JPH06230557A - クロム系材料のパターン形成方法 - Google Patents

クロム系材料のパターン形成方法

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JPH06230557A
JPH06230557A JP3487693A JP3487693A JPH06230557A JP H06230557 A JPH06230557 A JP H06230557A JP 3487693 A JP3487693 A JP 3487693A JP 3487693 A JP3487693 A JP 3487693A JP H06230557 A JPH06230557 A JP H06230557A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高精度で微細加工が可能なポジ型電子線レジ
ストを用いてクロム系材料をパターニングする場合に、
レジストの耐性良く良好なパターン加工が実現でき、被
加工面内の加工均一性を向上して、精度良く信頼性の高
い微細加工を、汚染の問題を抑えて達成するパターン形
成方法を提供する。 【構成】 含Fレジスト等ポジ型電子線レジストを用い
てクロム系材料をエッチングする際、エッチングガスと
してCl2 とO2 を含みかつO及びHを少なくとも構成
原子として分子中に有するガス(水分を含む空気やN2
等)を含有率0.600〜0.720の範囲で混合ガス
として使用するクロム系材料のパターン形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クロム系材料のパター
ン形成方法に関する。この種の技術は、例えば、半導体
装置製造の際等に用いるフォトマスクの形成のために利
用できる。
【0002】
【従来の技術】フォトマスクは、一般に、ガラス、石英
等の透明基板上に遮光性等の優れたクロム系材料膜を形
成してこれを微細なパターンに加工して形成される。こ
のような場合、パターン状に加工したレジスト膜をマス
クとしてクロム系材料をウェットエッチングする技術が
用いられていたが、この技術であると、出来上がりクロ
ム系材料パターンとレジストパターンとの間の寸法変動
差が大きく、微細化が実現できず、また、寸法制御性も
必ずしも良好とは言えなかった。
【0003】このため、エッチングガスを用いたドライ
エッチング技術を適用することが考えられたが、高精度
微細加工に適した電子線レジスト材料は耐ドライエッチ
ング特性が悪く、実用化の隘路となっていた。
【0004】例えば、ハロゲン原子を含む骨格を有する
材料であるpoly〔2,2,2−trifluoro
ethyl−α−chloroacryl〕を主成分と
するポジ型電子線レジスト材料(EBR−9と称される
もの等)は、それ自体は高精度微細加工に適した材料で
あるが、ドライエッチング耐性が小さく、クロム系材料
がエッチングされる前にレジストが消失してしまうこと
があるなど実用化が難ししかった。
【0005】そこで、本出願人は既に、塩素、酸素及び
水素を含む混合ガス(例えば塩素ガスと酸素ガスとウェ
ットエアまたはウェット窒素ガスとの混合ガス)でドラ
イエッチングを行うことにより、上記のような耐ドライ
エッチング耐性の低いレジスト材料によっても良好な高
精度微細加工を達成する技術を提案した(特開平3−3
3848)。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら上記し
た提案においては、例えば、塩素ガス160SCCM、
酸素ガス40SCCM、ウェットエア160SCCMか
らなる混合ガスが用いられている。これは、ウェットエ
アの流量比率が全体の0.44程度である。この比率で
は、これをフォトマスクパターン形成技術に適用した場
合、他の条件を制御しても、面内線幅均一性の向上に限
界があった。似たようなウェットエア流量比率として、
塩素ガス40SCCM、酸素ガス160SCCM、ウェ
ットエア165SCCMを選択して実施した場合(ウェ
ットエアの比率約0.45)のデータとして、実現でき
る面内線幅均一性は、1.75μm線幅(フォトマスク
を用いる被加工半導体デバイス上で言えば、0.35μ
m寸法の16MSRAM、64MDRAMクラスに相
当)で3σ=0.08μm程度でしかない。これは、こ
のクラスのデバイス用マスクで必要とする線幅均一性
0.05μmは満足せず、高精度デバイスプロセス技術
確立への障害となっていた。
【0007】また、フォトマスクに用いる遮光膜として
は、低応力化、耐酸性向上、低反射化のニーズから最
近、2層クロム膜(例えば酸化クロム300Å/クロム
750Å)を被加工クロム系材料とする必要性が高まっ
てきているが、この場合も、同上の問題点が生じる。
【0008】なお、面内線幅均一性を向上させるだけで
あれば、旧来から用いられているウェットエッチングを
採用すればよいのであるが、抜け不良欠陥等の元来の問
題点が再び生じ、また2層クロム膜の場合は、下層のク
ロムのアンダーカットによるプロファイル劣化と、それ
による洗浄性劣化が生じる問題がある。即ち2層クロム
膜の場合、図5に示すように、石英等の基板1上の下層
Cr膜2と上層酸化クロム膜3とをウェットエッチング
すると、下層Cr膜2に図の如くアンダーカットが生
じ、ここに汚れが入ったり薬液が残るなどの不都合が生
じる。結局、ウェットエッチング技術は、解決策になら
ない。
【0009】
【発明の目的】本発明は上記問題点を解決して、高精度
で微細加工が可能なポジ型電子線レジストを用いてクロ
ム系材料をパターニングする場合に、該レジストの耐性
について問題なく良好なパターン加工が実現できるとと
もに、更に、被加工面内の加工均一性を向上でき、精度
が良くかつ信頼性の高い微細加工が達成できて、しかも
洗浄に伴う異物付着などの汚染の問題も小さいパターン
形成方法を提供せんとするものである。
【0010】
【問題点を解決するための手段】本出願の請求項1の発
明は、ポジ型電子線レジストを用いてクロム系材料をエ
ッチングしてパターン形成を行うクロム系材料のパター
ン形成方法において、エッチングガスとして塩素ガス
と、酸素ガスと、水素原子及び酸素原子を少なくとも構
成原子として分子中に有するガスとの混合ガスを用いる
とともに、該混合ガス中の前記水素原子及び酸素原子を
少なくとも構成原子として分子中に有するガスとの含有
率が0.600〜0.720の範囲にあることを特徴と
するクロム系材料のパターン形成方法であって、これに
より上記目的を達成するものである。
【0011】本出願の請求項2の発明は、ポジ型電子線
レジストが、ハロゲン原子を含む骨格を有する材料から
成ることを特徴とする請求項1に記載のクロム系材料の
パターン形成方法であって、これにより上記目的を達成
するものである。
【0012】本出願の請求項3の発明は、ポジ型電子線
レジストが、フッ素原子を含む骨格を有する材料から成
ることを特徴とする請求項1に記載のクロム系材料のパ
ターン形成方法であって、これにより上記目的を達成す
るものである。
【0013】本出願の請求項4の発明は、ポジ型電子線
レジストが、塩素原子を含む置換基を有するフッ素原子
含有骨格を有することを特徴とする請求項1に記載のク
ロム系材料のパターン形成方法であって、これにより上
記目的を達成するものである。
【0014】本出願の請求項5の発明は、ポジ型電子線
レジストが、poly〔2,2,2−trifluor
oethyl−α−chloroacryl〕から成る
ことを特徴とする請求項1に記載のクロム系材料のパタ
ーン形成方法であって、これにより上記目的を達成する
ものである。
【0015】本出願の請求項6の発明は、ポジ型電子線
レジストが、少なくともアクリル系成分を単独重合成分
もしくは共重合成分として有することを特徴とする請求
項1に記載のクロム系材料のパターン形成方法であっ
て、これにより上記目的を達成するものである。
【0016】本出願の請求項7の発明は、ポジ型電子線
レジストが、PMMA系重合体を与える成分を単独重合
成分もしくは共重合成分として有することを特徴とする
請求項1に記載のクロム系材料のパターン形成方法であ
って、これにより上記目的を達成するものである。
【0017】本出願の請求項8の発明は、クロム系材料
が、クロムまたは酸化クロムを含む材料であることを特
徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のクロム系
材料のパターン形成方法であって、これにより上記目的
を達成するものである。
【0018】本出願の請求項9の発明は、クロム系材料
が、クロム系材料膜の積層構造であることを特徴とする
請求項1ないし7のいずれかに記載のクロム系材料のパ
ターン形成方法であって、これにより上記目的を達成す
るものである。
【0019】本出願の請求項10の発明は、クロム系材料
が、酸化クロム/クロム構造、または酸化クロム/クロ
ム/酸化クロム構造であることを特徴とする請求項1な
いし7のいずれかに記載のクロム系材料のパターン形成
方法であって、これにより上記目的を達成するものであ
る。
【0020】本出願の請求項11の発明は、水素原子及び
酸素原子を少なくとも構成原子として分子中に有するガ
スが、水分を含む空気であることを特徴とする請求項1
ないし10のいずれかに記載のクロム系材料のパターン形
成方法であって、これにより上記目的を達成するもので
ある。
【0021】本出願の請求項12の発明は、水素原子及び
酸素原子を少なくとも構成原子として分子中に有するガ
スが、水分を含む窒素ガスであることを特徴とする請求
項1ないし7に記載のクロム系材料のパターン形成方法
であって、これにより上記目的を達成するものである。
【0022】
【作用】本出願の発明のように、ポジ型電子線レジスト
を用いてクロム系材料をエッチングしてパターン形成方
法を行う際、エッチングガスとして塩素ガスと、酸素ガ
スと、水素原子及び酸素原子を少なくとも構成原子とし
て分子中に有するガス(以下適宜「含水素・酸素ガス」
と略称することもある)との混合ガスを用い、その混合
ガス中の含水素・酸素ガスの含有率を0.600〜0.
720の範囲にすると、被加工面の面内均一性は格段に
向上する。
【0023】図1に示すのは、5インチ平方の基板を用
いて、基板面上のクロム系材料をエッチングしたときの
面内均一性を、複数点での実験、及び実験計画法に基づ
くシミュレーションによって予測した結果であるが、エ
ッチング用混合ガス中の含水素・酸素ガス(ここではウ
ェットエアを使用)の流量比が0.657である本願発
明の範囲にあるA点の場合は、エッチング均一性は線幅
で38.000nmであるのに対し、本願発明の範囲を
外れるB点(流量比0.521)では51.667n
m、C点(流量比0.452)では54.333nmで
あった。
【0024】具体的には、図1のデータをとったときの
エッチングガス成分は、A点で、塩素ガス/酸素ガス/
ウェットエア=25/100/240SCCMであり、
B点で塩素ガス/酸素ガス/ウェットエア=30/12
0/215SCCMであり、C点で、塩素ガス/酸素ガ
ス/ウェットエア=40/160/165SCCMとし
たものである。
【0025】本出願の発明において、エッチング用混合
ガス中の含水素・酸素ガスの比率を上記範囲としたこと
の作用機構は必ずしも明らかではないが、少なくとも該
比率を約0.66を中心とした上記範囲(特に上記実験
では、全流量365SCCM中、220〜260SCC
Mの範囲)にすると、格段にエッチング均一性の向上が
得られることは実験的に明らかである。
【0026】
【実施例】次に、本出願の発明の実施例について、図面
を参照して説明する。但し当然のことではあるが、本発
明は実施例により限定されるものではない。
【0027】実施例1 この実施例においては、本発明を、フォトマスク形成の
ための光透過基板上のクロム系材料のパターン形成に適
用して実施した。
【0028】一般的なフォトマスクの構造についてまず
説明すると、次のとおりである。フォトマスクの構造に
は、図2(a)に示すように、光透過部である光透過基
板(石英)1上にクロム系遮光材料2であるCrが付い
ている構造のものがあり、また、図2(b)に示すよう
に、基板(石英)1/クロム系遮光材料(Cr)2/ク
ロム系遮光材料(酸化クロムCrOx)3の低反射膜付
き2層Cr基板の構造のものがある。
【0029】最近のフォトマスク(レチクル)は、低
応力化により膜応力によるパターン位置ずれ量の低減、
耐強酸性に優れ、レチクル表面清浄度の向上、ステ
ッパーにおける、ウェハ/レチクル間光反射の低減、と
いう点から、図2(b)の構造が採用されることが多く
なるに至っている。本実施例でも、図2(b)の構造の
フォトマスクの形成について、クロム系材料パターン形
成を行った。
【0030】本実施例に使用するエッチング装置の構成
例を図3に示す。この装置は、上部電極4及び下部電極
5からなる平行平板型RIE装置で、両電極4,5間に
高周波電源6(13.56MHz)が接続されている。
【0031】エッチングに使用するガスであるCl2
2 、及び含水素・酸素ガス(ウェットエア、またはウ
ェット窒素等)は、それぞれ別の供給源から各々ガス導
入管71〜73により導入され、導入管7内で混合された
後、上部電極4に設けられたガス供給口より反応室8内
に供給される。またそれぞれのガスの流量は、それぞれ
のガスの供給管71, 72, 73に設置された制御器(マスフ
ローコントローラー)にて独立に制御される。エッチン
グ時のガス圧力は、排気管の途中に設置された弁の開閉
度で排気量を調整することによってて制御される。エッ
チングのパラメータとしてRFパワー(W)圧力
(Pa)電極間隔各々のガス流量電極温度エッ
チング時間等がソフト上(プログラム)で変更でき、1
回の処理に対して2ステップ以上の条件を変えた設定が
可能である。
【0032】この実施例では、図3に示した上記エッチ
ング装置を使用してドライエッチングを行う場合に、ま
ず被エッチング物である現像−ポストベーグ後のレジス
トパターン付きのフォトマスク基板9を、下部電極5上
に置く。
【0033】次に、ガス導入管7を通して、Cl2 、O
2 、及び本実施例ではウェットエアの混合ガスを導入す
る。ここでは、一辺5インチの正方形で、厚さが0.0
9インチの石英マスク基板を被加工基板とした。エッチ
ングガスとしてCl2 25SCCM、O2 100SCC
M、ウェットエア(25℃での飽和水蒸気含有エアー)
240SCCMの混合ガスを反応室8内に導入し、反応
室8内のガス圧を160mTorr、また上部電極4と
下部電極5の距離を130mmとする。
【0034】その後、上部電極4と下部電極5の間に高
周波電圧(RFパワー150W)を印加し、導入したガ
スをプラズマ化する。このプラズマにより、フォトマス
ク9上でレジストに覆われていない露出した部分の上層
クロム系遮光材料3(酸化クロム。図2(b)参照)を
エッチングする。なお、上層クロム系遮光材料3である
酸化クロムの下層の下層クロム系遮光材料2(クロム)
も、同じ条件で連続してエッチングが可能である。
【0035】これにより、加工線幅1.75μm、シン
グルラインが、110mm平方で3σ=0.05μmが
達成された。これは、0.35μmデバイス用レティク
ルの要求精度を満たす。
【0036】なおこの実施例においては、電子線レジス
ト材料として、ポジ型電子線レジストのEBR−9
(2,2,2−トリフルオロエチル−α−クロロアクリ
レート;東レ株式会社製)を用いた。クロム系遮光材料
膜の膜厚及び電子線レジスト膜の膜厚は、一般的なフォ
トマスク形成時の膜厚を採用した。
【0037】また、この実施例では、図4に示すような
ウェットエア供給装置20を用いた。このウェットエア供
給装置20は、容器21内に水22を注入したものであって、
蓋部23にはウェットエア導出管24とエア導入管25が取り
付けられている。蓋部23は容器22に密着しており、水面
下に端部のあるエア導入管25から空気が容器内に導入さ
れると、ウェットエア導出管24から湿度の高い空気が導
出される。このウェットエア導出管24は上記ウェットエ
ア導入管73(図3参照)に接続しており、従って、反応
室8の内部の真空排気を行うと、容器22の内部が減圧さ
れ、所要のウェットエアが反応室8の内部まで供給され
る。
【0038】本実施例によれば、エッチングガス組成比
を塩素ガス(Cl2 )/酸素ガス(O2 )/含水素・酸
素ガス(ウェットエア)=25/100/240に選択
することにより、面内線幅均一性が向上し(1.75μ
m線幅で、3σ=0.035μm)、0.35μmデバ
イスで要求される精度を、2層クロム膜(酸化クロム/
クロム)基板を用いてドライエッチングにより達成する
ことが可能となった(勿論、単層クロム膜でもこれは可
能である)。
【0039】このように、フォトリソグラフィ工程で有
利な2層クロム膜でドライエッチング加工ができること
により、ウェットエッチングを採用した場合の抜け不足
欠陥や、アンダーカットの問題が回避できる。
【0040】アンダーカットのない、2層クロムの断面
形状は、清浄性が高く、レティクル洗浄後の異物付着を
格段に低減できる。
【0041】実施例2 上記実施例と同じように、一辺6インチの正方形で厚さ
が0.25インチの石英マスク基板を、図3の装置でエ
ッチングした。エッチングガスは、同じくCl2 25S
CCM、O2 100SCCM、ウェットエア240SC
CMの混合ガスを用いた。これを反応室8内に導入し、
本実施例では反応室8内のガス圧を140mTorr、
また上部電極4と下部電極5の距離を100mmとす
る。その後上部電極4と下部電極5の間に高周波電圧
(RFパワー180W)を印加し、導入したガスをプラ
ズマ化する。このプラズマにより、上層クロム系遮光材
料である酸化クロムをエッチングし、その後連続して下
層クロム系遮光材料であるCrをエッチングする。
【0042】これにより、加工線幅1.75μm、シン
グルラインが、110mm平方で3σ=0.035μm
が達成された。これは、0.25μmデバイス用レティ
クルの精度を満たす。
【0043】この実施例、及び上記実施例1は、被エッ
チング基板の大きさや厚さが変わった場合、同一装置で
ハードウェアの変更を特に必要とせず、それぞれの基板
に対して、均一性やエッチングレートや選択比の最適化
を行っている例である。
【0044】また実施例1,2とも、電子線レジストの
プロファイルの悪さやドライエッチン性の小さい影響に
よる酸化クロム層のエッジ部のダメージを最小限におさ
えつつ、均一性よくエッチングができる条件を示す。
【0045】比較例 ここでは比較として、Cl2 40SCCM、O2 160
SCCM、ウェットエア165SCCMの混合ガスを用
いて、その他は実施例1と同様に行った。この結果、加
工の均一性は、実施例1と同じ条件で、実施例1がσ=
0.035であるのに対し、σ=0.046程度であっ
た。
【0046】実施例3 本実施例では、ウェットエアに代えて、ウェットN
2 (窒素)を用いた。即ち、実施例1で用いた図4の装
置において、エア導入管25に窒素を供給することによ
り、25℃飽和水蒸気含有のウェットN2 を供給するよ
うにした。その他は実施例1と同様に行った。この実施
例によっても実施例1と同様な効果が得られた。
【0047】実施例4 本実施例では、ポジ型電子線レジストとして、PMMA
系レジスト及びPMMA系共重合レジストを用いた。そ
の他は実施例1と同様にした。このようにPMMA系レ
ジスト材料を用いた場合も、実施例1と同様の効果が得
られた。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、ポジ型電子線レジスト
を用いてクロム系材料をパターニングする場合に、該レ
ジストの耐性について問題なく良好なパターン加工が実
現でき、かつ、被加工面内の加工均一性を向上でき、高
精度良好な微細加工を効果的に達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エッチングガス中の含水素・酸素ガスの含有比
とエッチング均一性との関係を示すグラフである。
【図2】被加工材としてのフォトマスクの構造を示す断
面図である。
【図3】実施例で用いるエッチング装置の構成例を示す
図である。
【図4】実施例で用いるウェットエア供給装置を示す構
成図である。
【図5】従来技術の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
1 光透過基板 2 クロム系材料(クロム) 3 クロム系材料(酸化クロム)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】例えば、ハロゲン原子を含む骨格を有する
材料であるpoly〔2,2,2−trifluoro
ethyl−α−chloroacryl〕を主成分と
するポジ型電子線レジスト材料(EBR−9と称される
もの等)は、それ自体は高精度微細加工に適した材料で
あるが、ドライエッチング耐性が小さく、クロム系材料
がエッチングされる前にレジストが消失してしまうこと
があるなど実用化が難しかった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】エッチングに使用するガスであるCl
、及び含水素・酸素ガス(ウェットエア、またはウ
ェット窒素等)は、それぞれ別の供給源から各々ガス導
入管71〜73により導入され、導入管7内で混合され
た後、上部電極4に設けられたガス供給口より反応室8
内に供給される。またそれぞれのガスの流量は、それぞ
れのガスの供給管71,72,73に設置された制御器
(マスフローコントローラー)にて独立に制御される。
エッチング時のガス圧力は、排気管の途中に設置された
弁の開閉度で排気量を調整することによって制御され
る。エッチングのパラメータとしてRFパワー(W)
圧力(Pa)電極間隔各々のガス流量電極温度
(6)エッチング時間等がソフト上(プログラム)で変
更でき、1回の処理に対して2ステップ以上の条件を変
えた設定が可能である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポジ型電子線レジストを用いてクロム系材
    料をエッチングしてパターン形成を行うクロム系材料の
    パターン形成方法において、 エッチングガスとして塩素ガスと、酸素ガスと、水素原
    子及び酸素原子を少なくとも構成原子として分子中に有
    するガスとの混合ガスを用いるとともに、 該混合ガス中の前記水素原子及び酸素原子を少なくとも
    構成原子として分子中に有するガスとの含有率が0.6
    00〜0.720の範囲にあることを特徴とするクロム
    系材料のパターン形成方法。
  2. 【請求項2】ポジ型電子線レジストが、ハロゲン原子を
    含む骨格を有する材料から成ることを特徴とする請求項
    1に記載のクロム系材料のパターン形成方法。
  3. 【請求項3】ポジ型電子線レジストが、フッ素原子を含
    む骨格を有する材料から成ることを特徴とする請求項1
    に記載のクロム系材料のパターン形成方法。
  4. 【請求項4】ポジ型電子線レジストが、塩素原子を含む
    置換基を有するフッ素原子含有骨格を有することを特徴
    とする請求項1に記載のクロム系材料のパターン形成方
    法。
  5. 【請求項5】ポジ型電子線レジストが、poly〔2,
    2,2−trifluoroethyl−α−chlo
    roacryl〕から成ることを特徴とする請求項1に
    記載のクロム系材料のパターン形成方法。
  6. 【請求項6】ポジ型電子線レジストが、少なくともアク
    リル系成分を単独重合成分もしくは共重合成分として有
    することを特徴とする請求項1に記載のクロム系材料の
    パターン形成方法。
  7. 【請求項7】ポジ型電子線レジストが、PMMA系重合
    体を与える成分を単独重合成分もしくは共重合成分とし
    て有することを特徴とする請求項1に記載のたクロム系
    材料のパターン形成方法。
  8. 【請求項8】クロム系材料が、クロムまたは酸化クロム
    を含む材料であることを特徴とする請求項1ないし7の
    いずれかに記載のクロム系材料のパターン形成方法。
  9. 【請求項9】クロム系材料が、クロム系材料膜の積層構
    造であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか
    に記載のクロム系材料のパターン形成方法。
  10. 【請求項10】クロム系材料が、酸化クロム/クロム構
    造、または酸化クロム/クロム/酸化クロム構造である
    ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の
    クロム系材料のパターン形成方法。
  11. 【請求項11】水素原子及び酸素原子を少なくとも構成原
    子として分子中に有するガスが、水分を含む空気である
    ことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の
    クロム系材料のパターン形成方法。
  12. 【請求項12】水素原子及び酸素原子を少なくとも構成原
    子として分子中に有するガスが、水分を含む窒素ガスで
    あることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記
    載のクロム系材料のパターン形成方法。
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