JPH06224007A - 避雷器 - Google Patents

避雷器

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JPH06224007A
JPH06224007A JP1117593A JP1117593A JPH06224007A JP H06224007 A JPH06224007 A JP H06224007A JP 1117593 A JP1117593 A JP 1117593A JP 1117593 A JP1117593 A JP 1117593A JP H06224007 A JPH06224007 A JP H06224007A
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JP
Japan
Prior art keywords
lightning protection
lightning
lightning arrester
protection element
electrode
Prior art date
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Pending
Application number
JP1117593A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Takagi
俊幸 高木
Shinji Yoshida
慎司 吉田
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】避雷素子の特性バラツキを考慮することによ
り、避雷素子と導電部材との界面付近の電界を緩和し、
放電特性を確実に向上できることを目的とする。 【構成】碍子本体2の磁器筒部2aに収容された複数の
避雷素子6の全長をLとし、避雷素子6と中間電極8と
の界面の高さ位置から外部封止電極9の先端縁9bまで
の距離をΔlとする。このとき、0≦(Δl/L)×1
00≦10(%)となるように全長L及び距離Δlを設
定する。各避雷素子6の特性のばらつきを以下の関数f
(Δl/L)とすると、この関数を満たす避雷素子を用
いる。 【数1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は避雷器に係り、詳しく
は、例えば雷撃によって送電線に雷サージ電流が流れた
とき、それを速やかに大地に放電し、送電線の雷サージ
電位上昇を抑制することにより、雷サージに起因する閃
絡あるいは地絡事故による停電を未然に防止して送電を
可能にする避雷器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の避雷器の一例を図3に示す。磁器
碍管21内には酸化亜鉛を主体とする避雷素子22が内
蔵されている。避雷素子22の上下両端部に電極板23
を接触させ、さらに、磁器碍管21の端部は内部封止電
極24及び外部封止電極25により封止されている。両
内部及び外部封止電極24,25間にはバネ26が介装
され、前記外部封止電極25の外側円筒部25aが磁器
碍管21の外周面にカシメ付けされている。
【0003】ところが、この従来構成においては、外部
封止電極25の外側円筒部25aの先端縁25bが避雷
素子22と電極板23との接触界面の高さ位置から所定
距離Hだけ離隔する位置に配置されている。
【0004】このため、図3に鎖線で示すように、避雷
素子22外部の電気力線Eが斜め上方に走り、この結
果、避雷素子22と電極板23との外周界面付近Pにお
ける電界密度が高まり、電界が集中するという問題があ
った。このように電界が集中すると、該集中部から局部
放電が生じ易く、避雷素子22の制限電圧が低下し、こ
の避雷器を実線路に使用した場合、放電特性が低下する
という問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記問題点を解決する
ため、本願出願人は、磁器筒体に収容した複数の避雷素
子の全長をLとし、避雷素子と導電部材との界面の高さ
位置から外部封止電極の外側円筒部の先端縁までの距離
をΔlとしたとき、0≦Δl/L≦10(%)となるよ
うに設定した避雷器を、実願平1−25122号(実開
平2−116702号)にて提案している。
【0006】この避雷器では、複数の避雷素子の特性が
一定である場合に、雷サージ電流放電時の最大電位傾度
ΔE(kV/mm)は図1に実線で示す特性カーブとな
る。従って、0≦Δl/L≦10(%)を満たすように
全長L及び距離Δlを決定すると、最大電位傾度ΔEは
100(%)以下となる。このため、避雷素子の外側に
現れる電気力線が極端に上方へ引き寄せられることはな
い。よって、避雷素子の端部外周に発生する電界を緩和
して避雷素子の制限電圧を高くでき、放電特性を安定化
させることができる。
【0007】また、外部封止電極の外側円筒部の先端縁
に発生する電界の集中も抑制できるので、この面からも
放電特性を安定化させることができる。ところが、酸化
亜鉛素子には製造上のバラツキがあるため、実際に酸化
亜鉛素子の特性を一定にするのはむずかしい。このた
め、最大電位傾度ΔEは図1に実線で示す特性カーブか
ら破線で示すように上下する。従って、0≦Δl/L≦
10(%)を満たすように全長L及び距離Δlを決定し
ても、最大電位傾度ΔEが100(%)を越えてしま
い、避雷素子の制限電圧が低下し、放電特性が低下する
という問題があった。
【0008】本発明は上記事情を鑑みてなされたもので
あって、避雷素子の特性バラツキを考慮することによ
り、避雷素子と導電部材との界面付近の電界を緩和し
て、放電特性を確実に向上することができる避雷器を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、磁器筒体の内部に電圧−電流特性が非
直線性の避雷素子を複数積層して収容するとともに、前
記磁器筒体の端部に外部封止電極を嵌合して該封止電極
の外側筒部を前記磁器筒体の外周面に形成した凹状溝に
カシメ付け固定し、さらに、外部封止電極と同電極に最
も近接した避雷素子との間に導電部材を介在した避雷器
において、前記複数の避雷素子の全長を(L)とし、避
雷素子と導電部材との界面の高さ位置から外部封止電極
の外側筒部の先端縁までの距離を(Δl)とすると、
【0010】
【数3】
【0011】となるように全長(L)及び距離(Δl)
を設定するとともに、各避雷素子の特性のばらつきが、
【0012】
【数4】
【0013】を満たす避雷素子を用いる構成としてい
る。
【0014】
【作用】本発明は前述した0≦Δl/L≦10(%)の
範囲において、
【0015】
【数5】
【0016】を満たす避雷素子を用いるようにしている
ので、雷サージ電流放電時の最大電位傾度ΔE(kV/
mm)が100(%)以下となる。このため、避雷素子の
外側に現れる電気力線が極端に上方へ引き寄せられるこ
とはない。よって、避雷素子の端部外周に発生する電界
を緩和して避雷素子の制限電圧を高くでき、放電特性が
確実に安定化する。また、外部封止電極の外側筒部の先
端縁に発生する電界の集中も抑制されるので、この面か
らの放電特性も安定化する。
【0017】
【実施例】以下、本発明を懸垂型の避雷碍子に具体化し
た一実施例を図1,図2に従って説明する。
【0018】図2に示すように、避雷碍子1の碍子本体
2は、笠部2aと、同笠部2aの内側面に円環状にかつ
同心状に形成された複数のひだ部2bと、笠部2aの中
央上部に形成された有蓋円筒状の頭部2cとにより一体
形成されている。
【0019】頭部2cの外周にはセメント3によりキャ
ップ金具4が被冠固定されている。キャップ金具4には
嵌合凹部4aが形成され、直上の避雷碍子1のピン金具
5を係合し得るようにしている。ピン金具5の上部は前
記頭部2cの内部にセメント3により固定され、下端は
直下の避雷碍子1におけるキャップ金具4の嵌合凹部4
aに係合される。このようにして、複数の避雷碍子1が
直列に連結される。
【0020】前記笠部2aには磁器筒体としての円筒状
をなす複数の磁器筒部2d(本実施例では一個のみ図示
する)が等間隔に、かつピン金具5と平行に該笠部2a
を貫通するように一体形成されている。
【0021】各磁器筒部2dの内部には酸化亜鉛(Zn
O)を主材とした続流遮断特性に優れた電圧−電流特性
が非直線性の円柱状をなす複数の避雷素子6が積層され
て収容されている。
【0022】前記磁器筒部2dの上下両端斜面にはアル
ミニウム、アルミニウム合金(ジュラルミン)、コバー
ル、あるいは銅合金(リン青銅)などの導電材よりなる
平板状の内部封止電極7が無機ガラスを介して接着固定
されている。上側の内部封止電極7と同電極7に近接し
た避雷素子6との間には導電部材としての中間電極8が
弾性的に介装されている。
【0023】前記磁器筒部2dの上下両端部にはアルミ
ニウムあるいは銅などの導電材よりなる外部封止電極9
がそれぞれ嵌合され、各封止電極9の外側円筒部9aが
磁器筒部2dの外周に形成した凹状溝2eにカシメ付け
固定されている。上側の内部封止電極7と外部封止電極
9との間、及び下側の内部封止電極7と外部封止電極9
との間には、コイル状をなすバネ10がそれぞれ介装さ
れている。前記磁器筒部2dと各外部封止電極9のカシ
メ部との間にはゴムなどのパッキン11が介在されてい
る。
【0024】前記キャップ金具4にはアークガイド12
がビスにより固定されている。万一避雷素子6が予期し
ない雷サージ電流の侵入により導通破壊された場合、こ
のアークガイド12はアークを避雷碍子連の外側のアー
クホーン(図示略)に移行し、避雷碍子の導通破壊時の
焼損を抑制するようになっている。
【0025】前記上側の外部封止電極9とキャップ金具
4とはリード線14により電気的に接続され、下側の外
部封止電極9と前記ピン金具5とはリード線13により
電気的に接続されている。
【0026】そして、前記複数の避雷素子6の全長(積
層長)をLとし、避雷素子6と中間電極8との界面の高
さ位置から外部封止電極9の外側円筒部9aの先端縁9
bまでの距離をΔlとする。このとき、次の式(1)が
成立するように、全長L及び距離Δlを設定している。
【0027】
【数6】
【0028】また、各避雷素子6の特性のばらつきを関
数f(Δl/L)とすると、次の式(2)を満たす避雷
素子を用いている。
【0029】
【数7】
【0030】を満たす避雷素子を用いる構成としてい
る。そして、式(1)が成立するように全長L及び距離
Δlを設定するとともに、式(2)を満たす避雷素子を
用いることにより、避雷素子6と中間電極8との界面の
外周縁付近に発生する電界の集中を緩和するようにして
いる。
【0031】ここで、上式(1),(2)を設定した理
由について説明する。図1は避雷素子6の全長Lに対す
る距離Δlの比すなわち(Δl/L)×100%と、避
雷素子6の端部と内部封止電極7及び中間電極8の近辺
における雷サージ電流放電時の最大電位傾度ΔE(kV
/mm)との特性カーブを示している。Δl/L=0の時
の値を100%とした相対比を表している。各避雷素子
6の特性にバラツキがない場合、特性カーブは実線で示
すようになり、Δl/L=5の時、最大電位傾度ΔEは
最小値80%となり、Δl/L=10の時、最大電位傾
度ΔEは100%となる。すなわち、各避雷素子6の特
性にバラツキがない場合、Δl/Lが上記式(1)の範
囲内にあるとき、最大電位傾度ΔEが100%以下とな
る。
【0032】従って、この実線で示す特性カーブは次の
式(3)で近似することができる。
【0033】
【数8】
【0034】ところが、各避雷素子6には製造上のバラ
ツキがあり、各避雷素子6の特性を一定にするのはむず
かしい。このため、最大電位傾度ΔEの特性カーブは破
線で示すように上下する。
【0035】このときの避雷素子の特性バラツキを関数
f(Δl/L)で示すと、特性バラツキf(Δl/L)
と上記式(3)との和が100%以下となればよい。従
って、0≦Δl/L≦10(%)の範囲内において、上
記式(2)を満たす避雷素子を用いればよい。例えば、
Δl=5.5mm,L=60mmの場合、(Δl/L)×1
00≒9.2%となり、f(Δl/L)≒7%となり、
特性バラツキが7%以下の避雷素子を用いればよいこと
が分かる。
【0036】次に、前記のように構成した避雷碍子の作
用を説明する。前記避雷碍子1は鉄塔の支持アームに多
数直列に連結して吊下され、最下端の避雷碍子1に送電
線を吊下して使用される。
【0037】今、送電線に雷サージの過電圧が印加され
ると、このときの電流は最下端の避雷碍子1のピン金具
5へ流れ、リード線13→下側の外部封止電極9→下側
のバネ10→下側の内部封止電極7→避雷素子6→中間
電極8→上側の内部封止電極7→上側のバネ10→上側
の外部封止電極9に流れる。そして、リード線14を経
てキャップ金具4に至り、さらに、直上の避雷碍子1の
ピン金具5へ流れ、以下同様して複数連の避雷碍子1に
順次流れて、鉄塔から大地へ放電される。
【0038】このとき、碍子本体2に内蔵された避雷素
子6はその特性により速やかに抵抗値を減じて雷サージ
による大電流を放電させる。また、前記雷サージに継続
する運転電圧に対しては避雷素子6は直ちに抵抗値を復
元して絶縁を回復するので、続流カットは瞬時に遮断さ
れ、電線路は正常に復帰する。
【0039】さて、本実施例においては、避雷素子6の
全長Lと、避雷素子6及び中間電極8の界面の高さ位置
から外側円筒部9aの先端縁9bまでの距離Δlとの間
に、
【0040】
【数9】
【0041】が成立するように、全長Lと距離Δlとを
設定した。また、各避雷素子6の特性のばらつきf(Δ
l/L)を、
【0042】
【数10】
【0043】を満たす避雷素子を用いるようにした。従
って、雷サージ電流放電時の最大電位傾度ΔE(kV/
mm)が100(%)以下となる。このため、避雷素子6
の外側に現れる電気力線が極端に上方へ引き寄せられる
ことはない。よって、避雷素子6の端部外周に発生する
電界を緩和して避雷素子6の制限電圧を高くでき、放電
特性を確実に安定化することができる。また、外部封止
電極9の外側円筒部9aの先端縁9bに発生する電界の
集中も抑制できるので、この面からも放電特性を安定化
することができる。
【0044】なお、本発明は上記実施例の構成に限定さ
れるものではなく、中間電極8を避雷素子6の間に構成
する等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の構成を
任意に変更して具体化することも可能である。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、避雷素子の特性バラツ
キを考慮することにより、避雷素子と導電部材との界面
付近の電界を緩和して、放電特性を確実に向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作用を説明するためのグラフである。
【図2】一実施例の懸垂型避雷碍子の要部断面図であ
る。
【図3】従来例を示す部分縦断面図である。
【符号の説明】
2d 磁器筒体としての磁器筒部、2e 凹状溝、6
避雷素子、8 導電部材、9 外部封止電極、9a 外
側円筒部、L 全長、Δl 距離。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁器筒体(2d)の内部に電圧−電流特
    性が非直線性の避雷素子(6)を複数積層して収容する
    とともに、前記磁器筒体(2d)の端部に外部封止電極
    (9)を嵌合して該封止電極(9)の外側筒部(9a)
    を前記磁器筒体(2d)の外周面に形成した凹状溝(2
    e)にカシメ付け固定し、さらに、外部封止電極(9)
    と同電極(9)に近接した避雷素子(6)との間に導電
    部材(8)を介在した避雷器において、 前記複数の避雷素子(6)の全長を(L)とし、避雷素
    子(6)と導電部材(8)との界面の高さ位置から外部
    封止電極(9)の外側筒部(9a)の先端縁(9b)ま
    での距離を(Δl)とすると、 【数1】 となるように全長(L)及び距離(Δl)を設定すると
    ともに、各避雷素子(6)の特性のばらつきが、 【数2】 を満たす避雷素子を用いたことを特徴とする避雷器。
JP1117593A 1993-01-26 1993-01-26 避雷器 Pending JPH06224007A (ja)

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