JPH0622706U - 自動クリーンアップ装置 - Google Patents

自動クリーンアップ装置

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JPH0622706U
JPH0622706U JP5567892U JP5567892U JPH0622706U JP H0622706 U JPH0622706 U JP H0622706U JP 5567892 U JP5567892 U JP 5567892U JP 5567892 U JP5567892 U JP 5567892U JP H0622706 U JPH0622706 U JP H0622706U
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recirculation
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竜一 牧野
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東芝エンジニアリング株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案はいかなる発電プラントの起動状態に
おいてもクリーンアップを合理的に行い、かつ予定した
起動時間内で最適な発電プラントの起動を行うことを可
能にする。 【構成】 入力部63によってボイラバンキング停止や
復水器真空保持等発電プラント停止中の保管状態を取り
込むとともに、判定部64によって前記入力部63で得
られる同保管状態や発電プラント停止からの経過時間を
もとにクリーンアップから必要な設備の範囲及びクリー
ンアップに必要な時間を算出し、駆動部65によって前
記判定部64からの指令に基づきクリーンアップ開始か
ら完了までの弁、ポンプ等の補機操作並びにクリーンア
ップ時間監視を行う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は発電プラントのクリーンアップを発電プラントの起動形態に合わせた クリーンアップ実施範囲及び実施時間で自動的に行わせしめることが可能な自動 クリーンアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
発電プラントにおいては、ボイラの加熱管保護と給水中の懸濁不純物によるス チール生成によって起こるボイラタービンの効率低下を防止するため、高純度の 給水が要求されており、発電プラントの起動に先立ち、ボイラ及びプレボイラの クリーンアップが行われていることは周知のことである。
【0003】 クリーンアップの手順としては、通常プレボイラ系統を行った後、ボイラ系統 のクリーンアップを行うのが一般的である。
【0004】 図5は、プレボイラ系統からボイラ系統のクリーンアップを表現するために作 成したボイラプラントの一例である。
【0005】 これらの運転操作は、運転員による現場手動操作または中央操作室からの遠隔 手動操作によって行われる。
【0006】 以下、図5を用いて具体的な操作方法について説明する。
【0007】 <復水クリーンアップ> 復水クリーンアップは、復水器101からグランド蒸気復水器109経由復水 器101に戻る復水系統のクリーンアップを行うものである。
【0008】 《復水系外ブロー》 復水系外ブローは、復水器101が水張りされた状態で開始される。
【0009】 まず、脱気器水位調節弁後弁113を全閉して脱気器系統とは絶縁状態として おき、復水ポンプ吐出ブロー弁105を適正な系外ブロー流量が得られる開度状 態として行われる。
【0010】 復水ポンプ102A、102B、102Cの1台目(例えば、復水ポンプ10 2A)を起動し、復水ポンプ吐出弁103Aを徐々に開いた後、復水器101、 復水ポンプ102A、復水ポンプ吐出ブロー弁105の経路にてクリーンアップ を行う。
【0011】 なお、系外ブローによる復水器101の水位低下は、補給水ポンプ144にて 補われる。
【0012】 復水ポンプ系外ブロー端にて水質条件を確認し、復水器101への回収水質条 件を満足するまで復水系外ブローを継続する。
【0013】 《復水再循環》 復水系外ブローにより水質が良化し、復水器101への回収水質条件が満たさ れると、復水再循環調節弁111を強制開(復水再循環完了まで)とし、復水ポ ンプ吐出ブロー弁105を閉止して、プレフィルタバイパス弁145、復水脱塩 装置バイパス弁146及び復水ブースタポンプバイバス弁147を全開すること によって復水器101への回収を行い、復水ポンプ102A、復水ポンプ吐出弁 103A、復水ポンプ吐出管104、プレフィルタバイパス弁145、復水脱塩 装置バイパス弁146、復水ブースタポンプバイパス弁147、グランド蒸気復 水器109、復水再循環管110、復水器101の経路にて水張りを行うと同時 に復水再循環を行う。
【0014】 そして、必要に応じて復水ポンプ吐出ブロー弁105を開く等によりある程度 水質が良化すると、プレフィルタバイパス弁145を全閉し、プレフィルタ10 6を起動することによって鉄系の懸濁不純物除去を開始すると共に、復水脱塩装 置バイパス弁146を全閉し復水脱塩装置107を起動することによって脱塩処 理を開始する。
【0015】 更に、プレフィルタ106及び復水脱塩装置107並び復水再循環系統を構成 するその他の機器による復水圧力損失を補うため、復水ブースタポンプ108A 、108B、108Cの1台目(例えば、復水ブースタポンプ108A)を起動 するのが一般的である(脱気器クリーンアップ開始時点の場合もあり得る)。
【0016】 そして、復水ポンプ吐出管104にて水質条件を確認し、低圧給水加熱器11 5の通水制限値を満足するまで復水再循環を継続する。
【0017】 なお、復水再循環完了にて復水再循環調節弁111は強制開を解き、自動調節 を開始する。
【0018】 <脱気器クリーンアップ> 脱気器クリーンアップは、復水クリーンアップに引き続き行うもので、復水器 101から脱気器118経由復水器101に戻る復水系統のクリーンアップを行 うものである。
【0019】 《脱気器系外ブロー》 脱気器系外ブローは、グランド蒸気復水器109までの復水系統が水張りされ た状態で開始される。
【0020】 まず、復水再循環にて水質条件が低圧給水加熱器115の通水制限値を満足す る状態になると、脱気器再循環系外ブロー弁119を適正な系外ブロー流量が得 られる開度状態として、低圧給水加熱器入口弁114及び出口弁116を全開と し脱気器水位調節弁後弁113を徐々に開き、低圧給水加熱器115及び脱気器 118の水張りを行うと同時に低圧給水加熱器115、脱気器118、脱気器再 循環系外ブロー弁119の経路にてクリーンアップを行う。
【0021】 なお、系外ブローによる復水系統の保有水量低下は、補給水ポンプ144にて 復水器101に補われる。
【0022】 そして、脱気器入口管117にて水質条件を確認し、復水器101への回収水 質条件を満足するまで脱気器系外ブローを継続する。
【0023】 《脱気器再循環》 脱気器系外ブロー端の水質確認によって、水質が良化し、復水器101への回 収水質条件が満たされると、脱気器再循環弁121をクリーンアップ流量開度に 開き、脱気器再循環系外ブロー弁119を閉止して復水器101への回収を行い 脱気器再循環を行う。
【0024】 また、脱気器再循環の系統を構成した後、ボイラ給水ポンプ123A、123 B、123C及びボイラ給水ブースタポンプ122A、122B、122Cの水 張りを行う。
【0025】 そして、脱気器入口管117にて水質条件を確認し、高圧給水加熱器126の 通水制限値を満足するまで脱気器再循環を継続する。
【0026】 <プレボイラ高圧クリーンアップ> プレボイラ高圧クリーンアップは、脱気器クリーンアップに引続き行うもので 、復水器101から高圧給水加熱器126経由復水器101に戻る復水系統及び 給水系統のクリーンアップを行う。
【0027】 《プレボイラ系外ブロー》 プレボイラ系外ブローは、ボイラ給水ポンプ123A、123B、123C及 びボイラ給水ブースタポンプ122A、122B、122Cが水張された状態で 開始される。
【0028】 脱気器再循環にて水質条件が高圧給水加熱器126の通水制限値を満足する状 態になると、高圧給水加熱器出口弁127を全閉してボイラ系統とは絶縁状態と しておき、高圧給水加熱器入口弁125を全開状態及びプレボイラ再循環元弁1 28を全開状態並びにプレボイラ再循環系外ブロー弁129を適正な系外ブロー 流量が得られる開度状態とする。
【0029】 ボイラ給水ブースタポンプ122Aを起動し、ボイラ給水ブースタポンプバイ パス弁124を徐々に開き、高圧給水加熱器126の水張りを行うと同時に、高 圧給水加熱器126、プレボイラ再循環管130、プレボイラ再循環系外ブロー 弁129の経路にてクリーンアップを行う。
【0030】 なお、系外ブローによるプレボイラ系統の保有水量低下は、補給水ポンプ14 4にて復水器101に補われる。
【0031】 プレボイラ再循環系外ブロー端にて水質条件を確認し、復水器101の回収水 質条件を満足するまでプレボイラ系外ブローを継続する。
【0032】 《プレボイラ再循環》 プレボイラ系外ブロー端の水質確認によって、水質が良化し復水器101への 回収水質条件が満たされると、プレボイラ再循環弁131をクリーンアップ流量 開度に開きプレボイラ再循環系外ブロー弁129を閉止して復水器101への回 収を行いプレボイラ再循環を行う。
【0033】 高圧給水加熱器126出口及びプレボイラ再循環管130にて水質条件を確認 し、ボイラの通水制限値を満足するまでプレボイラ再循環を継続する。
【0034】 そして、水質条件がボイラの通水制限値を満足する状態になると、高圧給水加 熱器出口弁127を徐々に開きボイラへの水張りを行う。
【0035】 ボイラ水張りと同時に、プレボイラ再循環元弁128及びプレボイラ再循環弁 131は閉止する。
【0036】 <ボイラクリーンアップ> ボイラクリーンアップは、プレボイラ高圧クリーンアップに引き続き行うもの で、復水器101から気水分離機134経由復水器101に戻るプレボイラ系統 及びボイラ系統のクリーンアップを行うものである。
【0037】 《ボイラ系外ブロー》 ボイラ系外ブローは、ボイラ再循環ポンプ138停止、分離タンク水位調節弁 137開(自動)、フラッシュタンクダンプ調節弁143閉、フラッシュタンク ドレン系外ブロー弁142閉、節炭器及び火炉パス132の空気抜き弁133を 開とし、給水ポンプバイパス弁124をボイラ水張流量相当開度として高圧給水 加熱器出口弁127を徐々に開きボイラの水張りを行う。
【0038】 ボイラの水張り空気抜き完了にて節炭器及び火炉パス132の空気抜き弁13 3を全閉し、引続きフラッシュタンクドレン系外ブロー弁142及び給水ポンプ バイパス弁124を適正な系外ブロー流量が得られる開度として、節炭器及び火 炉パス132、気水分離器134、分離タンク136、分離タンク水位調節弁1 37、フラッシュタンク141、フラッシュタンクドレン系外ブロー弁142の 経路にてクリーンアップを行う。
【0039】 また、分離タンク136の水位が規定値以上であることを条件とし、ボイラ再 循環弁140を開き、ボイラ再循環管139及びボイラ再循環ポンプ138の水 張りを行う。
【0040】 なお、系外ブローによるボイラ系統及びプレボイラ系統の保有水量低下は、補 給水ポンプ144にて復水器101に補われる。
【0041】 そして、フラッシュタンクドレン系外ブロー弁142のブロー端にて水質条件 を確認し、復水器101の回収水質条件を満足するまでボイラ系外ブローを継続 する。
【0042】 《ボイラ再循環》 ボイラ系外ブローにより水質が良化し、復水器101への回収水質条件が満れ ると、フラッシュタンクダンプ調節弁143及び給水ポンプバイパス弁124を ボイラ再循環流量相当開度とし、フラッシュタンクドレン系外ブロー弁142を 閉止して復水器101への回収を行いボイラ再循環を行う。
【0043】 また、ボイラ再循環ポンプ138を起動し、ボイラ再循環管139のクリーン アップも並行して行う。
【0044】 そして、分離タンク136の出口にて水質条件を確認し、ボイラ点火可能な状 態になると、ボイラ再循環は完了し、ボイラ点火へと移行する。
【0045】
【考案が解決しようとする課題】
以上、復水クリーンアップから脱気器クリーンアップ及びプレボイラ高圧クリ ーンアップを経てボイラクリーンアップまでの一連の操作手順を説明したが、実 際の発電プラントの運転においては、ボイラバンキング停止や復水器真空保持等 発電プラント停止中の状態並びに停止時間の違いによってクリーンアップの実施 範囲が異なることが多い。
【0046】 例えば、ボイラ冷却停止でかつ復水器真空保持中で脱気器再循環のまま停止し ている場合は、プレボイラ高圧クリーンアップとボイラクリーンアップのみ実施 すれば良く、同じように復水器真空保持中であっても復水再循環のまま停止して いる場合では、脱気器クリーンアップ、プレボイラ高圧クリーンアップ及びボイ ラクリーンアップが必要となる。
【0047】 このように従来の技術では、クリーンアップを実施するために必要な各弁の開 閉操作を運転員の現場操作または遠隔操作で行うしか手段がなかったことに加え 、発電プラント停止中の状態によりクリーンアップ実施範囲を運転員が判断しな ければならなかった。
【0048】 更に、発電プラントの停止時間が長いほど、各配管系統の懸濁不純物濃度が高 くなることから、各クリーンアップの完了は随時水質の調査を行うことで判定す る必要があり、水質調査のためのサンプリング及びサンプルの電導度、濁度等の 化学分析を運転員が行なわなければならなかった。
【0049】 また、サンプリングから化学分析結果を算出するまでに数十分(30〜40分 )程度必要であることも考慮すると、運転員の作業負荷とクリーンアップ所要時 間の時間的損失が免れないことは明らかである。
【0050】 これらは、いずれもDSS(Daily Start and Stop;日間起動停止)及びWS S(Weekly Start and Stop ;週末起動停止)対応の発電プラントにおいては特 に、起動過程の電力系統への速応性、運転操作の省力化を進める上で大きな障害 となる。
【0051】 本考案は、上記の従来技術の欠点を除去するためになされたものであり、いか なる発電プラントの起動状態においてもクリーンアップを合理的に行い、かつ予 定した起動時間内で最適な発電プラントの起動を行うことが可能な発電プラント の自動クリーンアップ装置を提供することを目的とする。
【0052】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本考案は、発電プラントのクリーンアップ装置に おいて、ボイラバンキング停止や復水器真空保持等発電プラント停止中の保管状 態を入力するプロセス入力手段と、このプロセス入力手段から得られる保管状態 や発電プラント停止からの経過時間をもとにクリーンアップに必要な設備の範囲 及びクリーンアップに必要な時間を算出する判定手段と、この判定手段からの指 令を受けクリーンアップ開始から完了までの弁、ポンプ等の補機操作並びにクリ ーンアップ時間監視を行う駆動手段とを備えたことを特徴としている。
【0053】
【作用】
上記の構成において、プロセス入力手段によってボイラバンキング停止や復水 器真空保持等発電プラント停止中の保管状態が取り込まれるとともに、判定手段 によって前記プロセス入力手段で得られる同保管状態や発電プラント停止からの 経過時間をもとにクリーンアップに必要な設備の範囲及びクリーンアップに必要 な時間が算出され、駆動手段によって前記判定手段からの指令に基づきクリーン アップ開始から完了までの弁、ポンプ等の補機操作並びにクリーンアップ時間監 視が行われる。
【0054】
【実施例】
まず、本考案による自動クリーンアップ装置の詳細な説明に先だって、本考案 が適用されるボイラプラントの概要について説明する。
【0055】 クリーンアップの手順としては、通常プレボイラ系統を行った後、ボイラ系統 のクリーンアップを行うのが一般的である。
【0056】 図4は、プレボイラ系統からボイラ系統のクリーンアップを表現するために作 成したボイラプラントの一例である。
【0057】 これらの運転操作は、運転員による現場手動操作または中央操作室からの遠隔 手動操作によって行われる。
【0058】 以下、図4を用いて具体的な操作方法について説明する。
【0059】 <復水クリーンアップ> 復水クリーンアップは、復水器1からグランド蒸気復水器9経由復水器1に戻 る復水系統のクリーンアップを行うものである。
【0060】 《復水系外ブロー》 復水系外ブローは、復水器1が水張りされた状態で開始される。
【0061】 まず、脱気器水位調節弁後弁13を全閉して脱気器系統とは絶縁状態としてお き、復水ポンプ吐出ブロー弁5を適正な系外ブロー流量が得られる開度状態とし て行われる。
【0062】 復水ポンプ2A、2B、2Cの1台目(例えば、復水ポンプ2A)を起動し、 復水ポンプ吐出弁3Aを徐々に開いた後、復水器1、復水ポンプ2A、復水ポン プ吐出ブロー弁5の経路にてクリーンアップを行う。
【0063】 なお、系外ブローによる復水器1の水位低下は、補給水ポンプ44にて補われ る。
【0064】 そして、復水ポンプ系外ブロー端にて水質条件を確認し、復水器1への回収水 質条件を満足するまで復水系外ブローを継続する。
【0065】 《復水再循環》 復水系外ブローにより水質が良化し、復水器1への回収水質条件が満たされる と、復水再循環調節弁11を強制開(復水再循環完了まで)とし、復水ポンプ吐 出ブロー弁5を閉止して、プレフィルタバイパス弁45、復水脱塩装置バイパス 弁46及び復水ブースタポンプバイバス弁47を全開することによって復水器1 への回収を行い、復水ポンプ2A、復水ポンプ吐出弁3A、復水ポンプ吐出管4 、プレフィルタバイパス弁45、復水脱塩装置バイパス弁46、復水ブースタポ ンプバイパス弁47、グランド蒸気復水器9、復水再循環管10、復水器1の経 路にて水張りを行うと同時に復水再循環を行う。
【0066】 そして、必要に応じ復水ポンプ吐出ブロー弁5を開く等によりある程度水質が 良化すると、プレフィルタバイパス弁45を全閉し、プレフィルタ6を起動する ことによって鉄系の懸濁不純物除去を開始すると共に、復水脱塩装置バイパス弁 46を全閉し復水脱塩装置7を起動することによって脱塩処理を開始する。
【0067】 更に、プレフィルタ6及び復水脱塩装置7並び復水再循環系統を構成するその 他の機器による復水圧力損失を補うため、復水ブースタポンプ8A、8B、8C の1台目(例えば、復水ブースタポンプ8A)を起動するのが一般的である(脱 気器クリーンアップ開始時点の場合もあり得る)。
【0068】 復水ポンプ吐出管4にて水質条件を確認し、低圧給水加熱器15の通水制限値 を満足するまで復水再循環を継続する。
【0069】 なお、復水再循環完了にて復水再循環調節弁11は強制開を解き、自動調節を 開始する。
【0070】 <脱気器クリーンアップ> 脱気器クリーンアップは、復水クリーンアップに引き続き行うもので、復水器 1から脱気器18経由復水器1に戻る復水系統のクリーンアップを行うものであ る。
【0071】 《脱気器系外ブロー》 脱気器系外ブローは、グランド蒸気復水器9までの復水系統が水張りされた状 態で開始される。
【0072】 そして、復水再循環にて水質条件が低圧給水加熱器15の通水制限値を満足す る状態になると、脱気器再循環系外ブロー弁19を適正な系外ブロー流量が得ら れる開度状態として、低圧給水加熱器入口弁14及び出口弁16を全開とし脱気 器水位調節弁後弁13を徐々に開き低圧給水加熱器15及び脱気器18の水張り を行うと同時に低圧給水加熱器15、脱気器18、脱気器再循環系外ブロー弁1 9の経路にてクリーンアップを行う。
【0073】 なお、系外ブローによる復水系統の保有水量低下は、補給水ポンプ44にて復 水器1に補われる。
【0074】 そして、脱気器入口管17にて水質条件を確認し、復水器1への回収水質条件 を満足するまで脱気器系外ブローを継続する。
【0075】 《脱気器再循環》 脱気器系外ブロー端の水質確認によって、水質が良化し、復水器1への回収水 質条件が満たされると、脱気器再循環弁21をクリーンアップ流量開度に開き、 脱気器再循環系外ブロー弁19を閉止して復水器1への回収を行い脱気器再循環 を行う。
【0076】 また、脱気器再循環の系統を構成した後、ボイラ給水ポンプ23A、23B、 23C及びボイラ給水ブースタポンプ22A、22B、22Cの水張りを行う。
【0077】 そして、脱気器入口管17にて水質条件を確認し、高圧給水加熱器26の通水 制限値を満足するまで脱気器再循環を継続する。
【0078】 <プレボイラ高圧クリーンアップ> プレボイラ高圧クリーンアップは、脱気器クリーンアップに引続き行うもので 、復水器1から高圧給水加熱器26経由復水器1に戻る復水系統及び給水系統の クリーンアップを行う。
【0079】 《プレボイラ系外ブロー》 プレボイラ系外ブローは、ボイラ給水ポンプ23A、23B、23C及びボイ ラ給水ブースタポンプ22A、22B、22Cが水張された状態で開始される。
【0080】 脱気器再循環にて水質条件が高圧給水加熱器26の通水制限値を満足する状態 になると、高圧給水加熱器出口弁27を全閉してボイラ系統とは絶縁状態として おき、高圧給水加熱器入口弁25を全開状態及びプレボイラ再循環元弁28を全 開状態並びにプレボイラ再循環系外ブロー弁29を適正な系外ブロー流量が得ら れる開度状態とする。
【0081】 ボイラ給水ブースタポンプ22Aを起動し、ボイラ給水ブースタポンプバイパ ス弁24を徐々に開き、高圧給水加熱器26の水張りを行うと同時に、高圧給水 加熱器26、プレボイラ再循環管30、プレボイラ再循環系外ブロー29弁の経 路にてクリーンアップを行う。
【0082】 なお、系外ブローによるプレボイラ系統の保有水量低下は、補給水ポンプ44 にて復水器1に補われる。
【0083】 プレボイラ再循環系外ブロー端にて水質条件を確認し、復水器1の回収水質条 件を満足するまでプレボイラ系外ブローを継続する。
【0084】 《プレボイラ再循環》 プレボイラ系外ブロー端の水質確認によって、水質が良化し復水器1への回収 水質条件が満たされると、プレボイラ再循環弁31をクリーンアップ流量開度に 開きプレボイラ再循環系外ブロー弁29を閉止して復水器1への回収を行いプレ ボイラ再循環を行う。
【0085】 高圧給水加熱器26出口及びプレボイラ再循環管30にて水質条件を確認し、 ボイラの通水制限値を満足するまでプレボイラ再循環を継続する。
【0086】 そして、水質条件がボイラの通水制限値を満足する状態になると、高圧給水加 熱器出口弁27を徐々に開きボイラへの水張りを行う。
【0087】 そして、ボイラ水張りと同時にプレボイラ再循環元弁28及びプレボイラ再循 環弁31は閉止する。
【0088】 <ボイラクリーンアップ> ボイラクリーンアップは、プレボイラ高圧クリーンアップに引き続き行うもの で、復水器1から気水分離機34経由復水器1に戻るプレボイラ系統及びボイラ 系統のクリーンアップを行うものである。
【0089】 《ボイラ系外ブロー》 ボイラ系外ブローは、ボイラ再循環ポンプ38停止、分離タンク水位調節弁3 7開(自動)、フラッシュタンクダンプ調節弁43閉、フラッシュタンクドレン 系外ブロー弁42閉、節炭器及び火炉パス32の空気抜き弁33を開とし、給水 ポンプバイパス弁24をボイラ水張流量相当開度として高圧給水加熱器出口弁2 7を徐々に開きボイラの水張りを行う。
【0090】 ボイラの水張り空気抜き完了にて節炭器及び火炉パス32の空気抜き弁33を 全閉し、引続きフラッシュタンクドレン系外ブロー弁42及び給水ポンプバイパ ス弁24を適正な系外ブロー流量が得られる開度として、節炭器及び火炉パス3 2、気水分離器34、分離タンク36、分離タンク水位調節弁37、フラッシュ タンク41、フラッシュタンクドレン系外ブロー弁42の経路にてクリーンアッ プを行う。
【0091】 また、分離タンク36の水位が規定値以上であることを条件とし、ボイラ再循 環弁40を開き、ボイラ再循環管39及びボイラ再循環ポンプ38の水張りを行 う。
【0092】 なお、系外ブローによるボイラ系統及びプレボイラ系統の保有水量低下は、補 給水ポンプ44にて復水器1に補われる。
【0093】 フラッシュタンクドレン系外ブロー弁42のブロー端にて水質条件を確認し、 復水器1の回収水質条件を満足するまでボイラ系外ブローを継続する。
【0094】 《ボイラ再循環》 ボイラ系外ブローにより水質が良化し、復水器1への回収水質条件が満れると 、フラッシュタンクダンプ調節弁43及び給水ポンプバイパス弁24をボイラ再 循環流量相当開度とし、フラッシュタンクドレン系外ブロー弁42を閉止して復 水器1への回収を行いボイラ再循環を行う。
【0095】 また、ボイラ再循環ポンプ38を起動し、ボイラ再循環管39のクリーンアッ プも並行して行う。
【0096】 分離タンク36の出口にて水質条件を確認し、ボイラ点火可能な状態になると 、ボイラ再循環は完了し、ボイラ点火へと移行する。
【0097】 次に、本考案の詳細な説明に先だって本考案の基本原理について詳細に説明す る。
【0098】 まず、発電プラントのクリーンアップは、その所要時間及び実施範囲が発電プ ラントの起動形態毎に概略一定の値を示すことが知られている。
【0099】 これは、各発電プラント固有の特性であり、発電プラント運用の形態、設備規 模等によって異なるので、ある程度運転経験を重ねることによって得ることが可 能となる。
【0100】 即ち、ある程度発電プラントを運転すると、復水・給水・ボイラ系統を構成す る機器、配管等には、熱的な要素が加わることから鉄の不動態被膜の生成・促進 が図られクリーンアップによる懸濁不純物濃度の低下傾向は比較的安定したもの となるためである。
【0101】 特に中間負荷を担う発電プラントにおいては、頻繁なDSS、WSS運用によ って起動・停止が多く行われることから、その傾向は顕著に表われクリーンアッ プ所要時間はほぼ一定の値を示している。
【0102】 したがって、発電プラントの起動形態を整理し、各々の起動形態毎に懸濁不純 物濃度の低下傾向を調査することにより、クリーンアップの自動化が可能となる 。
【0103】 つまり、対象とする発電プラントの起動形態(何時間停止で停止中のプラント 状態がいかなる状態で起動時との範囲のクリーンアップを必要とするか)を第1 の情報とし、更に各々のクリーンアップ所要時間を第2の情報として自動クリー ンアップ装置が機能するのである。
【0104】 これには、起動形態毎にできるだけ多くのサンプリングを行い、化学分析によ るデータをつみ重ねて行くことが重要であり、より詳細なデータから懸濁不純物 濃度の低下傾向をつかみ、自動クリーンアップ装置の情報として使用することが 高い信頼性を得ると言える。
【0105】 以下、本考案による自動クリーンアップ装置の実施例を図1を参照しながら詳 細に説明する。
【0106】 自動クリーンアップ装置は、発電プラント停止中の保管状態やクリーンアップ の進行状態等を入力する入力部63と、入力部63から得られた情報からクリー ンアップ実施範囲及びクリーンアップ時間を判定する判定部64と、判定部64 からの指令を受けクリーンアップ開始から完了までの弁、ポンプ等の補機操作並 びにクリーンアップ時間監視を行う駆動部65によって構成される。
【0107】 また、判定部64には、発電プラントの状態からクリーンアップ実施範囲を判 定するための情報テーブルであるパターンテーブル67A及び各クリーンアップ の実施時間を規定するタイムテーブル67Bを持つものとし、演算部66がパタ ーンテーブル67A及びタイムテーブル67Bを照合することによってクリーン アップ実施範囲と各クリーンアップの実施時間を判定することができる。
【0108】 次に上記のように構成した本考案の自動クリーンアップ装置の作用について説 明する。
【0109】 自動クリーンアップ装置61の判定部64には、発電プラントの運転経験から 得られたクリーンアップ実施範囲を規定するパターンテーブル67A(図2に例 を示す)及び各クリーンアップの実施時間を規定するタイムテーブル67Bを持 つものとする。
【0110】 パターンテーブル67Aは、発電プラント停止中の保管状態、例えばボイラバ ンキング停止や復水器真空保持(復水再循環+脱気器N2 シール)中等からクリ ーンアップ実施範囲を規定するためのもので、発電プラントの運用から作成する ことができる。上記例を図2に当てはめると、図中B−1、T−2の状態である ので、脱気器クリーンアップ、プレボイラクリーンアップ及びボイラクリーンア ップのみを実施すれば良く復水クリーンアップを実施する必要がないことがわか る。このように、あらかじめクリーンアップ実施範囲を整理し、パターンテーブ ル67Aを作成することによって自動クリーンアップ装置61が自動的にクリー ンアップ実施範囲を判定することができるのである。当然のことながら、発電プ ラントの状態を知るための入力として復水器真空度、復水ポンプや脱気器再循環 弁開度等の補機運転中の条件、ボイラ機内圧力等を入力部63から入力されるも のとする。
【0111】 タイムテーブル67Bは、発電プラントの運転経験によって得られたクリーン アップ所要時間と停止時間の対応を示すもので、例えば8時間停止(DSS運用 等)や16時間停止(WSS運用等)等の発電プラント停止時間毎に各クリーン アップの所要時間をサンプリング及び化学分析結果から経験値として設定してお くことによって、自動クリーンアップ装置61が自動的に各クリーンアップの実 施時間を判定できるのである。
【0112】 また、停止時間を判定するためには、発電プラント停止条件(解列やタービン 回転数等)を入力部63から入力し、現在時刻または発電プラント起動予定時間 との差を計算する機能は、判定部64の演算部66で持つものとする。
【0113】 以上が本考案の中心となる主な作用であるが、実際の操作手順としては以下の ようなものとなる。
【0114】 自動クリーンアップ装置61の入力部63に発電プラント起動前の状態を判定 するためのプロセス入力62(ボイラ機内圧力、復水器真空度等)が入力される 。
【0115】 判定部64では、演算部66が入力部63の情報からパターンテーブル67A を照合しクリーンアップの実施範囲を決めると同時に、タイムテーブル67Bを 照合し該当するクリーンアップの実施時間を決定する。
【0116】 この結果より、駆動部65は各クリーンアップの補機操作及びクリーンアップ 時間監視を行う。
【0117】 操作開始は、オペレータ操作をプロセス入力62と同様、入力部63から入力 しても良いが、あらかじめ発電プラント停止時間が決まっているのであれば、操 作開始時刻を設定しておいても良い。
【0118】 例えば、ボイラ冷却停止で復水器真空破壊の状態(図2のB−3、T−4と仮 定)で復水クリーンアップからボイラクリーンアップまでの操作を行う場合を例 にとる。
【0119】 復水クリーンアップの復水系外ブロー開始条件として、復水器水位、循環水ポ ンプ1台以上運転中、復水ポンプ吐出ブロー弁5の操作スイッチ(図示しない。 中央制御盤等に取付けられているもの)自動位置、補給水ポンプ44の操作スイ ッチ(図示しない)の自動位置等をプロセス入力62として入力部63から入力 し判定部64を経て駆動部65にて確認する。ここで、復水系外ブローの開始条 件が満たされていない場合は、駆動部65から警報出力等を行いオペレータに通 知されるものとする。
【0120】 復水系外ブロー開始条件を確認後、脱気器水位調節弁後弁13を全閉させる。 操作出力68を出力し脱気器系統と絶縁状態としておき、復水ポンプ吐出ブロー 弁5をクリーンアップ流量が得られる開度状態とする操作出力68を出力する。
【0121】 なお、操作の確認は、操作確認入力70を入力部63から入力し、判定部64 を経て駆動部65にて行う。
【0122】 次に、復水ポンプ2A、2B、2Cの1台目(例えば、復水ポンプ2A)を起 動する操作出力68を出力し、復水ポンプ吐出弁3Aを徐々に開く操作出力68 を出力(インチング操作)し、復水器1、復水ポンプ2A、復水ポンプ吐出ブロ ー弁5の経路にて復水系外ブローを行う。
【0123】 なお、操作の確認は同様に操作確認入力70として入力部63から入力するも のとする。
【0124】 復水系外ブローは、あらかじめ判定部64で設定された時間に達するまで駆動 部65によって時間監視を行う。
【0125】 復水系外ブローによる復水器1の水位低下は、補給水ポンプ44によって補わ れるので特に意識する必要はないが、復水器水位をプロセス入力62として入力 部63から入力し、異常低下となる状態を駆動部65にてチェックし、自動的に 操作を中断または保持して警報出力等の処理を追加しても良い。
【0126】 同様に、復水再循環では、復水再循環調節弁11を強制開操作(復水再循環完 了まで)及び復水ポンプ吐出ブロー弁5を全閉操作し、復水器1への回収を行い 復水再循環系統を構成する等、基本的に従来の操作を自動クリーンアップ装置6 1が代行し、クリーンアップの進行状態を監視しながら、時間監視を行うことに よってクリーンアップの自動化を実施しているものであるため以降の説明は省略 する。
【0127】 次に、前述の図1によって説明した実施例の補足説明を行う。
【0128】 図1の自動クリーンアップ装置61は、ユニット計算機のひとつの機能または シーケンス制御装置等の独立した専用装置によって構成した例を示すものである 。
【0129】 入力部63は、従来技術である入出力装置の入力機能を表現したものであり、 弁開度や復水器真空度等のアナログ信号、弁の全開・全閉やポンプの起動・停止 等のディジタル信号等を入力し判定部64に渡す役割を持っている。
【0130】 なお、入出力装置の出力機能は駆動部65に含めて表現している。
【0131】 判定部64は、従来技術である中央演算処理装置と記憶装置を表現したもので あり、本考案の機能を最も判かりやすく説明するためにパターンテーブル67A 、タイムテーブル67B及び演算部66に分けて表現した。本考案の特徴は発電 プラントの状態からクリーンアップ実施例範囲を規定するパターンテーブル67 Aの機能を有し、各クリーンアップ実施時間を規定するタイムテーブル67Bの 機能を有し、最適なクリーンアップの制御方法を求める演算部66の機能及び入 出力部を含めた全体機能を有することであるので、本装置を構成するハードウェ アそのものは従来の技術と考えて良い。また、図1ではパターンテーブル67A とタイムテーブル67Bをデータベースとして表現したが、これは変更や修正を 行うにはデータベース化した方がやりやすいと判断したためであって、判定ロジ ックに組み込んだ形であっても機能的には何ら問題ない。
【0132】 駆動部65は、判定部64からの演算結果にもとづいて制御を行う部分であり 、制御機能を判定部64に含めて表現しても良いが、機能的には与えられた設定 値(制御範囲、時間)によって制御を行う部分であるため、従来の技術の応用例 と考え、判定部64の特徴を生かすために分けて表現した。
【0133】 操作出力68は、電気信号でアナログ出力やディジタル出力を表現したもので 、操作端69A〜69Nを駆動する従来技術による電空変換器やバッファリレー 等を含むものとする。
【0134】 プロセス入力62と操作確認入力70は用途によって別々に表現したにすぎず 、いずれも補機の起動・停止や弁の開・閉等の入力信号を示している。
【0135】 次に本考案の他の実施例を図3で説明する。なお、図1に示した実施例と同一 部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0136】 図3は、自動クリーンアップ装置61を階層分散化させて構成した実施例であ る。
【0137】 入力部63と判定部64を上位制御装置とし、駆動部65A、65B、65C を下位制御装置とする。上位制御装置をユニット計算機や専用シーケンス制御装 置とし、下位制御装置を比較的小規模なシーケンス制御装置等を適用することに よって、全体的なコスト軽減や、既設設備としてのユニット計算機、ネットワー クがあり有効的に活用できる場合等に用いると良い。この場合、上位制御装置と 下位制御装置はネットワーク等によって接続され上位制御装置ネットワークイン ターフェイス71と、下位制御装置ネットワークインタフェイス72A、72B 、72C間でデータの送受信を行う。また、操作確認入力70は駆動部65A、 65B、65Cに直接入力するのが一般的であろう。
【0138】 他に、オペレータの操作進行許可条件を介入させて使用する場合には、コンソ ール等を設け、駆動部65A、65B、65Cから操作進行状態をコンソールに 表示し、オペレータの操作進行許可条件をプロセス入力62と同様、入力部63 から入力しても良いし、CRT表示装置等を設ける場合は判定部64の演算部6 6と専用インターフェイスにより取り合っても良い。
【0139】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、次のような効果がある。
【0140】 まず、発電プラントの起動形態によって異なるクリーンアップの実施範囲をあ らかじめ自動クリーンアップ装置に設定できるよう構成したので、いかなる起動 形態においても対応可能でありクリーンアップ実施範囲を自動判定しクリーンア ップに必要な補機操作を全て自動化することができる。
【0141】 さらに、発電プラント起動形態によって異なるクリーンアップの実施時間をあ らかじめ自動クリーンアップ装置に設定できるよう構成したので、従来運転員が 行っていた水質確認のためサンプリングから化学分析結果算出までの作業が実質 的に不要となったこと及びひとつの水質確認に約30〜40分程度必要であり全 体として少なくとも8回の水質確認を行わなければならなかったことから4〜5 時間程度の時間短縮が可能な場合もあり効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による自動クリーンアップ装置の一実施
例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す自動クリーンアップ装置の動作例を
示す表図である。
【図3】本考案による自動クリーンアップ装置の他の実
施例を示すブロック図である。
【図4】本考案による自動クリーンアップ装置が使用さ
れるボイラプラントの一例を示す構成図である。
【図5】従来から知られているボイラプラントの一例を
示す構成図である。
【符号の説明】
61 自動クリーンアップ装置 62 プロセス入力 63 入力部(プロセス入力手段) 64 判定部(判定手段) 65 駆動部(駆動手段) 66 演算部 67A パターンテーブル 67B タイムテーブル 68 操作出力 69A〜69N 操作端 70 操作確認入力

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電プラントのクリーンアップ装置にお
    いて、 ボイラバンキング停止や復水器真空保持等発電プラント
    停止中の保管状態を入力するプロセス入力手段と、 このプロセス入力手段から得られる保管状態や発電プラ
    ント停止からの経過時間をもとにクリーンアップに必要
    な設備の範囲及びクリーンアップに必要な時間を算出す
    る判定手段と、 この判定手段からの指令を受けクリーンアップ開始から
    完了までの弁、ポンプ等の補機操作並びにクリーンアッ
    プ時間監視を行う駆動手段と、 を備えたことを特徴とする自動クリーンアップ装置。
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