JPH06233742A - 生体眼の計測装置 - Google Patents

生体眼の計測装置

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JPH06233742A
JPH06233742A JP5022605A JP2260593A JPH06233742A JP H06233742 A JPH06233742 A JP H06233742A JP 5022605 A JP5022605 A JP 5022605A JP 2260593 A JP2260593 A JP 2260593A JP H06233742 A JPH06233742 A JP H06233742A
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JP
Japan
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light
eye
measurement
interference
optical path
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JP5022605A
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Inventor
Ryoichi Yahagi
良一 矢萩
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Original Assignee
Topcon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定光路に設けられた被検眼からの測定反射
光と参照光路に設けられた被検眼対応参照反射面からの
参照反射光とを干渉させることにより得られる干渉出力
のS/N比の向上を期待できる生体眼の計測装置を提供
する。 【構成】 本発明に関わる生体眼の計測装置は、測定光
路171に設けられた被検眼103からの測定反射光と
参照光路174に設けられた可動参照ミラー176から
の参照反射光とを干渉させて干渉光を得る干渉光学系1
01を有する生体眼の計測装置において、干渉光学系1
01に少なくとも一個の光量調節光学部材1382を設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、測定光路に設けられた
被検眼からの測定反射光と参照光路に設けられた被検眼
対応参照反射面からの参照反射光とを干渉させて干渉光
を得る干渉光学系を有する生体眼の計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、測定光路に設けられた被検眼
からの測定反射光と参照光路に設けられた被検眼対応参
照反射面からの参照反射光とを干渉させて干渉光を得る
干渉光学系を有する生体眼の計測装置として、例えば、
幾何光学的原理を利用して角膜頂点位置を測定する角膜
距離測定系と物理光学的原理を利用して眼内測定対象物
位置を測定する干渉光学系とを備え、眼内測定対象物位
置から角膜頂点位置までの距離を測定するものが知られ
ている。この種の生体眼の計測装置では眼内測定対象物
位置を測定するために測定光束を被検眼の眼内測定対象
物に照射して眼内測定対象物からの測定反射光束を観測
している。ここで、眼内測定対象物からの測定反射光束
の光量が微弱であると測定精度が劣化する。測定反射光
束の光量増加を図るには、被検眼に照射する測定光束の
光量を増加させることが考えられるが、被検眼に照射す
る測定光束の光量には安全の面から上限があるため、従
来の生体眼の計測装置では測定光束を眼内測定対象物に
収束させて照射することにより、その反射光束の光量の
増加を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の生体眼の計測装置には以下に説明する問題点がある。
【0004】すなわち、原理的には、被検眼からの測定
反射光束の光量が多ければ多いほど干渉出力とショット
ノイズのとの差が大きくなってS/Nが高くて、干渉出
力を確認することができるのであるが、干渉光束を受光
する受光素子は一般的に所定の光量以上の光量が入射す
ると光電変換による干渉出力が飽和するという特性を有
している。一方、ショットノイズは、一般に干渉出力よ
りも光量が少ないので、受光素子に入射する光量が増加
したとしても飽和するまでには至らず、ショットノイズ
がいたずらに増加することとなる。その結果、S/Nが
低くなって、干渉出力を確認することが困難になる。こ
のショットノイズは被検眼からの測定反射光の光量に比
べて被検眼対応参照反射面からの光量が格段に多いの
で、ショットノイズのほとんどは被検眼対応参照反射面
からの参照反射光により支配される。
【0005】また、受光素子の出力特性が線形な範囲で
その受光素子の干渉出力が最大になった時、S/Nが最
高になるが、白内障眼等、眼内測定対象物からの測定反
射光量の少ない被検眼を基準にして光量を設定すると、
正常眼の測定では被検眼からの反射光量が白内障眼等の
被検眼からの反射光量に比べて格段に多くなり、受光素
子が飽和状態となるのでS/Nが悪くなる。逆に、眼内
測定対象物からの測定反射光量の多い正常な被検眼を基
準にして光量を設定すると、白内障眼等の測定では干渉
出力が小さくなって、S/Nが悪くなる。
【0006】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、その目的とするところは、測定光路に設けられた
被検眼からの測定反射光と参照光路に設けられた被検眼
対応参照反射面からの参照反射光とを干渉させることに
より得られる干渉出力のS/N比の向上を期待できる生
体眼の計測装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に関わる生体眼の
計測装置は、上記の課題を解決するため、測定光路に設
けられた被検眼からの測定反射光と参照光路に設けられ
た被検眼対応参照反射面からの参照反射光とを干渉させ
て干渉光を得る干渉光学系を有する生体眼の計測装置に
おいて、干渉光学系に少なくとも一個の光量調節光学部
材を設けたことを特徴とする。
【0008】
【実施例】
【0009】
【実施例1】図1は角膜頂点位置は幾何光学的原理によ
り求め、眼内測定対象物位置は物理光学的原理により求
める生体眼の計測装置の実施例を示すものである。
【0010】図1において、100は角膜距離測定系、
101は干渉光学系、102は被検眼角膜にリング状の
光束を照射する照射光学系としてのリング状光源投影
部、103は被検眼、104は対物レンズである。角膜
距離測定系100は第1光路105、第2光路106を
有している。第1光路105は二次元イメージセンサ1
07、結像レンズ108、ハーフミラー109、絞り1
10、レンズ111、全反射ミラー112、レンズ11
3、ハーフミラー114、ダイクロイックミラー11
5、対物レンズ104から大略構成されている。第2光
路106は全反射ミラー116、レンズ117、全反射
ミラー118、119、絞り124から大略構成されて
いる。
【0011】リング状光源投影部102は、リング状光
源とパターン板(図示を略す)とからなり、ここでは、
メリジオナル横断光線が平行であるような照明光を被検
眼に投影している。この照明光を被検眼103に向かっ
て照射すると、被検眼103の角膜120にはリング状
の虚像121が形成される。ここで、リング状光源投影
部102の照明光の波長は900nm〜1000nmで
ある。ダイクロイックミラー115は、その照明光を透
過し、後述する測定用光源の波長を反射する役割を果た
す。
【0012】角膜120による反射光は、対物レンズ1
04、ダイクロイックミラー115を介してハーフミラ
ー114に導かれ、第1光路105と第2光路106と
に分岐される。第1光路105に導かれた反射光はレン
ズ113に基づき一旦リング状の空中像122として結
像され、更に、全反射ミラー112、レンズ111、絞
り110、ハーフミラー109、結像レンズ108を経
由して二次元イメージセンサ107にリング像i2(図
2参照)として結像される。なお、このリング像i2の
結像倍率は、ここでは、0.5倍とする。第2光路10
6に導かれた反射光は全反射ミラー119により反射さ
れ、対物レンズ104に基づき一旦空中像123として
結像され、全反射ミラー118、レンズ117、全反射
ミラー116、絞り124、ハーフミラー109、結像
レンズ108を経由して、二次元イメージセンサ107
にリング像i1として結像される。このリング像i1の結
像倍率は、リング像i2の結像倍率よりも大きく設定さ
れている。
【0013】絞り110は、レンズ111、レンズ11
3によって対物レンズ104の後方焦点位置付近にリレ
ーされ、共役像125がその対物レンズ104の後方焦
点位置に形成され、第1光路105の光学系は、物体側
にテレセントリックである。絞り124はレンズ117
によって被検眼103の前方(対物レンズ104の前
方)にリレーされ、ここでは、その共役像(実像)12
6が被検眼103の前方25mm〜50mmの箇所に形
成される。
【0014】二次元受光素子107の出力は増幅回路1
28を介してフレームメモリ129に記録され、角膜頂
点位置は、二次元受光素子107に結像されたリング状
の像に基づき求めることができ、その詳細は、特願平2
−145107号(発明の名称:眼内長さ測定装置:出
願日 平成2年5月31日)に記載されかつ本発明と直
接には関係しないので、その詳細な説明は省略する。
【0015】次に干渉光学系101について再び図1を
参照しつつ説明する。
【0016】干渉光学系101は、測定用光源130、
レンズ133、ピンホール134、ビームスプリッタ1
35、レンズ136、合焦レンズ137、コリメートレ
ンズ138、全反射ミラー172、光量測定手段の一部
を構成するビームスプリッタ1381、光量調節手段の
一部を構成するサーキュラウェッジフィルター138
2、レンズ1383、受光素子1384、増幅器138
5、サーキュラウェッジフィルター変更部1386、被
検眼対応参照反射面としての可動参照ミラー176、ピ
ンホール140、レンズ141、受光素子142を有す
る。測定用光源130には、低コヒーレント長の半導体
レーザーで、そのコヒーレント長は、例えば、0.05mm〜
0.1mm程度のものを使用する。測定用光源130を射出
された光束はレンズ133によってピンホール134に
収束される。ピンホール134は準点光源としての役割
を果たす。なお、153は測定用光源としての半導体レ
ーザーを駆動する駆動回路である。
【0017】ピンホール134を通過した光は、測定光
束としてビームスプリッタ135に導かれる。ビームス
プリッタ135は測定光束を分割し、一部を測定光路1
71に設置のレンズ136に導き、残りを参照光路17
4に設置のコリメートレンズ138に導く機能を有す。
レンズ136は、ピンホール134を通過した測定用光
源をコリメートする役割を果たす。レンズ136によっ
てコリメートされた光は、測定光束として合焦レンズ1
37に導かれる。合焦レンズ137は、合焦レンズ駆動
装置200によって光軸方向に移動可能とされ、被検眼
103に対する屈折力補正光学系としての役割を果た
す。合焦レンズ137を通過した測定光束はダイクロイ
ックミラー115、対物レンズ104を経由して被検眼
103に導かれ、眼内測定対象物に相当する眼底152
上に収束される。
【0018】測定反射光は対物レンズ104、ダイクロ
イックミラー115、合焦レンズ137を介してレンズ
136に導かれ、レンズ136によってコリメートされ
た測定反射光は、ビームスプリッタ135を経由してピ
ンホール140にリレーされる。ピンホール140は、
ピンホール134とビームスプリッタ135との反射面
に関して共役であるので、被検眼に対して測定装置のア
ライメントが多少ずれても眼底からの測定反射光はピン
ホール140を通過できる。
【0019】コリメートレンズ138で平行光束とされ
た参照光は、全反射ミラー172で反射され、図3に拡
大して示すようにサーキュラウェッジフィルター138
2、ビームスプリッタ1381を通り、可動参照ミラー
176に導かれる。可動参照ミラー176は参照光路1
74の光路長と測定光路171の光路長とが同じになる
ように移動可能とされている。
【0020】可動参照ミラー176により反射された光
は、ビームスプリッタ1381で分割され、一部はレン
ズ1383に導かれて受光素子1384に収束される。
受光素子1384は、その光量に応じた信号を出力し、
受光素子1384の出力は増幅器1385を介して制御
回路157に導かれる。残りは、ビームスプリッタ13
5を経由し、測定光束と合成されてピンホール140に
リレーされ、そのピンホール140を通過した干渉光束
は、レンズ141によって受光素子142に収束され
る。
【0021】可動参照ミラー176を移動させて、参照
光路174と測定光路171との光路差が、測定用光源
130のコヒーレント長以下になると、参照光束と測定
光束とが干渉を起こし、可動参照ミラー176の移動速
度と測定用光源の発振波長とに応じた干渉出力が受光素
子142において得られる。その干渉出力は増幅器15
0により増幅されてメモリ178に記憶される。干渉出
力は、参照光路174と測定光路171との光路差が、
測定用光源130の発振波長の一波長分変化するごとに
正弦波的に変化し、参照光路174と測定光路171と
の光路長が等しくなったとき、最も強い干渉が得られ
る。つまり、最も強い干渉が得られた時の参照光路17
4の光路長が、測定光路171の光路長に等しく、可動
参照ミラー176の位置がビームスプリッタ135の反
射面に対して眼内測定対象物152と同一の位置にな
る。
【0022】なお、生体眼の寸法は、装置光学系から角
膜頂点までの位置と装置光学系から眼底152までの位
置に基づき求められるが、その詳細については、特願平
2−145107号(発明の名称:眼内長さ測定装置:
出願日 平成2年5月31日)に記載されているので、
説明は割愛する。
【0023】次に、光量調節手段と光量測定手段につい
て説明する。
【0024】一般に、光検出器の干渉の出力の式は、
【数1】 で表すことができ、Iは受光素子142上での干渉光の
強度、ISは眼内測定対象物152からの反射光の強
度、ILは可動参照ミラー176からの反射光の強度、
δは互いに干渉する光束の位相差であるが、可干渉距離
の短い光源を使ったホモダイン干渉の場合cosδは無
視できる。
【0025】干渉出力と共にランダムノイズも発生する
が、その一つの例としてショットノイズを上げる。
【0026】一般に、ショットノイズの式は、
【数2】 で表せる。Cは受光素子142上でのショットノイズの
強度、eは電子電荷、Bは帯域幅である。
【0027】式α)およびβ)からわかるように、受光
素子への入射光を増やせば、IS、ILが共に大きくなる
のでショットノイズより干渉出力信号の方が増加する割
合が大きく、干渉出力とショットノイズの差が大きくな
る。つまりS/Nが高くなる。しかし受光素子からの干
渉出力が飽和するまで入射光を増やすと、ショットノイ
ズはまだ飽和しない範囲にあるため、干渉出力とショッ
トノイズの差は小さくなりS/Nが低くなって、干渉出
力を測定しにくくなる。
【0028】通常、眼内測定対象物152からの反射光
量に比べ、可動参照ミラー176からの反射光量は格段
に多く、ショットノイズは、ほとんどこの可動参照ミラ
ー176からの反射光によって支配される。そこで、図
1において、参照光路中のビームスプリッター1381
で分けられた光束の一部を受光する受光素子1384か
らの出力と、受光素子142の干渉出力とを制御回路に
入力させ、この制御回路157によりサーキュラウェッ
ジフィルター変更部1386を制御することにより、サ
ーキュラウェッジフィルター1382の駆動制御を行
い、受光素子142の干渉出力が飽和しないようにサー
キュラウェッジフィルター1382の透過率を加減し、
受光素子142への光量を調節する。
【0029】その調整の仕方は以下の通りである。
【0030】初めに、制御回路157よりサーキュラー
ウエッジフィルター1382が透過率50%付近になる
ように、サーキュラーウエッジフィルター変更部138
6で制御させ、次にサーキュラーウエッジフィルター1
382の透過率が高くなる方向に制御する。その時に、
受光素子142からの干渉出力が増加しない場合は、受
光素子142は飽和状態とみなし、サーキュラーウエッ
ジフィルター1382の透過率が低くなる方向に制御
し、受光素子142からの干渉出力が減少し始めたとこ
ろで測定を行う。
【0031】制御回路157よりサーキュラーウエッジ
フィルター1382の透過率が高くなる方向にサーキュ
ラーウエッジフィルター変更部1386で制御した時、
受光素子142からの干渉出力が増加した場合は、サー
キュラーウエッジフィルター1382を透過率が高くな
る方向に制御する。
【0032】もし、サーキュラーウエッジフィルター1
382の透過率が最も高くなる前に受光素子142から
の干渉出力が増加しない場合は、サーキュラーウエッジ
フィルター1382の透過率が低くなる方向に制御さ
せ、受光素子142からの干渉出力が減少し始めたとこ
ろで測定を行う。
【0033】もし、初めから白内障眼等眼内測定対象物
152からの反射光量が少なく、受光素子142からの
干渉出力が測定できない場合は、制御回路157から測
定用光源130に、被検眼に対し安全なレベルで光量を
増やすように制御すれば、受光素子142からの干渉出
力を測定できる可能性が高くなる。
【0034】測定・演算の詳細については、特願平3−
279697号(発明の名称:屈折力補正機能付生体眼
寸法測定装置:出願日 平成3年10月25日)の実施
例2に記載されているので、説明は割愛する。
【0035】
【実施例2】図4は、角膜頂点位置は第1実施例と同様
に角膜距離系100により角膜120にリング像を投影
して求め、眼内測定対象物である眼底152の位置は、
干渉光学系101によりコヒーレント長の短い光源を用
いた干渉光学系により求め、両測定結果から生体眼の寸
法を算出する生体眼の眼内寸法測定装置の構成を示すも
のである。
【0036】角膜距離測定系100の角膜頂点位置から
基準位置までの距離の測定原理、処理、その構成は、第
1実施例と同一であるので、その詳細な説明は省略し、
干渉光学系101の一部についてのみ説明する。
【0037】この図4は、レンズ136と合焦レンズ1
37の間に光量調節手段と光量測定手段Z2を測定光路
171に設けた場合を示し、図5はその光量調節手段と
光量測定手段Z2の拡大図を示している。
【0038】白内障眼等、眼底152からの反射光の少
ない被検眼103に合わせて測定用光源130の光量を
設定すると、正常眼の測定では被検眼103からの反射
光量が白内障眼等の反射光量が少ない被検眼に比べて多
くなり、受光素子142からの干渉出力が飽和状態にな
る。そこで、測定光路中に眼底152からの測定反射光
をビームスプリッタ1381´で分けて受光素子138
4´に受光された出力を制御回路157に入力させ、制
御回路157によりサーキュラウェッジフィルター変更
部1386´を駆動制御し、サーキュラウェッジフィル
ター1382´により測定光の光量を調節して、受光素
子142からの干渉出力が飽和しないようにしたもので
ある。この場合にも、受光素子142からの干渉出力が
飽和している時に比べてS/Nが高くなる。
【0039】
【実施例3】図6は本発明に係わる生体眼の計測装置の
第3実施例を示すもので、図5に示すビームスプリッタ
1381´を90゜回転させることにより、被検眼10
3へ導かれる入射光束をビームスプリッタ1381´で
分けて、その一部を受光素子1384´に導くようにし
たものである。この場合にも、被検眼103への測定光
の入射光量を実時間で測定でき、被検眼103に対して
安全な範囲で光量を調節することができる。
【0040】
【実施例4】図7は測定光路171と参照光路174と
に光量調節手段と光量測定手段とを設けたものである。
この測定光路171に設置の光量調節手段、光量測定手
段の構成は図5に示すものと同一であり、参照光路17
4に設置の光量調節手段、光量測定手段は図3に示すも
のと同一である。
【0041】被検眼103からの測定反射光量の一部は
受光素子1384´に導かれ、可動参照ミラー176か
らの参照反射光量の一部は受光素子1384に導かれ、
受光素子1384´の出力と受光素子1384の出力と
を制御回路157に入力させ、サーキュラウェッジフィ
ルター変更部1386、1386´をそれぞれ駆動さ
せ、サーキュラウェッジフィルター1382、1382
´により光量をそれぞれ調節する事にしたものである。
これは以下の理由による。
【0042】眼底152からの反射光量には個人差があ
るので、反射光量の少ない被検眼には入射光量を多く、
反射光量の多い被検眼には測定光の入射光量を少なくす
るためにサーキュラウェッジフィルター1382´によ
り調節を行い、更に受光素子142の干渉出力が飽和し
ないようにサーキュラウェッジフィルター1382によ
り調節するためである。この2つのサーキュラウェッジ
フィルターによる調節を行うことによりS/Nを高くす
ることができる。
【0043】又、測定光路171図6に示す光量調節手
段及び光量測定手段を設置し、被検眼103への入射光
量を受光素子1384´で測定しつつ、参照光路174
に図3に示す光量調節手段及び光量測定手段を設置し、
可動参照ミラー176からの反射光量を受光素子138
4で測定することにより、被検眼103に対して安全な
範囲の入射光量で、かつ、受光素子142からの干渉出
力が飽和することなくS/Nを高くすることもできる。
【0044】
【実施例5】図8は、一般的な受光素子の出力特性を示
すもので、一般的に受光素子は、光の入射量に対して受
光素子の出力が飽和するまで線形に出力電流が上がるわ
けではない。図8に示す符号Aの範囲では干渉出力とノ
イズとの差がほとんどないか、ノイズの方が大きくなっ
て、干渉出力を確認することができない。
【0045】飽和する寸前の符号Cで示す範囲では、干
渉出力が伸びなくなり、むしろ符号Bの線形範囲で最も
干渉出力が大きいところの方が干渉出力とノイズの差が
大きい。つまり、S/Nが最も高い。
【0046】そこで、これまでに説明した実施例1〜5
の制御回路157に基づき、受光素子の出力特性が線形
な範囲Bの部分で出力が大きくなるように制御すれば、
夫々の被検眼103に対して最良のS/Nを得ることが
できる。
【0047】一般にヘテロダイン検波もしくはホモダイ
ン検波のS/Nの式は、可動参照ミラー176からの参
照反射光が十分大きい時
【数3】 で表せる。式γ)は被検眼103からの反射光量が多い
ほど、S/Nが高いことを意味している。しかし、被検
眼103の安全性を考慮すると、被検眼103への光量
増加は限界がある。
【0048】先の式α)、β)のことも考慮すると、 (1)正常眼のような被検眼からの反射光量が大きい場
合(干渉出力が十分大きい) これ以上、被検眼に対し、光量を増加する必要が無く、
むしろ安全性を考慮して測定に影響のでない程度に被検
眼への光量を減少する。
【0049】(2)白内障眼等の被検眼からの反射光量
が少ない場合(干渉出力が非常に小さいか、確認できな
い)。
【0050】被検眼に対し安全範囲で光量を上げる。
【0051】このような方法で測定を行うことにより被
検眼103に対し、より安全確実に測定できる。
【0052】以上、各実施例においては、角膜頂点位置
は幾何光学的原理を用いて求め、眼底と物理光学的原理
を用いて求めるものとして説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、測定光路に設けられた被検眼
からの測定反射光と参照光路に設けられた被検眼対応参
照反射面からの参照反射光とを干渉させる干渉光学系を
有する生体眼の計測装置に適用することができるもので
ある。
【0053】また、各実施例において、眼内測定対象物
として眼底を例に挙げて説明を行ったが、これ以外の水
晶体の前面又は後面、角膜後面等も眼内測定対象物とな
り得るものである。
【0054】
【効果】本発明に関わる生体眼の計測装置は、以上説明
したように構成したので、干渉出力のS/Nの向上を期
待できると共に、被検眼への光量調節の手間を省くこと
ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる生体眼の計測装置の第1実施例
を示す光学図である。
【図2】図1に示す二次元受光素子に受像されたリング
像の状態を示す図である。
【図3】図1に示す光量調節手段と光量測定手段との拡
大図である。
【図4】本発明に係わる生体眼の計測装置の第2実施例
を示す光学図である。
【図5】図4に示す光量調節手段と光量測定手段との拡
大図である。
【図6】本発明に係わる生体眼の計測装置の第3実施例
を示す光学図であって、光量調節手段と光量測定手段と
の拡大図である。
【図7】本発明に係わる生体眼の計測装置の第5実施例
を示す光学図である。
【図8】受光素子の一般的特性を示す特性図である。
【符号の説明】
101…干渉光学系 103…被検眼 171…測定光路 174…参照光路 176…可動参照ミラー(被検眼対応参照反射面) 1382…サーキュラーウエッジフィルター(光量調節
光学部材)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定光路に設けられた被検眼からの測定
    反射光と参照光路に設けられた被検眼対応参照反射面か
    らの参照反射光とを干渉させて干渉光を得る干渉光学系
    を有する生体眼の計測装置において、 前記干渉光学系に少なくとも一個の光量調節光学部材を
    設けたことを特徴とする生体眼の計測装置。
  2. 【請求項2】 前記干渉光学系に光量測定手段が設けら
    れ、前記光量調節光学部材が前記光量測定手段によって
    制御されることを特徴とする請求項1に記載の生体眼の
    計測装置。
  3. 【請求項3】 前記参照光路に前記光量調節光学部材が
    配置されていることを特徴とする請求項2に記載の生体
    眼の計測装置。
  4. 【請求項4】 前記測定光路に前記光量調節光学部材が
    配置されていることを特徴とする請求項2に記載の生体
    眼の計測装置。
  5. 【請求項5】 前記参照光路と前記測定光路とに前記光
    量調節光学部材が配置されていることを特徴とする請求
    項2に記載の生体眼の計測装置。
  6. 【請求項6】 前記干渉光学系に光量測定手段が設けら
    れ、前記光量調節光学部材は前記光量測定手段と前記干
    渉光学系の干渉光の出力とによって制御されることを特
    徴とする請求項1に記載の生体眼の計測装置。
JP5022605A 1993-02-10 1993-02-10 生体眼の計測装置 Pending JPH06233742A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011115302A (ja) * 2009-12-02 2011-06-16 Nidek Co Ltd 眼寸法測定装置
JP2011255236A (ja) * 2011-09-30 2011-12-22 Canon Inc 眼科装置
JP2013156143A (ja) * 2012-01-30 2013-08-15 Seiko Epson Corp 光学測定装置及び光学測定方法
JP2020039915A (ja) * 2011-03-31 2020-03-19 キヤノン株式会社 眼科撮影装置およびその制御方法

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