JPH062326A - 地盤改良体造成装置及び方法 - Google Patents
地盤改良体造成装置及び方法Info
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- JPH062326A JPH062326A JP18587292A JP18587292A JPH062326A JP H062326 A JPH062326 A JP H062326A JP 18587292 A JP18587292 A JP 18587292A JP 18587292 A JP18587292 A JP 18587292A JP H062326 A JPH062326 A JP H062326A
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- JP
- Japan
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- injection rod
- outer casing
- injection
- improvement body
- ground
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- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 注入ロッドの先端部から生成される排泥の排
出を効果的に行う。 【構成】 硬化剤の注入ロッドの先端に設けられた掘削
刃で地盤を削孔し、削孔後、硬化剤と水をそれぞれエア
で囲繞して高圧で噴射しつつ注入ロッドを引き上げるこ
とによって地盤改良体を対象地盤に造成する地盤改良体
造成装置において、注入ロッド11をアウターケーシン
グ12に挿通して注入ロッド11とアウターケーシング
12との間の隙間を排泥の排出経路とすると共に、アウ
ターケーシング12を注入ロッド11と一緒に前進後退
及び回転させる。
出を効果的に行う。 【構成】 硬化剤の注入ロッドの先端に設けられた掘削
刃で地盤を削孔し、削孔後、硬化剤と水をそれぞれエア
で囲繞して高圧で噴射しつつ注入ロッドを引き上げるこ
とによって地盤改良体を対象地盤に造成する地盤改良体
造成装置において、注入ロッド11をアウターケーシン
グ12に挿通して注入ロッド11とアウターケーシング
12との間の隙間を排泥の排出経路とすると共に、アウ
ターケーシング12を注入ロッド11と一緒に前進後退
及び回転させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は硬化剤を地中に噴射注入
することによって、地中にコラム状の硬化した改良体を
造成して地盤を強化する地盤改良体造成装置に関する。
することによって、地中にコラム状の硬化した改良体を
造成して地盤を強化する地盤改良体造成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】軟弱地盤の改良、建築物基礎の造成、地
山の支保等を目的として、地中において注入ロッド(モ
ニタ)からセメントミルク等の硬化剤の溶液を噴射注入
しつつ、注入ロッド回転させながら漸次該ロッドを引き
戻すことにより、地中にコラム状の硬化した地盤改良体
を造成する装置が開発されている。
山の支保等を目的として、地中において注入ロッド(モ
ニタ)からセメントミルク等の硬化剤の溶液を噴射注入
しつつ、注入ロッド回転させながら漸次該ロッドを引き
戻すことにより、地中にコラム状の硬化した地盤改良体
を造成する装置が開発されている。
【0003】このような地盤改良体造成装置には、注入
ロッドが挿通されるアウターケーシングを有するものが
あり、アウターケーシングで注入ロッドを保護すると共
に、注入ロッドとアウターケーシングとの間の隙間を排
泥の排出経路に用いている。
ロッドが挿通されるアウターケーシングを有するものが
あり、アウターケーシングで注入ロッドを保護すると共
に、注入ロッドとアウターケーシングとの間の隙間を排
泥の排出経路に用いている。
【0004】この従来のアウターケーシングは注入ロッ
ドの動きに連動するものではなかった。すなわち、アウ
ターケーシングは地上付近に固定された状態であり、そ
のアウターケーシングを通って注入ロッドだけが地中に
進行後退するものであった。
ドの動きに連動するものではなかった。すなわち、アウ
ターケーシングは地上付近に固定された状態であり、そ
のアウターケーシングを通って注入ロッドだけが地中に
進行後退するものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】硬化剤注入工程におい
て生成された排泥は、エアリフト効果によって上昇し、
注入ロッドとアウターケーシングとの隙間の排出経路か
ら地上に排出されるが、注入ロッドが地下深く進行する
大深度作業の場合、注入ロッドの先端と地上付近にある
アウターケーシングとの距離が開き、注入ロッド先端部
からアウターケーシングまで確固たる排出経路が確保さ
れない。そのため、排泥が効果的に排出されず、地盤内
圧が上昇が上昇し、それによって地表面が隆起して近接
構造物等に悪影響を及ぼしたり、改良体の造成径が小さ
く制限される等の問題があった。
て生成された排泥は、エアリフト効果によって上昇し、
注入ロッドとアウターケーシングとの隙間の排出経路か
ら地上に排出されるが、注入ロッドが地下深く進行する
大深度作業の場合、注入ロッドの先端と地上付近にある
アウターケーシングとの距離が開き、注入ロッド先端部
からアウターケーシングまで確固たる排出経路が確保さ
れない。そのため、排泥が効果的に排出されず、地盤内
圧が上昇が上昇し、それによって地表面が隆起して近接
構造物等に悪影響を及ぼしたり、改良体の造成径が小さ
く制限される等の問題があった。
【0006】上述に鑑み、本発明の主たる目的は、注入
ロッドの先端部から生成される排泥の排出を効果的に行
うことのできる地盤改良体造成装置を提供することにあ
る。
ロッドの先端部から生成される排泥の排出を効果的に行
うことのできる地盤改良体造成装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明にかかる地盤改良体造成装置は、硬化剤の注
入ロッドの先端に設けられた掘削刃で地盤を削孔し、削
孔後、硬化剤と水をそれぞれエアで囲繞して高圧で噴射
しつつ該注入ロッドを引き上げることによって地盤改良
体を対象地盤に造成する地盤改良体造成装置において、
前記注入ロッドはアウターケーシングに挿通され、該注
入ロッドと該アウターケーシングとの間の隙間が排泥の
排出経路とされると共に、前記アウターケーシングは前
記注入ロッドと一緒に前進後退及び回転することを特徴
とする。
めの本発明にかかる地盤改良体造成装置は、硬化剤の注
入ロッドの先端に設けられた掘削刃で地盤を削孔し、削
孔後、硬化剤と水をそれぞれエアで囲繞して高圧で噴射
しつつ該注入ロッドを引き上げることによって地盤改良
体を対象地盤に造成する地盤改良体造成装置において、
前記注入ロッドはアウターケーシングに挿通され、該注
入ロッドと該アウターケーシングとの間の隙間が排泥の
排出経路とされると共に、前記アウターケーシングは前
記注入ロッドと一緒に前進後退及び回転することを特徴
とする。
【0008】
【作用】アウターケーシングの先端部は注入ロッドの先
端部の近傍に常に位置することができ、注入ロッドの先
端部から生成される排泥はすぐに注入ロッドとアウター
ケーシングとの隙間に形成される排出経路に入り、効果
的に排出される。
端部の近傍に常に位置することができ、注入ロッドの先
端部から生成される排泥はすぐに注入ロッドとアウター
ケーシングとの隙間に形成される排出経路に入り、効果
的に排出される。
【0009】尚、本発明のその他の目的、その特徴的構
成、及び作用、効果は以下の実施例の説明によって明ら
かとなるであろう。
成、及び作用、効果は以下の実施例の説明によって明ら
かとなるであろう。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本発明の一実施例にかかる地盤改良体造
成装置の要部の構成図、図2はそのロッド部の横断面図
である。
明する。図1は本発明の一実施例にかかる地盤改良体造
成装置の要部の構成図、図2はそのロッド部の横断面図
である。
【0012】図1に示すように、硬化剤の注入ロッド1
1は、筒状のアウターケーシング12に挿通され、その
先端部がアウターケーシング12から露出している。注
入ロッド11の外周面とアウターケーシング12の内周
面との間には図示しないスペーサが介在して両者の間に
適宜な隙間が形成されており、この隙間が排泥の排出経
路として用いられる。
1は、筒状のアウターケーシング12に挿通され、その
先端部がアウターケーシング12から露出している。注
入ロッド11の外周面とアウターケーシング12の内周
面との間には図示しないスペーサが介在して両者の間に
適宜な隙間が形成されており、この隙間が排泥の排出経
路として用いられる。
【0013】注入ロッド11は、その最先端部に掘削刃
13を有すると共に、図2に示すように、内部に硬化剤
注入管14、エア注入管15、高圧水注入管16、排泥
用エア注入管17、排泥促進用管18を有している。そ
して注入ロッド11の先端部の周壁にはこれらの管と連
通するノズルあるいは開口が設けられている。その中
で、図1に示すように、硬化剤注入ノズル19は高圧水
注入ノズル20より注入ロッド11の先端側に位置し、
両者は互いに反対方向に噴射するように180°の角度
間隔をもって配置されている。硬化剤注入ノズル19及
び高圧水注入ノズル20は共にエア噴射ノズルに囲繞さ
れていて、硬化剤及び高圧水はそれぞれエアに包囲され
た状態で噴射される。
13を有すると共に、図2に示すように、内部に硬化剤
注入管14、エア注入管15、高圧水注入管16、排泥
用エア注入管17、排泥促進用管18を有している。そ
して注入ロッド11の先端部の周壁にはこれらの管と連
通するノズルあるいは開口が設けられている。その中
で、図1に示すように、硬化剤注入ノズル19は高圧水
注入ノズル20より注入ロッド11の先端側に位置し、
両者は互いに反対方向に噴射するように180°の角度
間隔をもって配置されている。硬化剤注入ノズル19及
び高圧水注入ノズル20は共にエア噴射ノズルに囲繞さ
れていて、硬化剤及び高圧水はそれぞれエアに包囲され
た状態で噴射される。
【0014】注入ロッド11及びアウターケーシング1
2の上部は共に図示しない駆動装置によって支持され、
それらは一緒にその長手軸回りに回転駆動されると共に
その長手軸に沿って進退駆動されるようになっている。
この回転駆動は、注入ロッド11及びアウターケーシン
グ12を好適には±360°往復回転するものである
が、これは例えば半回転ごとに往復回転させたり、ある
いは一方向に連続回転させるようにしてもよい。連続回
転の場合は、注入ロッド11に内蔵された複数の管はス
イベル部を介してそれぞれの供給源にするようにされ
る。
2の上部は共に図示しない駆動装置によって支持され、
それらは一緒にその長手軸回りに回転駆動されると共に
その長手軸に沿って進退駆動されるようになっている。
この回転駆動は、注入ロッド11及びアウターケーシン
グ12を好適には±360°往復回転するものである
が、これは例えば半回転ごとに往復回転させたり、ある
いは一方向に連続回転させるようにしてもよい。連続回
転の場合は、注入ロッド11に内蔵された複数の管はス
イベル部を介してそれぞれの供給源にするようにされ
る。
【0015】従って、このような構成によれば、アウタ
ーケーシング12は注入ロッド11を保護すると共に、
アウターケーシング12の先端部は注入ロッド11の先
端部の近傍に常に位置し、注入ロッド11の先端部から
生成される排泥はすぐに注入ロッド11とアウターケー
シング12との隙間に形成される排出経路に入り、効果
的に排出される。
ーケーシング12は注入ロッド11を保護すると共に、
アウターケーシング12の先端部は注入ロッド11の先
端部の近傍に常に位置し、注入ロッド11の先端部から
生成される排泥はすぐに注入ロッド11とアウターケー
シング12との隙間に形成される排出経路に入り、効果
的に排出される。
【0016】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
注入ロッドをアウターケーシングに挿通して注入ロッド
とアウターケーシングとの間の隙間を排泥の排出経路と
すると共に、アウターケーシングを注入ロッドと一緒に
前進後退及び回転するようにしたので、アウターケーシ
ングの先端部は注入ロッドの先端部の近傍に常に位置す
ることができ、注入ロッドの先端部から生成される排泥
はすぐに注入ロッドとアウターケーシングとの隙間の排
出経路に入り、排泥が効果的に排出される。
注入ロッドをアウターケーシングに挿通して注入ロッド
とアウターケーシングとの間の隙間を排泥の排出経路と
すると共に、アウターケーシングを注入ロッドと一緒に
前進後退及び回転するようにしたので、アウターケーシ
ングの先端部は注入ロッドの先端部の近傍に常に位置す
ることができ、注入ロッドの先端部から生成される排泥
はすぐに注入ロッドとアウターケーシングとの隙間の排
出経路に入り、排泥が効果的に排出される。
【図1】 本発明の一実施例にかかる地盤改良体造成装
置の要部の構成図
置の要部の構成図
【図2】 本発明の一実施例にかかる地盤改良体造成装
置のロッド部の横断面図
置のロッド部の横断面図
11 注入ロッド 12 アウターケーシング 13 掘削刃 14 硬化剤注入管 15 エア注入管 16 高圧水注入管 17 排泥用エア注入管 18 排泥促進用管 19 硬化剤注入ノズル 20 高圧水注入ノズル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月3日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 地盤改良体造成装置及び方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は硬化剤を地中に噴射注入
することによって、地中にコラム状の硬化した改良体を
造成して地盤を強化する地盤改良体造成装置及び方法に
関する。
することによって、地中にコラム状の硬化した改良体を
造成して地盤を強化する地盤改良体造成装置及び方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】軟弱地盤の改良、建築物基礎の造成、地
山の支保等を目的として、地中において注入ロッド(モ
ニタ)からセメントミルク等の硬化剤の溶液を噴射注入
しつつ、注入ロッド回転させながら漸次該ロッドを引き
戻すことにより、地中にコラム状の硬化した地盤改良体
を造成する装置が開発されている。
山の支保等を目的として、地中において注入ロッド(モ
ニタ)からセメントミルク等の硬化剤の溶液を噴射注入
しつつ、注入ロッド回転させながら漸次該ロッドを引き
戻すことにより、地中にコラム状の硬化した地盤改良体
を造成する装置が開発されている。
【0003】このような地盤改良体造成装置には、注入
ロッドが挿通されるアウターケーシングを有するものが
あり、アウターケーシングで注入ロッドを保護すると共
に、注入ロッドとアウターケーシングとの間の隙間を排
泥の排出経路に用いている。
ロッドが挿通されるアウターケーシングを有するものが
あり、アウターケーシングで注入ロッドを保護すると共
に、注入ロッドとアウターケーシングとの間の隙間を排
泥の排出経路に用いている。
【0004】この従来のアウターケーシングは注入ロッ
ドの動きに連動するものではなかった。すなわち、アウ
ターケーシングは地上付近に固定された状態であり、そ
のアウターケーシングを通って注入ロッドだけが地中に
進行後退するものであった。
ドの動きに連動するものではなかった。すなわち、アウ
ターケーシングは地上付近に固定された状態であり、そ
のアウターケーシングを通って注入ロッドだけが地中に
進行後退するものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】硬化剤注入工程におい
て生成された排泥は、エアリフト効果によって上昇し、
注入ロッドとアウターケーシングとの隙間の排出経路か
ら地上に排出されるが、注入ロッドが地下深く進行する
大深度作業の場合、注入ロッドの先端と地上付近にある
アウターケーシングとの距離が開き、注入ロッド先端部
からアウターケーシングまで確固たる排出経路が確保さ
れない。そのため、排泥が効果的に排出されず、地盤内
圧が上昇し、それによって地表面が隆起して近接構造物
等に悪影響を及ぼしたり、改良体の造成径が小さく制限
される等の問題があった。
て生成された排泥は、エアリフト効果によって上昇し、
注入ロッドとアウターケーシングとの隙間の排出経路か
ら地上に排出されるが、注入ロッドが地下深く進行する
大深度作業の場合、注入ロッドの先端と地上付近にある
アウターケーシングとの距離が開き、注入ロッド先端部
からアウターケーシングまで確固たる排出経路が確保さ
れない。そのため、排泥が効果的に排出されず、地盤内
圧が上昇し、それによって地表面が隆起して近接構造物
等に悪影響を及ぼしたり、改良体の造成径が小さく制限
される等の問題があった。
【0006】上述に鑑み、本発明の主たる目的は、注入
ロッドの先端部から生成される排泥の排出を効果的に行
うことのできる地盤改良体造成装置及び方法を提供する
ことにある。
ロッドの先端部から生成される排泥の排出を効果的に行
うことのできる地盤改良体造成装置及び方法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明にかかる地盤改良体造成装置は、硬化剤の注
入ロッドの先端に設けられた掘削刃で地盤を削孔し、削
孔後、硬化剤と水をそれぞれエアで囲繞して高圧で噴射
しつつ該注入ロッドを引き上げることによって地盤改良
体を対象地盤に造成する地盤改良体造成装置において、
前記注入ロッドはアウターケーシングに挿通され、該注
入ロッドと該アウターケーシングとの間の隙間が排泥の
排出経路とされると共に、前記アウターケーシングは前
記注入ロッドと一緒に前進後退及び回転することを特徴
とする。また、本発明にかかる地盤改良体造成方法は、
硬化剤の注入ロッドの先端に設けられた掘削刃で地盤を
削孔し、削孔後、硬化剤と水をそれぞれエアで囲繞して
高圧で噴射しつつ該注入ロッドを引き上げることによっ
て地盤改良体を対象地盤に造成する地盤改良体造成方法
において、前記注入ロッドをアウターケーシングに挿通
して該注入ロッドと該アウターケーシングとの間の隙間
を排泥の排出経路とすると共に、前記アウターケーシン
グを前記注入ロッドと一緒に前進後退及び回転させるこ
とを特徴とする。
めの本発明にかかる地盤改良体造成装置は、硬化剤の注
入ロッドの先端に設けられた掘削刃で地盤を削孔し、削
孔後、硬化剤と水をそれぞれエアで囲繞して高圧で噴射
しつつ該注入ロッドを引き上げることによって地盤改良
体を対象地盤に造成する地盤改良体造成装置において、
前記注入ロッドはアウターケーシングに挿通され、該注
入ロッドと該アウターケーシングとの間の隙間が排泥の
排出経路とされると共に、前記アウターケーシングは前
記注入ロッドと一緒に前進後退及び回転することを特徴
とする。また、本発明にかかる地盤改良体造成方法は、
硬化剤の注入ロッドの先端に設けられた掘削刃で地盤を
削孔し、削孔後、硬化剤と水をそれぞれエアで囲繞して
高圧で噴射しつつ該注入ロッドを引き上げることによっ
て地盤改良体を対象地盤に造成する地盤改良体造成方法
において、前記注入ロッドをアウターケーシングに挿通
して該注入ロッドと該アウターケーシングとの間の隙間
を排泥の排出経路とすると共に、前記アウターケーシン
グを前記注入ロッドと一緒に前進後退及び回転させるこ
とを特徴とする。
【0008】
【作用】アウターケーシングの先端部は注入ロッドの先
端部の近傍に常に位置することができ、注入ロッドの先
端部から生成される排泥はすぐに注入ロッドとアウター
ケーシングとの隙間に形成される排出経路に入り、効果
的に排出される。
端部の近傍に常に位置することができ、注入ロッドの先
端部から生成される排泥はすぐに注入ロッドとアウター
ケーシングとの隙間に形成される排出経路に入り、効果
的に排出される。
【0009】尚、本発明のその他の目的、その特徴的構
成、及び作用、効果は以下の実施例の説明によって明ら
かとなるであろう。
成、及び作用、効果は以下の実施例の説明によって明ら
かとなるであろう。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本発明の一実施例にかかる地盤改良体造
成装置の要部の構成図、図2はそのロッド部の横断面図
である。
明する。図1は本発明の一実施例にかかる地盤改良体造
成装置の要部の構成図、図2はそのロッド部の横断面図
である。
【0012】図1に示すように、硬化剤の注入ロッド1
1は、筒状のアウターケーシング12に挿通され、その
先端部がアウターケーシング12から露出している。注
入ロッド11の外周面とアウターケーシング12の内周
面との間には図示しないスペーサが介在して両者の間に
適宜な隙間が形成されており、この隙間が排泥の排出経
路として用いられる。
1は、筒状のアウターケーシング12に挿通され、その
先端部がアウターケーシング12から露出している。注
入ロッド11の外周面とアウターケーシング12の内周
面との間には図示しないスペーサが介在して両者の間に
適宜な隙間が形成されており、この隙間が排泥の排出経
路として用いられる。
【0013】注入ロッド11は、その最先端部に掘削刃
13を有すると共に、図2に示すように、内部に硬化剤
注入管14、エア注入管15、高圧水注入管16、排泥
用エア注入管17、排泥促進用管18を有している。そ
して注入ロッド11の先端部の周壁にはこれらの管と連
通するノズルあるいは開口が設けられている。その中
で、図1に示すように、硬化剤注入ノズル19は高圧水
注入ノズル20より注入ロッド11の先端側に位置し、
両者は互いに反対方向に噴射するように180°の角度
間隔をもって配置されている。硬化剤注入ノズル19及
び高圧水注入ノズル20は共にエア噴射ノズルに囲繞さ
れていて、硬化剤及び高圧水はそれぞれエアに包囲され
た状態で噴射される。
13を有すると共に、図2に示すように、内部に硬化剤
注入管14、エア注入管15、高圧水注入管16、排泥
用エア注入管17、排泥促進用管18を有している。そ
して注入ロッド11の先端部の周壁にはこれらの管と連
通するノズルあるいは開口が設けられている。その中
で、図1に示すように、硬化剤注入ノズル19は高圧水
注入ノズル20より注入ロッド11の先端側に位置し、
両者は互いに反対方向に噴射するように180°の角度
間隔をもって配置されている。硬化剤注入ノズル19及
び高圧水注入ノズル20は共にエア噴射ノズルに囲繞さ
れていて、硬化剤及び高圧水はそれぞれエアに包囲され
た状態で噴射される。
【0014】注入ロッド11及びアウターケーシング1
2の上部は共に図示しない駆動装置によって支持され、
それらは一緒にその長手軸回りに回転駆動されると共に
その長手軸に沿って進退駆動されるようになっている。
この回転駆動は、注入ロッド11及びアウターケーシン
グ12を好適には±360°往復回転するものである
が、これは例えば半回転ごとに往復回転させたり、ある
いは一方向に連続回転させるようにしてもよい。連続回
転の場合は、注入ロッド11に内蔵された複数の管はス
イベル部を介してそれぞれの供給源にするようにされ
る。
2の上部は共に図示しない駆動装置によって支持され、
それらは一緒にその長手軸回りに回転駆動されると共に
その長手軸に沿って進退駆動されるようになっている。
この回転駆動は、注入ロッド11及びアウターケーシン
グ12を好適には±360°往復回転するものである
が、これは例えば半回転ごとに往復回転させたり、ある
いは一方向に連続回転させるようにしてもよい。連続回
転の場合は、注入ロッド11に内蔵された複数の管はス
イベル部を介してそれぞれの供給源にするようにされ
る。
【0015】従って、このような構成によれば、アウタ
ーケーシング12は注入ロッド11を保護すると共に、
アウターケーシング12の先端部は注入ロッド11の先
端部の近傍に常に位置し、注入ロッド11の先端部から
生成される排泥はすぐに注入ロッド11とアウターケー
シング12との隙間に形成される排出経路に入り、効果
的に排出される。
ーケーシング12は注入ロッド11を保護すると共に、
アウターケーシング12の先端部は注入ロッド11の先
端部の近傍に常に位置し、注入ロッド11の先端部から
生成される排泥はすぐに注入ロッド11とアウターケー
シング12との隙間に形成される排出経路に入り、効果
的に排出される。
【0016】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
注入ロッドをアウターケーシングに挿通して注入ロッド
とアウターケーシングとの間の隙間を排泥の排出経路と
すると共に、アウターケーシングを注入ロッドと一緒に
前進後退及び回転するようにしたので、アウターケーシ
ングの先端部は注入ロッドの先端部の近傍に常に位置す
ることができ、注入ロッドの先端部から生成される排泥
はすぐに注入ロッドとアウターケーシングとの隙間の排
出経路に入り、排泥が効果的に排出される。
注入ロッドをアウターケーシングに挿通して注入ロッド
とアウターケーシングとの間の隙間を排泥の排出経路と
すると共に、アウターケーシングを注入ロッドと一緒に
前進後退及び回転するようにしたので、アウターケーシ
ングの先端部は注入ロッドの先端部の近傍に常に位置す
ることができ、注入ロッドの先端部から生成される排泥
はすぐに注入ロッドとアウターケーシングとの隙間の排
出経路に入り、排泥が効果的に排出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例にかかる地盤改良体造成装
置の要部の構成図である。
置の要部の構成図である。
【図2】 本発明の一実施例にかかる地盤改良体造成装
置のロッド部の横断面図である。
置のロッド部の横断面図である。
【符号の説明】 11 注入ロッド 12 アウターケーシング 13 掘削刃 14 硬化剤注入管 15 エア注入管 16 高圧水注入管 17 排泥用エア注入管 18 排泥促進用管 19 硬化剤注入ノズル 20 高圧水注入ノズル
Claims (4)
- 【請求項1】 硬化剤の注入ロッドの先端に設けられた
掘削刃で地盤を削孔し、削孔後、硬化剤と水をそれぞれ
エアで囲繞して高圧で噴射しつつ該注入ロッドを引き上
げることによって地盤改良体を対象地盤に造成する地盤
改良体造成装置において、 前記注入ロッドはアウターケーシングに挿通され、該注
入ロッドと該アウターケーシングとの間の隙間が排泥の
排出経路とされると共に、前記アウターケーシングは前
記注入ロッドと一緒に前進後退及び回転することを特徴
とする地盤改良体造成装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の造成装置において、前
記注入ロッドはそれぞれ硬化剤、高圧水、圧縮エアを供
給する複数の管を内蔵していることを特徴とする地盤改
良体造成装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の造成装置において、前
記注入ロッド及び前記アウターケーシングは一方向に連
続回転することを特徴とする地盤改良体造成装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載の造成装置において、前
記注入ロッド及び前記アウターケーシングは±360°
往復回転することを特徴とする地盤改良体造成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18587292A JPH062326A (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 地盤改良体造成装置及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18587292A JPH062326A (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 地盤改良体造成装置及び方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH062326A true JPH062326A (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=16178359
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18587292A Pending JPH062326A (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 地盤改良体造成装置及び方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH062326A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07252824A (ja) * | 1994-03-10 | 1995-10-03 | Chem Grouting Co Ltd | ジェット工法による固結杭造成における仕上がり杭径の制御方法 |
JPH0841859A (ja) * | 1994-08-03 | 1996-02-13 | Chem Grouting Co Ltd | 地盤改良工法 |
JPH1018285A (ja) * | 1996-06-28 | 1998-01-20 | K M Kogyo:Kk | ジェットグラウト工法 |
JP2013127157A (ja) * | 2011-12-16 | 2013-06-27 | Raito Kogyo Co Ltd | 噴射攪拌地盤改良工法 |
JP2018193845A (ja) * | 2017-05-15 | 2018-12-06 | 鹿島建設株式会社 | 地盤改良体の造成方法およびケーシングパイプ |
-
1992
- 1992-06-19 JP JP18587292A patent/JPH062326A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07252824A (ja) * | 1994-03-10 | 1995-10-03 | Chem Grouting Co Ltd | ジェット工法による固結杭造成における仕上がり杭径の制御方法 |
JPH0841859A (ja) * | 1994-08-03 | 1996-02-13 | Chem Grouting Co Ltd | 地盤改良工法 |
JPH1018285A (ja) * | 1996-06-28 | 1998-01-20 | K M Kogyo:Kk | ジェットグラウト工法 |
JP2013127157A (ja) * | 2011-12-16 | 2013-06-27 | Raito Kogyo Co Ltd | 噴射攪拌地盤改良工法 |
JP2018193845A (ja) * | 2017-05-15 | 2018-12-06 | 鹿島建設株式会社 | 地盤改良体の造成方法およびケーシングパイプ |
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