JPH0755940B2 - チアジアゾール化合物 - Google Patents
チアジアゾール化合物Info
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- JPH0755940B2 JPH0755940B2 JP61231360A JP23136086A JPH0755940B2 JP H0755940 B2 JPH0755940 B2 JP H0755940B2 JP 61231360 A JP61231360 A JP 61231360A JP 23136086 A JP23136086 A JP 23136086A JP H0755940 B2 JPH0755940 B2 JP H0755940B2
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- C07D285/01—Five-membered rings
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- C10—PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
- C10M—LUBRICATING COMPOSITIONS; USE OF CHEMICAL SUBSTANCES EITHER ALONE OR AS LUBRICATING INGREDIENTS IN A LUBRICATING COMPOSITION
- C10M2219/00—Organic non-macromolecular compounds containing sulfur, selenium or tellurium as ingredients in lubricant compositions
- C10M2219/10—Heterocyclic compounds containing sulfur, selenium or tellurium compounds in the ring
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Lubricants (AREA)
- Nitrogen- Or Sulfur-Containing Heterocyclic Ring Compounds With Rings Of Six Or More Members (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [発明の背景] この発明は、α−ハロゲン化琥珀酸の半エステル又はア
ミドとチアジアゾールジメルカプチドとの反応生成物か
ら成る新規のチアジアゾール化合物に関する。この化合
物は、多機能性(例えば極圧、耐摩耗、耐酸化及び耐腐
食性)潤滑剤添加剤として有用である。
ミドとチアジアゾールジメルカプチドとの反応生成物か
ら成る新規のチアジアゾール化合物に関する。この化合
物は、多機能性(例えば極圧、耐摩耗、耐酸化及び耐腐
食性)潤滑剤添加剤として有用である。
本発明の化合物は、潤滑剤添加剤としての幾つかの有用
な性質を有する。オイル潤滑剤のほとんどの文献には、
各発明について1つの有用な性質を有する新規の組成物
が開示されている。例えば米国特許第2,836,564号に
は、1つの有用な性質即ち腐食及び(又は)錆防止特性
のみを有する新規の組成物としてのα−ハロゲン化脂肪
族モノカルボン酸と2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジ
アゾールとの縮合生成物が開示されている。さらに、多
機能性潤滑剤添加剤として上記の新規の組成物を使用す
ることを開示又は示唆した文献はなかった。
な性質を有する。オイル潤滑剤のほとんどの文献には、
各発明について1つの有用な性質を有する新規の組成物
が開示されている。例えば米国特許第2,836,564号に
は、1つの有用な性質即ち腐食及び(又は)錆防止特性
のみを有する新規の組成物としてのα−ハロゲン化脂肪
族モノカルボン酸と2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジ
アゾールとの縮合生成物が開示されている。さらに、多
機能性潤滑剤添加剤として上記の新規の組成物を使用す
ることを開示又は示唆した文献はなかった。
本発明に従った有用な性質の1つは、潤滑剤を用いる装
置、特に水蒸気又は水が存在する装置の金属表面が腐食
したり錆びたりするのを防止することである。潤滑性媒
質中に0.03%程度の低い濃度で、海水に60℃において2
日以上接触させた金属表面の錆を防止する。本発明の潤
滑剤の他の有用な性質は、重荷重下で操作し金属に抗し
て金属を滑らせる(これは、慣用の潤滑剤の劣化及び過
度の摩耗をもたらす)場合の機械の金属表面の摩耗及び
摩擦を少なくすることである。また、本発明の新規の添
加剤は、潤滑剤に極圧(EP)及び耐酸化特性を付与す
る。
置、特に水蒸気又は水が存在する装置の金属表面が腐食
したり錆びたりするのを防止することである。潤滑性媒
質中に0.03%程度の低い濃度で、海水に60℃において2
日以上接触させた金属表面の錆を防止する。本発明の潤
滑剤の他の有用な性質は、重荷重下で操作し金属に抗し
て金属を滑らせる(これは、慣用の潤滑剤の劣化及び過
度の摩耗をもたらす)場合の機械の金属表面の摩耗及び
摩擦を少なくすることである。また、本発明の新規の添
加剤は、潤滑剤に極圧(EP)及び耐酸化特性を付与す
る。
EP、耐摩耗性及び錆防止特性を含む、本発明の化合物の
代表的な性能データを表Iに示す。
代表的な性能データを表Iに示す。
[発明の概要] 本発明の化合物は、次の構造: Z1−S−Q−S−Z2 {ここで、Qは1,3,4−チアジアゾール、1,2,4−チアジ
アゾール、1,2,3−チアジアゾール及び1,2,5−チアジア
ゾールより実質的に成る群から選択される2価のチアジ
アゾール環部分であり、 Z1は であり、 Z2は (ここで、R及びRはヒドロキシル、アルコキシ、2
〜22個の炭素原子を含有する直鎖状又は分枝鎖状のアル
ケニルオキシ、アリールアルコキシ、OR′、NHR′及びN
R′R′より実質的に成る群からそれぞれ選択され、 R′及びRは水素、アルキル、1〜22個の炭素原子を
含有する直鎖状又は分枝鎖状のアルケニル、アリールア
ルキル、及び複素環式アルキルより実質的に成る群から
それぞれ選択され、 但し、R、R′、R″及びRの少なくとも1個はそれ
が結合した隣接炭素原子と共にカルボキシル基を形成す
る) である} の化合物並びに前記カルボキシル基がアルカリ金属又は
アミン塩の形にある化合物と定義される。
アゾール、1,2,3−チアジアゾール及び1,2,5−チアジア
ゾールより実質的に成る群から選択される2価のチアジ
アゾール環部分であり、 Z1は であり、 Z2は (ここで、R及びRはヒドロキシル、アルコキシ、2
〜22個の炭素原子を含有する直鎖状又は分枝鎖状のアル
ケニルオキシ、アリールアルコキシ、OR′、NHR′及びN
R′R′より実質的に成る群からそれぞれ選択され、 R′及びRは水素、アルキル、1〜22個の炭素原子を
含有する直鎖状又は分枝鎖状のアルケニル、アリールア
ルキル、及び複素環式アルキルより実質的に成る群から
それぞれ選択され、 但し、R、R′、R″及びRの少なくとも1個はそれ
が結合した隣接炭素原子と共にカルボキシル基を形成す
る) である} の化合物並びに前記カルボキシル基がアルカリ金属又は
アミン塩の形にある化合物と定義される。
適した錆防止をもたらすためには、本発明の化合物は少
なくとも1個のカルボキシル基を含有する(例えば例16
を参照されたい)。
なくとも1個のカルボキシル基を含有する(例えば例16
を参照されたい)。
好ましい化合物は、前記構造において: (1)Qが1,3,4−チアジアゾール部分であり、R′及
びR″が水素であり、そしてR及びRがヒドロキシル
であるもの; (2)R及びRが-OC13H27であり、R′が-C13H27で
あり、R″が水素であり、そしてQが1,3,4−チアジア
ゾール部分であるもの; (3)R及びRが-OC13H27であり、R′が-OC13H27で
あり、R″が水素であり、そしてQが1,3,4−チアジア
ゾール部分であるもののトリエチルアミン、トリエタノ
ールアミン及びトリペンチルアミン塩; (4)R及びRが-OC13H27であり、R′及びR″が水
素であり、そしてQが1,2,4−チアジアゾール部分であ
るもの; (5)R及びRが-OC18H35であり、R′及びR″が水
素であり、そしてQが1,2,4−チアジアゾール部分であ
るもの; (6)R及びRが-OC18H37であり、R′及びR″が水
素であり、そしてQが1,2,4−チアジアゾール部分であ
るもの; (7)R′及びR″が水素であり、 R及びRがNHR′又はNR′2 (ここで、R′は同一であっても異なっていてもよ
く、水素、アルキル、1〜22個の炭素原子を含有する直
鎖状又は分枝鎖状のアルケニル、アリールアルキル、及
び複素環式アルキルより実質的に成る群からそれぞれ選
択される) であるもの; (8)(7)においてR′が-C12H25であるもの: である。
びR″が水素であり、そしてR及びRがヒドロキシル
であるもの; (2)R及びRが-OC13H27であり、R′が-C13H27で
あり、R″が水素であり、そしてQが1,3,4−チアジア
ゾール部分であるもの; (3)R及びRが-OC13H27であり、R′が-OC13H27で
あり、R″が水素であり、そしてQが1,3,4−チアジア
ゾール部分であるもののトリエチルアミン、トリエタノ
ールアミン及びトリペンチルアミン塩; (4)R及びRが-OC13H27であり、R′及びR″が水
素であり、そしてQが1,2,4−チアジアゾール部分であ
るもの; (5)R及びRが-OC18H35であり、R′及びR″が水
素であり、そしてQが1,2,4−チアジアゾール部分であ
るもの; (6)R及びRが-OC18H37であり、R′及びR″が水
素であり、そしてQが1,2,4−チアジアゾール部分であ
るもの; (7)R′及びR″が水素であり、 R及びRがNHR′又はNR′2 (ここで、R′は同一であっても異なっていてもよ
く、水素、アルキル、1〜22個の炭素原子を含有する直
鎖状又は分枝鎖状のアルケニル、アリールアルキル、及
び複素環式アルキルより実質的に成る群からそれぞれ選
択される) であるもの; (8)(7)においてR′が-C12H25であるもの: である。
本発明の化合物を得るための好ましい中間体化合物の中
には、次のものがある: ・2−ブロム琥珀酸モノ−(4−トリデシル)、 ・2−ブロム琥珀酸ジトリデシル、 ・2−ブロム琥珀酸モノ−(4−オレイル)、 ・2−ブロム琥珀酸モノ−(4−オクタデシル)、 ・2−ブロム−4−ドデシルアミノ−4−オキソブタン
酸。
には、次のものがある: ・2−ブロム琥珀酸モノ−(4−トリデシル)、 ・2−ブロム琥珀酸ジトリデシル、 ・2−ブロム琥珀酸モノ−(4−オレイル)、 ・2−ブロム琥珀酸モノ−(4−オクタデシル)、 ・2−ブロム−4−ドデシルアミノ−4−オキソブタン
酸。
本発明の新規のオイル添加剤化合物の中には、前記のカ
ルボキシル基を有する化合物と、前記の有用な性質を高
めるためにこのカルボキシル基がアルカリ金属又はアミ
ン塩の形にある化合物とが包含される。
ルボキシル基を有する化合物と、前記の有用な性質を高
めるためにこのカルボキシル基がアルカリ金属又はアミ
ン塩の形にある化合物とが包含される。
本発明の潤滑剤は、潤滑粘度を有する大量のグリース又
はオイルと、該グリース又はオイルの特性を高めるため
の潤滑剤添加剤としての少量の前記した本発明の化合物
とから成ると定義される。
はオイルと、該グリース又はオイルの特性を高めるため
の潤滑剤添加剤としての少量の前記した本発明の化合物
とから成ると定義される。
[発明の具体的な説明] 本発明の新規の組成物は、2−ハロ琥珀酸のモノエステ
ル又はモノアミドとアルカリ金属チアジアゾールジメル
カプチドとの反応生成物であり、この反応は次式に従
う: (式中、M=Na、K、Li、NH4 R=OR′、NHR′、NR′2) また、次の構造: を有するモノカルボキシ反応生成物を得るためにチアジ
アゾールジメルカプチドを前記のモノエステル又はモノ
アミド1モル及びジエステル又はジアミド1モルと反応
させることもできる。
ル又はモノアミドとアルカリ金属チアジアゾールジメル
カプチドとの反応生成物であり、この反応は次式に従
う: (式中、M=Na、K、Li、NH4 R=OR′、NHR′、NR′2) また、次の構造: を有するモノカルボキシ反応生成物を得るためにチアジ
アゾールジメルカプチドを前記のモノエステル又はモノ
アミド1モル及びジエステル又はジアミド1モルと反応
させることもできる。
上記の反応生成物は、次式: のチアジアゾールジメルカプタン(商業的に入手でき
る)をマレイン酸のエステル又はアミド誘導体に付加さ
せることによって製造することもできる。
る)をマレイン酸のエステル又はアミド誘導体に付加さ
せることによって製造することもできる。
中間体の琥珀酸のエステル又はアミド誘導体は、適当な
溶媒中で第1又は第2級のアルコール又はアミンとハロ
琥珀酸無水物とを反応させることによって製造すること
ができる。使用することのできる溶媒の中には、以下の
ものがある:ヘキサン、トルエン、THF及びエーテル。
温度は25〜150℃、好ましくは25〜80℃の範囲である。
溶媒中で第1又は第2級のアルコール又はアミンとハロ
琥珀酸無水物とを反応させることによって製造すること
ができる。使用することのできる溶媒の中には、以下の
ものがある:ヘキサン、トルエン、THF及びエーテル。
温度は25〜150℃、好ましくは25〜80℃の範囲である。
ブロム琥珀酸無水物は、ブロム琥珀酸と塩化アセチルと
を還流し、次いで反応生成物を蒸留することによって製
造することができる。ブロム琥珀酸のジエステルは、そ
の酸を触媒量のp−トリエンスルホン酸の存在下で所望
のアルカノール2モルと共に7時間還流することによっ
て製造される。
を還流し、次いで反応生成物を蒸留することによって製
造することができる。ブロム琥珀酸のジエステルは、そ
の酸を触媒量のp−トリエンスルホン酸の存在下で所望
のアルカノール2モルと共に7時間還流することによっ
て製造される。
チアジアゾールジメルカプチドとブロム琥珀酸誘導体と
の反応は、還流下のエタノール中で6〜12時間、好まし
くは8〜10時間実施される。アセトン、アセトニトリ
ル、テトラヒドロフラン、p−ジオキサン等のような他
の溶媒を使用することもできる。この反応温度の範囲は
25〜150℃、好ましくは70〜100℃である。
の反応は、還流下のエタノール中で6〜12時間、好まし
くは8〜10時間実施される。アセトン、アセトニトリ
ル、テトラヒドロフラン、p−ジオキサン等のような他
の溶媒を使用することもできる。この反応温度の範囲は
25〜150℃、好ましくは70〜100℃である。
[実施例] 以下の実施例は本発明の特定の具体例であり、本発明の
範囲を何ら限定しない。構造は赤外線スペクトルで分析
し、大抵の場合、元素分析によってもまた分析した。
範囲を何ら限定しない。構造は赤外線スペクトルで分析
し、大抵の場合、元素分析によってもまた分析した。
例1 [(1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジイル)ジチオ]−
ビス(2,2′−琥珀酸)の製造 無水エタノール200ml中に純度85%のKOH39.6g(0.6モ
ル)を含有させた溶液約68gを、無水エタノール80ml中
に2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾール15.0g
(0.1モル)を含有させた攪拌したスラリーに10〜15℃
において添加した。得られた混合物を10〜15℃において
30分攪拌し、次いで無水エタノール70ml中にブロム琥珀
酸39.4g(0.2モル)を含有させた透明な溶液を10〜15℃
において15分かけて滴下し、次いで残りのKOH溶液を同
じ温度において15分かけて徐徐に添加した。無水エタノ
ール100mlを添加した後に、反応混合物を冷却浴中で1
時間以上攪拌し、次いで水浴中で周囲温度にて一晩攪拌
した。
ビス(2,2′−琥珀酸)の製造 無水エタノール200ml中に純度85%のKOH39.6g(0.6モ
ル)を含有させた溶液約68gを、無水エタノール80ml中
に2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾール15.0g
(0.1モル)を含有させた攪拌したスラリーに10〜15℃
において添加した。得られた混合物を10〜15℃において
30分攪拌し、次いで無水エタノール70ml中にブロム琥珀
酸39.4g(0.2モル)を含有させた透明な溶液を10〜15℃
において15分かけて滴下し、次いで残りのKOH溶液を同
じ温度において15分かけて徐徐に添加した。無水エタノ
ール100mlを添加した後に、反応混合物を冷却浴中で1
時間以上攪拌し、次いで水浴中で周囲温度にて一晩攪拌
した。
白色の乳濁液様の反応混合物を6時間還流した。反応フ
ラスコの底の固い不溶性の固体をデカンテーションによ
って取り出し、蒸留水500mlに溶解させて過した。
液のpHは約8だった。この液を15℃に冷却し、次いで
20%HClで酸性にしてpH1にした。
ラスコの底の固い不溶性の固体をデカンテーションによ
って取り出し、蒸留水500mlに溶解させて過した。
液のpHは約8だった。この液を15℃に冷却し、次いで
20%HClで酸性にしてpH1にした。
この酸性にした水溶液を5mmHgの圧力下、60℃において
ストリッピングして水及び揮発分を除去し、得られたオ
フホワイト色の固体残渣(僅かに湿っていた)87.9gを
熱アセトン80mlずつで3回抽出した。抽出されなかった
固体を30〜50mmHgの減圧下、約50℃において乾燥させて
白色固体45.3gを得た。これはほとんど無機塩であっ
た。
ストリッピングして水及び揮発分を除去し、得られたオ
フホワイト色の固体残渣(僅かに湿っていた)87.9gを
熱アセトン80mlずつで3回抽出した。抽出されなかった
固体を30〜50mmHgの減圧下、約50℃において乾燥させて
白色固体45.3gを得た。これはほとんど無機塩であっ
た。
アセトン抽出物は活性炭で処理し、次いで蒸気浴上で加
熱して溶媒を除去した。帯赤茶色で非常に粘性のある残
渣を再びエーテルで、次いでテトラヒドロフランで抽出
し、抽出物を重力過して白色固体0.5gを除去した(こ
れは捨てた)。
熱して溶媒を除去した。帯赤茶色で非常に粘性のある残
渣を再びエーテルで、次いでテトラヒドロフランで抽出
し、抽出物を重力過して白色固体0.5gを除去した(こ
れは捨てた)。
透明な液を蒸気浴上で加熱し、赤色残渣を減圧下100
℃において8時間乾燥させて、本例の明黄色の固体状生
成物を77%の収率で得た。融点135〜145℃(不明瞭)。
これはH2O及びアセトンに可溶だった。
℃において8時間乾燥させて、本例の明黄色の固体状生
成物を77%の収率で得た。融点135〜145℃(不明瞭)。
これはH2O及びアセトンに可溶だった。
分析: 計算値:C,31.4;H,2.64;N,7.33;S,25.1 実測値:C,31.8;H,2.76;N,6.51;S,23.5。
例2 2−ブロム琥珀酸の4−トリデシルエステルの製造 ブロム琥珀酸無水物18.4g(0.103モル)、トリデカノー
ル21.6g(0.108モル)及びテトラヒドロフラン100mlの
混合物を周囲温度において1.5時間攪拌し、次いで3時
間還流した。透明な反応混合物を減圧下、60℃において
ストリッピングし、本例の薄い帯黄茶色の液状生成物を
99.6gの収率で得た。
ル21.6g(0.108モル)及びテトラヒドロフラン100mlの
混合物を周囲温度において1.5時間攪拌し、次いで3時
間還流した。透明な反応混合物を減圧下、60℃において
ストリッピングし、本例の薄い帯黄茶色の液状生成物を
99.6gの収率で得た。
分析: 計算値:C,53.8;H,8.24;Br,21.1 実測値:C,54.4;H,8.35;Br,20.7。
例3 2−ブロム琥珀酸ジトリデシルの製造 ブロム琥珀酸19.7g(0.1モル)、トデカノール40.1g
(0.2モル)、p−トルエンスルホン酸0.25g及びトルエ
ン200mlの混合物をディーンスターク(Dean-Stark)ト
ラップを用いて7時間還流した。トラップ中にH2O3.6ml
が集められた。これは、正にこの反応が完結した時の計
算量である。
(0.2モル)、p−トルエンスルホン酸0.25g及びトルエ
ン200mlの混合物をディーンスターク(Dean-Stark)ト
ラップを用いて7時間還流した。トラップ中にH2O3.6ml
が集められた。これは、正にこの反応が完結した時の計
算量である。
反応混合物を重力過し、透明な液を5mmHgの圧力
下、65℃においてストリッピングして液状残渣を得た。
減圧下、60℃において乾燥させて、本例の僅かに濁った
液状生成物54.1g(収各96%)を得た。
下、65℃においてストリッピングして液状残渣を得た。
減圧下、60℃において乾燥させて、本例の僅かに濁った
液状生成物54.1g(収各96%)を得た。
ヘキサンに溶解させ、5%NaHCO3溶液で洗浄し、次いで
水で2回洗浄し、蒸気浴上で溶媒を除去し、そして減圧
下、60℃において残渣を乾燥させることによって生成物
を精製しようと試みたが、透明な無色の液状生成物を得
ることはできなかった。また、試料を、100℃に4時間
加熱しても何の効果を得ることもできなかった。粗生成
物の蒸留はしなかった。しかしながら、赤外線スペクト
ルは所望の構造に一致した。
水で2回洗浄し、蒸気浴上で溶媒を除去し、そして減圧
下、60℃において残渣を乾燥させることによって生成物
を精製しようと試みたが、透明な無色の液状生成物を得
ることはできなかった。また、試料を、100℃に4時間
加熱しても何の効果を得ることもできなかった。粗生成
物の蒸留はしなかった。しかしながら、赤外線スペクト
ルは所望の構造に一致した。
例4 [(1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジイル)ジチオ]−
ビス(2,2′−琥珀酸)のトリス(トリデシルエステ
ル)の製造 メタノール中にKOHを含有させた溶液をメタノール中に
2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾールを含有させ
たスラリー中にゆっくりに添加(但し、KOH及び2,5−ジ
メルカプト−1,3,4−チアジアゾールは1:1のモル比で用
いた)し、次いで15分間還流することによって、2,5−
ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾールのモノカリウム
メルカプチドを製造した。暗赤色の反応混合物を過
し、20〜30mmHgの真空下、約50℃において溶媒をストリ
ッピングして、モノカリウム塩の帯緑黄色の固体を95%
の収率で得た。
ビス(2,2′−琥珀酸)のトリス(トリデシルエステ
ル)の製造 メタノール中にKOHを含有させた溶液をメタノール中に
2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾールを含有させ
たスラリー中にゆっくりに添加(但し、KOH及び2,5−ジ
メルカプト−1,3,4−チアジアゾールは1:1のモル比で用
いた)し、次いで15分間還流することによって、2,5−
ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾールのモノカリウム
メルカプチドを製造した。暗赤色の反応混合物を過
し、20〜30mmHgの真空下、約50℃において溶媒をストリ
ッピングして、モノカリウム塩の帯緑黄色の固体を95%
の収率で得た。
無水メタノール100ml中に2−ブロム琥珀酸ジトリデシ
ル14.05g(0.025モル)を含有させた溶液を、無水エタ
ノール50ml中に上記のモノカリウムメルカプチド4.7g
(0.025モル)を含有させた攪拌したスラリー中に一度
に全部添加した。次いでこの混合物を8時間還流して
過した。白色沈殿を少量ずつの冷たい無水エタノールで
2回洗浄した。この洗液は液に添加した。乾燥させた
沈殿の重量は2.6gだった。副生成物のKBrの計算量は3.0
gだった。
ル14.05g(0.025モル)を含有させた溶液を、無水エタ
ノール50ml中に上記のモノカリウムメルカプチド4.7g
(0.025モル)を含有させた攪拌したスラリー中に一度
に全部添加した。次いでこの混合物を8時間還流して
過した。白色沈殿を少量ずつの冷たい無水エタノールで
2回洗浄した。この洗液は液に添加した。乾燥させた
沈殿の重量は2.6gだった。副生成物のKBrの計算量は3.0
gだった。
液を氷中で5〜8℃に冷却した後に、無水エタノール
40ml中にKOH1.65g(0.025モル)を含有させた容器を添
加した。攪拌した混合物の温度が12℃に上昇した。氷浴
を取り除き、周囲温度において30分攪拌を続けた。この
攪拌した反応混合物に、無水エタノール10ml中に2−ブ
ロム琥珀酸4−トリデジル9.5g(0.025モル)を含有さ
せた溶液を滴下し、次いで12時間還流した。白色沈殿を
別し、ヘキサンで数回洗浄し、次いで乾燥させて重量
2.7gにした(KBrの計算量は3.0g)。
40ml中にKOH1.65g(0.025モル)を含有させた容器を添
加した。攪拌した混合物の温度が12℃に上昇した。氷浴
を取り除き、周囲温度において30分攪拌を続けた。この
攪拌した反応混合物に、無水エタノール10ml中に2−ブ
ロム琥珀酸4−トリデジル9.5g(0.025モル)を含有さ
せた溶液を滴下し、次いで12時間還流した。白色沈殿を
別し、ヘキサンで数回洗浄し、次いで乾燥させて重量
2.7gにした(KBrの計算量は3.0g)。
透明な液を10mmHgの圧力下、60℃においてストリッピ
ングして溶媒を除去した。明るい帯黄茶色で粘性のある
液状残渣25.4gが得られ、これをヘキサン150mlに溶解さ
せた。得られた溶液を水道水及び塩化ナトリウム飽和溶
液で3回洗浄してエマルションを壊した。無水硫酸ナト
リウムで脱水した後、ヘキサン洗液を上記のようにスト
リッピングし、減圧下、50℃において残渣を乾燥させ
て、本例の明るい帯黄茶色で僅かに粘性のある液状生成
物22.0g(収率91.8%)を得た。パラフィンオイル中に
おける耐酸化特性の結果を表IIに示す。
ングして溶媒を除去した。明るい帯黄茶色で粘性のある
液状残渣25.4gが得られ、これをヘキサン150mlに溶解さ
せた。得られた溶液を水道水及び塩化ナトリウム飽和溶
液で3回洗浄してエマルションを壊した。無水硫酸ナト
リウムで脱水した後、ヘキサン洗液を上記のようにスト
リッピングし、減圧下、50℃において残渣を乾燥させ
て、本例の明るい帯黄茶色で僅かに粘性のある液状生成
物22.0g(収率91.8%)を得た。パラフィンオイル中に
おける耐酸化特性の結果を表IIに示す。
分析: 計算値:C,63.3;H,9.54;N,3.01 実測値:C,63.1;H,9.43;N,2.83。
例5 [(1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジイル)ジチオ]−
ビス(2,2′−琥珀酸)のビス(4,4′−トリデシルエス
テル)の製造 2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾールのジカリウ
ムジメルカプチドを、例4の操作に従って、無水エタノ
ール100ml中で2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾ
ール3.8g(0.025モル)を水酸化カリウム3.3g(0.05モ
ル)と反応させることによって製造した。
ビス(2,2′−琥珀酸)のビス(4,4′−トリデシルエス
テル)の製造 2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾールのジカリウ
ムジメルカプチドを、例4の操作に従って、無水エタノ
ール100ml中で2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾ
ール3.8g(0.025モル)を水酸化カリウム3.3g(0.05モ
ル)と反応させることによって製造した。
無水エタノール50ml中に2−ブロム琥珀酸4−トリデシ
ル(例2)19.0g(0.05モル)を含有させた溶液を、上
記の攪拌したジカリウムメルカプチド溶液中に15分かけ
て滴下した。数分攪拌した後に、無水エタノール50mlを
追加し、得られた混合物を6時間還流した。白色沈殿を
別し、冷たい無水エタノールで数回洗浄し、次いで減
圧下、60℃において乾燥させて、白色固体5.35gを得た
(KBrの計算量は5.95g)。液をエタノール洗液と一緒
にして、1mmHgの圧力下、65℃においてストリッピング
して溶媒を除去した。粘性のある液状残渣19.7gが得ら
れ、これをヘキサン200ml中に再び溶解させて濁った溶
液を得た。この溶液は重力過によって完全に透明には
ならなかった。この液を例4と同様に水で洗浄し、乾
燥させ、ストリッピングして、粘性液体16.9g(収率93
%)を得た。これは、放置しておくと固化して、本発明
のオフホワイト色の柔らかい固体状生成物になった。
ル(例2)19.0g(0.05モル)を含有させた溶液を、上
記の攪拌したジカリウムメルカプチド溶液中に15分かけ
て滴下した。数分攪拌した後に、無水エタノール50mlを
追加し、得られた混合物を6時間還流した。白色沈殿を
別し、冷たい無水エタノールで数回洗浄し、次いで減
圧下、60℃において乾燥させて、白色固体5.35gを得た
(KBrの計算量は5.95g)。液をエタノール洗液と一緒
にして、1mmHgの圧力下、65℃においてストリッピング
して溶媒を除去した。粘性のある液状残渣19.7gが得ら
れ、これをヘキサン200ml中に再び溶解させて濁った溶
液を得た。この溶液は重力過によって完全に透明には
ならなかった。この液を例4と同様に水で洗浄し、乾
燥させ、ストリッピングして、粘性液体16.9g(収率93
%)を得た。これは、放置しておくと固化して、本発明
のオフホワイト色の柔らかい固体状生成物になった。
分析:
計算値:C,57.9;H,8.37;N,3.7
5 実測値:C,58.2;H,8.68;N,3.54。
計算値:C,57.9;H,8.37;N,3.7
5 実測値:C,58.2;H,8.68;N,3.54。
例6 [(1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジイル)ジチオ]−
ビス(2,2′−琥珀酸)のトリエチルアミン塩の製造 ヘキサン25ml中にトリエチルアミン0.51g(0.005モル)
を含有させた溶液を、ヘキサン100ml中に例5の生成物
1.8g(0.0025モル)を含有させた攪拌した溶液に徐々に
添加した。この混合物はすぐに濁り、これを周囲温度に
おいて一晩攪拌した。次いで2時間還流した。粘性のあ
る底部の小さい層を分離し、ヘキサンで洗浄し乾燥さ
て、粘性のある明るい帯黄茶色の物質1.7gを得た。これ
は、水及びアセトンに可溶だった。赤外線スペクトル
は、この生成物(B)がアミン塩であるということを示
した。ヘキサン層を蒸気浴上で加熱して、無色の柔らか
い残渣を得た。減圧下、60℃において乾燥させた後の重
量は0.5gだった。これを(A)とする。副生成物(A)
はヘキサン及びオイルに可溶であるが、水に不溶だっ
た。これはアミド誘導体であると思われるが、その構造
は決定されなかった。
ビス(2,2′−琥珀酸)のトリエチルアミン塩の製造 ヘキサン25ml中にトリエチルアミン0.51g(0.005モル)
を含有させた溶液を、ヘキサン100ml中に例5の生成物
1.8g(0.0025モル)を含有させた攪拌した溶液に徐々に
添加した。この混合物はすぐに濁り、これを周囲温度に
おいて一晩攪拌した。次いで2時間還流した。粘性のあ
る底部の小さい層を分離し、ヘキサンで洗浄し乾燥さ
て、粘性のある明るい帯黄茶色の物質1.7gを得た。これ
は、水及びアセトンに可溶だった。赤外線スペクトル
は、この生成物(B)がアミン塩であるということを示
した。ヘキサン層を蒸気浴上で加熱して、無色の柔らか
い残渣を得た。減圧下、60℃において乾燥させた後の重
量は0.5gだった。これを(A)とする。副生成物(A)
はヘキサン及びオイルに可溶であるが、水に不溶だっ
た。これはアミド誘導体であると思われるが、その構造
は決定されなかった。
例7 トリエタノールアミン塩誘導体の製造 トリエチルアミンをトリエタノールアミンに、ヘキサン
をテトラヒドロフランに置き換えた以外は、例6の実験
を繰り返した。明るい帯黄茶色の半固体状物質が得られ
た。これは水及びアセトンに可溶であり、ヘキサン及び
オイルに不溶だった。赤外線スペクトルは、塩反応生成
物の構造に一致した。
をテトラヒドロフランに置き換えた以外は、例6の実験
を繰り返した。明るい帯黄茶色の半固体状物質が得られ
た。これは水及びアセトンに可溶であり、ヘキサン及び
オイルに不溶だった。赤外線スペクトルは、塩反応生成
物の構造に一致した。
例8 トリペンチルアミン塩誘導体の製造 トリエチルアミンをトリペンチルアミンに置き換えた以
外は、例6の実験を再び繰り返した。暗く僅かに粘性の
ある帯黄茶色の物質が100%の収率で得られた。この生
成物は水に不溶であり、アセトンに可溶であり、パラフ
ィン系鉱油に一部可溶だった。
外は、例6の実験を再び繰り返した。暗く僅かに粘性の
ある帯黄茶色の物質が100%の収率で得られた。この生
成物は水に不溶であり、アセトンに可溶であり、パラフ
ィン系鉱油に一部可溶だった。
例9 [(1,2,4−チアジアゾール−3,5−ジイル)ジチオ]−
ビス(2,2′−琥珀酸)のビス(4,4′−トリデシルエス
テル)の製造 1,3,4−チアジアゾールジメルカプチドを1,2,4−チアジ
アゾールのジカリウムジメルカプチド{「ジャーナル・
オブ・オルガニック・ケミストリー(Journal of Organ
icChemistry)」第36巻、第14〜18頁(1971年)のW.A.
テイラー(Thaler)及びJ.R.アクディビット(McDivit
t)の方法に従って製造}に置き換え、還流時間を8〜
9時間にした以外は、例5と同じ量、操作及び反応成分
を用いて実験を繰り返した。本例の明るい帯黄茶色で粘
性のある液状生成物17.3g(収率95%)が得られた。こ
れはアセトン及びヘキサンに可溶であり、H2Oには部分
的に可溶だった。
ビス(2,2′−琥珀酸)のビス(4,4′−トリデシルエス
テル)の製造 1,3,4−チアジアゾールジメルカプチドを1,2,4−チアジ
アゾールのジカリウムジメルカプチド{「ジャーナル・
オブ・オルガニック・ケミストリー(Journal of Organ
icChemistry)」第36巻、第14〜18頁(1971年)のW.A.
テイラー(Thaler)及びJ.R.アクディビット(McDivit
t)の方法に従って製造}に置き換え、還流時間を8〜
9時間にした以外は、例5と同じ量、操作及び反応成分
を用いて実験を繰り返した。本例の明るい帯黄茶色で粘
性のある液状生成物17.3g(収率95%)が得られた。こ
れはアセトン及びヘキサンに可溶であり、H2Oには部分
的に可溶だった。
分析:
計算値:C,57.9;H,8.37;N,3.7
5 実測値:C,58.2;H,8.49;N,3.28。
計算値:C,57.9;H,8.37;N,3.7
5 実測値:C,58.2;H,8.49;N,3.28。
例10 2−ブロム琥珀酸の4−オレイルエステルの製造 オレイルアルコール並びに以下の量:2−ブロム琥珀酸無
水物17.9g(0.1モル)、オレイルアルコール28.2g(0.1
05モル)及びテトラヒドロフラン100ml中:を用いて、
例2の実験を繰り返した。本例の中ぐらいの暗さで帯黄
茶色の液状生成物45.2gが得られた。これには、未反応
のオレイルアルコール少量が混入していた。
水物17.9g(0.1モル)、オレイルアルコール28.2g(0.1
05モル)及びテトラヒドロフラン100ml中:を用いて、
例2の実験を繰り返した。本例の中ぐらいの暗さで帯黄
茶色の液状生成物45.2gが得られた。これには、未反応
のオレイルアルコール少量が混入していた。
分析:
計算値:C,59.1;H,8.79;Br,1
7.9 実測値:C,59.7;H,9.06;Br,16.6。
計算値:C,59.1;H,8.79;Br,1
7.9 実測値:C,59.7;H,9.06;Br,16.6。
例11 2−ブロム琥珀酸の4−オクタデシルエステルの製造 例10と同様に、オクタデシル誘導体を、1モル%だけ過
剰のオクタデカノールを用いて製造した。本例の明るい
淡褐色でワックス状の固体状生成物44.7g(収率99.5
%)を得た。
剰のオクタデカノールを用いて製造した。本例の明るい
淡褐色でワックス状の固体状生成物44.7g(収率99.5
%)を得た。
分析:
計算値:C,58.8;H,9.19;Br,1
7.8 実測値:C,58.6;H,8.8 ;Br,17.5。
計算値:C,58.8;H,9.19;Br,1
7.8 実測値:C,58.6;H,8.8 ;Br,17.5。
例12 [(1,2,4−チアジアゾール−3,5−ジイル)ジチオ]−
ビス(2,2′−琥珀酸)のビス(4,4′−オレイルエステ
ル)の製造 ブロム琥珀酸のトリデシルエステルをブロク琥珀酸のオ
レイルエステル(例10)に置き換えた以外は、例9の実
験を繰り返した。本例の明るい帯黄茶色で粘性のある液
状生成物が90%ので得られた。これはアセトン及びパラ
フィン系鉱油に可溶だった。パラフィンオイル中におけ
る耐酸化特性の結果を表IIに挙げる。
ビス(2,2′−琥珀酸)のビス(4,4′−オレイルエステ
ル)の製造 ブロム琥珀酸のトリデシルエステルをブロク琥珀酸のオ
レイルエステル(例10)に置き換えた以外は、例9の実
験を繰り返した。本例の明るい帯黄茶色で粘性のある液
状生成物が90%ので得られた。これはアセトン及びパラ
フィン系鉱油に可溶だった。パラフィンオイル中におけ
る耐酸化特性の結果を表IIに挙げる。
分析:
計算値:C,62.5;H,8.90;N,3.1
7 実測値:C,62.2;H,8.85;N,3.12。
計算値:C,62.5;H,8.90;N,3.1
7 実測値:C,62.2;H,8.85;N,3.12。
例13 [(1,2,4−チアジアゾール−3,5−ジイル)ジチオ]−
ビス(2,2′−琥珀酸)のビス(4,4′−オクタデシルエ
ステル)の製造 例10のオレイルエステル誘導体を例11のオクタデシルエ
ステル誘導体に置き換えて例12の実験を繰り返して、本
例のワックス状で薄い帯黄茶色の固体状生成物が84%の
収率で得られた。融点41〜43℃だった。これはヘキサン
に可溶であり、アセトンに僅かに可溶だった。
ビス(2,2′−琥珀酸)のビス(4,4′−オクタデシルエ
ステル)の製造 例10のオレイルエステル誘導体を例11のオクタデシルエ
ステル誘導体に置き換えて例12の実験を繰り返して、本
例のワックス状で薄い帯黄茶色の固体状生成物が84%の
収率で得られた。融点41〜43℃だった。これはヘキサン
に可溶であり、アセトンに僅かに可溶だった。
分析:
計算値:C,62.3;H,9.31;N,3.1
6 実測値:C,62.4;H,9.48;N,2.82。
計算値:C,62.3;H,9.31;N,3.1
6 実測値:C,62.4;H,9.48;N,2.82。
例14 2−ブロム−4−ドデシルアミノ−4−オキソブタン酸
の製造 ヘキサン30ml中にドデシルアミン9.3g(0.05モル)を含
有させた溶液を、ヘキサン70ml中に2−ブロム琥珀酸無
水物9.0g(0.05モル)を含有させた攪拌した混合物に、
5〜10℃において15分かけて滴下した。この反応は発熱
反応であり、この混合物をさらに15分間冷却浴中で攪拌
した。その結果、温度が15℃に上昇し、反応は白色エマ
ルションの外観をもたらした。ヘキサン100mlを添加
し、周囲温度において24時間攪拌を続けた。白色の不溶
性固体を別し、ヘキサンで数回洗浄し、次いで減圧
下、50℃において乾燥させて、本例の白色で僅かにワッ
クス状の固体状生成物16.1g(収率89%)を得た。融点6
2〜70℃(不明瞭)。
の製造 ヘキサン30ml中にドデシルアミン9.3g(0.05モル)を含
有させた溶液を、ヘキサン70ml中に2−ブロム琥珀酸無
水物9.0g(0.05モル)を含有させた攪拌した混合物に、
5〜10℃において15分かけて滴下した。この反応は発熱
反応であり、この混合物をさらに15分間冷却浴中で攪拌
した。その結果、温度が15℃に上昇し、反応は白色エマ
ルションの外観をもたらした。ヘキサン100mlを添加
し、周囲温度において24時間攪拌を続けた。白色の不溶
性固体を別し、ヘキサンで数回洗浄し、次いで減圧
下、50℃において乾燥させて、本例の白色で僅かにワッ
クス状の固体状生成物16.1g(収率89%)を得た。融点6
2〜70℃(不明瞭)。
分析:
計算値:C,52.8;H,8.30;Br,2
1.9;N,3.84 実測値:C,53.2;H,8.78;Br,23.1;N,3.96。
計算値:C,52.8;H,8.30;Br,2
1.9;N,3.84 実測値:C,53.2;H,8.78;Br,23.1;N,3.96。
例15 [(1,2,4−チアジアゾール−3,5−ジイル)ジチオ]−
ビス(2,2′−(4−ドデシルアミノ−4−オキソ)−
ブタン酸[の製造 無水エタノール50ml中に例14のモノアミド化合物13.1g
(0.036モル)を含有させて熱した溶液を、前記のW.A.
テイラー及びJ.R.マクディビットの方法に従って製造し
た1,2,4−チアジアゾールのジカリウムジメルカプチド
4.1g(0.018モル)の攪拌した混合物に徐々に添加し
た。得られた混合物は著しく濁った。これを9時間還流
した。白色の不溶性固体を別し、氷冷した無水エタノ
ール2.5mlで2回洗浄した。この洗液は液に添加し
た。減圧下、60℃において乾燥させた後に、水溶性の白
色固体3.7gが得られた。これはKBrの計算量の86%であ
る。
ビス(2,2′−(4−ドデシルアミノ−4−オキソ)−
ブタン酸[の製造 無水エタノール50ml中に例14のモノアミド化合物13.1g
(0.036モル)を含有させて熱した溶液を、前記のW.A.
テイラー及びJ.R.マクディビットの方法に従って製造し
た1,2,4−チアジアゾールのジカリウムジメルカプチド
4.1g(0.018モル)の攪拌した混合物に徐々に添加し
た。得られた混合物は著しく濁った。これを9時間還流
した。白色の不溶性固体を別し、氷冷した無水エタノ
ール2.5mlで2回洗浄した。この洗液は液に添加し
た。減圧下、60℃において乾燥させた後に、水溶性の白
色固体3.7gが得られた。これはKBrの計算量の86%であ
る。
液を約5mmHgの圧力下、60℃においてストリッピング
して、帯黄茶色の残渣13.4gを得た。これを熱エーテル2
00mlに溶解させて、濁った溶液を得た。これを過し
て、過器上に採集された少量の白色固体を捨てた。
液は水100mlで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水
し、次いで蒸気浴上で加熱して溶媒及び揮発性物質を除
去した。最後に残渣を前記のように乾燥させて、本例の
帯黄茶色で僅かに柔らかい固体状生成物10.1g(収率78
%)を得た。これは水に不溶であり、アセトンに可溶だ
った。
して、帯黄茶色の残渣13.4gを得た。これを熱エーテル2
00mlに溶解させて、濁った溶液を得た。これを過し
て、過器上に採集された少量の白色固体を捨てた。
液は水100mlで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水
し、次いで蒸気浴上で加熱して溶媒及び揮発性物質を除
去した。最後に残渣を前記のように乾燥させて、本例の
帯黄茶色で僅かに柔らかい固体状生成物10.1g(収率78
%)を得た。これは水に不溶であり、アセトンに可溶だ
った。
分析:
計算値:C,57.0;H,8.43;N,7.8
1 実測値:C,57.1;H,9.33;N,7.45。
計算値:C,57.0;H,8.43;N,7.8
1 実測値:C,57.1;H,9.33;N,7.45。
例16 [(1,2,4−チアジアゾール−3,5−ジイル)ジチオ]−
ビス(2,2′−琥珀酸)のビス(ジトリデシルエステ
ル) 例2の2−ブロム琥珀酸4−トリデシルを例3の2−ブ
ロム琥珀酸ジトリデシルに置き換えた以外は、例9と同
じモル比、操作及び反応成分を用いて実験を繰り返し
た。本例の薄黄色の粘性のある液状粗生成物を収率92%
で得た。これはアセトン及びヘキサンに可溶であり、水
に不溶だった。
ビス(2,2′−琥珀酸)のビス(ジトリデシルエステ
ル) 例2の2−ブロム琥珀酸4−トリデシルを例3の2−ブ
ロム琥珀酸ジトリデシルに置き換えた以外は、例9と同
じモル比、操作及び反応成分を用いて実験を繰り返し
た。本例の薄黄色の粘性のある液状粗生成物を収率92%
で得た。これはアセトン及びヘキサンに可溶であり、水
に不溶だった。
分析:
計算値:C,66.98;H,10.34;N,
2.52 実測値:C,65.7 ;H, 9.77;N,1.98。
計算値:C,66.98;H,10.34;N,
2.52 実測値:C,65.7 ;H, 9.77;N,1.98。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C10M 133/06 9159−4H 133/08 9159−4H 135/36 9159−4H C10N 10:02 30:06 30:10 30:12 50:10
Claims (12)
- 【請求項1】次の構造: Z1−S−Q−S−Z2 {ここで、Qは1,3,4−チアジアゾール、1,2,4−チアジ
アゾール、1,2,3−チアジアゾール及び1,2,5−チアジア
ゾールより実質的に成る群から選択される2価のチアジ
アゾール環部分であり、 Z1は であり、 Z2は (ここで、R及びRはヒドロキシル、1〜22個の炭素
原子を含有する直鎖状又は分枝鎖状のアルコキシ、2〜
22個の炭素原子を含有する直鎖状又は分枝鎖状のアルケ
ニルオキシ、7〜22個の炭素原子を含有するアリールア
ルコキシ、OR′、NHR′及びNR′R′より実質的に成る
群からそれぞれ選択され、 R′及びR″は水素、1〜22個の炭素原子を含有する直
鎖状又は分枝鎖状のアルキル、2〜22個の炭素原子を含
有する直鎖状又は分枝鎖状のアルケニル、7〜22個の炭
素原子を含有するアリールアルキル、及び複素環式アル
キルより実質的に成る群からそれぞれ選択される) である} の化合物、並びに該化合物においてR、R′、R″及び
Rの少なくとも1個がそれが結合した隣接炭素原子と
共にカルボキシル基を形成する場合の該カルボキシル基
がアルカリ金属又はアミン塩の形にある化合物から選択
されるチアジアゾール化合物。 - 【請求項2】Qが1,3,4−チアジアゾール部分であり、
R′及びR″が水素であり、そしてR及びRがヒドロ
キシルである特許請求の範囲第1項記載の化合物。 - 【請求項3】R及びRが-OC13H27であり、R′が-C13
H27であり、R″が水素であり、そしてQが1,3,4−チア
ジアゾール部分である特許請求の範囲第1項記載の化合
物。 - 【請求項4】R及びRが-OC13H27であり、R′及び
R″が水素であり、そしてQが1,3,4−チアジアゾール
部分である特許請求の範囲第1項記載の化合物。 - 【請求項5】トリエチルアミン塩である特許請求の範囲
第4項記載の化合物。 - 【請求項6】トリエタノールアミン塩である特許請求の
範囲第4項記載の化合物。 - 【請求項7】トリペンチルアミン塩である特許請求の範
囲第4項記載の化合物。 - 【請求項8】R及びRが-OC13H27であり、R′及び
R″が水素であり、そしてQが1,2,4−チアジアゾール
部分である特許請求の範囲第1項記載の化合物。 - 【請求項9】R及びRが-OC18H35であり、R′及び
R″が水素であり、そしてQが1,2,4−チアジアゾール
部分である特許請求の範囲第1項記載の化合物。 - 【請求項10】R及びRが-OC18H37であり、R′及び
R″が水素であり、そしてQが1,2,4−チアジアゾール
部分である特許請求の範囲第1項記載の化合物。 - 【請求項11】R′及びR″が水素であり、 R及びRがNHR′又はNR′2 (ここで、R′は同一であっても異なっていてもよ
く、水素、アルキル、1〜22個の炭素原子を含有する直
鎖状又は分枝鎖状のアルケニル、アリールアルキル、及
び複素環式アルキルより実質的に成る群からそれぞれ選
択される)であり、 R、R′、R″及びRの少なくとも1個がそれが結合
した隣接炭素原子と共にカルボキシル基を形成し、 Qが1,2,4−チアジアゾール部分である特許請求の範囲
第1項記載の化合物。 - 【請求項12】R′が-C12H25である特許請求の範囲
第11項記載の化合物。
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