JPH06223127A - 論理シミュレーションシステム - Google Patents

論理シミュレーションシステム

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JPH06223127A
JPH06223127A JP1127893A JP1127893A JPH06223127A JP H06223127 A JPH06223127 A JP H06223127A JP 1127893 A JP1127893 A JP 1127893A JP 1127893 A JP1127893 A JP 1127893A JP H06223127 A JPH06223127 A JP H06223127A
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JP
Japan
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delay
logic
circuit
event
simulation
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Application number
JP1127893A
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English (en)
Inventor
Minoru Shoji
稔 庄司
Fumiyasu Hirose
文保 広瀬
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、機能レベルで動作仕様が記述された
論理回路を論理シミュレーションするための論理シミュ
レーションシステムに関し、従来の論理シミュレータ上
で直接論理シミュレーションできるようにすることを目
的とする。 【構成】検査対象論理回路を、実際に演算を行う演算部
分回路と、演算部分回路の起動を制御する制御部分回路
とを区別するとともに、制御部分回路間のイベントを全
て準0遅延とし、それ以外のイベントを全て0遅延とす
る形態のシミュレーションモデルに変換する装置2と、
シミュレーションモデルを入力として、0遅延のイベン
トがキューに接続されているときには0遅延のイベント
を実行していくとともに、全ての0遅延のイベントが終
了するときに、キューに接続されている準0遅延のイベ
ントを実行していくことで、検査対象論理回路の論理シ
ミュレーションを実行する装置4とを備えるように構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、論理回路を論理シミュ
レーションするための論理シミュレーションシステムに
関し、特に、機能レベルで動作仕様が記述された論理回
路を、従来の論理シミュレーション専用マシン上で直接
論理シミュレーションできるようにする論理シミュレー
ションシステムに関するものである。
【0002】近年、論理回路の回路規模の増大に伴っ
て、論理回路の設計仕様をゲートレベルで記述すること
が困難になったことから、その設計仕様を機能レベルで
記述することが多くなっている。この機能レベルで記述
される論理回路の規模は、非常に大きいために、その論
理検証のための論理シミュレーションの実行には非常に
多くの時間が割かれることになる。これから、この論理
検証に要する時間の短縮を実現するための構成の構築が
叫ばれている。
【0003】
【従来の技術】従来の論理回路設計は、ゲートを組み合
わせて仕様を記述する方式を採っていることから、その
論理シミュレーションもゲートレベルで行っていた。従
って、論理シミュレーションの専用マシンも、このゲー
トレベルで論理シミュレーションを高速に実行できるよ
うに設計されていた。
【0004】これから、従来では、機能レベルで記述さ
れる論理回路を論理シミュレーションする場合には、直
接、シミュレーションすることができないことから、こ
の論理回路中の組み合わせ回路部分のみを専用マシンで
論理シミュレーションしたり、この論理回路を回路合成
により組み合わせ回路に変換した後、専用マシンで論理
シミュレーションしたりしていくことで論理を検証して
いくという方法を採っていたのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術に従っていると、論理回路全体を専用マシ
ンを使用して論理シミュレーションするためには、機能
レベルで記述される論理回路の仕様の記述方法に制約が
課されるという問題点があった。そして、回路合成を用
いる場合には、この回路合成の実行に時間がかかること
から、機能レベルで記述される論理回路の論理シミュレ
ーションを高速に実行できないという問題点があった。
【0006】これから、従来技術に従っていると、論理
回路を機能レベルで記述することのメリットを充分生か
すことができないという問題点があったのである。本発
明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、機能レ
ベルで動作仕様が記述された論理回路を、従来の論理シ
ミュレーション専用マシン上で直接論理シミュレーショ
ンできるようにする新たな論理シミュレーションシステ
ムの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の論理シミ
ュレーションシステムの原理構成を図示する。図中、1
は機能レベルで動作仕様が記述された論理回路を管理す
る回路仕様定義ファイル、2は回路仕様定義ファイル1
の管理する論理回路のシミュレーションモデルを作成す
るシミュレーションモデル作成装置、3はシミュレーシ
ョンモデル作成装置2の作成したシミュレーションモデ
ル、4は外部入力に対してのシミュレーションモデル3
の応答をシミュレーションする論理シミュレーション装
置、5は論理シミュレーション装置4のシミュレーショ
ン結果を管理するシミュレーション結果ファイルであ
る。
【0008】このシミュレーションモデル作成装置2
は、機能レベルで記述された検査対象論理回路を、実際
に演算を行う演算部分回路と、この演算部分回路の起動
を制御する制御部分回路とを区別するとともに、演算部
分回路内部のイベントと、制御部分回路から演算部分回
路へのイベントとを全て0遅延とし、制御部分回路間の
イベントを全て準0遅延とする形態のシミュレーション
モデル3に変換する。
【0009】一方、論理シミュレーション装置4は、作
成されたシミュレーションモデル3を入力とする構成を
採るとともに、0遅延のイベントをキューイングする0
遅延イベントキュー6と、準0遅延のイベントをキュー
イングする準0遅延イベントキュー7と、論理シミュレ
ーションを実行するシミュレーション機構8とを備える
構成を採る。このシミュレーション機構8は、0遅延の
イベントが0遅延イベントキュー6に接続されていると
きには0遅延のイベントを実行していくとともに、全て
の0遅延のイベントが終了するときに、準0遅延イベン
トキュー7に接続されている準0遅延のイベントを実行
していくことで、作成されたシミュレーションモデル3
の論理シミュレーションを実行する。すなわち、このシ
ミュレーション機構8の実行処理に従って、0遅延のイ
ベント処理が終了してから、準0遅延のイベント処理の
実行に入ることが保証されることになる。
【0010】この論理シミュレーション装置4は、0遅
延イベントキュー6を備えて0遅延のイベントを処理す
る0遅延用プロセッサと、準0遅延イベントキュー7を
備えて準0遅延のイベントを処理する準0遅延用プロセ
ッサとから構成されることがある。また、0遅延イベン
トキュー6と準0遅延イベントキュー7とを備えて、0
遅延及び準0遅延のイベントを処理するプロセッサの複
数から構成されることがある。
【0011】
【作用】本発明では、検査対象論理回路が順次代入文の
機能レベル記述を示す場合には、シミュレーションモデ
ル作成装置2は、図2(イ)に例示するように、例え
ば、代入演算を実行する演算部分回路10,11と、こ
れらの演算部分回路10,11対応に展開されて、対応
の演算部分回路10,11の起動を制御する制御部分回
路12,13とからなるとともに、演算部分回路10,
11内部のイベントと、制御部分回路12,13から演
算部分回路10,11へのイベントとを全て0遅延と
し、制御部分回路12,13間のイベントを全て準0遅
延とする形態のシミュレーションモデル3を作成する。
【0012】一方、検査対象論理回路が条件分岐文の機
能レベル記述を示す場合には、シミュレーションモデル
作成装置2は、図2(ロ)に例示するように、例えば、
条件成立の有無を表示する条件判定値を求める演算部分
回路14と、条件判定値の結果を受けて、条件分岐演算
を実行する演算部分回路15,16と、これらの演算部
分回路15,16対応に展開されて、対応の演算部分回
路15,16の起動を制御する制御部分回路17,18
とからなるとともに、演算部分回路14,15,16内
部のイベントと、制御部分回路17,18から演算部分
回路15,16へのイベントとを全て0遅延とし、制御
部分回路17,18間のイベントを全て準0遅延とする
形態のシミュレーションモデル3を作成する。なお、こ
の図では、演算部分回路14に関しては制御部分回路を
備えない例を開示してあるが、制御部分回路を備えるこ
とも可能である。
【0013】ここで、図2中、イベントのみをファンア
ウト先の素子に送る場合には2点鎖線、入力更新のみを
ファンアウト先の素子に送る場合には点線、入力更新と
イベントの両方をファンアウト先の素子に送る場合には
実線で表してある。
【0014】このシミュレーションモデル3の演算部分
回路は、規定の単純化された演算処理を実行するもので
あることから、回路合成を用いることなく、従来のイベ
ントドリブン方式の論理シミュレーション専用マシン上
に展開できるとともに、制御部分回路は、演算部分回路
の起動タイミングの制御処理を実行するものであること
から、回路合成を用いることなく、従来のイベントドリ
ブン方式の論理シミュレーション専用マシン上に展開で
きる。従って、このシミュレーションモデル3の論理シ
ミュレーションを実行するために用意される論理シミュ
レーション装置4としては、従来のイベントドリブン方
式の論理シミュレーション専用マシンを使用することが
できることになる。
【0015】このようにして、各ゲートの評価方法、フ
ァンアウトゲート、ファンアウト方式(イベントのみ、
入力値更新のみ、その両方)、イベントの遅延種別を記
録するシミュレーションモデル3が作成されると、論理
シミュレーション装置4は、0遅延のイベントが0遅延
イベントキュー6に接続されているときには0遅延のイ
ベントを実行していくとともに、全ての0遅延のイベン
トが終了するときに、準0遅延イベントキュー7に接続
されている準0遅延のイベントを実行していくことで、
作成されたシミュレーションモデル3の論理シミュレー
ションを実行する。
【0016】すなわち、検査対象論理回路が順次代入文
の機能レベルで記述されている場合で説明するならば、
ある代入演算を実行する演算部分回路の入力値を得るの
に要するシミュレーションサイクルがそれぞれ異なる場
合でも、実際の代入は制御部分回路からのイベントのみ
によって実行されることから、記述の最初に書かれた代
入文の実行が全て終了するまで次の代入文の実行が待た
されることが保証されることになって、記述された通り
の動作を実行させることが実現できる。そして、検査対
象論理回路が条件分岐文の機能レベルで記述されている
場合で説明するならば、実行すべき演算部分回路の選択
が決定され、その演算部分回路の入力値が全て得られて
から、その演算部分回路の演算が実行されることから、
記述された通りの動作を実行させることが実現できる。
【0017】このようにして、検査対象論理回路を組み
合わせ回路としてゲートレベルに変換したものをシミュ
レーションする場合に生ずるハザードを回避することが
可能になるのである。
【0018】
【実施例】以下、実施例に従って本発明を詳細に説明す
る。図3及び図4に、論理シミュレーション装置4の装
置構成の一実施例を図示する。
【0019】図3に示す論理シミュレーション装置4
は、0遅延イベントキュー6を展開して、0遅延のゲー
トをシミュレーションする0遅延用プロセッサ20と、
準0遅延イベントキュー7を展開して、準0遅延のゲー
トをシミュレーションする準0遅延用プロセッサ21
と、0遅延用プロセッサ20/準0遅延用プロセッサ2
1のシミュレーション処理を制御する制御プロセッサ2
2と、0遅延用プロセッサ20/準0遅延用プロセッサ
21に与えられる外部入力の時系列データを格納する外
部入力記憶装置23と、シミュレーション結果となる外
部出力の時系列データを格納する外部出力記憶装置24
と、シミュレーションの現在時刻を記録する時刻記憶装
置25とから構成される。
【0020】一方、図4に示す論理シミュレーション装
置4は、シミュレーション機能とは別に用意される0遅
延イベントキュー6/準0遅延イベントキュー7と、各
時刻における各シミュレーション素子の評価を実行する
とともに、各素子の次のイベントを作成するシミュレー
ション装置30と、シミュレーション装置30のシミュ
レーション実行を制御する制御装置31と、回路に与え
られる外部入力の時系列データを格納する外部入力記憶
装置32と、シミュレーション結果となる外部出力の時
系列データを格納する外部出力記憶装置33と、シミュ
レーションの現在時刻を記録する時刻記憶装置34とか
ら構成される。
【0021】図5に、このような装置構成を採る論理シ
ミュレーション装置4の実行する処理フローの一実施例
を図示する。この処理フローに示すように、論理シミュ
レーション装置4は、論理シミュレーションの実行に入
ると、先ず最初に、ステップ1で、全ての外部入力の処
理を終了したか否かを判断して、全ての外部入力の処理
を終了したと判断するときには、全処理を終了し、全て
の外部入力の処理を終了していないと判断するときに
は、ステップ2に進んで、外部入力をキューにキューイ
ングする。
【0022】続いて、ステップ3で、0遅延のイベント
が0遅延イベントキュー6にキューイングされているか
否かを判断して、キューイングされていると判断すると
きには、ステップ4に進んで、キューイングされている
0遅延のイベントを評価し、続くステップ5で、この評
価に伴って発生する新たなイベントを対応のキューにキ
ューイングしてからステップ3に戻っていく。
【0023】一方、ステップ3で、0遅延のイベントが
0遅延イベントキュー6にキューイングされていないと
判断するときには、ステップ6に進んで、準0遅延のイ
ベントが準0遅延イベントキュー7にキューイングされ
ているか否かを判断して、キューイングされていると判
断するときには、ステップ7に進んで、キューイングさ
れている準0遅延のイベントを評価し、続くステップ5
で、この評価に伴って発生する新たなイベントを対応の
キューにキューイングしてからステップ3に戻ってい
く。
【0024】一方、ステップ6で、準0遅延のイベント
が準0遅延イベントキュー7にキューイングされていな
いと判断するときには、ステップ8に進んで、シミュレ
ーションの現在時刻を1つ進めてからステップ1に戻っ
ていくことで、次の外部入力に対しての論理シミュレー
ション処理に入っていく。
【0025】このように、論理シミュレーション装置4
は、0遅延のイベントが0遅延イベントキュー6に接続
されているときには0遅延のイベントを実行していくと
ともに、全ての0遅延のイベントが終了するときに、準
0遅延イベントキュー7に接続されている準0遅延のイ
ベントを実行していくことで、シミュレーションモデル
作成装置2により作成されたシミュレーションモデル3
の論理シミュレーションを実行していくのである。
【0026】次に、図6ないし図9に従って、このよう
に構成される本発明の論理シミュレーション処理の一実
施例について説明する。最初に、図6及び図7の実施例
について説明する。
【0027】検査対象論理回路として、図6(イ)に示
す順次代入文(A,Bは代入文を示し、各変数は8ビッ
トで表される整数値を示す)が与えられると、シミュレ
ーションモデル作成装置2は、図6(ロ)に示すような
シミュレーションモデル3を作成する。すなわち、変数
aと変数bとの加算値cを算出する演算部分回路Aと、
この演算部分回路Aを起動する制御部分回路A’と、加
算値cと変数eとの加算値dを算出する演算部分回路B
と、この演算部分回路Bを起動する制御部分回路B’と
からなるとともに、“0”で示す箇所に0遅延イベン
ト、“準0”で示す箇所に準0遅延イベントを割り当て
るシミュレーションモデル3を作成するのである。
【0028】このシミュレーションモデル3が作成され
ると、論理シミュレーション装置4は、図3に示した装
置構成を採る場合には、先ず最初に、図6(ハ)に示す
ように、0遅延用プロセッサ20に演算部分回路A,B
を展開するとともに、準0遅延用プロセッサ21に制御
部分回路A',B’を展開する。
【0029】この展開が完了すると、制御プロセッサ2
2は、外部入力記憶装置23に記憶されている現シミュ
レーション時刻の各変数値を0遅延用プロセッサ20の
0遅延イベントキュー6に送る。0遅延用プロセッサ2
0では、この送られてきた値を演算部分回路Aへの入力
値として更新する。そして、準0遅延用プロセッサ21
では、演算部分回路Aを起動すべく制御部分回路A’を
起動する。制御部分回路A’が起動されると、制御部分
回路A’から演算部分回路Aへイベントが伝達されるこ
とで、0遅延用プロセッサ20で、0遅延でもって演算
部分回路Aが代入処理を実行し、その結果を演算部分回
路Bの入力値として更新する。
【0030】一方、準0遅延用プロセッサ21では、準
0遅延でもって制御部分回路A’から制御部分回路B’
へイベントが伝達される。このイベント伝達は、0遅延
用プロセッサ20での全てのイベントが処理された後に
なって始めて行われる。従って、このイベントが処理さ
れるまでに、演算部分回路Bへの入力値は全て更新され
ていることになる。次に、制御部分回路B’から演算部
分回路Bへイベントが伝達されることで、0遅延用プロ
セッサ20で、0遅延でもって演算部分回路Bが代入処
理を実行し、その結果を時刻記憶装置25の表示する現
シミュレーション時刻ととともに、外部出力記憶装置2
4に記録することで処理を終了する。
【0031】また、論理シミュレーション装置4が図4
に示した装置構成を採る場合には、図6(ロ)に示すシ
ミュレーションモデル3が作成されるときに、論理シミ
ュレーション装置4は、図7(イ)に示す初期状態にあ
る。ここで、この図では、外部入力に変数の新しい値が
書かれている。シミュレーション装置30は、この値で
もって、演算部分回路Aの入力値を更新すると同時に、
図7(ロ)に示すように、制御部分回路A’へのイベン
トを準0遅延イベントキュー7に登録する。
【0032】次に、シミュレーション装置30により制
御部分回路A’のイベントが処理されることで、図7
(ハ)に示すように、そのファンアウトである演算部分
回路A、制御部分回路B’へのイベントが、それぞれ0
遅延イベントキュー6、準0遅延イベントキュー7に登
録される。続いて、シミュレーション装置30は、0遅
延イベントキュー6のイベントを全て処理し、その結
果、代入文Aが実行され、その出力により演算部分回路
Bの入力値が更新される。このとき、演算部分回路Bへ
のイベントは生じない。
【0033】0遅延のイベントが処理されることで、図
7(ニ)に示すように0遅延イベントキュー6が空にな
ると、シミュレーション装置30は、続いて、準0遅延
イベントキュー7に登録されているイベントを処理す
る。すなわち、この場合には、制御部分回路B’のイベ
ントを処理することで、制御部分回路B’から演算部分
回路Bへイベントを送る。この処理により、図7(ホ)
に示すように、0遅延イベントキュー6に演算部分回路
Bのイベントが登録され、このイベントが処理されるこ
とで代入文Bの実行が終了することになる。
【0034】次に、図8及び図9の実施例について説明
する。検査対象論理回路として、図8(イ)に示す条件
分岐文(A,Bは実行文となる代入文を示し、Cは条件
文を示し、各変数は8ビットで表される整数値を示す)
が与えられると、シミュレーションモデル作成装置2
は、図8(ロ)に示すようなシミュレーションモデル3
を作成する。すなわち、変数aと変数bとが一致するか
否かを判断する演算部分回路Cと、変数dと変数eとの
加算値cを算出する演算部分回路Aと、この演算部分回
路Aを起動する制御部分回路A’と、変数dと変数eと
の減算値fを算出する演算部分回路Bと、この演算部分
回路Bを起動する制御部分回路B’とからなるととも
に、“0”で示す箇所に0遅延イベント、“準0”で示
す箇所に準0遅延イベントを割り当てるシミュレーショ
ンモデル3を作成するのである。
【0035】このシミュレーションモデル3が作成され
ると、論理シミュレーション装置4は、図3に示した装
置構成を採る場合には、先ず最初に、図8(ロ)に示す
ように、0遅延用プロセッサ20に演算部分回路A,
B,Cを展開するとともに、準0遅延用プロセッサ21
に制御部分回路A',B’を展開する。
【0036】この展開が完了すると、制御プロセッサ2
2は、外部入力記憶装置23に記憶されている現シミュ
レーション時刻の各変数値を0遅延用プロセッサ20の
0遅延イベントキュー6に送る。0遅延用プロセッサ2
0では、この送られてきた値を演算部分回路A,B,C
への入力値として更新するとともに、0遅延でもって演
算部分回路Cが判断処理を実行し、その結果を制御部分
回路A',B’の入力値として更新する。
【0037】一方、準0遅延用プロセッサ21では、準
0遅延でもって制御部分回路A',B’へイベントが伝達
される。このイベント伝達は、0遅延用プロセッサ20
での全てのイベントが処理された後になって始めて行わ
れる。従って、このイベントが処理されるまでに、制御
部分回路A',B’の実行条件判定に必要な入力値は全て
更新されていることになる。次に、制御部分回路A',
B’の内の選択された方が、対となる演算部分回路A,
Bにイベントを伝達し、そのイベント伝達を受けた演算
部分回路A,Bが0遅延でもって代入処理を実行して、
その結果を時刻記憶装置25の表示する現シミュレーシ
ョン時刻ととともに、外部出力記憶装置24に記録する
ことで処理を終了する。
【0038】また、論理シミュレーション装置4が図4
に示した装置構成を採る場合には、図8(ロ)に示すシ
ミュレーションモデル3が作成されるときに、論理シミ
ュレーション装置4は、図9(イ)に示す初期状態にあ
る。ここで、この図では、外部入力に変数の新しい値が
書かれている。シミュレーション装置30は、この値で
もって、演算部分回路A,B,Cの入力値を更新すると
同時に、図9(ロ)に示すように、演算部分回路Cへの
イベントを0遅延イベントキュー6に登録するととも
に、制御部分回路A',B’へのイベントを準0遅延イベ
ントキュー7に登録する。
【0039】次に、シミュレーション装置30は、0遅
延イベントキュー6のイベントを全て処理し、その結
果、条件文Cが実行され、その出力により制御部分回路
A',B’の入力値が更新される。0遅延のイベントが処
理されることで、図7(ハ)に示すように0遅延イベン
トキュー6が空になると、シミュレーション装置30
は、続いて、準0遅延イベントキュー7に登録されてい
るイベントを処理する。すなわち、この場合には、制御
部分回路A',B’のイベントを処理する。この処理によ
り、制御部分回路A',B’の内の演算部分回路Cの出力
結果により選択された方が、対となる演算部分回路A,
Bへイベントを送り、これにより、図9(ニ)に示すよ
うに、0遅延イベントキュー6に演算部分回路A又は演
算部分回路Bのイベントが登録され、このイベントが処
理されることでこの条件分岐文の実行が終了することに
なる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
機能レベルで動作仕様が記述された論理回路をゲートレ
ベルに合成することなく、従来の論理シミュレーション
専用マシン上で直接論理シミュレーションできるように
なる。これにより、汎用の計算機を使用して論理シミュ
レーションする場合と比較して、高速に論理を検証する
ことが可能になるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】シミュレーションモデルの説明図である。
【図3】論理シミュレーション装置の装置構成の一実施
例である。
【図4】論理シミュレーション装置の装置構成の一実施
例である。
【図5】論理シミュレーション装置の実行する処理フロ
ーの一実施例である。
【図6】本発明の論理シミュレーション処理の説明図で
ある。
【図7】本発明の論理シミュレーション処理の説明図で
ある。
【図8】本発明の論理シミュレーション処理の説明図で
ある。
【図9】本発明の論理シミュレーション処理の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 回路仕様定義ファイル 2 シミュレーションモデル作成装置 3 シミュレーションモデル 4 論理シミュレーション装置 5 シミュレーション結果ファイル 6 0遅延イベントキュー 7 準0遅延イベントキュー 8 シミュレーション機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機能レベルで記述された検査対象となる
    論理回路を論理シミュレーションするための論理シミュ
    レーションシステムであって、 上記検査対象論理回路を、実際に演算を行う演算部分回
    路と、該演算部分回路の起動を制御する制御部分回路と
    を区別するとともに、該演算部分回路内部のイベント
    と、該制御部分回路から該演算部分回路へのイベントと
    を全て0遅延とし、該制御部分回路間のイベントを全て
    準0遅延とする形態のシミュレーションモデルに変換す
    るシミュレーションモデル作成装置(2) と、 上記シミュレーションモデル作成装置(2) の作成するシ
    ミュレーションモデルを入力として、0遅延のイベント
    が0遅延イベントキューに接続されているときには0遅
    延のイベントを実行していくとともに、全ての0遅延の
    イベントが終了するときに、準0遅延イベントキューに
    接続されている準0遅延のイベントを実行していくこと
    で、上記検査対象論理回路に与えられる外部入力に対し
    ての上記検査対象論理回路の出力値を特定する論理シミ
    ュレーション装置(4) とを備えることを、 特徴とする論理シミュレーションシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の論理シミュレーションシ
    ステムにおいて、 論理シミュレーション装置(4) は、0遅延イベントキュ
    ーを備えて0遅延のイベントを処理する0遅延用プロセ
    ッサと、準0遅延イベントキューを備えて準0遅延のイ
    ベントを処理する準0遅延用プロセッサとから構成され
    ることを、 特徴とする論理シミュレーションシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の論理シミュレーションシ
    ステムにおいて、 論理シミュレーション装置(4) は、0遅延イベントキュ
    ーと準0遅延イベントキューとを備えて、0遅延及び準
    0遅延のイベントを処理するプロセッサの複数から構成
    されることを、 特徴とする論理シミュレーションシステム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5883818A (en) * 1996-08-29 1999-03-16 International Business Machines Corporation Method for generating an improved model for evaluating the operation of an integrated circuit design

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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