JPH06233390A - 補聴器 - Google Patents

補聴器

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JPH06233390A
JPH06233390A JP4183693A JP4183693A JPH06233390A JP H06233390 A JPH06233390 A JP H06233390A JP 4183693 A JP4183693 A JP 4183693A JP 4183693 A JP4183693 A JP 4183693A JP H06233390 A JPH06233390 A JP H06233390A
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hearing aid
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Yoshiyuki Narisawa
良幸 成沢
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Rion Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R25/00Deaf-aid sets, i.e. electro-acoustic or electro-mechanical hearing aids; Electric tinnitus maskers providing an auditory perception
    • H04R25/04Deaf-aid sets, i.e. electro-acoustic or electro-mechanical hearing aids; Electric tinnitus maskers providing an auditory perception comprising pocket amplifiers

Abstract

(57)【要約】 【目的】一段と容易に利得調整器を快適音量位置に調整
できる。 【構成】利得調整器の回転ノブに調整位置ロツク用突起
列を設けると共に、当該調整位置ロツク用突起列に係合
する摺動子を設けるようにしたことにより、装用者が自
分の快適音量位置に利得調整器の回転ノブを簡易かつ確
実に保持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は補聴器に関し、特に装用
者が必要に応じて容易に利得調整器を快適音量に調整で
きるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】一般に補聴器は、利得調整器の調整用ノ
ブを外部から装用者が操作することにより、補聴処理さ
れた補聴音の音量を装用者が希望する調整値に調整操作
し、かくして最も聴き取り易い快適音量に調整できるよ
うになされており、実用上装用者は当該快適音量の調整
値を常時使用する標準値として調整するような使い方を
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来の利得調
整器は調整用ノブとして円盤状回転ノブを有し、当該円
盤状回転ノブの外周面に回転ノブの回転量を表す一連の
数字、例えば「1」〜「8」を調整用目盛文字として表
示し、装用者は当該数字表示を頼りに円盤状回転ノブの
調整位置を決めるような操作をするように構成されてい
る。
【0004】しかしながら実際上、一旦快適音量が得ら
れる快適音量位置に円盤状回転ノブを調整した後は、で
きるだけ円盤状回転ノブの調整をしないで済むようにで
きれば、装用者が補聴器を装用する際その都度音量調整
操作をしないで良いので、補聴器の取扱い操作を一段と
簡略化できると考えられる。
【0005】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、利得調整器の回転ノブの調整位置の保持を装用者が
一段と容易になし得るようにした補聴器を提案しようと
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、利得調整器9の回転ノブ9C上に
回転方向に沿つて複数の突起を順次配列するように形成
された調整位置ロツク用突起列13と、この調整位置ロ
ツク用突起列13に対して回転方向とほぼ直交する方向
に摺動することにより調整位置ロツク用突起列13の隣
接する2つの突起間に係合突起対25Bを割り込ませ又
は離脱させるロツク用摺動子25とを設けるようにす
る。
【0007】
【作用】回転ノブ9Cが任意の回転位置にある状態にお
いて、ロツク用摺動子25をロツク位置に摺動させる
と、係合突起対25Bが調整位置ロツク用突起列13内
の隣接する2つの突起間に割り込む状態になる。かかる
ロツクモードにあるときには、たとえ回転ノブ9Cが回
転しようとしても、当該2つの突起が係合突起対25B
に当接することにより位置を規制されるので、結局回転
ノブ9Cを回転させないようにできる。かくして装用者
はロツク用摺動子25を摺動操作するだけの簡易な操作
によつて利得調整器9を一旦快適音量に調整した後にこ
れを確実に保持させることができる。
【0008】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0009】(1)補聴器の全体構成 図1において、1は全体として箱型補聴器を示し、一端
部に操作パネル2を有する機器本体3の幅方向の両側に
開閉自在に一対のケース半体4A及び4Bが設けられ、
これにより図2及び図3に示すように、機器本体3の両
側に当該機器本体3を囲い込むようにケース半体4A及
び4Bが装着されたとき、全体として補聴器1が1つの
ケース内に収納された使用状態になるようになされてい
る。
【0010】機器本体3は、操作パネル2を一端面上に
固着し、かつ図4に示すように断面U字状を有し、かつ
合成樹脂材料でなる板状基台5と、この板状基台5のU
字状先端面上にこれを閉塞し、かつ板状基台5との間に
所定の間隔を保つてほぼ平行に延長するような状態で固
着された配線基板6(図2及び図3)とを有し、板状基
台5及び配線基板6間の空間を利用して操作パネル2上
に配設された電源スイツチ7、マイクロホン(操作パネ
ルに穿設された音孔8の内側に配設されている)及び利
得調整器9が配線基板6の配線パターンに直接半田付け
されることにより配線基板6に対して電気的に接続され
かつ機械的に一体に固着されている。利得調整器9は図
2、図3及び図5において特に明らかなように、ほぼ円
柱形状のボリユーム9Aのリード9Bが半田によつて配
線基板6の配線パターンに直接接続されることによりボ
リユーム9Aがその一端面を配線基板6に当接した状態
で固着される。
【0011】ボリユーム9Aの他側端側に突出する回転
調整軸には円冠状回転ノブ9Cがボリユーム9Aの一端
部に被せるように取り付られ、この円冠状回転ノブ9C
の外周面の一部が操作パネル2に穿設されている利得調
整器用窓2Aを通つて操作パネル2の外側に突出するよ
うに配設されている。
【0012】円冠状回転ノブ9Cの外周部9C1にはそ
の回転位置を表す目盛文字11として数字「1」〜
「8」が表示されており、かくして装用者は操作パネル
2の表面に突出している円冠状回転ノブ9Cの外周部9
C1に指を当てて目盛文字11を読み取りながら指を操
作パネル2の表面に沿つて移動させることにより円冠状
回転ノブ9Cを回転させることができ、この回転をボリ
ユーム9Aの回転調整軸に伝えることによりボリユーム
9Aの音量調整量を調整できるようになされている。
【0013】この実施例の場合、配線基板6上に形成さ
れた補聴処理回路HAは図6に示すように、マイクロホ
ン1Aから送出された会話音信号S1が前置増幅器1B
において増幅された後利得調整器9のボリユーム9A及
び分圧抵抗1Dに与えられ、ボリユーム9Aによつて音
量を調整するように補聴処理された結果得られる補聴音
信号S2が電力増幅器1Eを通じてレシーバ1Fに供給
され、かくしてレシーバ1Fから補聴音を放出するよう
になされている。
【0014】図4において特に明らかなように、円冠状
回転ノブ9Cの端面部9C2は板状基台5の内面と対向
するように延長し、当該端面部9C2上に調整位置ロツ
ク用突起列13及び標準位置確認用突起対14が形成さ
れており、調整位置ロツク用突起列13を含んで利得調
整位置ロツク部21(図2)が構成されると共に、標準
位置確認用突起対14を含んで利得調整標準位置確認部
31(図3)が構成されている。
【0015】(2)利得調整位置ロツク部 利得調整位置ロツク部21は調整位置ロツク用突起列1
3に対して必要に応じて割込み又は離間し得るロツク用
摺動子25を有する。
【0016】ロツク用摺動子25は図7〜図10に示す
ように、下面に下方に突出するように形成された案内突
子25Aを有し、この案内突子25Aが板状基台5(特
に図4)にその厚味を貫通するように穿設された案内透
孔26に係合することにより調整位置ロツク用突起列1
3の配列方向と直交する方向にロツク用摺動子25が摺
動し得るようになされ、かくして案内突子25Aの下面
に形成された係合突起対25Bが調整位置ロツク用突起
列13に割り込んで隣接する2つの突起と係合し得るよ
うになされている。ここで係合突起対25Bは2つの半
球状突起P1によつて形成されている。
【0017】この実施例の場合ロツク用摺動子25は断
面「エ」字状部分を有し、かくして案内透孔26の突出
縁部26Aを断面「エ」字状部間に挟み込むことによ
り、係合突起対25Bを板状基台5の下面により下方に
突出させた状態を維持しながら当該係合突起対25Bを
案内透孔26の穿設範囲に亘つて直線的に摺動させるこ
とができるようになされている。
【0018】ここでロツク用摺動子25は図11〜図1
3に示すようなロツクモード位置と、図14〜図16に
示すようなロツク解除モード位置とを取り得、円冠状回
転ノブ9Cの中心孔9Dを通る摺動直線DR(実際上案
内透孔26の穿設方向の中心線と一致する)上をロツク
モード位置及びロツク解除モード位置間を摺動できるよ
うになされている。
【0019】円冠状回転ノブ9C上の調整位置ロツク用
突起列13は、中心孔9Dを中心として所定の半径の同
心円上に円環状に形成されている取付台27上に所定の
角間隔を保つて所定数例えば10個の円球状突起P2を配
列した構成として、形成されている。かくして調整位置
ロツク用突起列13の円球状突起P2は円冠状回転ノブ
9Cの回転方向と一致する方向に配列され、当該配列方
向と摺動直線DRとが直交することにより、ロツク用摺
動子25が図11〜図13のロツクモード位置に摺動し
たとき、ロツク用摺動子25の係合突起対25Bが調整
位置ロツク用突起列13の隣合う2つの突起間に割り込
んだ状態になる。このとき円冠状回転ノブ9Cが例えば
図12において時計方向又は反時計方向に回転しようと
したとき、調整位置ロツク用突起列13の突起がロツク
用摺動子25の係合突起対25Bに突き当たることによ
り、円冠状回転ノブ9Cの回転が当該係合突起対25B
によつて係止される状態になる。
【0020】これに対してロツク用摺動子25が図14
〜図16のロツク解除モード位置に摺動したとき、ロツ
ク用摺動子25の係合突起対25Bの両方の突起P1が
共に調整位置ロツク用突起列13の各突起P2を越えて
取付台27の内側に移動した状態になり、かくして係合
突起対25Bが調整位置ロツク用突起列13と係合する
ことがなくなるので、円冠状回転ノブ9Cがその規制を
受けずに回転できる状態になる。
【0021】以上の構成において、装用者が自分に最適
な快適音量の調整位置を知るために利得調整器9を調整
しようとする場合には、装用者は図1に示すようにケー
ス半体4Aを開いてロツク用摺動子25を上方のロツク
解除モード位置(すなわちフリー(FREE)位置)に
切り換える。
【0022】このときロツク用摺動子25は図14〜図
16に示すロツク解除モードになり、その係合突起対2
5Bが調整位置ロツク用突起列13の各突起には係合し
ない取付台27の内側に逃げた位置にある。これにより
円冠状回転ノブ9Cは装用者の外からの操作に応じた回
転位置に回転し、かくしてマイクロホン1Aから得られ
る会話音信号S1の利得が利得調整器9のボリユーム9
A(図6)によつて調整されることにより、レシーバ1
Fから音量が調整された補聴音を装用者が聴くことがで
きる。
【0023】このような調整の結果、装用者が快適音量
の調整位置に利得調整器9の円冠状回転ノブ9Cを調整
した後当該調整位置を以後保持させたい場合には、装用
者はロツク用摺動子25を下方のロツクモード位置(す
なわちロツク(LOCK)位置)に切り換え、かくして
図11〜図13に示すロツクモード位置に切り換える。
【0024】このときロツク用摺動子25の係合突起対
25Bを構成する2つの突起P1が円冠状回転ノブ9C
の回転位置に応じて摺動直線DRを挟む位置にある2つ
の隣接する突起P2の間に割り込んだ状態になることに
より、その後円冠状回転ノブ9Cの回転がその位置にロ
ツクされる。
【0025】従つて装用者が円冠状回転ノブ9Cを一旦
快適音量の補聴音が得られる状態に調整した後は、当該
調整位置をロツクできることにより、当該快適音量の調
整状態を不用意に変更することなく常時維持できること
により、この分補聴器1を常時最適な状態で使用するこ
とができる。
【0026】かくするにつき上述の実施例の場合には、
調整位置ロツク用突起列13の突起の形状を半球状に成
形すると共に、ロツク用摺動子25の係合突起対25B
も半球状に成形したことにより、ロツク用摺動子25を
ロツク状態に摺動させたとき、係合突起対25Bの突起
P1を調整位置ロツク用突起列13の突起P2に挿入す
る際の動作を円滑にさせ得る。
【0027】因にロツク用摺動子25を摺動させたとき
係合突起対25Bの突起P1が調整位置ロツク用突起列
13の突起P2に突き当たるような回転位置に円冠状回
転ノブ9Cがあつたとしても、係合突起対25B及び調
整位置ロツク用突起列13の突起P1及びP2の形状が
半球状であるので、両者間の接触点が点接触になり、こ
れにより円冠状回転ノブ9Cを滑かに回転させて図11
〜図13について上述したように係合突起対25Bの突
起P1が調整位置ロツク用突起列13の突起P2間に割
り込んだ状態に容易に移行させることができる。かくし
て円冠状回転ノブ9Cのロツクを一段と容易になし得
る。
【0028】また上述の実施例によれば、調整位置ロツ
ク用突起列13の突起P2に係合突起対25Bの突起P
1が割り込んだロツク状態において、装用者が誤つて強
引に円冠状回転ノブ9Cを回転させた場合には、一対の
円球状突起P2が強い力で円球状突起P1を乗り越えて
行くので(主として配線基板6が撓むことにより)、当
該ロツク動作する構成部品を破損させないようにでき
る。
【0029】(3)利得調整標準位置確認部 利得調整標準位置確認部31は円冠状回転ノブ9Cの端
面部9C2上において、調整位置ロツク用突起列13の
外側位置に、一対のかまぼこ状突起P3(特に図4)で
なる標準位置確認用突起対14を有すると共に、当該標
準位置確認用突起対14の突起P3と対向する板状基台
5上の位置に形成されたばね部材32(特に図18、図
20)から外方に突出する三角棒状係合突起32Aが標
準位置確認用突起対14の一対の突起P3に係合し得る
ようになされている。
【0030】ここで、係合突起32Aは、円冠状回転ノ
ブ9Cが回転したとき標準位置確認用突起対14の2つ
の突起P3が描く移動軌跡と対向する位置であつてロツ
ク用摺動子25の摺動直線DR上の位置に配設され、こ
れにより突起P3に対してコンパクトにかつ確実に嵌り
込むようになされている。
【0031】この実施例の場合、ばね部材32は、円冠
状回転ノブ9Cの回転方向従つて板状基台5の案内透孔
26によるロツク用部材25の摺動方向(摺動直線DR
方向)と直交する方向に延長するように、板状基台5の
厚味を貫通するように形成された窓35内において薄い
板状部として成形され、かくして円冠状回転ノブ9Cが
回転すると、標準位置確認用突起対14の先端部が三角
棒状係合突起32Aの傾斜面を上つて行くことによりば
ね部材32が撓んで図17及び図18に示すように標準
位置確認用突起対14の2つの突起P3間に三角棒状係
合突起32Aを嵌め込んだ状態が得られ、かかる状態が
得られたとき円冠状回転ノブ9Cが標準回転位置にある
ものと確認することができる。
【0032】この標準位置確認モードにおいて、円冠状
回転ノブ9Cが図18において時計方向又は反時計方向
に強く回転されると、図19及び図20に示すように、
標準位置確認用突起対14の2つの突起P3が三角棒状
係合突起32Aから脱出した標準位置離脱モードにな
る。
【0033】このように標準位置確認モードから標準位
置離脱モードに移行する際には、円冠状回転ノブ9Cの
標準位置確認用突起対14の先端部が三角棒状係合突起
32Aの傾斜面を昇ることによりばね部材32を撓めて
当該標準位置確認用突起対14が三角棒状係合突起32
Aを乗り越えて離脱するような状態に移行する。
【0034】以上の構成において、装用者は円冠状回転
ノブ9Cの標準位置確認用突起対14の突起P3がばね
部材32の三角棒状係合突起32Aに嵌り込んだ状態に
なるまで円冠状回転ノブ9Cを回転させることにより、
当該円冠状回転ノブ9Cを標準回転位置に位置決めでき
る。
【0035】ここで、三角棒状係合突起32Aが突起P
3を乗り越える際にばね部材32を押し下げることによ
り円冠状回転ノブ9Cの回転力に対して抗力が生じ、こ
れが円冠状回転ノブ9Cに触れている装用者の指に一時
的な抵抗感を与え、かくして装用者は円冠状回転ノブ9
Cが標準位置に来たことをクリツク感を感じ取ることに
よつて判断できる。
【0036】利得調整器9のボリユーム9Aはこの調整
位置にあるとき、図6に示すように、会話音信号S1に
標準音量例えば快適音量を発生できるような減衰処理を
与えることができるような値に選定されている。
【0037】かくして円冠状回転ノブ9Cがこの標準回
転位置にあれば、利得調整用ボリユーム9Aの減衰量が
常に同じ標準値になることにより、レシーバ1Fから得
られる補聴音の音量も常に標準値になる。
【0038】そこで装用者は円冠状回転ノブ9Cを指先
で回転させることにより一旦標準位置に位置決めした
後、時計方向又は反時計方向に所定量だけ回転させるこ
とにより聴き取りたい音量を指先の感覚だけで判断でき
る回転量だけ回転させれば良いことにより、その都度円
冠状回転ノブ9Cの回転状態を目視確認するような操作
をしないでも、円冠状回転ノブ9Cを容易に所望の回転
位置に設定することができる。
【0039】(4)他の実施例 (4−1)上述の実施例においては、本発明を箱型補聴
器に適用した場合の実施例として述べたが、例えば耳掛
型補聴器などの他の形式の補聴器に適用しても上述の場
合と同様の効果を得ることができる。
【0040】(4−2)上述の実施例の利得調整位置ロ
ツク部21においては、調整位置ロツク用突起列13の
各突起P1の形状及び係合突起対25Bの突起P1の形
状を半球状にしたが、これに代え、その一方又は両方を
例えばほぼつり鐘状、放物線状、先端を丸めた円錐形状
などの形状(これを曲面状と呼ぶ)にしても良い。
【0041】(4−3)上述の実施例においては、ばね
部材32として合成樹脂材料でなる板状基台5の一部を
薄い板状に成形することにより、その材料の弾性を利用
してばね動作をさせるようにしたが、板状基台5とは別
体のばね部材を用いても良く、材料として金属材料を用
いるようにしても良い。
【0042】(4−4)上述の実施例においては、ロツ
ク用摺動子25をケース内に設けられた板状基台5に取
り付けるようにしたが、板状基台5が省略されている場
合には、直接ケースに取り付けるようにしても良い。
【0043】(4−5)図21は本発明の他の実施例を
示すもので、この場合図6との対応部分に同一符号を付
して示すように、利得調整器9のボリユーム9A及び分
圧抵抗1Dの出力端に並列に副利得調整器を構成するボ
リユーム1G及び分圧抵抗1Hの直列回路を介挿する。
【0044】図21の構成において、装用者が利得調整
器9のボリユーム9Aを調整することにより快適音量に
なるように回転ノブ9Cの調整位置を調整したとき、当
該回転ノブ9Cの回転位置として三角棒状係合突起32
Aが標準位置確認用突起対14の2つの突起P3に嵌り
込んだ状態にはないときには、副利得調整器を構成する
第2のボリユーム1Gを調整して、標準位置確認用突起
対14がばね部材32上の三角棒状係合突起32Aに嵌
り込んだ位置において自己の好適音量が得られるように
再調整する。
【0045】図21の構成によれば、回転ノブ9Cがそ
の標準位置確認用突起対14の2つの突起P3が三角棒
状係合突起32Aに嵌り込んだ状態にあつた位置に設定
することができ、かくして装用者は常に指の感覚に頼つ
て回転ノブ9Cが標準位置に戻つたことを確認するだけ
で補聴器の音量を常に自分の快適音量に戻すことができ
る。かくして一段と使い易い補聴器を実現できる。
【0046】(4−6)上述の実施例においては、利得
調整標準位置確認部31として、かまぼこ型状の2つの
突起P3によつて標準位置確認用突起対14を構成する
と共に、板状ばね部材32上に形成した三角棒状係合突
起32Aを成形するように構成したが、これに限らず、
突起P3の形状及び三角棒状係合突起32Aの形状を他
の形状に変更しても良く、またばね部材32を板状ばね
以外の弾性部材を用いても良い。
【0047】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、利得調整
用回転ノブに所定の回転位置を表す調整位置ロツク用突
起列を形成し、当該調整位置ロツク用突起列に摺動子を
係合させることにより当該回転ノブの回転位置をロツク
するようにしたことにより、装用者が所望の音量例えば
快適音量を得ることができる回転位置に回転ノブを調整
したとき、当該回転ノブの調整をその後も確実に維持す
ることができ、かくして装用者は常時自分に適合した音
量で補聴器を有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による補聴器の一実施例の全体構成を示
す斜視図である。
【図2】補聴器の利得調整位置ロツク部の構成を示す図
1の横断面図である。
【図3】補聴器の利得調整標準位置確認部を示す図1の
横断面図である。
【図4】図1の板状基台及び回転ノブを示す分解斜視図
である。
【図5】図1の利得調整器9の部分を示す部分的拡大縦
断面図である。
【図6】補聴器の電気的回路構成を示す接続図である。
【図7】ロツク用摺動子を下から見た斜視図である。
【図8】ロツク用摺動子を上から見た斜視図である。
【図9】ロツク用摺動子の側面図である。
【図10】ロツク用摺動子の正面図である。
【図11】ロツクモードにある利得調整位置ロツク部の
詳細を一部を断面として示す斜視図である。
【図12】図11の正面図である。
【図13】図11の側面図である。
【図14】ロツク解除モードにある利得調整位置ロツク
部の詳細を一部を断面として示す斜視図である。
【図15】図14の正面図である。
【図16】図14の側面図である。
【図17】標準位置確認モードにある利得調整標準位置
確認部の詳細を一部を断面として示す斜視図である。
【図18】図17の正面図である。
【図19】標準位置離脱モードにある利得調整標準位置
確認部の詳細を一部を断面として示す斜視図である。
【図20】図19の正面図である。
【図21】図21は他の実施例を示す接続図である。
【符号の説明】
1……補聴器、2……操作パネル、3……機器本体、4
A、4B……ケース半体、5……板状基台、7……電源
スイツチ、8……音孔、9……利得調整器、9A……ボ
リユーム、9B……リード、9C……円冠状回転ノブ、
9C1……外周部、9C2……端面部、13……調整位
置ロツク用突起列、14……標準位置確認用突起対、2
5……ロツク用摺動子、25A……案内突子、25B…
…係合突起対、32……ばね部材、32A……三角棒状
係合突起。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】利得調整器の回転ノブ上に回転方向に沿つ
    て複数の突起を順次配列するように形成された調整位置
    ロツク用突起列と、 上記調整位置ロツク用突起列に対して上記回転方向とほ
    ぼ直交する方向に摺動することにより上記調整位置ロツ
    ク用突起列の隣接する2つの突起間に係合突起対を割り
    込ませ又は離脱させるロツク用摺動子とを具えることを
    特徴とする補聴器。
  2. 【請求項2】上記調整位置ロツク用突起列の各突起及び
    上記係合突起対の各突起はほぼ曲面状であることを特徴
    とする請求項1に記載の補聴器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2560233A (en) * 2017-01-05 2018-09-05 Ruth Boorman Merrilyn A hearing apparatus

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