JPH0623180Y2 - モ−タ用コンミテ−タ構造 - Google Patents

モ−タ用コンミテ−タ構造

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JPH0623180Y2
JPH0623180Y2 JP1984098349U JP9834984U JPH0623180Y2 JP H0623180 Y2 JPH0623180 Y2 JP H0623180Y2 JP 1984098349 U JP1984098349 U JP 1984098349U JP 9834984 U JP9834984 U JP 9834984U JP H0623180 Y2 JPH0623180 Y2 JP H0623180Y2
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commutator
diameter cylindrical
armature
cylindrical portion
piece
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JPS6114880U (ja
Inventor
弘司 野坂
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自動車電機工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、外周部に多数の整流子片を植設したモータ
用コンミテータにおいて、電機子コイルのリード線のコ
ンミテータへの接続を容易にするモータ用コンミテータ
の構造に関するものである。
(従来技術) 従来におけるモータ用コンミテータ構造としては、例え
ば第5図、第6図に示すようなものがあった。
すなわち、第5図に示すモータ1は、モータヨークに固
定した界磁マグネット2と、この界磁マグネット2内で
回転自在にした電機子3および電機子軸4と、この電機
子軸4に固定したコンミテータベース5と、このコンミ
テータベース5の外周部に植設した整流子片6に接触さ
せたブラシ7とで構成されている。そして、前記コンミ
テータベース5は、小径部8および大径部9を有すると
共に、前記小径部8の外周面から大径部9の外周面にか
けて整流子片6を、第6図に示すように適宜間隔をおい
て多数設けている。
また、前記整流子片6の一端には、内方に折り曲げた折
曲片6aを形成すると共に、他端には、電機子コイル1
0のリード線10aを電気的に接続するためのフック爪
部6bが形成してある。また、第6図に示すように、前
記整流子片6の小径部8に形成したスリット5aを介し
て前記折曲片6aをコンミテータベース5内に埋め込む
ことによって、図示例の場合には20個の前記整流子片
6をコンミテータベース5に固定している。
電機子コイル10のリード線10aをフック爪部6bに
電気的に接続するために、第5図における上方向から熱
溶着を行おうとすると電機子コイル10に干渉するた
め、コンミテータベース5を第5図に仮想線で示すよう
に電機子軸4に中間圧入状態にしておき、前記フック爪
部6bのそれぞれに電機子コイル10のリード線10a
をひっかけて熱溶着を行なうことによって前記電機子コ
イル10のリード線10aを整流子片6に固着した後、
コンミテータベース5を第5図に実線で示すように左方
向に更に圧入することによって前記整流子片6を所定の
取付け位置に固定していた。
しかしながら、上記したような従来のモータ用コンミテ
ータ構造においては、大径部9の外周面にフック爪部6
bを設けているため、電機子コイル10のリード線10
aをフック爪部6bに熱溶着した後にコンミテータベー
ス5を第5図左方向に圧入して固定しなければならない
ので、電機子コイル10のたるみおよび断線等のトラブ
ルが生ずる可能性がないとはいえず、製品の品質に悪影
響を与えることもあるうるという欠点があった。
(考案の目的) この考案は、前記に示した従来の欠点を解消するために
なされたもので、電機子コイルのリード線を整流子片に
接続する作業を、整流子片の所定の取付け位置でしかも
軸方向からの一方向加圧のみによりかなり強い加圧力で
もって行なうことが可能であり、従来のようにリード線
を接続した後、整流子片をコンミテータベースと共に、
所定の取付け位置まで圧入する必要がなく、電機子コイ
ルのたるみおよび断線等がなくなると共に、組込工数が
減少するモータ用コンミテータ構造を提供することを目
的としている。
(考案の構成) この考案によるモータ用コンミテータ構造は、電機子軸
に固定され且つ外周部に多数の整流子片を植設したモー
タ用コンミテータにおいて、コンミテータベースに小径
円筒部と電機子コイルよりも軸方向に突出しない大径円
筒部とを形成して、前記小径円筒部の外周に多数のL字
形整流子片の一辺を植設すると共に、前記大径円筒部の
前記小径円筒がわ側面に前記L字形整流子片の他辺を当
接させかつ前記大径円筒部の電機子がわ側面を電機子の
側面に当接させ、前記L字形整流子片の他辺には90°
よりも狭角のフック爪部を設けて前記電機子コイルのリ
ード線を前記フック爪部に対する軸方向からの前記大径
円筒部を介した前記電機子の側面との間での加圧により
前記フック爪部に固着して電気的に接続した構成とした
ことを特徴としている。
(実施例) 以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図〜第4図は、この考案の一実施例を説明する図で
ある。
すなわち、第1図に示すモータ1は、モータヨークに固
定した界磁マグネット2と、この界磁マグネット2内で
回転自在にした電機子3および電機子軸4と、この電機
子軸4に固定したコンミテータベース5と、このコンミ
テータベース5の外周部に多数植設した整流子片6に接
触させたブラシ7とで構成されている。
そして、前記コンミテータベース5は、前記電機子3の
電機子コイル16よりも軸方向に突出しない大径円筒部
11と、前記大径円筒部11の内周と嵌合するための段
部12を形成した小径円筒部13からなっており、第2
図、第3図に示すように、前記小径円筒部13に形成し
たスリット5aを介して前記小径円筒部13の外周にL
字形をした整流子片6を例えば20個備えている。
ここで、第4図に示すように、L字形をした前記整流子
片6は、その一辺となる整流子片基部14を、小径円筒
部13の外周に植設すると共に、該整流子片6の他片と
なる立ち上がり部15は、前記整流子片基部14の一端
より略直角に折り曲げることにより形成している。前記
整流子片基部14の長手方向両端近傍のそれぞれに、内
方に折り曲げた折曲片14a,14bを形成すると共
に、前記立ち上がり部15の最上端には、電機子コイル
16のリード線16aを接続するためのフック爪部17
を90°よりも狭角で形成している。そして、前記整流
子片6の折曲片14a,14bを、小径円筒部13の外
周上に形成したスリット5aを境いにして合計20個を
埋め込んで整流子片14を植設した後、前記小径円筒部
13に形成した段部12に大径円筒部11を圧入固定す
ることによって、前記大径円筒部11の前記小径円筒部
13がわ側面11aと前記整流子片6の立ち上がり部1
5の裏面とを当接させる。そして、電機子3の側面3a
と大径円筒部11の前記小径円筒部13がわ側面11a
とは反対の電機子がわ側面11bとが当接するまで前記
小径円筒部13を電機子軸4に圧入する。
尚、本実施例においては多数の整流子片6をスリット5
aを境にして小径円筒部13に植設した場合を示した
が、導電材からなるパイプの一端から多数のスリットを
穿設して各立ち上がり部15を形成し、その後小径円筒
部13に整流子片基部14となるパイプの他端側を植設
し、該整流子片基部14に多数のスリットを穿設して各
整流子片を形成したものとすることもできる。又、板状
の導電材を円筒状にして同様に各整流子片6を形成した
ものとすることも可能である。
このように形成した後、第2図に示すように、各整流子
片6の他辺である立ち上がり部15に90°よりも狭角
で設けたそれぞれのフック爪部17に電機子コイル16
のリード線16aをひっかけて、第1図の右側から左方
向に向かって軸方向に前記大径円筒部11を介した電機
子3の側面3aとの間で加圧する熱溶着を行うことによ
って、前記90°よりも狭角に形成したフック爪部17
を第1図の仮想線で示すように潰した状態とし、これに
よって前記電機子コイル16のリード線16aを前記整
流子片6のフック爪部17において固着して電気的に接
続する。この場合、フック爪部17に対する加圧は、そ
の大径円筒部11がわがこの大径円筒部11を介して電
機子3の側面3aに当接支持されていることから、軸方
向の一方からのみの加圧ですむこととなり、この際の加
圧力は前記大径円筒部11を介して前記電機子3の側面
3aで支えられるので、かなり大きなものとすることが
可能となり、したがってリード線16aの接続をより確
実なものにすることができる。
なお、上述したコンミテータベース5は、大径円筒部1
1と小径円筒部13との二部材で形成しているが、両者
を一体に形成しても当初の目的は十分果たすことができ
る。
(考案の効果) 以上説明してきたように、この考案は、電機子軸に固定
され且つ外周部に多数の整流子片を植設したモータ用コ
ンミテータにおいて、コンミテータベースに小径円筒部
と電機子コイルよりも軸方向に突出しない大径円筒部と
を形成して、前記小径円筒部の外周に多数のL字形整流
子片の一辺を植設すると共に、前記大径円筒部の前記小
径円筒部がわ側面に前記L字形整流子片の他辺を当接さ
せかつ前記大径円筒部の電機子がわ側面を電機子の側面
に当接させ、前記L字形整流子片の他辺には90°より
も狭角のフック爪部を設けて前記電機子コイルのリード
線を前記フック爪部に対する軸方向からの前記大径円筒
部を介した前記電機子の側面との間での加圧により前記
フック爪部に固着して電気的に接続した構造にしたた
め、電機子コイルのリード線を整流子片へ電気的に接続
する際には、前記大径円筒部を介した前記電機子の側面
を支えとする軸方向の一方からの加圧によって行うもの
となることから接続作業が容易であり、この際の加圧力
は前記電機子の側面で支持されることからかなり大きな
ものとすることが可能であってリード線の接続をより確
実なものとすることができるようになり、従来のように
リード線接続後にコンミテータベースを移動させること
がないので、電機子コイルのたるみおよび断線等のトラ
ブルが全く発生せず、さらには大径円筒部は電機子コイ
ルよりも軸方向に突出していないことから軸方向の長さ
を短かくしてモータの小型化をはかることができるなど
の非常にすぐれた効果を有すると共に、組込工数が減少
する効果も有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例によるモータ用コンミテー
タ構造を示す縦断面図、第2図はモータ用コンミテータ
構造を説明する第1図の(A)−(A)線矢視図、第3
図はモータ用コンミテータ構造を説明する斜視図、第4
図は第3図の整流子片部分を説明する拡大斜視図、第5
図は従来のモータ用コンミテータ構造を示す縦断面図、
第6図は従来のモータ用コンミテーナ構造を説明する第
5図の(B)−(B)線矢視図である。 3…電機子、 3a…電機子の側面、 4…電機子軸、 5…コンミテータベース、 6…整流子片、 11…大径円筒部、 11a…大径円筒部の小径円筒部がわ側面、 11b…大径円筒部の電機子がわ側面、 13…小径円筒部、 14…整流子片基部(整流子片の一辺)、 15…整流子片の立ち上がり部(整流子片の他辺)、 16…電機子コイル、 16a…電機子コイルのリード線、 17…フック爪部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電機子軸に固定され且つ外周部に多数の整
    流子片を植設したモータ用コンミテータにおいて、コン
    ミテータベースに小径円筒部と電機子コイルよりも軸方
    向に突出しない大径円筒部とを形成して、前記小径円筒
    部の外周に多数のL字形整流子片の一辺を植設すると共
    に、前記大径円筒部の前記小径円筒部がわ側面に前記L
    字形整流子片の他辺を当接させかつ前記大径円筒部の電
    機子がわ側面を電機子の側面に当接させ、前記L字形整
    流子片の他辺には90°よりも狭角のフック爪部を設け
    て前記電機子コイルのリード線を前記フック爪部に対す
    る軸方向からの前記大径円筒部を介した前記電機子の側
    面との間での加圧により前記フック爪部に固着して電気
    的に接続したことを特徴とするモータ用コンミテータ構
    造。
JP1984098349U 1984-06-29 1984-06-29 モ−タ用コンミテ−タ構造 Expired - Lifetime JPH0623180Y2 (ja)

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JPS6114880U JPS6114880U (ja) 1986-01-28
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JP2014147232A (ja) * 2013-01-29 2014-08-14 Asmo Co Ltd 整流子及び直流モータ

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