JPH06234766A - 光学活性イソインドリン誘導体 - Google Patents

光学活性イソインドリン誘導体

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JPH06234766A
JPH06234766A JP5273658A JP27365893A JPH06234766A JP H06234766 A JPH06234766 A JP H06234766A JP 5273658 A JP5273658 A JP 5273658A JP 27365893 A JP27365893 A JP 27365893A JP H06234766 A JPH06234766 A JP H06234766A
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JP
Japan
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isoindoline
chloro
naphthyridin
carbonylmethyl
azaspiro
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JP5273658A
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Giichi Goto
義一 後藤
Naohisa Fukuda
尚久 福田
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】不安に伴う神経症状の改善,治療および予防剤
として有用な光学活性なイソインドリン誘導体およびそ
の合成中間体を提供することにある。 【構成】式 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬、特に不安に伴う
神経症状の改善,治療または予防に有効である光学活性
なイソインドリン誘導体およびその合成中間体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】中枢神経系に作用する薬剤のうち、抗不
安薬の分野においても、ベンゾジアゼピン骨格を有しな
い新しい化合物に関する研究が進められてきた。抗不安
薬などの中枢神経系に作用する薬剤は、経口投与が可能
で、かつ、筋弛緩作用や睡眠誘発作用などの副作用を伴
わないことが求められる。本発明者らは種々検討を重ね
た結果、優れた抗不安作用を有する一般式(A)で示さ
れるイソインドリノン誘導体及びその薬理学的に許容さ
れる塩を見い出した(特開昭61−69773号公報参
照)。
【化3】 〔式中、Xは水素,ハロゲンまたはニトロを、Arは置
換されていてもよいフェニルもしくはナフチリジニル
を、Z1およびZ2は一方が水素で他方が低級アルカノイ
ルオキシもしくはヒドロキシであるか、ともに低級アル
コキシであるか、またはZ1およびZ2の両者でヒドロキ
シイミノ,オキソもしくは式
【化4】 (Yは酸素または硫黄を、Aは分枝していてもよい低級
アルキレン鎖を示す)で表わされる基を示す〕
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは上記一般
式(A)に包含されるイソインドリン誘導体のうち、次
式で示される化学構造式(II,IIIおよびIV)を有する
化合物群について更に詳細な検討を行った。
【化5】 2−(7−クロロ−1,8−ナフチリジン−2−イル)
−3−〔(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ〔4.
5〕デク−8−イル)カルボニルメチル〕イソインドリ
ン−1−オン
【化6】 2−(7−クロロ−1,8−ナフチリジン−2−イル)
−3−〔(4−ピペリドン−1−イル)カルボニルメチ
ル〕イソインドリン−1−オン
【化7】 2−(7−クロロ−1,8−ナフチリジン−2−イル)
−3−〔(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)カル
ボニルメチル〕イソインドリン−1−オン ところで、上記式(II),(III)および(IV)の化合
物は、それぞれ分子内に不斉炭素を有しており、2種類
の光学異性体,(R)体と(S)体が存在する。そこで
本発明者らは、これらの光学異性体について詳細に検討
した結果、抗不安作用を有する公知化合物(A)では初
めての発見として、(S)−(+)体のみが極めて優れ
た抗不安作用を有することを見い出した。さらに光学活
性なイソインドリン誘導体が複数の結晶多形体を形成す
ることを見い出した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、下記一般
式(I')
【化8】
【化9】 光学活性なイソインドリン誘導体が優れた抗不安作用、
すなわち不安に伴う神経症状の改善,治療および予防作
用を有することを見い出し、しかも抗不安薬の分野では
初めて、(S)−(+)−イソインドリン誘導体のみに
生物活性があり、(R)−(−)体は全く生物活性を有
しないことを発見し、さらに鋭意研究を進め、本発明を
完成した。
【0005】すなわち、本発明は式
【化10】 を示す〕で表わされる光学活性なイソインドリン誘導
体、および式
【化11】 で表わされる(S)−(+)−イソインドリン誘導体を
有効成分とする不安に伴う神経症状の改善,治療および
予防剤である。
【0006】なお、上記式(I)中、Xが−OHまたは
その反応性誘導体である化合物は、
【化12】 中間体として有用である。また、上記式(I)中、Xと
しての反応性誘導体としては、ハロゲン(例えば、フッ
素,塩素,臭素,ヨウ素など、なかでも塩素が好まし
い),低級(C1-4)アルコキシ(例、メトキシ,エト
キシ,プロポキシ,イソプロポキシ,ブトキシ),N−
ヒドロキシジアシルイミドエステル類(例、N−ヒドロ
キシコハク酸イミドエステル,N−ヒドロキシフタル酸
イミドエステル,N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−
2,3−ジカルボキシイミドエステル)など(好ましく
は、ハロゲン)が挙げられる。本発明の(S)−(+)
−イソインドリン誘導体とは、次式(V)で表わされる
化合物である。
【化13】 を示す〕
【0007】さらに具体的に生物活性のある本発明の化
合物を記載すれば次式(VI,VIIおよびVIII)の如くで
ある。
【化14】 (S)−(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナフチリ
ジン−2−イル)−3−〔(1,4−ジオキサ−8−ア
ザスピロ〔4.5〕デク−8−イル)カルボニルメチ
ル〕イソインドリン−1−オン
【化15】 (S)−(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナフチリ
ジン−2−イル)−3−〔(4−ピペリドン−1−イ
ル)カルボニルメチル〕イソインドリン−1−オン
【化16】 (S)−(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナフチリ
ジン−2−イル)−3−〔(4−ヒドロキシピペリジン
−1−イル)カルボニルメチル〕イソインドリン−1−
オン
【0008】これら光学活性なイソインドリン誘導体は
複数の結晶多形体を形成し、例えば上記化合物(VI)で
表わされる(S)−(+)−2−(7−クロロ−1,8
−ナフチリジン−2−イル)−3−〔(1,4−ジオキ
サ−8−アザスピロ〔4.5〕デク−8−イル)カルボ
ニルメチル〕イソインドリン−1−オンは下記の粉末X
線回折像の面間隔距離(Å;概算値)で示されるA形〜
E形の5結晶型などを有する。 A形結晶 10.6,9.2,7.4,7.1,5.9,5.1,5.
0,4.6,4.3,4.2,4.1,3.7,3.5,3.
4,3.2 B形結晶 11.7,5.8,5.5,5.4,5.3,5.2,4.
8,4.6,4.5,4.5,4.4,4.3,4.1,4.
0,3.9,3.5,3.3 C形結晶 11.0,7.2,6.4,5.3,4.1,4.0,3.
7,3.6,3.4,3.2,2.8 D形結晶 9.2,7.5,5.4,5.1,4.5,4.1,3.9,
3.8,3.5,3.5,3.2,3.0 E形結晶 12.8,5.1,5.0,4.8,4.5,4.3,4.
1,3.9,3.4,3.2,3.0 これらの結晶形の中で、上記B形結晶は安定で、医薬品
等として用いる場合、有利に使用できる。またこれらA
〜E形結晶は2またはそれ以上の結晶形の混合物として
使用することができ、この場合B形結晶が含まれている
ことが好ましい。
【0009】本発明化合物である光学活性な(S)−
(+)−イソインドリン誘導体(V)は、自体公知の方
法で、ラセミ体であるイソインドリン−3−酢酸中間体
(IX)を分割して、光学活性な(S)−(+)−イソイ
ンドリン−3−酢酸誘導体(X)とした後、所望により
化合物(X;X=ヒドロキシである化合物)を自体公知
の方法により化合物(X′;X=ヒドロキシの反応性誘
導体である化合物)に変換し、自体公知の方法(例、特
開昭61−69773号公報に記載の方法など)でアミ
ド化して、光学活性なイソインドリン誘導体(V)を得
ることができる。
【化17】 ラセミ体であるイソインドリン−3−酢酸中間体(IX)
は、特開昭61−69773号公報に記載された方法で
合成することができる。これを以下に述べる代表的な方
法で光学分割することができる。 (1)(+)−シンコニンまたは(−)−シンコニジン,
(−)−キニーネ,(−)−ブルシン,(+)−エフェ
ドリンまたは(−)−エフェドリン,(+)−リジン,
(+)−デヒドロアビエチルアミン,(+)−または
(−)−α−メチルベンジルアミン,(+)−または
(−)−α−メチル−p−ニトロベンジルアミン,
(+)−または(−)−1−(1−ナフチル)エチルア
ミン,(+)−または(−)−(シス−2−ベンジルア
ミノシクロヘキシル)メタノール,(+)−または
(−)−α−フェニルグリシン,(+)−チロシンヒド
ラジドなどの光学活性アミンとの塩を形成せしめ、これ
を適当な溶媒から分別再結晶し、ついで酸(例、塩酸,
硫酸,硝酸,リン酸など)で分別した塩を処理し、遊離
酸(X)を得る方法。
【化18】 〔式中、*Zは光学活性アミンを表わす〕 (2)キラルカラムを用いてラセミ体を分割する方法。 (3)ラセミ体(IX)を光学活性なアルコールのエステル
とし、次いでこれを分別再結晶により、あるいはシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで分離することにより得
た光学活性エステル体を、酸で脱エステル化することに
より分離する方法。
【化19】 〔式中、*ROHは光学活性なアルコールを表わす〕 ここで好ましい光学活性アルコールとしては、l−メン
トール,(+)−または(−)−α−メチルベンジルア
ルコールなどが挙げられる。また、本発明化合物である
光学活性なイソインドリン誘導体は、そのラセミ体をキ
ラルカラムによって分割する方法で製造することもでき
る。本発明化合物である光学活性なイソインドリン誘導
体(V)の薬理作用を次に示す。化合物(VI)のA〜E
形結晶は実施例に示したとおり、精製の過程で直接所望
の結晶形として得ることができる。また個々の結晶を物
理的または物理化学的手段により他の結晶形に導くこと
もできる。
【0010】〔生化学的試験例〕本発明の化合物のベン
ゾジアゼピン受容体に対する親和性を放射性〔3H〕ジ
アゼパムを使用して検討した。ベンゾジアゼピン受容体
への特異的結合能は文献記載(Nature、 266、 732(197
7);European J. pharmacol.、48、 263(1978))の方法
に準じて行った。すなわち9〜10週令のSD系雄性ラ
ットの大脳皮質から得られた粗ミトコンドリア画分を5
0mM Tris−HCl緩衝液(pH7.4)で懸濁し、数
種類の濃度の被検薬物と3H−ジアゼパム(最終濃度2n
M)を4℃で20分間インキュベートした。その後この
懸濁液をワットマンGF/Bガラス線維フィルターでろ
過し、フィルター上の3H−ジアゼパムの放射活性を液
体シンチレーションカウンターで測定した。3H−ジア
ゼパムの結合を50%抑制する場合の被検薬の濃度をI
50値とした。代表的な本発明化合物である実施例1の
化合物および実施例3の化合物と、それらのラセミ体に
ついて結果を〔表1〕に示す。
【表1】 本結果から明らかなように、ベンゾジアゼピン受容体に
対する親和性は、ラセミ体がすでに飽和に近い強力な作
用を有するので、分割体の実施例1の化合物ではその作
用の増強が見られていない。
【0011】〔薬理学的試験例〕本発明の化合物の抗不
安作用を検討した。 抗不安作用 ボーゲルらの方法〔Psycopharmacologia、21、1(197
0)〕に準じ、下記のようにして抗不安作用を測定した。
ステンレス製格子床のある透明な大箱と、不透明で暗く
摂水口を装着した小箱よりなる装置内において、動物が
20回摂水するごとに格子床を通して足に1回の電気刺
激がかかるように設定した。48時間絶水した雄性ラッ
ト(SD/JCL)に被検化合物を経口投与し、30分
後上記装置内に入れ、3分間の摂水頻度を計測し、生理
食塩水投与群の摂水頻度に対する増加率を求め、これを
抗不安作用の強さとし、最小有効量を決定した。本発明
化合物(V)のうちの代表的な実施例1の化合物および
実施例3の化合物とそれらのラセミ体の抗不安作用を比
較すると〔表2〕の如くである。
【表2】 〔表2〕の結果から、驚くことに本発明実施例1の化合
物および実施例3の化合物の抗不安作用はラセミ体のそ
れに比し、それぞれ8倍および4倍強力であった。これ
らの知見は、ラセミ体の分割体における通常の概念や
〔表1〕に示したベンゾジアゼピン受容体に対する作用
からは推定できるものではない。
【0012】本発明の化合物(V)は、哺乳動物の中枢
神経系に作用しベンゾジアゼピン受容体に強い特異的結
合能を有し、ラットにおけるアンチコンフリクト試験に
おいて強い抗不安作用を示す。本発明の化合物はラット
において最小致死量(MLD)は1000mg/kg(P.O.)
以上であり、最小有効量(MED)に比較し非常に大き
く薬剤安全域が極めて広い。例えば、実施例1の化合物
のラットにおける上記抗不安作用のMEDは1.25mg
/kg(P.O.)またはそれ以下である。本発明の化合物
(V)は、前記したラセミ体のイソインドリノン誘導体
や現在抗不安薬として市販されているベンゾジアゼピン
系薬剤と比較して、薬剤安全域が広く、さらに副作用と
しての催眠作用あるいは筋弛緩作用等との分離が極めて
よく、いわゆるねむけ、ふらつき等の副作用が極めて軽
微で、また経口投与により著効を奏するので、人を含む
哺乳動物の抗不安剤として有用である。
【0013】本発明の化合物の有用な対象疾病名として
は、たとえば自律神経失調症、神経性嘔吐症、神経性皮
膚炎、円形脱毛症、神経性狭心症、神経性呼吸困難症な
どの種々の心身症、不安神経症が挙げられ、これらの疾
病の予防または治療に用いることができる。また本発明
の化合物には抗痙れん作用も認められる。したがって、
たとえばてんかん、外傷性痙れんなどの治療に用いるこ
ともできる。
【0014】本発明の化合物はたとえば、錠剤、顆粒
剤、カプセル剤、注射剤、坐剤など種々の剤型で人を含
む哺乳動物に経口的、もしくは非経口的に投与される。
投与量は対象疾患の種類、症状などにより差異はある
が、一般的に成人においては、経口投与の場合、一日に
つき0.01mg〜100mg、好ましくは0.05mg〜10
mgである。
【0015】
【実施例】以下において実施例、分析実施例および製剤
例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は
これらに限定されるものではない。なお粉末X線回折は
リガク粉末X線回折装置RINT System を用いて、
CuKαを線源として、40KV,40mAで測定した。 実施例1 (S)−(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナフチリ
ジン−2−イル)−3−〔(1,4−ジオキサ−8−ア
ザスピロ〔4.5〕デク−8−イル)カルボニルメチ
ル〕イソインドリン−1−オンのB形結晶
【化20】 (1) (S)−(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナ
フチリジン−2−イル)−1−オキソイソインドリン−
3−酢酸・(+)−シンコニン塩
【化21】 2−(7−クロロ−1,8−ナフチリジン−2−イル)
−1−オキソイソインドリン−3−酢酸8.10gと
(+)−シンコニン6.73gをメタノール250mlに
加熱溶解した。ついで結晶が析出しない程度に、加熱し
てメタノールを留去した。残留物に熱アセトン100ml
を加えた後、反応液を室温で静置した。1日後、析出し
た板状晶の結晶をろ取し、少量のアセトンで洗浄した。
母液と洗液は合わせて加熱濃縮した。得られた油状物を
アセトン60mlに加熱溶解し、この溶液を室温で静置し
た。1日後、析出した針状晶の結晶をろ取し、少量のア
セトンで洗浄した。後者の結晶を熱アセトンに溶解し、
再度室温で放置して、再結晶することにより純粋な
(S)−(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナフチリ
ジン−2−イル)−1−オキソイソインドリン−3−酢
酸・(+)−シンコニン塩3.7gを得た。 融点 207−208℃(針状晶) 〔α〕D 24 +200°(c=1.0,メタノール) 元素分析値 C1812ClN33・C19222Oとして 計算値: C:68.56; H:5.29; N:10.80 実験値: C:68.71; H:5.28; N:10.77 (2) (S)−(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナ
フチリジン−2−イル)−1−オキソイソインドリン−
3−酢酸
【化22】 上記(1)で得たシンコニン塩3.5gをメタノール30m
lに溶解し、これに3N塩酸水40mlを加えた。析出し
た結晶をろ取し、水洗した。乾燥後、メタノールから再
結晶して(S)−(+)−2−(7−クロロ−1,8−
ナフチリジン−2−イル)−1−オキソイソインドリン
−3−酢酸1.8gを得た。 融点 197−198℃,269−272°(分解)
(二重融点) 〔α〕D 24+142°(c=0.2,メタノール) 元素分析値 C1812ClN33として 計算値: C:61.11; H:3.42; N:11.88 実験値: C:61.04; H:3.44; N:11.86 (3) 上記(2)で得た(S)−(+)−2−(7−クロ
ロ−1,8−ナフチリジン−2−イル)−1−オキソイ
ソインドリン−3−酢酸1.77gのジメチルホルムア
ミド溶液(15ml)に、氷冷下撹拌しながら1,4−ジ
オキサ−8−アザスピロ〔4.5〕デカン0.77g,ト
リエチルアミン0.56g,シアノリン酸ジエチル0.9
8gを、この順に加えた。反応液を氷冷下30分間撹拌
した後、水100mlを加え、析出した結晶をろ取し、水
洗した。本品を乾燥後、ジクロルメタン−酢酸エチル
(1:3)から再結晶して標記化合物1.92g(B形
結晶)を得た。 融点 208−209℃(板状晶) 〔α〕D 24+97.5°(c=1.0,クロロホルム) 元素分析値 C2523ClN44として 計算値: C:62.70; H:7.84; N:11.70 実験値: C:62.76; H:4.88; N:11.65
【表3】
【0016】実施例2 (S)−(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナフチリ
ジン−2−イル)−3−〔(4−ピペリドン−1−イ
ル)カルボニルメチル〕イソインドリン−1−オン
【化23】 実施例1(3)の記載と同様にして(S)−(+)−2−
(7−クロロ−1,8−ナフチリジン−2−イル)−1
−オキソイソインドリン−3−酢酸(1.3g)と4−
ピペリドン・1水和物・1塩酸塩(0.7g)から標記
化合物(1.38g)を得た。 融点 292−294℃(針状晶) 〔α〕D 23+117°(c=0.5,クロロホルム) 元素分析値 C2319ClN43として 計算値: C:63.52; H:4.40; N:12.88 実験値: C:63.60; H:4.39; N:12.75
【0017】実施例3 (S)−(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナフチリ
ジン−2−イル)−3−〔(4−ヒドロキシピペリジン
−1−イル)カルボニルメチル〕イソインドリン−1−
オン
【化24】 実施例1(3)の記載と同様にして(S)−(+)−2−
(7−クロロ−1,8−ナフチリジン−2−イル)−1
−オキソイソインドリン−3−酢酸(1.26g)と4
−ヒドロキシピペリジン(0.79g)から標記化合物
(1.33g)を得た。 融点 264−266℃(針状晶) 〔α〕D 24+143.8°(c=1.0,クロロホル
ム) 元素分析値 C2321ClN43として 計算値: C:63.23; H:4.84; N:12.82 実験値: C:63.10; H:4.78; N:12.87
【0018】実施例4 (R)−(−)−2−(7−クロロ−1,8−ナフチリ
ジン−2−イル)−3−〔(1,4−ジオキサ−8−ア
ザスピロ〔4.5〕デク−8−イル)カルボニルメチ
ル〕イソインドリン−1−オン
【化25】 (1) (R)−(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナ
フチリジン−2−イル)−1−オキソイソインドリン−
3−酢酸・(+)−シンコニン塩
【化26】 実施例1(1)で得られた前者の板状晶の結晶をメタノー
ル−アセトン(1:3)から再結晶して純粋な(R)−
(+)の塩4.1gを得た。 融点 156−160℃(板状晶) 〔α〕D 24+0.7°(c=1.0,メタノール) 元素分析値 C1812ClN33・C19222Oとして 計算値: C:68.56; H:5.29; N:10.80 実験値: C:68.66; H:5.34; N:10.73 (2) (R)−(−)−2−(7−クロロ−1,8−ナ
フチリジン−2−イル)−1−オキソイソインドリン−
3−酢酸
【化27】 上記(1)で得たシンコニン塩3.9gを実施例1(2)の
記載と同様に処理して(R)−(−)のカルボン酸2.
1gを得た。 融点 197−198°,269−272℃(分解)
(二重融点) 〔α〕D 24−142°(c=0.2,メタノール) 元素分析値 C1812ClN33として 計算値: C:61.11; H:3.42; N:11.88 実験値: C:61.09; H:3.41; N:11.90 (3) 上記(2)で得た(R)−(−)カルボン酸1.8
6gを実施例1(3)の記載と同様に1,4−ジオキサ−
8−アザスピロ〔4.5〕デカン0.86g,トリエチル
アミン0.63g,シアノリン酸ジエチル1.0gで反応
し、後処理して標記化合物2.06gを得た。 融点 207−208℃(板状晶) 〔α〕D 24−97.4°(c=1.0,クロロホルム) 元素分析値 C2523ClN44として 計算値: C:62.70; H:4.84; N:11.70 実験値: C:62.71; H:4.81; N:11.72
【0019】実施例5 (S)−(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナフチリ
ジン−2−イル)−3−〔(1,4−ジオキサ−8−ア
ザスピロ〔4.5〕デク−8−イル)カルボニルメチ
ル〕イソインドリン−1−オン
【化28】 実施例1(2)で得た(S)−(+)カルボン酸1.85
gを1,2−ジクロロエタン15mlに懸濁し、これに
0.1mlのジメチルホルムアミド(DMF)と3mlのチ
オニルクロリドを加え、45℃で3〜4時間撹拌した。
放冷後、過剰のチオニルクロリドと1,2−ジクロロエ
タンを減圧下に留去した。得られた(S)−(+)の酸
クロリド体は精製せず、このまま次の反応に使用した。
上記の(S)−(+)の酸クロリドを10mlのジクロル
メタンに懸濁し、これに1,4−ジオキサ−8−アザス
ピロ〔4.5〕デカン0.85gとトリエチルアミン0.
6gを4mlのジクロルメタンに溶解した溶液を滴下し
た。30分間撹拌した後、水を加え、ジクロルメタン層
を分離した。水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ジ
クロルメタンを留去して粗結晶を得た。これをジクロル
メタン−酢酸エチル(1:3)から再結晶して標記化合
物1.76gを得た。
【0020】実施例6 (S)−(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナフチリ
ジン−2−イル)−3−〔(1,4−ジオキサ−8−ア
ザスピロ〔4.5〕デク−8−イル)カルボニルメチ
ル〕イソインドリン−1−オンのC形結晶 実施例1(3)の記載と同様にして得られた(S)−
(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナフチリジン−2
−イル)−3−〔(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ
〔4.5〕デク−8−イル)カルボニルメチル〕イソイ
ンドリン−1−オンのB形結晶20gをジクロルメタン
60mlに溶かし、減圧下濃縮し、得られた結晶を60℃
で真空乾燥して、(S)−(+)−2−(7−クロロ−
1,8−ナフチリジン−2−イル)−3−〔(1,4−
ジオキサ−8−アザスピロ〔4.5〕デク−8−イル)
カルボニルメチル〕イソインドリン−1−オンのC形結
晶19.2gを得た。 融点 193−195℃(針状晶)
【表4】
【0021】実施例7 (S)−(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナフチリ
ジン−2−イル)−3−〔(1,4−ジオキサ−8−ア
ザスピロ〔4.5〕デク−8−イル)カルボニルメチ
ル〕イソインドリン−1−オンのD形結晶 実施例6で得られた(S)−(+)−2−(7−クロロ
−1,8−ナフチリジン−2−イル)−3−〔(1,4
−ジオキサ−8−アザスピロ〔4.5〕デク−8−イ
ル)カルボニルメチル〕イソインドリン−1−オンのC
形結晶10gを水300mlに懸濁し、室温で2時間撹拌
した。結晶を濾過し、水で洗って、(S)−(+)−2
−(7−クロロ−1,8−ナフチリジン−2−イル)−
3−〔(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ〔4.5〕
デク−8−イル)カルボニルメチル〕イソインドリン−
1−オンのD形結晶(針状晶)を湿結晶として約12g
を得た。本結晶は、熱天秤及び粉末X線の測定から、一
水和物であった。
【表5】
【0022】実施例8 (S)−(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナフチリ
ジン−2−イル)−3−〔(1,4−ジオキサ−8−ア
ザスピロ〔4.5〕デク−8−イル)カルボニルメチ
ル〕イソインドリン−1−オンのA形結晶 実施例7で得られた(S)−(+)−2−(7−クロロ
−1,8−ナフチリジン−2−イル)−3−〔(1,4
−ジオキサ−8−アザスピロ〔4.5〕デク−8−イ
ル)カルボニルメチル〕イソインドリン−1−オンのD
形結晶の湿結晶約10gを80℃で真空乾燥して、
(S)−(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナフチリ
ジン−2−イル)−3−〔(1,4−ジオキサ−8−ア
ザスピロ〔4.5〕デク−8−イル)カルボニ ルメチ
ル〕イソインドリン−1−オンのA形結晶8.2gを得
た。 融点 203−204℃(針状晶)
【表6】
【0023】実施例9 (S)−(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナフチリ
ジン−2−イル)−3−〔(1,4−ジオキサ−8−ア
ザスピロ〔4.5〕デク−8−イル)カルボニルメチ
ル〕イソインドリン−1−オンのE形結晶 実施例1(3)の記載と同様にして得られた(S)−
(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナフチリジン−2
−イル)−3−〔(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ
〔4.5〕デク−8−イル)カルボニルメチル〕イソイ
ンドリン−1−オンのB形結晶10gをジメチルホルム
アミド30mlに加熱して溶かし、この溶液をエタノール
250mlに2〜3℃で滴下し、0〜5℃で1時間撹拌し
た。結晶を濾過し、80℃で真空乾燥して、(S)−
(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナフチリジン−2
−イル)−3−〔(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ
〔4.5〕デク−8−イル)カルボニ ルメチル〕イソイ
ンドリン−1−オンのE形結晶8.6gを得た。 融点 192−194℃(針状晶)
【表7】
【0024】実施例10 (S)−(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナフチリ
ジン−2−イル)−3−〔(1,4−ジオキサ−8−ア
ザスピロ〔4.5〕デク−8−イル)カルボニルメチ
ル〕イソインドリン−1−オンのC形結晶のB形結晶へ
の移転 実施例6で得られた(S)−(+)−2−(7−クロロ
−1,8−ナフチリジン−2−イル)−3−〔(1,4
−ジオキサ−8−アザスピロ〔4.5〕デク−8−イ
ル)カルボニルメチル〕イソインドリン−1−オンのC
形結晶2gをエタノール10mlに懸濁し、室温で10分
間撹拌した。結晶を濾過し、80℃で真空乾燥して、
(S)−(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナフチリ
ジン−2−イル)−3−〔(1,4−ジオキサ−8−ア
ザスピロ〔4.5〕デク−8−イル)カルボニルメチ
ル〕イソインドリン−1−オンのB形結晶1.6gを得
た。 融点 208−209℃(板状晶)
【0025】実施例11 (S)−(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナフチリ
ジン−2−イル)−3−〔(1,4−ジオキサ−8−ア
ザスピロ〔4.5〕デク−8−イル)カルボニルメチ
ル〕イソインドリン−1−オンのD形結晶のB形結晶へ
の移転 実施例7で得られた(S)−(+)−2−(7−クロロ
−1,8−ナフチリジン−2−イル)−3−〔(1,4
−ジオキサ−8−アザスピロ〔4.5〕デク−8−イ
ル)カルボニルメチル〕イソインドリン−1−オンのC
形結晶の湿結晶約2gをエタノール10mlに懸濁し、室
温で10分間撹拌した。結晶を濾過し、80℃で真空乾
燥して、(S)−(+)−2−(7−クロロ−1,8−
ナフチリジン−2−イル)−3−〔(1,4−ジオキサ
−8−アザスピロ〔4.5〕デク−8−イル)カルボニ
ルメチル〕イソインドリン−1−オンのB形結晶1.2
gを得た。 融点 208−209℃(板状晶)
【0026】実施例12 (S)−(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナフチリ
ジン−2−イル)−3−〔(1,4−ジオキサ−8−ア
ザスピロ〔4.5〕デク−8−イル)カルボニルメチ
ル〕イソインドリン−1−オンのA形結晶のB形結晶へ
の移転 実施例8で得られた(S)−(+)−2−(7−クロロ
−1,8−ナフチリジン−2−イル)−3−〔(1,4
−ジオキサ−8−アザスピロ〔4.5〕デク−8−イ
ル)カルボニルメチル〕イソインドリン−1−オンのA
形結晶2gをエタノール10mlに懸濁し、室温で10分
間撹拌した。結晶を濾過し、80℃で真空乾燥して、
(S)−(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナフチリ
ジン−2−イル)−3−〔(1,4−ジオキサ−8−ア
ザスピロ〔4.5〕デク−8−イル)カルボニルメチ
ル〕イソインドリン−1−オンのB形結晶1.7gを得
た。 融点 208−209℃(板状晶)
【0027】実施例13 (S)−(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナフチリ
ジン−2−イル)−3−〔(1,4−ジオキサ−8−ア
ザスピロ〔4.5〕デク−8−イル)カルボニルメチ
ル〕イソインドリン−1−オンのE形結晶のB形結晶へ
の移転 実施例9で得られた(S)−(+)−2−(7−クロロ
−1,8−ナフチリジン−2−イル)−3−〔(1,4
−ジオキサ−8−アザスピロ〔4.5〕デク−8−イ
ル)カルボニルメチル〕イソインドリン−1−オンのE
形結晶2gをエタノール10mlに懸濁し、室温で10分
間撹拌した。結晶を濾過し、80℃で真空乾燥して、
(S)−(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナフチリ
ジン−2−イル)−3−〔(1,4−ジオキサ−8−ア
ザスピロ〔4.5〕デク−8−イル)カルボニルメチ
ル〕イソインドリン−1−オンのB形結晶1.7gを得
た。 融点 208−209℃(板状晶)
【0028】実施例14 (S)−(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナフチリ
ジン−2−イル)−3−〔(1,4−ジオキサ−8−ア
ザスピロ〔4.5〕デク−8−イル)カルボニルメチ
ル〕イソインドリン−1−オンのA形結晶のD形結晶へ
の移転 実施例8で得られた(S)−(+)−2−(7−クロロ
−1,8−ナフチリジン−2−イル)−3−〔(1,4
−ジオキサ−8−アザスピロ〔4.5〕デク−8−イ
ル)カルボニルメチル〕イソインドリン−1−オンのA
形結晶2gを水10mlに懸濁し、室温で10分間撹拌し
た。結晶を濾過して、(S)−(+)−2−(7−クロ
ロ−1,8−ナフチリジン−2−イル)−3−〔(1,
4−ジオキサ−8−アザスピロ〔4.5〕デク−8−イ
ル)カルボニルメチル〕イソインドリン−1−オンのD
形結晶の湿結晶を約2.2gを得た。
【0029】実施例15 (S)−(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナフチリ
ジン−2−イル)−3−〔(1,4−ジオキサ−8−ア
ザスピロ〔4.5〕デク−8−イル)カルボニルメチ
ル〕イソインドリン−1−オンのE形結晶のD形結晶へ
の移転 実施例9で得られた(S)−(+)−2−(7−クロロ
−1,8−ナフチリジン−2−イル)−3−〔(1,4
−ジオキサ−8−アザスピロ〔4.5〕デク−8−イ
ル)カルボニルメチル〕イソインドリン−1−オンのE
形結晶2gを水10mlに懸濁し、室温で10分間撹拌し
た。結晶を濾過して、(S)−(+)−2−(7−クロ
ロ−1,8−ナフチリジン−2−イル)−3−〔(1,
4−ジオキサ−8−アザスピロ〔4.5〕デク−8−イ
ル)カルボニルメチル〕イソインドリン−1−オンのD
形結晶の湿結晶を約2.3gを得た。
【0030】分析実施例 本発明化合物のうち代表的な実施例1の化合物とそのラ
セミ体を光学分割カラムを用いて高速液体クロマトグラ
フィーで分析した。 分析条件 カラム:キラルセルOJ(4.6×250mm) 移動相:n−ヘキサン−2−プロパノール−エタノール
(10:1:1, v/v) 流 速:1ml/min 検 出:UV344nm 分析結果を〔図1〕および〔図2〕に示した。
【0031】製剤例1 (1) (S)−(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナフチリジン−2−イル)−3− 〔(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ〔4.5〕デク−8−イル)カルボ ニルメチル〕イソインドリン−1−オンのB形結晶 1g (2) 乳 糖 89g (3) トウモロコシ澱粉 29g (4) ステアリン酸マグネシウム 1g (1)、(2)および15gのトウモロコシ澱粉を混和し、8
gのトウモロコシ澱粉から作ったペーストとともに顆粒
化し、これに6gのトウモロコシ澱粉と(4)を加え、混
合物を圧縮錠呉機で圧縮して、錠剤1錠当り(1)1mgを
含有する直径5mmの錠剤1000個を製造した。
【図面の簡単な説明】
【図1】分析実施例で得られた高速液体クロマトグラフ
ィーの結果(実施例1の化合物のラセミ体を用いた時)
を示す。
【図2】分析実施例で得られた高速液体クロマトグラフ
ィーの結果(実施例1の化合物を用いた時)を示す。
【符号の説明】
1 (S)−(+)体のピーク 2 (R)−(−)体のピーク

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 を示す〕で表わされる光学活性イソインドリン誘導体。
  2. 【請求項2】(S)−イソインドリン誘導体である請求
    項1記載の光学活性イソインドリン誘導体。
  3. 【請求項3】(S)−(+)−2−(7−クロロ−1,
    8−ナフチリジン−2−イル)−3−〔(1,4−ジオ
    キサ−8−アザスピロ〔4.5〕デク−8−イル)カル
    ボニルメチル〕イソインドリン−1−オンである請求項
    1記載の光学活性イソインドリン誘導体。
  4. 【請求項4】A形結晶、B形結晶、C形結晶、D形結晶
    またはE形結晶である請求項3記載の光学活性イソイン
    ドリン誘導体。
  5. 【請求項5】B形結晶である請求項4記載の光学活性イ
    ソインドリン誘導体。
  6. 【請求項6】(S)−(+)−2−(7−クロロ−1,
    8−ナフチリジン−2−イル)−3−〔(4−ピペリド
    ン−1−イル)カルボニルメチル〕イソインドリン−1
    −オンである請求項1記載の光学活性イソインドリン誘
    導体。
  7. 【請求項7】(S)−(+)−2−(7−クロロ−1,
    8−ナフチリジン−2−イル)−3−〔(4−ヒドロキ
    シピペリジン−1−イル)カルボニルメチル〕イソイン
    ドリン−1−オンである請求項1記載の光学活性イソイ
    ンドリン誘導体。
  8. 【請求項8】式 【化2】 る基を示す〕で表わされる(S)−(+)−イソインド
    リン誘導体を有効成分とする不安に伴う神経症状の改
    善,治療および予防剤。
  9. 【請求項9】(S)−(+)−イソインドリン誘導体が
    結晶多形体である請求項8記載の不安に伴う神経症状の
    改善,治療および予防剤。
  10. 【請求項10】(S)−(+)−2−(7−クロロ−
    1,8−ナフチリジン−2−イル)−3−〔(1,4−
    ジオキサ−8−アザスピロ〔4.5〕デク−8−イル)
    カルボニルメチル〕イソインドリン−1−オンを有効成
    分とする請求項8記載の不安に伴う神経症状の改善,治
    療および予防剤。
  11. 【請求項11】(S)−(+)−2−(7−クロロ−
    1,8−ナフチリジン−2−イル)−3−〔(1,4−
    ジオキサ−8−アザスピロ〔4.5〕デク−8−イル)
    カルボニルメチル〕イソインドリン−1−オンがB形結
    晶である請求項10記載の不安に伴う神経症状の改善,
    治療および予防剤。
  12. 【請求項12】(S)−(+)−2−(7−クロロ−
    1,8−ナフチリジン−2−イル)−3−〔(4−ピペ
    リドン−1−イル)カルボニルメチル〕イソインドリン
    −1−オンを有効成分とする請求項8記載の不安に伴う
    神経症状の改善,治療および予防剤。
  13. 【請求項13】(S)−(+)−2−(7−クロロ−
    1,8−ナフチリジン−2−イル)−3−〔(4−ヒド
    ロキシピペリジン−1−イル)カルボニルメチル〕イソ
    インドリン−1−オンを有効成分とする請求項8記載の
    不安に伴う神経症状の改善,治療および予防剤。
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