JPH06226675A - チャック及びそれを用いた光ファイバ製造装置 - Google Patents

チャック及びそれを用いた光ファイバ製造装置

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JPH06226675A
JPH06226675A JP4062293A JP4062293A JPH06226675A JP H06226675 A JPH06226675 A JP H06226675A JP 4062293 A JP4062293 A JP 4062293A JP 4062293 A JP4062293 A JP 4062293A JP H06226675 A JPH06226675 A JP H06226675A
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JP
Japan
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chuck
opening
base material
optical fiber
glass base
Prior art date
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Pending
Application number
JP4062293A
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English (en)
Inventor
Taku Yamazaki
卓 山崎
Katsuzou Mukai
克藏 向井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06226675A publication Critical patent/JPH06226675A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な機構で、ガラス母材を中心位置に保持
でき、ガラス母材を下から差し入れる必要のないガラス
母材用チャックを提供する。 【構成】 ガラス母材をチャックする爪部材1の保持面
aは開口角が60゜のV溝面であり、他方の爪部材2の
保持面bは垂直面に設定され、保持面aと保持面bは常
に正三角柱を形成している。爪部材1,2は、支持・移
動部材3,4に支持され、逆方向のピッチが形成された
開閉送りネジ部11,12に噛み合うナット8,9が移
動されることによって開閉される。開閉送りネジ部11
による移動量は、開閉送りネジ軸12による移動量の2
倍である。したがって、爪部材1,2に保持される光フ
ァイバ用ガラス母材18は、その直径の大きさにかかわ
らず、常に一定の中心位置に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チャック、例えば、マ
ニプレータの把持部や光ファイバ製造装置におけるガラ
ス母材の把持部に用いることのできるチャックに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ガラス母材を線引きしてガラス
ファイバを製造する場合に、ガラス母材を把持するチャ
ックが必要である。すなわち、ガラス微粒子体からなる
多孔質ガラス母材を製造した後、これを加熱処理し、光
ファイバ等の製造に用いる透明な高純度ガラス母材を製
造する。得られたガラス母材は、その外径を所定の径ま
で加熱炉を使用して縮径する延伸工程、あるいは、光フ
ァイバにするため加熱炉で線引きする線引工程に移行す
るが、これらの工程においては、ガラス母材を保持する
ためのチャックが必要である。
【0003】図3は、線引き工程を説明するための図で
あり、線引機におけるの光ファイバ用ガラス母材の供給
部の概略図である。図中、18は光ファイバ用ガラス母
材、19はチャック、21はチャック支持ブラケット、
23は線引炉、24は光ファイバ、25はフィーダーで
ある。
【0004】チャック19により把持された光ファイバ
用ガラス母材17は、線引炉23で、加熱、溶融され
て、光ファイバ24として線引きされる。フィーダー2
5は、チャック支持ブラケット21の位置を移動させ
て、光ファイバ用ガラス母材を線引炉23へ供給する。
【0005】図4は、図3における従来のチャックの詳
細図である。図中、18は光ファイバ用ガラス母材、1
9はチャック、20は爪、21はチャック支持ブラケッ
ト、22は中空穴である。チャック19は、中空穴22
を有する3つ爪式スクロールチャックである。線引中の
光ファイバ用ガラス母材18の上端からの幅射熱を、チ
ャック19が受け取ると、チャックの動作不良が起こ
る。中空穴22は、この輻射熱を上部に逃がすために設
けられたものである。
【0006】光ファイバ用ガラス母材18のセットは、
図の矢印に示すように、光ファイバ用ガラス母材18を
チャック19の下に持っていき、下からチャック19の
中空穴22に差し込み、爪20で保持する。爪20は手
動で開閉するものである。
【0007】このようなチャック19においては、3つ
の爪20の中心は常に一定であるから、光ファイバ用ガ
ラス母材18の把持部の外径が、1本ごとに多少変動し
たとしても、光ファイバ用ガラス母材18は、チャック
19の中心に保持され、線引図3で説明した線引炉の中
心からずれることはない。
【0008】しかし、最近は、光ファイバ用ガラス母材
の大型化が進み、長尺化、太径化してきている。上述し
たように、この種のチャックがリング状であるため、光
ファイバ用ガラス母材の把持部をチャックの下から差し
入れて把持する必要があり、そのため、重く、長い光フ
ァイバ用ガラス母材を下から差し入れる方法では、作業
性や安全性の面で問題があり、また、上下方向のスペー
スの有効利用の観点からも好ましいものではない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、簡単な機構で、ガラス母材
を中心位置に保持でき、ガラス母材を下から差し入れる
必要のないガラス母材用チャック及びそれを備えた光フ
ァイバ製造装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、対向して開閉
する2つの爪部材と該2つの爪部材を移動させる開閉機
構を有するチャックであって、一方の爪部材は開閉方向
の中心軸を通る垂直面に対して等しい角度θの2つの垂
直面を有しており、他方の爪部材は前記開閉方向の中心
軸を通る垂直面に直交する垂直面を有しており、かつ、
前記開閉機構は前記一方の爪部材の移動量が前記他方の
爪部材の移動量の1/sinθ倍となるよう移動させる
機構であることを特徴とするものであり、また、前記角
度θが30゜であることも特徴とするものであり、この
場合は、前記開閉機構は前記一方の爪部材の移動量が前
記他方の爪部材の移動量の2倍となるよう移動させる機
構である。
【0011】前記チャックをガラス母材用チャックとし
て用いた光ファイバ製造装置も特徴とするものである。
【0012】
【作用】本発明によれば、対向して開閉する2つの爪部
材の内の、一方の爪部材は開閉方向の中心軸を通る垂直
面に対して等しい角度θの2つの垂直面を有しており、
他方の爪部材は前記開閉方向の中心軸を通る垂直面に直
交する垂直面を有していることにより、チャックされる
円柱部材は、常に三角形状の平面で保持され、安定な保
持が可能である。
【0013】ここで、一方の爪部材の移動量を△R1、
他方の爪部材の移動量を△R2とするとき、 △R2/△R1=sinθ であれば、2つの爪部材に内接する円柱の中心位置は、
円柱の直径にかかわらず、一定の位置となる。
【0014】したがって、 △R1=△R2/sinθ となる開閉機構を用いて、前記一方の爪部材の移動量が
前記他方の爪部材の移動量の1/sinθ倍となるよう
移動させるものであることによって、爪部材の開閉のど
の時点においても内接する円柱の中心位置は変わらな
い。したがって、円柱部材の直径の大きさにかかわら
ず、保持された円柱部材の中心位置の変動がなくなる。
【0015】角度θを30゜とした場合には、円柱部材
は、正三角形となる3つの保持面で保持され、円柱部材
に及ぼす力は均等となり、より安定した保持が可能であ
る。この場合の開閉機構は、一方の爪部材の移動量が他
方の爪部材の移動量の2倍となるよう移動させるもので
ある。
【0016】このようなチャックをガラス母材用チャッ
クとして光ファイバ製造装置に用いると、安定した線引
きが可能となるとともに、ガラス母材用チャックに対し
て、水平方向からガラス母材をセットすることができ
る。
【0017】
【実施例】図1,図2は、光ファイバ製造装置に用いた
場合の本発明のチャックの一実施例の概略構成図であ
る。図中、1,2は爪部材、3,4は支持・移動部材、
5,6はスライドベアリング、7はガイド軸、8,9は
ナット、10は開閉送りネジ軸、11,12は開閉送り
ネジ部、13,14は軸受け、15はタイミングプーリ
ー、16は開閉機構、17はブラケット、18は光ファ
イバ用ガラス母材である。
【0018】一方の爪部材1の保持面aは、開口角が2
θのV溝面であり、移動方向の中心軸を通る垂直面に対
してθずつの角度、この実施例では30゜ずつの角度を
もって対称に設定されている。他方の爪部材2の保持面
bは、移動方向の中心軸を通る垂直面に対して直交する
垂直面に設定されている。したがって、この実施例にお
いては、保持面aと保持面bは常に正三角柱を形成して
いる。
【0019】開閉機構16について説明する。爪部材
1,2は、それぞれ、支持・移動部材3,4によって、
その保持面a,bが垂直面となるように支持されてい
る。支持・移動部材3,4は、スライドベアリング5,
6によってガイド軸7にスライド自由に支持されている
が、その移動は、支持・移動部材3,4に取り付けられ
たナット8,9によって行なわれる。ナット8,9は、
開閉送りネジ部11,12を有する開閉送りネジ軸10
に噛み合っている。開閉送りネジ軸10には、タイミン
グプーリー15が取り付けられ、軸受け13,14によ
り回転自由に、フィーダー移動部に固定されるブラケッ
ト17に支持されている。ガイド軸7と開閉送りネジ軸
10は、平行な軸として配置されている。爪部材1の支
持・移動部材3に取り付けられたナット8に噛み合う開
閉送りネジ部11は、例えば、左ネジで送りピッチが2
mmであり、爪部材2の支持・移動部材4に取り付けら
れたナット9に噛み合う開閉送りネジ部12は、例え
ば、右ネジで送りピッチが1mmとなっている。また、
それぞれの開閉送りネジ部11,12に噛み合うナット
8,9も同様のネジ仕様で対応されている。タイミング
プーリー15は、爪部材の開閉のための駆動力伝達手段
である。この実施例では、モータによる開閉を実施した
が、もちろん手動でも問題はない。
【0020】動作について説明する。タイミングプーリ
ー15をチャックが開く方向に回転させると、爪部材
1,2は、図2の実線に示すように、光ファイバ用ガラ
ス母材18の直径より広い間隔に移動される。爪部材
1,2が、片持ちの支持開閉構造となっているため、光
ファイバ用ガラス母材18は、図2の矢印に示すよう、
に水平移動だけで、爪部材1,2の間に挿入できる。こ
の状態で、タイミングプーリー15を反対方向に回転さ
せると、爪部材1,2は、その間隔を狭める方向に移動
して、保持面で光ファイバ用ガラス母材18を保持す
る。爪部材1の移動量が、爪部材2の移動量の2倍であ
るから、保持される光ファイバ用ガラス母材18の直径
の大きさにかかわらず、光ファイバ用ガラス母材18の
中心位置は常に一定の位置となる。
【0021】上述した実施例では、開閉機構として、逆
方向のピッチとなるネジが形成された機構を用いたが、
歯車伝達機構やチェーン伝達機構等の適宜の伝達機構を
用いることができる。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、円柱部材を横方向から挿入してセットできる
から、把持の際の自由度が大きい。このチャックを光フ
ァイバ用ガラス母材用のチャックに用いた場合には、光
ファイバ用ガラス母材を水平方向から挿入でき、光ファ
イバ用ガラス母材の大型化が進んでも、従来のような差
し込みが不要であり、自動装着装置に適用した場合で
も、単純動作で設備を簡略化できる上、大型化のうち長
尺化に対しても設備高さを従来の差し込みを考慮する必
要がなく、その分、低い高さの設備とすることが可能と
なる。
【0023】また、チャックの爪部材が3点支持で安定
しており、かつ保持中心が変わらないという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラス母材用チャックの一実施例の概
略構成図である。
【図2】図1の実施例の動作の説明図である。
【図3】従来の線引き工程の説明図である。
【図4】図3における従来のチャックの詳細図である。
【符号の説明】
1,2 爪部材 3,4 支持・移動部材 5,6 スライドベアリング 7 ガイド軸 8,9 ナット 10 開閉送りネジ軸 11,12 開閉送りネジ部 13,14 軸受け 15 タイミングプーリー 16 開閉機構 17 ブラケット 18 光ファイバ用ガラス母材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向して開閉する2つの爪部材と該2つ
    の爪部材を移動させる開閉機構を有するチャックであっ
    て、一方の爪部材は開閉方向の中心軸を通る垂直面に対
    して等しい角度θの2つの垂直面を有しており、他方の
    爪部材は前記開閉方向の中心軸を通る垂直面に直交する
    垂直面を有しており、かつ、前記開閉機構は前記一方の
    爪部材の移動量が前記他方の爪部材の移動量の1/si
    nθ倍となるよう移動させる機構であることを特徴とす
    るチャック。
  2. 【請求項2】 角度θが30゜であることを特徴とする
    請求項1に記載のチャック。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のチャックをガ
    ラス母材のチャックとして用いたことを特徴とする光フ
    ァイバ製造装置。
JP4062293A 1993-02-04 1993-02-04 チャック及びそれを用いた光ファイバ製造装置 Pending JPH06226675A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN114488448A (zh) * 2022-03-08 2022-05-13 南方科技大学 多纤封装装置及多纤封装方法

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