JPH06232807A - 移動通信方式 - Google Patents

移動通信方式

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JPH06232807A
JPH06232807A JP5014238A JP1423893A JPH06232807A JP H06232807 A JPH06232807 A JP H06232807A JP 5014238 A JP5014238 A JP 5014238A JP 1423893 A JP1423893 A JP 1423893A JP H06232807 A JPH06232807 A JP H06232807A
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武宏 中村
Seizo Onoe
誠蔵 尾上
Katsumi Kobayashi
勝美 小林
Atsushi Tajima
淳 田島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発着信に要する制御チャネルの信号数を減ら
し、周波数の利用効率を向上し、かつ伝送信頼度を改善
できる。 【構成】 交換局の制御回路11は、着信信号を受信
し、それに含まれる着信先加入者番号により着信先移動
局の所属する通信事業者が自局の所属する通信事業者と
同一であることを認識すると、移動局識別番号構成回路
12に国番号および通信事業者番号を省いた個別番号の
みを含んだ移動局識別番号を構成させ着信信号を出力回
路13を介して出力する。交換局の報知により自局の所
属する通信事業者が在圏エリアの所属する通信事業者と
同一であることを認識している移動局は個別番号で着信
信号が自局宛であることを識別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動通信方式の発着信
接続制御方式に利用する。ディジタル自動車電話方式の
発着信接続制御方式に利用する。特に、移動通信方式に
おいて短い移動局識別番号を使用して移動局の認証を行
う発着信接続制御方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図22は移動通信方式のブロック構成図
である。図22において、40は加入者ごとに種々の情
報を記憶しているホームメモリで、記憶内容には、加入
者が保持している移動局を識別する移動局識別番号が含
まれている。41は無線回線制御、接続制御を行う交換
局であり、一般電話網および他の移動通信網と接続して
いる。42は移動局と無線回線を介して通信を行うため
の符復号化手段、変復調手段および信号送受信手段を備
えた基地局である。
【0003】図23は移動通信方式の移動局識別番号の
構成を示す図である。図23において、移動局識別番号
は三つの番号要素で構成されており、50は移動局が加
入している国籍を示す国番号、51は移動局が契約して
いる通信事業者を識別する通信事業者番号、52は各通
信事業者内で移動局を識別する個別番号である。
【0004】従来、移動通信方式は、下記に説明するよ
うな方法で発着信接続制御を行っていた。すなわち、 着信接続制御方法 一般電話網、または他の移動通信網から、着信先加入者
番号を含む着信要求が交換局41に到着すると、交換局
41は着信先加入者番号をホームメモリ40に送信す
る。ホームメモリ40は、受信した着信加入者番号を基
に、その加入者が保持する着信先移動局に関する情報を
検索し、交換局41に対して送信する。交換局41は、
受け取った情報内のすべての番号要素からなる移動局識
別番号を着信信号内に含める。そして、交換局41は、
複数の基地局42を介して配下に持つサービスエリア内
に着信信号を報知する。サービスエリア内に在圏し、着
信信号を受信した移動局43は、着信信号内に含まれる
移動局識別番号が自局の記憶している移動局識別番号と
一致しているかを調べる。一致していなければ、移動局
43は自局に対する着信でないと認識して、何も動作し
ない。一致していれば移動局43は自局に対する着信で
あることを認識し、応答信号を基地局42を介して交換
局41に送信する。
【0005】応答信号を受信した交換局41は、応答信
号を送信した移動局が正当な移動局であるかを判断する
ために、ホームメモリから受け取った情報内の暗号化キ
ーを用いて移動局が正当な移動局であるとして、着信移
動局と着信通知をしてきた網とで呼の接続制御を行う。
認証が成功しない場合には、応答信号を返してきた移動
局は正当な移動局でないと判断し、着信接続を打ち切
る。以上が従来の着信接続制御方法である。 発信接続制御方法 移動局43はユーザから着信先加入者番号と発信命令と
を受けると、着信先加入者番号と、図23に示す全ての
番号要素を含む自局の移動局識別番号を発信信号に含め
る。そして基地局42を介して交換局41に対し発信信
号を送信する。
【0006】交換局41は受信した発信信号内の移動局
識別番号をホームメモリ40に送信し、また発信信号内
の着信先加入者番号を記憶しておく。移動局識別番号を
受信したホームメモリ40は、その移動局識別番号をも
つ移動局の情報を検索し、交換局41に送信する。交換
局41はホームメモリ40から移動局の情報を受信する
と、その情報内にある暗号化キーを用いて、発信信号を
送信した移動局の認証を着信の場合と同様に行う。交換
局41は認証が成功した場合には発信移動局が正当な移
動局であるとして、着信加入者番号で示された網に着信
通知を送信する。成功しない場合には、発信移動局が正
当な移動局でないと判断して、発信接続を打ち切る。以
上が従来の発信接続制御方法である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来例の移動通信方式では、常に図23に示す全ての番号
要素を含んだ移動局識別番号を用いており、一部の番号
要素を省いた移動局識別番号を用いることができない欠
点があった。移動通信では周波数資源が有限であるこ
と、さらに無線伝送は信号の伝送信頼度が有線伝送に比
べて非常に悪いことを考慮すると、無線伝送される制御
信号は短いことが望ましい。
【0008】本発明は上記の欠点を解決するもので、一
部の番号要素を省いた短い移動局識別番号を用いること
ができ、発着信に要する制御チャネルの信号数を減ら
し、周波数の利用効率を向上し、かつ伝送信頼度を改善
できる移動通信方式を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、移動通信
方式の着信接続制御方式である。複数の移動局と、この
複数の移動局と通信を行う交換網とを備え、前記複数の
移動局は発着信接続制御を行う移動局制御手段を含み、
前記交換網は、前記複数の移動局の移動局識別番号およ
び移動局情報を格納するホームメモリと、発着信接続制
御を行う網制御手段とを含み、前記移動局識別番号は、
前記移動局が所属している国籍を示す国番号と、前記移
動局が所属している通信業者を識別する通信事業者番号
と、通信事業者内で所属している移動局を識別する個別
番号とで構成された移動通信方式において、前記網制御
手段には、通信相手となる移動局に対して移動局識別番
号の一部番号要素を省いて送信する網接続制御手段を備
え、前記移動局制御手段には、一部番号要素が省かれて
受信された移動局識別番号について自移動局識別番号と
比較判定する移動局比較手段を備えたことを特徴とす
る。
【0010】第二の発明は、移動通信方式の発信接続制
御方式である。複数の移動局と、この複数の移動局と通
信を行う交換網とを備え、前記複数の移動局は発着信接
続制御を行う移動局制御手段を含み、前記交換網は、前
記複数の移動局の移動局識別番号および移動局情報を格
納するホームメモリと、発着信接続制御を行う網制御手
段とを含み、前記移動局識別番号は、前記移動局が所属
している国籍を示す国番号と、前記移動局が所属してい
る通信業者を識別する通信事業者番号と、通信事業者内
で所属している移動局を識別する個別番号とで構成され
た移動通信方式において、前記移動局制御手段には、前
記交換網に対して自移動局識別番号の一部番号要素を省
いて送信する移動局接続制御手段を備え、前記網制御手
段には、一部番号要素が省かれて受信された移動局識別
番号について在圈する移動局の移動局識別番号と比較判
定する網比較手段を備えたことを特徴とする。
【0011】また、第一の発明または第二の発明の前記
網接続制御手段または前記移動局接続制御手段は、前記
ホームメモリの位置登録を変更する場合にも有効であ
る。
【0012】すなわち、移動局識別番号の一部番号要素
を省いてホームメモリの位置登録を変更することができ
る。
【0013】また、第一の発明と第二の発明とを併用す
ることができる。
【0014】第三の発明は、前記方式に利用する移動局
装置である。この装置は前記移動局制御手段には、前記
交換網に対して自移動局識別番号の一部番号要素を省い
て送信する移動局接続制御手段と、一部番号要素が省か
れて受信された移動局識別番号について自移動局識別番
号と比較判定する移動局比較手段を備える。この装置は
前記方式とは別に個別に商品として取引することができ
る。
【0015】
【作用】たとえば、交換網の所属する通信事業者とその
網のサービスエリアに在圏する移動局の所属する通信事
業者とが同一の場合には、一つの通信事業者に所属する
移動局の個別番号は一つしかないので、個別番号により
移動局は着信信号が自局宛であるかを判断でき、また交
換網は移動局を認証することができる。また、圏内の他
の移動局が一つしか存在しない場合には、国番号のみで
識別できる。したがって、国番号おび通信事業者番号を
省いた短い移動局識別番号を用いることができ、発着信
に要する制御チャネルの信号数を減らし、周波数の利用
効率を向上し、かつ伝送信頼度を改善できる。
【0016】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。
【0017】図1は本発明移動通信方式の交換局の一例
を示すブロック構成図である。図2は本発明の移動通信
方式のホームメモリの一例を示すブロック構成図であ
る。図3は本発明の移動通信方式の移動局の一例を示す
ブロック構成図である。
【0018】図1〜図3、図22および図23におい
て、移動通信方式は、複数の移動局43と、移動局43
と通信を行う交換網としてホームメモリ40、交換局4
1および基地局42とを備え、移動局43は発着信接続
制御を行う移動局制御手段として移動局識別番号構成回
路30、制御回路31、メモリ32および移動局識別番
号比較回路33を含み、ホームメモリ40は、移動局4
3の移動局識別番号および移動局情報を格納するメモリ
22と、制御回路22と、出力回路23と、入力回路2
4とを含み、交換局41は、発着信接続制御を行う網制
御手段として移動局識別番号分析回路10、制御回路1
1および移動局識別番号構成回路12を含み、前記移動
局識別番号は、移動局43が所属している国籍を示す国
番号50と、移動局43が所属している通信事業を識別
する通信事業者番号51と、通信事業者内で所属してい
る移動局43を識別する個別番号52とで構成される。
【0019】また、移動局識別番号構成回路30は発信
信号に含む移動局識別番号を構成する回路、制御回路3
1は移動局43の動作を制御する回路、メモリ32は自
局の移動局識別番号およびその他の移動局情報を記憶す
るメモリおよび移動局識別番号比較回路33は受信した
着信信号内の移動局識別番号の各番号要素が自局のもの
と一致かを判定する回路である。
【0020】さらに、移動局43は、自局から交換局4
1への出力信号を構成する信号構成回路34と、信号構
成回路34で構成された出力信号を符号化、変調処理を
施し、無線回線への送信信号を構成する送信回路35
と、無線回線からの受信信号に復調、復号化処理を施す
受信回路36と、復調、復号化された受信信号を分解
し、必要な情報を取り出して制御回路31に送出する信
号分解回路37と、送信信号または受信信号を分配する
送受分配回路38と、アンテナ39とを含む。
【0021】また、制御回路21はホームメモリ40の
動作を制御し、メモリ22の内容から必要な情報を検索
する回路、メモリ22は移動局情報を加入者ごとに記憶
しているメモリ、入力回路24は交換局41から自局へ
の入力信号を同期を取って入力し、必要な情報を取り出
して制御回路21に対して送出する回路および出力回路
13は交換局41への出力信号を構成し、同期を取って
交換局41へ送出する回路である。メモリ22は加入者
ごとに記憶領域が割り当てられ、その領域内で、種々の
情報の領域がさらに割り当てられている。これらの情報
には、加入者の保持する移動局識別番号や、この移動局
が契約移動局か非契約移動局か、ローミング(契約通信
事業者以外の通信事業者のービスエリア内でもサービス
を受けられること)可能または不可能情報などの情報が
含まれている。
【0022】さらに、移動局識別番号分析回路10は移
動局からの発信信号内に含まれる移動局識別番号の番号
要素を調べる回路、制御回路11は交換局41の動作を
制御する回路および移動局識別番号構成回路12は移動
局識別番号を構成する回路である。
【0023】また、交換局41は、ホームメモり40や
基地局42などの外部ノードへの出力信号を構成し、同
期を取って外部ノードへ送出する出力回路13と、外部
ノードから自局への入力信号を同期を取って入力し、入
力信号を分解して制御回路11に対して必要な情報を送
出する入力回路14とを含む。
【0024】ここで本発明の特徴とするところは、前記
網制御手段には、通信相手となる移動局43に対して移
動局識別番号の一部番号要素を省いて送信する網接続制
御手段を備え、前記移動局制御手段には、一部番号要素
が省かれて受信された移動局識別番号について自移動局
識別番号と比較判定する移動局比較手段を備えたことを
特徴とする。
【0025】ここで、前記網接続制御手段は制御回路1
1および移動局識別番号構成回路12に含まれる。ま
た、前記移動局制御手段は制御回路31、メモリ32お
よび移動局識別番号比較回路33に含まれる。
【0026】このような構成の移動通信方式の動作につ
いて説明する。
【0027】図4は本発明第一実施例移動通信方式の交
換局の着信時の動作を示すフローチャートである。図5
は本発明第一実施例移動通信方式のホームメモリの着信
時の動作を示すフローチャートである。図6は本発明第
一実施例移動通信方式の移動局の着信時の動作を示すフ
ローチャートである。
【0028】図1〜図6、図22および図23におい
て、着信接続制御について説明する。
【0029】日本のディジタル移動通信方式〔RCR−
STD27B((財)電波システム開発センタ策定)参
照〕では、常時交換局41から基地局42を介して、サ
ービスエリアを配下に持つ基地局42、交換局41およ
びホームメモリ40が属している通信事業者を識別する
ための情報が報知されている。移動局43は、この情報
を受信し、自局の在圏サービスエリアは、自局が契約し
ている通信事業者に属しているサービスエリア(以下、
ホームエリアと云う。)かどうかを判断できる。本実施
例は、交換局41が、自局が配下に持つービスエリア内
の移動局に対して発着信接続制御を行う場合に、交換局
41が配下に持つサービスエリアをホームエリアとする
移動局(以下、契約移動局と云う。)に限り、個別番号
のみの移動局番号を用いて発着信接続制御を行う方法で
ある。以下に詳細に述べる。
【0030】一般電話網、または移動通信網から、着信
加入者番号を含む着信要求が交換局41に到着すると、
交換局41の制御回路11は着信先加入者番号をホーム
メモリ40に送信する。
【0031】ホームメモリ40の制御回路21は、受信
した着信先加入者番号を基に着信先加入者に関する複数
の情報をメモリ22から読出し、これらの情報を交換局
41に対して送出する。
【0032】交換局41の制御回路11は受信した着信
先加入者に関する情報の内、着信先加入者の保持する移
動局(以下、着信先移動局と云う。)の移動局識別番
号、契約している通信事業者情報、ローミング可不可情
報を移動局識別番号構成回路12に送る。移動局識別番
号構成回路12は、着信先移動局が契約移動局である場
合には、受け取った移動局識別番号から国番号50およ
び通信事業者番号51を省き個別番号52のみで移動局
識別番号を構成し、これを制御回路11に送出する。着
信先移動局が契約移動局でない場合で、かつローミング
可の場合には、移動局識別番号構成回路12は全ての番
号要素を含む移動局識別番号を構成し、制御回路11に
送出する。着信先移動局が契約移動局でない場合で、か
つローミング不可の場合には、着信不可を示す信号を制
御回路11に送出する。
【0033】制御回路11は、移動局識別番号を移動局
識別番号構成回路12から受け取った場合には、受け取
った移動局識別番号を出力回路13に送出し、着信信号
の構成を命令する。出力回路13は、受け取った移動局
識別番号を含む着信信号を構成し、基地局42を介して
配下のサービスエリア内に報知する。制御回路11が、
着信接続不可を移動局識別番号構成回路12から受け取
った場合には接続不可を示す信号を出力回路13に構成
させ、着信要求元の網に対して送出する。
【0034】ここで交換局41は、自局が属する通信事
業者の情報を含む信号を基地局42を介して配下に持つ
サービスエリア内に常時報知している。移動局43はこ
の信号を監視しており、自局がホームエリアに在圏して
いるかどうか常に認識し、移動局識別番号比較回路33
に登録している。
【0035】着信信号を受信した移動局43は、信号分
解回路37で必要な情報を取り出して制御回路31に着
信信号を送出する。着信信号を受け取った制御回路31
は、着信信号内に含まれる移動局識別番号を移動局識別
番号比較回路33に送出する。移動局識別番号比較回路
33は、自局がホームエリアに在圏する場合には、自局
の個別番号52と受け取った移動局識別番号とを比較
し、一致または不一致を制御回路31に通知する。ま
た、自局の個別番号52と受け取った移動局識別番号と
を比較し、一致または不一致を制御回路31に通知す
る。また、自局がホームエリア以外のサービスエリアに
在圏する場合には、自局の全番号要素を含む移動局識別
番号と、受け取っ移動局識別番号を比較し、一致または
不一致を制御回路31に通知する。制御回路31は、移
動局識別番号が一致した場合には、信号構成回路34に
応答信号を構成させ、基地局42を介して交換局41に
対して送信する。移動局識別番号が不一致の場合には、
制御回路31は何も動作しない。
【0036】応答信号を受信した交換局41は着信先移
動局43との間で従来と同様に認証を行い、認証が成功
した場合には、着信通知をしてきた網と着信移動局との
呼の接続を行う。認証が失敗した場合には、着信接続を
打ち切る。
【0037】図7は本発明第二実施例移動通信方式の移
動局の発信時の動作を示すフローチャートである。図8
は本発明第二実施例移動通信方式の交換局の発信時の動
作を示すフローチャートである。図9は本発明第二実施
例移動通信方式のホームメモリの発信時の動作を示すフ
ローチャートである。
【0038】図1〜図3、図7〜図9、図22および図
23において、発信接続制御動作について説明する。
【0039】移動局43は、第一実施例に述べたよう
に、自局がホーエリアに在圏しているかどうかを常に認
識し、移動局識別番号比較回路33に登録している。
【0040】移動局43の制御回路31はユーザから着
信先加入者番号および発信命令を受けると、移動局識別
番号構成回路30に対し、移動局識別番号の構成を命令
する。移動局識別番号構成回路30は、自局がホームエ
リアに在圏している場合には、国番号50および通信事
業者番号51を省き、個別番号52のみの移動局識別番
号を構成し、制御回路31に送信する。ホームエリアに
在圏していない場合には、全ての番号要素を含む移動局
識別番号を構成し、制御回路31に送信する。制御回路
31は、受け取った移動局識別番号とユーザから入力さ
れた着信加入者番号を信号構成回路34に送出し、発信
信号を構成させる。
【0041】信号構成回路34で構成された発信信号は
基地局42を介して交換局41へ送信される。交換局4
1の入力回路14は発信信号から移動局識別番号および
着信先加入者番号を取り出し制御回路11に送る。制御
回路11は移動局識別番号を移動局識別番号分析回路1
0に送る。移動局識別番号分析回路10は移動局識別番
号が全ての番号要素で構成されているか、または個別番
号のみで構成されているかを調べ、制御回路11に通知
する。制御回路11は、発信信号内の移動局識別番号が
個別番号52のみで構成されている場合には、発信移動
局が自局の契約移動局であると認識し、全ての番号要素
で構成されている場合には、契約移動局ではないと認識
する。交換局41は、発信移動局が契約移動局であると
判断した場合には、発信信号内の移動局識別番号に自局
の属する通信事業者の通信事業者番号51および国番号
50を付加した移動局識別番号をホームメモリ40に送
出する。発信移動局が契約移動局でない場合には、発信
信号内の移動局識別番号をそのままホームメモリ40に
送出する。
【0042】ホームメモリ40の制御回路21は受け取
った移動局識別番号を持つ移動局情報を検索し、交換局
41に送出する。交換局41の制御回路11は受け取っ
た情報の内、契約している通信事業者情報、ローミング
可不可情報を調べ、発信移動局が契約移動局ではなく、
さらにローミング不可である場合には、呼の接続を打ち
切る。それ以外の場合には、ホームメモリ40から受け
取った情報内の暗号化キーを用いて発信移動局の認証を
行う。認証方法は従来の方法と同様である。認証が成功
した場合には、交換局41は発信移動局と着信先加入者
との呼の接続を行う。認証が失敗した場合には、呼の接
続を打ち切る。
【0043】以上述べたように本実施例は、契約移動局
の国番号50および通信事業者番号51を削除した移動
局識別番号を用いる方法である。サービスエリア内に存
在する複数の移動局は、そのほとんどが契約移動局であ
ると考えられるために、契約移動局への着信通知におい
て個別番号52のみの短い移動局識別番号を用いる本方
法は非常に有効である。
【0044】また、以上の記述は、移動局が契約してい
る通信事業者と在圏サービスエリアでサービスを提供し
ている通信事業者とが同一の場合に、国番号50と通信
事業者番号51とを省く方法であるが、これと同様な方
法として、移動局が属する国籍と在圏サービスエリアの
国籍とが同一の場合には、国番号50を省く方法も実現
できる。これらの二つの方法は一つのシステムで同時に
実現することも可能である。
【0045】図10は本発明第三実施例移動通信方式の
交換局の着信時の動作を示す動作を示すフローチャート
である。図11は本発明第三実施例移動通信方式のホー
ムメモリの着信時の動作を示すフローチャートである。
図12は本発明第三実施例移動通信方式の移動局の着信
時の動作を示すフローチャートである。
【0046】図1〜図3、図10〜図12、図22およ
び図23において、着信接続制御動作について説明す
る。
【0047】現在、移動通信のサービスエリアは、同一
着信信号が報知されるエリア(以下、着信エリアと云
う。)を面的に複数配置して構成されている。交換局4
1は、移動局が在圏着信エリアを識別できるように、着
信エリアを識別する情報を着信エリアごとに常時報知し
ている。またホームメモリ40のメモリ22は、加入者
の保持する移動局がどの着信エリアに在圏しているかを
記憶する領域を保持しており、移動局43は着信エリア
を移行する際に、移行先の着信エリアを示す情報を基地
局42を介して交換局41に送信し、交換局41はホー
ムメモリ40にこの旨を登録する。
【0048】本実施例は、交換局41が着信通知をする
際に、着信先移動局43が在圏する着信エリア内に、着
信先移動局43と同一の個別番号52を有する他の移動
局が存在するかをホームメモリ40に検索させ、存在す
る場合には、従来通り全ての番号要素を含む移動局識別
番号を用いて着信通知を行い、存在しない場合には、国
番号50およ通信事業者番号51を省き、個別番号52
のみの短い移動局識別番号を用いて着信通知を行う方法
である。以下に詳細に説明する。
【0049】一般電話網、または他の移動通信網から、
着信先加入者番号を含む着信要求が交換局41に到着す
ると、交換局41の制御回路11は着信先加入者番号を
ホームメモリ40に送信する。
【0050】ホームメモリ40の制御回路21は、受信
した着信先加入者番号を基に着信先加入者に関する複数
の情報をメモリ22から読出す。さらに制御回路21
は、着信先加入者に関する情報うち、着信先移動局の在
圏着信エリアおよび移動局識別番号に含まれる個別番号
52の両方が同一である他の移動局をメモリ内で検索す
る。制御回路21はこれに該当する移動局の存在または
不存在の情報(以下、存在不存在情報と云う。)と着信
先加入者に関する情報とを交換局41に送信する。交換
局41の制御回路11は、受け取った情報の内、着信先
加入者が保持する移動局の移動局識別番号と存在不存在
情報を移動局識別番号構成回路12に送出する。移動局
識別番号構成回路12は存在不存在情報が存在の場合に
は、全ての番号要素を含む移動局識別番号を構成し、制
御回路11に送出する。不在の場合には、個別番号52
のみの移動局識別番号を構成し、制御回路11に送出す
る。制御回路11は、移動局識別番号を移動局識別番号
構成回路12から受け取ると、受け取った移動局識別番
号を出力回路13に送出し、着信信号の構成を命令す
る。出力回路13は、受け取った移動局識別番号を含む
着信信号を構成し、基地局42を介して交換局41に送
信する。
【0051】着信信号を受信した移動局43は、受信回
路36で復調および復号化処理を行い、信号分解回路3
7で必要な情報を取り出して制御回路31に送出する。
着信信号を受け取った制御回路31は、着信信号内に含
まれる移動局識別番号を移動局識別番号比較回路33に
送出する。移動局識別番号比較回路33は、受け取った
移動局識別番号が個別番号の長さと等しい場合には、自
局の個別番号と一致するかを調べ、一致不一致を制御回
路31に通知する。受け取った移動局識別番号の長さが
全ての番号要素を含む移動局識別番号の長さと等しい場
合には、自局の全ての番号要素を含む移動局識別番号と
一致するかを調べ、一致不一致を制御回路31に通知す
る。制御回路31は、移動局識別番号が一致する場合に
は、信号構成回路34に応答信号を構成させ、基地局4
2を介して交換局41に対し送信する。移動局識別番号
が不一致の場合には、制御回路31は何も動作しない。
【0052】応答信号を受信した交換局41は着信先移
動局との間で同様の認証を行い、認証が成功した場合に
は着信通知をしてきた網と着信先移動局との呼の接続を
行う。認証が失敗した場合には、着信接続を打ち切る。
【0053】以上述べたように、本実施例では、同一着
信エリア内に、着信先移動局と同一の個別番号52を持
つ他の移動局が存在しない場合には、国番号50および
通信事業者番号51を省いた移動局識別番号を用いる方
法である。着信先移動局と同一の個別番号52を持つ他
の移動局は、契約している通信事業者が異なるはずであ
り、それぞれの移動局は、契約している通信事業者のサ
ービスエリアに在圏している頻度が高い。したがって、
同一の個別番号52を持つ他の移動局が同一のサービス
エリアに存在しない確率は非常に高く、当然、同一の着
信エリアに存在しない確率は非常に高い。したがって、
本方法は短い移動局識別番号を高い確率で使用できるの
で、非常に有効な手段である。
【0054】また、以上の記述は、同一の個別番号を持
つ他の移動局が存在しない場合に、個別番号52のみの
移動局識別番号を用いて着信通知を行う方法である。こ
れと同様な方法として、同一の個別番号52を持ち、か
つ同一の通信事業者番号51を持つ他の移動局が同一の
着信エリアの存在しない場合に、国番号50を省き、通
信事業者番号および個別番号52で構成された移動局識
別番号を用いて着信通知を行う方法も実現できる。これ
らの二つの方法を一つのシステムで同時に実現すること
も可能である。
【0055】図13は本発明第四実施例移動通信方式の
移動局の発信時の動作を示すフローチャートである。図
14は本発明第四実施例移動通信方式の交換局の発信時
の動作を示すフローチャートである。図15は本発明第
四実施例移動通信方式のホームメモリの発信時の動作を
示すフローチャートである。
【0056】図1〜図3および図13〜図15におい
て、発信接続制御動作について説明する。
【0057】本実施例は移動局が自局の移動局識別番号
中の各要素について、使用される頻度を学習しており、
発信する際に使用頻度の少ない番号要素を省いた移動局
識別番号を用いて発信信号を構成する方法である。以下
にその詳細を述べる。
【0058】第三実施例の着信接続方法を用いている場
合に、移動局の制御回路31は、在圏着信エリアごとに
着信接続回数をカウントし、さらに着信通知に用いられ
た自局の移動局識別番号がどの番号要素で構成されてい
るかを調べ、各番号要素ごとにその使用回数をカウント
し、メモリ32に記憶する。また、交換局41は、現在
までの所定の期間内の接続回数を移動局ごとおよび着信
エリアごとにホームメモリ40に登録する。
【0059】移動局の制御回路31はユーザから着信先
加入者番号および発信命令を受けると、メモリ32にア
クセスし、在圏着信エリアにおける着信回数と各番号要
素の使用回数とを取り出して移動局識別番号構成回路3
0に送る。移動局識別番号構成回路30は各番号要素に
ついて(使用回数)/(着信接続回数)を計算し、計算
結果が、規定値(たとえば1/50)以下である番号要
素を省いた移動局識別番号を構成し、制御回路31へ送
出する。制御回路31は受け取った移動局識別番号と、
着信先加入者番号を信号構成回路34に送り、発信信号
を構成させる。
【0060】信号構成回路34は構成した発信信号を基
地局42を介して交換局41へ送出する。交換局41の
入力回路14は受信した発信信号内の移動局識別番号と
着信先加入者番号とを取り出し、制御回路11へ送る。
制御回路11は移動局識別番号をホームメモリ40に送
る。ホームメモリ40の制御回路21は受け取った移動
局識別番号内の全ての番号要素が同一である移動局の情
報を検索し、交換局41に送信する。ここで発信移動局
が、発信信号内の移動局識別番号に全ての情報を含めた
場合には、当然ながら唯一の移動局が検索され、その情
報のみが交換局41に送られる。
【0061】発信信号内の移動局識別番号に全ての番号
要素が含まれていない場合には、(個別番号52のみ、
または通信事業者番号51と個別番号52とのみ含まれ
ている場合)複数の移動局が検索され、それらの情報が
交換局41に送られる。交換局41の制御回路11は、
送られてきた情報が、唯一の移動局の場合には、その情
報内の暗号化キーを用いて認証を行い、認証が成功した
場合には着信先加入者番号の網と呼の接続を行い、認証
が失敗した場合には接続を打ち切る。
【0062】送られてきた情報が複数の移動局に関する
情報である場合には、交換局41の制御回路11は、各
移動局の情報について、発信信号が送信された着信エリ
アにおける接続回数を調べ、順次接続回数の多い移動局
から認証を行い、認証が成功した時点で呼の接続を行
う。認証が成功した移動局が存在しない場合には、呼の
接続を打ち切る。また、交換局41の制御回路11は呼
の接続を行った後に、認証が成功した移動局の情報につ
いて、接続回数をインクリメントするようにホームメモ
リ40に命令する。
【0063】本実施例では、移動局が各番号要素の使用
頻度を学習し、その結果にしたがって発信信号に含める
番号要素を判断する。これにより、たとえば在圏着信エ
リア内に自局と同一の個別番号52をもつ他の移動局が
殆ど存在しない場合には、移動局への着信は第三実施例
にしたがって個別番号52のみの移動局識別番号が主に
用いられるために、本実施例にしたがって発信する際に
も個別番号52のみの移動局識別番号が用いられる。発
信信号を受信した交換局41は、発信移動局と同一の個
別番号52をもつ他に移動局が殆んど存在しないため
に、ホームメモリ40に記憶されている発信移動局の接
続回数は、他の移動局より多いはずであり、発信移動局
から認証を開始する。よって本実施例において交換局4
1は無駄な認証動作をすることなく、発信接続を行うこ
とができる。また、在圏着信エリア内に自局と同一の個
別番号52を持つ他の移動局の存在する機会が多い場合
には、第三実施例にしたがって全ての番号要素を含む移
動局識別番号が主に用いられるために、本実施例にした
がって発信する際にも全ての番号要素を含む移動局識別
番号が用いられる。したがって、発信信号を受信した交
換局41は誤って認証動作をすることはない。
【0064】以上により、本実施例では移動局自身が他
の移動局を調べることなく、第三実施例の有効性を発信
の際にも使用することができ、また、交換局41が誤っ
た認証動作を行う可能性を低減できる。
【0065】図16は本発明第五実施例移動通信方式の
移動局の発信時の動作を示すフローチャートである。図
17は本発明第五実施例移動通信方式の交換局の発信時
の動作を示すフローチャートである。図18は本発明第
五実施例移動通信方式のホームメモリの発信時の動作を
示すフローチャートである。
【0066】図1〜図3、図16〜図18、図22およ
び図23において、発信接続制御動作について説明す
る。
【0067】本実施例は、移動局は常に個別番号のみの
移動局識別番号を用いて発信信号を構成し、交換局41
は接続成功する毎に現在までの所定の期間内の接続回数
を移動局ごとにホームメモリに登録しこの登録内容を用
いて発信接続を行う方法である。以下に詳細に述べる。
【0068】交換局41の制御回路11は、自局が配下
に持つサービスエリア内で、現在までの所定の期間(た
とえば30日)に発信接続に成功した回数を移動局ごと
にホームメモリ40に登録している。
【0069】移動局43の制御回路31はユーザから着
信先加入者番号と発信命令とを受けると、移動局識別番
号構成回路30に個別番号のみの移動局識別番号を構成
させ、これを信号構成回路34に送って、発信信号を構
成させる。信号構成回路34は移動局識別番号を含む発
信信号を構成し、基地局42を介して交換局41に送出
する。交換局41の入力回路14発信信号内の移動局識
別番号および着信加入者番号を取り出して制御回路11
へ送る。制御回路11は移動局識別番号をホームメモリ
40に送出する。ホームメモリ40の制御回路21は受
け取った移動局識別番号の個別番号52が同一な複数の
移動局の情報を検索する。制御回路21は、これらの複
数の移動局の情報を交換局41に送出する。交換局41
の制御回路11は、受け取った情報から、各移動局の所
定の期間の接続回数を移動局ごとに調べ、最も接続回数
の多い移動局を判定し、その移動局が発信移動局である
と推定する。
【0070】制御回路11は、ホームメモリ40から受
け取った情報内の、推定移動局の暗号化キーを用いて認
証を従来方式と同様に行う。認証に成功した場合には、
推定移動局が発信移動局であると判断し、発信移動局と
着信先加入者番号の網と呼の接続を行う。さらに、ホー
ムメモリ40に対して、推定移動局の接続回数の情報を
インクリメントするように命令する。認証が失敗した場
合には制御回路11は、ホームメモリ40から受け取っ
た情報から、2番目に接続回数の多い移動局を判定し、
その移動局が発信移動局であると推定し、認証を行う。
以後、認証が成功するまで順次接続回数の多い移動局に
ついて認証を行い、認証が成功した時点で呼の接続を行
う。認証が成功する移動局がない場合には接続を打ち切
る。
【0071】以上説明したように、本実施例では交換局
41が接続回数を常時学習して最も確からしい移動局を
発信移動局と推定することにより、移動局は常に個別番
号52のみの短い移動局識別番号を用いた発信信号を使
用することがきる。
【0072】また、本実施例は、発信信号に通信事業者
番号51および個別番号52で構成された移動局識別番
号を常に用いることにより同様に実現できる。ただし、
ホームメモリ40の制御回路21は発信信号内の移動局
識別番号について検索する際には、通信事業者番号51
および個別番号52の両者が同一の移動局について検索
する必要がある。
【0073】図19は本発明第六実施例移動通信方式の
移動局の発信時の動作を示すフローチャートである。図
20は本発明第五実施例移動通信方式の交換局の発信時
の動作を示すフローチャートである。図21は本発明第
五実施例移動通信方式のホームメモリの発信時の動作を
示すフローチャートである。
【0074】図1〜図3、図19〜図21、図22およ
び図23において、発信制御動作の説明をする。
【0075】本実施例は、移動局が、現在までの所定の
期間内の接続回数をサービスエリアごとに記憶してお
り、発信の際に在圏サービスエリアでの接続回数の値に
応じて、移動局識別番号含める番号要素を決定する方法
である。
【0076】図1〜図3および図19〜図21におい
て、第一実施例で述べた通り、移動局は、交換局41か
ら報知された情報により、在圏サービスエリアの識別を
行っている。これとともに移動局は、現在までの所定の
期間(たとえば30日間)の接続回数をサービスエリア
ごとにカウントし、メモリ32に記憶している。また、
ホームエリア40においても、自局が配下に持つサービ
スエリア内での、現在までの所定の期間(たとえば30
日間)の接続回数を移動局ごとに記憶している。
【0077】移動局の制御回路31はユーザから着信先
加入者番号および発信命令を受けると、メモリ32にア
クセスし、在圏サービスエリアの接続回数を取り出し
て、移動局識別番号構成回路30に送る。移動局識別番
号構成回路30は、接続回数がx(たとえば60)回以
上の場合には個別番号52のみの移動局識別番号を構成
する。接続回数がy(たとえば30)回以上x回未満の
場合には個別番号52と通信事業者番号51とのみで移
動局識別番号を構成する。接続回数がy回未満の場合に
は、全ての番号要素を含む移動局識別番号を構成する。
移動局識別番号構成回路30は構成した移動局識別番号
を制御回路31に送る。制御回路31は受け取った移動
局識別番号と着信先加入者番号を信号構成回路34に送
り、発信信号を構成させる。
【0078】信号構成回路34は構成した発信信号を基
地局42を介して交換局41へ送出する。交換局41の
入力回路14は受信した発信信号内の移動局識別番号と
着信加入者番号とを取り出し、制御回路11へ送る。制
御回路11は移動局識別番号をホームメモリ40に送
る。ホームメモリ40の制御回路21は、受け取った移
動局識別番号内の全ての番号要素が同一である移動局の
情報を検索し、交換局41に送信する。ここで、発信移
動局が、発信信号内の移動局識別番号に全ての情報を含
めた場合には、当然ながら唯一の移動局の情報のみが交
換局41に送られることとなり、交換局41の制御回路
11は、その情報内の暗号化キーを用いて認証を行い、
認証が成功した場合には、着信先加入者番号の網と呼の
接続を行い、認証が失敗した場合には、接続を打ち切
る。発信信号内の移動局識別番号に全ての番号要素が含
まれていない場合には(個別番号52のみ、または通信
事業者51と個別番号52とのみ含まれいる場合)、複
数の移動局が検索され、それらの情報が交換局41に送
られる。移動局識別番号が個別番号52のみである場合
には、交換局41の制御回路11は、各移動局の情報内
の接続回数情報を調べ、接続回数がx回以上である移動
局に関し、接続回数の多い移動局から順に認証を行い、
認証が成功した移動局と接続を行う。移動局識別番号が
通信事業者番号51と個別番号52とで構成されている
場合には、交換局41の制御回路11は、各移動局の情
報内の接続回数情報を調べ、接続回数がy回以上x回未
満である移動局に関し、接続回数の多い移動局から順に
認証を行い、認証が成功した移動局と接続を行う。交換
局41の制御回路11は、認証が成功した場合には、ホ
ームメモリ40に対して、認証が成功した移動局の接続
回数情報をインクリメントするように命令する。
【0079】以上により、本実施例では移動局自身が他
の移動局を調べることなく、短い移動局識別番号を使用
し、誤った認証動作を行う可能性を低減できる。また、
接続回数の多い移動局ほど短い移動局識別番号を用いる
ことができるために、非常に有効である。
【0080】日本のディジタル自動車電話方式におい
て、移動局識別番号の各番号要素の桁数は、10進表現
で国番号に3桁、通信事業者番号に3桁、個別番号に5
桁割り当てられている。全ての番号要素を含む移動局識
別番号は10進表現で11桁であり、2進表現では最大
37ビット必要である。これに対して個別番号のみの移
動局識別番号では最大17ビットのみでよい。信号伝送
時には、移動局識別番号は2進表現として送信されるこ
とから、本発明によって、全ての着信通知を個別番号5
2のみの移動局識別番号で行った場合には、移動局識別
番号の長さは従来の半分以下となり、呼出用に用いられ
る周波数チャネルも半分以下となすることができるため
に、周波数利用効率を高めることができる。また、ビッ
ト誤り率が10-2の無線区間において、発着信信号内の
移動局識別番号が正確に伝送される確率は、移動局識別
番号が番号要素を全て含む場合は0.69であるのに対
して、個別番号52のみの移動局識別番号を用いた場合
には0.84となる。これにより伝送信頼度の上でも、
本発明は非常に有効である。
【0081】また、本発明はホームメモリの位置登録を
変更する場合にも有効である。
【0082】さらに、本発明の内で移動局装置に関して
は、本発明の対象として市場で個別に商品として取引す
ることができ、利用者は移動通信網に接続して使用でき
る。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、一部の
番号要素を省いた短い移動局識別番号を用いることがで
き、発着信に要する制御チャネルの信号数を減らし、周
波数の利用効率を向上し、電波の有効利用かつ伝送信頼
度を改善できる優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動通信方式の交換局の一例を示すブ
ロック構成図。
【図2】本発明の移動通信方式のホームメモリの一例を
示すブロック構成図。
【図3】本発明の移動通信方式の移動局の一例を示すブ
ロック構成図。
【図4】本発明第一実施例移動通信方式の交換局の着信
時の動作を示すフローチャート。
【図5】本発明第一実施例移動通信方式のホームメモリ
の着信時の動作を示すフローチャート。
【図6】本発明第一実施例移動通信方式の移動局の着信
時の動作を示すフローチャート。
【図7】本発明第二実施例移動通信方式の移動局の発信
時の動作を示すフローチャート。
【図8】本発明第二実施例移動通信方式の交換局の発信
時の動作を示すフローチャート。
【図9】本発明第二実施例移動通信方式のホームメリの
発信時の動作を示すフローチャート。
【図10】本発明第三実施例移動通信方式の交換局の着
信時の動作を示すフローチャート。
【図11】本発明第三実施例移動通信方式のホームメモ
リの着信時の動作を示すフローチャート。
【図12】本発明第三実施例移動通信方式の移動局の着
信時の動作を示すフローチャート。
【図13】本発明第四実施例移動通信方式の移動局の発
信時の動作を示すフローチャート。
【図14】本発明第四実施例移動通信方式の交換局の発
信時の動作を示すフローチャート。
【図15】本発明第四実施例移動通信方式のホームメリ
の発信時の動作を示すフローチャート。
【図16】本発明第五実施例移動通信方式の移動局の発
信時の動作を示すフローチャート。
【図17】本発明第五実施例移動通信方式の交換局の発
信時の動作を示すフローチャート。
【図18】本発明第五実施例移動通信方式のホームメモ
リの発信時の動作を示すフローチャート。
【図19】本発明第六実施例移動通信方式の移動局の発
信時の動作を示すフローチャート。
【図20】本発明第六実施例移動通信方式の交換局の発
信時の動作を示すフローチャート。
【図21】本発明第六実施例移動通信方式のホームメモ
リの発信時の動作を示すフローチャート。
【図22】移動通信方式のブロック構成図。
【図23】移動通信方式の移動局識別番号の構成図。
【符号の説明】
10 移動局識別番号分析回路 11、21、31 制御回路 12、30 移動局識別番号構成回路 13、23 出力回路 14、24 入力回路 22、32 メモリ 33 移動局識別番号比較回路 34 信号構成回路 35 送信回路 36 受信回路 37 信号分解回路 38 送受分配回路 39 アンテナ 40 ホームメモリ 41 交換局 42 基地局 43 移動局 50 国番号 51 通信事業者番号 52 個別番号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田島 淳 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 エヌ・ ティ・ティ移動通信網株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の移動局と、この複数の移動局と通
    信を行う交換網とを備え、 前記複数の移動局は発着信接続制御を行う移動局制御手
    段を含み、 前記交換網は、前記複数の移動局の移動局識別番号およ
    び移動局情報を格納するホームメモリと、発着信接続制
    御を行う網制御手段とを含み、 前記移動局識別番号は、前記移動局が所属している国籍
    を示す国番号と、前記移動局が所属している通信業者を
    識別する通信事業者番号と、通信事業者内で所属してい
    る移動局を識別する個別番号とで構成された移動通信方
    式において、 前記網制御手段には、通信相手となる移動局に対して移
    動局識別番号の一部番号要素を省いて送信する網接続制
    御手段を備え、 前記移動局制御手段には、一部番号要素が省かれて受信
    された移動局識別番号について自移動局識別番号と比較
    判定する移動局比較手段を備えたことを特徴とする移動
    通信方式。
  2. 【請求項2】 複数の移動局と、この複数の移動局と通
    信を行う交換網とを備え、 前記複数の移動局は発着信接続制御を行う移動局制御手
    段を含み、 前記交換網は、前記複数の移動局の移動局識別番号およ
    び移動局情報を格納するホームメモリと、発着信接続制
    御を行う網制御手段とを含み、 前記移動局識別番号は、前記移動局が所属している国籍
    を示す国番号と、前記移動局が所属している通信業者を
    識別する通信事業者番号と、通信事業者内で所属してい
    る移動局を識別する個別番号とで構成された移動通信方
    式において、 前記移動局制御手段には、前記交換網に対して自移動局
    識別番号の一部番号要素を省いて送信する移動局接続制
    御手段を備え、 前記網制御手段には、一部番号要素が省かれて受信され
    た移動局識別番号について在圈する移動局の移動局識別
    番号と比較判定する網比較手段を備えたことを特徴とす
    る移動通信方式。
  3. 【請求項3】 前記網接続制御手段または前記移動局接
    続制御手段は、前記ホームメモリの位置登録を変更する
    場合にも有効である請求項1または2記載の移動通信方
    式。
  4. 【請求項4】 交換網に対して移動局識別番号を用いて
    発着信接続制御を行う移動局制御手段を含み、 前記移動局識別番号は、前記移動局が所属している国籍
    を示す国番号と、前記移動局が所属している通信業者を
    識別する通信事業者番号と、通信事業者内で所属してい
    る移動局を識別する個別番号とで構成された移動通信方
    式の移動局装置において、 前記移動局制御手段には、前記交換網に対して自移動局
    識別番号の一部番号要素を省いて送信する移動局接続制
    御手段と、一部番号要素が省かれて受信された移動局識
    別番号について自移動局識別番号と比較判定する移動局
    比較手段を備えたことを特徴とする移動局装置。
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