JPH06234329A - 電磁クラッチ駆動式操縦可能車軸 - Google Patents
電磁クラッチ駆動式操縦可能車軸Info
- Publication number
- JPH06234329A JPH06234329A JP6012238A JP1223894A JPH06234329A JP H06234329 A JPH06234329 A JP H06234329A JP 6012238 A JP6012238 A JP 6012238A JP 1223894 A JP1223894 A JP 1223894A JP H06234329 A JPH06234329 A JP H06234329A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- axle
- clutch
- wheels
- power
- vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60K—ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
- B60K17/00—Arrangement or mounting of transmissions in vehicles
- B60K17/04—Arrangement or mounting of transmissions in vehicles characterised by arrangement, location, or kind of gearing
- B60K17/10—Arrangement or mounting of transmissions in vehicles characterised by arrangement, location, or kind of gearing of fluid gearing
- B60K17/105—Units comprising at least a part of the gearing and a torque-transmitting axle, e.g. transaxles
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60K—ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
- B60K23/00—Arrangement or mounting of control devices for vehicle transmissions, or parts thereof, not otherwise provided for
- B60K23/08—Arrangement or mounting of control devices for vehicle transmissions, or parts thereof, not otherwise provided for for changing number of driven wheels, for switching from driving one axle to driving two or more axles
- B60K23/0808—Arrangement or mounting of control devices for vehicle transmissions, or parts thereof, not otherwise provided for for changing number of driven wheels, for switching from driving one axle to driving two or more axles for varying torque distribution between driven axles, e.g. by transfer clutch
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D27/00—Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor
- F16D27/10—Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings
- F16D27/108—Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings with axially movable clutching members
- F16D27/112—Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings with axially movable clutching members with flat friction surfaces, e.g. discs
- F16D27/115—Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings with axially movable clutching members with flat friction surfaces, e.g. discs with more than two discs, e.g. multiple lamellae
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D48/00—External control of clutches
- F16D48/06—Control by electric or electronic means, e.g. of fluid pressure
- F16D48/064—Control of electrically or electromagnetically actuated clutches
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60W—CONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
- B60W2540/00—Input parameters relating to occupants
- B60W2540/18—Steering angle
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D2500/00—External control of clutches by electric or electronic means
- F16D2500/10—System to be controlled
- F16D2500/102—Actuator
- F16D2500/1026—Hydraulic
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- Fluid Mechanics (AREA)
- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- Motor Power Transmission Devices (AREA)
- Harvester Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】車輪のスキッドを防止する4WDのための電磁
クラッチ駆動式操縦可能車軸を提供すること。 【構成】回転入力動力源と、被動前部車軸36と、該動
力源から回転動力を受け取り、該回転動力を後部車輪1
0,12への牽引動力に変換するための機械的後部車軸
40と、該後部車輪10,12に連結された操縦機構1
08と、前記動力源と機械的後部車軸40との間に連結
された電磁クラッチ52と、芝刈り機20の転回状態及
び、又は牽引パワーを表す入力をマイクロプロセッサ6
4へ供給するトランスジューサ98,104から成る4
輪駆動車のための電磁クラッチ駆動式操縦可能車軸装
置。
クラッチ駆動式操縦可能車軸を提供すること。 【構成】回転入力動力源と、被動前部車軸36と、該動
力源から回転動力を受け取り、該回転動力を後部車輪1
0,12への牽引動力に変換するための機械的後部車軸
40と、該後部車輪10,12に連結された操縦機構1
08と、前記動力源と機械的後部車軸40との間に連結
された電磁クラッチ52と、芝刈り機20の転回状態及
び、又は牽引パワーを表す入力をマイクロプロセッサ6
4へ供給するトランスジューサ98,104から成る4
輪駆動車のための電磁クラッチ駆動式操縦可能車軸装
置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の剛性の操縦可
能車軸に伝達されるトルクを制御するための手段に関
し、特に、四輪駆動(以下、単に「4WD」とも称す
る)の前付け芝刈り機において、車輪間の速度のミスマ
ッチ(不整合)、スキッド(車輪の横滑り)、及びその
結果として生じる芝生の損傷を防止するために芝刈り機
の操縦可能車軸へのトルク入力を制御するための手段に
関する。ただし、本発明の利点は、多重車軸によって駆
動される型式のほとんどすべての自動車に適用すること
ができると考えられる。
能車軸に伝達されるトルクを制御するための手段に関
し、特に、四輪駆動(以下、単に「4WD」とも称す
る)の前付け芝刈り機において、車輪間の速度のミスマ
ッチ(不整合)、スキッド(車輪の横滑り)、及びその
結果として生じる芝生の損傷を防止するために芝刈り機
の操縦可能車軸へのトルク入力を制御するための手段に
関する。ただし、本発明の利点は、多重車軸によって駆
動される型式のほとんどすべての自動車に適用すること
ができると考えられる。
【0002】
【従来の技術】在来の自動車の駆動列は、多くの場合、
トランスミッション(変速機)と最終駆動車軸を介して
1つ又は2つの車輪を駆動する内燃エンジンのような原
動機を備えている。オフロード自動車の場合、トラクタ
ーや芝刈り機の場合と同様に、別のタイプの駆動列とし
て、静水圧即ち液圧トランスミッション(以下、単に
「HST」とも称する)とトランスアクスルの最終駆動
機構の組み合わせ機構が用いられる。この組み合わせ機
構は、ギア式機械的トランスミッションに比べて、トル
ク及び自動車の速度の可変範囲を大きくすることができ
ることが知られている。
トランスミッション(変速機)と最終駆動車軸を介して
1つ又は2つの車輪を駆動する内燃エンジンのような原
動機を備えている。オフロード自動車の場合、トラクタ
ーや芝刈り機の場合と同様に、別のタイプの駆動列とし
て、静水圧即ち液圧トランスミッション(以下、単に
「HST」とも称する)とトランスアクスルの最終駆動
機構の組み合わせ機構が用いられる。この組み合わせ機
構は、ギア式機械的トランスミッションに比べて、トル
ク及び自動車の速度の可変範囲を大きくすることができ
ることが知られている。
【0003】多くの用途において留意される関心事は、
斜面走行能力である。「斜面走行能力」とは、自動車が
斜面、坂又は丘を登坂し走行する能力のことである。自
動車の斜面走行能力は一般にその自動車の駆動輪の牽引
能力によって制限されるので、自動車メーカーは、追加
の駆動輪を駆動することによって斜面走行能力を増大す
ることを追求してきた。その結果として、4WD自動車
が普及してきた。
斜面走行能力である。「斜面走行能力」とは、自動車が
斜面、坂又は丘を登坂し走行する能力のことである。自
動車の斜面走行能力は一般にその自動車の駆動輪の牽引
能力によって制限されるので、自動車メーカーは、追加
の駆動輪を駆動することによって斜面走行能力を増大す
ることを追求してきた。その結果として、4WD自動車
が普及してきた。
【0004】4WD車の場合、操重車軸が、牽引能力を
高めるためい第2の駆動力源として機能する。動力駆動
式操縦可能車軸は、周知であり、農業用トラクターに広
く使用されている。農業用トラクターは、通常、その主
トランスミッションに液圧作動式クラッチを備えてい
る。液圧作動式クラッチは、傘歯車と操縦可能車軸のデ
ファレンシャル(差動歯車)を介して操縦可能車軸車輪
を駆動するために選択的に外部駆動軸をつなぐ。しか
し、都合の悪いことに、クラッチが解放されても、外部
駆動軸は、まだ、操縦可能車軸に連結されたままであ
る。従って、外部駆動軸の慣性が、操縦可能車軸の車輪
の自由回転を妨害することがあり、車輪をスキッドさせ
ることがある。
高めるためい第2の駆動力源として機能する。動力駆動
式操縦可能車軸は、周知であり、農業用トラクターに広
く使用されている。農業用トラクターは、通常、その主
トランスミッションに液圧作動式クラッチを備えてい
る。液圧作動式クラッチは、傘歯車と操縦可能車軸のデ
ファレンシャル(差動歯車)を介して操縦可能車軸車輪
を駆動するために選択的に外部駆動軸をつなぐ。しか
し、都合の悪いことに、クラッチが解放されても、外部
駆動軸は、まだ、操縦可能車軸に連結されたままであ
る。従って、外部駆動軸の慣性が、操縦可能車軸の車輪
の自由回転を妨害することがあり、車輪をスキッドさせ
ることがある。
【0005】多くの4WD車及びトラックは、副操縦可
能車軸の車輪へ選択的に動力を供給するためのクラッチ
を有している。しかしながら、そのような副操縦可能車
軸は、通常、剛性ではない。4WD車は、一般に、中央
デファレンシャルから独立懸架の前輪組立体にまで延長
した外部駆動軸を有している。クラッチの設置位置によ
っては、4WD車にも、車輪スキッドの問題が生じる場
合がある。
能車軸の車輪へ選択的に動力を供給するためのクラッチ
を有している。しかしながら、そのような副操縦可能車
軸は、通常、剛性ではない。4WD車は、一般に、中央
デファレンシャルから独立懸架の前輪組立体にまで延長
した外部駆動軸を有している。クラッチの設置位置によ
っては、4WD車にも、車輪スキッドの問題が生じる場
合がある。
【0006】前付け芝刈り機においては、その用途から
して、車輪スキッドの問題は特に重要な関心事である。
そのような芝刈り機は、しばしば、ゴルフコース、カン
トリークラブ、邸宅の庭園等の芝の手入れのために使用
される。芝又は草の外観を損なわないことが優先的に配
慮しなければならない事柄である場合、車輪のスキッド
を最少限にしなければならない。車輪は、スキッドする
と、自由に回転しなくなり、地面を横にすべる。そして
車輪のタイヤは、横滑りする際に芝を根こぎにしようと
する。
して、車輪スキッドの問題は特に重要な関心事である。
そのような芝刈り機は、しばしば、ゴルフコース、カン
トリークラブ、邸宅の庭園等の芝の手入れのために使用
される。芝又は草の外観を損なわないことが優先的に配
慮しなければならない事柄である場合、車輪のスキッド
を最少限にしなければならない。車輪は、スキッドする
と、自由に回転しなくなり、地面を横にすべる。そして
車輪のタイヤは、横滑りする際に芝を根こぎにしようと
する。
【0007】従来は、前付け芝刈り機は、2輪駆動車で
あった。それらの駆動輪は、エンジンによって、前部即
ち主トランスアクスルに連結された液圧トランスミッシ
ョンを介して駆動される。「前付け」芝刈り機という名
前の示す通り、芝刈りデッキは自動車の前部に取り付け
られている。斜面走行能力を高めるために、製造業者
は、前付け芝刈り機に4WDを組み込むことを試みた。
ある型式の4WDシステムにおいては、操縦可能な後輪
が、前輪を駆動するのと同じHSTの動力取り出し装置
(以下、単に「PTO」と称する)の軸によって固定比
率で駆動される。
あった。それらの駆動輪は、エンジンによって、前部即
ち主トランスアクスルに連結された液圧トランスミッシ
ョンを介して駆動される。「前付け」芝刈り機という名
前の示す通り、芝刈りデッキは自動車の前部に取り付け
られている。斜面走行能力を高めるために、製造業者
は、前付け芝刈り機に4WDを組み込むことを試みた。
ある型式の4WDシステムにおいては、操縦可能な後輪
が、前輪を駆動するのと同じHSTの動力取り出し装置
(以下、単に「PTO」と称する)の軸によって固定比
率で駆動される。
【0008】図3に示されるように、高い操作性を有す
る芝刈り機が回転理論点0の回りに揺動するとき、各車
輪経路の曲率半径A,B,C,Dの間に差が存在するの
で、外側後輪(後部車輪)10に必要とされる回転速度
は、内側後輪(後部車輪)12の回転速度より大きく、
車輪のスキッドを防止するためには、両後輪10,12
の回転速度をそれぞれの対応する前輪(前部車輪)1
4,16の速度より速くしなければならない。車輪は、
その車輪経路の曲率半径が大きければ大きいほど、その
経路に追従するためには速い速度で走行しなければなら
ない。車輪が比較的一定した速度で走行していて、転回
(方向転換)するために速度を高めなければならなくな
ったとすると、その車輪は回転ペースを維持することが
できなくなり、芝刈り機の場合、芝の上でスリップした
り、引づったりし、草に損傷を与えることになる。転回
角度が大きければ大きいほど、即ち、鋭い転回であれば
あるほど、それに比例して車輪間の速度ミスマッチ(不
整合)が生じる。内外車輪間の速度のミスマッチを小さ
くするために車軸にスパイダー歯車を用いることは周知
であるが、前後車輪間の速度のミスマッチは、依然とし
て問題として残されている。後部車輪(後輪)を前部駆
動輪に対して固定比率で駆動することによって4WDを
構成したとすると、転回の際に生じる実際の車輪速度と
必要とされる車輪速度とのミスマッチの結果として、後
輪をスキッドさせ、芝生を傷めることになる。
る芝刈り機が回転理論点0の回りに揺動するとき、各車
輪経路の曲率半径A,B,C,Dの間に差が存在するの
で、外側後輪(後部車輪)10に必要とされる回転速度
は、内側後輪(後部車輪)12の回転速度より大きく、
車輪のスキッドを防止するためには、両後輪10,12
の回転速度をそれぞれの対応する前輪(前部車輪)1
4,16の速度より速くしなければならない。車輪は、
その車輪経路の曲率半径が大きければ大きいほど、その
経路に追従するためには速い速度で走行しなければなら
ない。車輪が比較的一定した速度で走行していて、転回
(方向転換)するために速度を高めなければならなくな
ったとすると、その車輪は回転ペースを維持することが
できなくなり、芝刈り機の場合、芝の上でスリップした
り、引づったりし、草に損傷を与えることになる。転回
角度が大きければ大きいほど、即ち、鋭い転回であれば
あるほど、それに比例して車輪間の速度ミスマッチ(不
整合)が生じる。内外車輪間の速度のミスマッチを小さ
くするために車軸にスパイダー歯車を用いることは周知
であるが、前後車輪間の速度のミスマッチは、依然とし
て問題として残されている。後部車輪(後輪)を前部駆
動輪に対して固定比率で駆動することによって4WDを
構成したとすると、転回の際に生じる実際の車輪速度と
必要とされる車輪速度とのミスマッチの結果として、後
輪をスキッドさせ、芝生を傷めることになる。
【0009】主トランスミッションにクラッチが使用さ
れているとすると、必要とされる外部駆動軸の慣性が、
車輪のスキッドの原因となり、芝生を損傷する原因とな
る。外部駆動軸と操縦可能車軸の傘歯車軸との間に自由
回転(連れ回り)又はオーバーラン(過回転)を許すタ
イプのクラッチとして斯界において周知の装置を介設す
ることにより、車の前進方向の慣性及びスキッドの問題
をある程度軽減することができる。しかしながら、その
ようなタイプのクラッチの作動態様からして、車の後退
運転モード又は制動モードにおいては、やはり牽引パワ
ーの損失が起こる。
れているとすると、必要とされる外部駆動軸の慣性が、
車輪のスキッドの原因となり、芝生を損傷する原因とな
る。外部駆動軸と操縦可能車軸の傘歯車軸との間に自由
回転(連れ回り)又はオーバーラン(過回転)を許すタ
イプのクラッチとして斯界において周知の装置を介設す
ることにより、車の前進方向の慣性及びスキッドの問題
をある程度軽減することができる。しかしながら、その
ようなタイプのクラッチの作動態様からして、車の後退
運転モード又は制動モードにおいては、やはり牽引パワ
ーの損失が起こる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の主た
る目的は、転回の際の車輪のスキッドを防止する4WD
のための電磁クラッチ駆動式操縦可能車軸を提供するこ
とである。本発明の他の目的は、他の車輪が駆動されて
いるとき自動的に操縦可能車軸の車輪(単に「操縦可能
な車輪」とも称する)へ若干の駆動力を供給し、しか
も、転回の際又はその他必要な場合には操縦可能な車輪
がオーバーランする(車輪が車軸の回転を上回って回転
する)のを許し、車輪のスキッド、従って、芝生の損傷
を回避することを可能にする操縦可能な駆動車軸システ
ムを提供することである。
る目的は、転回の際の車輪のスキッドを防止する4WD
のための電磁クラッチ駆動式操縦可能車軸を提供するこ
とである。本発明の他の目的は、他の車輪が駆動されて
いるとき自動的に操縦可能車軸の車輪(単に「操縦可能
な車輪」とも称する)へ若干の駆動力を供給し、しか
も、転回の際又はその他必要な場合には操縦可能な車輪
がオーバーランする(車輪が車軸の回転を上回って回転
する)のを許し、車輪のスキッド、従って、芝生の損傷
を回避することを可能にする操縦可能な駆動車軸システ
ムを提供することである。
【0011】本発明の他の目的は、操縦可能な車輪を前
進方向においても、後退方向においてもオーバーランす
ることを可能にする操縦可能な駆動システムを提供する
ことである。本発明の他の目的は、車輪のスキッドを防
止する4WD型前付け芝刈り機、トラクター等のための
操縦可能な駆動システムを提供することである。本発明
の他の目的は、要求されたとき操縦可能車軸に追加の動
力を伝達する、操縦可能な駆動システムのためのクラッ
チを提供することである。本発明の他の目的は、HST
の系統圧力が所定の値を越えたとき、センサーがHST
の系統圧力を表す信号を電子制御器に送り、それによっ
て電子制御器が電磁クラッチを作動させて操縦可能車軸
に追加の登坂パワーを提供する操縦可能な駆動システム
を提供することである。
進方向においても、後退方向においてもオーバーランす
ることを可能にする操縦可能な駆動システムを提供する
ことである。本発明の他の目的は、車輪のスキッドを防
止する4WD型前付け芝刈り機、トラクター等のための
操縦可能な駆動システムを提供することである。本発明
の他の目的は、要求されたとき操縦可能車軸に追加の動
力を伝達する、操縦可能な駆動システムのためのクラッ
チを提供することである。本発明の他の目的は、HST
の系統圧力が所定の値を越えたとき、センサーがHST
の系統圧力を表す信号を電子制御器に送り、それによっ
て電子制御器が電磁クラッチを作動させて操縦可能車軸
に追加の登坂パワーを提供する操縦可能な駆動システム
を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、前付け芝刈り機等の4輪駆動車のための
電磁クラッチ駆動式操縦可能車軸であって、回転入力動
力源と、主車軸と、1組の副車輪を取り付けられてお
り、該回転入力動力源からの動力を該1組の副車輪の牽
引動力に変換する機械的副車軸と、該1組の副車輪に連
結された操縦機構と、前記動力源と機械的副車軸との間
に作動的に連結された電磁クラッチ組立体と、該クラッ
チを付勢又は消勢することができる電子制御器へ入力を
供給するセンサー手段とから成る電磁クラッチ駆動式操
縦可能車軸を提供する。
に、本発明は、前付け芝刈り機等の4輪駆動車のための
電磁クラッチ駆動式操縦可能車軸であって、回転入力動
力源と、主車軸と、1組の副車輪を取り付けられてお
り、該回転入力動力源からの動力を該1組の副車輪の牽
引動力に変換する機械的副車軸と、該1組の副車輪に連
結された操縦機構と、前記動力源と機械的副車軸との間
に作動的に連結された電磁クラッチ組立体と、該クラッ
チを付勢又は消勢することができる電子制御器へ入力を
供給するセンサー手段とから成る電磁クラッチ駆動式操
縦可能車軸を提供する。
【0013】前記クラッチは、複数の摩擦クラッチディ
スクを有しており、前記電子制御器によって与えられる
入力電流に基づいて選択的に駆動動力を前記副車軸へ伝
達する。クラッチディスクが互いに引き離される(即
ち、脱係合される)と、前記回転入力動力源と操縦可能
な前記副車軸とが脱連結される。その結果、副車輪は、
前進方向においても、後退方向においても転回中オーバ
ーラン又は自由回転することができ、車輪のスキッドが
防止される。
スクを有しており、前記電子制御器によって与えられる
入力電流に基づいて選択的に駆動動力を前記副車軸へ伝
達する。クラッチディスクが互いに引き離される(即
ち、脱係合される)と、前記回転入力動力源と操縦可能
な前記副車軸とが脱連結される。その結果、副車輪は、
前進方向においても、後退方向においても転回中オーバ
ーラン又は自由回転することができ、車輪のスキッドが
防止される。
【0014】前記センサー手段は、車の操縦又は転回
(後述するLVDT即ち直線状可変変位トランスジュー
サ又はRVDT即ち回転可変変位トランスジューサ)の
機械的表示、又は、圧力表示(操縦モータの圧力又は液
圧トランスミッションHSTの系統圧力)をモニターす
るタイプのものであってよい。
(後述するLVDT即ち直線状可変変位トランスジュー
サ又はRVDT即ち回転可変変位トランスジューサ)の
機械的表示、又は、圧力表示(操縦モータの圧力又は液
圧トランスミッションHSTの系統圧力)をモニターす
るタイプのものであってよい。
【0015】前記クラッチディスクの位置は、操作者に
よって、あるいは自動的に、いろいろな態様で変位する
ことができる。自動モードの一例として、液圧トランス
ミッションHSTの系統圧力を検出し、その系統圧力が
追加の牽引パワーが必要とされることを表す設定値を越
えたとき、そのことを報知する信号を電子制御器へ送る
ようにすることができる。そのような事態は、例えば、
芝刈り機が急な斜面を登っているときに起こる。信号を
受けた電子制御器は、電磁クラッチに電流を供給する。
それによって、クラッチディスクが互いに引きつけら
れ、それによって前記回転入力動力源を操縦可能な車軸
に結合し、追加の駆動動力を伝達する。このように、
「常態においてオフ」の4輪駆動が必要に応じて自動的
に「オン」にされる。本発明の一実施例においては、前
記複数のクラッチディスクに機械的予荷重を付与してお
かず、前記電子制御器の制御により電磁クラッチに供給
する電流を増減させることによってクラッチディスクに
及ぼされる電磁力を増減させ、それによって、前記副車
軸及び副車輪に伝達される駆動動力を増減させる。
よって、あるいは自動的に、いろいろな態様で変位する
ことができる。自動モードの一例として、液圧トランス
ミッションHSTの系統圧力を検出し、その系統圧力が
追加の牽引パワーが必要とされることを表す設定値を越
えたとき、そのことを報知する信号を電子制御器へ送る
ようにすることができる。そのような事態は、例えば、
芝刈り機が急な斜面を登っているときに起こる。信号を
受けた電子制御器は、電磁クラッチに電流を供給する。
それによって、クラッチディスクが互いに引きつけら
れ、それによって前記回転入力動力源を操縦可能な車軸
に結合し、追加の駆動動力を伝達する。このように、
「常態においてオフ」の4輪駆動が必要に応じて自動的
に「オン」にされる。本発明の一実施例においては、前
記複数のクラッチディスクに機械的予荷重を付与してお
かず、前記電子制御器の制御により電磁クラッチに供給
する電流を増減させることによってクラッチディスクに
及ぼされる電磁力を増減させ、それによって、前記副車
軸及び副車輪に伝達される駆動動力を増減させる。
【0016】本発明の別の実施例においては、クラッチ
ディスクに機械的な予荷重が付与されるようにしてお
き、クラッチディスクが、車輪のスリップ及びデファレ
ンシャルの差動比率に基づいて、(クラッチに電流が供
給されていない状態において)公称トルク値即ち公称予
荷重値に達するまで回転動力源と操縦可能な車軸を連結
するように構成することができる。後輪が必要とするト
ルクがデファレンシャルを介して前記公称予荷重値より
小さい値に変換されている限りは、クラッチディスク
は、自動的に互いに係合されたままに保持され、回転動
力源と操縦可能な車軸を連結したままに保持する。従っ
て、大抵の作動条件下において追加の牽引パワーが副車
輪へ供給される。換言すれば、この4輪駆動は「常態に
おいてオン」である。前記予荷重値を超過すると、クラ
ッチディスクが自動的に互いにスリップし、副車輪は、
車の転回中オーバーラン又は自由回転することができ、
それによってスキッド及び芝への損傷を減少することが
できる。要するに、クラッチ組立体の複数のクラッチデ
ィスクに、それらが平常状況下では公称4輪駆動力を伝
達するために前記副車軸と動力源との間で作動係合状態
に保持されるように予荷重を付与しておく。クラッチデ
ィスクは、前記制御器の制御によりクラッチに電流が供
給されると、動力源から副車軸への駆動動力を増強する
が、クラッチへの電流供給がゼロの状態では、予荷重負
荷(予荷重を付与された)クラッチディスクは、駆動力
を前記公称4輪駆動力(常態レベル)に戻し、車の転回
中等に予荷重値を超過する力が及ぼされると、クラッチ
ディスクがスリップして副車軸との係合状態から離脱
し、副車輪のスキッド又は牽引能力の喪失を防止する。
ディスクに機械的な予荷重が付与されるようにしてお
き、クラッチディスクが、車輪のスリップ及びデファレ
ンシャルの差動比率に基づいて、(クラッチに電流が供
給されていない状態において)公称トルク値即ち公称予
荷重値に達するまで回転動力源と操縦可能な車軸を連結
するように構成することができる。後輪が必要とするト
ルクがデファレンシャルを介して前記公称予荷重値より
小さい値に変換されている限りは、クラッチディスク
は、自動的に互いに係合されたままに保持され、回転動
力源と操縦可能な車軸を連結したままに保持する。従っ
て、大抵の作動条件下において追加の牽引パワーが副車
輪へ供給される。換言すれば、この4輪駆動は「常態に
おいてオン」である。前記予荷重値を超過すると、クラ
ッチディスクが自動的に互いにスリップし、副車輪は、
車の転回中オーバーラン又は自由回転することができ、
それによってスキッド及び芝への損傷を減少することが
できる。要するに、クラッチ組立体の複数のクラッチデ
ィスクに、それらが平常状況下では公称4輪駆動力を伝
達するために前記副車軸と動力源との間で作動係合状態
に保持されるように予荷重を付与しておく。クラッチデ
ィスクは、前記制御器の制御によりクラッチに電流が供
給されると、動力源から副車軸への駆動動力を増強する
が、クラッチへの電流供給がゼロの状態では、予荷重負
荷(予荷重を付与された)クラッチディスクは、駆動力
を前記公称4輪駆動力(常態レベル)に戻し、車の転回
中等に予荷重値を超過する力が及ぼされると、クラッチ
ディスクがスリップして副車軸との係合状態から離脱
し、副車輪のスキッド又は牽引能力の喪失を防止する。
【0017】本発明の一実施例においては、前記クラッ
チ組立体と、副車軸とは、共通の同じハウジングと潤滑
液を有する一体の組立体として構成される。
チ組立体と、副車軸とは、共通の同じハウジングと潤滑
液を有する一体の組立体として構成される。
【0018】本発明の一実施例においては、前記回転動
力源は、外部駆動軸を介して前記クラッチ組立体に連結
され、クラッチ組立体は、前記副車軸取り付けられた傘
型ピニオン軸に直接連結される。高の構成によれば、ク
ラッチディスクがスリップするか、あるいは副車軸を回
転動力源から脱連結させると、副車軸は前記外部駆動軸
の回転力から解放され、車の転回中等に車輪がスキッド
する現象が防止される。
力源は、外部駆動軸を介して前記クラッチ組立体に連結
され、クラッチ組立体は、前記副車軸取り付けられた傘
型ピニオン軸に直接連結される。高の構成によれば、ク
ラッチディスクがスリップするか、あるいは副車軸を回
転動力源から脱連結させると、副車軸は前記外部駆動軸
の回転力から解放され、車の転回中等に車輪がスキッド
する現象が防止される。
【0019】本発明の一実施例においては、前記操縦機
構は、操縦用液圧モータに駆動連結され、前記センサー
手段は、車の操縦態様を検知する圧力トランスジューサ
であり、該圧力トランスジューサは、車の転回(方向転
換)を表示する信号を発生するために該操縦用液圧モー
タに作動的に連結される。
構は、操縦用液圧モータに駆動連結され、前記センサー
手段は、車の操縦態様を検知する圧力トランスジューサ
であり、該圧力トランスジューサは、車の転回(方向転
換)を表示する信号を発生するために該操縦用液圧モー
タに作動的に連結される。
【0020】
【実施例】本発明を適用するのに適した典型的な前付け
芝刈り機(芝刈りデッキが車両の前部に取り付けられた
芝刈り機)20を示す。芝刈りデッキ22は、車輪1
0,12,14,16の前方に取り付けられ、操作者座
席18は車両の中央に配置されている。転回(方向転
換)に対する応動を迅速にするために、操縦可能な後部
車輪(後輪)10,12は、前部車輪(前輪)14,1
6より小径とされている。前輪14,16は、「主車
輪」、後輪10,12は、「副車輪」とも称することが
できる。芝刈りデッキ22には、それを支持するための
デッキ支持用補助車輪24,26が取り付けられてい
る。これらの補助車輪は、駆動輪ではなく、被動輪であ
る。操作者は、慣用の操縦ハンドル28を用いて車両を
操縦する。慣用のエンジン(図示せず)が、通常、座席
18の後方下部に搭載されているが、その位置は本発明
にとって臨界的な重要性を有するものではない。
芝刈り機(芝刈りデッキが車両の前部に取り付けられた
芝刈り機)20を示す。芝刈りデッキ22は、車輪1
0,12,14,16の前方に取り付けられ、操作者座
席18は車両の中央に配置されている。転回(方向転
換)に対する応動を迅速にするために、操縦可能な後部
車輪(後輪)10,12は、前部車輪(前輪)14,1
6より小径とされている。前輪14,16は、「主車
輪」、後輪10,12は、「副車輪」とも称することが
できる。芝刈りデッキ22には、それを支持するための
デッキ支持用補助車輪24,26が取り付けられてい
る。これらの補助車輪は、駆動輪ではなく、被動輪であ
る。操作者は、慣用の操縦ハンドル28を用いて車両を
操縦する。慣用のエンジン(図示せず)が、通常、座席
18の後方下部に搭載されているが、その位置は本発明
にとって臨界的な重要性を有するものではない。
【0021】本発明のクラッチ駆動式(クラッチによっ
て駆動される)操縦可能な後部車軸を有する前付け芝刈
り機の駆動列が、図2に示されている。好ましくは静水
圧式のポンプ即ち液圧ポンプ30が慣用のエンジン(図
示せず)に駆動連結されている。ポンプ30は、やはり
好ましくは静水圧式のモータ即ち液圧モータ32に液圧
的に(液圧流体を連通させるように)連結されている。
モータ32は、前部駆動軸34によって前部車軸組立体
(単に「車軸」とも称する)36に駆動連結されてい
る。同様にして、モータ32は、後部駆動軸38によっ
てクラッチ駆動式の操縦可能な後部車軸組立体(単に
「車軸」とも称する)40に駆動連結されている。この
芝刈り機10は、車軸36,40に連結された車輪1
0,12,14,16によって支持され、それらの車輪
の回転によって駆動される。液圧モータ32は、回転入
力動力源を構成する。前部車軸組立体36は、「主車軸
組立体」、後部車軸組立体40は、「副車軸組立体」と
も称する。
て駆動される)操縦可能な後部車軸を有する前付け芝刈
り機の駆動列が、図2に示されている。好ましくは静水
圧式のポンプ即ち液圧ポンプ30が慣用のエンジン(図
示せず)に駆動連結されている。ポンプ30は、やはり
好ましくは静水圧式のモータ即ち液圧モータ32に液圧
的に(液圧流体を連通させるように)連結されている。
モータ32は、前部駆動軸34によって前部車軸組立体
(単に「車軸」とも称する)36に駆動連結されてい
る。同様にして、モータ32は、後部駆動軸38によっ
てクラッチ駆動式の操縦可能な後部車軸組立体(単に
「車軸」とも称する)40に駆動連結されている。この
芝刈り機10は、車軸36,40に連結された車輪1
0,12,14,16によって支持され、それらの車輪
の回転によって駆動される。液圧モータ32は、回転入
力動力源を構成する。前部車軸組立体36は、「主車軸
組立体」、後部車軸組立体40は、「副車軸組立体」と
も称する。
【0022】前部車軸組立体36は、車輪に向けて側方
に延長した同軸の前部車軸部材(最終駆動軸)48,5
0と、それらの車軸部材に動力を伝達するための傘型ピ
ニオン42、傘型輪歯車44及びスパイダー歯車46を
有する慣用のタイプのものである。
に延長した同軸の前部車軸部材(最終駆動軸)48,5
0と、それらの車軸部材に動力を伝達するための傘型ピ
ニオン42、傘型輪歯車44及びスパイダー歯車46を
有する慣用のタイプのものである。
【0023】図4に明示されているように、本発明のク
ラッチ駆動式の操縦可能な後部車軸組立体40は、車輪
に向けて側方に延長した同軸の後部車軸部材(最終駆動
軸)60,62と、傘型ピニオン54,傘型輪歯車56
及びスパイダー歯車58を有し、それらの車軸部材に選
択的に動力を伝達するために、傘型ピニオン54,傘型
輪歯車56及びスパイダー歯車58と同じハウジング5
3に収容され、同じ潤滑液を供給される電磁クラッチ
(以下、単に「クラッチ」とも称する)52を備えてい
る。電磁クラッチ52の複数のクラッチ板66(図5参
照)を選択的に互いに係合又は脱係合させるために電磁
クラッチ52にマイクロプロセッサのような電子制御器
64が作動的に連結されている。クラッチ板66は、ト
ルク又は動力をクラッチ駆動式の操縦可能な後部車軸4
0を介して選択的に車輪10,12に伝達することがで
きる。
ラッチ駆動式の操縦可能な後部車軸組立体40は、車輪
に向けて側方に延長した同軸の後部車軸部材(最終駆動
軸)60,62と、傘型ピニオン54,傘型輪歯車56
及びスパイダー歯車58を有し、それらの車軸部材に選
択的に動力を伝達するために、傘型ピニオン54,傘型
輪歯車56及びスパイダー歯車58と同じハウジング5
3に収容され、同じ潤滑液を供給される電磁クラッチ
(以下、単に「クラッチ」とも称する)52を備えてい
る。電磁クラッチ52の複数のクラッチ板66(図5参
照)を選択的に互いに係合又は脱係合させるために電磁
クラッチ52にマイクロプロセッサのような電子制御器
64が作動的に連結されている。クラッチ板66は、ト
ルク又は動力をクラッチ駆動式の操縦可能な後部車軸4
0を介して選択的に車輪10,12に伝達することがで
きる。
【0024】図5に示されるように、傘型ピニオンの軸
(便宜上、傘型ピニオンの軸も、傘型ピニオンと同じ参
照符号54で示す)は、その両端を軸受68,70によ
って支承されている。クラッチ板66は、内側クラッチ
ディスク組立体72と外側クラッチディスク組立体74
から成る。傘型ピニオンの軸54は、内側クラッチディ
スク組立体72にスプライン連結されている。内側クラ
ッチディスク組立体72は、回転ベース76と蓋板78
の間に保持された複数の互いに離隔した内側クラッチデ
ィスクから成る。便宜上、個々の内側クラッチディスク
も符号72で表すこととする。複数の内側ク内側クラッ
チディスク組立体72を固定し、かつ、それを強磁性プ
レート84に取り付けるために、円形に配列された一連
のボルト80が、内側クラッチディスク組立体72及び
ブッシュ82を貫通して強磁性プレート84に螺入され
ている。回転ベース76は、更に、スラスト軸受77に
よって支持され、静止部品から離隔されている。ブッシ
ュ82を囲繞したコイルばねの形とした作用ばね即ち予
荷重付与ばね86が回転ベース76と強磁性プレート8
4の間に介設されている。図5は、ばね86が伸長状態
にあるところを示す。この状態では、内側クラッチディ
スク組立体72は、予荷重を課せられ、即ち、圧縮さ
れ、それによって、複数の内側クラッチディスク間の間
隔を減小させる。
(便宜上、傘型ピニオンの軸も、傘型ピニオンと同じ参
照符号54で示す)は、その両端を軸受68,70によ
って支承されている。クラッチ板66は、内側クラッチ
ディスク組立体72と外側クラッチディスク組立体74
から成る。傘型ピニオンの軸54は、内側クラッチディ
スク組立体72にスプライン連結されている。内側クラ
ッチディスク組立体72は、回転ベース76と蓋板78
の間に保持された複数の互いに離隔した内側クラッチデ
ィスクから成る。便宜上、個々の内側クラッチディスク
も符号72で表すこととする。複数の内側ク内側クラッ
チディスク組立体72を固定し、かつ、それを強磁性プ
レート84に取り付けるために、円形に配列された一連
のボルト80が、内側クラッチディスク組立体72及び
ブッシュ82を貫通して強磁性プレート84に螺入され
ている。回転ベース76は、更に、スラスト軸受77に
よって支持され、静止部品から離隔されている。ブッシ
ュ82を囲繞したコイルばねの形とした作用ばね即ち予
荷重付与ばね86が回転ベース76と強磁性プレート8
4の間に介設されている。図5は、ばね86が伸長状態
にあるところを示す。この状態では、内側クラッチディ
スク組立体72は、予荷重を課せられ、即ち、圧縮さ
れ、それによって、複数の内側クラッチディスク間の間
隔を減小させる。
【0025】図6を参照して説明すると、外側クラッチ
ディスク組立体74は、後部駆動軸38に取り付けら
れ、内側クラッチディスク組立体72の外周を囲繞して
いる。詳述すれば、外側クラッチディスク組立体74
は、常態では回転するケーシング87に取り付けられて
おり、ボルト80を越えて半径方向外方へ延長している
内側クラッチディスク組立体72の内側クラッチディス
クの間に突入した複数の互いに離隔した外側クラッチデ
ィスクから成る。便宜上、個々の外側クラッチディスク
も符号74で表すこととする。図5に示されるように、
電磁クラッチ52は、磁石ベース(以下、単に「ベー
ス」とも称する)90に固定され、静止ケーシング92
によって囲包された電磁石(以下、単に「磁石」とも称
する)88を備えている。
ディスク組立体74は、後部駆動軸38に取り付けら
れ、内側クラッチディスク組立体72の外周を囲繞して
いる。詳述すれば、外側クラッチディスク組立体74
は、常態では回転するケーシング87に取り付けられて
おり、ボルト80を越えて半径方向外方へ延長している
内側クラッチディスク組立体72の内側クラッチディス
クの間に突入した複数の互いに離隔した外側クラッチデ
ィスクから成る。便宜上、個々の外側クラッチディスク
も符号74で表すこととする。図5に示されるように、
電磁クラッチ52は、磁石ベース(以下、単に「ベー
ス」とも称する)90に固定され、静止ケーシング92
によって囲包された電磁石(以下、単に「磁石」とも称
する)88を備えている。
【0026】電磁クラッチ52の作動は、図5及び6か
ら理解することができる。電磁石88が付勢されると、
クラッチ52は図5に示される状態となる。即ち、強磁
性プレート84が磁石ベース90に引き付けられ、それ
によって、両者間の間隙が公称予荷重負荷状態GDNから
付勢状態GE へ減小され、その結果として交互に積重し
ている内側クラッチディスク72と外側クラッチディス
ク74を互いに締め付ける。回転ベース76は、蓋板7
8と、ばね86と、強磁性プレート84の間に組み立て
られており、ばね86がクラッチディスク組立体72及
び74に公称予荷重即ち締め付け力を及ぼすようになさ
れている。この公称予荷重は、磁石88が付勢されたと
き、その電磁力によって増強される。傘型ピニオンの軸
54は、回転ベース76に固定されており、回転ベース
76は内側クラッチディスク組立体72に取り付けられ
ており、従って、クラッチディスク組立体72と74が
締め付けられているときは、傘型ピニオンの54軸は、
回転ベース76、内側及び外側クラッチディスク組立体
72,74と一体的に回転する。従って、磁石88が付
勢されているときは、クラッチ52は、増大された、即
ち増強された動力を傘型ピニオン54を介して後部車軸
40へ伝達する。換言すれば、車両は、最大限の駆動状
態、即ち、4輪駆動(4WD)状態におかれる。
ら理解することができる。電磁石88が付勢されると、
クラッチ52は図5に示される状態となる。即ち、強磁
性プレート84が磁石ベース90に引き付けられ、それ
によって、両者間の間隙が公称予荷重負荷状態GDNから
付勢状態GE へ減小され、その結果として交互に積重し
ている内側クラッチディスク72と外側クラッチディス
ク74を互いに締め付ける。回転ベース76は、蓋板7
8と、ばね86と、強磁性プレート84の間に組み立て
られており、ばね86がクラッチディスク組立体72及
び74に公称予荷重即ち締め付け力を及ぼすようになさ
れている。この公称予荷重は、磁石88が付勢されたと
き、その電磁力によって増強される。傘型ピニオンの軸
54は、回転ベース76に固定されており、回転ベース
76は内側クラッチディスク組立体72に取り付けられ
ており、従って、クラッチディスク組立体72と74が
締め付けられているときは、傘型ピニオンの54軸は、
回転ベース76、内側及び外側クラッチディスク組立体
72,74と一体的に回転する。従って、磁石88が付
勢されているときは、クラッチ52は、増大された、即
ち増強された動力を傘型ピニオン54を介して後部車軸
40へ伝達する。換言すれば、車両は、最大限の駆動状
態、即ち、4輪駆動(4WD)状態におかれる。
【0027】図6は、電磁石88が消勢されたときのク
ラッチ52を示す。この状態では、クラッチディスク7
2と74は、ばね86だけによる公称予荷重を受けて互
いに締め付けられている。強磁性プレート84と磁石ベ
ース90との間に消勢時の公称間隙GDNが設定される。
内側クラッチディスク72と外側クラッチディスク74
とがばね86の公称予荷重により互いに締め付けられた
状態では、両クラッチディスク組立体72,74と傘型
ピニオンの軸54とが一緒に回転し、それによって後部
車軸40の機械的部分に回転動力を伝達する。この状態
では、車両は標準4WDで運転される。
ラッチ52を示す。この状態では、クラッチディスク7
2と74は、ばね86だけによる公称予荷重を受けて互
いに締め付けられている。強磁性プレート84と磁石ベ
ース90との間に消勢時の公称間隙GDNが設定される。
内側クラッチディスク72と外側クラッチディスク74
とがばね86の公称予荷重により互いに締め付けられた
状態では、両クラッチディスク組立体72,74と傘型
ピニオンの軸54とが一緒に回転し、それによって後部
車軸40の機械的部分に回転動力を伝達する。この状態
では、車両は標準4WDで運転される。
【0028】クラッチ52の上述の消勢された、公称予
荷重負荷状態は、車両の鋭い転回中スキッド又は牽引能
力の喪失を防止するのに特に有効である。そのような転
回の際は、後輪10,12は、消勢されたクラッチ52
及びデファレンシャルを介して伝達することができるト
ルクより大きいトルクを必要とする。その所要トルクが
予荷重によるクラッチディスク締め付け力を上回ると、
クラッチディスク72と74とが互いにスリップする。
クラッチディスクがスリップ又は脱係合すると、後輪1
0,12はオーバーラン(車軸の回転を上回って回転す
る)又は自由回転するので、芝生の上をスキッド(横滑
り)することがない。ばね86の力(予荷重付与力)
は、特定の用途に適合するように予め定めておくことが
できる。ばね86によって付与される予荷重の大きさ
は、後輪をスキッドさせるのに必要なトルクの大きさに
よって決定され、制限される。例えば、後輪をスキッド
させるのに必要とされるトルクが13.826m−kg
(100ft−lb)であり、傘型歯車の歯車比が1:
4であるとすれば、クラッチ52の予荷重の最大限は、
3.456m−kg(25ft−lb)未満にしなけれ
ばならない。
荷重負荷状態は、車両の鋭い転回中スキッド又は牽引能
力の喪失を防止するのに特に有効である。そのような転
回の際は、後輪10,12は、消勢されたクラッチ52
及びデファレンシャルを介して伝達することができるト
ルクより大きいトルクを必要とする。その所要トルクが
予荷重によるクラッチディスク締め付け力を上回ると、
クラッチディスク72と74とが互いにスリップする。
クラッチディスクがスリップ又は脱係合すると、後輪1
0,12はオーバーラン(車軸の回転を上回って回転す
る)又は自由回転するので、芝生の上をスキッド(横滑
り)することがない。ばね86の力(予荷重付与力)
は、特定の用途に適合するように予め定めておくことが
できる。ばね86によって付与される予荷重の大きさ
は、後輪をスキッドさせるのに必要なトルクの大きさに
よって決定され、制限される。例えば、後輪をスキッド
させるのに必要とされるトルクが13.826m−kg
(100ft−lb)であり、傘型歯車の歯車比が1:
4であるとすれば、クラッチ52の予荷重の最大限は、
3.456m−kg(25ft−lb)未満にしなけれ
ばならない。
【0029】クラッチに荷重を与えるための変型実施例 図7は、内側クラッチディスク組立体72に予荷重を課
するためのばねを備えていない電磁クラッチ52を示
す。電磁石88が消勢され、自由状態にあるときは、強
磁性プレート84と磁石ベース90との間に消勢され
た、自由状態の間隙GFSが設定される。この状態では、
クラッチディスク72と74は、互いに係合していな
い。従って、傘型ピニオン54は、後部車軸40に牽引
力を伝達しない。この状態では、車両は2輪駆動(2W
D)で運転される。
するためのばねを備えていない電磁クラッチ52を示
す。電磁石88が消勢され、自由状態にあるときは、強
磁性プレート84と磁石ベース90との間に消勢され
た、自由状態の間隙GFSが設定される。この状態では、
クラッチディスク72と74は、互いに係合していな
い。従って、傘型ピニオン54は、後部車軸40に牽引
力を伝達しない。この状態では、車両は2輪駆動(2W
D)で運転される。
【0030】電磁石88が付勢されると、強磁性プレー
ト84が磁石ベース90に引き付けられ、それによっ
て、両者間の間隙が自由状態GFSから付勢状態GE へ減
小され、その結果として、図5に関連して先に説明した
ように外側クラッチディスク74が、内側クラッチディ
スク72を締め付ける。付勢状態の間隙GE の大きさ、
従って、クラッチディスク組立体72に及ぼす締め付け
力即ち荷重の大きさを変更するために電流の大きさを変
更することができる。即ち、磁石88に供給される電流
の大きさによって、クラッチの係合度(クラッチディス
ク72と74との係合強さ)を変更することができる。
換言すれば、電磁石への供給電流を大きくすればするほ
ど、間隙GE が小さくなり、間隙が小さくなればなるほ
ど、牽引力が増大される。クラッチが完全に係合されれ
ば、4WDのための最大限の増強された牽引力が供給さ
れる。牽引力の増強は、車両が斜面を登るときに特に有
用である。
ト84が磁石ベース90に引き付けられ、それによっ
て、両者間の間隙が自由状態GFSから付勢状態GE へ減
小され、その結果として、図5に関連して先に説明した
ように外側クラッチディスク74が、内側クラッチディ
スク72を締め付ける。付勢状態の間隙GE の大きさ、
従って、クラッチディスク組立体72に及ぼす締め付け
力即ち荷重の大きさを変更するために電流の大きさを変
更することができる。即ち、磁石88に供給される電流
の大きさによって、クラッチの係合度(クラッチディス
ク72と74との係合強さ)を変更することができる。
換言すれば、電磁石への供給電流を大きくすればするほ
ど、間隙GE が小さくなり、間隙が小さくなればなるほ
ど、牽引力が増大される。クラッチが完全に係合されれ
ば、4WDのための最大限の増強された牽引力が供給さ
れる。牽引力の増強は、車両が斜面を登るときに特に有
用である。
【0031】センサー手段の変型実施例 電磁クラッチ52のための電流は、所定の状態が検出さ
れたときに該クラッチを係合又は脱係合させるようにい
ろいろな方法で供給することができる。図8に示される
ように、装入ポンプ31を有する慣用の液圧ポンプ30
が閉回路の形で液圧モータ32に接続されている。逆止
弁94,96は、適正な流れ方向を設定し、装入ポンプ
31が液圧流体の損失を補充するために回路の低圧側へ
液圧流体を補給することができる。マイクロプロセッサ
64は、電磁クラッチ52へ送られる電流を制御する。
マイクロプロセッサ64は、いろいろなセンサー手段か
ら電気信号を受け取ることができる。
れたときに該クラッチを係合又は脱係合させるようにい
ろいろな方法で供給することができる。図8に示される
ように、装入ポンプ31を有する慣用の液圧ポンプ30
が閉回路の形で液圧モータ32に接続されている。逆止
弁94,96は、適正な流れ方向を設定し、装入ポンプ
31が液圧流体の損失を補充するために回路の低圧側へ
液圧流体を補給することができる。マイクロプロセッサ
64は、電磁クラッチ52へ送られる電流を制御する。
マイクロプロセッサ64は、いろいろなセンサー手段か
ら電気信号を受け取ることができる。
【0032】系統圧力の検出 静水圧即ち液圧の系統圧力の検出は、本発明の電磁クラ
ッチ52を制御する有用な手段である。1つのセンサー
手段は、閉回路の高圧側と低圧側の間に配設された系統
圧力トランスジューサ98から成るものである。トラン
スジューサ98は、閉回路の高圧側と低圧側の圧力差を
検出し、それに対応する電気信号をマイクロプロセッサ
64に送る。マイクロプロセッサ64は、その信号を予
め設定された設定値と比較する。設定値を越える値が検
出されると、マイクロプロセッサ64は、電流を供給し
て電磁クラッチ52を付勢し、上述したようにクラッチ
ディスクの締め付け力(係合度)を増大させる。後部車
軸40が係合され、4WDによる最大限の牽引力が得ら
れる。この圧力差の検出が有用なのは、液圧トランスミ
ッションの系統圧力は、車両が急な斜面を登る、又は下
るときに増大するからである。図10は、系統圧力の検
出によって電磁クラッチ52を付勢する態様をフローチ
ャートを示す。この構成では、クラッチ52は、系統圧
力が所定値を越えると自動的に牽引力を追加するように
なされている。
ッチ52を制御する有用な手段である。1つのセンサー
手段は、閉回路の高圧側と低圧側の間に配設された系統
圧力トランスジューサ98から成るものである。トラン
スジューサ98は、閉回路の高圧側と低圧側の圧力差を
検出し、それに対応する電気信号をマイクロプロセッサ
64に送る。マイクロプロセッサ64は、その信号を予
め設定された設定値と比較する。設定値を越える値が検
出されると、マイクロプロセッサ64は、電流を供給し
て電磁クラッチ52を付勢し、上述したようにクラッチ
ディスクの締め付け力(係合度)を増大させる。後部車
軸40が係合され、4WDによる最大限の牽引力が得ら
れる。この圧力差の検出が有用なのは、液圧トランスミ
ッションの系統圧力は、車両が急な斜面を登る、又は下
るときに増大するからである。図10は、系統圧力の検
出によって電磁クラッチ52を付勢する態様をフローチ
ャートを示す。この構成では、クラッチ52は、系統圧
力が所定値を越えると自動的に牽引力を追加するように
なされている。
【0033】操縦態様の検出 本発明の変型実施例による検出機構が、図8に点線ボッ
クス104で示されている。この検出機構は、車両の後
輪に設けられた操縦機構108と連携して作動する操縦
圧力トランスジューサ即ち操縦態様センサー104を含
む。操縦機構108は、操縦用液圧モータに駆動連結さ
れている。図9に示されるように、後輪10,12は、
二方向操縦用液圧モータ100へ液圧流体をポンプ送り
することによって液圧により操縦することができる。図
8にみられるように、操縦モータ100への液圧流体
は、装入ポンプ31によって供給される。操縦用液圧モ
ータ100の作動方向、従って、車両の転回方向は、操
縦制御弁102によって設定される。操縦圧力トランス
ジューサ104は、操縦用液圧モータ100の入口側と
排出側との間の圧力差(即ち、車両の転回角度)を検出
し、その差を表す電気信号をマイクロプロセッサ64へ
送る。
クス104で示されている。この検出機構は、車両の後
輪に設けられた操縦機構108と連携して作動する操縦
圧力トランスジューサ即ち操縦態様センサー104を含
む。操縦機構108は、操縦用液圧モータに駆動連結さ
れている。図9に示されるように、後輪10,12は、
二方向操縦用液圧モータ100へ液圧流体をポンプ送り
することによって液圧により操縦することができる。図
8にみられるように、操縦モータ100への液圧流体
は、装入ポンプ31によって供給される。操縦用液圧モ
ータ100の作動方向、従って、車両の転回方向は、操
縦制御弁102によって設定される。操縦圧力トランス
ジューサ104は、操縦用液圧モータ100の入口側と
排出側との間の圧力差(即ち、車両の転回角度)を検出
し、その差を表す電気信号をマイクロプロセッサ64へ
送る。
【0034】図9は、本発明の更に別の変型実施例によ
る検出機構を示す。この検出機構は、車両の後輪の操縦
機構108の直線状の動きを検出し、その動きを表す電
気信号をマイクロプロセッサ64へ送る直線状可変変位
トランスジューサ(LVDT)即ち操縦態様センサー1
06を含む。図9には、LVDT106は、前付け芝刈
り機20の後輪操縦機構108の機械的部分に取り付け
られたものとして示されている。LVDT106は、車
両の転回の鋭さに基づいてその鋭さの度合を表す電気信
号をマイクロプロセッサ64へ送り、設定値と比較す
る。
る検出機構を示す。この検出機構は、車両の後輪の操縦
機構108の直線状の動きを検出し、その動きを表す電
気信号をマイクロプロセッサ64へ送る直線状可変変位
トランスジューサ(LVDT)即ち操縦態様センサー1
06を含む。図9には、LVDT106は、前付け芝刈
り機20の後輪操縦機構108の機械的部分に取り付け
られたものとして示されている。LVDT106は、車
両の転回の鋭さに基づいてその鋭さの度合を表す電気信
号をマイクロプロセッサ64へ送り、設定値と比較す
る。
【0035】別法として、図示はしないが、回転可変変
位トランスジューサ(RVDT)即ち操縦態様センサー
手段を、車両の転回中、操縦機構108の直線状に運動
する部分にではなく、回転運動する部分に取り付けるこ
ともできる。RVDT(図示せず)は、回転角度を表す
信号をマイクロプロセッサへ送る。
位トランスジューサ(RVDT)即ち操縦態様センサー
手段を、車両の転回中、操縦機構108の直線状に運動
する部分にではなく、回転運動する部分に取り付けるこ
ともできる。RVDT(図示せず)は、回転角度を表す
信号をマイクロプロセッサへ送る。
【0036】図11のフローチャートは、図7の電磁ク
ラッチ52を車両の操縦態様を検出することによって消
勢する態様の概要を示す。これと同じ原理が、図6の公
称予荷重を付与されたクラッチ52にも適用することが
できる。鋭い転回の際、マイクロプロセッサ64が受け
取る操縦態様検出信号が設定値を越える場合がある。そ
の場合、マイクロプロセッサ64は、クラッチ52を消
勢する。電磁石88に電流が供給されないので、クラッ
チ板66に締め付け荷重が与えられず、従って、クラッ
チ板66はその自由状態間隙GFSに戻る。その結果、ク
ラッチ52は、スリップ又は脱係合し、自動的に後輪が
スキッドを回避するために自由回転又はオーバーランす
るのを許す。このように、車両は、スキッドを回避する
ために転回状態に応じて4WDから2WDへ切り換えら
れる。
ラッチ52を車両の操縦態様を検出することによって消
勢する態様の概要を示す。これと同じ原理が、図6の公
称予荷重を付与されたクラッチ52にも適用することが
できる。鋭い転回の際、マイクロプロセッサ64が受け
取る操縦態様検出信号が設定値を越える場合がある。そ
の場合、マイクロプロセッサ64は、クラッチ52を消
勢する。電磁石88に電流が供給されないので、クラッ
チ板66に締め付け荷重が与えられず、従って、クラッ
チ板66はその自由状態間隙GFSに戻る。その結果、ク
ラッチ52は、スリップ又は脱係合し、自動的に後輪が
スキッドを回避するために自由回転又はオーバーランす
るのを許す。このように、車両は、スキッドを回避する
ために転回状態に応じて4WDから2WDへ切り換えら
れる。
【0037】叙上のように、本発明は、前付け芝刈り機
20のような4輪駆動車のための電磁クラッチ駆動式操
縦可能車軸装置を提供する。この電磁クラッチ駆動式操
縦可能車軸装置は、回転入力動力源と、被動前部車軸3
6と、該動力源から回転動力を受け取り、該回転動力を
後部車輪10,12への牽引動力に変換するための機械
的後部車軸40と、該後部車輪10,12に連結された
操縦機構108と、前記動力源と機械的後部車軸40と
の間に連結された電磁クラッチ52と、芝刈り機20の
転回状態及び、又は牽引パワーを表す入力をマイクロプ
ロセッサ64へ供給するトランスジューサ98,104
を含む。マイクロプロセッサ64は、前記入力に基づい
てクラッチ52へ電流を送ることができる。クラッチ5
2は、複数の摩擦クラッチディスク66,72,74を
有しており、マイクロプロセッサ64によって供給され
た入力電流に基づいて選択的に前記後部車軸40に駆動
動力を伝達する。クラッチディスク66,72,74が
引離された状態では、前記回転動力源と後部車軸40と
は脱連結され、後部車輪10,12は、自由回転するこ
とを可能にされ、それによって、芝刈り機の転回中その
前進及び後退両方向においてスキッドを防止する。系
(システム)の諸パラメータをモニターするための周知
のトランスジューサ98,104等を用いていろいろな
変型実施例が可能である。マイクロプロセッサ64は、
それらのパラメータを所定の設定値と比較し、それに基
づいてクラッチ52への入力電流を制御する。4輪駆動
の利用は、マイクロプロセッサ64の論理と、クラッチ
ディスク66,72,74の予荷重によって、機械的に
(ばね86で)あるいは電磁的に制御することができ
る。クラッチ52に電気的に予荷重を付与すれば、追加
の牽引パワーが必要とされるとき、車両のトルクを増強
することができる。
20のような4輪駆動車のための電磁クラッチ駆動式操
縦可能車軸装置を提供する。この電磁クラッチ駆動式操
縦可能車軸装置は、回転入力動力源と、被動前部車軸3
6と、該動力源から回転動力を受け取り、該回転動力を
後部車輪10,12への牽引動力に変換するための機械
的後部車軸40と、該後部車輪10,12に連結された
操縦機構108と、前記動力源と機械的後部車軸40と
の間に連結された電磁クラッチ52と、芝刈り機20の
転回状態及び、又は牽引パワーを表す入力をマイクロプ
ロセッサ64へ供給するトランスジューサ98,104
を含む。マイクロプロセッサ64は、前記入力に基づい
てクラッチ52へ電流を送ることができる。クラッチ5
2は、複数の摩擦クラッチディスク66,72,74を
有しており、マイクロプロセッサ64によって供給され
た入力電流に基づいて選択的に前記後部車軸40に駆動
動力を伝達する。クラッチディスク66,72,74が
引離された状態では、前記回転動力源と後部車軸40と
は脱連結され、後部車輪10,12は、自由回転するこ
とを可能にされ、それによって、芝刈り機の転回中その
前進及び後退両方向においてスキッドを防止する。系
(システム)の諸パラメータをモニターするための周知
のトランスジューサ98,104等を用いていろいろな
変型実施例が可能である。マイクロプロセッサ64は、
それらのパラメータを所定の設定値と比較し、それに基
づいてクラッチ52への入力電流を制御する。4輪駆動
の利用は、マイクロプロセッサ64の論理と、クラッチ
ディスク66,72,74の予荷重によって、機械的に
(ばね86で)あるいは電磁的に制御することができ
る。クラッチ52に電気的に予荷重を付与すれば、追加
の牽引パワーが必要とされるとき、車両のトルクを増強
することができる。
【0038】以上、本発明を実施例に関連して説明した
が、本発明は、ここに例示した実施例の構造及び形態に
限定されるものではなく、本発明の精神及び範囲から逸
脱することなく、いろいろな実施形態が可能であり、い
ろいろな変更及び改変を加えることができることを理解
されたい。
が、本発明は、ここに例示した実施例の構造及び形態に
限定されるものではなく、本発明の精神及び範囲から逸
脱することなく、いろいろな実施形態が可能であり、い
ろいろな変更及び改変を加えることができることを理解
されたい。
【図1】図1は、本発明を組み入れた前付け芝刈り機の
透視図である。
透視図である。
【図2】図2は、図1の前付け芝刈り機の駆動列の構成
部品を示す上面図である。
部品を示す上面図である。
【図3】図3は、転回の際前付け芝刈り機の車輪が辿る
理論上の湾曲経路を示す上面図である。
理論上の湾曲経路を示す上面図である。
【図4】図4は、図2の線4−4で囲われた部分の上か
らみた拡大透視図である。
らみた拡大透視図である。
【図5】図5は、図4の線5−5に沿ってみた断面図で
あり、ばね予荷重電磁式クラッチの構成部品が電気的に
付勢された状態にあるところを示す。
あり、ばね予荷重電磁式クラッチの構成部品が電気的に
付勢された状態にあるところを示す。
【図6】図6は、図5の区域6−6の拡大図であり、ク
ラッチが電気的に消勢されたときのクラッチ板の状態を
示す。
ラッチが電気的に消勢されたときのクラッチ板の状態を
示す。
【図7】図7は、図6と同様の図であるが、予荷重付与
ばねのないクラッチの消勢状態を示す。
ばねのないクラッチの消勢状態を示す。
【図8】図8は、本発明のクラッチ駆動式操縦可能後車
軸のための制御系統を示す液圧回路図である。
軸のための制御系統を示す液圧回路図である。
【図9】図9は、本発明のクラッチ駆動式操縦可能後車
軸と連携して用いることができる操縦機構及び操縦セン
サーを示す上面図である。
軸と連携して用いることができる操縦機構及び操縦セン
サーを示す上面図である。
【図10】図10は、クラッチを制御するために系統圧
力を検出する実施例において、本発明のばね予荷重電磁
式クラッチによって駆動される操縦可能な後部車軸の作
動を示すフローチャートである。
力を検出する実施例において、本発明のばね予荷重電磁
式クラッチによって駆動される操縦可能な後部車軸の作
動を示すフローチャートである。
【図11】図11は、クラッチを制御するために操縦状
態を検出する実施例において、本発明のばね予荷重電磁
式クラッチによって駆動される操縦可能な後部車軸の作
動を示すフローチャートである。
態を検出する実施例において、本発明のばね予荷重電磁
式クラッチによって駆動される操縦可能な後部車軸の作
動を示すフローチャートである。
10,12:後部車輪(後輪) 14,16:前部車輪(前輪) 20:前付け芝刈り機 22:芝刈りデッキ 30:静水圧式(液圧)ポンプ 31:装入ポンプ 32:静水圧式(液圧)モータ(回転入力動力源) 34:前部駆動軸 36:前部車軸組立体(前部車軸)(主車軸) 38:後部駆動軸 40:後部車軸組立体(後部車軸)(副車軸) 42:傘型ピニオン 44:傘型輪歯車 46:スパイダー歯車 48,50:前部車軸部材(主車軸部材) 52:電磁クラッチ 53:ハウジング 54:傘型ピニオン(傘型ピニオンの軸) 56:傘型輪歯車 58:スパイダー歯車 60,62:後部車軸部材(副車軸部材) 64:電子制御器(マイクロプロセッサ) 66:クラッチ板 72:内側クラッチディスク組立体(内側クラッチディ
スク) 74:外側クラッチディスク組立体(外側クラッチディ
スク) 76:回転ベース 78:スラスト軸受 84:強磁性プレート 86:作用ばね(予荷重付与ばね) 87:回転ケーシング 88:電磁石 90:磁石ベース 92:静止ケーシング 98:系統圧力トランスジューサ(センサー手段) 100:二方向操縦モータ 102:操縦制御弁 104:操縦圧力トランスジューサ(操縦態様センサー
手段) 106:直線状可変変位トランスジューサ(操縦態様セ
ンサー手段) 108:操縦機構
スク) 74:外側クラッチディスク組立体(外側クラッチディ
スク) 76:回転ベース 78:スラスト軸受 84:強磁性プレート 86:作用ばね(予荷重付与ばね) 87:回転ケーシング 88:電磁石 90:磁石ベース 92:静止ケーシング 98:系統圧力トランスジューサ(センサー手段) 100:二方向操縦モータ 102:操縦制御弁 104:操縦圧力トランスジューサ(操縦態様センサー
手段) 106:直線状可変変位トランスジューサ(操縦態様セ
ンサー手段) 108:操縦機構
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
Claims (2)
- 【請求項1】車両推進のための主車軸を有する動力駆動
による4輪車両において、駆動並びに操縦のための副車
軸装置であって、 回転入力動力源と、 該動力源から回転動力を受け取り、該回転動力を副車軸
の両端に装着された車輪に牽引動力に変換するための機
械的副車軸と、 前記車輪に連結された操縦機構と、 前記車両の転回角度を表す操縦態様信号を発生するよう
に前記操縦機構に作動的に連結された操縦態様センサー
手段と、 前記操縦態様信号を受け取り、該操縦態様信号が所定限
度を越えたとき電磁クラッチ組立体への電流を制御する
ための制御手段と、 前記副車軸に取り付けられており、前記制御手段及び動
力源に作動的に連結された電磁クラッチ組立体と、から
成り、該クラッチ組立体は、前記制御手段からの電流に
基づき、選択的に前記動力源からの動力を前記副車軸へ
伝達して前記車輪へ伝達される動力を変更し、それによ
って前記車両の前進及び後退両方向において該車両の牽
引能力を変更するようにしたことを特徴とする副車軸装
置。 - 【請求項2】出力トルクに比例する系統圧力を有する閉
回路の液圧トランスミッションによって回転動力源に連
結された車両推進のための前部車軸を有する動力駆動に
よる4輪車両において、駆動並びに主操縦のための後部
車軸装置であって、 1対の後部車輪と、 該後部車輪に牽引動力を伝達するために前記液圧トラン
スミッション及び該後部車輪に駆動連結された機械的後
部車軸と、 前記後部車輪に連結された操縦機構と、 前記液圧トランスミッションと機械的後部車軸とを作動
的に連結するためのものであって、非負荷状態において
は互いに離隔しており、電磁力の増大とともに相互の間
隔を縮小されるようになされた複数のクラッチディスク
を有しており、選択的に前記動力源からの動力を前記副
車軸へ伝達して前記後部車輪へ伝達される動力を変更
し、それによって前記車両の前進及び後退両方向におい
て該車両の牽引能力を変更するための電磁クラッチ組立
体と、 前記液圧トランスミッションの系統圧力を検出し、その
圧力を表す信号を発生するためのセンサー手段と、 前記系統圧力の信号を受け取り、該信号を所定の設定値
と比較し、該信号が該設定値を越えたとき前記クラッチ
ディスクに及ぼす荷重を調節するために該電磁クラッチ
組立体へ電流を供給するための電子制御手段とから成
り、 前記該信号が前記設定値を越えたとき、該電子制御手段
は、前記液圧トランスミッションの系統圧力に基づいて
前記後部車軸に可変トルクを与えるために前記クラッチ
ディスクに及ぼす荷重を変更するようになされているこ
とを特徴とする後部車軸装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/005,452 US5335746A (en) | 1993-01-19 | 1993-01-19 | Electromagnetic clutch driven steerable axle |
US08/005,452 | 1993-01-19 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06234329A true JPH06234329A (ja) | 1994-08-23 |
Family
ID=21715948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6012238A Pending JPH06234329A (ja) | 1993-01-19 | 1994-01-11 | 電磁クラッチ駆動式操縦可能車軸 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5335746A (ja) |
JP (1) | JPH06234329A (ja) |
GB (1) | GB2274320B (ja) |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5866995A (en) * | 1994-05-09 | 1999-02-02 | Luk Fahrzeug-Hydraulik Gmbh & Co. Kg | Auxiliary system for a motor vehicle |
DE19600244A1 (de) * | 1996-01-05 | 1997-07-10 | Fichtel & Sachs Ag | Reibungskupplung mit einem Betätigungselement |
EP0921027A3 (en) * | 1997-12-02 | 2005-11-02 | Kanzaki Kokyukoki Mfg. Co., Ltd. | Transfer clutch control for four-wheel drive vehicle |
JP3405917B2 (ja) * | 1998-03-26 | 2003-05-12 | 株式会社クボタ | 四輪駆動型フロントモーア |
JP2000142153A (ja) * | 1998-11-11 | 2000-05-23 | Kanzaki Kokyukoki Mfg Co Ltd | 車輌の走行装置 |
US6101897A (en) * | 1999-08-27 | 2000-08-15 | Borgwarner Inc. | Transfer case clutch configuration |
JP2001312410A (ja) * | 2000-05-01 | 2001-11-09 | Sony Corp | 情報処理装置および方法、並びにプログラム格納媒体 |
US20030216212A1 (en) * | 2002-05-20 | 2003-11-20 | Deer & Company, A Delaware Corporation | Interaxle differential control system |
US6752233B1 (en) * | 2003-02-11 | 2004-06-22 | General Motors Corporation | Selectable overspeed secondary drive module |
US20070142155A1 (en) * | 2005-12-19 | 2007-06-21 | Darren A. Schumacher | Remotely controlled electronically actuated vehicle differential |
GB2491742B (en) * | 2009-07-23 | 2013-03-27 | Milwaukee Electric Tool Corp | Reciprocating saw |
DE102019104392B4 (de) * | 2019-02-21 | 2020-12-03 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Kraftfahrzeug mit angetriebenen Rädern auf mehreren Achsen und Verfahren zu dessen Steuerung |
US11607956B2 (en) * | 2019-10-31 | 2023-03-21 | Deere & Company | Trailing vehicle traction control system with a disconnect device |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5926027B2 (ja) * | 1978-06-01 | 1984-06-23 | 株式会社学習研究社 | 集団反応分析装置における正答確認装置 |
JPS62279134A (ja) * | 1986-05-27 | 1987-12-04 | Toyoda Mach Works Ltd | 4輪駆動車 |
JPH01273731A (ja) * | 1988-04-22 | 1989-11-01 | Kubota Ltd | 車輌の動力伝達装置 |
JPH04321849A (ja) * | 1991-04-18 | 1992-11-11 | Tochigi Fuji Ind Co Ltd | デファレンシャル装置 |
Family Cites Families (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5715019A (en) * | 1980-06-27 | 1982-01-26 | Fuji Heavy Ind Ltd | Changeover device for 2, 4 wheel drive in 4-wheel drive vehicle |
JPS588434A (ja) * | 1981-07-07 | 1983-01-18 | Fuji Heavy Ind Ltd | 4輪駆動車の切換制御装置 |
AT387828B (de) * | 1984-07-18 | 1989-03-28 | Uni Cardan Ag | Regelkupplung |
JPS62500877A (ja) * | 1984-11-06 | 1987-04-09 | ツア−ンラトフアブリク フリ−トリツヒシヤフエン アクチエンゲゼルシヤフト | 自動車の差動歯装置の為の電磁つめクラッチ |
JPS61235131A (ja) * | 1985-04-11 | 1986-10-20 | Jiyuken Kogyo:Kk | 射出成形機 |
EP0217124B1 (en) * | 1985-08-26 | 1990-04-04 | Mazda Motor Corporation | Torque control arrangements for four- wheel-drive vehicles |
JPS62120276A (ja) * | 1985-11-20 | 1987-06-01 | Nissan Motor Co Ltd | 4輪駆動・4輪操舵車両 |
US4781078A (en) * | 1987-02-02 | 1988-11-01 | Dana Corporation | Locking differential with electromagnetic actuated clutch |
EP0363367B1 (de) * | 1987-03-21 | 1991-01-16 | ZF FRIEDRICHSHAFEN Aktiengesellschaft | Anordnung einer elektromagnet-zahnkupplung |
JPH0764221B2 (ja) * | 1987-10-20 | 1995-07-12 | 日産自動車株式会社 | 差動制限力制御装置 |
DE3738008A1 (de) * | 1987-11-09 | 1989-05-18 | Porsche Ag | Vorrichtung zum antrieb eines kraftfahrzeugs |
US4937750A (en) * | 1987-12-23 | 1990-06-26 | Dana Corporation | Electronic control for vehicle four wheel drive system |
JPH0829670B2 (ja) * | 1988-02-18 | 1996-03-27 | 日産自動車株式会社 | 前後輪駆動力配分制御車両の補助操舵方法 |
JP2552327B2 (ja) * | 1988-04-09 | 1996-11-13 | 日産自動車株式会社 | 差動制限装置付車両の4輪操舵制御装置 |
DE58900480D1 (de) * | 1988-04-30 | 1992-01-02 | Zahnradfabrik Friedrichshafen | Allradgetriebener ackerschlepper. |
US4989686A (en) * | 1988-07-07 | 1991-02-05 | Borg-Warner Automotive, Inc. | System for controlling torque transmission in a four wheel drive vehicle |
DE3830199C1 (ja) * | 1988-09-06 | 1989-10-26 | Viscodrive Gmbh, 5204 Lohmar, De |
-
1993
- 1993-01-19 US US08/005,452 patent/US5335746A/en not_active Expired - Fee Related
- 1993-11-24 GB GB9324176A patent/GB2274320B/en not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-01-11 JP JP6012238A patent/JPH06234329A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5926027B2 (ja) * | 1978-06-01 | 1984-06-23 | 株式会社学習研究社 | 集団反応分析装置における正答確認装置 |
JPS62279134A (ja) * | 1986-05-27 | 1987-12-04 | Toyoda Mach Works Ltd | 4輪駆動車 |
JPH01273731A (ja) * | 1988-04-22 | 1989-11-01 | Kubota Ltd | 車輌の動力伝達装置 |
JPH04321849A (ja) * | 1991-04-18 | 1992-11-11 | Tochigi Fuji Ind Co Ltd | デファレンシャル装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
GB9324176D0 (en) | 1994-01-12 |
GB2274320A (en) | 1994-07-20 |
US5335746A (en) | 1994-08-09 |
GB2274320B (en) | 1996-11-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU2003272618B2 (en) | Bi-directional overrunning clutch for a primary drive axle | |
US6196348B1 (en) | Driving system for a working vehicle | |
US4651847A (en) | Torque limiting device | |
JPH06234329A (ja) | 電磁クラッチ駆動式操縦可能車軸 | |
US6186258B1 (en) | Dynamic all wheel drive | |
US5277270A (en) | Vehicle transaxle support | |
US4887686A (en) | Working vehicle | |
US3901092A (en) | Four-wheel drive vehicle with drive transfer gear assembly | |
EP0910516A1 (en) | Asymmetrical drive system | |
US7690469B2 (en) | Central differential for a working vehicle | |
JP2003322179A (ja) | トルク・カップリング装置 | |
JPH10250394A (ja) | 車両の前輪速度変化装置 | |
US6363815B1 (en) | Transmission mechanism of vehicle with HST | |
JPH0921106A (ja) | ロードフィニッシャー | |
US8365636B2 (en) | Automatic traction enhancement for a transaxle | |
JPH0218117A (ja) | 動力伝達装置 | |
EP1240044B1 (en) | Arrangement at a vehicle with a differential lock | |
US7779952B2 (en) | Drive system and an axle for a vehicle driveline, and a vehicle comprising the driveline | |
US6575282B2 (en) | Yaw damper for a two wheel drive motor vehicle | |
US6679778B2 (en) | Torque limiter for wheel driving force | |
US4050328A (en) | Four-wheel drive vehicle with drive transfer gear assembly | |
GB2292200A (en) | A 4WD vehicle having an electromagnetic clutch controlled by hydrostatic system pressure | |
US4509626A (en) | Hydraulically actuated high torque, quick engagement clutch assembly | |
US7059442B2 (en) | Drive assembly for four-wheel drive vehicles | |
US6699147B1 (en) | Mower with dual mechanical transmissions |