JPH0623481U - 冷菓製造機 - Google Patents

冷菓製造機

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JPH0623481U
JPH0623481U JP4783593U JP4783593U JPH0623481U JP H0623481 U JPH0623481 U JP H0623481U JP 4783593 U JP4783593 U JP 4783593U JP 4783593 U JP4783593 U JP 4783593U JP H0623481 U JPH0623481 U JP H0623481U
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container
cylinder
refrigerant
temperature
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JP4783593U
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Inventor
謹爾 橋爪
光男 池田
井上  敏
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日世冷機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 加熱サイクル時の冷媒循環経路における容器
用熱交換器5及びシリンダ用熱交換器6と主熱交換器1
4との間に補助熱交換器27を設けると共に、容器用熱
交換器5及びシリンダ用熱交換器6をガス状態で通過後
に殺菌温度よりも低い凝縮温度にて補助熱交換器27内
で冷媒を凝縮させるように冷媒循環量を調整する加熱用
膨張器30を設ける。 【効果】 圧縮機4の吐出圧を殺菌温度以下の凝縮温度
に対応する比較的低い圧力に保持した状態で、圧縮機4
から吐出される高温のガス冷媒で容器及びシリンダを殺
菌温度以上に加熱することが可能となり、容器1及びシ
リンダ2の冷凍装置による殺菌加熱運転を安定して行う
ことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、アイスクリーム、シェーク等の冷菓を製造する冷菓製造機に関し、 特に、殺菌のために冷菓の原料を貯蔵する容器と冷菓を製造するシリンダとを加 熱する際の圧縮機の吐出圧を適正に保って、負荷条件を悪化させることなく高温 高圧の冷媒ガスを安定良く得られるようにした冷菓製造機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、アイスクリーム、シェーク等の冷菓を製造する冷菓製造機は、冷菓の 原料を貯蔵する容器と、原料を混練しながら冷凍して冷菓を製造するシリンダと 、容器及びシリンダを冷却する冷凍装置とを備えている。ところで、食品衛生上 の理由から、製品である冷菓は大腸菌群が陰性であることが法令で義務づけられ ており、このため、容器及びシリンダを1日に1回以上殺菌することが必要とさ れ、68℃の温度で30分加熱するか、または、これと同等以上の効果を有する 方法で容器及びシリンダを加熱殺菌しなければならない。
【0003】 そこで、例えば実開昭60−144887号公報に開示されているように、容 器及びシリンダを冷却するための冷凍装置で、上記のような殺菌処理をも行い得 るように構成したものが知られている。
【0004】 このような冷菓製造機は、例えば図8に示すように、容器1及びシリンダ2を 冷却する冷凍装置3を備え、この冷凍装置3は、圧縮機4と、容器1及びシリン ダ2にそれぞれ設けられた容器用熱交換器5・シリンダ用熱交換器6と、外部の 水あるいは空気等の外部熱源と熱交換をする主熱交換器14と、冷媒の循環方向 を切換える四方弁7とを冷媒配管によって閉ループ状に接続して構成され、容器 用熱交換器5及びシリンダ用熱交換器6と主熱交換器14との間に膨張器16・ 19を介在させてある。
【0005】 このような従来例によれば、四方弁7を冷却位置に切換えたときには、圧縮機 4から吐出された高温高圧のホットガスが主熱交換器14で外部の水、空気等に より凝縮されて液化し、膨張器16・19で膨張した後の低温低圧の液冷媒が容 器用熱交換器5及びシリンダ用熱交換器6に流入して蒸発することにより、容器 1あるいはシリンダ2から熱を奪ってこれらを冷却する。蒸発した冷媒は、圧縮 機4に戻され圧縮されてホットガスとして再び主熱交換器14に吐出される。
【0006】 そして、四方弁7を上記から加熱位置に切換えることにより、圧縮機4から吐 出されるホットガスは、容器用熱交換器5及びシリンダ用熱交換器6にて凝縮し 、このときの凝縮熱で容器1及びシリンダ2が加熱される。凝縮した液冷媒は、 膨張器16及び19で膨張した後、主熱交換器14で外部の水、空気等により加 熱され蒸発してから圧縮機4に戻され、圧縮されてホットガスとして再び容器用 熱交換器5及びシリンダ用熱交換器6に吐出される。従って、容器1及びシリン ダ2の加熱に利用できる熱を圧縮機4の入力と主熱交換器14で周囲から奪う熱 とで賄うことになる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、このように構成された従来例では、容器1及びシリンダ2を加熱す る加熱サイクルにおいて、容器用熱交換器5及びシリンダ用熱交換器6で冷媒を 凝縮させ、その凝縮熱で容器1及びシリンダ2を加熱する構成であるので、冷媒 の凝縮温度を上記した殺菌温度以上とすることが必要である。
【0008】 しかしながら、凝縮温度を上記殺菌温度以上の温度、例えば約75℃に上げる ためには、冷媒として図3に示すような特性を有する冷媒R−502を使用する 場合を例にとれば、圧縮機の吐出圧を36.14kg/cm2 (35.11kg/cm2 G) 以上にする必要がある。これに対して通常の冷菓製造機に使用される圧縮機は吐 出圧が大きくても20kg/cm2 G程度であり、上記のような高吐出圧を30分以 上も連続して維持すると、長時間にわたり過負荷状態が続くので、圧縮機が過熱 状態となり、焼損してしまうことになる。
【0009】 また、このような過負荷状態では圧縮機の運転状態が不安定になり、安定良く 高温のホットガスを得ることが困難になる。
【0010】 本考案は上記の事情を考慮してなされたものであって、冷菓の原料を貯蔵する 容器と冷菓を製造するシリンダとを殺菌のために加熱する際に、冷凍装置におけ る圧縮機の負荷条件を悪化させることなく、その吐出圧を適正に保って安定した 殺菌加熱運転を行えるようにした冷菓製造機の提供を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る冷菓製造機は、上記の目的を達成するために、冷菓の原料を貯蔵 する容器と冷菓を製造するシリンダとを備え、圧縮機から吐出される冷媒を主熱 交換器で凝縮させた後に上記容器及びシリンダに各々設けられた容器用熱交換器 及びシリンダ用熱交換器で蒸発させて容器及びシリンダを冷却する冷却サイクル から、容器及びシリンダの殺菌に必要な殺菌温度を超える温度の冷媒を上記容器 用熱交換器及びシリンダ用熱交換器に通過させた後に主熱交換器で蒸発させて容 器及びシリンダを加熱する加熱サイクルへの切換可能な冷凍装置を備えた冷菓製 造機において、上記加熱サイクル時の冷媒循環経路における容器用熱交換器及び シリンダ用熱交換器と主熱交換器との間に補助熱交換器が設けられると共に、容 器用熱交換器及びシリンダ用熱交換器をガス状態で通過後に上記殺菌温度よりも 低い凝縮温度にて上記補助熱交換器内での冷媒の凝縮が生じるように冷媒循環量 を調整する加熱用膨張器が、上記補助熱交換器と主熱交換器との間に設けられて いることを特徴としている。
【0012】
【作用】
上記の冷菓製造機によれば、加熱サイクルでは、圧縮機から吐出された殺菌温 度よりも高い温度のガス冷媒が、容器用熱交換器及びシリンダ用熱交換器を通過 後、補助熱交換器内で、殺菌温度よりも低い凝縮温度で凝縮する。つまり、この 補助熱交換器内での凝縮温度が殺菌温度以下であっても、容器用熱交換器及びシ リンダ用熱交換器に殺菌温度よりも高い温度の冷媒が流れるようにすることで、 殺菌温度以上に容器及びシリンダを加熱することができ、そして、このときの圧 縮機の吐出圧は殺菌温度以下の凝縮温度に対応する比較的低い圧力で保持される ので、容器およびシリンダを所要の殺菌温度以上に加熱する殺菌運転を安定して 行うことができる。
【0013】
【実施例】
〔実施例1〕 本考案の一実施例について図1ないし図4に基づいて説明すれば、以下の通り である。 この冷菓製造機には、原料を貯蔵する容器1と、冷菓を製造するシリンダ2と 、これらを冷却したり殺菌のために加熱したりする冷凍装置3とが設けられる。
【0014】 冷凍装置3の冷媒回路には、圧縮機4と、容器1と冷媒との間の熱交換をする 容器用熱交換器5と、シリンダ2と冷媒との間の熱交換をするシリンダ用熱交換 器6と、主熱交換器14と、後述するように、圧縮機4からの吐出冷媒の循環方 向を、主熱交換器14側から容器用及びシリンダ用熱交換器5・6へ流れる方向 から、その逆方向に切換える方向切換弁としての四方弁7とが設けられている。
【0015】 四方弁7には、圧縮機4の吐出路8に接続される導入口9と、圧縮機4の吸入 路10に接続される吸込口13と、一対の切換接続口11・12とが設けられて いる。導入口9と切換接続口12とが連通するとともに吸込口13と切換接続口 11とが連通する位置が冷却位置とされ(図2に示す状態)、導入口9と切換接 続口11とが連通するとともに切換接続口12と吸込口13とが連通する位置が 加熱位置(図1に示す状態)とされる。
【0016】 上記切換接続口12には主熱交換器14の高温側接続口14aが接続され、こ の主熱交換器14の低温側接続口14bと容器用熱交換器5の入口5aとは、開 閉弁15及び容器冷却用膨張器としてのキャピラリチューブ16を介在させた容 器冷却用冷媒供給路17によって接続される。また、上記低温側接続口14bと シリンダ用熱交換器6の入口6aとは、別の開閉弁18及びシリンダ冷却用膨張 器としてのキャピラリチューブ19を介在させたシリンダ冷却用冷媒供給路20 によって接続される。更に、容器用熱交換器5の出口及びシリンダ用熱交換器6 の出口は、逆止弁21を介在させた冷媒通路22を介して四方弁7の切換接続口 11に接続される。
【0017】 この冷媒通路22の逆止弁21の下流側には開閉弁23を介して容器用熱交換 器5の入口に連通する容器用ホットガス通路24と、開閉弁25を介してシリン ダ用熱交換器6の入口に連通するシリンダ用ホットガス通路26とが分岐接続さ れる。また、この冷媒通路22の逆止弁21の上流側は、補助熱交換器27及び 加熱用膨張機構部28を介在させた加熱用冷媒戻り路29によって主熱交換器1 4の低温側接続口14bに接続されている。
【0018】 上記加熱用膨張機構部28は、加熱用膨張器としての主キャピラリチューブ3 0と、これに開閉弁31を介して並列接続される補助キャピラリチューブ32と を備え、各キャピラリチューブ30・32には補助熱交換器27側への逆流を防 止する逆止弁33・34が接続される。 尚、圧縮機4の吸入路10には、液体とガスの分離を図るためのアキュムレー タ35が介在されている。
【0019】 また、上記主熱交換器14は、補助熱交換器27の排熱を有効に利用するため に、例えば図4に示すように補助熱交換器27を冷却した水を主熱交換器14に 導いて主熱交換器14を加熱するように構成してある。
【0020】 上記の構成において、図2に示すように四方弁7を冷却位置に切換え、開閉弁 15・18を開弁し、開閉弁23・25を閉弁すると、容器1及びシリンダ2を 冷凍装置3によって冷却するサイクルが形成される。
【0021】 この冷却サイクルにおいては、圧縮機4から吐出される高温高圧のホットガス は主熱交換器14に導かれ、ここで水、空気等の低温の外部熱源との熱交換によ って凝縮し、過冷却液化してからキャピラリチューブ16・19に流れ、キャピ ラリチューブ16・19で断熱膨張し、容器用熱交換器5及びシリンダ用熱交換 器6に流入する。これら容器用熱交換器5及びシリンダ用熱交換器6内を通過す る間に容器1及びシリンダ2との熱交換によって蒸発する。これによって、容器 1及びシリンダ2が冷却される。蒸発した冷媒は、冷媒通路22、四方弁7及び アキュムレータ35を経て圧縮機4に戻り、再び加圧されてホットガスとして主 熱交換器14側に吐出される。そして、容器1の冷却温度とシリンダ2の冷却温 度とは、開閉弁15・18をそれぞれ必要に応じて閉弁したり開弁したりして調 整される。
【0022】 次に、図1に示すように四方弁7を加熱位置に切換え、開閉弁15・18を閉 弁する一方、開閉弁23・25を開弁すると、容器1及びシリンダ2を冷凍装置 3によって加熱するサイクルが形成される。
【0023】 この加熱サイクルにおいては、圧縮機4から吐出されたホットガスは、容器用 ホットガス通路24並びにシリンダ用ホットガス通路26を通して容器用熱交換 器5及びシリンダ用熱交換器6に導入され、さらに、補助熱交換器27に導かれ る。その後、主キャピラリチューブ30を通過後、主熱交換器14を通して圧縮 機4に戻される。この循環サイクルでは、補助熱交換器14内で冷媒の凝縮が生 じた後、主熱交換器14で蒸発するように主キャピラリチューブ30が設定され ており、この循環サイクルについて、R−502を冷媒として使用した場合を例 にとって説明すると、主キャピラリチューブ30を通過後の冷媒は、主熱交換器 14内で、図3のA点で示す蒸発圧力が5.52kg/cm2 、蒸発温度が約−2℃の 状態で蒸発し、さらに、例えば30℃前後の過熱ガスになるまで温度上昇を生じ て、図3のB点で示す状態で圧縮機4に吸入される。こうして高エンタルピにな った冷媒を圧縮機4で圧縮すると、比較的低圧で高温のホットガスが得られる。 例えば、図3のC点で示すように、通常の冷凍サイクルで使用される吐出圧力の 範囲内である18〜20kg/cm2 で、120℃程度の高温のホットガスが得られ る。
【0024】 圧縮機4から吐出されたホットガスは、容器用熱交換器5及びシリンダ用熱交 換器6に導入され、加熱サイクルへの切換えの初期には容器1およびシリンダ2 が低温(容器1の温度は4〜10℃、シリンダ2の温度は−2〜−7℃)のため 、ホットガスは、それぞれの熱交換器5及び6で凝縮液化して、その凝縮熱で容 器1およびシリンダ2を加熱するが、容器1およびシリンダ2が凝縮温度以上に 達した後は、容器用熱交換器5及びシリンダ用熱交換器6内では凝縮を生じるこ となく、ホットガスが有する熱によって容器1及びシリンダ2を所定の殺菌温度 以上に加熱する。このときの放熱によって温度低下を生じた冷媒は、次いで補助 熱交換器27に導かれ、補助熱交換器27内で凝縮圧力約18kg/cm2 、凝縮温 度45℃程度の状態で凝縮し、更に図3のD点で示すように過冷却液化される。 そして、主キャピラリチューブ30で断熱膨張して低温低圧となり、元のA点の 状態になる。
【0025】 このように、上記の加熱サイクルでは、圧縮機4からの吐出冷媒は、容器用熱 交換器5およびシリンダ用熱交換器6を通過後、補助熱交換器27内で凝縮する 。これにより、圧縮機4の吐出圧を通常の使用圧力範囲内の低い圧力状態として 、圧縮機4から吐出されるホットガスによって容器1およびシリンダ2を殺菌温 度以上とする加熱運転が行われる。したがって、圧縮機4に過負荷を与えること なく、冷却されていた容器1およびシリンダ2を所要の時間にわたって安定良く 殺菌温度以上に加熱することができる。
【0026】 尚、本実施例において、加熱サイクルへの切換えの初期に、容器1およびシリ ンダ2が低温のため冷凍負荷が大きい状態では、加熱用膨張機構部28における 開閉弁31を開弁して補助キャピラリチューブ32側を通しても冷媒を流通させ る。これにより、冷媒の流量を増大させて高い熱交換容量を保持させる。容器1 やシリンダ2の温度が上昇して冷凍負荷が小さくなった後は、前述のように、冷 媒流量が適正に減少するように開閉弁31を閉弁して主キャピラリチューブ30 のみを通して冷媒を循環させる。これにより、圧縮機4への冷媒ガス吸込圧力を 低下させ、冷媒循環総熱量を高負荷時よりは少なくし、圧縮終了後の容器用熱交 換器5及びシリンダ用熱交換器6に入る冷媒温度が殺菌温度よりも所定量高い温 度、例えば80〜100℃程度になるようにして、容器1及びシリンダ2の温度 を安定良く殺菌温度以上に維持する。
【0027】 したがって、圧縮機の吐出圧を通常の冷凍サイクルの使用圧力範囲内にして圧 縮機が過負荷になることを防止できるうえ、冷媒の凝縮熱による加熱と殺菌温度 以上の高温ホットガスによる加熱を併用して容器及びシリンダを加熱するので、 冷却されていた容器及びシリンダを短時間で殺菌温度以上に昇温させることがで き、殺菌処理に必要な時間を短縮できるとともに、所要の処理時間にわたって容 器及びシリンダを殺菌温度以上に安定よく加熱することができる。
【0028】 また、上記の実施例において、補助熱交換器27の排熱を主熱交換器14の加 熱に有効に利用するために、図5に示すように、冷却水を補助熱交換器27の途 中から主熱交換器14に流し、これによって、補助熱交換器27の一部分を冷却 した水で主熱交換器14を加熱させ、その後、補助熱交換器27の残りの部分を 冷却するように構成してもよい。
【0029】 更に、上記の実施例では主熱交換器14の加熱に補助熱交換器27の排熱が利 用されているが、このことは本考案に必須のことではなく、主熱交換器14への 給水と補助熱交換器27への給水とを並列にしてもよい。また、主熱交換器14 及び補助熱交換器27において冷媒と外部の水との間で熱交換が行われるように なっているが、これら主熱交換器14及び補助熱交換器27の周囲を自然にある いは強制されて流れる空気と冷媒との間で熱交換させること(空冷式)も可能で ある。この場合、補助熱交換器27を主熱交換器14の風上側に配置すれば補助 熱交換器27の排熱を主熱交換器14の加熱に有効利用できる。
【0030】 加えて、上記の実施例では膨張器としてキャピラリチューブ16・19・30 ・32が使用されているが、膨張器として、例えば手動膨張弁、温度式膨張弁、 低圧膨張弁、フロート膨張弁等の膨張弁を使用することに何等支障がない。
【0031】 〔実施例2〕 上記の実施例1における図1の加熱サイクル(図2の冷却サイクルにおいても 同様)においては、容器用熱交換器5およびシリンダ用熱交換器6への冷媒の流 れが下から上へ流れるように構成されているが、例えば図6に示すように、容器 用熱交換器5およびシリンダ用熱交換器6への冷媒の流れを上から下への逆の流 れをなすように構成して、完全リバース回路としてもよく、このものも本考案の 要旨に包含される。このように構成すると、冷媒の流速が変わって熱交換効率が 向上するばかりでなく、回路構成も幾分簡素化できることになる。
【0032】 〔実施例3〕 上記の実施例1においては、容器用熱交換器5とシリンダ用熱交換器6を並列 接続して、加熱サイクル時および冷却サイクル時においてそれぞれ独立して温度 制御がなされるように構成してあるが、例えば図7に示すように、容器用熱交換 器5とシリンダ用熱交換器6とを直列接続し、シリンダ用熱交換器6から出た冷 媒が容器用熱交換器5に流れるように構成して、シリンダ用熱交換器6を加熱ま たは冷却した後、容器用熱交換器5を加熱または冷却するような直列回路として もよく、このものも本考案の要旨に包含される。このように構成すると、冷菓製 造機のリバース回路を構成する部品点数が少なくなって、回路構成を大幅に簡素 化できることになる。
【0033】
【考案の効果】
本考案の冷菓製造機は、以上のように、加熱サイクル時の冷媒循環経路におけ る容器用熱交換器及びシリンダ用熱交換器と主熱交換器との間に補助熱交換器が 設けられると共に、容器用熱交換器及びシリンダ用熱交換器をガス状態で通過後 に殺菌温度よりも低い凝縮温度にて上記補助熱交換器内での冷媒の凝縮が生じる ように冷媒循環量を調整する加熱用膨張器が、上記補助熱交換器と主熱交換器と の間に設けられている構成である。
【0034】 これにより、圧縮機の吐出圧を殺菌温度以下の凝縮温度に対応する比較的低い 圧力に保持した状態で、圧縮機から吐出される高温のガス冷媒で容器及びシリン ダを殺菌温度以上に加熱することが可能となり、この結果、容器及びシリンダの 冷凍装置による殺菌加熱運転を安定して行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の冷菓製造機における加熱サ
イクルでの冷媒の流れ方向を付記した冷媒回路図であ
る。
【図2】上記冷菓製造機における冷却サイクルでの冷媒
の流れ方向を付記した冷媒回路図である。
【図3】R−502冷媒のモリエル線図である。
【図4】上記冷菓製造機における主熱交換器及び補助熱
交換器に循環される水回路の要部を示す水回路図であ
る。
【図5】上記水回路の変形例の要部を示す水回路図であ
る。
【図6】本考案の他の実施例における加熱サイクルでの
冷媒の流れ方向を付記した冷媒回路図である。
【図7】本考案の更に他の実施例における加熱サイクル
での冷媒の流れ方向を付記した冷媒回路図である。
【図8】従来の冷菓製造機における冷媒回路図である。
【符号の説明】
1 容器 2 シリンダ 3 冷凍装置 4 圧縮機 5 容器用熱交換器 6 シリンダ用熱交換器 7 四方弁 14 主熱交換器 27 補助熱交換器 30 主キャピラリチューブ(加熱用膨張器)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷菓の原料を貯蔵する容器と冷菓を製造す
    るシリンダとを備え、圧縮機から吐出される冷媒を主熱
    交換器で凝縮させた後に上記容器及びシリンダに各々設
    けられた容器用熱交換器及びシリンダ用熱交換器で蒸発
    させて容器及びシリンダを冷却する冷却サイクルから、
    容器及びシリンダの殺菌に必要な殺菌温度を超える温度
    の冷媒を上記容器用熱交換器及びシリンダ用熱交換器に
    通過させた後に主熱交換器で蒸発させて容器及びシリン
    ダを加熱する加熱サイクルへの切換可能な冷凍装置を備
    えた冷菓製造機において、 上記加熱サイクル時の冷媒循環経路における容器用熱交
    換器及びシリンダ用熱交換器と主熱交換器との間に補助
    熱交換器が設けられると共に、容器用熱交換器及びシリ
    ンダ用熱交換器をガス状態で通過後に上記殺菌温度より
    も低い凝縮温度にて上記補助熱交換器内での冷媒の凝縮
    が生じるように冷媒循環量を調整する加熱用膨張器が、
    上記補助熱交換器と主熱交換器との間に設けられている
    ことを特徴とする冷菓製造機。
JP4783593U 1993-09-02 1993-09-02 冷菓製造機 Pending JPH0623481U (ja)

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JPS5433613A (en) * 1977-07-13 1979-03-12 Iwatsu Electric Co Ltd Pick up unit
JPS61259064A (ja) * 1985-05-10 1986-11-17 三菱電機株式会社 ヒ−トポンプ冷暖房装置

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