JPH06226922A - 樹脂積層シート及びその製造方法 - Google Patents

樹脂積層シート及びその製造方法

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JPH06226922A
JPH06226922A JP1568293A JP1568293A JPH06226922A JP H06226922 A JPH06226922 A JP H06226922A JP 1568293 A JP1568293 A JP 1568293A JP 1568293 A JP1568293 A JP 1568293A JP H06226922 A JPH06226922 A JP H06226922A
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JP
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resin
sheet
layer
resin layer
belt
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JP1568293A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kishi
寛之 岸
Tetsuo Hatakeyama
哲郎 畠山
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YAMATO KAGAKU KOGYO KK
Original Assignee
YAMATO KAGAKU KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 両面に樹脂層の印刷を施した樹脂積層シート
において、水等の液体を通さず、比較的強い引裂強度を
備えた樹脂積層シート及び該シートの製造方法を提供す
る。 【構成】 樹脂積層シートは、長尺シートからなる基材
3と、基材の両面に所定のパターンで印刷された樹脂層
7、9とを有する。長尺シートは、PVCシートなどの
不透水性樹脂のシートからなる。樹脂層7は、走行帯1
03aの上面の樹脂流動体層を長尺シート107の下面
に転移させることにより形成され、樹脂層9は、長尺シ
ート107の上面に樹脂流動体層を塗布することにより
形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂積層シート及びそ
の製造方法に関し、より詳しくは、シート状の基材と、
該基材の両面に印刷された立体的な樹脂層とからなる樹
脂積層シート及び該樹脂積層シートの製造方法に関す
る。
【0002】
【先行技術】不織布の長尺シートからなる基材の片面に
立体的な樹脂層を積層してなる長尺の樹脂積層シートが
知られている。かかる長尺の樹脂積層シートは、生産工
程において、或いは、使用に際して、所定の寸法に裁断
され、使い捨て式柄入りテーブルクロス、装飾品の敷
物、或いは包装材料などの多目的用途に供することがで
きる。
【0003】また、このような樹脂積層物を連続的に製
造する方法として、弗素樹脂を含浸したガラスクロスか
らなるベルト帯上にロータリースクリーンの網目から押
し出される樹脂流動体を塗布し、塗布された樹脂流動体
を乾燥固化及び冷却してベルト帯上に樹脂積層物を印刷
する工程と、印刷されたベルト帯の部分をベルト帯から
連続して剥離する工程とを含む樹脂積層物の連続製造法
が、特公昭55−7815号又は特公昭57−9930
号公報に開示されている。
【0004】また、本出願人は、特願平1−15619
6(特開平3−21440号公報)において、通気性を
有する長尺シートからなる基材の両面に、所定のパター
ンで樹脂層を印刷してなる多目的シートを提案してい
る。
【0005】
【発明の解決しようとする問題点】しかしながら、かか
る多目的シートをテーブル等の上に敷いた場合、シート
上にこぼれた水又はお湯等の液体がシートを通過し、シ
ートの裏側に溜まってしまう。このようにシートの裏側
に滞留した液体は、シートを取外さない限り除去又は拭
き取ることができず、何らかの対策が望まれている。
【0006】また、不織布などの通気性シートは一般に
引裂強度が弱く、耐久性の点で難点がある。本発明は、
かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とする
ところは、両面に樹脂層の印刷を施した樹脂積層シート
において、水等の液体を通さず、比較的強い引裂強度を
備えた樹脂積層シート及び該シートの製造方法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の上記目
的は、長尺シートからなる基材と、該基材の両面に所定
のパターンで印刷された樹脂層とを有する樹脂積層シー
トにおいて、前記長尺シートが不透水性の樹脂シートか
らなることを特徴とする樹脂積層シートによって達成さ
れる。
【0008】かかる構成の樹脂積層シートによれば、シ
ート上にこぼれた液体は、基材を通過し得ず、シートの
上面に滞留する。従って、こぼれた水の除去又はふき取
りを極めて容易になし得る。また、非透水性の樹脂シー
トは一般に、不織布等の通気性シートに比べて引裂強度
が強いので、樹脂積層シートの引裂強度が向上する。更
に、基材を不透水性の樹脂シートにしたことにより、基
材として透明又は半透明の材料を用いることが可能とな
り、優れた装飾的効果を奏する多目的シートを作ること
ができる。
【0009】上記不透水性樹脂のシートとして、着色又
は無着色のPVCシート又はポリエステル製ウェブ等を
好ましく使用し得る。本発明の好ましい実施態様におい
ては、上記樹脂層の上に、不透水性且つ透明又は半透明
の表層樹脂シートが更に積層される。かかる構成によれ
ば、表層シートの存在により、樹脂層の絵柄又は模様等
の間に塵埃等が溜まるのが防止され、しかも、表層シー
トの乱反射により、樹脂層の絵柄又は模様は、所謂パス
テル調の独特且つ優れた装飾的効果又は色彩効果を発揮
する。
【0010】本発明は更に、平滑な上面を有する走行帯
の上面に、該上面に外接する第1ロータリースクリーン
によって所定パターンの樹脂流動体層を形成し、該樹脂
流動体層を加熱して半溶融状態の第1樹脂層を形成する
工程と、該第1樹脂層の上に、不透水性樹脂からなる長
尺シートを重ねて該シートの下面と前記第1樹脂層とを
付着させる工程と、第2ロータリースクリーンによって
前記シートの上面に所定パターンの樹脂流動体層を形成
し、該樹脂流動体層を加熱乾燥して実質的に固化した第
2樹脂層を前記シートの上面に形成する工程と、前記走
行帯と前記シートの下面に形成された前記第1樹脂層と
を分離する工程とを含むことを特徴とする樹脂積層シー
トの製造方法を提供する。
【0011】上記製造方法によれば、走行帯上に形成さ
れた半溶融状態の第1樹脂層が長尺のシートの下面に付
着し、該シートの上面に所定パターンの第2樹脂層が塗
着される。従って、上記シートの上面及び下面に夫々、
自由なパターンの樹脂層を印刷することができる。更
に、上記第2ロータリースクリーンを複数設けることに
より、複層の樹脂層をシートの上面に印刷でき、また、
シートの上面に多色印刷を行うことができる。
【0012】本発明の好ましい実施態様においては、上
記走行帯と上記第1樹脂層とを分離する前に、上記第2
樹脂層が加熱され、該第2樹脂層の上に、不透水性の透
明又は半透明の樹脂からなる長尺シートが重ねられて該
シートの下面と上記第2樹脂層とが付着せしめられる。
かかる構成によれば、上記第2樹脂層の上に、不透水性
の表層樹脂シートが更に積層され、上下の樹脂層と、2
層のシートからなる4層構造の樹脂積層シートを製造す
ることができる。
【0013】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の実施例
を詳細に説明する。図1は、本発明に係る樹脂積層シー
トの第1実施例を示す部分縦断面図である。図1に示す
ように、樹脂積層シート1は、シート状の基材3と、基
材3の各面に印刷された樹脂層7、9とから構成される
3層構造を有する。基材3は、透明又は半透明な不透水
性の樹脂製シートからなり、樹脂製シートとして着色又
は無着色のPVCシート又はポリエステル製ウェブ等を
好ましく使用し得る。基材3は、樹脂層7、9の間にて
露出した露出部分5を有する。
【0014】樹脂層7、9は、シート1上に塗着した樹
脂、例えば、所定の配合の軟質塩化ビニル樹脂からな
る。シート1の下面に配置された樹脂層7は、単層のも
のであり、他方、シート7の上面に配置された樹脂層9
は、4層に塗着された複数の樹脂層9a〜dからなる。
樹脂層9a〜dを、互いに異なる配合に調合された原料
により形成することができる。また、樹脂層9a〜dに
異なる着色剤を含有させても良い。
【0015】各樹脂層7、9は点、線又は所定領域の塗
着面の形態をなし、基材3の両面に浮き出し模様、柄又
は文字などを画成する。樹脂層9a〜dは上下方向に順
次積層され、平面的に適当にずれた位置に配置され、所
望の模様又は柄を基材3の上面に形成する。このように
構成された樹脂積層シート1は、食卓テーブル等に上面
に敷かれ、下面の樹脂層7がテーブル表面と摩擦接触
し、シート1の横ずれ又は滑り、或いは、皺などによる
シート1の変形又は歪みを防止する。他方、シート1の
上面は、卓上に露出し、樹脂層9a〜dによって形成さ
れた印刷柄又は多色模様等により、装飾的効果を発揮す
る。また、テーブルクロス等の敷物をシート1の上に更
に重ねても良く、この場合、シート1の上面の樹脂層9
は、敷物の下面と摩擦接触し、敷物の横ずれ、滑り、変
形又は歪み等を防止する。
【0016】かかる使用において、卓上に水、お湯、油
等の液体がこぼれた場合、液体は、基材3、即ち、不透
水性の樹脂製シートを透過し得ず、シート1上に滞留す
る。従って、こぼれた液体を容易に除去又は拭き取るこ
とができる。また、樹脂製シートにより基材3を構成し
たことにより、シート1の引裂強度が向上するととも
に、透明又は半透明の基材3上に多彩な模様又は柄等を
形成することができる。従って、極めて裂け難く、しか
も、多彩な装飾的効果を奏する多目的シートを提供する
ことができる。
【0017】図2は、図1に示す樹脂積層シートを製造
するための樹脂塗着装置の概略側面図である。図2を参
照して、上記シート1の製造方法について説明する。樹
脂塗着装置100は、一対のベルト車101、 102
と、ベルト車101、102に転接する無端ベルト10
3とを備える。ベルト車101、 102は、図示しない
駆動装置によって矢印A方向に等速で回転され、無端ベ
ルト103の上部走行帯103aは、ベルト車101、
102の回転によって矢印B方向に走行する。上部走行
帯103aの上流端部分には、ロータリースクリーン1
04が配置され、ロータリースクリーン104の下流側
には、加熱部110及び冷却部111が配置されてい
る。加熱部110及び冷却部111の下流側には、4つ
のロータリースクリーン105a、105b、105
c、105dが順番に配置され、加熱部113及び冷却
部114が、各ロータリースクリーン105a〜105
dの下流側に夫々、対をなして配置されている。
【0018】加熱部110とロータリースクリーン10
5aとの間に、再加熱部112と、PVC透明シートの
原料ロール106とが配置されている。原料ロール10
6は、上部走行帯103aの上方に配置されており、変
向ローラ108が原料ロール106の下方に配設されて
いる。変向ローラ108は、ロール106から下方に繰
出されたシート107を矢印B方向に案内するととも
に、シート107の下面を上部走行帯103aの上面に
近接させる。
【0019】無端ベルト103は、平滑な外周面を有す
る所定の幅、例えば、約1.5m幅の可撓ベルトからな
り、ベルト表面は、弗素樹脂、例えばテフロン等の四弗
化樹脂によってコーティングされている。ロータリース
クリーン104、105a〜dの外周には夫々、所定の
印刷パターンに穿孔されたメタルスクリーン109が取
付けられ、メタルスクリーン109は、ロータリースク
リーン104、105a〜dに供給された樹脂流動体、
例えば塩化ビニール樹脂溶液を所定のパターンで吐出す
ることができる。ロータリースクリーン104のスクリ
ーン109は上部走行帯103a上面に外接し、ロータ
リースクリーン105a〜dの各スクリーン109はシ
ート107の上面に外接している。ロータリースクリー
ン109の周速は、無端ベルト103の線速と実質的に
等しく設定される。また、ロータリースクリーン104
及び105a〜dは、互いに同期回転され、樹脂流動体
は、上部走行帯103aの上面及びシート107の上面
に対し、相互に関連する所定のパターンで各ロータリー
スクリーンから押し出される。
【0020】ロータリースクリーン104の下流側に配
置された加熱部110は、ガスバーナ又は電気ヒータな
どの加熱手段を備えており、ロータリースクリーン10
4から上部走行帯103a上に押し出された樹脂流動体
をゲル化し、冷却部111は、樹脂流動体に対して空気
を吹付ける複数のエアーノズルなどの冷却・乾燥手段を
備えており、ゲル化した樹脂を所望の程度まで乾燥させ
る。再加熱部112は、同様な加熱手段を備え、加熱手
段は、冷却部111を通過した上部走行帯103a上の
樹脂を再加熱し、該樹脂を半溶融状態にするように制御
される。
【0021】また、ロータリースクリーン105a〜d
の下流側に夫々配置された加熱部113は、ガスバーナ
などの加熱手段を備えており、ロータリースクリーン1
05a〜dからシート107上に押し出された樹脂流動
体をゲル化する。冷却部114は、エアーノズルなどの
冷却・乾燥手段により、ゲル化した樹脂を所望の程度ま
で乾燥させる。
【0022】樹脂積層シート1は、上記樹脂塗着装置1
00によって以下の如く製造される。ロータリースクリ
ーン104から樹脂流動体が押し出され、上部走行帯1
03aの上面に所定パターンの樹脂流動体層が形成され
る。樹脂流動体層は、上部走行帯103aにて搬送さ
れ、加熱部110、冷却部111及び再加熱部112を
通過し、半溶融状態の樹脂層として上部走行帯103a
上に配置される。シート107がロール106から無端
ベルト107の上に連続的に供給され、再加熱された半
溶融状態の樹脂層は、シート107の下面に付着する。
かくして、樹脂層7(図1)がシート107に塗着され
る。
【0023】上部走行帯103a、樹脂流動体層及びシ
ート107は、一体となって矢印B方向に搬送され、ロ
ータリースクリーン105dからシート107の上面に
樹脂流動体が押し出される。この樹脂流動体層は、所定
のパターン、例えば、上記ロータリースクリーン104
のパターンと実質的に同じパターンで、シート107の
上面に塗布される。樹脂流動体層は、後続する加熱部1
13及び冷却部114によって加熱され、乾燥固化さ
れ、かくして、樹脂層9a(図1)がシート107の上
面に塗着される。同様にして、ロータリースクリーン1
05b〜d、各加熱部113及び冷却部114によっ
て、シート107の上面に所定パターンの樹脂層9b〜
9d(図1)が順次塗着される。ロータリースクリーン
105b〜dにより塗布される樹脂のパターンは、上記
ロータリースクリーン105dと実質的に同一のパター
ンであっても、或いは、全く異なるパターンであっても
良い。
【0024】シート107は、ベルト車102の上部付
近で無端ベルト103から分離され、シート107の下
面に付着した樹脂層は上部走行帯103aの上面から剥
離される。無端ベルト103は弗素樹脂によって外周面
がコーティングされているので、樹脂層との付着力は相
対的に弱く、従って、シート107の下面に塗着した樹
脂層はシート107に担持され、シート107と共に樹
脂積層シート1として搬出される。好ましくは、樹脂層
と無端ベルト103との分離を一層容易にするべく、シ
ート107の下面の樹脂流動体層は相対的に薄い塗厚に
形成される。
【0025】かくして製造された樹脂積層シート1は、
PVC透明シートからなるシート107に樹脂層が極め
て良好に塗着し、しかも鮮明な輪郭を呈することから、
不織布を基材とする従来のものに比べ、仕上程度及び見
栄えを大きく向上できると判明した。図3は、本発明に
係る樹脂積層シートの第2実施例を示す部分縦断面図で
あり、図4は、図3に示す樹脂積層シートを製造するた
めの樹脂塗着装置の概略側面図である。図3及び図4に
おいて、上記第1実施例の構成要素又は部材と実質的に
同じ構成要素又は部材については、同一の参照符号が付
されている。
【0026】図3に示すように、樹脂積層シート1は、
シート状の基材3と、基材3の各面に印刷された樹脂層
7、9と、樹脂層9上に更に積層された表層シート10
とから構成される4層構造を有する。表層シート10
は、透明又は半透明な不透水性の樹脂製シートからな
り、樹脂製シートとして着色又は無着色のPVCシート
又はポリエステル製ウェブ等を好ましく使用し得る。な
お、基材3及び樹脂層7、9の構造は、上記第1実施例
のものと実質的に同じであるので、説明を省略する。
【0027】このように構成された樹脂積層シート1に
よれば、こぼれた液体の除去又は拭き取りを容易にし、
シート1の引裂強度を向上させることができるのみなら
ず、表層シート10の存在により、樹脂層9の絵柄又は
模様の間に塵埃等が溜まるのを防止できる。しかも、表
層シート10の乱反射により、樹脂層9の絵柄又は模様
は、所謂パステル調の独特且つ優れた装飾的効果又は色
彩効果を発揮する。
【0028】図4を参照して、上記シート1の製造方法
について説明する。樹脂塗着装置100は、上記第1実
施例の樹脂塗着装置において、無端ベルト103を上流
側に延長した全体構成を備えており、上流側ベルト車1
01は、ロータリースクリーン104のかなり上流側に
配置されている。再加熱部120が上部走行帯103a
の上流端部分に配設され、再加熱部120の下流側に、
表層シート10用のPVC透明シートの原料ロール12
1が配置されている。原料ロール121は、上部走行帯
103aの上方に配置されており、第1変向ローラ12
2が原料ロール121の下方に配設されている。第1変
向ローラ122は、ロール121から下方に繰出された
シート123を矢印B方向に案内するとともに、シート
123の下面を上部走行帯103aの上面に近接させ
る。第1変向ローラ122の下流側には、シート124
を上方に向かって変向させる第2変向ローラ124が配
設されている。
【0029】第2変向ローラ122の下流側の構成は、
上記第1実施例の樹脂塗着装置と実質的に同じであり、
ロータリースクリーン104、加熱部110、冷却部1
11、再加熱部112、原料ロール106、変向ローラ
108、ロータリースクリーン105a、105b、1
05c、105d、加熱部113及び冷却部114が、
上記第1実施例の樹脂塗着装置と同様に所定の位置に配
設されている。
【0030】ロータリースクリーン104、加熱部11
0、冷却部111及び再加熱部112により、半溶融状
態の樹脂層7が上部走行帯103a上に配置され、ロー
ル106のシート107が、無端ベルト107上に供給
され、シート107上に、ロータリースクリーン105
d〜d、加熱部113及び冷却部114により、樹脂層
9が塗布される。
【0031】かくして、上記第1実施例と同様なシート
1′、即ち、樹脂層7、9が各面に夫々塗着したシート
1′が形成される。シート1′は、無端ベルト103と
共にベルト車102の周囲を半周し、無端ベルト103
の下部走行帯103bにより、上流側のベルト車101
に搬送され、ベルト車101を周囲を矢印A方向に廻っ
て、上部走行帯103aの上流端に達する。
【0032】シート1′は更に、再加熱部120により
加熱され、再加熱された半溶融状態の樹脂層9の上に、
ロール121から連続的に繰出されたシート123が積
層される。シート123は、シート1′に所謂ラミネー
ト付着し、図3に示す4層構造の樹脂積層シート1を構
成する。かくして形成された樹脂積層シート1は、第2
変向ローラ124によって上方に転向され、機外に搬出
される。
【0033】本発明が、上記実施例に限定されることな
く特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変
形又は変更が可能であることはいうまでもない。例え
ば、本発明に係る樹脂積層シートの製造方法は、図2に
おいて、剥離紙のロールをベルト車101の上流の側に
配置し、この剥離紙を、ベルト車101、102上を走
行させて、上部走行帯103aを形成し、ベルト車10
2の上部付近でシート107と剥離紙とを一体的にベル
ト車102から引出すように構成された樹脂塗着装置に
よっても実施することが可能である。この場合、樹脂流
動物は、ロータリースクリーン104から、上部走行帯
103aを構成する剥離紙の上面に押し出され、この剥
離紙は、シート107の下面に形成された樹脂層に付着
したまま、樹脂積層シート1とともに樹脂塗着装置から
引出される。なお、この剥離紙は、樹脂塗着装置の下流
側において、或いは、使用直前に、樹脂積層シート1か
ら剥離される。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、不透
水性樹脂の長尺シートを基材とすることにより、水等の
液体を通さず、こぼれた液体等の除去又は拭き取りを容
易にするとともに、比較的強い引裂強度を備えた樹脂積
層シートを提供することができる。
【0035】請求項2に記載の本発明によれば、こぼれ
た液体等の除去又は拭き取りを容易にし、シートの引裂
強度を向上させることができるのみならず、表層シート
の存在により、樹脂層の絵柄又は模様の間に塵埃等が溜
まるのを防止でき、しかも、表層シートの乱反射によ
り、樹脂層の絵柄又は模様を、所謂パステル調の独特且
つ優れた装飾的効果又は色彩効果のものにすることがで
きる。
【0036】また、請求項3及び4に記載の製造方法に
より、かかる樹脂積層シートを製造することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る樹脂積層シートの第1実施例を示
す部分縦断面図である。
【図2】図1に示す脂積層シートを製造するための樹脂
塗着装置の概略側面図である。
【図3】本発明に係る樹脂積層シートの第2実施例を示
す部分縦断面図である。
【図4】図3に示す脂積層シートを製造するための樹脂
塗着装置の概略側面図である。
【符号の説明】
1 樹脂積層シート 3 基材 5 露出部分 7、9(9a〜9d) 樹脂層 10 表層シート 100 樹脂塗着装置 101、102 ベルト車 103 ベルト帯 103a 上部走行帯 104、105a〜d ロータリースクリーン 106 ロール 107 シート 108 変向ローラ 109 メタルスクリーン 110、113 加熱部 111、114 冷却部 112、120 再加熱部 121 原料ロール 122 第1変向ローラ 124 第2変向ローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺シートからなる基材と、該基材の両
    面に所定のパターンで印刷された樹脂層とを有する樹脂
    積層シートにおいて、前記長尺シートが不透水性の樹脂
    シートからなることを特徴とする樹脂積層シート。
  2. 【請求項2】 前記樹脂層の上に、不透水性且つ透明又
    は半透明の表層樹脂シートを更に積層したことを特徴と
    する請求項1に記載の樹脂積層シート。
  3. 【請求項3】 平滑な上面を有する走行帯の上面に、該
    上面に外接する第1ロータリースクリーンによって所定
    パターンの樹脂流動体層を形成し、該樹脂流動体層を加
    熱して半溶融状態の第1樹脂層を形成する工程と、該第
    1樹脂層の上に、不透水性樹脂からなる長尺シートを重
    ねて該シートの下面と前記第1樹脂層とを付着させる工
    程と、第2ロータリースクリーンによって前記シートの
    上面に所定パターンの樹脂流動体層を形成し、該樹脂流
    動体層を加熱乾燥して実質的に固化した第2樹脂層を前
    記シートの上面に形成する工程と、前記走行帯と前記シ
    ートの下面に形成された前記第1樹脂層とを分離する工
    程とを含むことを特徴とする樹脂積層シートの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記走行帯と前記第1樹脂層とを分離す
    る前に、前記第2樹脂層を加熱し、該第2樹脂層の上
    に、不透水性の透明又は半透明の樹脂からなる長尺シー
    トを重ねて該シートの下面と前記第2樹脂層とを付着さ
    せることを特徴とする請求項3に記載の樹脂積層シート
    の製造方法。
JP1568293A 1993-02-02 1993-02-02 樹脂積層シート及びその製造方法 Pending JPH06226922A (ja)

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