JPH06227001A - ワイヤドットプリンタ用ワイヤガイド - Google Patents

ワイヤドットプリンタ用ワイヤガイド

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JPH06227001A
JPH06227001A JP1555293A JP1555293A JPH06227001A JP H06227001 A JPH06227001 A JP H06227001A JP 1555293 A JP1555293 A JP 1555293A JP 1555293 A JP1555293 A JP 1555293A JP H06227001 A JPH06227001 A JP H06227001A
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JP
Japan
Prior art keywords
hole
wire
guide
metal plate
plastic plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP1555293A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Seko
眞義 瀬古
Mitsuharu Takahashi
光治 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seikosha KK
Original Assignee
Seikosha KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐摩耗性に優れ、かつ組み立ての際の印字ワ
イヤの挿通が容易な形状のガイド孔を有するワイヤガイ
ドを提供する。 【構成】 テーパ孔を有するプラスチック板24の前面
に炭素工具鋼板からなる透孔を有する金属板25が接合
してあり、さらにその前面に連通孔を有する前面プラス
チック板29が接合してある。これら3枚の板は接着剤
により一体に固着してあり、テーパ孔24aと透孔25
aおよび連通孔29aとは連通してガイド孔27を構成
している。透孔25aは、テーパ孔24aの先端部の径
よりもわずかに大きくしてあり、内周にこの金属よりも
硬質のメッキ層27を形成し、無段差にして印字ワイヤ
を案内容易なガイド孔を構成している。透孔25aへの
メッキ層28の形成によって、耐摩耗が一層向上し、耐
久性の優れたワイヤガイドになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はワイヤドットプリンタ用
ワイヤガイドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワイヤドットプリンタは、揺動する印字
レバーの先端に固着された印字ワイヤを進退させ、その
先端部でインクリボンを打撃して記録紙上に印字するも
のであり、図5に示すように、ワイヤガイド51は、印
字ヘッド52の先端部に設けてあり、多数の印字ワイヤ
52の先端部をドット形成に必要な位置に整列させ、か
つ高速で進退可能にする役割を果たすものである。この
ために、印字ワイヤ52の先端部を案内するガイド孔
は、印字ワイヤがぼう大な回数の進退を繰り返すのに耐
え得るものであるとともに、印字ヘッドの組み立ての際
には、印字ワイヤをガイド孔に挿通し易い形状、例えば
テーパ孔に形成する必要がある。したがって、ワイヤガ
イド51を構成する素材は、耐摩耗性に優れ、かつ、テ
ーパ孔等を容易に形成可能なものであることが要求され
る。
【0003】ワイヤガイドの素材としては、硬質プラス
チック、アルミナセラミックまたは感光性ガラスなどが
用いられている。また、ガイド孔は、印字ワイヤの先端
部を案内容易にするため、例えばテーパ孔などの形状に
形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術におけるよう
な素材をワイヤガイド材として採用する場合、例えばア
ルミナセラミック材では、硬くて耐摩耗性が高いもので
あるため長寿命になるが、加工がきわめて困難であるた
めコスト高の原因となる。次に、感光性ガラスは硬いの
で寿命の点では優れているが、高価かつ加工が面倒であ
る欠点がある。また、硬質のプラスッチクの場合には、
加工が容易かつ安価であるという面では優れた性質を有
するが、耐摩耗性が低いために寿命が短くなる欠点があ
る。
【0005】このような実情に鑑み、耐摩耗性の高い材
質として硬質の金属によってワイヤ先端ガイドを構成す
ることも試みられるが、硬質の金属薄板に印字ワイヤの
先端部を案内容易にするためのテーパ孔などの加工が困
難となり、実現を困難にしている問題がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、長寿命かつ加工
容易なワイヤドットプリンタ用ワイヤガイドを低コスト
で提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のワイヤドットプリンタ用ワイヤガイド
は、複数のテーパ孔を有するプラスチック板と、このプ
ラスチック板の前面に接合しかつテーパ孔と連通してテ
ーパ孔とでガイド孔を構成する透孔を有する金属板とに
よって構成してある。
【0008】上記した金属板の表面には、この金属板よ
りも硬質のメッキ層を形成し、ガイド孔を構成する透孔
はメッキ層を形成することによりテーパ孔との境界に段
差を生じさせない径にしてもよく、またこの場合には金
属板の前面に透孔と連通してテーパ孔および透孔とでガ
イド孔を構成する連通孔を有する前面プラスチック板を
接合するようにしてもよい。
【0009】
【作用】テーパ孔などの加工容易なプラスチック板と硬
質の金属板とを接合してワイヤガイドが構成されている
ので、プラスチック板は、テーパ孔等印字ワイヤの案内
が容易な形状の孔が形成容易であり、金属板は、透孔の
耐摩耗性を高め、案内容易かつ耐久性の優れたガイド孔
を有するワイヤガイドが安価に作れる。
【0010】また、金属板の表面に、この金属板よりも
硬質のメッキ層を形成することにより、ガイド孔の耐摩
耗性がさらに向上し、かつ透孔の径をメッキ層の厚さ分
だけ大きくすることにより、段差のないガイド孔になり
印字ワイヤの案内が容易となる。また、この場合には、
金属板の前面にさらに前面プラスチック板を接合するこ
とにより、メッキ層を形成する面積を小さくでき、ワイ
ヤガイドの製造コストを引き下げることができる。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
て説明する。 (第1実施例)図1は、本実施例を採用した印字ヘッド
の先端部分を示す拡大断面図であり、ガイドケース1の
先端部にワイヤガイド2が接着剤3によって固着してあ
る。ワイヤガイド2は、プラスチック板4の前面に硬質
の金属板5を接合して固着したものによって構成されて
いる。
【0012】プラスチック板4は、厚さが0.8⊂のポ
リアセタール(以下「POM」という。)が用いられ、
複数の印字ワイヤ6の各先端部6aを案内容易かつ挿通
可能にするテーパ孔4aが設けてある。
【0013】金属板5は、厚さ0.2⊂の日本工業規格
に規定する炭素工具鋼板(SK1)の焼鈍し材が用いら
れている。金属板5には、プラスチック4に固着した状
態で、プラスチック板のテーパ孔4aの先端の細径部4
bとそれぞれ一致する大きさの透孔5aが設けてある。
透孔5aの形成はプレス加工によって行うが、厚さがこ
れより厚いものやステンレス材などでは加工が困難であ
るので、金属板5としては炭素工具鋼の焼鈍し材が最適
であるとする結論を得た。
【0014】プラスチック板4と金属板5との固着は、
接着剤によって行うことが可能であるほか、インサート
成形によって、テーパ孔4aと透孔5aとを確実に一致
させて精度の高いガイド孔7を容易に構成することがで
きる。なお、プラスチック板4と金属板5とを接着剤に
よって接着する場合には、プラスチック板4と金属板5
とを接着した後に金属板5をプレス加工して金属板5に
透孔5aを形成するようにすれば、ガイド孔7が接着剤
で塞がれることがない。
【0015】この実施例では、金属板5として炭素工具
鋼の焼鈍し材を使用しているために、硬度がやや不足
し、より長寿命の先端ワイヤガイドとしては物足りない
面があるが、低コストのワイヤガイドにする場合にはこ
れで十分である。
【0016】(第2実施例)これに対し、第2実施例で
は、図2に示すように、POMからなるプラスチック板
14の前面に金属板15を接合固着し、その前面にこれ
よりも硬質なメッキ層18を形成し、耐摩耗性を高める
ことによってワイヤガイドの長寿命化を図っている。
【0017】メッキ層18としては、ニッケルー硼素
(Ni−B)の合金メッキやニッケルー燐(Ni−
P),炭化けい素(SiC)等の複合メッキを無電解メ
ッキ法によって形成してある。Ni−Bの合金メッキ
は、メッキ層のかたさがビッカースかたさで約780
(Hv780)となり、炭素工具鋼の焼鈍し材が約Hv
228であるのと比較してかなりのかたさになってい
る。なお、Ni−P/SiCの複合メッキによるメッキ
層のかたさは、約Hv706とやや前記した合金メッキ
より劣るが、耐摩耗性に優れており、印字ワイヤの先端
部が摺動するガイド孔の先端部を構成するものとして最
適である。
【0018】メッキ層18は金属板15の表面にだけ形
成され、プラスチック板14には形成されないので、メ
ッキによってガイド孔17の前部が、テーパ孔14aの
先端部14bよりも細くなって段差を生じる原因とな
る。これを避けるために、図3に示すように、透孔15
aの径をメッキ層の厚さ分だけ大きくし、内周部へメッ
キ層を形成して、無段差のガイド孔17を構成するよう
に連通させてある。
【0019】このように、テーパ孔と透孔が無段差で連
続するガイド孔とすることにより、印字ワイヤの案内が
容易かつ耐久性の優れたガイド孔を備えたワイヤガイド
が作れる。
【0020】(第3実施例)第2実施例では、金属板1
5の表面全体に高価なメッキ層18を形成するためにコ
スト高になる傾向がある。その対策として第3実施例で
は、図4に示すように、POMからなるプラスチック板
24の前面に炭素工具鋼からなる金属板25を接合し、
さらにその前面にPOMからなる前面プラスチック板2
9を接合し、これらをそれぞれ互いに固着し、透孔から
なる連通孔29aを金属板25の透孔25aと一致させ
てなるガイド孔27を構成し、これらの3枚の板によっ
てワイヤガイド22を構成してある。金属板25の前面
は前面プラスチック板29によって覆われているため、
メッキ層28は金属板25の表面には形成されず、透孔
25aの内周面にのみ形成されている。
【0021】ワイヤガイド22を構成するために行う3
枚の板24,25,29は、接着剤によって三者一体に
固着してある。透孔25aの径は、第2実施例と同様に
テーパ孔24aの先端部24bよりもメッキ層の厚さ分
だけ大きくしてあり、連通孔29aの径はテーパ孔24
aの先端部24bの径と同一にしてあり、メッキ層28
の形成によって無段差のガイド孔27を構成可能にして
ある。3枚の板の結合法は、インサート成形による結合
も可能であり、この場合には、その成形上、連通孔29
aの径は透孔25aの径と同一もしくはそれ以上に設定
される。
【0022】なお、いずれの実施例においても、プラス
チック板としてはPOMを採用しているが、この他、高
分子ポリエチレン,液晶ポリマー,ポリアミド,ポリエ
ーテルケトン等を採用してもよい。
【0023】また、メッキ層も上記実施例で採用したも
ののほか、Ni−P/PTFE(4ふっ化エチレン樹
脂)やNi−P/BNの複合メッキにすることによって
も優れた耐摩耗性を有するものとすることが可能であ
る。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
印字ワイヤを案内容易とするテーパ孔などの加工が容易
なプラスチック板と、耐摩耗性の高い金属板との組み合
わせによってワイヤガイドを構成してあるので、安価で
耐久性の優れたワイヤガイドを作ることが可能になる。
ガイド孔を構成する金属板の透孔に硬質メッキ層を形成
することにより、耐久性を一層向上させることが可能に
なる。また、金属板の前面にさらに前面プラスチック板
を接合することにより、高価なメッキ層を形成する面積
を小さくして、コストを引き下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における要部の拡大断面図
である。
【図2】本発明の第2実施例における金属板の表面にメ
ッキ層を形成した状態を示す拡大断面図である。
【図3】同、メッキ層形成前の状態を示す拡大断面図で
ある。
【図4】本発明の第3実施例における要部の拡大断面図
である。
【図5】ワイヤドットプリンタ用印字ヘッドの構成概要
を示す説明図である。
【符号の説明】
2,12,22 ワイヤガイド 4,14,24 プラスチック板 4a,14a,24a テーパ孔 5,15,25 金属板 5a,15a,25a 透孔 17,27,37 メッキ層 18,28 ガイド孔 29 前面プラスチック板 29a 連通孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のテーパ孔を有するプラスチック板
    と、 上記プラスチック板の前面に接合し、かつ上記テーパ孔
    と連通して上記テーパ孔とでガイド孔を構成する透孔を
    有する金属板とからなることを特徴とするワイヤドット
    プリンタ用ワイヤガイド。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記金属板の表面に
    は上記金属板よりも硬質のメッキ層が形成してあり、上
    記透孔は上記メッキ層の形成により上記テーパ孔との境
    界に段差を生じさせない径にしてあることを特徴とする
    ワイヤドットプリンタ用ワイヤガイド。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記金属板の前面に
    は、上記透孔と連通して上記テーパ孔および上記透孔と
    で上記ガイド孔を構成する連通孔を有する前面プラスチ
    ック板が接合してあることを特徴とするワイヤドットプ
    リンタ用ワイヤガイド。
JP1555293A 1993-02-02 1993-02-02 ワイヤドットプリンタ用ワイヤガイド Pending JPH06227001A (ja)

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JP1555293A JPH06227001A (ja) 1993-02-02 1993-02-02 ワイヤドットプリンタ用ワイヤガイド

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JP1555293A Pending JPH06227001A (ja) 1993-02-02 1993-02-02 ワイヤドットプリンタ用ワイヤガイド

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