JPH06228598A - 印刷機用洗浄液 - Google Patents

印刷機用洗浄液

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JPH06228598A
JPH06228598A JP3619293A JP3619293A JPH06228598A JP H06228598 A JPH06228598 A JP H06228598A JP 3619293 A JP3619293 A JP 3619293A JP 3619293 A JP3619293 A JP 3619293A JP H06228598 A JPH06228598 A JP H06228598A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 労働基準法の有機溶剤中毒予防規則に規定す
る有機溶剤を使用せずとも高洗浄能力を発揮し、設備お
よび作業において法規上の制限をうけることがなく、し
かもゴムローラ等を侵すこともない印刷機用洗浄液を提
供することにある。 【構成】 重量比で9/1〜3/7の炭化水素系溶剤
と水との組成物に対して、0.5〜10重量%のノニオ
ン系界面活性剤でエマルジョン化してなる印刷機用洗浄
液において、上記炭化水素系溶剤の50%留出温度が1
80℃を超える石油分留物であって、組成中における芳
香族炭化水素分が少ない溶剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オフセット輪転印刷
機、例えば新聞社等のサテライト型オフセット多色輪転
印刷機における多色共通胴やローラのインキおよび紙粉
堆積物を除去するための水中油型エマルジョンまたは油
中水型エマルジョンからなる印刷機用洗浄液に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】各種の印刷方式により、紙、プラスチッ
ク、布地等の基材に印刷を施す場合、色替えや、版替え
または機械調整等のため一時停止、または印刷終了の時
点において、版胴、サテライト圧胴、インキローラー等
に付着したインキおよび紙粉等を洗い落とす必要がある
場合がある。
【0003】そのために従来では、水道水やアルカリ湿
し水または灯油を洗浄液とし、これらをブラシまたはノ
ズルから洗浄ローラへ噴霧する等して、サテライト圧胴
等に付着したインキおよび紙粉等を洗い落としていた。
【0004】ところが、灯油または洗い油では紙面にに
じむという欠点があり、また臭気が強く、消防法上およ
び衛生上危険が大きいという欠点もある。一方、水道水
やアルカリ湿し水ではインキや油を除去しにくいという
欠点がある。
【0005】そこで、近年、このような油または水の単
独使用による欠点を解決するため、油に水を加えて水中
油型エマルジョンまたは油中水型エマルジョンからなる
印刷機用洗浄液が種々提案されるようになってきた。例
えば、かかる印刷機用洗浄液として、炭化水素と水との
安定なエマルジョンの形成を目的としたもの(特公昭5
1−40081号公報)や、圧胴に付着する汚れとして
はインキ等の油溶性の汚れと、紙粉、クレー粉等の親水
性の汚れの双方があり、自動洗浄のためには単一の洗浄
液により汚れを一掃することが望ましいとして開発され
たもの(特公平3−79399号)等がある。これらの
場合、高洗浄能力を維持するために油成分として、法定
の第3種有機溶剤が使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これま
で提案されたエマルジョン型印刷機用洗浄液は、いずれ
もミネラルスピリット等の、労働基準法の有機溶剤中毒
予防規則に規定する有機溶剤を含んでいるため高洗浄能
力の印刷機用洗浄液ではあるものの、印刷中の連続使用
において洗浄液が印刷室で揮発し、もしくは飛散、浮遊
する等すると、衛生上好ましくない状態を生じる。従っ
て、気積の小さな印刷室または作業現場では、かかる洗
浄液の使用に際し、法規上の制限がある。
【0007】そこで本発明の目的は、労働基準法の有機
溶剤中毒予防規則に規定する有機溶剤を使用せずとも高
洗浄能力を発揮し、設備および作業において法規上の制
限をうけることがなく、しかもゴムローラ等を侵すこと
もない印刷機用洗浄液を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の印刷機用洗浄液は、液重量比で9/
1〜3/7の炭化水素系溶剤と水との組成物に対して、
0.5〜10重量%のノニオン系界面活性剤でエマルジ
ョン化し、上記炭化水素系溶剤の50%留出温度が18
0℃を超える石油分留物であって、その組成中における
芳香族炭化水素分(以下単に「アロマ分」と称する)が
少ないことを特徴とするものである。
【0009】また本発明の第2の印刷機用洗浄液は、上
記印刷機用洗浄液に対して、3〜10重量%の次式、
【化2】 (式中のRがノニル基またはオクチル基、nが4〜16
である)で示されるポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテルと3重量%以上の水とを加えて逆転乳化した
水中油型エマルジョンからなることを特徴とするもので
ある。
【0010】以下に、本発明を、より具体的に説明す
る。なお、以下の記載において、組成を表す「%」、
「部」および「比」は特にことわりがない限り、重量基
準とする。本発明の第1の印刷機用洗浄液の母相、もし
くは本発明の第2の印刷機用洗浄液の分散相を構成する
炭化水素系溶剤としては、50%留出温度が180℃を
超える石油分留物である。かかる石油分留物は、労働基
準法の有機溶剤中毒予防規則に規定する有機溶剤には該
当しないものである。また、この炭化水素系溶剤は組成
中におけるアロマ分が少ないものでなければならず、好
ましくは1%以下である。さらに、かかる炭化水素系溶
剤の引火点は、好ましくは70℃を超える温度である。
【0011】このような低アロマ炭化水素系溶剤として
は、例えば、引火点が57℃でアロマ分が1%以下のナ
フテゾールL((株)日本石油製)、引火点が86℃で
アロマ分が1%以下のナフテゾールM((株)日本石油
製)、引火点が162℃でアロマ分を実質的に含んでい
ないMCW−8オイル((株)出光興産製)等を挙げる
ことができる。
【0012】これらは、消防法上の第4類第2石油類ま
たは第4類第3石油類の引火点を有するが、エマルジョ
ン化した後にはいずれも、かかる引火点を有さなくな
る。従って、従来使用されていた、例えばミネラルスピ
リットがエマルジョン化した後にも消防法上の第4類第
2石油類に相当する引火点を有するのとは大いに異な
り、貯蔵量または貯蔵場所の規制、使用上の注意事項等
の制約を受けることがない。また、本発明に係る炭化水
素系溶剤は低アロマ分であるため、ゴムローラ等を侵す
こともない。本発明において、好ましくは上記炭化水素
系溶剤がJIS K2231に規定される工業用流動パ
ラフィンであり、特に好ましくはMCW−8オイル
((株)出光興産製)である。
【0013】一方、本発明にいて使用する印刷機用洗浄
液用の水としては、一般の水道水、地下水、イオン交換
水または蒸留水を使用することができる。
【0014】本発明の第1の印刷機用洗浄液における油
中水型エマルジョンを調製する場合の炭化水素系溶剤と
水との混合比は、9/1〜3/7、好ましくは8/2〜
7/3の範囲内とする。この範囲よりも水の割合が少な
いとエマルジョンの安定性は良好であるが、引火性の低
下、親水性汚れの除去、経済性の改善の面で効果が乏し
く、好ましくない。一方、水の量が上記範囲を超えると
エマルジョンが不安定で増粘性が大となり、また親油性
汚れの洗浄効果が低下するので、好ましくない。
【0015】本発明の第1の印刷機用洗浄液は、上記割
合の炭化水素系溶剤と水との組成物をノニオン系界面活
性剤でエマルジョン化することより得られる。このノニ
オン系界面活性剤は、ソルビタン脂肪酸エステルのみ、
もしくはソルビタン脂肪酸エステルとエチレンオキサイ
ド付加型ノニオン系活性剤との混合物である。
【0016】ソルビタン脂肪酸エステルは、ソルビット
の分子内脱水物である1,4−ソルビタン、3,6−ソ
ルビタン、1,5−ソルビタン、1,4,3,6−ソル
ビッドを含むソルビタン類の脂肪酸エステルとして得ら
れるノニオン系界面活性剤であり、脂肪酸としてはラウ
リン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、カ
プリン酸、ミリスチン酸等の炭素数が10〜18の飽和
または不飽和脂肪酸からなるものを用いることができ
る。HLB(親水性親油性バランス)が10未満、特に
1.8〜8.6の範囲のものを好適に使用することがで
きる。
【0017】エチレンオキサイド付加型ノニオン系活性
剤としては、アルキルエーテル、アルキルアリールエー
テル、アルキルチオエーテル等のエーテル類あるいはア
ルキルエステル、ソルビタン脂肪酸エステル等のエステ
ル類、アルキルアミンあるいはアミド等の各1モルあた
り、5〜20モル程度のエチレンオキサイドを付加して
HLBを3〜20、特に7〜18の範囲内に調整したも
のを好適に使用することができる。
【0018】上記ソルビタン脂肪酸エステルとエチレン
オキサイド付加型ノニオン系活性剤は、それぞれ二種以
上の併用が可能である。本発明の第1の印刷機用洗浄液
は、上記ソルビタン脂肪酸エステルのみでも得られる
が、上記ソルビタン脂肪酸エステルとエチレンオキサイ
ド付加型ノニオン系活性剤とを好ましくは9/1〜6/
4、さらに好ましくは8.5/1.5〜7/3の割合で
混合する。上記の比が9/1より大でソルビタン脂肪酸
エステルが過剰であると、洗浄液の相分離を起こす可能
性があり、必要なエマルジョンの安定性が得られないお
それがある。一方、上記比が6/4より小でエチレンオ
キサイド付加型ノニオン系活性剤が過剰になると、エマ
ルジョンが増粘して所望の流動性が得られず、洗浄液の
適性が得られなくなる。
【0019】また、本発明の第1の印刷機用洗浄液は、
上記ノニオン系界面活性剤を0.5〜10%、好ましく
は3〜8%の範囲内で含有する。この量が過少であると
安定なエマルジョンが得られず、一方過大であると、洗
浄後に溶剤および水が除かれた後も界面活性剤が版胴、
インキングローラー、ブランケット圧胴等の表面に残留
し、再印刷時のときにインキに混入して乳化し、地汚
れ、浮き汚れ等の好ましくない現象を生じる。このよう
な過剰の界面活性剤の使用に伴う不都合は、洗浄液によ
る洗浄後に水による洗浄を行わずに直ちに印刷に入る自
動洗浄方式のときには、特に避けるべきである。
【0020】本発明の第1の印刷機用洗浄液は、上記ノ
ニオン系界面活性剤の種類や分量を適当に制御すること
により、洗浄液の噴霧ノズルを通じての噴霧を伴う自動
洗浄に適した5〜100cps程度の低粘度とすること
ができる。
【0021】なお、本発明の第1の印刷機用洗浄液に
は、上記ノニオン界面活性剤に加えて、プロピレンオキ
サイド付加型、ポリエチレングリコールのアリルエーテ
ルまたはアルキルエーテル等のその他の通常のノニオン
系活性剤を必要に応じて添加することもできるが、その
場合にも界面活性剤の合計量は上記範囲を超えるべきで
はない。アニオンまたはカチオン性界面活性剤の使用
は、安全性が損なわれ易く、また印刷版あるいは洗浄装
置等の構成材料を腐蝕させる問題もあるので、できるだ
け避けるべきである。
【0022】次に、本発明の第1の印刷機用洗浄液の製
造方法の一例を以下に示す。まず、ホモジナイザーおよ
び加温または保温用ジャケットを備えたタンクに、炭化
水素系溶剤をとり、45〜55℃程度に加温し、その中
に上記ノニオン系界面活性剤を添加し、ホモジナイザー
で十分に混合し、溶解させた後、ホモジナイザーの回転
を停止することなく、上記とほぼ同温に加温した所定量
の水を徐々に添加して油中水型エマルジョンを作成す
る。更に、上記温度に保温しつつ30〜60分間攪拌を
続けた後、常温まで冷却して容器に充填する。エマルジ
ョン作成までの温度変動はできるだけ避けるべきであ
り、混合前の溶剤と水との温度差および混合後の攪拌中
の温度差は±2℃以内に抑えることが好ましい。
【0023】次に、本発明の上記油中水型エマルジョン
の洗浄剤を逆転乳化して得られる、本発明の水中油型エ
マルジョンの第2印刷機用洗浄液について説明する。か
かる逆転乳化は、本発明の上記油中水型エマルジョンの
洗浄剤に対して3〜10重量%の次式、
【化3】 (式中のRがノニル基またはオクチル基、nが4〜16
である)で示されるポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテルと3重量%以上の水とを加えることにより行
う。かかるポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ルとしては、例えば、nが8である上記ポリオキシエチ
レンノニルフェニルエーテルおよびポリオキシエチレン
オクチルフェニルエーテルが好ましい。
【0024】本発明の第2の印刷機用洗浄液は、ノニオ
ン系界面活性剤であるポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテルを3〜10%、好ましくは5〜8%の範囲
内で含有する。この量が過少であると安定なエマルジョ
ンが得られず、一方過大であると、第1の印刷機用洗浄
液の場合と同様に、洗浄後に溶剤および水が除かれた後
も界面活性剤が版胴等の表面に残留する等の好ましくな
い現象を生じる。
【0025】また、逆転乳化する際に加える水の量は、
3重量%未満では逆転エマルジョンの生成が困難であ
る。なお、本発明の水中油型エマルジョンの洗浄液は、
使用に際しては大量の水で希釈することができるが、製
造時における水の添加量は経済性の面から50重量%以
下とすることが好ましい。更に好ましくは、20〜40
重量%の範囲内とする。
【0026】本発明の第2の印刷機用洗浄液の製造方法
は、上述の様にして製造した本発明の第1の印刷機用洗
浄液をホモジナイザーおよび加温または保温用ジャケッ
トを備えたタンクにとり、45〜55℃程度に加温し、
その中に上記ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テルを添加し、ホモジナイザーで十分に混合した後、ホ
モジナイザーの回転を停止することなく、上記とほぼ同
温に加温した所定量の水を徐々に添加して水中油型エマ
ルジョンを作成する。更に、上記温度に保温しつつ30
〜60分間攪拌を続けた後、常温まで冷却して容器に充
填する。本発明の第1の印刷機用洗浄液の場合と同様
に、エマルジョン作成までの温度変動はできるだけ避け
るべきであり、混合前の溶剤と水との温度差および混合
後の攪拌中の温度差は±2℃以内に抑えることが好まし
い。
【0027】
【作用】本発明の第1および第2のいずれの印刷機用洗
浄液も高洗浄能力を発揮し得るにもかかわらず、法定の
第3種有機溶剤を使用していないため、設備および作業
において法規上の制限をうけることがない。
【0028】また、本発明の第1の印刷機用洗浄液は油
中水型エマルジョンであり、これはオフセット輪転印刷
機のブランケット胴の自動洗浄に特に適している。すな
わち、ブランケット胴面に付着する汚れとしてはインキ
などの油溶性の汚れと、紙粉、クレー粉等の親水性の汚
れとの双方があり、自動洗浄のためには、できるだけ単
一の洗浄液による洗浄が好ましい。この点、上記汚れの
うちで除去の困難な汚れを優先的に除去し得る油中水型
エマルジョンは理想的である。
【0029】また、洗浄中に金属圧胴面およびブランケ
ット胴面に残る洗浄液が一部印刷用紙に付着した場合
に、水性の優勢な水中油型エマルジョンでは印刷用紙が
比較的低質の場合、紙切れを起こし、その後の洗浄作業
の継続を不可能とすることがある。この点、本発明の第
1の印刷機用洗浄液は油中水型エマルジョンであるの
で、洗浄作業中の紙切れの問題はほとんど完全に防ぐこ
とができる。
【0030】一方、油中水型エマルジョンでは水で希釈
したとき、経時的に油相と水相とに分離しやすいという
ことがあり、大量の水で希釈できないことから、経済性
の面で水中油型エマルジョンに比し不利であるという側
面を有している。そこで、この点を克服したのが本発明
の第2の印刷機用洗浄液である。これは、油中水型エマ
ルジョンではなく水中油型エマルジョンであるため、水
による希釈が可能であり、しかも親油性および油溶性の
双方の汚れに対して洗浄適性がある。
【0031】本発明の第1および第2の印刷機用洗浄液
は、例えば実開昭56−173450号公報に開示され
ている自動洗浄装置に好適に使用することができる。
【0032】
【実施例】実施例1 炭化水素系溶剤としてナフテゾールL((株)日本石油
製)155部をホモジナイザー付きタンクに採り、50
℃に加温し、この中にノニオン系界面活性剤としてノニ
オンLP20R((株)日本油脂製)10部、ノニオン
OT−221((株)日本油脂製)3部およびペレテッ
クスN((株)ミヨシ油脂製)3部を加え、この温度で
10分間低速攪拌した。
【0033】次いで、ホモジナイザーを停止することな
く、予め50℃に加温しておいた水155部を徐々に加
え、この温度で30分間高速攪拌を行い、油中水型エマ
ルジョンを得た。この印刷機用洗浄液は、溶解力、乳化
分散性、浸透性に優れていることが確認された。
【0034】実施例2,3 上記実施例1の水の量を50部および100部とした以
外は実施例1と同様の操作を行い、実施例2および3の
水中油型エマルジョンを得た。これらの印刷機用洗浄液
は、溶解力、乳化分散性、浸透性に優れていることが確
認された。
【0035】実施例4,5 まず、炭化水素系溶剤としてMCW8オイル((株)出
光興産製)を使用した以外は実施例 1と同様の操作を行
い、実施例4の油中水型エマルジョンを得た。このエマ
ルジョンは、溶解力、乳化分散性、浸透性に優れている
ことが確認された。次に、実施例4のエマルジョンにポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル(ノナール2
08,(株)東邦化学工業製)15部を加え、この温度
で10分間低速攪拌した。
【0036】次いで、ホモジナイザーを停止することな
く、予め50℃に加温しておいた水を徐々に加え、この
温度で30分間高速攪拌を行い、実施例5の水中油型エ
マルジョンを得た。このエマルジョンは、溶解力、乳化
分散性、浸透性に優れていることが確認された。
【0037】実施例6,7 上記実施例4の油中水型エマルジョンか上記実施例5の
水中油型エマルジョンを調製する際に、水の量を200
部および400部とした以外は実施例5と同様の操作を
行い、実施例6および7の水中油型エマルジョンを得
た。これらの印刷機用洗浄液は、溶解力、乳化分散性、
浸透性に優れていることが確認された。
【0038】上記各種実施例1〜7について、洗浄能力
についての評価を行った。評価方法は次の通りである。
オフリンインキ100部に対して新聞用紙の紙粉5部を
加えて混和したものを、金属板にローラで薄く延ばして
150℃のオーブン中で20分間加熱した。次いで、こ
の金属板を細幅に切って試験洗浄液中に1時間浸漬した
後、洗浄液と接触した面を布で拭き、金属面の洗浄化状
態から洗浄能力を評価した。なお、比較例として、従来
行われていた水のみによるもの(比較例1)および有機
溶剤としてミネラルスピリットを使用したもの(比較例
2)も併せて評価した。得られた結果を下記の表1に示
す。
【0039】
【表1】
【0040】表1から分かるように、本発明の印刷機用
洗浄液は、油中水型エマルジョンおよび水中油型エマル
ジョンともに法定の有機溶剤を使用する洗浄液と同等の
高洗浄能力を発揮することが確かめられた。
【0041】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の印刷
機用洗浄液は、油中水型エマルジョンおよび水中油型エ
マルジョンともに炭化水素系溶剤として、労働基準法の
有機溶剤中毒予防規則に規定する有機溶剤に該当しない
石油分留物であって、組成中におけるアロマ分が少ない
有機溶剤を使用しているため、設備および作業において
法規上の制限をうけることがなく、しかもゴムローラ等
を侵すこともない。それにもかかわらず、法定の有機溶
剤を使用しているエマルジョン型印刷機用洗浄液と同等
の高洗浄能力を発揮することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量比で9/1〜3/7の炭化水素系溶
    剤と水との組成物に対して、0.5〜10重量%のノニ
    オン系界面活性剤でエマルジョン化してなる印刷機用洗
    浄液において、 上記炭化水素系溶剤の50%留出温度が180℃を超え
    る石油分留物であって、その組成中における芳香族炭化
    水素分が少ないことを特徴とする印刷用洗浄剤。
  2. 【請求項2】 上記ノニオン系界面活性剤が重量比で9
    /1〜6/4のソルビタン脂肪酸エステルとエチレンオ
    キサイド付加型ノニオン系活性剤との混合物である請求
    項1記載の印刷機用洗浄液。
  3. 【請求項3】上記炭化水素系溶剤が工業用流動パラフィ
    ンである請求項1記載の印刷機用洗浄液。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の印刷機用洗浄液に対し
    て、3〜10重量%の次式、 【化1】 (式中のRがノニル基またはオクチル基、nが4〜16
    である)で示されるポリオキシエチレンアルキルフェニ
    ルエーテルと3重量%以上の水とを加えて逆転乳化した
    水中油型エマルジョンからなることを特徴とする印刷機
    用洗浄液。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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