JPH06224952A - Psk変調信号評価装置及びpsk変調信号のiq原点オフセット検出装置 - Google Patents

Psk変調信号評価装置及びpsk変調信号のiq原点オフセット検出装置

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JPH06224952A
JPH06224952A JP1230493A JP1230493A JPH06224952A JP H06224952 A JPH06224952 A JP H06224952A JP 1230493 A JP1230493 A JP 1230493A JP 1230493 A JP1230493 A JP 1230493A JP H06224952 A JPH06224952 A JP H06224952A
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寿一 中田
Shinsuke Tajiri
真介 田尻
Takahiro Yamaguchi
隆弘 山口
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 処理速度を速くする。 【構成】 π/4DQPSK変調信号の同相成分と直交
成分とが補間フィルタ14、16から得られ、振幅位相
検出部21で瞬時振幅及び瞬時位相が検出されて、瞬時
位相はシンボル発生器24において、これと対応したシ
ンボル、0,0点等のいずれであるかが検出され、理想
信号発生部26で、理想振幅成分と位相成分とが発生さ
れて、パラメータ演算部22に供給される。IQ原点オ
フセット検出部41で、演算されたオフセットと、それ
に対応した振幅と位相とが計算され、加算器42、43
にそれぞれ供給されて、検出瞬時振幅及び瞬時位相に対
して修正されて、パラメータ演算部22に供給され、送
信機利得、シンボルクロック当たりの振幅変化量、オフ
セット周波数、位相誤差が求められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はBPSK変調信号、Q
PSK変調信号、DQPSK変調信号などのPSK変調
信号の評価、つまりこれら変調信号を作るための変調器
の変調精度を評価するPSK変調信号評価装置及びこれ
らPSK変調信号に於けるベースバンドとした同相信号
及び直交信号からなるベクトルの理想的なIQ座標に対
する原点オフセットを検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の変調信号評価装置は、例えば米国
雑誌、Hewlett−Packard Journa
l,VOL,42.NO,4.PP73乃至82.Ap
ril1991.Raymondo A.Birgen
heier.“Measuring the Modu
lation Accuracy of π/4 DQ
PSK Signals for Digital C
ellular Transmitters”に示され
ている。この変調信号評価装置を、図4を参照して簡単
に説明する。入力端子10から中間周波信号とされたP
SK変調信号がAD変換器11に入力されてデジタルデ
ータとされ、これが中間周波帯域ろ波器12に通され、
更にバースト検出器13において信号がある部分だけ取
り出され、この取り出された信号は補間フィルタ14に
直接供給されると共にヒルベルト変換器15に供給され
て、補間フィルタ14に対する信号を基準とした、つま
り同相成分とした直交成分がヒルベルト変換器15から
得られ、これが補間フィルタ16に供給される。又バー
スト検出器13の出力はボーレート位相検出器17に供
給され、ボーレート位相、つまり入力信号の変調信号に
於けるシンボルの変換点と、そのシンボルを判定するた
めのシンボルクロックとの位相差τが検出され、このτ
によって補間フィルタ14、16に対する補償を行い、
つまり補間フィルタ14、16は、例えばFIRフィル
タであって、その単位遅延配列に対するインパルス応答
のずれに応じて重み係数を補正してボーレート位相τに
応じた補正を行う。
【0003】補間フィルタ14、16から得られた同相
成分と直交成分は加算器18、19においてそれぞれI
Q原点オフセットの同相成分及び直交成分がそれぞれ加
算されて、同相成分I(k) と直交成分Q(k) とが得ら
れ、振幅位相検出部21に於いて、これら同相成分及び
直交成分で決まるベクトルの瞬時振幅a(k) と瞬時位相
θ(k) とが演算され、これらはパラメータ演算部22に
供給されるとともに瞬時位相θ(k) はデータ検出器23
に供給され、データ検出器23でθ(k) −θ(k−5)が
演算される。つまりこの例においては瞬時振幅、瞬時位
相が各シンボルについてシンボル周期の1/5の周期で
演算されており、データ検出器23から現瞬時位相と1
つ前のシンボルに於ける瞬時位相との差が検出され、そ
の検出された位相差からシンボル発生器24に於いて理
想的シンボルが推定される。つまりデータ検出器23で
の検出位相差が0°から90°の間にある場合はシンボ
ル“0、0”を発生し、90°から180°の間にある
場合はシンボル“0、1”を発生し、−90°から0°
の間にある場合はシンボル“1、0”を発生し、−18
0°から−90°の間にある場合はシンボル“1、1”
を発生する。これら得られたシンボルは同期回路25で
ユニーク28ビット同期ワードと関係付けられ、測定さ
れるべきバーストの間隔が確立される。この同期回路2
5の出力は理想信号発生部26に供給されて、これより
推定シンボルで決まる理想IQベクトルと対応した理想
瞬時振幅ar (k) と理想瞬時位相θr (k) が発生されて
パラメータ演算部22に供給される。
【0004】パラメータ演算部22においては次の
(1)式で与えられる誤差ベクトルの自乗平均値の線形
近似式が最小となるようにパラメータの値が求められ
る。 ε2 =Σa(k)ar(k) exp(σ0k){[lnA0 +σ0k+lna(k) −lnar(k)]2 +[θ(k) −θr(k) −Ω0k −θ0]2}…(1) ここでパラメータのA0 は送信器利得、σ0 はドループ
ファクタ(シンボル当たりの振幅変化量)、Ω0 はオフ
セット周波数(シンボル当たりの位相変化量)、θ0
位相誤差、B0 はIQ原点オフセットである。これらパ
ラメータをもちいて次にIQ原点オフセットの同相成分
0 と直交成分Q0 とを次の(2)式及び(3)式で計
算する。 I0 =(1/N)Σ{A0a(k)exp(σ0k)cos[θ(k) −Ω0k −θ0] −ar(k)cosθr(k)} ……(2) Q0 =(1/N)Σ{A0a(k)exp(σ0k)sin[θ(k) −Ω0k −θ0] −ar(k)sinθr(k)} ……(3) 上述の(1)乃至(3)式に於いてΣはk=0からN−
1迄であり、Nは決定したシンボル数である。
【0005】この計算したIQ原点オフセットI0 、Q
0 がしきい値より大きければ、これらIQ原点オフセッ
トに対し乗算器30で(1/A0 )exp(−σ0 k +j
(Ω0k +θ0 ))を乗算し、同相成分を補間フィルタ
14の出力に減算し、又直交成分を補間フィルタ16の
出力に減算して得られた同相成分I(k) と直交成分Q
(k) について前述と同様に処理してパラメータ演算部2
2により(1)式乃至(3)式の演算を行う。以下、判
定部27に於いてIQ原点オフセットがしきい値より小
さくなるまで同様のことを繰り返す。
【0006】このような繰り返し演算により原点オフセ
ットI0 、Q0 がしきい値より小さくなると、局部搬送
波発振器28から、これら求まったパラメータを用いて
決まる局部搬送波信号、つまりA0 exp{σ0 k −j
〔(Ω1 +Ω0 ) k+θ0 〕}、ここでΩ1 は最初に仮
定した入力端子10の中間周波信号の周波数である。こ
の局部搬送波発振器28からの正弦波信号と余弦波信号
とが乗算器29、31においてそれぞれ補間フィルタ1
4の出力と乗算され、つまり入力DQPSK信号が直交
検波され、これら乗算器29、31の出力は加算器3
2、33において、パラメータ演算部22で求めたIQ
原点オフセットの同相成分Re(B0 )、直交成分Im
(B0 )とそれぞれ減算され、加算器32、33の出力
はそれぞれ低域通過フィルタ(スケアルートレイズドコ
サインフィルタ)34、35を通されて、送信信号(入
力信号)の変調信号の同相成分と直交成分、つまりベー
スバンド信号が得られ、減算補正されて振幅位相検出部
21に供給され、先に述べたと同様に瞬時振幅、瞬時位
相が検出される。更にその前回のシンボルにおける瞬時
位相との差を検出して、シンボルが推定され、これに応
じた理想瞬時振幅、理想瞬時位相が発生されてパラメー
タ演算部22へ供給され、又、振幅位相検出部21で検
出された瞬時振幅と瞬時位相とがパラメータ演算部22
に供給されて、先に述べたと同様に各種のパラメータが
求められる。これらパラメータが先に求めたパラメータ
と異なる場合は同期回路25及び理想信号発生部26で
の理想瞬時振幅、位相の発生が繰り返される。
【0007】このようにして、更に正確なパラメータが
決定され、このパラメータを使って再び局部搬送波発振
器28が制御され、局部搬送波発振器28からの正弦波
信号及び余弦波信号と補間フィルタ14、16の出力と
が乗算器29、31でそれぞれ乗算されて、同相成分、
直交成分が検波され、この信号と理想ベクトルとの誤差
が求められ、更にその誤差の平均値が求められる。この
平均値が変調精度を表す。つまり図4Aに示すようにI
Q平面座標上において、タイミング、振幅、周波数、位
相、直流オフセットについて補正された変調信号の検出
ベクトル36(A0 exp (σ0 k −j (Ω0 k +θ0 )
)Z(k) )とその理想的な基準ベクトル37(Sr (k)
)との誤差ベクトル38の平均したものが変調精度で
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の変調精度評価装
置においては、その手順を示すと、図4Bに示すように
ステップS1において式(1)に対し、IQ原点オフセ
ットが0と仮定して、線形近似を適用した最小2乗法計
算を行い、これにより求めたパラメータA0 、σ 0 、Ω
0 を用いて式(2)及び(3)を計算してIQ原点オフ
セットを求め(S2)、その求めたIQ原点オフセット
がしきい値以下か否かを判定し(S3)、これがしきい
値以上であれば、そのIQ原点オフセットに対し(1/
0 )exp(−σ0 k +j(Ω0 k +θ0 ) )を乗算し
(S4),その乗算結果を補間フィルタ14、16の出
力に対して補正し(S5)、その補正した結果について
同様のことを繰り返し、IQ原点オフセットがしきい値
よりも小さくなるまで上記のことを繰り返す。IQ原点
オフセットがしきい値よりも小さくなると、コヒーレン
ト復調、つまり通常の受信機に於ける復調と同様のこと
を行う(S6)。このように従来においては、最初にI
Q原点オフセットが0と仮定して、パラメータ推定演算
を線形近似して行っているため、パラメータが正しく演
算できるまで上記繰り返し演算を何回も行う必要があ
り、処理時間が長くなり、しかも場合によっては何回演
算しても最適な結果が得られないことがある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、瞬時振幅及び瞬時位相と推定理想シンボルとからま
ずIQ原点オフセットを求め、この求めたIQ原点オフ
セットを瞬時振幅及び瞬時位相から差し引いて修正し、
その修正した瞬時振幅、瞬時位相と推定理想シンボルと
から入力信号の振幅、周波数、位相を求める。
【0010】請求項2の発明によれば、IQ原点オフセ
ットを求めるため推定理想シンボルと対応する理想同相
成分及び直交成分を求め、これら理想同相成分及び直交
成分をそれぞれ累積加算し、又、検出した同相成分及び
直交成分をそれぞれ累積加算し、これらの両累積加算値
の差を求め、その差を累積加算の加算回数で割ってIQ
原点オフセットとする。
【0011】請求項3の発明によれば、とり得る全ての
信号点のうち加算すると0となるような複数個の信号点
について検出同相成分及び直交成分をそれぞれ累積加算
し、その各信号点について同数だけ累積加算した状態に
おいて、その累積加算値を累積加算回数で割り算してI
Q原点オフセットとする。請求項4の発明によれば、取
り得る全信号点について推定理想シンボルと対応する理
想同相成分及び直交成分をそれぞれ累積加算し、その累
積加算値が0となったのを検出し、その時の検出同相成
分及び直交成分の累積加算値を加算回数で割り算する。
【0012】請求項5の発明によれば、瞬時振幅及び瞬
時位相と推定理想シンボルとから理想的なIQ原点を求
め、その求めた理想的なIQ原点と瞬時振幅及び瞬時位
相のIQ原点との差を求めて、IQ原点オフセットを得
る。
【0013】
【実施例】図1に請求項1の発明の実施例を示し、図4
と対応する部分には同一符号を付けてある。この発明に
おいては、IQ原点オフセット検出部41でIQ原点オ
フセットが先ず検出される。この検出方法については後
で述べるが、少なくとも振幅位相検出部21からの瞬時
振幅及び瞬時位相が利用される。この検出されたIQ原
点オフセットの振幅a0 (k) とIQ原点オフセットの位
相θ0 (k) とが加算器42、43にそれぞれ入力され
て、振幅位相検出部21で検出された瞬時振幅a0 (k)
と瞬時位相θ0 (k) に対して引き算されて修正され、つ
まりIQ原点オフセット分が引き算され、その結果がパ
ラメータ演算部22に入力される。パラメータ演算部2
2での演算は従来と同様に、式(1)の誤差が最小とな
るようなものが求められる。又IQ原点オフセットの同
相成分I0 と直交成分Q0 をIQ原点オフセットベクト
ル演算部44に於いて、パラメータ演算部22より求め
たものを利用して、先の式(2)及び(3)によって演
算するか、或いはIQ原点オフセット検出部41より求
めた、IQ原点オフセットの振幅a0 (k) と位相θ
0 (k) とから演算して求める。この求めたIQ原点オフ
セットベクトルの同相成分I0 と直交成分Q0 を従来と
同様に加算器32、33に供給し、又、得られたパラメ
ータを局部搬送波発生器28に供給して、局部搬送波の
正弦波及び余弦波を発生する。このようにこの発明にお
いては、IQ原点オフセット検出部41で先ずIQ原点
オフセットを検出し、これによって検出した瞬時振幅及
び瞬時位相を補正して、パラメータを求めるため、繰り
返し演算を必要としない。
【0014】つまり図5Bに対応したパラメータ推定ア
ルゴリズムを示すと、図2Aに示すように、先ずIQ原
点オフセットを求める演算が行われ(S1)、この求め
たIQ原点オフセットを用いて、検出ベクトルZ(k) に
対する修正が行われ(S2)、この修正された検出ベク
トルと求められた基準ベクトルSr (k) を用いて、最小
自乗法によるパラメータの推定演算が行われる(S
3)。この演算結果を用いてコヒーレント復調がなされ
る(S4)。従来においては、最低2回の繰り返し演算
が必要であったが、この発明においては1回の演算で済
む。
【0015】次にこの発明によるIQ原点オフセットの
検出を説明しよう。先ず図3を参照して請求項4の発明
の実施例を説明する。図3に於いて図1と対応する部分
には同一符号を付けてある。この実施例においては振幅
位相検出部21で検出された瞬時振幅a(k) 及び瞬時位
相θ(k) は信号バッファ45に蓄積される。一方、理想
基準信号発生部26からの理想瞬時振幅ar (k) 及び瞬
時位相θr (k) が理想信号バッファ46に一時蓄積され
る。これらバッファ45、46よりの信号は同期して、
つまりkの番号が一致するものを読み出し、累積加算部
47、48でそれぞれ累積加算が行われる。つまりこれ
はベクトル加算(複素加算)であって、それぞれの同相
成分の累積加算と直交成分の累積加算とがなされる。累
積加算部47においては加算器49でバッファ40から
の信号とレジスタ51からの信号とが加算され、その加
算結果がレジスタ51に記憶される。同様に累積加算部
48において加算器52でバッファ46からの信号とレ
ジスタ53からの信号とがベクトル加算され、つまり複
素加算され、その加算値がレジスタ53に蓄えられる。
又この累積加算の回数を計算するため、加算回数計算部
54が設けられる。つまり累積加算部47、48の累積
加算と同期して、加算器55で1とレジスタ56の値と
が加算されてレジスタ56に記憶され、つまりレジスタ
56の内容は累積加算部47、48が1回加算動作を行
う毎に+1され、その加算回数が記憶される。
【0016】送信信号(入力信号)の変調信号の各シン
ボルがとり得る点、いわゆる信号点の同相成分と直交成
分を全て加算すると0となる。従って加算器52の加算
値が0となった状態を0検出部57で検出し、この時の
累積加算部47の累積加算値、つまりレジスタ51の内
容が割り算部58に取り込まれ、且つ加算回数計算部5
4のレジススタ56内の値も割り算部58に取り込ま
れ、その割り算部58に於いて、加算回数で累積加算部
47の累積加算値が割り算され、その割り算結果が検出
信号のIQ原点オフセットとされる。つまりIQ原点オ
フセットの振幅a 0 (k) と位相θ0 (k) が得られ、これ
が修正用加算器42、43にそれぞれ供給される。
【0017】このようにして推定理想ベクトルを累積加
算部48で加算し、各信号点について同数ずつ加算した
状態が現れると、これが0検出部57で検出され、この
時は理想ベクトルの重心が0の状態であり、この時の累
積加算部47の累積加算値、つまり検出ベクトルの重心
が原点に対するオフセットであって、この値は累積加算
数だけ大きな値となっているから、この値を累積加算数
で割り算した値がIQ原点オフセットとなる。
【0018】上述においては、全検出信号及び理想信号
について、それぞれ累積加算を行ったが、とり得る信号
点の全てではなく、その内の複数個、例えば2つ或いは
4つ等で、その信号点に対応するベクトルを加算すると
0となるその複数の信号点についてのみ累積加算部4
7、48でそれぞれ累積加算してもよい。即ちこの場合
においては、シンボル発生部24において検出した理想
シンボルが、その着目する信号点であるかどうかを見極
めて、その着目する信号点の場合のみ累積加算部47、
48における累積加算を行ってもよい。ただ、全ての信
号を累積加算した方がそれだけ検出精度は高いものとな
る。
【0019】累積加算部48を省略して、例えば着目し
た各信号点について加算回数が同数となったことを検出
し、その時の累積加算部47の累積加算値を累積加算数
で割り算してもよい。累積加算部48の加算値はそれま
での理想同相成分及び直交成分のベクトル重心を表して
おり、従ってその累積加算部48と47の各累積加算値
の差を求めると、そしてその累積加算回数でその差を割
り算すれば両ベクトル重心の差、つまりIQ原点オフセ
ットが求まる。つまり図3に点線で示すように、累積加
算部47の加算値と累積加算部48の加算値を差演算部
59で差を取って、その引き算結果を割り算部58に供
給すればよい。これが請求項2の発明の実施例である。
【0020】次に請求項5の発明の実施例を説明しよ
う。図2Bに示すように、瞬時振幅及び瞬時位相で決ま
る検出ベクトルZ(k) とその直前の瞬時振幅及び瞬時位
相で決まる検出ベクトルZ(k-1) との差のベクトルAH
で決まる三角形は、もしIQ原点オフセットがずれてい
ない理想的な場合においては正しい原点Oであり、ずれ
ているときは正しくない原点O’となる。変調信号がπ
/4DQPSKの場合においては、正しい理想的な場
合、つまり原点オフセットが0の場合においては、ベク
トルZ(k) とベクトルZ(k-1) との成す角度θは、ベク
トルAH がシンボル“0、0”の場合45°、シンボル
“0、1”の場合135°、シンボル“1、1”の場合
−135°、シンボル“1、0”の場合−45°とな
る。このような関係があるから検出ベクトルZ(k) とZ
(k-1) とから原点オフセットのB0 を求めることができ
る。即ちIQ原点OはベクトルAH の中点を通る線上に
あり、その中点から原点までのベクトルをAV 、また原
点O’からベクトルAH の中点までとのベクトルをAG
とすると、IQ原点オフセットベクトルB0 はAG +A
Vとなる。AG =(1/2)[Z(k) +Z(k-1)]、またAH
[ Z(k) −Z(k-1)]なる関係があるから、IQ原点オフ
セットベクトルB0 は次式で求まる。 B0 =(1/2)[Z(k) +Z(k-1)]+αR[ Z(k) −Z(k-1)] ここでαは(1/2) tan φ、φ=(1/2)( 180−θ) であ
り、Rはベクトルを90°回転させる行列である。従っ
て今、ベクトルZ(k-1) の直交座標を(x1 ,y 1 )と
し、ベクトルZ(k) の直交座標を(x2 ,y2 )とする
と原点オフセットBの同相成分I0 及び直交成分Q0
それぞれ次式で表せる。 I0 =(1/2)(x1 +x2 ) −α( y2 −y1 ) Q0 =(1/2)(y1 +y2 ) +α( x2 −x1 ) 検出したベクトルZ(k) の同相成分I(k) は上記x2
あり、直交成分Q(k)はy2 であり、その直前、つまり
1シンボルクロック前の同相成分及び直交成分はx1
1 である。よって図1において点線で示すように、補
間フィルタ14、16から得られた各同相成分及び直交
成分をIQ原点オフセット検出部41に入力し、シンボ
ル発生部24からの推定理想シンボルをIQ原点オフセ
ット検出部41に入力し、この理想シンボルに対応した
θが決定され、そのθに対する上記αを予め計算してお
き、これを求めて、それを参照して、上記I0 、Q0
式を演算すればIQ原点オフセットが得られる。更にこ
のIQ原点オフセットにより、その振幅成分ar (k) と
位相θr (k) を求めて、上述した図1の加算器42、4
3に供給すればよい。
【0021】上述において、得られたIQ原点オフセッ
トを複数回求めて、平均を求めるようにしてもよい。又
上述において求めるパラメータσ0 (シンボル当たりの
位相変化量)は通常殆ど変化しないことが多い。従って
これは特に求めることはなく、上述の計算はσ0 =0と
して行ってもよい。この発明はDQPSK変調のみなら
ず、BPSK,QPSK変調などにも適用できる。
【0022】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、先
ず原点オフセットを求め、この原点オフセット分だけ瞬
時振幅、瞬時位相から引き算して各種パラメータの演算
を行っているため、従来のように繰り返し演算を行う必
要がなく、それだけ高速度にパラメータを推定すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の実施例を示すブロック図。
【図2】Aは図1の処理アルゴリズムを示すブロック
図、Bは検出ベクトルとその1シンボルクロック前の検
出ベクトルとそれぞれの理想ベクトルとの関係を示す図
である。
【図3】請求項4の発明の実施例を示すブロック図。
【図4】従来の変調信号評価装置を示すブロック図。
【図5】Aは検出ベクトルと、理想参照ベクトルと、誤
差ベクトルの関係を示す図、Bは従来の装置の処理アル
ゴリズムを示す図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力PSK信号をAD変換し、 そのAD変換されたデジタル信号を同相成分として、そ
    の直交成分を求め、 これら同相成分及び直交成分からその同相成分の瞬時振
    幅と瞬時位相とを検出し、 少なくとも上記瞬時位相を用いて理想的変調シンボルを
    推定し、 その推定理想シンボルと、上記求めた瞬時振幅及び瞬時
    位相とから、上記入力PSK信号の振幅、周波数、位
    相、IQ原点オフセットを求めるPSK変調信号評価装
    置において、 上記瞬時振幅及び瞬時位相と推定理想シンボルとからI
    Q原点オフセットを求める手段と、 その求めたIQ原点オフセットを上記瞬時振幅及び瞬時
    位相から差し引いて修正し、その修正された瞬時振幅及
    び瞬時位相と上記推定理想シンボルとの組から上記入力
    信号の振幅、周波数、位相を求める手段と、 を設けたことを特徴とするPSK変調信号評価装置。
  2. 【請求項2】 入力PSK信号をAD変換し、そのAD
    変換されたデジタル信号を同相成分とし、その直交成分
    を検出し、 これら検出同相成分及び直交成分から同相成分の瞬時振
    幅及び瞬時位相を求め、これら瞬時振幅及び瞬時位相と
    その1シンボル前の瞬時振幅及び瞬時位相とから理想的
    シンボルを推定し、 これらから上記入力PSK信号のIQ原点オフセットを
    求めるPSK変調信号のIQ原点オフセット検出装置に
    おいて、 上記推定理想シンボルと対応する理想同相成分及び直交
    成分を求める手段と、 これら理想同相成分及び直交成分をそれぞれ累積加算す
    る手段と、 上記検出同相成分及び直交成分をそれぞれ累積加算する
    手段と、 両累積加算手段の対応累積加算値の差をそれぞれ求める
    手段と、 その求めた差を上記累積加算の加算回数で割り算して上
    記IQ原点オフセットとする割り算手段と、 を具備することを特徴とするPSK変調信号のIQ原点
    オフセット検出装置。
  3. 【請求項3】 入力PSK信号をAD変換し、そのAD
    変換されたデジタル信号を同相成分とし、その直交成分
    を検出し、 これら検出同相成分及び直交成分からその同相成分の瞬
    時振幅及び瞬時位相を求め、これら瞬時振幅及び瞬時位
    相と1シンボル前の瞬時振幅及び瞬時位相とから理想的
    シンボルを推定し、 これらから上記入力PSK信号のIQ原点オフセットを
    求める装置において、 理想同相成分及び直交成分を、加算すると0となる複数
    の信号点のそれぞれについて上記検出同相成分及び直交
    成分をそれぞれ累積加算する手段と、 上記理想同相成分及び直交成分を累積加算すると0とな
    る加算回数における上記累積加算値を上記加算回数で割
    り算して上記IQ原点オフセットを求める手段と、 を設けたことを特徴とするPSK変調信号のIQ原点オ
    フセット検出装置。
  4. 【請求項4】 上記推定理想シンボルと対応する理想同
    相成分及び直交成分を求める手段と、これら理想同相成
    分及び直交成分を上記加算すると0となる複数の信号点
    についてそれぞれ累積加算する手段と、その累積加算値
    が0となったとき上記検出同相成分及び直交成分の累積
    加算を停止する手段とを設けたことを特徴とする請求項
    3記載のPSK変調信号のIQ原点オフセット検出装
    置。
  5. 【請求項5】 入力PSK信号をAD変換し、そのAD
    変換されたデジタル信号を同相成分とし、その直交成分
    を検出し、 これら検出同相成分及び直交成分からその同相成分の瞬
    時振幅及び瞬時位相を求め、これら検出瞬時振幅及び瞬
    時位相と1シンボル前の瞬時振幅及び瞬時位相とから理
    想的シンボルを推定し、 これらから上記入力PSK信号のIQ原点オフセットを
    求める装置において、 上記瞬時振幅及び瞬時位相と、上記1シンボル前の瞬時
    振幅及び瞬時位相と、上記推定理想シンボルとから理想
    的なIQ原点を求める手段と、 その求めた理想的IQ原点と上記瞬時振幅及び瞬時位相
    のIQ原点との差を求めて上記IQ原点オフセットとす
    る手段と、 を具備することを特徴とするPSK変調信号のIQ原点
    オフセット検出装置。
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