JPH0622564U - 燃料噴射ポンプ用のトーショナルビスカスダンパ取付構造 - Google Patents

燃料噴射ポンプ用のトーショナルビスカスダンパ取付構造

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JPH0622564U
JPH0622564U JP5986092U JP5986092U JPH0622564U JP H0622564 U JPH0622564 U JP H0622564U JP 5986092 U JP5986092 U JP 5986092U JP 5986092 U JP5986092 U JP 5986092U JP H0622564 U JPH0622564 U JP H0622564U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビスカスダンパの効果的な燃料噴射ポンプの
駆動系への取付構造を提供することを目的とする。 【構成】 ビスカスダンパ18を、エンジン駆動力が伝
達されるドライブギヤ12を収納したギヤケース11内
に内蔵され、ドライブギヤ12と連結されるタイマフラ
ンジ14と、燃料噴射ポンプ10のカムシャフト15と
連結されるフライウエイトホルダ16と、を有する燃料
噴射時期制御用のタイマ17に取り付ける構造であり、
ビスカスダンパ18のケース26の一方の端部の内筒部
26A内周面に連接し該内筒部26Aの開放部を中心部
を除いて閉塞する如く設けられた環状の連結部26Cを
設け、連結部26Cをドライブギヤ12と共にタイマフ
ランジ14に固定取付した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、燃料噴射ポンプの駆動系に介装して該駆動系のねじり振動、トルク 変動等を低減するトーショナルビスカスダンパに関し、特に、その取付構造に係 わる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、長距離輸送用小型車両のディーゼルエンジンは、高出力化、低燃費化、 更には長寿命化への要求が増大している。 特に、高出力化傾向により、平均有効圧力は増大し、クランクシャフトへの加 振トルクを大きくすることになった。
【0003】 その結果、シリンダ内におけるガス圧力と慣性力によって生じるクランクシャ フトのねじり振動低減を目的としてトーショナルビスカスダンパ(以下、単にビ スカスダンパと称する)の採用が有効視されている。 このビスカスダンパは、円盤状の慣性質量部分と、クランクシャフトとの固定 部分とからなり、その間に粘弾性体としての高粘度のシリコーン油等を介在して 構成され、フライホイールと対向するクランクシャフトの先端に通常取り付けら れる。
【0004】 ビスカスダンパの代表的構造は、図8に示すように、ケース1とカバー2によ って円筒状の密閉された空間を形成し、この密閉空間内部にスラストベアリング 3及びジャーナルベアリング4によって位置決めされ、回転自在な状態で支持さ れた慣性リング5を収納すると共に、密閉空間内部に高粘度のシリコーン油6を 満たしてある。
【0005】 ケース1とカバー2はシール材を挟んで圧入後にかしめることにより一体化さ れる。 ケース1はクランクシャフトとボルトで固定され、ケース1と慣性リング5の 間の連結は唯一シリコーン油6を介してなされている。 ねじり振動がない状況下ではケース1と慣性リング5はあたかも一体のユニッ トの如く回転する。エンジン回転数がねじり振動を励振するようなポイントに変 化するに連れて、クランクシャフト即ち、クランクシャフトに固定されたケース 1は主回転上にねじり振動が追加されたような現象が呈する。慣性リング5はそ れ自身の慣性のために一定の回転を続けようとするため、ケース1と慣性リング 5の間に相対的な回転振動変化が起こり、従って、シリコーン油6は剪断力を受 け振動エネルギは熱エネルギに置換され、クランクシャフトの振動が吸収される 。
【0006】 ビスカスダンパが、他のラバーダンパ等のダンパと著しく異なる点は、慣性リ ング5とケース1の間に弾性結合部分がないことである。 従って、チューニングが不要なダンパであると言える。チューニングが必要な ダンパが新たに別なる共振点を発生させるのに対して、この種のビスカスダンパ は追加の共振を起こさせない点で有利である。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、近年、ディーゼルエンジンの排気ガス規制が強化されつつあり、N OX 、黒煙及びパティキュレート対策が急がれている。 この対策として、ディーゼルエンジンの燃焼効率の向上を図るべく、燃料の微 粒化を促進することが提案されている。
【0008】 このため、燃料噴射ポンプにおいて噴射圧を高め、燃料を高圧噴射させること が行われている。 しかし、このように燃料噴射ポンプにおいて噴射圧を高めた結果、燃料噴射ポ ンプの駆動系のねじり振動,トルク変動が増大し、ギヤ音の発生が顕著になる。 特に、ピーク時のトルクは定常トルクの約2.5倍にまで達する。
【0009】 このような燃料噴射ポンプの駆動系のねじり振動,トルク変動の増大を抑える ためには、サポートやベアリングの大型化、駆動系のサイズアップ等を施す必要 があるが、これでは重量の増大、大型化等を来し思わしくない。 そこで、専らクランクシャフトのねじり振動低減を目的として設けられている ビスカスダンパを、燃料噴射ポンプの駆動系に配設することにより、燃料噴射ポ ンプの駆動系のねじり振動,トルク変動の低減を図ることが知見された。
【0010】 しかし、従来では、ビスカスダンパを具体的にどのように効果的に燃料噴射ポ ンプの駆動系に配設するかについては提案されておらず、ビスカスダンパの燃料 噴射ポンプの駆動系への取付構造の提案が嘱望されていた。 そこで、本考案は以上のような従来の問題点に鑑み、ビスカスダンパの効果的 な燃料噴射ポンプの駆動系への取付構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このため、本考案の燃料噴射ポンプ用のトーショナルビスカスダンパ取付構造 は、ケースとカバーによって円筒状の密閉された空間を形成し、この密閉空間内 部にスラスト及びジャーナルベアリングによって位置決めされ、回転自在な状態 で支持された慣性リングを収納すると共に、密閉空間内部に高粘度液体を満たし てなるトーショナルビスカスダンパを、エンジン駆動力が伝達されるドライブギ ヤを収納したギヤケース内に内蔵され、前記ドライブギヤと連結されるタイマフ ランジと、前記燃料噴射ポンプのカムシャフトと連結されるフライウエイトホル ダと、を有する燃料噴射時期制御用のタイマに取り付ける構造であって、前記ト ーショナルビスカスダンパのケースを前記円筒状密閉空間を形成する内筒部と外 筒部とから構成し、前記ケースの一方の端部の内筒部内周面に連接し該内筒部の 開放部を中心部を除いて閉塞する如く設けられた環状の連結部を設ける一方、該 連結部を前記ドライブギヤと共にタイマフランジに固定取付した構成とする。
【0012】 又、本考案の燃料噴射ポンプ用のトーショナルビスカスダンパ取付構造は、ド ライブギヤの端面周部からタイマ中心軸線と平行に延びて環状をなし、トーショ ナルビスカスダンパの円筒状空間を形成するケース部を、ドライブギヤに一体成 形し、前記ケース部の円筒状空間を密閉するカバーを設け、密閉された円筒状空 間内部にスラスト及びジャーナルベアリングによって位置決めされ、回転自在な 状態で支持された慣性リングを収納すると共に、前記円筒状空間内部に高粘度液 体を満たした構成とする。
【0013】
【作用】
かかる構成において、ねじり振動がない状況下ではビスカスダンパのケース( ケース部)と慣性リングはあたかも一体のユニットの如く回転する。燃料噴射ポ ンプの回転数がねじり振動を励振するようなポイントに変化するに連れて、ドラ イブギヤ,カムシャフト、即ち、これらに連結されたケース(ケース部)は主回 転上にねじり振動が追加されたような現象が呈する。慣性リングはそれ自身の慣 性のために一定の回転を続けようとするため、ケース(ケース部)と慣性リング の間に相対的な回転振動変化が起こり、従って、高粘度液体は剪断力を受け振動 エネルギは熱エネルギに置換され、燃料噴射ポンプ駆動系の振動が吸収され、ト ルク変動が減衰され緩和される。
【0014】
【実施例】
以下、添付された図面を参照して本考案を詳述する。 第1の実施例を示す図1及び図2において、燃料噴射ポンプ10の駆動系には 、ギヤケース11内に収納されてエンジン駆動力が伝達されるドライブギヤ12 が設けられると共に、前記ギヤケース11に一体的に設けられたれたタイマケー ス部13内に内蔵され、前記ドライブギヤ12と連結されるタイマフランジ14 と、前記燃料噴射ポンプ10のカムシャフト15と連結されるフライウエイトホ ルダ16と、を有する燃料噴射時期制御用のタイマ17が設けられている。
【0015】 この駆動系のタイマ17に、本考案の対象とするトーショナルビスカスダンパ (以下、単にビスカスダンパと称する)18が取り付けられる。 ここで、タイマ14の構造と作用を図1及び図3〜図5に基づいて説明する。 フライウエイトホルダ16の取付ボス部16Aには燃料噴射ポンプ10のカム シャフト15が連結される。
【0016】 即ち、カムシャフト15先端部の取付ボス部16Aからの突出端部外周面には 図示しないおねじ部が形成されており、このおねじ部にナット19が嵌合され、 カムシャフト15と取付ボス部16Aとが締結される。ナット19と取付ボス部 16A端面との間にはスプリングワッシャ20が介装される。 このようにして燃料噴射ポンプ10のカムシャフト15に直結されるフライウ エイトホルダ16には2本のピン21(A部)が圧入されており、これにフライ ウエイト22が夫々組み込まれている。
【0017】 一方、前記フライウエイトホルダ16の取付ボス部16Aにナット16Bによ り締結され、ドライブギヤ12に連結されてエンジン動力が伝達されるフランジ 14が設けられており、これにも2本のピン23(B部)が圧入されている。 このフランジ14側のピン23はフライウエイト22のカーブ面24に添って 組まれ、2本のタイマスプリング25はあるセット力をもってフライウエイトホ ルダ16のピン21(A部)とフランジ14のピン23(B部)の間に夫々組み 込まれている。即ち、フライウエイト22の(回転変化により発生する)遠心力 とタイマスプリング25のセット力の釣合い位置を利用して、ドライブギヤ12 (エンジンクランクシャフトと連動する)と燃料噴射ポンプ10のカムシャフト 15間に位相をずらすことを可能としている。
【0018】 図4(A)は回転静止時を示しており、フライウエイト22には遠心力がなく セット力を持ったタイマスプリング25によってフランジ14のピン23(B部 )はフライウエイト22のカーブ面24に押し付けられている。 一旦エンジンが始動した後も、フライウエイト22の遠心力がタイマスプリン グ25のセット力に劣っているときはこの状態を続けている(図5 0〜N1 回 転迄)。
【0019】 図4(A)の如くタイマ17は時計方向に回転しており、ドライブギヤ12に 連結されるフランジ14のピン23(B部)はフライウエイト22のカーブ面2 4を押し、フライウエイトホルダ16のピン21(A部)を引っ張るようにして 燃料噴射ポンプ10を回転させている。 更に、回転数が上昇して遠心力とセット力が釣り合ったとき、進角始めとなり 以後の回転上昇に従って、進角度は進んでいく。
【0020】 図4(B)最大進角時を示している。 前記遠心力とバネ力が釣り合ったN1 点(図5参照)から回転上昇につれて遠 心力はバネ力に勝って大きくなる。 この運動により、フライウエイト22はタイマスプリング25を縮め、外側に 開きながら、フライウエイトホルダ16のピン21(A部)を引っ張る。即ち、 タイマスプリング25が縮められた分だけフライウエイトホルダ16のピン21 はフランジ14のピン23(B部)を支点として回転方向に進み、ドライブギヤ 12に対して、燃料噴射ポンプ10のカムシャフト15間に位相のずれが発生し 、この進角によって噴射時期の遅れ分を補正する。尚、燃料噴射ポンプ10の回 転数が図5のようにN2 回転に達したときフライウエイト22はフランジ14の 内壁に当たり、それ以上回転数が上昇しても進角は行われない。
【0021】 次に、ビスカスダンパ18の取付構造について説明する。 ビスカスダンパ18は、ケース26とカバー27によって円筒状の密閉された 空間を形成し、この密閉空間内部に樹脂製のスラストベアリング28及びジャー ナルベアリング29によって位置決めされ、回転自在な状態で支持された慣性リ ング30を収納すると共に、密閉空間内部に高粘度液体としてのシリコーン油3 1を満たしてなる構成である。
【0022】 そして、前記ケース26は、前記円筒状密閉空間を形成する内筒部26Aと外 筒部26Bとから構成され、その一方の端部の内筒部26A内周面に連接し該内 筒部26Aの開放部を中心部を除いて閉塞する如く設けられた環状の連結部26 Cが設けられている。 そして、ビスカスダンパ18の連結部26Cは、前記ドライブギヤ12と共に タイマフランジ14に固定取付される。
【0023】 即ち、ビスカスダンパ18の連結部26Cとドライブギヤ12の取付部12A にはボルト挿通孔26a,12aが、タイマフランジ14にはボルト用のめねじ 孔14aが、夫々形成されており、タイマフランジ14の端面にビスカスダンパ 18の連結部26Cを当接し、該連結部26Cにドライブギヤ12の取付部12 Aを当接した状態で、ボルト31を前記ボルト挿通孔26a,12aに挿通し、 めねじ孔14aに嵌合して、ビスカスダンパ18の連結部26Cを、ドライブギ ヤ12と共にタイマフランジ14に締結する。
【0024】 尚、ドライブギヤ12は、その外周部のギヤ部12Bがビスカスダンパ18か ら離れた位置に位置するように、前記取付部12Aと連接する円錐状板部12C を設け、該円錐状板部12Cの外周部にギヤ部12Bを設けるようにしている。 又、本実施例においては、ビスカスダンパ18のケース26がフライウエイト 22周りを取り囲む位置となるように、該ビスカスダンパ18を取り付けるよう にしている。
【0025】 かかる構成において、ねじり振動がない状況下ではビスカスダンパ18のケー ス26と慣性リング30はあたかも一体のユニットの如く回転する。燃料噴射ポ ンプ10の回転数がねじり振動を励振するようなポイントに変化するに連れて、 ドライブギヤ12とカムシャフト15、即ち、これらに固定されたケース26は 主回転上にねじり振動が追加されたような現象が呈する。慣性リング30はそれ 自身の慣性のために一定の回転を続けようとするため、ケース26と慣性リング 30の間に相対的な回転振動変化が起こり、従って、シリコーン油31は剪断力 を受け振動エネルギは熱エネルギに置換され、燃料噴射ポンプ10の駆動系の振 動が吸収され、トルク変動が減衰され緩和される。
【0026】 かかる構成によると、噴射圧を高めた燃料噴射ポンプ10において、駆動系の ねじり振動,トルク変動を効果的に低減でき、ギヤ音の発生を抑制でき、サポー トやベアリングの追加、駆動系のサイズアップ等を施す必要がなくなるため、重 量の増大、大型化等を来すことがない。 特に、上記構成によると、ビスカスダンパ18を、ギヤケース11内に内蔵し 、同じくギヤケース11内に内蔵されたタイマ17に取り付けようにしており、 ビスカスダンパ18には、ケース26に連結部26Cを設けるだけで良いから、 ビスカスダンパ18を取り付けるに際して、ビスカスダンパ18の構造の複雑化 を招かず、又、ボルト等による簡単な取付作業によりビスカスダンパ18を容易 に取り付けることができる。
【0027】 又、ビスカスダンパ18を、ギヤケース11内に内蔵した結果、ビスカスダン パ18をギヤケース11の外部に設けた場合に比べて、燃料噴射ポンプ10の駆 動系の長さが長くならず、しかも、本実施例によると、ビスカスダンパ18を、 そのケース26がフライウエイト22周りを取り囲む位置となるように取り付け たから、ビスカスダンパ18をギヤケース11内に追加して設けてもギヤケース 11の軸方向の寸法がさほど長くならず、これにより、燃料噴射ポンプ10の駆 動系を略従来のままコンパクトに抑えることができる。
【0028】 次に、本考案の第2の実施例を図6及び図7に基づいて説明する。 尚、第2の実施例において、第1の実施例と同一要素には同一符号を付してあ る。 この実施例においては、ドライブギヤ32の端面周部からタイマ17の中心軸 線と平行に延びて環状をなし、ビスカスダンパ33の円筒状空間を形成するケー ス部34を、ドライブギヤ32に一体成形し、前記ケース部34の円筒状空間を 密閉するカバー35を設け、密閉された円筒状空間内部にスラストベアリング3 6及びジャーナルベアリング37によって位置決めされ、回転自在な状態で支持 された慣性リング38を収納すると共に、前記円筒状空間内部にシリコーン油3 9を満たした構成とする。
【0029】 この場合、ドライブギヤ32の取付部32Aをケース部34の内筒部34A内 周面に連接し該内筒部34Aの開放部を中心部を除いて閉塞する如く設けられる 環状に形成し、このドライブギヤ32の取付部32Aにボルト挿通孔32aを、 タイマフランジ14にボルト用のめねじ孔14aを形成し、タイマフランジ14 の端面にドライブギヤ32の取付部32Aを当接した状態で、ボルト40をボル ト挿通孔32aに挿通してめねじ孔14aに嵌合して、ドライブギヤ32の取付 部32Aを、タイマフランジ14に締結する。
【0030】 尚、本実施例においては、ビスカスダンパ33のケース部34がナット16B 周りを取り囲む位置となるように、ケース部34をドライブギヤ32に形成して ある。 かかる構成においても、燃料噴射ポンプ10の駆動系の振動が吸収され、トル ク変動が減衰され緩和される。
【0031】 又、ビスカスダンパ33のケース部34をドライブギヤ32に一体成形するこ とにより、タイマ17に一体化できるため、ビスカスダンパ33をタイマ17や ドライブギヤ32とは別に独立して設ける必要がなく、ビスカスダンパ33を取 り付けるための取付具等も不要となると共に、ビスカスダンパ33の取付作業も 不要となり、単にドライブギヤの形状を変更するだけで良く、製作費用を安価に 抑えることができる。
【0032】 又、第1の実施例と同様にビスカスダンパ33を、ギヤケース11内に内蔵し た結果、ビスカスダンパ33をギヤケース11の外部に設けた場合に比べて、燃 料噴射ポンプ10の駆動系の長さが長くならず、しかも、本実施例によると、ビ スカスダンパ33のケース部34がナット16B周りを取り囲む位置となるよう に取り付けたから、ビスカスダンパ33をギヤケース11内に追加して設けても ギヤケース11の軸方向の寸法がさほど長くならず、これにより、燃料噴射ポン プ10の駆動系を略従来のままコンパクトに抑えることができる。
【0033】 尚、以上のように、特定の実施例を参照して本考案を説明したが、本考案はこ れに限定されるものではなく、当該技術分野における熟練者等により、本考案に 添付された実用新案登録請求の範囲から逸脱することなく、種々の変更及び修正 が可能であるとの点に留意すべきである。
【0034】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の燃料噴射ポンプ用のトーショナルビスカスダン パ取付構造によれば、トーショナルビスカスダンパのケースを内筒部と外筒部と から構成し、前記ケースの一方の端部の内筒部内周面に連接し該内筒部の開放部 を中心部を除いて閉塞する如く設けられた環状の連結部を設ける一方、該連結部 を前記ドライブギヤと共にタイマフランジに固定取付したから、或いは、ドライ ブギヤの端面周部からタイマ中心軸線と平行に延びて環状をなし、トーショナル ビスカスダンパの円筒状空間を形成するケース部を、ドライブギヤに一体成形し 、前記ケース部の円筒状空間を密閉するカバーを設けるようにしたから、燃料噴 射ポンプにおける駆動系のねじり振動,トルク変動を効果的に低減でき、ギヤ音 の発生を抑制でき、ビスカスダンパをタイマに取り付けるに際して、部品数の低 減、取付作業性の向上を図れると共に、製作費用を安価に抑えることができ、駆 動系をコンパクトに抑えることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る燃料噴射ポンプ用のトーショナ
ルビスカスダンパ取付構造の一実施例を示す断面図
【図2】 同上実施例におけるビスカスダンパの側面図
【図3】 同上実施例におけるタイマの構成を示す組立
斜視図
【図4】 同上のタイマの作用を示す内部構造図
【図5】 タイマの作用説明におけるポンプ回転数と進
角度の関係を示す特性図
【図6】 本考案に係る燃料噴射ポンプ用のトーショナ
ルビスカスダンパ取付構造の他実施例を示す断面図
【図7】 同上実施例におけるビスカスダンパの側面図
【図8】 代表的なトーショナルビスカスダンパの構造
を示す斜視図
【符号の説明】
10 燃料噴射ポンプ 11 ギヤケース 12 ドライブギヤ 14 タイマフランジ 15 カムシャフト 16 フライウエイトホルダ 17 タイマ 18 ビスカスダンパ 26 ケース 26A 内筒部 26B 外筒部 26C 連結部 27 カバー 28 スラストベアリング 29 ジャーナルベアリング 30 慣性リング 31 シリコーン油 31 ボルト 32 ドライブギヤ 32A 取付部 33 ビスカスダンパ 34 ケース部 34A 内筒部 35 カバー 36 スラストベアリング 37 ジャーナルベアリング 38 慣性リング 39 シリコーン油 40 ボルト

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースとカバーによって円筒状の密閉さ
    れた空間を形成し、この密閉空間内部にスラスト及びジ
    ャーナルベアリングによって位置決めされ、回転自在な
    状態で支持された慣性リングを収納すると共に、密閉空
    間内部に高粘度液体を満たしてなるトーショナルビスカ
    スダンパを、エンジン駆動力が伝達されるドライブギヤ
    を収納したギヤケース内に内蔵され、前記ドライブギヤ
    と連結されるタイマフランジと、前記燃料噴射ポンプの
    カムシャフトと連結されるフライウエイトホルダと、を
    有する燃料噴射時期制御用のタイマに取り付ける構造で
    あって、前記トーショナルビスカスダンパのケースを前
    記円筒状密閉空間を形成する内筒部と外筒部とから構成
    し、前記ケースの一方の端部の内筒部内周面に連接し該
    内筒部の開放部を中心部を除いて閉塞する如く設けられ
    た環状の連結部を設ける一方、該連結部を前記ドライブ
    ギヤと共にタイマフランジに固定取付したことを特徴と
    する燃料噴射ポンプ用のトーショナルビスカスダンパ取
    付構造。
  2. 【請求項2】 トーショナルビスカスダンパを、エンジ
    ン駆動力が伝達されるドライブギヤを収納したギヤケー
    ス内に内蔵され、前記ドライブギヤと連結されるタイマ
    フランジと、前記燃料噴射ポンプのカムシャフトと連結
    されるフライウエイトホルダと、を有する燃料噴射時期
    制御用のタイマに取り付ける構造であって、ドライブギ
    ヤの端面周部からタイマ中心軸線と平行に延びて環状を
    なし、前記トーショナルビスカスダンパの円筒状空間を
    形成するケース部を、ドライブギヤに一体成形し、前記
    ケース部の円筒状空間を密閉するカバーを設け、密閉さ
    れた円筒状空間内部にスラスト及びジャーナルベアリン
    グによって位置決めされ、回転自在な状態で支持された
    慣性リングを収納すると共に、前記円筒状空間内部に高
    粘度液体を満たしたことを特徴とする燃料噴射ポンプ用
    のトーショナルビスカスダンパ取付構造。
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