JPH0623288A - 粉砕機および金属炭酸化物焙焼物の粉砕方法 - Google Patents

粉砕機および金属炭酸化物焙焼物の粉砕方法

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JPH0623288A
JPH0623288A JP20318692A JP20318692A JPH0623288A JP H0623288 A JPH0623288 A JP H0623288A JP 20318692 A JP20318692 A JP 20318692A JP 20318692 A JP20318692 A JP 20318692A JP H0623288 A JPH0623288 A JP H0623288A
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JP
Japan
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metal carbonate
pulverized
end side
roasted
carbonate
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Pending
Application number
JP20318692A
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English (en)
Inventor
Tomitatsu Yano
仁美樹 矢野
Sadateru Inoue
貞輝 井上
Shigeki Matsuki
茂喜 松木
Naoyuki Tsuchida
直行 土田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 粉砕効率の優れた粉砕機とこれを使って湿式
法により生成した金属炭酸化物焙焼物を効率的に粉砕す
る方法を提案する。 【構成】 ハンマ型の衝撃圧縮型粉砕機であって、原料
装入端辺より他端辺に向って25〜32%の面積を占め
る部分に開孔部が無い粉砕物排出用スクリーンを具備し
た構造の粉砕機、およびこれを金属炭酸化物焙焼物に適
用した粉砕方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粉砕効率の良い粉砕機お
よびこれを用いた金属炭酸化物焙焼物の粉砕方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、炭酸コバルト等の金属炭酸化物
は、湿式法たとえば塩化コバルト等の金属溶解液と重炭
酸ソーダとを反応させて製造されており、溶液から分離
された後、乾燥され、炭酸塩から酸化物へ分解する温度
より高温域で焙焼されて酸化コバルト等の金属炭酸化物
焙焼物となる。この金属炭酸化物焙焼物は、たとえば酸
化コバルトは水溶液中で生成した数μm〜数拾μmの粒
径の炭酸コバルト粒子が酸化コバルト粒子に分解し、こ
れらの酸化コバルト粒子同志が余り強固ではない程度に
焼結した2〜3cmの粒径のものなので直接、粉砕機で
処理している。
【0003】粉砕機としては図1に示す如き複数個のハ
ンマーを高速回転させて被粉砕物をライニングプレート
に衝突させて粉砕するハンマ型の衝撃圧縮型粉砕機を使
用し、粒度が−200メッシュのものが99.8%以上
となる程度に粉砕するのであるが、粗い粒子が少なくな
らないので再度粉砕をせざるを得なく、このため粉砕所
要時間が長く掛かったり、ライニングプレート等の粉砕
機の部品の寿命が短かい等の問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、粉砕効率の
優れた粉砕機、およびこれを使って、湿式法により生成
した金属炭酸化物を焙焼したものを粉砕する方法を提案
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の粉砕機はハンマ
型の衝撃圧縮型粉砕機であって、原料装入端辺より他端
辺に向って25〜32%の面積を占める部分に開孔部が
無い粉砕物排出用スクリーンを具備する点に特徴があ
る。
【0006】又、本発明の金属炭酸化物焙焼物の粉砕方
法は、金属塩溶解液と重炭酸ソーダとから生成した金属
炭酸化物を分離し、乾燥し、焙焼して得た金属炭酸化物
焙焼物を粉砕する際に、該金属炭酸化物焙焼物を前記の
粉砕機により粉砕する点に特徴がある。
【0007】又、前記の金属炭酸化物焙焼物の粉砕方法
において、金属塩溶解液が塩化コバルトであり、金属炭
酸化物が炭酸コバルトであり、金属炭酸化物焙焼物が酸
化コバルトである点に特徴がある。
【0008】
【作用】本発明の粉砕機により粉砕効率が向上する原因
は明確ではないが、前記の様に金属炭酸化物焙焼物は数
μm〜数拾μmの金属炭酸化物が熱分解したものが余り
強固ではない程度に焼結したものなので、部分的にはす
ぐに微細粒子が生成し、粉砕機のハンマが数千RPMで
高速回転しているにもかかわらず、これらの微細粒子が
目的粒度まで粉砕されずに粉砕物排出用スクリーンから
排出される、いわゆるショートパス現象を粉砕物排出用
スクリーンの原料装入端に近い部分の孔を閉塞させるこ
とにより防いだ為に粉砕効率が向上したものと思われ
る。
【0009】粉砕物排出用スクリーンの開孔部が無い部
分の面積が原料装入端辺より他端辺に向って粉砕排出用
スクリーンの全体の25%未満の場合には、前記のショ
ートパス現象により粗い粒子が少なくならないので粉砕
効率が悪く、32%を超える場合には、粉砕物の排出が
スムーズにいかない為に目標粒度分布を得る粉砕状態で
の処理速度が低下してしまうので、粉砕物排出用スクリ
ーンの開孔部が無い部分の面積が原料装入端辺より他端
辺に向って粉砕排出用スクリーンの全体の25〜32%
であることが必要である。
【0010】
【実施例】本発明の粉砕機は、図1に示した如く、原料
2を収容するホッパー1、ホッパー1の原料2を粉砕機
の内部に装入するスクリュー3、モーター11により回
転する主軸6の周囲に多数個設けられたハンマー8、ス
クリュー3により装入された原料2が高速回転するハン
マー8に衝突し跳ね飛ばされて衝突するようにハンマー
8の先端部の回転軌道と同芯円状に設けられた水冷ジャ
ケット10を有するライニングプレート9、ハンマー8
が回転する部分の下方に粉砕物7を排出するように設け
られた粉砕物排出用スクリーン5とから構成されてい
る。又、粉砕物排出用スクリーン5は、図2に示した如
く、スクリュー3により原料2が装入される部所に最も
近い所にある粉砕物排出用スクリーン原料装入端辺4か
ら他端辺に向って粉砕排出用スクリーン5の面積の25
〜32%に相当する面積の部分の開孔部が無い部分とこ
れ以外の孔12のある部分とから構成されている。
【0011】実施例1 コバルトを35kg含有する塩化コバルト液と重炭酸ソ
ーダ100kgとを反応させて得られた炭酸コバルト
(水分率50〜60%)を水分率10%以下まで乾燥
し、これをスクリューが内蔵されている450mmφ×
4300mmLの外熱ヒーター式キルンで660〜68
0℃で焙焼し、主成分がCo3 4 の酸化コバルトを得
た。
【0012】上記酸化コバルトを一水準当り5トンづつ
下記の条件の粉砕機により粉砕した。 ライニングプレートの径 153mmR ハンマーとライニングプレートの間隔 1mm ハンマー個数 24コ 幅 39.5mm 長さ 63.75mm 回転数 8000rpm ハンマーの材質 :S35C ライニングプレート材質:S35C、幅170mm、長
さ 200mm 機器能力 :11kw、(FA−CW−1
型アトマイザー、富士産業株式会社製) 粉砕物排出用スクリーン:長さ315mm、巾157m
m、厚さ1mm、半径152mm 1.5mmφの孔が
巾方向に60個チドリ状に開いている。閉塞幅すなわち
孔が開いていない部分の幅が80mm、100mmの2
水準について実施した。
【0013】得られた粉砕物の粒度、処理量、開孔率を
表1に示し、又、粉砕物排出用スクリーンの閉塞幅が8
0mmの場合の粉砕物の粒度分布を図4に示した。
【0014】
【表1】
【0015】実施例2 実施例1と同様に作成した炭酸コバルトを乾燥したもの
を235mmφ×2800mmLのパイプが5本内蔵さ
れている外熱ヒーター式キルンで940〜960℃で焙
焼し主成分がCoOの酸化コバルトを得た。
【0016】上記の酸化コバルトを処理量150kg/
時、(全処理量約9トン)、粉砕物排出用スクリーンの
閉塞幅80mmの条件で実施例1と同様に粉砕し、得ら
れた粉砕物をさらに分級器に掛けて、−400メッシュ
が99.8%以上の部分を製品としてその割合(製品
率)を900〜1200kg毎に測定し、結果を図5に
示した。
【0017】比較例1 孔を全く閉塞しない粉砕物排出用スクリーン(閉塞巾0
mm、閉塞率0%、図3)を用い、一回粉砕した粉砕物
をさらに再粉砕した以外は実施例1と同様に粉砕し、得
られた結果を表1に示し、又、一回粉砕の際の粉砕物の
粒度分布を図6に、再粉砕の際の粉砕物の粒度分布、図
7に示した。
【0018】比較例2 粉砕物排出用スクリーンの閉塞巾を60mm、120m
m、150mmとした以外は実施例1と同様に粉砕し、
得られた結果を表1に示した。
【0019】比較例3 粉砕物排出用スクリーンの閉塞幅が0mmとした以外は
実施例2と同様に粉砕し、得られた結果を図5に従来法
として示した。
【0020】表1において試験番号No1,2とNo3
との比較より、本発明の方法は粉砕物排出用スクリーン
の閉塞幅を0%とした従来法の再粉砕法の場合の粉砕粒
度、処理量と同じであり粉砕効率が優れていることが判
る。
【0021】表1において試験No1,2とNo4,
5,6、との比較より、本発明の場合以外の粉砕物排出
用スクリーンの閉塞幅では粒径が大きくなってしまった
り、処理量が低下し、粉砕効率が低下することが判る。
【0022】図4、図6、図7はいづれも粉砕物の粒度
分布をコールターカウンターで測定した結果を示したも
のであり、各粉砕物粒径(横軸)に対する割合(体積
比)およびこの積算値を縦軸に示したものである(フル
スケールが100%の場合が積算値の場合である)。
【0023】図4と図6および図7との比較により、本
発明の方法により、一回粉砕により従来法の再粉砕によ
る場合と粒度分布が同様な粉砕物が得られることが判
る。
【0024】図5より、炭酸コバルトの焙焼温度を高く
した場合も従来法の製品率が65.7%であったのに対
して本発明の方法の製品率が85%と粉砕効率が向上し
た事が判る。又、この場合、粉砕物排出用スクリーンの
寿命も向上した。(従来法300kg/枚、本発明法5
50kg/枚)
【0025】
【発明の効果】本発明の方法によれば粉砕効率の向上が
図れる。このため、本発明の方法は、粉砕時間の短縮、
製品率の向上、スクリーン寿命増等の製造コストの低下
に有効であり、実益が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による粉砕機を示す概略図である。
【図2】本発明の粉砕機で使用する粉砕物排出用スクリ
ーンの概略を示す図である。
【図3】従来法での粉砕機で使用する粉砕物排出用スク
リーンの概略を示す図である。
【図4】本発明による粉砕物の粒度分布を示す図であ
る。
【図5】本発明および従来法の粉砕時の製品率の推移を
示す図である。
【図6】従来法での粉砕機で一回粉砕して得られた粉砕
物の粒度分布を示す図である。
【図7】従来法での粉砕機で再粉砕して得られた粉砕物
の粒度分布を示す図である。
【符号の説明】
1 ホッパー 2 原料 3 スクリュー 4 粉砕物排出用スクリーン原料装入端辺 5 粉砕物排出用スクリーン 6 主軸 7 粉砕物 8 ハンマー 9 ライニングプレート 10 水冷ジャケット 11 モーター 12 孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンマ型の衝撃圧縮型粉砕機であって、
    原料装入端辺より他端辺に向って25〜32%の面積を
    占める部分に開孔部が無い粉砕物排出用スクリーンを具
    備することを特徴とする粉砕機。
  2. 【請求項2】 金属塩溶解液と重炭酸ソーダとから生成
    した金属炭酸化物を分離し、乾燥し、焙焼して得た金属
    炭酸化物焙焼物を粉砕する際に、該金属炭酸化物焙焼物
    を請求項1記載の粉砕機により粉砕することを特徴とす
    る金属炭酸化物焙焼物の粉砕方法。
  3. 【請求項3】 金属塩溶解液が塩化コバルトであり、金
    属炭酸化物が炭酸コバルトであり、金属炭酸化物焙焼物
    が酸化コバルトである請求項2記載の金属炭酸化物焙焼
    物の粉砕方法。
JP20318692A 1992-07-08 1992-07-08 粉砕機および金属炭酸化物焙焼物の粉砕方法 Pending JPH0623288A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0770693A1 (de) * 1995-10-27 1997-05-02 H.C. Starck GmbH & Co. KG Ultrafeines Kobaltmetallpulver, Verfahren zu seiner Herstellung sowie Verwendung des Kobaltmetallpulvers und des Kobaltcarbonates
CN107511213A (zh) * 2017-09-29 2017-12-26 江苏绿尚环保科技有限公司 一种固体废物处理用粉碎装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0770693A1 (de) * 1995-10-27 1997-05-02 H.C. Starck GmbH & Co. KG Ultrafeines Kobaltmetallpulver, Verfahren zu seiner Herstellung sowie Verwendung des Kobaltmetallpulvers und des Kobaltcarbonates
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