JPH06234703A - 多機能性チアジアゾール製造用の中間体化合物 - Google Patents
多機能性チアジアゾール製造用の中間体化合物Info
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- JPH06234703A JPH06234703A JP5260379A JP26037993A JPH06234703A JP H06234703 A JPH06234703 A JP H06234703A JP 5260379 A JP5260379 A JP 5260379A JP 26037993 A JP26037993 A JP 26037993A JP H06234703 A JPH06234703 A JP H06234703A
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- Nitrogen- Or Sulfur-Containing Heterocyclic Ring Compounds With Rings Of Six Or More Members (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 多機能性(例えば極圧、耐摩耗、耐酸化及び
耐腐食性)潤滑剤添加剤として使用するのに有用な生成
物を得るための有用な中間体を提供すること。 【構成】 本発明の中間体化合物は、2−ブロム琥珀酸
の4−トリデシルモノエステル、2−ブロム琥珀酸ジト
リデシル、2−ブロム琥珀酸の4−オレイルモノエステ
ル、2−ブロム琥珀酸の4−オクタデシルモノエステル
及び2−ブロム−4−ドデシルアミノ−4−オキソブタ
ン酸より成る群から選択される。
耐腐食性)潤滑剤添加剤として使用するのに有用な生成
物を得るための有用な中間体を提供すること。 【構成】 本発明の中間体化合物は、2−ブロム琥珀酸
の4−トリデシルモノエステル、2−ブロム琥珀酸ジト
リデシル、2−ブロム琥珀酸の4−オレイルモノエステ
ル、2−ブロム琥珀酸の4−オクタデシルモノエステル
及び2−ブロム−4−ドデシルアミノ−4−オキソブタ
ン酸より成る群から選択される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、新規のα−ハロゲン
化琥珀酸の(半)エステル又はアミドに関する。この化
合物は、チアジアゾールジメルカプチドと反応させるこ
とによって、多機能性(例えば極圧、耐摩耗、耐酸化及
び耐腐食性)潤滑剤添加剤として使用するのに有用な生
成物を与える。本発明の化合物から得られる生成物は、
潤滑剤添加剤としての幾つかの有用な性質を有する。
化琥珀酸の(半)エステル又はアミドに関する。この化
合物は、チアジアゾールジメルカプチドと反応させるこ
とによって、多機能性(例えば極圧、耐摩耗、耐酸化及
び耐腐食性)潤滑剤添加剤として使用するのに有用な生
成物を与える。本発明の化合物から得られる生成物は、
潤滑剤添加剤としての幾つかの有用な性質を有する。
【0002】
【従来の技術】オイル潤滑剤のほとんどの文献には、各
発明について1つの有用な性質を有する新規の組成物が
開示されている。例えば米国特許第 2,836,564号には、
1つの有用な性質即ち腐食及び(又は)錆防止特性のみ
を有する新規の組成物としてのα−ハロゲン化脂肪族モ
ノカルボン酸と2,5-ジメルカプト-1,3,4−チアジアゾー
ルとの縮合生成物が開示されている。さらに、多機能性
潤滑剤添加剤として上記の新規の組成物を使用すること
を開示又は示唆した文献はなかった。
発明について1つの有用な性質を有する新規の組成物が
開示されている。例えば米国特許第 2,836,564号には、
1つの有用な性質即ち腐食及び(又は)錆防止特性のみ
を有する新規の組成物としてのα−ハロゲン化脂肪族モ
ノカルボン酸と2,5-ジメルカプト-1,3,4−チアジアゾー
ルとの縮合生成物が開示されている。さらに、多機能性
潤滑剤添加剤として上記の新規の組成物を使用すること
を開示又は示唆した文献はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の化合物から得
られる生成物の有用な性質の1つは、潤滑剤を用いる装
置、特に水蒸気又は水が存在する装置の金属表面が腐食
したり錆びたりするのを防止することである。潤滑性媒
質中に0.03%程度の低い濃度で、海水に60℃において
2日以上接触させた金属表面の錆を防止する。本発明の
化合物から得られる潤滑剤の他の有用な性質は、重荷重
下で操作し金属に抗して金属を滑らせる(これは、慣用
の潤滑剤の劣化及び過度の摩耗をもたらす)場合の機械
の金属表面の摩耗及び摩擦を少なくすることである。ま
た、本発明の化合物から得られる添加剤は、潤滑剤に極
圧(EP)及び耐酸化特性を付与する。EP、耐摩耗性
及び錆防止特性を含む、本発明の化合物から得られる生
成物の代表的な性能データを表Iに示す。
られる生成物の有用な性質の1つは、潤滑剤を用いる装
置、特に水蒸気又は水が存在する装置の金属表面が腐食
したり錆びたりするのを防止することである。潤滑性媒
質中に0.03%程度の低い濃度で、海水に60℃において
2日以上接触させた金属表面の錆を防止する。本発明の
化合物から得られる潤滑剤の他の有用な性質は、重荷重
下で操作し金属に抗して金属を滑らせる(これは、慣用
の潤滑剤の劣化及び過度の摩耗をもたらす)場合の機械
の金属表面の摩耗及び摩擦を少なくすることである。ま
た、本発明の化合物から得られる添加剤は、潤滑剤に極
圧(EP)及び耐酸化特性を付与する。EP、耐摩耗性
及び錆防止特性を含む、本発明の化合物から得られる生
成物の代表的な性能データを表Iに示す。
【0004】
【課題を解決するための手段】発明の概要 本発明の新規の中間体化合物は、特に、次のものから選
択される。 ・2−ブロム琥珀酸モノ-(4−トリデシル) ・2−ブロム琥珀酸ジトリデシル ・2−ブロム琥珀酸モノ-(4−オレイル) ・2−ブロム琥珀酸モノ-(4−オクタデシル) ・2−ブロム−4−ドデシルアミノ−4−オキソブタン
酸。
択される。 ・2−ブロム琥珀酸モノ-(4−トリデシル) ・2−ブロム琥珀酸ジトリデシル ・2−ブロム琥珀酸モノ-(4−オレイル) ・2−ブロム琥珀酸モノ-(4−オクタデシル) ・2−ブロム−4−ドデシルアミノ−4−オキソブタン
酸。
【0005】本発明の化合物から得られる生成物は、次
の構造: Z1 −S−Q−S−Z2 {ここで、Qは1,3,4-チアジアゾール、1,2,4-チアジア
ゾール、1,2,3-チアジアゾール及び1,2,5-チアジアゾー
ルより実質的に成る群から選択される2価のチアジアゾ
ール環部分であり、Z1 は
の構造: Z1 −S−Q−S−Z2 {ここで、Qは1,3,4-チアジアゾール、1,2,4-チアジア
ゾール、1,2,3-チアジアゾール及び1,2,5-チアジアゾー
ルより実質的に成る群から選択される2価のチアジアゾ
ール環部分であり、Z1 は
【化1】 であり、Z2 は
【化2】 (ここで、R及びR''' はヒドロキシル、アルコキシ、
2〜22個の炭素原子を含有する直鎖状又は分枝鎖状の
アルケニルオキシ、アリールアルコキシ、OR'、NH
R' 及びNR' R' より実質的に成る群からそれぞれ選
択され、R' 及びR''は水素、アルキル、1〜22個の
炭素原子を含有する直鎖状又は分枝鎖状のアルケニル、
アリールアルキル、及び複素環式アルキルより実質的に
成る群からそれぞれ選択され、但し、R、R' 、R''及
びR''' の少なくとも1個はそれが結合した隣接炭素原
子と共にカルボキシル基を形成する)である}の化合物
並びに前記カルボキシル基がアルカリ金属又はアミン塩
の形にある化合物と定義される。適した錆防止をもたら
すためには、本発明の化合物から得られる生成物は少な
くとも1個のカルボキシル基を含有する(例えば例16
を参照されたい)。
2〜22個の炭素原子を含有する直鎖状又は分枝鎖状の
アルケニルオキシ、アリールアルコキシ、OR'、NH
R' 及びNR' R' より実質的に成る群からそれぞれ選
択され、R' 及びR''は水素、アルキル、1〜22個の
炭素原子を含有する直鎖状又は分枝鎖状のアルケニル、
アリールアルキル、及び複素環式アルキルより実質的に
成る群からそれぞれ選択され、但し、R、R' 、R''及
びR''' の少なくとも1個はそれが結合した隣接炭素原
子と共にカルボキシル基を形成する)である}の化合物
並びに前記カルボキシル基がアルカリ金属又はアミン塩
の形にある化合物と定義される。適した錆防止をもたら
すためには、本発明の化合物から得られる生成物は少な
くとも1個のカルボキシル基を含有する(例えば例16
を参照されたい)。
【0006】好ましい潤滑剤添加剤化合物は、前記構造
において: (1) Qが1,3,4-チアジアゾール部分であり、R' 及び
R''が水素であり、そしてR及びR''' がヒドロキシル
であるもの; (2) R及びR''' が−OC13H27であり、R' が−C13
H27であり、R''が水素であり、そしてQが1,3,4-チア
ジアゾール部分であるもの; (3) R及びR''' が−OC13H27であり、R' が−C13
H27であり、R''が水素であり、そしてQが1,3,4-チア
ジアゾール部分であるもののトリエチルアミン、トリエ
タノールアミン及びトリペンチルアミン塩; (4) R及びR''' が−OC13H27であり、R' 及びR''
が水素であり、そしてQが1,2,4-チアジアゾール部分で
あるもの; (5) R及びR''' が−OC18H35であり、R' 及びR''
が水素であり、そしてQが1,2,4-チアジアゾール部分で
あるもの; (6) R及びR''' が−OC18H37であり、R' 及びR''
が水素であり、そしてQが1,2,4-チアジアゾール部分で
あるもの; (7) R' 及びR''が水素であり、そしてR及びR''' が
NHR''''又はNR''''2(ここで、R''''は同一であ
っても異なっていてもよく、水素、アルキル、1〜22
個の炭素原子を含有する直鎖状又は分枝鎖状のアルケニ
ル、アリールアルキル、及び複素環式アルケニルより実
質的に成る群からそれぞれ選択される)であるもの; (8) (7) においてR''''が−C12H25であるもの:であ
る。
において: (1) Qが1,3,4-チアジアゾール部分であり、R' 及び
R''が水素であり、そしてR及びR''' がヒドロキシル
であるもの; (2) R及びR''' が−OC13H27であり、R' が−C13
H27であり、R''が水素であり、そしてQが1,3,4-チア
ジアゾール部分であるもの; (3) R及びR''' が−OC13H27であり、R' が−C13
H27であり、R''が水素であり、そしてQが1,3,4-チア
ジアゾール部分であるもののトリエチルアミン、トリエ
タノールアミン及びトリペンチルアミン塩; (4) R及びR''' が−OC13H27であり、R' 及びR''
が水素であり、そしてQが1,2,4-チアジアゾール部分で
あるもの; (5) R及びR''' が−OC18H35であり、R' 及びR''
が水素であり、そしてQが1,2,4-チアジアゾール部分で
あるもの; (6) R及びR''' が−OC18H37であり、R' 及びR''
が水素であり、そしてQが1,2,4-チアジアゾール部分で
あるもの; (7) R' 及びR''が水素であり、そしてR及びR''' が
NHR''''又はNR''''2(ここで、R''''は同一であ
っても異なっていてもよく、水素、アルキル、1〜22
個の炭素原子を含有する直鎖状又は分枝鎖状のアルケニ
ル、アリールアルキル、及び複素環式アルケニルより実
質的に成る群からそれぞれ選択される)であるもの; (8) (7) においてR''''が−C12H25であるもの:であ
る。
【0007】本発明の化合物から得られるオイル添加剤
化合物の中には、前記のカルボキシル基を有する化合物
と、前記の有用な性質を高めるためにこのカルボキシル
基がアルカリ金属又はアミン塩の形にある化合物とが包
含される。本発明の化合物を用いた潤滑剤組成物は、 ・潤滑粘度を有する大量のグリース又はオイルと、 ・本発明の化合物から得られる、該グリース又はオイル
の特性を高めるための潤滑剤添加剤としての少量の前記
生成物とから成ると定義される。
化合物の中には、前記のカルボキシル基を有する化合物
と、前記の有用な性質を高めるためにこのカルボキシル
基がアルカリ金属又はアミン塩の形にある化合物とが包
含される。本発明の化合物を用いた潤滑剤組成物は、 ・潤滑粘度を有する大量のグリース又はオイルと、 ・本発明の化合物から得られる、該グリース又はオイル
の特性を高めるための潤滑剤添加剤としての少量の前記
生成物とから成ると定義される。
【0008】発明の具体的な説明 潤滑剤組成物中に含有させる潤滑剤添加剤は2−ハロ琥
珀酸のモノエステル又はモノアミドとアルカリ金属チア
ジアゾールジメルカプチドとの反応生成物であり、この
反応は次式に従う:
珀酸のモノエステル又はモノアミドとアルカリ金属チア
ジアゾールジメルカプチドとの反応生成物であり、この
反応は次式に従う:
【化3】 (式中、MはNa、K、Li又はNH4 であり、RはO
R' 、NHR' 又はNR'2である)
R' 、NHR' 又はNR'2である)
【0009】また、次の構造:
【化4】 を有するモノカルボキシ反応生成物を得るためにチアジ
アゾールジメルカプチドを前記のモノエステル又はモノ
アミド1モル及びジエステル又はジアミド1モルと反応
させることもできる。
アゾールジメルカプチドを前記のモノエステル又はモノ
アミド1モル及びジエステル又はジアミド1モルと反応
させることもできる。
【0010】上記の反応生成物は、次式:
【化5】 のチアジアゾールジメルカプタン(商業的に入手でき
る)をマレイン酸のエステル又はアミド誘導体に付加さ
せることによって製造することもできる。
る)をマレイン酸のエステル又はアミド誘導体に付加さ
せることによって製造することもできる。
【0011】本発明の化合物である中間体の琥珀酸のエ
ステル又はアミド誘導体は、適当な溶媒中で第1又は第
2級のアルコール又はアミンとハロ琥珀酸無水物とを反
応させることによって製造することができる。使用する
ことのできる溶媒の例としては、ヘキサン、トルエン、
THF及びエーテルを挙げることができる。温度は25〜
150℃、好ましくは25〜80℃の範囲である。
ステル又はアミド誘導体は、適当な溶媒中で第1又は第
2級のアルコール又はアミンとハロ琥珀酸無水物とを反
応させることによって製造することができる。使用する
ことのできる溶媒の例としては、ヘキサン、トルエン、
THF及びエーテルを挙げることができる。温度は25〜
150℃、好ましくは25〜80℃の範囲である。
【0012】ブロム琥珀酸無水物は、ブロム琥珀酸と塩
化アセチルとを還流し、次いで反応生成物を蒸留するこ
とによって製造することができる。ブロム琥珀酸のジエ
ステルは、その酸を触媒量のp−トルエンスルホン酸の
存在下で所望のアルカノール2モルと共に7時間還流す
ることによって製造される。
化アセチルとを還流し、次いで反応生成物を蒸留するこ
とによって製造することができる。ブロム琥珀酸のジエ
ステルは、その酸を触媒量のp−トルエンスルホン酸の
存在下で所望のアルカノール2モルと共に7時間還流す
ることによって製造される。
【0013】チアジアゾールジメルカプチドとブロム琥
珀酸誘導体との反応は、還流下のエタノール中で6〜12
時間、好ましくは8〜10時間実施される。アセトン、ア
セトニトリル、テトラヒドロフラン、p−ジオキサン等
のような他の溶媒を使用することもできる。この反応温
度の範囲は25〜 150℃、好ましくは70〜 100℃である。
珀酸誘導体との反応は、還流下のエタノール中で6〜12
時間、好ましくは8〜10時間実施される。アセトン、ア
セトニトリル、テトラヒドロフラン、p−ジオキサン等
のような他の溶媒を使用することもできる。この反応温
度の範囲は25〜 150℃、好ましくは70〜 100℃である。
【0014】
【実施例】以下の実施例は本発明の特定の具体例であ
り、本発明の範囲を何ら限定しない。構造は赤外線スペ
クトルで分析し、大抵の場合、元素分析によってもまた
分析した。
り、本発明の範囲を何ら限定しない。構造は赤外線スペ
クトルで分析し、大抵の場合、元素分析によってもまた
分析した。
【0015】例1 [(1,3,4-チアジアゾール−2,5-ジイル)ジチオ]-ビス
(2,2'-琥珀酸)の製造 無水エタノール 200ミリリットル中に純度85%のKOH
39.6g(0.6 モル)を含有させた溶液約68gを、無水エ
タノール80ミリリットル中に2,5-ジメルカプト−1,3,4-
チアジアゾール15.0g(0.1 モル)を含有させた撹拌し
たスラリーに10〜15℃において添加した。得られた混合
物を10〜15℃において30分撹拌し、次いで無水エタノー
ル70ミリリットル中にブロム琥珀酸39.4g(0.2 モル)
を含有させた透明な溶液を10〜15℃において15分かけて
滴下し、次いで残りのKOH溶液を同じ温度において15
分かけて徐徐に添加した。無水エタノール 100ミリリッ
トルを添加した後に、反応混合物を冷却浴中で1時間以
上撹拌し、次いで水浴中で周囲温度にて一晩撹拌した。
白色の乳濁液様の反応混合物を6時間還流した。反応
フラスコの底の固い不溶性の固体をデカンテーションに
よって取り出し、蒸留水 500ミリリットルに溶解させて
ろ過した。ろ液のpHは約8だった。このろ液を15℃に
冷却し、次いで20%HClで酸性にしてpH1にした。
この酸性にした水溶液を5mmHgの圧力下、60℃において
ストリッピングして水及び揮発分を除去し、得られたオ
フホワイト色の固体残渣(僅かに湿っていた)87.9gを
熱アセトン80ミリリットルずつで3回抽出した。抽出さ
れなかった固体を30〜50mmHgの減圧下、約50℃において
乾燥させて白色固体45.3gを得た。これはほとんど無機
塩であった。アセトン抽出物は活性炭で処理し、次いで
蒸気浴上で加熱して溶媒を除去した。帯赤茶色で非常に
粘性のある残渣を再びエーテルで、次いでテトラヒドロ
フランで抽出し、抽出物を重力ろ過して白色固体 0.5g
を除去した(これは捨てた)。透明なろ液を蒸気浴上で
加熱し、赤色残渣を減圧下 100℃において8時間乾燥さ
せて、本例の明黄色の固体状生成物を77%の収率で得
た。融点135 〜 145℃(不明瞭)。これはH2 O及びア
セトンに可溶だった。 分析: 計算値:C,31.4;H,2.64;N,7.33;S,25.1 実測値:C,31.8;H,2.76;N,6.51;S,23.5 。
(2,2'-琥珀酸)の製造 無水エタノール 200ミリリットル中に純度85%のKOH
39.6g(0.6 モル)を含有させた溶液約68gを、無水エ
タノール80ミリリットル中に2,5-ジメルカプト−1,3,4-
チアジアゾール15.0g(0.1 モル)を含有させた撹拌し
たスラリーに10〜15℃において添加した。得られた混合
物を10〜15℃において30分撹拌し、次いで無水エタノー
ル70ミリリットル中にブロム琥珀酸39.4g(0.2 モル)
を含有させた透明な溶液を10〜15℃において15分かけて
滴下し、次いで残りのKOH溶液を同じ温度において15
分かけて徐徐に添加した。無水エタノール 100ミリリッ
トルを添加した後に、反応混合物を冷却浴中で1時間以
上撹拌し、次いで水浴中で周囲温度にて一晩撹拌した。
白色の乳濁液様の反応混合物を6時間還流した。反応
フラスコの底の固い不溶性の固体をデカンテーションに
よって取り出し、蒸留水 500ミリリットルに溶解させて
ろ過した。ろ液のpHは約8だった。このろ液を15℃に
冷却し、次いで20%HClで酸性にしてpH1にした。
この酸性にした水溶液を5mmHgの圧力下、60℃において
ストリッピングして水及び揮発分を除去し、得られたオ
フホワイト色の固体残渣(僅かに湿っていた)87.9gを
熱アセトン80ミリリットルずつで3回抽出した。抽出さ
れなかった固体を30〜50mmHgの減圧下、約50℃において
乾燥させて白色固体45.3gを得た。これはほとんど無機
塩であった。アセトン抽出物は活性炭で処理し、次いで
蒸気浴上で加熱して溶媒を除去した。帯赤茶色で非常に
粘性のある残渣を再びエーテルで、次いでテトラヒドロ
フランで抽出し、抽出物を重力ろ過して白色固体 0.5g
を除去した(これは捨てた)。透明なろ液を蒸気浴上で
加熱し、赤色残渣を減圧下 100℃において8時間乾燥さ
せて、本例の明黄色の固体状生成物を77%の収率で得
た。融点135 〜 145℃(不明瞭)。これはH2 O及びア
セトンに可溶だった。 分析: 計算値:C,31.4;H,2.64;N,7.33;S,25.1 実測値:C,31.8;H,2.76;N,6.51;S,23.5 。
【0016】例2 2−ブロム琥珀酸の4−トリデシルエステルの製造 ブロム琥珀酸無水物18.4g(0.103モル)、トリデカノー
ル21.6g(0.108モル)及びテトラヒドロフラン 100ミリ
リットルの混合物を周囲温度において 1.5時間撹拌し、
次いで3時間還流した。透明な反応混合物を減圧下、60
℃においてストリッピングして、本例の薄い帯黄茶色の
液状生成物を99.6%の収率で得た。 分析: 計算値:C, 53.8; H, 8.24; Br, 21.1 実測値:C, 54.4; H, 8.35; Br, 20.7。
ル21.6g(0.108モル)及びテトラヒドロフラン 100ミリ
リットルの混合物を周囲温度において 1.5時間撹拌し、
次いで3時間還流した。透明な反応混合物を減圧下、60
℃においてストリッピングして、本例の薄い帯黄茶色の
液状生成物を99.6%の収率で得た。 分析: 計算値:C, 53.8; H, 8.24; Br, 21.1 実測値:C, 54.4; H, 8.35; Br, 20.7。
【0017】例3 2−ブロム琥珀酸ジトリデシルの製造 ブロム琥珀酸19.7g(0.1モル)、トリデカノール40.1g
(0.2モル)、p−トルエンスルホン酸0.25g及びトルエ
ン 200ミリリットルの混合物をディーンスターク(Dean
-Stark)トラップを用いて7時間還流した。トラップ中
にH2 O 3.6ミリリットルが集められた。これは、正に
この反応が完結した時の計算量である。反応混合物を重
力ろ過し、透明なろ液を5mmHgの圧力下、65℃において
ストリッピングして液状残渣を得た。減圧下、60℃にお
いて乾燥させて、本例の僅かに濁った液状生成物54.1g
(収率96%)を得た。ヘキサンに溶解させ、5%NaH
CO3 溶液で洗浄し、次いで水で2回洗浄し、蒸気浴上
で溶媒を除去し、そして減圧下、60℃において残渣を乾
燥させることによって生成物を精製しようと試みたが、
透明な無色の液状生成物を得ることはできなかった。ま
た、試料を 100℃に4時間加熱しても何の効果を得るこ
ともできなかった。粗生成物の蒸留はしなかった。しか
しながら、赤外線スペクトルは所望の構造に一致した。
(0.2モル)、p−トルエンスルホン酸0.25g及びトルエ
ン 200ミリリットルの混合物をディーンスターク(Dean
-Stark)トラップを用いて7時間還流した。トラップ中
にH2 O 3.6ミリリットルが集められた。これは、正に
この反応が完結した時の計算量である。反応混合物を重
力ろ過し、透明なろ液を5mmHgの圧力下、65℃において
ストリッピングして液状残渣を得た。減圧下、60℃にお
いて乾燥させて、本例の僅かに濁った液状生成物54.1g
(収率96%)を得た。ヘキサンに溶解させ、5%NaH
CO3 溶液で洗浄し、次いで水で2回洗浄し、蒸気浴上
で溶媒を除去し、そして減圧下、60℃において残渣を乾
燥させることによって生成物を精製しようと試みたが、
透明な無色の液状生成物を得ることはできなかった。ま
た、試料を 100℃に4時間加熱しても何の効果を得るこ
ともできなかった。粗生成物の蒸留はしなかった。しか
しながら、赤外線スペクトルは所望の構造に一致した。
【0018】例4 [(1,3,4-チアジアゾール−2,5-ジイル)ジチオ]-ビス
(2,2'-琥珀酸)のトリス(トリデシルエステル)の製造 メタノール中にKOHを含有させた溶液をメタノール中
に2,5-ジメルカプト-1,3,4−チアジアゾールを含有させ
たスラリー中にゆっくりに添加(但し、KOH及び2,5-
ジメルカプト-1,3,4−チアジアゾールは1:1のモル比
で用いた)し、次いで15分間還流することによって、2,
5-ジメルカプト-1,3,4−チアジアゾールのモノカリウム
メルカプチドを製造した。暗赤色の反応混合物をろ過
し、20〜30mmHgの真空下、約50℃において溶媒をストリ
ッピングして、モノカリウム塩の帯緑黄色の固体を95%
の収率で得た。無水エタノール 100ミリリットル中に2
−ブロム琥珀酸ジトリデシル 14.05g(0.025モル)を含
有させた溶液を、無水エタノール50ミリリットル中に上
記のモノカリウムメルカプチド 4.7g(0.025モル)を含
有させた撹拌したスラリー中に一度に全部添加した。次
いでこの混合物を8時間還流してろ過した。白色沈殿を
少量ずつの冷たい無水エタノールで2回洗浄した。この
洗液はろ液に添加した。乾燥させた沈殿の重量は 2.6g
だった。副生成物のKBrの計算量は 3.0gだった。ろ
液を氷中で5〜8℃に冷却した後に、無水エタノール40
ミリリットル中にKOH1.65g(0.025モル)を含有させ
た溶液を添加した。撹拌した混合物の温度が12℃に上昇
した。氷浴を取り除き、周囲温度において30分撹拌を続
けた。この撹拌した反応混合物に、無水エタノール10ミ
リリットル中に2−ブロム琥珀酸4−トリデシル9.5 g
(0.025モル)を含有させた溶液を滴下し、次いで12時間
還流した。白色沈殿をろ別し、ヘキサンで数回洗浄し、
次いで乾燥させて重量 2.7gにした(KBrの計算量は
3.0 g)。透明なろ液を10mmHgの圧力下、60℃において
ストリッピングして溶媒を除去した。明るい帯黄茶色で
粘性のある液状残渣25.4gが得られ、これをヘキサン 1
50ミリリットルに溶解させた。得られた溶液を水道水及
び塩化ナトリウム飽和溶液で3回洗浄してエマルション
を壊した。無水硫酸ナトリウムで脱水した後、ヘキサン
洗液を上記のようにストリッピングし、減圧下、50℃に
おいて残渣を乾燥させて、本例の明るい帯黄茶色で僅か
に粘性のある液状生成物22.0g(収率91.8%)を得た。
パラフィンオイル中における耐酸化特性の結果を表IIに
示す。 分析: 計算値:C, 63.3; H, 9.54; N, 3.01 実測値:C, 63.1; H, 9.43; N, 2.83。
(2,2'-琥珀酸)のトリス(トリデシルエステル)の製造 メタノール中にKOHを含有させた溶液をメタノール中
に2,5-ジメルカプト-1,3,4−チアジアゾールを含有させ
たスラリー中にゆっくりに添加(但し、KOH及び2,5-
ジメルカプト-1,3,4−チアジアゾールは1:1のモル比
で用いた)し、次いで15分間還流することによって、2,
5-ジメルカプト-1,3,4−チアジアゾールのモノカリウム
メルカプチドを製造した。暗赤色の反応混合物をろ過
し、20〜30mmHgの真空下、約50℃において溶媒をストリ
ッピングして、モノカリウム塩の帯緑黄色の固体を95%
の収率で得た。無水エタノール 100ミリリットル中に2
−ブロム琥珀酸ジトリデシル 14.05g(0.025モル)を含
有させた溶液を、無水エタノール50ミリリットル中に上
記のモノカリウムメルカプチド 4.7g(0.025モル)を含
有させた撹拌したスラリー中に一度に全部添加した。次
いでこの混合物を8時間還流してろ過した。白色沈殿を
少量ずつの冷たい無水エタノールで2回洗浄した。この
洗液はろ液に添加した。乾燥させた沈殿の重量は 2.6g
だった。副生成物のKBrの計算量は 3.0gだった。ろ
液を氷中で5〜8℃に冷却した後に、無水エタノール40
ミリリットル中にKOH1.65g(0.025モル)を含有させ
た溶液を添加した。撹拌した混合物の温度が12℃に上昇
した。氷浴を取り除き、周囲温度において30分撹拌を続
けた。この撹拌した反応混合物に、無水エタノール10ミ
リリットル中に2−ブロム琥珀酸4−トリデシル9.5 g
(0.025モル)を含有させた溶液を滴下し、次いで12時間
還流した。白色沈殿をろ別し、ヘキサンで数回洗浄し、
次いで乾燥させて重量 2.7gにした(KBrの計算量は
3.0 g)。透明なろ液を10mmHgの圧力下、60℃において
ストリッピングして溶媒を除去した。明るい帯黄茶色で
粘性のある液状残渣25.4gが得られ、これをヘキサン 1
50ミリリットルに溶解させた。得られた溶液を水道水及
び塩化ナトリウム飽和溶液で3回洗浄してエマルション
を壊した。無水硫酸ナトリウムで脱水した後、ヘキサン
洗液を上記のようにストリッピングし、減圧下、50℃に
おいて残渣を乾燥させて、本例の明るい帯黄茶色で僅か
に粘性のある液状生成物22.0g(収率91.8%)を得た。
パラフィンオイル中における耐酸化特性の結果を表IIに
示す。 分析: 計算値:C, 63.3; H, 9.54; N, 3.01 実測値:C, 63.1; H, 9.43; N, 2.83。
【0019】例5 [(1,3,4-チアジアゾール−2,5-ジイル)ジチオ]-ビス
(2,2'-琥珀酸)のビス(4,4'-トリデシルエステル)の製
造 2,5-ジメルカプト-1,3,4−チアジアゾールのジカリウム
ジメルカプチドを、例4の操作に従って、無水エタノー
ル 100ミリリットル中で2,5-ジメルカプト-1,3,4−チア
ジアゾール 3.8g(0.025モル)を水酸化カリウム 3.3g
(0.05モル)と反応させることによって製造した。無水
エタノール50ミリリットル中に2−ブロム琥珀酸4−ト
リデシル(例2)19.0g(0.05モル)を含有させた溶液
を、上記の撹拌したジカリウムメルカプチド溶液中に15
分かけて滴下した。数分撹拌した後に、無水エタノール
50ミリリットルを追加し、得られた混合物を6時間還流
した。白色沈殿をろ別し、冷たい無水エタノールで数回
洗浄し、次いで減圧下、60℃において乾燥させて、白色
固体5.35gを得た(KBrの計算量は5.95g)。ろ液を
エタノール洗液と一緒にして、1mmHgの圧力下、65℃に
おいてストリッピングして溶媒を除去した。粘性のある
液状残渣19.7gが得られ、これをヘキサン 200ミリリッ
トル中に再び溶解させて濁った溶液を得た。この溶液は
重力ろ過によって完全に透明にはならなかった。このろ
液を例4と同様に水で洗浄し、乾燥させ、ストリッピン
グして、粘性液体16.9g(収率93%)を得た。これは、
放置しておくと固化して、本発明のオフホワイト色の柔
らかい固体状生成物になった。 分析: 計算値:C, 57.9; H, 8.37; N, 3.75 実測値:C, 58.2; H, 8.68; N, 3.54。
(2,2'-琥珀酸)のビス(4,4'-トリデシルエステル)の製
造 2,5-ジメルカプト-1,3,4−チアジアゾールのジカリウム
ジメルカプチドを、例4の操作に従って、無水エタノー
ル 100ミリリットル中で2,5-ジメルカプト-1,3,4−チア
ジアゾール 3.8g(0.025モル)を水酸化カリウム 3.3g
(0.05モル)と反応させることによって製造した。無水
エタノール50ミリリットル中に2−ブロム琥珀酸4−ト
リデシル(例2)19.0g(0.05モル)を含有させた溶液
を、上記の撹拌したジカリウムメルカプチド溶液中に15
分かけて滴下した。数分撹拌した後に、無水エタノール
50ミリリットルを追加し、得られた混合物を6時間還流
した。白色沈殿をろ別し、冷たい無水エタノールで数回
洗浄し、次いで減圧下、60℃において乾燥させて、白色
固体5.35gを得た(KBrの計算量は5.95g)。ろ液を
エタノール洗液と一緒にして、1mmHgの圧力下、65℃に
おいてストリッピングして溶媒を除去した。粘性のある
液状残渣19.7gが得られ、これをヘキサン 200ミリリッ
トル中に再び溶解させて濁った溶液を得た。この溶液は
重力ろ過によって完全に透明にはならなかった。このろ
液を例4と同様に水で洗浄し、乾燥させ、ストリッピン
グして、粘性液体16.9g(収率93%)を得た。これは、
放置しておくと固化して、本発明のオフホワイト色の柔
らかい固体状生成物になった。 分析: 計算値:C, 57.9; H, 8.37; N, 3.75 実測値:C, 58.2; H, 8.68; N, 3.54。
【0020】例6 [(1,3,4-チアジアゾール−2,5-ジイル)ジチオ]-ビス
(2,2'-琥珀酸)のトリエチルアミン塩の製造 ヘキサン
25ミリリットル中にトリエチルアミン0.51g(0.005モ
ル)を含有させた溶液を、ヘキサン 100ミリリットル中
に例5の生成物 1.8g(0.0025モル)を含有させた撹拌
した溶液に徐々に添加した。この混合物はすぐに濁り、
これを周囲温度において一晩撹拌した。次いで2時間還
流した。粘性のある底部の小さい層を分離し、ヘキサン
で洗浄し乾燥させて、粘性のある明るい帯黄茶色の物質
1.7gを得た。これは、水及びアセトンに可溶だった。
赤外線スペクトルは、この生成物(B)がアミン塩であ
るということを示した。ヘキサン層を蒸気浴上で加熱し
て、無色の柔らかい残渣を得た。減圧下、60℃において
乾燥させた後の重量は 0.5gだった。これを(A)とす
る。副生成物(A)はヘキサン及びオイルに可溶である
が、水に不溶だった。これはアミド誘導体であると思わ
れるが、その構造は決定されなかった。
(2,2'-琥珀酸)のトリエチルアミン塩の製造 ヘキサン
25ミリリットル中にトリエチルアミン0.51g(0.005モ
ル)を含有させた溶液を、ヘキサン 100ミリリットル中
に例5の生成物 1.8g(0.0025モル)を含有させた撹拌
した溶液に徐々に添加した。この混合物はすぐに濁り、
これを周囲温度において一晩撹拌した。次いで2時間還
流した。粘性のある底部の小さい層を分離し、ヘキサン
で洗浄し乾燥させて、粘性のある明るい帯黄茶色の物質
1.7gを得た。これは、水及びアセトンに可溶だった。
赤外線スペクトルは、この生成物(B)がアミン塩であ
るということを示した。ヘキサン層を蒸気浴上で加熱し
て、無色の柔らかい残渣を得た。減圧下、60℃において
乾燥させた後の重量は 0.5gだった。これを(A)とす
る。副生成物(A)はヘキサン及びオイルに可溶である
が、水に不溶だった。これはアミド誘導体であると思わ
れるが、その構造は決定されなかった。
【0021】例7 トリエタノールアミン塩誘導体の製造 トリエチルアミンをトリエタノールアミンに、ヘキサン
をテトラヒドロフランに置き換えた以外は、例6の実験
を繰り返した。明るい帯黄茶色の半固体状物質が得られ
た。これは水及びアセトンに可溶であり、ヘキサン及び
オイルに不溶だった。赤外線スペクトルは、塩反応生成
物の構造に一致した。
をテトラヒドロフランに置き換えた以外は、例6の実験
を繰り返した。明るい帯黄茶色の半固体状物質が得られ
た。これは水及びアセトンに可溶であり、ヘキサン及び
オイルに不溶だった。赤外線スペクトルは、塩反応生成
物の構造に一致した。
【0022】例8 トリペンチルアミン塩誘導体の製造 トリエチルアミンをトリペンチルアミンに置き換えた以
外は、例6の実験を再び繰り返した。暗く僅かに粘性の
ある帯黄茶色の物質が 100%の収率で得られた。この生
成物は水に不溶であり、アセトンに可溶であり、パラフ
ィン系鉱油に一部可溶だった。
外は、例6の実験を再び繰り返した。暗く僅かに粘性の
ある帯黄茶色の物質が 100%の収率で得られた。この生
成物は水に不溶であり、アセトンに可溶であり、パラフ
ィン系鉱油に一部可溶だった。
【0023】例9 [(1,2,4-チアジアゾール−3,5-ジイル)ジチオ]-ビス
(2,2'-琥珀酸)のビス(4,4'-トリデシルエステル)の製
造 1,3,4-チアジアゾールジメルカプチドを1,2,4-チアジア
ゾールのジカリウムジメルカプチド {「ジャーナル・オブ・オルガニック・ケミストリー
(Journal of Organic Chemistry) 」第36巻、第14〜18
頁(1971年)のW.A.テイラー(Thaler)及びJ.R.マクディ
ビット(McDivitt)の方法に従って製造}に置き換え、還
流時間を8〜9時間にした以外は、例5と同じ量、操作
及び反応成分を用いて実験を繰り返した。本例の明るい
帯黄茶色で粘性のある液状生成物17.3g(収率95%)が
得られた。これはアセトン及びヘキサンに可溶であり、
H2 Oには部分的に可溶だった。 分析: 計算値:C, 57.9; H, 8.37; N, 3.75 実測値:C, 58.2; H, 8.49; N, 3.28。
(2,2'-琥珀酸)のビス(4,4'-トリデシルエステル)の製
造 1,3,4-チアジアゾールジメルカプチドを1,2,4-チアジア
ゾールのジカリウムジメルカプチド {「ジャーナル・オブ・オルガニック・ケミストリー
(Journal of Organic Chemistry) 」第36巻、第14〜18
頁(1971年)のW.A.テイラー(Thaler)及びJ.R.マクディ
ビット(McDivitt)の方法に従って製造}に置き換え、還
流時間を8〜9時間にした以外は、例5と同じ量、操作
及び反応成分を用いて実験を繰り返した。本例の明るい
帯黄茶色で粘性のある液状生成物17.3g(収率95%)が
得られた。これはアセトン及びヘキサンに可溶であり、
H2 Oには部分的に可溶だった。 分析: 計算値:C, 57.9; H, 8.37; N, 3.75 実測値:C, 58.2; H, 8.49; N, 3.28。
【0024】例10 2−ブロム琥珀酸の4−オレイルエステルの製造 オレイルアルコール並びに以下の量:2−ブロム琥珀酸
無水物17.9g(0.1モル)、オレイルアルコール28.2g
(0.105モル)及びテトラヒドロフラン 100ミリリット
ル:を用いて、例2の実験を繰り返した。本例の中ぐら
いの暗さで帯黄茶色の液状生成物45.2gが得られた。こ
れには、未反応のオレイルアルコール少量が混入してい
た。 分析: 計算値:C, 59.1; H, 8.79; Br, 17.9 実測値:C, 59.7; H, 9.06; Br, 16.6。
無水物17.9g(0.1モル)、オレイルアルコール28.2g
(0.105モル)及びテトラヒドロフラン 100ミリリット
ル:を用いて、例2の実験を繰り返した。本例の中ぐら
いの暗さで帯黄茶色の液状生成物45.2gが得られた。こ
れには、未反応のオレイルアルコール少量が混入してい
た。 分析: 計算値:C, 59.1; H, 8.79; Br, 17.9 実測値:C, 59.7; H, 9.06; Br, 16.6。
【0025】例11 2−ブロム琥珀酸の4−オクタデシルエステルの製造 例10と同様に、オクタデシル誘導体を、1モル%だけ過
剰のオクタデカノールを用いて製造した。本例の明るい
淡褐色でワックス状の固体状生成物44.7g(収率99.5
%)を得た。 分析: 計算値:C, 58.8; H, 9.19; Br, 17.8 実測値:C, 58.6; H, 8.8 ; Br, 17.5。
剰のオクタデカノールを用いて製造した。本例の明るい
淡褐色でワックス状の固体状生成物44.7g(収率99.5
%)を得た。 分析: 計算値:C, 58.8; H, 9.19; Br, 17.8 実測値:C, 58.6; H, 8.8 ; Br, 17.5。
【0026】例12 [(1,2,4-チアジアゾール−3,5-ジイル)ジチオ]-ビス
(2,2'-琥珀酸)のビス(4,4'-オレイルエステル)の製造 ブロム琥珀酸のトリデシルエステルをブロム琥珀酸のオ
レイルエステル(例10)に置き換えた以外は、例9の実
験を繰り返した。本例の明るい帯黄茶色で粘性のある液
状生成物が90%ので得られた。これはアセトン及びパラ
フィン系鉱油に可溶だった。パラフィンオイル中におけ
る耐酸化特性の結果を表IIに挙げる。 分析: 計算値:C, 62.5; H, 8.90; N, 3.17 実測値:C, 62.2; H, 8.85; N, 3.12。
(2,2'-琥珀酸)のビス(4,4'-オレイルエステル)の製造 ブロム琥珀酸のトリデシルエステルをブロム琥珀酸のオ
レイルエステル(例10)に置き換えた以外は、例9の実
験を繰り返した。本例の明るい帯黄茶色で粘性のある液
状生成物が90%ので得られた。これはアセトン及びパラ
フィン系鉱油に可溶だった。パラフィンオイル中におけ
る耐酸化特性の結果を表IIに挙げる。 分析: 計算値:C, 62.5; H, 8.90; N, 3.17 実測値:C, 62.2; H, 8.85; N, 3.12。
【0027】例13 [(1,2,4-チアジアゾール−3,5-ジイル)ジチオ]-ビス
(2,2'-琥珀酸)のビス(4,4'-オクタデシルエステル)の
製造 例10のオレイルエステル誘導体を例11のオクタデシルエ
ステル誘導体に置き換えて例12の実験を繰り返して、本
例のワックス状で薄い帯黄茶色の固体状生成物が84%の
収率で得られた。融点41〜43℃だった。 これはヘキサン
に可溶であり、アセトンに僅かに可溶だった。 分析: 計算値:C, 62.3; H, 9.31; N, 3.16 実測値:C, 62.4; H, 9.48; N, 2.82。
(2,2'-琥珀酸)のビス(4,4'-オクタデシルエステル)の
製造 例10のオレイルエステル誘導体を例11のオクタデシルエ
ステル誘導体に置き換えて例12の実験を繰り返して、本
例のワックス状で薄い帯黄茶色の固体状生成物が84%の
収率で得られた。融点41〜43℃だった。 これはヘキサン
に可溶であり、アセトンに僅かに可溶だった。 分析: 計算値:C, 62.3; H, 9.31; N, 3.16 実測値:C, 62.4; H, 9.48; N, 2.82。
【0028】例14 2−ブロム−4−ドデシルアミノ−4−オキソブタン酸
の製造 ヘキサン30ミリリットル中にドデシルアミン 9.3g(0.
05モル)を含有させた溶液を、ヘキサン70ミリリットル
中に2−ブロム琥珀酸無水物 9.0g(0.05モル)を含有
させた撹拌した混合物に、5〜10℃において15分かけて
滴下した。この反応は発熱反応であり、この混合物をさ
らに15分間冷却浴中で撹拌した。その結果、温度が15℃
に上昇し、反応は白色エマルションの外観をもたらし
た。ヘキサン100 ミリリットルを添加し、周囲温度にお
いて24時間撹拌を続けた。白色の不溶性固体をろ別し、
ヘキサンで数回洗浄し、次いで減圧下、50℃において乾
燥させて、本例の白色で僅かにワックス状の固体状生成
物16.1g(収率89%)を得た。融点62〜70℃(不明
瞭)。 分析: 計算値:C,52.8;H,8.30;Br,21.9;N,3.84 実測値:C,53.2;H,8.78;Br,23.1;N,3.96 。
の製造 ヘキサン30ミリリットル中にドデシルアミン 9.3g(0.
05モル)を含有させた溶液を、ヘキサン70ミリリットル
中に2−ブロム琥珀酸無水物 9.0g(0.05モル)を含有
させた撹拌した混合物に、5〜10℃において15分かけて
滴下した。この反応は発熱反応であり、この混合物をさ
らに15分間冷却浴中で撹拌した。その結果、温度が15℃
に上昇し、反応は白色エマルションの外観をもたらし
た。ヘキサン100 ミリリットルを添加し、周囲温度にお
いて24時間撹拌を続けた。白色の不溶性固体をろ別し、
ヘキサンで数回洗浄し、次いで減圧下、50℃において乾
燥させて、本例の白色で僅かにワックス状の固体状生成
物16.1g(収率89%)を得た。融点62〜70℃(不明
瞭)。 分析: 計算値:C,52.8;H,8.30;Br,21.9;N,3.84 実測値:C,53.2;H,8.78;Br,23.1;N,3.96 。
【0029】例15 [(1,2,4-チアジアゾール−3,5-ジイル)ジチオ]-ビス
[2,2'-(4-ドデシルアミノ-4−オキソ)-ブタン酸]の製
造 無水エタノール50ミリリットル中に例14のモノアミド化
合物13.1g(0.036モル)を含有させて熱した溶液を、前
記のW.A.テイラー及びJ.R.マクディビットの方法に従っ
て製造した1,2,4-チアジアゾールのジカリウムジメルカ
プチド 4.1g(0.018モル)の撹拌した混合物に徐々に添
加した。得られた混合物は著しく濁った。これを9時間
還流した。白色の不溶性固体をろ別し、氷冷した無水エ
タノール2.5 ミリリットルで2回洗浄した。この洗液は
ろ液に添加した。減圧下、60℃において乾燥させた後
に、水溶性の白色固体 3.7gが得られた。これはKBr
の計算量の86%である。ろ液を約5mmHgの圧力下、60℃
においてストリッピングして、帯黄茶色の残渣13.4gを
得た。これを熱エーテル 200ミリリットルに溶解させ
て、濁った溶液を得た。これをろ過して、ろ過器上に採
集された少量の白色固体を捨てた。ろ液は水 100ミリリ
ットルで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、次
いで蒸気浴上で加熱して溶媒及び揮発性物質を除去し
た。最後に残渣を前記のように乾燥させて、本例の帯黄
茶色で僅かに柔らかい固体状生成物10.1g(収率78%)
を得た。これは水に不溶であり、アセトンに可溶だっ
た。 分析: 計算値:C, 57.0; H, 8.43; N, 7.81 実測値:C, 57.1; H, 9.33; N, 7.45。
[2,2'-(4-ドデシルアミノ-4−オキソ)-ブタン酸]の製
造 無水エタノール50ミリリットル中に例14のモノアミド化
合物13.1g(0.036モル)を含有させて熱した溶液を、前
記のW.A.テイラー及びJ.R.マクディビットの方法に従っ
て製造した1,2,4-チアジアゾールのジカリウムジメルカ
プチド 4.1g(0.018モル)の撹拌した混合物に徐々に添
加した。得られた混合物は著しく濁った。これを9時間
還流した。白色の不溶性固体をろ別し、氷冷した無水エ
タノール2.5 ミリリットルで2回洗浄した。この洗液は
ろ液に添加した。減圧下、60℃において乾燥させた後
に、水溶性の白色固体 3.7gが得られた。これはKBr
の計算量の86%である。ろ液を約5mmHgの圧力下、60℃
においてストリッピングして、帯黄茶色の残渣13.4gを
得た。これを熱エーテル 200ミリリットルに溶解させ
て、濁った溶液を得た。これをろ過して、ろ過器上に採
集された少量の白色固体を捨てた。ろ液は水 100ミリリ
ットルで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、次
いで蒸気浴上で加熱して溶媒及び揮発性物質を除去し
た。最後に残渣を前記のように乾燥させて、本例の帯黄
茶色で僅かに柔らかい固体状生成物10.1g(収率78%)
を得た。これは水に不溶であり、アセトンに可溶だっ
た。 分析: 計算値:C, 57.0; H, 8.43; N, 7.81 実測値:C, 57.1; H, 9.33; N, 7.45。
【0030】例16 [(1,2,4-チアジアゾール−3,5-ジイル)ジチオ]-ビス
(2,2'-琥珀酸)のビス(ジトリデシルエステル) 例2の2−ブロム琥珀酸4−トリデシルを例3の2−ブ
ロム琥珀酸ジトリデシルに置き換えた以外は、例9と同
じモル比、操作及び反応成分を用いて実験を繰り返し
た。本例の薄黄色の粘性のある液状粗生成物を収率92%
で得た。これはアセトン及びヘキサンに可溶であり、水
に不溶だった。分析: 計算値:C, 66.98;H,10.34; N, 2.52 実測値:C, 65.7 ;H, 9.77; N, 1.98。
(2,2'-琥珀酸)のビス(ジトリデシルエステル) 例2の2−ブロム琥珀酸4−トリデシルを例3の2−ブ
ロム琥珀酸ジトリデシルに置き換えた以外は、例9と同
じモル比、操作及び反応成分を用いて実験を繰り返し
た。本例の薄黄色の粘性のある液状粗生成物を収率92%
で得た。これはアセトン及びヘキサンに可溶であり、水
に不溶だった。分析: 計算値:C, 66.98;H,10.34; N, 2.52 実測値:C, 65.7 ;H, 9.77; N, 1.98。
【0031】
【表1】
【表2】
Claims (1)
- 【請求項1】 2−ブロム琥珀酸の4−トリデシルモノ
エステル、2−ブロム琥珀酸ジトリデシル、2−ブロム
琥珀酸の4−オレイルモノエステル、2−ブロム琥珀酸
の4−オクタデシルモノエステル及び2−ブロム−4−
ドデシルアミノ−4−オキソブタン酸より成る群から選
択される化合物。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US78372885A | 1985-10-03 | 1985-10-03 | |
US783728 | 1985-10-03 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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JPH07108882B2 JPH07108882B2 (ja) | 1995-11-22 |
Family
ID=25130209
Family Applications (3)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61231360A Expired - Lifetime JPH0755940B2 (ja) | 1985-10-03 | 1986-10-01 | チアジアゾール化合物 |
JP5260378A Expired - Lifetime JPH0726109B2 (ja) | 1985-10-03 | 1993-09-27 | 多機能性チアジアゾールを含有する潤滑剤 |
JP5260379A Expired - Lifetime JPH07108882B2 (ja) | 1985-10-03 | 1993-09-27 | 多機能性チアジアゾール製造用の中間体化合物 |
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---|---|---|---|
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JP5260378A Expired - Lifetime JPH0726109B2 (ja) | 1985-10-03 | 1993-09-27 | 多機能性チアジアゾールを含有する潤滑剤 |
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---|---|
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JP (3) | JPH0755940B2 (ja) |
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US5102568A (en) * | 1985-10-15 | 1992-04-07 | Atochem North America, Inc. | Thiadiazole compounds and lubricant additives thereof |
US5055584A (en) * | 1987-05-04 | 1991-10-08 | Karol Thomas J | Maleic derivatives of 2,5-dimercapto-1,3,4-thiadiazoles and lubricating compositions containing same |
GB8728675D0 (en) * | 1987-12-08 | 1988-01-13 | Ciba Geigy Ag | Compounds & compositions |
US4880437A (en) * | 1988-03-21 | 1989-11-14 | R. T. Vanderbilt Company, Inc. | Fuel compositions containing maleic derivatives of 2,5-dimercapto-1,3,4-thiadiazole |
GB8911287D0 (en) * | 1989-05-17 | 1989-07-05 | Ciba Geigy Ag | Lubricant compositions |
US5138065A (en) * | 1991-05-09 | 1992-08-11 | R. T. Vanderbilt Company, Inc. | Polyether glycol derivatives of 2,5-dimercapto-1,3,4-thiadiazole |
EP0524145B1 (de) * | 1991-07-17 | 1999-01-27 | Ciba Specialty Chemicals Holding Inc. | Multifunktionelle Schmierstoff-Additive |
US5597785A (en) * | 1991-10-02 | 1997-01-28 | R. T. Vanderbilt Company, Inc. | Succinimide derivatives of 2,5-dimercapto-1,3,4-thiadiazole |
US5205945A (en) * | 1991-10-18 | 1993-04-27 | Mobil Oil Corporation | Multifunctional additives |
US5516442A (en) * | 1992-09-01 | 1996-05-14 | Texaco Inc. | Polymeric thioheterocyclic rust and corrosion inhibiting marine diesel engine lubricant additives |
EP1266951A3 (en) * | 1999-10-20 | 2003-06-18 | R.T. Vanderbilt Company, Inc. | Thiadiazole additives and lubricating compositions containing the same |
US20050041395A1 (en) * | 2003-08-21 | 2005-02-24 | The Lubrizol Corporation | Multifunctional dispersants |
US20090298728A1 (en) * | 2004-12-17 | 2009-12-03 | Brouse Robert J | Lubricants, Greases and Aqueous Fluids Containing Additives Derived from Dimercaptothiadiazole Polymers |
CN112080329B (zh) * | 2020-09-21 | 2021-07-23 | 中国科学院兰州化学物理研究所 | 一种多壁碳纳米管类纳米减摩剂及其应用 |
Family Cites Families (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US2836564A (en) * | 1954-10-28 | 1958-05-27 | Standard Oil Co | Corrosion inhibitors and compositions containing the same |
US3072669A (en) * | 1960-03-28 | 1963-01-08 | Eastman Kodak Co | Organophosphorus derivatives of 1, 2, 3-thiadiazole |
US3787434A (en) * | 1972-03-27 | 1974-01-22 | Fmc Corp | Herbicidal 1,2,3-thiadiazol-5-yl ureas |
GB1428656A (en) * | 1972-04-25 | 1976-03-17 | Cooper Ltd Ethyl | Phosphorus-containding thiadiazole derivatives and their use as lubricant additives |
JPS4924963A (ja) * | 1972-06-27 | 1974-03-05 | ||
US3899502A (en) * | 1973-05-14 | 1975-08-12 | Monsanto Co | 1,2,4-Thiadiazol-3,5-diyl-sulfenamides |
US4193882A (en) * | 1973-07-06 | 1980-03-18 | Mobil Oil Corporation | Corrosion inhibited lubricant composition |
US4039552A (en) * | 1975-03-05 | 1977-08-02 | Exxon Research And Engineering Company | Two phase process for the preparation of azole and azoline disulfides |
US4358597A (en) * | 1976-09-20 | 1982-11-09 | Standard Oil Company (Indiana) | Thiocarbamates of 1,3,4-thiadiazole-2,5-dithiol |
GB1574430A (en) * | 1977-04-19 | 1980-09-10 | Fisons Ltd | Plant growth regulating 3-phenyl-1,2,4-thiadiazol derivate |
DE2728523C2 (de) * | 1977-06-23 | 1986-02-27 | Schering AG, 1000 Berlin und 4709 Bergkamen | 4-Methyl-1,2,3-thiadiazol-5-carbonsäure-(cyclohexylmethyl)-amid, Mittel mit herbizider und wachstumsregulatorischer Wirkung enthaltend diese Verbindung sowie Verfahren zu seiner Herstellung |
US4584114A (en) * | 1980-12-19 | 1986-04-22 | Mobil Oil Corporation | Multifunctional lubricant additives and compositions thereof |
JPS60125843A (ja) * | 1983-12-12 | 1985-07-05 | Fuji Photo Film Co Ltd | カラ−写真感光材料の処理方法 |
-
1986
- 1986-07-23 DE DE8686110156T patent/DE3681410D1/de not_active Expired - Fee Related
- 1986-07-23 DE DE198686110156T patent/DE223916T1/de active Pending
- 1986-07-23 EP EP86110156A patent/EP0223916B1/en not_active Expired
- 1986-07-24 CA CA000514582A patent/CA1283920C/en not_active Expired - Lifetime
- 1986-10-01 JP JP61231360A patent/JPH0755940B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1988
- 1988-09-06 US US07/244,608 patent/US4902804A/en not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-09-27 JP JP5260378A patent/JPH0726109B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1993-09-27 JP JP5260379A patent/JPH07108882B2/ja not_active Expired - Lifetime
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EP0223916A1 (en) | 1987-06-03 |
JPS62111973A (ja) | 1987-05-22 |
JPH07108882B2 (ja) | 1995-11-22 |
CA1283920C (en) | 1991-05-07 |
JPH0755940B2 (ja) | 1995-06-14 |
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US4902804A (en) | 1990-02-20 |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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