JPH0625923Y2 - 避雷碍子の内部封止電極取付構造 - Google Patents

避雷碍子の内部封止電極取付構造

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JPH0625923Y2
JPH0625923Y2 JP5594689U JP5594689U JPH0625923Y2 JP H0625923 Y2 JPH0625923 Y2 JP H0625923Y2 JP 5594689 U JP5594689 U JP 5594689U JP 5594689 U JP5594689 U JP 5594689U JP H0625923 Y2 JPH0625923 Y2 JP H0625923Y2
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隆 大橋
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、例えば雷撃によって送電線に雷サージ電流
が流れたとき、それを速やかに大地に放電し、送電線の
雷サージ電位上昇を抑制することにより、雷サージに起
因する閃絡あるいは地絡事故による停電を未然に防止し
て送電を可能にする避雷碍子における内部封止電極の取
付構造に関するものである。
[従来の技術] 従来の避雷碍子として、図示しないが磁器筒体内に酸化
亜鉛を主材とする避雷素子を内蔵し、前記磁器筒体の上
下両端部に前記避雷素子を密封封止する内部封止電極を
接着し、さらに、磁器筒体を外部封止電極により封止し
ている。
[考案が解決しようとする課題] ところが、この従来構成においては、内部封止電極の外
側接着部が避雷素子の端面と接触する平面部に対し直角
状態で磁器筒体の内周面に接着されていたので、この垂
直部が電気力線を上方へ引き上げるため、避雷素子の端
部外周付近の電界密度が高くなり、この部分から局部放
電が生じ易くなって、避雷碍子としての放電特性を低下
させるという問題があった。
一方、前記内部封止電極を平面部のみとする構造も提案
されているが、この場合には電界緩和上問題がない反
面、避雷素子に雷サージ電流が流れ、磁器筒体内部が発
熱されて、その内部圧力が上昇したとき、磁器筒体の端
面と、内部封止電極との接着部に該封止電極に作用する
圧力が全て応力として作用し、接着部を剥離する方向に
応力が作用する。つまり耐剥離特性が低下するという問
題があった。
この考案は、このような従来の技術に存在する問題点に
着目してなされたものであって、避雷素子の端部外周付
近における電界を緩和して、放電特性を向上することが
できるとともに、内部封止電極の耐剥離特性を向上する
ことができる避雷碍子における内部封止電極の取付構造
を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、この考案は、磁器筒体の
内部に電圧−電流特性が非直線性の避雷素子を収容する
とともに、前記磁器筒体の端部に内部封止電極を接着す
るとともに、外部封止電極を嵌合した避雷碍子におい
て、 前記磁器筒体の内部に絶縁性の気体を封入し、前記内部
封止電極を避雷素子の端面と接触する平面部よりも外側
に位置する部分を避雷素子から離隔する方向へ傾斜する
傾斜部とし、該傾斜部の前記平面部に対する傾斜角を1
10〜160度に設定するという手段をとっている。
[作用] この考案は内部封止電極に傾斜部があるため、避雷素子
の端部外周付近からの電気力線は110〜170度の範
囲で外側方へ進むため、垂直部を有する内部封止電極を
使用した場合と比較して避雷素子の端部外周付近の電界
が緩和され、放電特性が向上する。
又、避雷素子に雷サージ電流が流れ、磁器筒体内部が加
熱されて、その圧力が上昇した場合、磁器筒体の端面か
ら内部封止電極の傾斜部を剥離しようとする力が、接着
部に分力として作用するため内部封止電極の耐剥離特性
が向上し、シール機能が安定化する。
[実施例] 以下、この考案を懸垂型の避雷碍子に具体化した一実施
例を、第1図〜第4図に基づいて説明する。
第4図に示すように、避雷碍子1を構成する碍子本体2
は、笠部2aと、該笠部2aの内側面に円環状に、かつ
同心状に形成された複数のひだ部2bと、さらに、前記
笠部2aの中央上部に一体形成された有蓋円筒状の頭部
2cとにより一体形成されている。又、該頭部2cの外
周にはセメント3によりキャップ金具4が被嵌固定さ
れ、該金具4には嵌合凹部4aが形成され、直上の避雷
碍子1のピン金具5を係合し得るようにしている。
前記ピン金具5の上部は前記頭部2cの内部にセメント
3により固定され、下端は直下の避雷碍子1の前記キャ
ップ金具4の嵌合凹部4aに係合される。このようにし
て複数の避雷碍子1が直列に連結される。
前記笠部2aには円筒状をなす複数の磁器筒体2d(こ
の実施例では一個のみ図示する)が等間隔に、かつピン
金具5と平行状に該笠部2aを貫通するように一体形成
されている。前記各磁器筒体2dの内部には酸化亜鉛
(ZnO)を主材とした続流遮断特性に優れた電圧−電
流特性が非直線性の円柱状をなす複数の避雷素子6が直
列に収容されている。
前記磁器筒体2dの上下両端斜面にはアルミニウム、ア
ルミニウム合金(ジュラルミン)、あるいは銅合金(リ
ン青銅),鉄,ニッケル,コバルトあるいはクロムを含
む合金などの導電材よりなる平板状の内部封止電極7が
接着剤8を介して接着固定され、避雷素子6の上面と、
前記内部封止電極7の下面との間には、中間電極9が弾
性的に介装されている。
前記内部封止電極7の前記中間電極9と接触する平面部
7aよりも外側に位置する部分を避雷素子6から離隔す
る方向へ傾斜する傾斜部7bとし、該傾斜部7bの前記
平面部7aに対する傾斜角α(第2図)を110〜16
0度に設定している。
そして、前記傾斜部7bにより避雷素子6の端部付近か
ら上方へ延びる電気力線Lを第3図に示すように斜め上
方へ変位して避雷素子6の端部付近での電界の集中を緩
和するようにしている。
前記磁器筒体2dの上端部には、アルミニウムあるいは
銅などの導電材よりなる外部封止電極10がゴムなどの
パッキン11を介して嵌合され、該封止電極10の外側
円筒部10aが磁器筒体2dの外周に形成した凹状溝2
eにカシメ付け固定されている。前記内部封止電極7の
上面と、前記外部封止電極10の内側下面との間には、
コイル状をなすバネ12が介装されている。
前記外部封止電極10の上面には、該電極10を前記キ
ャップ金具4に電気的に接続するリード線13が取り付
けられている。
前記磁器筒体2dの下端部にも前述した内部封止電極
7、外部封止電極10、バネ12などが装着されてい
る。前記下側の外部封止電極10と前記ピン金具5と
は、リード線14により電気的に接続されている。
前記中間電極9は弾性を有するアルミニウムあるいは銅
などの導電材よりなる円板材の上部キャップ電極16の
外周に形成した係止鍔部16aに対し、下部キャップ電
極17の外周部に形成した円筒部17aをカシメ付けす
るとともに、前記両キャップ電極16,17の内部には
皿状のバネ受18により皿バネ19を介装して構成して
いる。
次に、前記のように構成した避雷碍子についてその作用
を説明する。
送電線に雷サージの過電圧が印加されると、このときの
電流は最下端の避雷碍子1のピン金具5へ流れ、リード
線14→下側の外部封止電極10→下側の内部封止電極
7→避雷素子6→中間電極9→上側の内部封止電極7→
バネ12→外部封止電極10→リード線13を経て、キ
ャップ金具4へ至り、さらに、直上の避雷碍子1のピン
金具5へ流れ、以下同様にして複数連の避雷碍子1に順
次流れて、鉄塔から大地へ放電される。
このとき、碍子本体2に内蔵されて避雷碍子6はその特
性により速やかに抵抗値を減じて雷サージによる大電流
を放電される。又、前記雷サージに継続する運転電圧に
対しては避雷素子6は直ちに抵抗値を復元して絶縁を回
復するので、続流放電は形成されず、電線路は正常に復
帰する。
さて、この実施例においては、前記のように内部封止電
極7に傾斜部7bがあるため、避雷素子6の端部外周付
近からの電気力線Lは110〜160度の範囲で外側方
へ進むため、避雷素子6の端部外周付近の電界が緩和さ
れ、放電特性が向上する。
又、傾斜部7bがあるため、避雷素子6に雷サージ電流
が流れ、磁器筒体2d内部が加熱されて、その内部圧力
が上昇した場合、この垂直方向の押圧力Fは第2図に示
すように接着部に対し磁器筒体2dの端面と直交する方
向の分力F1と平行方向の分力F2として作用するた
め、傾斜部7bを端面から剥離しようとする力は前記分
力F1となり、接着部の耐剥離性が向上する。この結
果、シール機能が安定化する。
又、前記中間電極9の外側に作用する電気力線Lの密度
が粗くなり、電界の集中が緩和される。
前記実施例では傾斜部7bの傾斜角αが145度とした
が、これ以外に第5図に示すように、110度、第6図
に示すように160度で実施してもよい。
第1図は前記傾斜角α、電界密度及び耐剥離特性との関
係を示すものである。このグラフから明らかなように、
前記傾斜角αが110〜160度の範囲であれば、磁器
筒体2d内に気体を封入した場合、対応が可能である。
すなわち、傾斜角αが180度のときの電界を1.0と
すると、160度では1.06であるから、この場合に
は空気を単に封入するのみで対応が可能となる。又、傾
斜角が110度では、電界が2.9となるが、この場合
には空気と比較して絶縁耐力が第3倍ある例えばSF
ガスを封入することにより、対応が可能となる。従っ
て、この考案では傾斜角αを110度以上に設定してい
る。反対に、傾斜角αを160度以下に設定したのは、
第1図において耐剥離特性を示すグラフから明らかなよ
うに160度以上にしても耐剥離特性が殆ど変化しない
からである。
ところで、前記磁器筒体2d内部に絶縁物を充填する場
合には、絶縁物の絶縁性が気体のそれと比較して高いの
で、電界を抑制しなくても対応が可能であるが、放圧時
に内部圧力の開放が迅速に行われないため、この考案の
ように気体封入方式が現実的になりつつあり、この方式
において本考案は電界強度と耐剥離特性の両面から前記
傾斜角を適正範囲に設定したのである。
なお、この考案は次のように具体化してもよい。
前記空気、SFガス以外に窒素ガス、あるいは炭酸ガ
スを使用すること。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案は、避雷碍子の端部外周
付近に発生する電界を緩和して、放電特性を向上するこ
とができるとともに、内部封止電極と磁器筒体端部との
接着部の耐剥離特性を向上し、シール性を高めることが
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は内部封止電極の傾斜部の傾斜角、電界及び耐剥
離特性の関係を示すグラフ、第2図はこの考案を具体化
した懸垂型避雷碍子の要部の断面図、第3図は磁器筒体
内部の構造を示す中央部縦断面図、第4図は避雷碍子全
体を示す半縦断面図、第5図及び第6図は本考案の別例
を示す部分断面図である。 1……避雷碍子、2……碍子本体、2d……磁器筒体と
しての磁器筒部、6……避雷素子、7……内部封止電
極、7a……平面部、7b……傾斜部、9……中間電
極、10……外部封止電極、α……傾斜角、F1……分
力。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁器筒体の内部に電圧−電流特性が非直線
    性の避雷素子を収容するとともに、前記磁器筒体の端部
    に内部封止電極を接着し、さらに、前記磁器筒体の端部
    に外部封止電極を嵌合した避雷碍子において、 前記磁器筒体の内部に絶縁性の気体を封入し、前記内部
    封止電極を避雷素子の端面と接触する平面部よりも外側
    に位置する部分を避雷素子から離隔する方向へ傾斜する
    傾斜部とし、該傾斜部の前記平面部に対する傾斜角を1
    10〜160度に設定したことを特徴とする避雷碍子の
    内部封止電極取付構造。
JP5594689U 1989-05-15 1989-05-15 避雷碍子の内部封止電極取付構造 Expired - Lifetime JPH0625923Y2 (ja)

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