JP2001508403A - 1H―ピリド[3,4―b]インドール―4―カルボキサミド誘導体、その製造および治療上の適用 - Google Patents

1H―ピリド[3,4―b]インドール―4―カルボキサミド誘導体、その製造および治療上の適用

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Abstract

(57)【要約】 一般式(I) [式中、Xは水素またはハロゲンまたはアルキル、アルコキシ、トリフルオロメチルまたはフェニルメトキシ基を表し、R1は水素またはアルキル、シクロプロピルまたはフエニルメチル基を表し、R2は置換されていることもあるアルキル基、または置換されていることもあるフェニルアルキル基、またはシクロヘキシルメチル基、またはチエニルメチル基、またはピリジニルメチル基、または置換されていることもあるフェニル基、またはピリジニル基、または5−メチル−1,2−オキサゾリル基、または5−メチル−1,3,4−チアジアゾリル基、またはナフチル基のいずれかを表し、R3およびR4はそれぞれ水素またはアルキル、2−メトキシエチル、ヒドロキシアルキル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキルまたはフェニルアルキル基を表し、あるいは互いにいっしょになって、これらと結合する窒素とともに、置換されていることもあるピロリジニル基またはピペリジニル基またはモルホリニル基または4−メチルピペラジニル基またはアゼチジニル基またはチアゾリジニル基を形成し、ならびに、第3位および第4位の炭素原子間の結合は単結合または二重結合である]で示される化合物および治療上の適用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 1H−ピリド[3,4−b]インドール−4−カルボキサミド誘導体、その製造 および治療上の適用 本発明の主題は1H−ピリド[3,4−b]インドール−4−カルボキサミド 誘導体、その製造およびその治療上の適用である。 本発明の化合物は一般式(I) [式中、 Xは水素またはハロゲン原子または(C1−C3)アルキル、(C1−C3)アルコ キシ、トリフルオロメチルまたはフェニルメトキシ基を表し、 R1は水素原子または(C1−C3)アルキル、シクロプロピルまたはフェニルメ チル基を表し、 R2はメトキシ基で置換されていることもある(C1−C3)アルキル基、または フェニル環がハロゲン原子またはメチルまたはメトキシ基によって置換されてい ることもあるフェニル(C1−C3)アルキル基、またはシクロヘキシルメチル基 、またはチエニルメチル基、またはピリジニルメチル基、または1つまたはそれ 以上のハロゲン原子または(C1−C3)アルキルまたは(C1−C3)アルコキシ 基によって置換されていることもあるフェニル基、またはピリジニル基、または 5−メチル−1,2−オキサゾリル基、または5−メチル−1,3,4−チアジ アゾリル基、またはナフチル基のいずれかを表し、 R3およびR4は互いに独立して、それぞれ水素原子、(C1−C3)アルキル基、 2−メトキシエチル基、ヒドロキシ(C2−C4)アルキル基、カルボキシ(C1 −C3)アルキル基、(C1−C3)アルコキシカルボニル(C1−C3)アルキル 基またはフェニル(C1−C3)アルキル基を表し、あるいは互いにいっしょにな って、これらと結合する窒素原子とともに、ヒドロキシル、エトキシ、メトキシ カルボニルまたはメトキシメチル基によって置換されていることもあるピロリジ ニル基、ピペリジニル基、またはモルホリニル基、または4−メチルピペラジニ ル基、またはアゼチジニル基、またはチアゾリジニル基を形成し、ならびに、第 3位および第4位の炭素原子間の結合は単結合または二重結合である] で示される化合物に相当する。 この結合の性質に依存して、本発明の化合物は純粋な光学異性体またはそのよ うな異性体の混合物形態で存在することもあり得る。 好ましい化合物は、Xが第6位にあり、フッ素原子を表し、R1がメチル基を 表し、R2がフェニル基を表し、R3がメチル基を表し、R4がエチル基を表し、 さもなければR3およびR4はこれらと結合する窒素原子とともにピロリジニル環 を形成する一般式で示される化合物である。 一般式(I)の化合物は以下の反応式に示す工程によって製造できる。 反応式1では、出発化合物は一般式(II)[式中、Xは上記定義のとおりで あり、R1は上記定義のとおりである]で示される化合物に相当し;R1が水素を 表す場合、R1が(C1−C3)アルキル基を表す一般式(II)の化合物を製造 するために所望であればアルキル化を行うことができる。一般式(IV)で示さ れるジエステル化合物を得るために、一般式(II)の化合物を酸性媒体、例え ばエタノール中の塩酸ガスの存在下あるいは硫酸、または酢酸中の三フッ化ホウ 素エーテル化合物の存在下、式(III)で示されるピルビン酸エチルと室温か ら還流温度の間で反応させる。 次いで還流温度下、エタノール中、このジエステル化合物を一般式R2NH2( 式中、R2は上記定義のとおり)で示されるアミン化合物で処理する。一般式( V)で示されるエステル化合物を得、これを塩基性媒体中で加水分解し、一般式 (VI)で示される対応する酸化合物に変換する。 次いでこの酸化合物を一般式HNR34(式中、R3およびR4は上記定義のと おりである)で示されるアミン化合物と反応させ、N,N'−カルボニルジイミ ダゾールと反応させることによって得られるイミダゾリド化合物を介してか、あ るいは酸クロライド化合物を介して、一般式(I')で示される第一級、第二級 または第三級アミド化合物に変換する。 これによって得られる一般式(I')で示される化合物中、第3位および第4 位間の結合は単結合である。この結合が二重結合である化合物を製造することが 望ましければ、その構造中、第3位および第4位の炭素原子間結合が二重結合で あり、それぞれ一般式(I''): を有している対応する化合物を得るため、トルエンまたはジクロロメタンのよう な溶媒中、室温から還流温度の間で、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノシク ロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオンまたは3,4,5,6−テトラクロ ロシクロヘキサ−3,5−ジエン−1,2−ジオンによって一般式(I')の化 合物を酸化する。 最後に、反応が起こったなら、いずれかの既知の方法を用いて、ラセミ体から 鏡像異性体を調製できる;したがって、例えば一般式(VI)で示される酸化合 物をα−メチルベンジルアミンのような光学的に純粋なキラルのアミン化合物と 反応させることができ、得られたジアステレオマーを分画結晶化によって分離す ることで、光学的に純粋な酸化合物、次いでそれから誘導されるエステル化合物 およびアミド化合物を得ることができる。 一般式(VI)で示される光学的に純粋な酸の場合には、既知の方法、例えば (ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス−(ピロリジン−1−イル)ホス ホニウムヘキサフルオロホスフェイトの使用によって非ラセミ化(non- racemizing)カップリング反応を行うことができる。 R2が芳香族環である場合には、所望であれば、不活性溶媒中、あるいは溶媒 なしに100℃〜200℃の温度、例えば一般式:R2NH2で示される対応する アミン化合物の還流温度で反応混合物を加熱することによって、ジエステル化合 物(IV)をアミド化合物(VII)に変換することができる。次いで還流エタ ノール中、酸性媒体、例えば濃塩酸の存在下に一般式(VII)の化合物を一般 式(V)のエステル化合物に変換するか、あるいは塩基性媒体中で加水分解して 一般式(VI)の酸化合物に変換することができる。 一般式(II)で示される出発化合物(主にR1=H)は文献に記載されてい る;式(III)のピルベート化合物は市販されている。 反応式2では、出発化合物は一般式(VIII)[式中、Xは上記定義のとお りである]に相当する。Rが(C1−C3)アルキル基を表す一般式(IX)で示 されるジエステル化合物を得るため、この化合物を2−ケトグルタル酸と反応さ せ、次いで酸性アルコール媒体、例えば塩酸ガスで飽和したエタノール中、還流 温度で処理する。次いで所望であれば、一般式(X)[式中、R1は(C1−C3 )アルキル基を表す]で示される化合物を得るためにこの化合物のアルキル化反 応を行い、次いで式(XI)で示される化合物を得るために、プロトン溶媒、例 えばN,N−ジメチルホルムアミド中、ジメチルホルムアミドジメチルアセター ルの存在下に還流温度で式(X)の化合物を変換する。所望であれば、上記条件 下、一般式(IX)で示される化合物を直接、一般式(XI)[式中、R1はメ チル基を表す]の化合物に変換できる。 次いで、一般式(V')で示されるエステル化合物を得るため、プロトン溶媒 、例えばN,N−ジメチルホルムアミド中、任意に酸、例えば4−メチルベンジ ルスルホン酸の存在下、還流温度で、一般式(XI)の化合物を一般式:H2N R2[式中、R2は上記定義のとおりである]で示されるアミン化合物で処理する 。式(V')のエステル化合物を塩基性媒体中で加水分解し、一般式(VI')で 示される対応する酸化合物に変換する。 最後に、この酸化合物をN,N'−カルボニルジイミダゾールと反応させるこ とによって得られたイミダゾリド化合物または酸クロライド化合物を介して、一 般式(I'')の第一級、第二級または第三級アミド化合物に変換する。 一般式(VIII)で示される出発化合物は市販されている。一般式(IX) および(X)で示されるいくつかの化合物は文献に記載されている。 反応式3では、出発物質は、反応式2の工程に関して記載の一般式(X)で示 されるジエステル化合物である。一般式(XII)で示される二酸化合物を得る ために、このジエステル化合物を酸性媒体中で加水分解し、一般式(XIII) で示される化合物を得るために、例えば還流温度でアセチルクロライドを用いて この二酸化合物を無水物に変換する。一般式(XIV)で示される化合物を得る ために、塩素化溶媒、例えばジクロロメタン中、化合物(XIII)を一般式:H NR34[式中、R3およびR4は上記定義のとおりである]で示されるアミン化 合物と反応させて変換し、式(XIV)の化合物を一般式(XV)で示されるエ ステル化合物に変換し、次いで一般式(XVI)で示される化合物を得るために 、プロトン溶媒、例えばN,N−ジメチルホルムアミド中、ジメチルホルアミド ジメチルアセタールの存在下、還流温度でエステル化合物(XV)を処理し、最 後に、一般式(I'')で示される化合物を得るため、プロトン溶媒、例えばN, N−ジメチルホルムアミド中、任意に酸、例えば4−メチルベンゼンスルホン酸 の存在下、還流温度で、化合物(XVI)を一般式:R2NH2[式中、R2は上 記定義のとおりである]で示されるアミン化合物と反応させる。 最後に、所望であれば、アルキル化試薬、例えばアルキルハライドを用い、当 業者に既知のアルキル化反応によって、一般式(I'')[式中、R3またはR4は 水素を表す]で示される第二級アミド化合物を第三級アミド化合物に変換できる 。同様に、既知のタイプのアルキル化反応により、一般式(I')または(I'' )[式中、R1は水素原子を表す]で示される化合物をR1がアルキル基であるこ の式の化合物に変換できる。本発明の化合物に類似の化学構造の化合物がCA8 3(13)114712c、CA94(9)64698gおよびCA96(9) 68779yに記載されている。 一般式(XII)、(XIII)、(XIV)および(XV)で示されるいくつか の化合物は文献に記載されている。一般式(VI)または(VI')で示される 対応する酸化合物を慣用の保護基によって保護されたアルコール化合物と反応さ せ、次いで脱保護することにより、R3および/またはR4がヒドロキシ(C2− C4)アルキル基を表す一般式(I)の化合物を得ることができる。 対応するエステル化合物の加水分解によって、R3および/またはR4がカルボ キシ(C2−C4)アルキル基を表す一般式(I)の化合物を得ることができる。 当業者に既知の二工程により、Xがメトキシ基である一般式(I)の化合物から Xがフェニルメトキシ基を表す一般式(I)の化合物を得ることができる。 以下に実施例を挙げ、本発明に記載のいくつかの化合物の製造方法を詳細に示 す。元素微量分析およびIRおよびNMRスペクトルで得られた化合物の構造を 確認する。 標題中のかっこ内に示す化合物番号は、以下に挙げる表中の番号に対応する。実施例1 (化合物番号20) (±)−6−フルオロ−N,N,9−トリメチル−1−オキソ−2−(フェニルメ チル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドー ル−4−カルボキサミド 1.1. エチル 5−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボ キシレート 1.1.1. エチル 5−フルオロ−1H−インドール−2−カルボキシレー ト 前もって調製したメタノール1.5L中のナトリウム23g(1mol)の溶液 に、混合物を冷却しながら、4−フルオロフェニルヒドラジン・塩酸150g( 0.92mol)を加え、混合物を室温で30分間攪拌する。 この溶液を減圧下で濃縮し、残留物をジクロロメタンにとり、ろ過により塩化 ナトリウムを分離する。減圧下で溶媒を蒸発させ、残留物を酢酸4.4mLおよ びピルビン酸エチル102mL(0.91mol)を含むエタノール830mL中 に溶解し、混合物を2時間加熱還流する。 反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチルにとり、溶液を水で洗浄し 、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で蒸発させる。ヒドラゾン化合物18 1.6g(0.83mol)を得た。 ディーンスターク(Dean and Stark)装置中で反応混合物を2時間加熱還流し 、トルエン2.5L中の4−メチルベンゼンスルホン酸一水和物214g(1. 1 2mol)の溶液を脱水する。上記得られたヒドラゾンを181.6g(0.83m ol)を冷却しながら加え、混合物を3時間加熱還流する。この混合物を冷却し、 酢酸エチルおよび水を加え、有機相を分離し、乾燥し、溶媒を減圧下で蒸発させ た。残留物をプロパン−2−オールから再結晶し、シリカゲルカラムクロマトグ ラフィーにおいてジクロロメタンで溶出を行い、母液を精製する。生成物144 g(0.7mol)を得、この生成物をこのまま以後の工程で用いる。 1.1.2. エチル 5−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−2−カ ルボキシレート 油状物中の80%懸濁液である水素化ナトリウム11.7g(0.39mol) を石油エーテルで洗浄し、次いでジメチルホルムアミド600mL中のエチル5 −フルオロ−1H−インドール−2−カルボキシレート62.1g(0.3mol )の溶液を加える。この混合物を室温で2時間攪拌し、次いでジメチルホルムア ミド50mL中のメチルヨーダイド24.3mL(0.39mol)の溶液を加え る。この混合物を室温で20時間攪拌し、次いで氷冷水に注ぐ。反応混合物を酢 酸エチルで抽出し、有機相を洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で 蒸発させ、固形生成物62.5g(0.28mol)を得、この生成物をこのまま 以後の工程で用いる。 1.2. エチル 2−(エトキシカルボニル)−5−フルオロ−1−メチル−α −メチレン−1H−インドール−3−アセテート 酢酸100mL中のエチル5−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−2 −カルボキシレート10.5g(48mmol)、ピルビン酸エチル18g(155mm ol)および濃硫酸7.8mLの溶液を室温で1時間30分攪拌する。この混合物 を減圧下で濃縮し、氷冷水で加水分解し、pHがアルカリ性になるまでアンモニ ア水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出する。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリ ウムで乾燥し、溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をペンタンおよびジエチルエー テルの混合液から再結晶する。固形物13g(42mmol)を得た。 融点:86−88℃。 1.3. エチル (±)−6−フルオロ−9−メチル−1−オキソ−2−(フェ ニルメチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]イ ンドール−4−カルボキシレート エタノール200mL中のエチル2−(エトキシカルボニル)−5−フルオロ− 1−メチル−α−メチレン−1H−インドール−3−アセテート7g(23mmol )およびベンジルアミン15mL(140mmol)の溶液を8時間加熱還流する。 溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をジクロロメタンおよび1N塩酸にとる。有機 相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧下で蒸発させ、シリカ ゲルカラムクロマトグラフィーにおいてジクロロメタンおよび酢酸エチルの混合 液で溶出を行い、残留物を精製する。固形生成物7g(18mmol)を得、この生 成物をこのまま以後の工程で用いる。 1.4. (±)−6−フルオロ−9−メチル−1−オキソ−2−(フェニルメチ ル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール −4−カルボン酸 エチル (±)−6−フルオロ−9−メチル−1−オキソ−2−(フェニルメチ ル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール −4−カルボキシレート6g(16mmol)を水およびエタノール混合液中の水酸 化ナトリウム2.5gで加水分解し、混合物を減圧下で濃縮し、水および酢酸を 加え、酢酸エチルで抽出し、有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶 媒を減圧下で蒸発させる。固形物4g(11mmol)を得、この固形物をこのまま 以後の工程で用いる。 融点:264−265℃。 1.5. (±)−6−フルオロ−N,N,9−トリメチル−1−オキソ−2−( フェニルメチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b ]インドール−4−カルボキサミド テトラヒドロフラン200mL中の(±)−6−フルオロ−9−メチル−1− オキソ−2−(フェニルメチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリ ド[3,4−b]インドール−4−カルボン酸4g(11mmol)および1,1' −カルボニルジイミダゾール2.2g(30mmol)の溶液を40℃で2時間加熱 する。この反応混合物を冷却し、大過剰の液化ジメチルアミンを加え、混合物を 2、3時間攪拌する。 溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をジクロロメタンおよび水にとり、有機相を 分離し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で蒸発させ、ジク ロロメタンおよびメタノールの混液で溶出を行うシリカゲルカラムクロマトグラ フィーで残留物を精製する。生成物を酢酸エチルから再結晶する。生成物1.2 g(3mmol)を得た。 融点:185−186℃。実施例2 (化合物番号59) 6−フルオロ−N,N,9−トリメチル−1−オキソ−2−(フェニルメチル) −2,9−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−4−カルボキサ ミド ジクロロメタン250mL中の(±)−6−フルオロ−N,N,9−トリメチル −1−オキソ−2−(フェニルメチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H −ピリド[3,4−b]インドール−4−カルボキサミド2g(5mmol)および 2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン1.6g(7mmol )の溶液を1時間攪拌する。有機相を洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒 を減圧下で蒸発させ、ジクロロメタンおよび酢酸エチルの混液で溶出を行うシリ カゲルカラムクロマトグラフィーで残留物を精製する。生成物をジエチルエーテ ルから結晶化する。生成物1g(2.6mmol)を得た。 融点:192−193℃。実施例3 (化合物番号36) 6−クロロ−2−(2−メトキシエチル)−N,N,9−トリメチル−1−オキソ −2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−4 −カルボキサミド 3.1. エチル 5−クロロ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキ シレート 油状物中の80%懸濁液としてのエチル5−クロロ−1H−インドール−2− カルボキシレート8.95g(40mmol)、水素化ナトリウム1.6g(52mmol )およびメチルヨーダイド11.35g(80mmol)から実施例1.1.2のよ うに製造を行う。固形生成物9.5g(40mmol)を得、この生成物をこの まま以後の工程で用いる。 3.2. エチル 5−クロロ−2−(エトキシカルボニル)−1−メチル−α− メチレン−1H−インドール−3−アセテート エチル 5−クロロ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキシレート 9.5g(40mmol)およびピルビン酸エチル8.8mL(80mmol)を含む塩 酸で飽和した溶液を4時間加熱還流する。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物を酢 酸エチルにとり、これを洗浄して中性にし、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、 溶媒を減圧下で蒸発させる。ジクロロメタンで溶出を行うシリカゲルカラムクロ マトグラフィーで生成物を精製する。固形生成物9.6g(32mmol)を得、こ の生成物をこのまま以後の工程で用いる。 3.3. エチル (±)−6−クロロ−2−(2−メトキシエチル)−9−メチル −1−オキソ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]イ ンドール−4−カルボキシレート エタノール20mL中のエチル5−クロロ−2−(エトキシカルボニル)−1− メチル−α−メチレン−1H−インドール−3−アセテート9.5g(31mmol )および2−メトキシエチルアミン8.1g(93mmol)を3時間加熱還流する 。 溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物を酢酸エチルにとり、これを水で洗浄し、硫 酸ナトリウムで乾燥する。固形生成物9.7g(27mmol)を得、この生成物を このまま以後の工程で用いる。 3.4. (±)−6−クロロ−2−(2−メトキシエチル)−9−メチル−1−オ キソ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール −4−カルボン酸 エチル (±)−6−クロロ−2−(2−メトキシエチル)−9−メチル−1−オ キソ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール −4−カルボキシレート9.6g(26mmol)をエタノール260mLおよび水 50mL中の水酸化ナトリウム3.1g(80mmol)の溶液で加水分解する。こ の反応混合物を濃縮し、残留物を水にとり、水相を酢酸エチルで洗浄し、濃塩酸 でpH=1にまで酸性化する。酢酸エチルで抽出する。有機相を水で洗浄し、 硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧下で蒸発させ、固形生成物8.3g(2 6mmol)を得、この生成物をこのまま以後の工程で用いる。 3.5. (±)−6−クロロ−2−(2−メトキシエチル)−N,N,9−トリメ チル−1−オキソ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b ]インドール−4−カルボキサミド。 (±)−6−クロロ−2−(2−メトキシエチル)−9−メチル−1−オキソ−2 ,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−4−カ ルボン酸8.3g(26mmol)およびジメチルアミンから実施例1.5のように 製造を行う。生成物8.6gを単離し、この生成物をプロパン−2−オールか再 結晶する。生成物6.9g(19mmol)を得た。 融点:217−219℃。実施例4 (化合物番号77) (+)−6−フルオロ−N,N,9−トリメチル−1−オキソ−2−(フェニルメ チル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドー ル−4−カルボキサミド。 4.1. (+)−6−フルオロ−9−メチル−1−オキソ−2−(フェニルメチ ル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール −4−カルボン酸。 メタノール1000mL中の(±)−6−フルオロ−9−メチル−1−オキソ− 2−(フェニルメチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4 −b]インドール−4−カルボン酸20.5g(58mmol)および(R)−(+)− α−メチルベンジルアミン7.5mL(58mmol)の溶液を攪拌する。この混合 物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチル50mLおよびジエチルエーテル40 0mLにとり、沈殿物をろ別し、プロパン−2−オールから3回再結晶する。 ジアステレオマー塩7.3g(15mmol)を単離し、この塩をメタノール10 0mLに再び溶解し、1N塩酸16mLおよび水200mLを加え、沈殿物をろ 別し、減圧下、室温で乾燥する。右旋性の酸化合物5.1g(15mmol)を得た 。 融点:264−269℃。 [α]D 20=+41.6°(c=0.5、CH3OH)ee>99%(HPLC)。 4.2. (+)−6−フルオロ−N,N,9−トリメチル−1−オキソ−2−( フェニルメチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3.4−b ]インドール−4−カルボキサミド。 ジクロロメタン10mL中の(+)−6−フルオロ−9−メチル−1−オキソ− 2−(フェニルメチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4 −b]インドール−4−カルボン酸0.5g(1.3mmol)、あらかじめ減圧下 で乾燥したジメチルアミン塩酸0.11g(1.3mmol)およびあらかじめアル ミニウムカラムに通した(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ピロ リジノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェイト0.68g(13mmol)の溶 液を−30℃にまで冷却し、ジクロロメタン5mL中のN,N−ジ(1−メチル エチル)エチルアミン0.68mL(3.9mmol)の溶液を滴加する。この混合 物を−30℃および−20℃間で6時間攪拌し、5%硫酸水素カリウム水溶液1 0mLで加水分解し、混合物をジクロロメタンで抽出し、有機相を洗浄し、乾燥 し、溶媒を減圧下で蒸発させ、ジクロロメタンおよび酢酸エチルの混液で溶出を 行うシリカゲルカラムクロマトグラフィーで残留物を精製し、得られた生成物を プロパン−2−オールから再結晶する。右旋性のアミド化合物0.37g(1mm ol)を得た。 融点:199−202℃。 [α]D 20=+6.3°(c=1、CHCl3)ee>94%(HPLC)。実施例5 (化合物番号76) (−)−6−フルオロ−N,N,9−トリメチル−1−オキソ−2−(フェニルメ チル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドー ル−4−カルボキサミド 5.1. (−)−6−フルオロ−9−メチル−1−オキソ−2−(フェニルメチ ル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール −4−カルボン酸 実施例4.1に記載のジアステレオマー塩の再結晶の種々の母液から溶媒を減 圧下で蒸発させ、水および濃塩酸を加え、沈殿物をろ別し、減圧下、室温で乾燥 する。不純な左旋性(laevorotatory)酸化合物13.6g(38mmol)を得、 これにメタノール250mLおよび(S)−(−)−α−メチルベンジルアミン4. 97mL(38mmol)を加える。 この混合物を攪拌し、減圧下で濃縮し、沈殿物をろ過によって集め、プロパン −2−オールから3回再結晶する。ジアステレオマー塩7g(15mmol)を得、 この塩を最少量のメタノールに再溶解し、1N塩酸15mLを加え、溶液の容量 を水で2倍にする。沈殿物をろ別し、水で洗浄し、表面を乾燥し、減圧下、室温 で乾燥する。左旋性の酸化合物5g(14mmol)を得た。 融点:264−269℃。 [α]D 20=−42.2°(c=0.5、CH3OH)ee>99%(HPLC)。 5.2. (−)−6−フルオロ−N,N,9−トリメチル−1−オキソ−2−( フェニルメチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b ]インドール−4−カルボキサミド。 (−)−6−フルオロ−9−メチル−1−オキソ−2−(フェニルメチル)−2, 3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−4−カル ボン酸およびジメチルアミンから実施例4.2に記載の製造を行い、最後に酢酸 エチルから再結晶後、左旋性のアミド化合物0.3g(0.8mmol)を得た。 融点:204−205℃。 [α]D 20=−7.5°(c=1、CHCl3)ee>98%(HPLC)。実施例6 (化合物番号101) 6−フルオロ−N,N,9−トリメチル−1−オキソ−2−フェニル−2,9− ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−4−カルボキサミド。 6.1. エチル 2−(エトキシカルボニル)−5−フルオロ−α−メチレン− 1H−インドール−3−アセテート。 酢酸400mL中のエチル 5−フルオロ−1H−インドール−2−カルボキ シレート37.2g(180mmol)、ピルビン酸エチル25.8g(222mmol) および濃硫酸31mLの溶液を20時間攪拌する。溶媒を減圧下で蒸発させ、残 留物を水および酢酸エチルにとり、有機相を分離し、希釈アンモニア水溶 液、次いで塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒 を減圧下で蒸発させる。 固形生成物37.1g(122mmol)を得、この生成物をこのまま以後の工程 で用いる。 6.2. 6−フルオロ−1−オキソ−2−フェニル−2,3,4,9−テトラ ヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−4−カルボン酸。 エチル 2−(エトキシカルボニル)−5−フルオロ−α−メチレン−1H−イ ンドール−3−アセテート25g(82mmol)およびアニリン31.8g(34 2mmol)の混合物を17時間加熱還流する。希釈塩酸溶液および酢酸エチルを加 え、有機相を分離し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で蒸 発させる。残留物30gを得、還流温度で1時間、エタノール400mL中の3 0%水酸化ナトリウム43mLの溶液でこの残留物を加水分解する。この混合物 を減圧下で濃縮し、水を加え、混合物を酢酸エチルおよびジクロロメタンで洗浄 し、水相を濃塩酸で酸性化し、沈殿物をろ過によって集め、減圧下で乾燥する。 固形化合物18.5g(57mmol)を得、この化合物をこのまま以後の工程で 用いる。 6.3. 6−フルオロ−N,N,9−トリメチル−1−オキソ−2−フェニル −2,9−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−4−カルボキサ ミド。 チエニルクロライド40mL中の6−フルオロ−1−オキソ−2−フェニル− 2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−4− カルボン酸5g(15mmol)を1時間加熱還流する。溶媒を減圧下で蒸発させ、 残留物をジクロロメタンにとり、大過剰の液化ジメチルアミンを加え、混合物を 2、3時間攪拌し、水を加え、沈殿物をろ別し、減圧下で乾燥する。 化合物3.4g(9mmol)を得た。 その2.5gをジメチルスルホキシド50mLに溶解し、粉末水酸化カリウム 0.6gおよびヨードメタン1.2mLを加え、混合物を50℃で5時間、次い で室温で20時間攪拌する。 希釈塩酸を加え、酢酸エチルで抽出を行い、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し 、 溶媒を減圧下で蒸発させ、シクロヘキサンおよび酢酸エチルの混液で溶出を行う シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製する。 6−フルオロ−N,N,9−トリメチル−1−オキソ−2−フェニル−2,9 −ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−4−カルボキサミドおよ び6−フルオロ−N,N,9−トリメチル−1−オキソ−2−フェニル−2,3 ,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−4−カルボ キサミドを含む混合物2.2gを得た。 この混合物を2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン1 gと20時間攪拌し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、有機相を分離し 、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で蒸発させ、シクロヘキサンおよび酢 酸エチルの混液で溶出を行うシリカゲルカラムクロマトグラフィーよって残留物 を精製し、生成物を酢酸エチルから再結晶する。 化合物0.5g(1.5mmol)を得た。 融点:195−197℃。実施例7 (化合物番号97) N,N,9−トリメチル−1−オキソ−2−フェニル−2,3,4,9−テトラ ヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−4−カルボキサミド。 7.1. エチル 2−(エトキシカルボニル)−α−メチレン−1H−インドー ル−3−アセテート エチル 1H−インドール−2−カルボキシレート39.1g(207mmol) およびピルビン酸エチル45.3mL(410mmol)を含む塩酸ガスで飽和させ たエタノール溶液を3時間約60℃にする。この混合物を減圧下で濃縮し、残留 物をジエチルエーテルにとる。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する 。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をシクロヘキサンから結晶化する。固形生成 物45.4g(158mmol)を得、この生成物をこのまま以後の工程で用いる。 7.2. 1−オキソ−N,2−ジフェニル−2,3,4,9−テトラヒドロ− 1H−ピリド[3,4−b]インドール−4−カルボキサミド。 エチル 2−(エトキシカルボニル)−α−メチレン−1H−インドール−3− アセテート32g(111mmol)およびアニリン47.5g(511mmol)の混 合物を13時間加熱還流する。ジクロロメタンを加え、有機相を1N塩酸で洗浄 する。これを硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で蒸発させる。不純な生成 物38.8gを得、この生成物をこのまま以後の工程で用いる。 7.3. エチル 1−オキソ−2−フェニル−2,3,4,9−テトラヒドロ −1H−ピリド[3,4−b]インドール−4−カルボキシレート。 エタノール、水および37%塩酸の混合物中の不純な1−オキソ−N,2−ジ フェニル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インド ール−4−カルボキサミド38.8gの溶液を8時間加熱還流する。この反応混 合物を濃水酸化ナトリウムで中性にし、酢酸エチルで抽出を行う。有機相を硫酸 ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発させる。ジクロロメタンおよび酢酸エチルの 混液で溶出を行うシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製す る。生成物22.6g(68mmol)を得、この生成物をこのまま以後の工程で用 いる。 7.4. 1−オキソ−2−フェニル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H− ピリド[3,4−b]インドール−4−カルボン酸。 エチル 1−オキソ−2−フェニル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H− ピリド[3,4−b]インドール−4−カルボキシレート22.6g(68mmol )をメタノール500mL中の1N水酸化ナトリウム200mLで加水分解する 。この反応混合物を1N塩酸で酸性化し、沈殿物をろ過して除く。これを減圧下 で乾燥する。固形生成物18.1g(59mmol)を得、この生成物をこのまま以 後の工程で用いる。 7.5. N,N−ジメチル−1−オキソ−2−フェニル−2,3,4,9−テ トラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−4−カルボキサミド。 チエニルクロライド30mL中の1−オキソ−2−フェニル−2,3,4,9 −テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−4−カルボン酸10 g(33mmol)の溶液を4時間加熱還流する。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物 をジクロロメタンにとり、大過剰の液化ジメチルアミンを加える。この混合物を 数時間攪拌し、溶媒を減圧下で蒸発させる。水および酢酸エチルを加える。沈殿 物をろ過して除き、減圧下で乾燥する。不純な生成物8.2gを得、この生成物 をこのまま以後の工程で用いる。 7.6. N,N,9−トリメチル−1−オキソ−2−フェニル−2,3,4, 9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−4−カルボキサミ ド ジメチルスルホキシド60mL中の粉末水酸化カリウム1.3g(23mmol) および不純なN,N−ジメチル−1−オキソ−2−フェニル−2,3,4,9− テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−4−カルボキサミド6 gの混合物を40℃で30分間加熱する。ヨードメタン2.5mL(40mmol) を加え、反応混合物を室温で5時間攪拌する。 次いで水およびジクロロメタンを加える。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、 減圧下で蒸発させる。ジクロロメタンおよび酢酸エチルの混液で溶出を行うシリ カゲルカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製する。生成物を酢酸ェチ ルから再結晶する。生成物1.9g(5.5mmol)を得た。 融点:196−197℃。実施例8 (化合物番号123) N−エチル−6−フルオロ−N,9−ジメチル−1−オキソ−2−フェニル−2 ,9−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−4−カルボキサミド 。 8.1. エチル 2−(エトキシカルボニル)−5−フルオロ−1H−インドー ル−3−アセテート 水酸化ナトリウム7.4g(185mmol)の水溶液75mLを4−フルオロフ ェニルヒドラジン・塩酸30g(185mmol)の水溶液300mLに加え、混合 物を15分間攪拌し、次いでケトグルタル酸29g(198mmol)の水溶液60 mLを加える。この反応混合物を室温で3時間攪拌し、酢酸エチルで抽出し、有 機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発させる。生成物42 g(144mmol)を得、この生成物を塩酸ガスで飽和させたエタノール420m L中に溶解し、4時間加熱還流する。 この反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチルにとり、有機相を通常 の水酸化ナトリウム、次いで水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で 蒸発させる。固形生成物42g(143mmol)を得、この生成物をこのまま以後 の工程で用いる。 8.2. エチル 2−(エトキシカルボニル)−5−フルオロ−1−メチル−1 H−インドール−3−アセテート。 N,N−ジメチルホルムアミド450mL中の、あらかじめ石油エーテルで洗 浄した60%水素化ナトリウム7.36g(184mmol)およびエチル2−(エ トキシカルボニル)−5−フルオロ−1H−インドール−3−アセテート45g (153mmol)の溶液を室温で2時間攪拌し、次いでN,N−ジメチルホルムア ミド100mL中のヨードメタン19mL(306mmol)の溶液を加える。20 時間攪拌した後、反応混合物の氷冷水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、有機 相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下で蒸発させる。生成 物44.3g(144mmol)を得、この生成物をこのまま以後の工程で用いる。 8.3. エチル α−(ジメチルアミノメチリデン)−2−(エトキシカルボニル )−5−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−3−アセテート。 N,N−ジメチルホルムアミド450mL中のエチル2−(エトキシカルボニ ル)−5−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−3−アセテート44.3 g(144mmol)およびジメチルホルムアミドジメチルアセタール57.4mL の溶液を50時間加熱還流する。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をジエチルエ ーテルにとる。不溶物質をろ過によって除去し、溶媒を減圧下で濃縮する。固形 生成物49.3g(136mmol)を得、この生成物をこのまま以後の工程で用い る。 8.4. エチル 6−フルオロ−9−メチル−1−オキソ−2−フェニル−2 ,9−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−4−カルボキシレー ト。 N,N−ジメチルホルムアミド160mL中のエチルα−(ジメチルアミノメ チリデン)−2−(エトキシカルボニル)−5−フルオロ−1−メチル−1H−イ ンドール−3−アセテート16.3g(45mmol)、アニリン4.64mL(50 mmol)および4−メチルベンゼンスルホン酸一水和物1.6g(8mmol)の溶液 を24時間加熱還流する。炭酸ナトリウム3.3g(31mmol)を少量ずつ加え 、還流を2時間継続する。この溶液を冷却し、氷冷水に注ぐ。酢酸エチルで抽 出を行い、有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で蒸発させ る。ジクロロメタンおよび酢酸エチルの混液で溶出を行うシリカゲルカラムクロ マトグラフィーによって残留物を精製する。生成物10.9g(30mmol)を得 、この生成物をこのまま以後の工程で用いる。 8.5. 6−フルオロ−9−メチル−1−オキソ−2−フェニル−2,9−ジ ヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−4−カルボン酸。 エタノール1Lおよび水100mLの混液中のエチル6−フルオロ−9−メチ ル−1−オキソ−2−フェニル−2,9−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b ]インドール−4−カルボキシレート22.8g(65mmol)および水酸化ナト リウム7.46g(186mmol)の溶液を3時間加熱還流する。この混合物を減 圧下で濃縮し、残留物を水にとり、水相を酢酸エチルで洗浄する。濃塩酸でpH =1にまで酸性化し、生成物をろ過して除き、この生成物を水で数回すすぐ。 これを減圧下で乾燥する。固形化合物20.4g(64mmol)を得、この化合物 をこのまま以後の工程で用いる。 8.6. 6−フルオロ−N,9−ジメチル−1−オキソ−2−フェニル−2, 9−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−4−カルボキサミド。 N,N−ジメチルホルムアミド100mL中の6−フルオロ−9−メチル−1 −オキソ−2−フェニル−2,9−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]イン ドール−4−カルボン酸5g(15.6mmol)およびN,N'−カルボニルジイ ミダゾール4.8g(30mmol)の溶液を60℃で4時間攪拌する。室温で大過 剰の液化メチルアミンを加え、反応混合物を20時間攪拌する。この溶液を氷冷 水に注ぎ、沈殿物をろ過によって集め、炭酸水素ナトリウム飽和溶液、水、次い で酢酸エチルで洗浄し、減圧下で乾燥する。粗製の生成物3.5gを単離した。 ろ液をまとめ、ジクロロメタンで抽出する。有機相を炭酸水素ナトリウム溶液 、次いで水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下で蒸発させる。 生成物1.5gをさらに単離した。2つのバッチをまとめ、ジクロロメタンおよ び酢酸エチルの混液で溶出を行うシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって 精製する。固形生成物4.7g(13.5mmol)を得た。 8.7. N−エチル−6−フルオロ−N,9−ジメチル−1−オキソ−2−フ ェニル−2,9−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−4−カル ボキサミド。 6−フルオロ−N,9−ジメチル−1−オキソ−2−フェニル−2,9−ジヒ ドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−4−カルボキサミド2.5g( 7.1mmol)およびあらかじめ石油エーテルで洗浄した60%水素化ナトリウム 0.36g(9mmol)の溶液を50℃で3時間攪拌する。ヨードエタン1.67 mL(21mmol)を加え、攪拌を20時間維持し、この溶液を氷冷水に注ぎ、酢 酸エチルで抽出する。有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下 で蒸発させる。ジクロロメタンおよび酢酸エチルの混液で溶出を行うシリカクロ マトグラフィーによって残留物を精製する。生成物をプロパン−2−オールから 再結晶する。 固形物2.3gを得た。 融点:181−182℃。実施例9 (化合物番号98) 6−フルオロ−9−メチル−2−フェニル−4−(ピロリジン−1−イルカルボ ニル)−2,9−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−オン 。 N,N−ジメチルホルムアミド65mL中の6−フルオロ−9−メチル−1− オキソ−2−フェニル−2,9−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インド ール−4−カルボン酸3.2g(10mmol)およびN,N'−カルボニルジイミ ダゾール3.2g(20mmol)の溶液を60℃で4時間攪拌する。室温でピロリ ジン2.5mL(30mmol)を加え、反応混合物を20時間攪拌する。 この溶液を氷冷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機相を水で洗浄し、硫酸 マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下で蒸発させる。ジクロロメタンおよび酢酸 エチルの混液で溶出を行うシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって残留物 を精製する。生成物をプロパン−2−オールから再結晶する。 固形物3g(7.7mmol)を得た。 融点:203−205℃実施例10 (化合物番号122) 6−フルオロ−N,N,9−トリメチル−1−オキソ−2−(ピリジン−2−イ ル)−2,9−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−4−カルボ キサミド。 10.1. メチル6−フルオロ−9−メチル−1−オキソ−2−(ピリジン− 2−イル)−2,9−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−4− カルボキシレート。 メチルα−(ジメチルアミノメチリデン)−5−フルオロ−2−(メトキシカル ボニル)−1−メチル−1H−インドール−3−アセテート4.1g(12.2m mol)および2−アミノピリジン1.73g(18.4mmol)の混合物を180 ℃で30分間加熱する。N,N−ジメチルホルムアミド7mLを加え、加熱を4 時間継続する。この反応混合物を冷却し、水および酢酸エチルの混液に注ぎ、不 溶物質をろ過によって集め、減圧下で乾燥する。固形物1.8g(5.1mmol) を得、この固形物をこのまま以後の工程で用いる。 10.2. 6−フルオロ−9−メチル−1−オキソ−2−(ピリジン−2−イ ル)−2,9−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−4−カルボ ン酸。 エタノール100mLおよび1N水酸化ナトリウム28mLの混液中のメチル 6−フルオロ−9−メチル−1−オキソ−2−(ピリジン−2−イル)−2,9 −ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−4−カルボキシレート3 .3g(9.4mmol)の溶液を4時間加熱還流する。この混合物を減圧下で濃縮 し、水を加え、濃塩酸で酸性化し、沈殿物をろ過によって集める。これを水で洗 浄し、減圧下で乾燥する。固形生成物2.8g(8.3mmol)を得、この生成物 をこのまま以後の工程で用いる。 10.3. 6−フルオロ−N,N,9−トリメチル−1−オキソ−2−(ピリ ジン−2−イル)−2,9−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール −4−カルボキサミド。 N,N−ジメチルホルムアミド65mL中の6−フルオロ−9−メチル−1− オキソ−2−(ピリジン−2−イル)−2,9−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4 −b]インドール−4−カルボン酸2.5g(7.4mmol)およびN,N'−カ ルボニルジイミダゾール2.4g(14.8mmol)の溶液を4時間攪拌する。こ の反応混合物を冷却し、大過剰の液化ジメチルアミンを加える。この混合物を室 温で48時間攪拌し、水に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機相を水で洗浄し、 硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下で蒸発させる。ジクロロメタンおよび 酢酸エチルの混液で溶出を行うシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって残 留物を精製する。この生成物を酢酸エチルから再結晶する。 固形物1.6g(4.4mmol)を得た。 融点:220−221℃実施例11 (化合物番号125) 6−フルオロ−9−メチル−2−(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール− 2−イル)−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)−2,9−ジヒドロ−1H −ピリド[3,4−b]インドール−1−オン 11.1. 2−カルボキシ−5−フルオロ−1H−インドール−3−酢酸。 エタノール530mLおよび水100mLの混液中のエチル2−(エトキシカ ルボニル)−5−フルオロ−1H−インドール−3−アセテート26.5g(1 03mmol)および水酸化ナトリウム24gの溶液を加熱還流する。この混合物を 減圧下で濃縮し、水を加え、水相を酢酸エチルで洗浄し、濃塩酸で酸性化する。 沈殿物をろ過して除き、水ですすぎ、減圧下で乾燥する。生成物23.4g(9 8.7mmol)を得、この生成物をこのまま以後の工程で用いる。 11.2. 6−フルオロ−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b ]−インドール−1,3−ジオン。 アセチルクロライド94mL中の2−カルボキシ−5−フルオロ−1H−イン ドール−3−酢酸4.7g(19.8mmol)の溶液を5時間加熱還流する。この 混合物を減圧下で濃縮し、トルエンを加え、溶媒を減圧下で蒸発させる。固形生 成物4.5gを得、この生成物をこのまま以後の工程で用いる。 11.3. 5−フルオロ−3−(2−オキソ−2−(ピロリジン−1−イル)エ チル)−1H−インドール−2−カルボン酸。 ジクロロメタン100mL中の6−フルオロ−1,3,4,9−テトラヒドロ ピラノ[3,4−b]インドール−1,3−ジオン4.4g(20mmol)および ピロリジン8.3mL(100mmol)の溶液を室温で24時間攪拌する。この混 合物を減圧下で濃縮し、水を加え、水相を酢酸エチルで洗浄する。濃塩酸で酸性 化を行い、酢酸エチルを加える。沈殿物をろ過によって集め、水で洗浄し、減圧 下で乾燥する。固形生成物5g(17.2mmol)を得、この生成物をこのまま以 後の工程で用いる。 11.4. メチル 5−フルオロ−3−(2−オキソ−2−(ピロリジン−1− イル)エチル)−1H−インドール−2−カルボキシレート。 氷浴中で冷却したメタノール50mL中の5−フルオロ−3−(2−オキソ− 2−(ピロリジン−1−イル)エチル)−1H−インドール−2−カルボン酸5g (17.2mmol)の溶液にチオニルクロライド3.8mL(51mmol)ハを滴加 し、次いでこの混合物を3時間加熱還流する。この混合物を減圧下で濃縮し、水 およびジクロロメタンを加え、有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し 、減圧下で蒸発させる。生成物4.5g(14mmol)を得、この生成物をこのま ま以後の工程で用いる。 11.5. メチル3−(1−ジメチルアミノメチリデン−2−オキソ−2−(ピ ロリジン−1−イル)エチル)−5−フルオロ−1−メチル−1H−インドール− 2−カルボキシレート。 N,N−ジメチルホルムアミド34mL中のメチル5−フルオロ−3−(2− オキソ−2−(ピロリジン−1−イル)エチル)−1H−インドール−2−カルボ キシレート3.4gおよびジメチルホルムアミドジメチルアセタール4.66m L(35mmol)の溶液を30時間加熱還流する。この混合物を減圧下で濃縮し、 キシレンを加え、溶媒を減圧下で蒸発させる。(プロトン磁気共鳴スペクトルに よると)所望の生成物を約50%含む残留物4gを得、この残留物をこのまま以 後の工程で用いる。 11.6. 6−フルオロ−9−メチル−2−(5−メチル−1,3,4−チア ジアゾール−2−イル)−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)−2,9−ジ ヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−オン。 N,N−ジメチルホルムアミド40mL中の前記工程で得られた残留物4gお よび4−メチルベンゼンスルホン酸一水和物1.04g(5.5mmol)の溶液を 15分間攪拌する。2−アミノ−5−メチル−1,3,4−チアジアゾール0. 65g(6.4mmol)を加え、混合物を24時間加熱還流する。この混合物を水 および酢酸エチルに注ぐ。沈殿物をろ過によって集め、水で洗浄し、減圧下で乾 燥し、N,N−ジメチルホルムアミドから再結晶する。 生成物1g(2.4mmol)を得た。 融点:299−301℃。 本発明に記載のいくつかの化合物の化学構造および物理的性質を以下の表に示 す。 記号 Meはメチル基を表し、Etはエチル基を表し、Prはプロピル基を表し、iP rはイソプロピル基を表し、cPrはシクロプロピル基を表し、Phはフェニル 基を表し、1−Naphtおよび2−Naphtはそれぞれナフタ−1−イルお よびナフタ−2−イル基を表し、x−ピリジルはピリジン−x−イル基を表し、 x−Thienylはチェン−x−イル基を表し、Piperidはピペリジン −1−イル基を表し、Pyrrolidはピロリジン−1−イル基を表し、Mo rphはモルホリン−4−イル基を表し、Azetidはアゼチジン−1−イル 基を表し、4−Me−piperazは4−メチルピペラジン−1−イル基を表 し、5−Me−thiadiazは5−メチル−1,3,4−チアジアゾール− 2−イル基を表し、5−Me−oxazolは5−メチル−1,2−オキサゾル −2−イル基を表し、ならびにThiazolidはチアゾリジニル基を表す。 欄「3〜4」中、「/」は分子の第3位および第4位の炭素原子間の単結合を 表し、「//」は炭素間二重結合を表す。 「M.p.(℃)」欄中、「d」は分解を伴う融点を表す。 本発明の化合物を、治療活性を有する物質としてのその利点を示す薬理試験に 付した。ω1(タイプ1ベンゾジアゼピン)およびω2(タイプ2ベンゾジアゼピン)レセ プターについての膜結合実験。 放射性リガンドとして[3H]ジアゼパムのかわりに[3H]フルマゼニルを用 い、S.Z.LangerおよびS.Arbilla,Fund.Clin.Pharmacol.,2,159-170(198 8)に記載の方法の変法にしたがって、小脳のω1レセプターおよび脊髄のω2レ セプターに対する本化合物の親和性を求めた。 小脳または脊髄組織を、それぞれ氷冷緩衝液(50mMトリス塩酸、pH7. 4、120mM NaCl、5mMKCl)120または30容量中、60秒間 ホモジナイズし、次いで1/3に希釈後、最終容量525μL中、懸濁液を1n Mの濃度の[3H]フルマゼニル(特異的活性78Ci/mmol、New England Nuc lear)および種々の濃度の本発明化合物とインキュベートする。0℃で30 分間インキュベートした後、減圧下においてWhatman GF/BRフィルターでろ 過し、直ちに氷冷緩衝液で洗浄する。1μM非ラベルジアゼパムの存在下、[3 H]フルマゼニルの特異的結合を決定する。このデータを標準的方法にしたがっ て分析し、[3H]フルマゼニルの結合を50%阻害する濃度であるIC50濃度 を計算する。最も活性が高い本発明化合物のIC50値は、本試験では10および 1000nMの間にある。不安緩解活性についての実験:飲料水摂取葛藤(drink intake conflict)試験 ラットにおいて、J.R.Vogel,B.BeerおよびD.E.Clody,Psychopharmacolog ia(Berl.),21,1-7(1971)に記載の方法にしたがう飲料水摂取葛藤試験により 、不安緩解活性を評価する。48時間、水を与えなかった後、20回なめるごと に緩い電気ショックを付与する不安メーターに連結したの水ピペットを備えた防 音区画にラットを入れる。受けたショックの回数を3分間にわたって自動的にカ ウントし、これにより試験化合物の不安緩解活性を評価することができる。対照 標準動物で観察された回数に比べて、受けるショックの回数を有意に増加させる 投与量である有効投与量の最少値(MED)によってこの結果を表す。 最も活性の高い化合物のMED値は本試験において、腹腔内経路で5および5 0mg/kgの間にある。不安緩解活性についての実験:高度交差型迷路での実験 この試験のプロトコルはS.PellowおよびS.File,Pharmacol.Biochem.Beha v.(1986),24,525-529に記載のプロトコルを改変したものである。約24時間 実験室に慣らした後、ラットを個々に中央の台に置き、鼻口部をクローズドアー ムの1つの方へ向け、ビデオカメラを用いて4分間観察する。被検動物がオープ ンアーム中で費やす時間、クローズドアームおよびオープンアームに入る回数、 オープンアームに入ることを試み、次いで回避応答する回数、ならびにオープン ァームの端の調査を記録する。結果を各動物について;1)装置の4つのアーム に入る全回数に対するオープンアームを通過する回数のパーセント、2)試験の 総時間(4分間)に対するオープンアーム中で費やす時間のパーセント、3)被 検動物の失敗の試みの全回数、4)調査の全回数を表す。 研究している生成物を大量に腹腔内投与または経口投与する。対照標準動物で 観察される行動と比べて、有意な増加(オープンアーム中の活性)または有意な 減少(試行)を生じさせる最少有効量(MED)で結果を表す。 本試験では、最も活性な化合物のMED値は、腹腔内または経口経路を介する 3および50mg/kgの間にある。催眠活性についての実験 H.Depoortere,Rev.E.E.G.Neurophysiol.,10,3,207-214(1980)および H.DepoortereおよびM.Decobert,J.Pharmacol.,(Paris),14,2,195-265( 1983)に記載の方法にしたがってラットの皮質脳波の活動を観察することにより 、本化合物の鎮静または催眠活性を決定した。 試験する生成物を大量に腹腔内投与した。これらは1〜30mg/kgの範囲 の投与量で睡眠パターンを誘導する。杭痙攣活性についての実験:ラットにおいてペンテトラゾール注射で誘導される 間代性痙攣についての活性 この試験のプロトコルはE.A.SwinyardおよびJ.H.Woodhead,Antiepileptic Drugs,Raven Press,New York,111-126(1982)に記載のプロトコルを改変し たものである。 20mg/kgのペンテトラゾールを静脈注射する30分前に試験生成物を被 検動物に腹腔内投与する。注射後、直ちに間代性痙攣を示す動物の数を5分間に わたって記録する。 J.T.LichtfieldおよびF.Wilcoxon(J.Pharm.Exp.Ther.(1949),96,99-1 13)の方法にしたがって、ラット8〜10匹の群にそれぞれ投与される3または 4の投与量に基づき計算される、被検動物の50%を保護する投与量であるAD50 で結果を表す。 最も活性の高い化合物のAD50値は、腹腔内または経口経路にて0.3および 30mg/kgの間にある。杭痙攣活性についての実験:マウスにおけるイソニアジド誘導性痙攣についての 活性 。 G.Perrault,E.Morel,D.SangerおよびB.Zivkovic,Eur.J. Pharmacol.,156,189-196(1988)に記載のプロトコルにしたがって、腹腔内注 入する試験化合物と同時に皮下投与するイソニアジド(800mg/kg)によ って誘導される痙攣発症の潜伏時間によって本化合物の本質的な活性を決定する 。対照標準動物と比較して、最大効果の50%を生じさせる投与量であり、8〜 10匹のマウスからなる群にそれぞれ投与する3または4投与量に基づいて決定 するAD50で結果を表す。本発明の化合物のAD50値は、本試験では、腹腔内経 路を介する1および50mg/kgの間にあり、化合物によっては最大効果が3 00%となり得る。 本発明の化合物について行われた試験の結果より、インビトロにおいて、本化 合物は[3H]フルマゼニルをその小脳および脊髄の特異的結合部位から排除す ることが示される;本化合物は、GABAA−ω部位−塩素チャンネル高分子複 合体中に存在するω1およびω2(タイプ1およびタイプ2ベンゾジアゼピン)部 位に対する混合親和性を示す。 インビボでは、本化合物はこれらのレセプターに関する完全または部分的アゴ ニストとして作用する。 本化合物は不安緩解、催眠および抗痙攣特性を有し、その結果、不安、睡眠障 害、てんかん、痙攣、筋肉拘縮、認識障害、アルコール、たばこまたは薬物に関 する禁断障害などのGABA作動性伝達の障害に関連する疾患の処置に用いるこ とができる。また、本化合物はパーキンソン病およびすべてのタイプの錐体外路 症候群の処置に用いることもできる。最後に本化合物は、前投薬において、なら びに麻酔の誘導および/または維持用の一般麻酔薬として、あるいは局所麻酔薬 として、任意に他の麻酔薬および/または筋肉弛緩薬および/または鎮痛薬と組 合せて用いることができる。 この目的のために、本化合物を経腸または非経口投与用に適当な賦形剤と組合 せて、一日当たり活性物質1〜1000mgの投与を可能にする用量を含有する いずれかの医薬投与剤型、例えば錠剤、糖衣錠、ゼラチン硬カプセル剤などのカ プセル剤、飲み薬または注射剤用の溶液剤または懸濁剤、坐剤などの剤型とする ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/22 A61P 25/22 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 レガルデ,オデット フランス91150モリニー、リュ・サン・ジ ェルマン26番 (72)発明者 ジョルジュ,パスカル フランス78730サン・アルノール・アン・ イヴリーヌ、リュ・デ・カートル・ヴァン 19番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.一般式(I) [式中、 Xは水素またはハロゲン原子または(C1−C3)アルキル、(C1−C3)アル コキシ、トリフルオロメチルまたはフェニルメトキシ基を表し、 R1は水素原子または(C1−C3)アルキル、シクロプロピルまたはフェニル メチル基を表し、 R2はメトキシ基で置換されていることもある(C1−C3)アルキル基、また はフェニル環がハロゲン原子またはメチルまたはメトキシ基によって置換されて いることもあるフェニル(C1−C3)アルキル基、またはシクロヘキシルメチル 基、またはチエニルメチル基、またはピリジニルメチル基、または1つまたはそ れ以上のハロゲン原子または(C1−C3)アルキルまたは(C1−C3)アルコキ シ基によって置換されていることもあるフェニル基、またはピリジニル基、また は5−メチル−1,2−オキサゾリル基、または5−メチル−1,3,4−チア ジアゾリル基、またはナフチル基のいずれかを表し、 R3およびR4は互いに独立して、それぞれ水素原子、(C1−C3)アルキル基 、2−メトキシエチル基、ヒドロキシ(C2−C4)アルキル基、カルボキシ(C1 −C3)アルキル基、(C1−C3)アルコキシカルボニル(C1−C3)アルキル 基またはフェニル(C1−C3)アルキル基を表し、あるいは互いにいっしょにな って、これらと結合する窒素原子とともに、ヒドロキシル、エトキシ、メトキシ カルボニルまたはメトキシメチル基によって置換されていることもあるピロリジ ニル基、ピペリジニル基、またはモルホリニル基、または4−メチルピペラジニ ル基、またはアゼチジニル基、またはチアゾリジニル基を形成し、なら びに、 第3位および第4位の炭素原子間の結合は単結合または二重結合である]で示 される任意に純粋な光学異性体あるいはそのような異性体の混合物の形態の化合 物。 2.一般式(I)中、Xが第6位に存在し、フッ素原子を表すことを特徴とす る請求項1に記載の化合物。 3.R1がメチル基を表すことを特徴とする請求項1に記載の化合物。 4.R2がフェニル基を表すことを特徴とする請求項1に記載の化合物。 5.R3がメチル基を表し、R4がエチル基を表すことを特徴とする請求項1に 記載の化合物。 6.R3およびR4がこれらと結合する窒素原子とともにピロリジニル環を形成 することを特徴とする請求項1に記載の化合物。 7.請求項1〜6のいずれかに記載の化合物から構成されることを特徴とする 薬剤。 8.請求項1〜6のいずれかに記載の化合物を賦形剤と組合せて含むことを特 徴とする医薬組成物。 9.一般式(II) [式中、XおよびR1は請求項1に定義のとおりであり、Rは(C1−C3)アル キル基を表す] で示される化合物をピルビン酸エチルと反応させ、一般式(IV) で示されるジエステル化合物を得、次いでこれを一般式:R2NH2(R2は請求 項1に定義のとおりである)で示されるアミン化合物で処理し、一般式(V) で示されるエステル化合物を得、これを加水分解して、一般式(VI) で示される対応する酸化合物に変換し、次いでこの酸化合物を一般式:HNR3 4(式中、R3およびR4は請求項1に定義のとおりである)で示されるアミン 化合物と反応させ、N,N’−カルボニルジイミダゾールとの反応によって得ら れるイミダゾリド化合物または酸クロライド化合物のいずれかを介して、一般式 で示される第一級、第二級または第三級アミド化合物に変換し、最後に第3位お よび第4位間の結合が二重結合である化合物を製造することが望ましければ、一 般式(I')で示される化合物を2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノシクロヘ キサ−2,5−ジエン−1,4−ジオンまたは3,4,5,6−テトラクロロシ クロヘキサ−3,5−ジエン−1,2−ジオンを用いて酸化し、一般式(I'')で示される対応する化合物を得ることを特徴とする請求項1に記載の化合物の製 造方法。 10.一般式(VIII) [式中、Xは請求項1に定義のとおりである] で示される化合物を2−ケトグルタル酸と反応させ、次いでこれを酸性アルコー ル媒体中で処理し、一般式(IX) [式中、Rは(C1−C3)アルキル基を表す] で示されるジエステル化合物を得、次いで要すれば、アルキル化反応を行い、一 般式(X) [式中、R1は(C1−C3)アルキル基を表す] で示される化合物を得、次いでこれをジメチルホルムアミドジメチルアセタール の存在下に変換し、一般式(XI) で示される化合物を得、あるいは要すれば、一般式(IX)で示される化合物を 直接、R1がメチル基を表す一般式(XI)で示される化合物に変換し、次いで これを一般式:H2NR2(式中、R2は請求項1に定義のとおりである)で示さ れるアミン化合物で処理し、一般式(V') で示されるエステル化合物を得、次いでこれを一般式(VI') で示される対応する酸化合物に変換し、最後にこの酸化合物を、N,N’−カル ボジイミダゾールとの反応によって得られるイミダゾリド化合物または酸クロラ イド化合物のいずれかを介して、一般式(I'') で示される第一級、第二級または第三級アミド化合物に変換することを特徴とす る請求項1に記載の化合物の製造方法。 11.一般式(X) [式中、XおよびR1は請求項1に記載のとおりである] で示されるジエステル化合物を加水分解し、一般式(XII) で示される二酸化合物を得、これを酸無水化合物に変換し、一般式(XIII) で示される化合物を得、次いでこれを一般式:HNR34(式中、R3およびR4 は請求項1に定義のとおりである)で示されるアミン化合物と反応させることに よって変換し、一般式(XIV) で示される化合物を得、これを一般式(XV)で示されるエステル化合物に変換し、次いでこれをジメチルホルムアミドジメチ ルアセタールの存在下に処理し、一般式(XVI) で示される化合物を得、最後にこれを一般式:R2NH2(式中、R2は請求項1 に定義のとおりである)で示されるアミン化合物と反応させ、一般式(I'') で示される化合物を得、最後に要すれば、一般式(I'')で示される第二級アミ ド化合物をアルキル化反応によって第三級アミド化合物に変換することを特徴と する請求項1に記載の化合物の製造方法。
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