴とするコンク
    リートのコンシステンシーの調整方法。
JP31215391A 1991-11-27 1991-11-27 コンシステンシーの調整方法 Pending JPH0623735A (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31215391A JPH0623735A (ja) 1991-11-27 1991-11-27 コンシステンシーの調整方法
TW081103149A TW242137B (ja) 1991-11-27 1992-04-22
AU21076/92A AU662913B2 (en) 1991-11-27 1992-08-17 Method for adjusting the consistency of ready mix concrete
US07/935,103 US5332434A (en) 1991-11-27 1992-08-27 Method for adjusting consistency
CA002077108A CA2077108A1 (en) 1991-11-27 1992-08-28 Method for adjusting consistency
EP92119630A EP0544179B1 (en) 1991-11-27 1992-11-17 Method for adjusting consistency
DE69211298T DE69211298T2 (de) 1991-11-27 1992-11-17 Verfahren zur Regelung der Konsistenz von Beton
AU32826/95A AU690728B2 (en) 1991-11-27 1995-09-21 Method for adjusting consistency
US08/620,394 US5595598A (en) 1991-11-27 1996-03-22 Method for adjusting consistency

Applications Claiming Priority (1)

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ID=18025884

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7569267B2 (en) 2003-10-22 2009-08-04 Kureha Corporation Laminate and production process thereof
US7608339B2 (en) 2003-10-22 2009-10-27 Kureha Corporation Multilayer film
KR101066242B1 (ko) * 2011-06-27 2011-09-20 이풍희 타설현장 재혼합에 의해 자체습윤양생이 가능한 아크릴 폴리머 개질 콘크리트 조성물 제조방법
US8177904B2 (en) 2005-09-29 2012-05-15 Construction Research & Technology Gmbh Use of polymeric microparticles in building material mixtures

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