JPH0623294Y2

JPH0623294Y2 - 消臭器

Info

Publication number: JPH0623294Y2
Application number: JP12126389U
Authority: JP
Inventors: 景子松平; 一平清水
Original assignee: Sankyo Co Ltd
Current assignee: Sankyo Co Ltd
Priority date: 1989-10-16
Filing date: 1989-10-16
Publication date: 1994-06-22
Anticipated expiration: 2004-06-22
Also published as: JPH0360954U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は、頭髪臭，体臭，衣服に付着した悪臭などを瞬
間的に消臭し、かつ、携帯に便利な消臭器に関する。

［技術的背景］一般に、室内，トイレ，自動車などの閉空間内の異臭を
脱臭、または、消臭する器具は幾多提案されているが、
これらの殆どが、室内空気を器具内に強制的に吸引し、
器具内に設けた脱臭材に接続吸着させる手段などが主で
ある。

本考案の目的は、アースクリーン（登録商標）と称する
消臭機能をもつ人工酸素の特質、即ち、水分の存在下に
おいて悪臭を化学的に匂わない物質に変化させる性質、
あるいは、浸透性に優れた特殊浸透膜が空気に触れる
と、常に空気中にフィンチッド粒子を発散して悪臭を消
し、空気中の汚れを取り去り、空気中のカビや雑菌を制
圧するという性質をもつヴェボテック（登録商標）と称
する空気清浄脱臭材の特質を利用し、上記アースクリー
ン、あるいは、ヴェボテックを携帯可能な器具に収容
し、必要に応じ適宜消臭しうる消臭器を提供せんとする
ものである。

［課題を解決するための手段］従来技術の課題を解決する本考案の構成は、細長筒状の
本体ケースの略中央部を境とした一側に把持部を形成す
るとともに、他側に消臭作用部を形成し、上記本体ケー
スの一側把持部の内部には交換可能な電池電源によって
駆動し、かつ、送風騒音の小さなファンをもつモータを
収容し、このファンに対応する本体ケース部にファン透
視窓を形成せしめ、一方、上記本体ケースの他側消臭作
用部の略全域に通気孔を均等に穿設形成するとともに、
この消臭作用部の内部に、上記ファの中心軸線にそう消
臭剤のホルダーを設け、更に、上記消臭作用部の先端
に、上記ホルダー交換用のキャップを脱着可能に被着し
たことを特徴とするものである。

［作用］頭髪臭，体臭，衣服付着臭などの場合には、モータの逆
転によりファンを介して消臭局部の空気を吸引し、アー
スクリーンに接触させることにより消臭を行い、また、
体や衣服に付着したガソリン臭，しみついた悪臭，防カ
ビ，防菌などの場合には、モータの正転により空気をヴ
ェボテックを通じて吹き出し、この空気によって消臭が
行われ、その作用が透視窓を介して視認されるファンの
回転によって確認できる。

［実施例］次に、図面について本考案実施例の詳細を説明する。

第１図は正面図、第２図は第１図Ａ−Ａ線の断面図，第
３図は第１図Ｂ−Ｂ線の断面図，第４図は同上縦断正面
図，第５図は縦断側面図である。１は、断面形状が楕円
形、即ち、扁平形状で、かつ、細長筒状の本体ケースで
あって、該本体ケース１には、これの略中央部を境とし
て一側に把持部ａを形成するとともに、他側に消臭作用
部ｂが形成されている。また、上記本体ケース１は、特
に第２，３図から明らかなように、対称的に形成された
縦割のケース部材1a,1bを突き合わせて接着したものに
よって構成されている。そして、上記ケース本体１の把
持部ａの内部には、交換可能な電池２によって駆動され
る送風騒音の小さなファン３を備えたモータ４が収容さ
れ、また、このファン３に対応する上記本体ケース部１
にファン透視窓５を形成し、このファン透視窓５に着色
した透明樹脂などの透視部材６を嵌着する。また、上記
本体ケース１の消臭作用部ｂには、横方向に複数条の巾
広な凹所７を形成し、この各凹所７部に本体ケース１の
長手軸線方向にそった複数条のスリット状通気孔８を穿
設形成する。

上記本体ケース１を構成する一方のケース部材1bには、
第１，５図に示すように、上記電池２に対応する部位に
電池交換用の窓孔９を形成し、この窓孔９に蓋10を着脱
可能に施蓋するとともに、上記他方のケース部材1aの内
面には、第４，５図に示すように、上記電池２を保持
し、かつ、正，負の端子11a,11bを備えた保持板12a,12b
を一体に設ける。また、上記ファン３を備えたモータ４
は、上記両ケース部材1a,1bの内面に対向的に一体形成
した保持板13a,13bによって支持せしめられるようにし
てある。更に、上記ファン透視窓５、および、スリット
状の通気孔８は上記両ケース部材1a,1bに夫々設けるも
のである。14は、上記両ケース部材1a,1bの接合部を境
とした両側に跨るようにとりつけられた切換えスイッチ
である。

15は、上記本体ケース１に形成された消臭作用部ｂの内
部に交換可能に収容されたカートリッジ構造の消臭剤で
あって、この消臭剤15は上記ファン３の中心軸線にそう
ように配設されるとともに、この消臭剤15の外周は、第
３図から明らかなように、上記本体ケース１を構成する
ケース部材1a,1bの内面に対向的に設けられた支持板16
a,16b間に挟着支持されている。即ち、この保持板16a,1
6b間には、上記消臭剤15の収容空間17が形成してある。
図中18は、最深部に設けた上記支持板16a,16bの突き合
わせ間に形成され、かつ、上記ファン３に近接せる通気
孔である。

19は、上記本体ケース１の消臭作用部ｂ端に形成されて
いる上記消臭剤15の交換用開口20を閉塞するキャップ
で、該キャップ19には、上記交換用開口20の端縁に係脱
する複数の肉薄弾片19ａを一体に形成し、この肉薄弾片
19ａが交換用開口20の端縁に係合されるようにしてあ
る。また、図中21は、上記本体ケース１に形成された上
記把持部ａの端部、詳しくは、上記両ケース部材1a,1b
端部に設けた吸気用の小孔である。

［考案の効果］上述のように本考案の構成によれば、次のような効果が
得られる。

(a)本体ケースを把持し、切換えスイッチの操作により
モータを回転駆動させ、ファンを介して通気孔から外気
を吸引するか、あるいは、吹き出すことにより、消臭目
的に対応した消臭がなしうる。また、本考案の消臭器は
片手に把持した状態で操作しうるので、キメの細かな消
臭、つまり、頭髪臭，体臭，衣服に付着した悪臭の消臭
が任意にでき、而も小型であることから、女性の場合は
ハンドバッグに、男性の場合はポケットに収容携帯し得
られ、時に場所に制約をうけることなく、自然なポーズ
で操作しうる特長がある。

(b)ファンの送風騒音は小さく、本体ケース内で殆ど消
音されるので、消臭操作が他人に気づかれることがな
く、特に女性の場合は、人目を気遣うことなく安心して
使用することができ、加えて、透視窓からファンの回転
が視認しうるので、消臭操作に誤りがない。

(c)ファン、および、透視窓が把持可能な本体ケースの
先端部に配設されるため、把持操作時に透視窓が手によ
って閉塞されることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は正面図，第２図は第１図Ａ−Ａ線の断面図，第
３図は第１図Ｂ−Ｂ線の断面図，第４図は同上縦断正面
図，第５図は縦断側面図である。１……本体ケース，ａ……把持部，ｂ……消臭作用部，
1a,1b……ケース部材，２……電池，３……ファン，４
……モータ，５……ファン透視窓，６……透視部材，８
……スリット状の通気孔，15……カートリッジ構造の消
臭剤，19……キャップ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】細長筒状の本体ケースの略中央部を境とし
た一側に把持部を形成するとともに、他側に消臭作用部
を形成し、上記本体ケースの一側把持部の内部には交換
可能な電池電源によって駆動し、かつ、送風騒音の小さ
なファンをもつモータを収容し、このファンに対応する
本体ケース部にファン透視窓を形成せしめ、一方、上記本体ケースの他側消臭作用部の略全域に通気
孔を均等に穿設形成するとともに、この消臭作用部の内
部に、上記ファンの中心軸線にそう消臭剤のホルダーを
設け、更に、上記消臭作用の先端に、上記ホルダー交換
用のキャップを脱着可能に被着したことを特徴とする消
臭器。