JPH0623684Y2 - 内燃機関のカムシャフト振動抑制装置 - Google Patents

内燃機関のカムシャフト振動抑制装置

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JPH0623684Y2
JPH0623684Y2 JP1988110485U JP11048588U JPH0623684Y2 JP H0623684 Y2 JPH0623684 Y2 JP H0623684Y2 JP 1988110485 U JP1988110485 U JP 1988110485U JP 11048588 U JP11048588 U JP 11048588U JP H0623684 Y2 JPH0623684 Y2 JP H0623684Y2
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camshaft
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正俊 帖佐
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、内燃機関の動弁機構におけるカムシャフトの
ねじりに起因する振動を減衰せしめるようにした内燃機
関のカムシャフト振動抑制装置に関する。
(従来の技術) 内燃機関の動弁機構におけるカムシャフトのねじりに起
因する振動について第10図及び第11図を基に説明す
る。両図において内燃機関aの動弁機構は、シリンダヘ
ッドbにおける燃焼室cと吸気孔(又は排気孔)dとを
連通・遮断するよう、その開口部eにこれを開閉するべ
く配設されたバルブfを開閉動作させるための機構であ
り、カムシャフトgと、このカムシャフトgに形成され
たカムhとの周期的な当接関係により支持軸iの回りに
シーソー運動を繰り返し第10図中右端部でバルブスプ
リングjの付勢力に抗してバルブfの後端部(第10図
中上端部)を周期的に押し下げてこのバルブfを開閉動
作させるロッカーアームkとから構成される。
尚、バルブfは、その棒状ステムlがバルブガイドmに
挿通摺接され、その後部にばね受けnを設け、これに当
接するバルブスプリングjで閉弁方向に弾性支持され
る。また、前記動弁機構はシリンダヘッドbの上に固設
されたシリンダヘッドカバーo内に配設されている。
上記において、両図に示される如く、カムシャフトgが
回転してカムhがロッカーアームkの第10図中左端を
押し上げようとするとき、カムhの先端部にはロッカー
アームkを介してバルブスプリングjの弾発力に応じた
回転を止めようとする力が作用し、他方、カムシャフト
gの一端側に固定された例えばカムシャフトプーリpに
タイミングベルトq等によって、クランクシャフトrの
一端側に固定されたクランクシャフトプーリsの回転力
が作用し、これによってカムhとカムシャフトプーリp
との間に回転差が生じ、両者の間のカムシャフトg部分
にねじりが発生する。そして、カムhがロッカーアーム
kを押し上げた後には前記のねじりに基づいて復元力が
発生する。このようにして、ロッカーアームkに対しカ
ムhが作用する度にカムhとカムシャフトプーリpとの
間では、ねじりとその復元が反復され、カムシャフトg
にねじりに起因する振動が発生することになる。かかる
振動とカムシャフトg自身の有する固有振動とが周波数
的に一致すると共振が生じ、ねじりに起因する振動が更
に大きくなるという状況が生じる。
上記の如きねじり振動が発生すると、カムシャフトプー
リpとクランクシャフトプーリsとの間の駆動力伝達部
材であるタイミングベルトq等に引っ張り力が反復的に
加わることになり、タイミングベルトq等にとっては異
常な負荷となって好ましいものではない。そこで、上記
の如き異常な負荷を除去するためには、カムシャフトg
におけるねじり振動の発生を防止する手段が講じられな
ければならない。
かかるねじり振動の発生を防止するべく、カムシャフト
プーリの内側にカムシャフトのねじり振動を抑制するダ
ンパを直接設けた内燃機関のカムシャフト振動抑制装置
が公知である(特開昭59−69549号、及び特開昭
59−73643号公報)。
(考案が解決しようとする課題) ところで、この種のカムシャフトにおいては振動するこ
とで共振が生じて、その振れのモードはカムシャフトプ
ーリに近いところが節になってこのカムシャフトプーリ
から遠ざかるほど、その振れが大きく、ねじりも大きく
なる。しかし、上述した従来装置のいずれのものも、カ
ムシャフトプーリの内側に直接ダンパを設けているた
め、そのダンパによるカムシャフトのねじり振動の抑制
効果は弱い。
本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、カムシャフ
トのねじり振動を確実に抑制できるようにした内燃機関
のカムシャフト振動抑制装置を提供することを目的とし
ている。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本考案の内燃機関のカムシャフ
ト振動抑制装置は、クランクシャフトに固定された駆動
回転体と、カムシャフトの一端側に固定された被駆動回
転体とを駆動力伝達部材で連結して、前記クランクシャ
フトの回転運動を前記カムシャフトに伝達する内燃機関
において、前記カムシャフトの前記被駆動回転体の存在
しない他端側の端部に、該カムシャフトのねじり振動を
抑制するダンパを設けたことを特徴とするものである。
(作用) 回転時のカムシャフトに発生する低周波のねじり振動が
ダンパによって吸収され、該カムシャフトの振動が低減
される。これによって駆動力伝達部材に異常の負荷がか
かるのが防止され、この駆動力伝達部材の寿命が延び
る。
(実施例) 以下、本考案の実施例を第1図乃至第9図に基づき説明
する。第1図は本考案の一実施例を示す内燃機関の一部
切欠平面図、第2図は第1図のII矢視図であり、両図中
1は内燃機関で、5本の気筒21,22,23,24,25を有すると
共に、ダブル・オーバーヘッド・カムシャフト(DOH
C)タイプとされており、その各気筒2〜2には吸
気弁及び排気弁(いずれも図示省略)が一対宛夫々設け
られている。これら吸気弁及び排気弁は動弁機構により
開閉駆動される。この動弁機構は、一対のカムシャフト
3,4とこれらカムシャフト3,4に設けられたカム3
a,4aに摺接して前記吸気弁及び排気弁を開閉駆動せ
しめるロッカーアーム5,6とを有している。両カムシ
ャフト3,4の各一端部にはカムシャフトプーリ(被駆
動回転体)7,8が夫々固定されている。これらカムシ
ャフトプーリ7,8はタイミングベルト(駆動力伝達部
材)9により、クランクシャフト10の一端側に設けら
れたクランクシャフトプーリ(駆動回転体)11に連結
され、クランクシャフト10の回転運動が両カムシャフト
3,4に伝達されるようになっている。第1図において
上側のカムシャフト4の前記被駆動回転体の存在しない
他端側の端部にはダンパ(トーショナルダンパ)12が
設けられている。このダンパ12はカムシャフト4のね
じり振動を抑制するもので、第3図及び第4図に示す如
くカムシャフト4の他端側に設けられた取付フランジ1
3にボルト14により固定された内側リング体15と、
この内側リング体15の外周に取り付けられた環状のゴ
ムより成る弾性部材(ダンパ・ラバー)16と、この弾
性部材16の外周に固定された鉄リングより成る外側環
状錘体(ダンパ・マス)17とから成る。なお、第2図
中18はシリンダブロック、19はシリンダヘッド、2
0はオイルパン、21はテンションプーリ、22はテン
ションプーリ21を矢印方向に付勢するスプリング、2
3はアイドルプーリである。
しかして、クランクシャフト10の回転運動が回転伝達
機構を構成するカムシャフトプーリ7,8、タイミング
ベルト9、クランクシャフトプーリ11、テンションプ
ーリ21及びアイドルプーリ23を介してカムシャフト
3,4に伝達され、これら両カムシャフト3,4が回転
され、それらのカム3a,4aとロッカーアーム5,6
との摺接案内作用によって吸気弁及び排気弁が夫々開閉
作動される。この回転時、カムシャフト4に発生するね
じり振動はダンパ12の環状錘体17等によって吸収さ
れこれが低減されるものである。この場合、特にカムシ
ャフト4の、カムシャフトプーリ8と反対側が大きく振
動するが、この大きく振動する側にダンパ12を設けた
ことによって、そのねじり振動を効果的に吸収して低減
することができるものである。
なお、上記実施例においては、一方のカムシャフト4の
他端部のみにダンパ12を設けたが、これに限らず第5
図及び第6図に示すように両カムシャフト3,4の前記
被駆動回転体の存在しない他端側の端部にダンパ12を
夫々設けてもよい。なお、この第5図及び第6図に示す
第2実施例において、上述した第1図乃至第4図に示す
第1実施例と同一部分には同一符号を付してある。この
第2実施例においては、両カムシャフト3,4の他端部
にダンパ12を夫々設けたことにより、夫々のカムシャ
フト3,4のねじり振動を確実に低減することができる
と共に、細かなチューニングが可能となるという効果を
奏する。
第7図乃至第9図は本考案の第3実施例を示す。この実
施例において、上述した第1図乃至第4図に示す第1実
施例と同一部分には同一符号を付して説明する。この第
3実施例は、一方のカムシャフト3の一端部をカムシャ
フトプーリ7、タイミングベルト9、クランクシャフト
プーリ11を介してクランクシャフトに連結し、この一
方のカムシャフト3の他端部と他方のカムシャフト4の
一端部とを、それらに設けた駆動プーリ24、被駆動プ
ーリ25及び無端ベルト26を介して連結し、この他方
のカムシャフト4の他端部にダンパ12を設けたもので
ある。従って、この一方のカムシャフト3の一端部と他
方のカムシャフト4の他端部とが内燃機関1の一側方に
位置している。しかして、クランクシャフト10の回転
は、回転伝達機構を構成するカムシャフトプーリ7、タ
イミングベルト9、クランクシャフトプーリ11を介し
て一方のカムシャフト3に伝達され、この一方のカムシ
ャフト3の回転運動は同じく回転伝達機構を構成する駆
動プーリ24、被駆動プーリ25及び無端ベルト26を
介して他方のカムシャフト4に伝達され、これら両カム
シャフト3,4が回転される。この場合においても、カ
ムシャフト4に発生するねじり振動はダンパ12により
吸収され、その低減が図られるものである。
なお、本考案は5気筒DOHCタイプの内燃機関に適用
した場合、2つのカムシャフトプーリ7,8間にカム3
a,4aのバルブ開閉駆動によるねじりが発生するた
め、特にそのねじり振動の低減効果が大きい。しかし、
本考案は5気筒及びDOHCタイプの内燃機関のみに限定さ
れるものではなく、各種気筒数及びシングル・オーバー
・ヘッド・カムシャフト(SOHC)等の内燃機関においても
同様の効果が得られるものである。また、回転伝達機構
として、タイミングベルト駆動に限らず、チェーン駆動
及びギヤ駆動等であってもよく、チェーン駆動の場合は
このチェーンの寿命が延びると共に、音も静かになり、
また、ギヤ駆動の場合は、歯の摩耗が少なく、寿命が延
びる。
なお、上記実施例においてはダンパを単独で設けたが、
このダンパを駆動力回転体となるプーリ等と一体にして
設けてもよい。
(考案の効果) 以上の如く本考案の内燃機関のカムシャフト振動抑制装
置は、クランクシャフトに固定された駆動回転体と、カ
ムシャフトの一端側に固定された被駆動回転体とを駆動
力伝達部材で連結して、前記クランクシャフトの回転運
動を前記カムシャフトに伝達する内燃機関において、前
記カムシャフトの前記被駆動回転体の存在しない他端側
の端部に、該カムシャフトのねじり振動を抑制するダン
パを設けたことを特徴とするものである。
従って、回転時、カムシャフトに生ずるねじり振動を確
実に抑制することができ、タイミングベルト、チェーン
等の耐久性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本考案の一実施例を示し、第1図は
本考案を適用した内燃機関の一部切欠平面図、第2図は
第1図のII矢視図、第3図は同要部の拡大側面図、第4
図は第3図のIV矢視図、第5図は本考案の第2実施例を
示す内燃機関の平面図、第6図は第5図のVI矢視図、第
7図は本考案の第3実施例を示す内燃機関の平面図、第
8図は第7図のVIII矢視図、第9図は第7図のIX矢視
図、第10図は動弁機構を示す縦断面図、第11図はね
じり振動の発生を説明するための図である。 3,4…カムシャフト、7,8…被駆動回転体(カムシ
ャフトプーリ)、9…駆動力伝達部材(タイミングベル
ト)、10…クランクシャフト、11…駆動回転体(ク
ランクシャフトプーリ)、12…ダンパ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランクシャフトに固定された駆動回転体
    と、カムシャフトの一端側に固定された被駆動回転体と
    を駆動力伝達部材で連結して、前記クランクシャフトの
    回転運動を前記カムシャフトに伝達する内燃機関におい
    て、前記カムシャフトの前記被駆動回転体の存在しない
    他端側の端部に、該カムシャフトのねじり振動を抑制す
    るダンパを設けたことを特徴とする内燃機関のカムシャ
    フト振動抑制装置。
JP1988110485U 1988-08-23 1988-08-23 内燃機関のカムシャフト振動抑制装置 Expired - Lifetime JPH0623684Y2 (ja)

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JPH0231303U JPH0231303U (ja) 1990-02-27
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5973643A (ja) * 1982-10-15 1984-04-25 Honda Motor Co Ltd 内燃機関のカムシヤフト振動抑制装置
JPH0216001Y2 (ja) * 1984-10-30 1990-05-01

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JPH0231303U (ja) 1990-02-27

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