JPH06222923A - 並行オブジェクト指向言語実行方法および装置 - Google Patents
並行オブジェクト指向言語実行方法および装置Info
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- JPH06222923A JPH06222923A JP1123993A JP1123993A JPH06222923A JP H06222923 A JPH06222923 A JP H06222923A JP 1123993 A JP1123993 A JP 1123993A JP 1123993 A JP1123993 A JP 1123993A JP H06222923 A JPH06222923 A JP H06222923A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 並行オブジェクト指向言語実行システムにお
いて、各プロセスがどの返り値（ｒｅｔｕｒｎ ｖａｌ
ｕｅ）の計算に関与しているかを特定できるようにす
る。 【構成】 あらかじめオブジェクトの定義の中に、返り
値組み立て方法の宣言と、返り値分割方法の宣言を含め
ておき、メソッド起動時に合流器生成手段７が返り値の
合流器を生成し、メッセージ送信時に分配器生成手段８
が返り値分配器を生成する。 【効果】 メソッド起動時と実行時に返り値合流器，分
配器が生成されるので、合流器と分配器を順にたどるこ
とによって、どのプロセスが返り値の計算に関与してい
るかがわかる。
いて、各プロセスがどの返り値（ｒｅｔｕｒｎ ｖａｌ
ｕｅ）の計算に関与しているかを特定できるようにす
る。 【構成】 あらかじめオブジェクトの定義の中に、返り
値組み立て方法の宣言と、返り値分割方法の宣言を含め
ておき、メソッド起動時に合流器生成手段７が返り値の
合流器を生成し、メッセージ送信時に分配器生成手段８
が返り値分配器を生成する。 【効果】 メソッド起動時と実行時に返り値合流器，分
配器が生成されるので、合流器と分配器を順にたどるこ
とによって、どのプロセスが返り値の計算に関与してい
るかがわかる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、並行処理が可能なオブ
ジェクト指向言語の実行方法および装置に関する。
ジェクト指向言語の実行方法および装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】並行オブジェクト指向言語においては、
オブジェクトと呼ばれるデータ構造が用いられる。この
オブジェクトの構造および動作は、クラスによって定め
られる。クラスは、オブジェクトの構造を定めるインス
タンス変数の定義と、オブジェクトの動作を定めるメソ
ッドの定義から構成される。図７はオブジェクト定義の
一例を示す図である。これは銀行を表すオブジェクトの
オブジェクト定義である。図の中で１行目のＢａｎｋは
クラス名の宣言、２行目の（ａｃｃｏｕｎｔ−ＤＢ，ｂ
ａｎｋ−ｎｅｔｗｏｒｋ）はインスタンス変数の宣言、
３行目から１３行目まではｔｒａｎｓｆｅｒというメソ
ッドの定義である。メソッド定義の中で、３行目はメッ
セージパターンの宣言であり、４行目から１３行目が目
メソッド本体である。
オブジェクトと呼ばれるデータ構造が用いられる。この
オブジェクトの構造および動作は、クラスによって定め
られる。クラスは、オブジェクトの構造を定めるインス
タンス変数の定義と、オブジェクトの動作を定めるメソ
ッドの定義から構成される。図７はオブジェクト定義の
一例を示す図である。これは銀行を表すオブジェクトの
オブジェクト定義である。図の中で１行目のＢａｎｋは
クラス名の宣言、２行目の（ａｃｃｏｕｎｔ−ＤＢ，ｂ
ａｎｋ−ｎｅｔｗｏｒｋ）はインスタンス変数の宣言、
３行目から１３行目まではｔｒａｎｓｆｅｒというメソ
ッドの定義である。メソッド定義の中で、３行目はメッ
セージパターンの宣言であり、４行目から１３行目が目
メソッド本体である。
【０００３】図８は従来の並行オブジェクト指向言語実
行装置の一例を示す構成図で、１は主記憶装置、２はオ
ブジェクト実行手段であり、オブジェクト実行手段２
は、メッセージ受信手段３，メソッド起動手段４，メソ
ッド実行手段５，メッセージ送信手段６から構成されて
いる。
行装置の一例を示す構成図で、１は主記憶装置、２はオ
ブジェクト実行手段であり、オブジェクト実行手段２
は、メッセージ受信手段３，メソッド起動手段４，メソ
ッド実行手段５，メッセージ送信手段６から構成されて
いる。
【０００４】オブジェクトに対してメッセージが送信さ
れると、メッセージ受信手段３がそのメッセージを受信
し、メソッド起動手段４に渡す。メソッド起動手段４は
主記憶装置１からオブジェクト定義を検索し、メソッド
実行手段５に渡す。メソッド実行手段５は、オブジェク
ト定義に記述されているメソッド本体を実行する。メソ
ッド本体にメッセージ送信文があれば、メッセージ送信
手段６にメッセージ送信を命令する。
れると、メッセージ受信手段３がそのメッセージを受信
し、メソッド起動手段４に渡す。メソッド起動手段４は
主記憶装置１からオブジェクト定義を検索し、メソッド
実行手段５に渡す。メソッド実行手段５は、オブジェク
ト定義に記述されているメソッド本体を実行する。メソ
ッド本体にメッセージ送信文があれば、メッセージ送信
手段６にメッセージ送信を命令する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】オブジェクトに送信さ
れるメッセージには、計算のための引数と、計算結果を
送り返す宛先（返り値の宛先）が含まれている。図７の
場合、：ｔｒａｎｓｆｅｒというメッセージには、ａｍ
ｏｕｎｔ，ｆｒｏｍ−ａｃｃｏｕｎｔ，ｂａｎｋ，ｔｏ
−ａｃｃｏｕｎｔという４つの引数と、ｒｅｓｕｌｔ，
ｅｎｄという２つの返り値宛先が含まれている。したが
って、：ｔｒａｎｓｆｅｒというメソッドを起動する
と、ｒｅｓｕｌｔ，ｅｎｄという２つの計算結果（返り
値（ｒｅｔｕｒｎ ｖａｌｕｅ））が送り返される。
れるメッセージには、計算のための引数と、計算結果を
送り返す宛先（返り値の宛先）が含まれている。図７の
場合、：ｔｒａｎｓｆｅｒというメッセージには、ａｍ
ｏｕｎｔ，ｆｒｏｍ−ａｃｃｏｕｎｔ，ｂａｎｋ，ｔｏ
−ａｃｃｏｕｎｔという４つの引数と、ｒｅｓｕｌｔ，
ｅｎｄという２つの返り値宛先が含まれている。したが
って、：ｔｒａｎｓｆｅｒというメソッドを起動する
と、ｒｅｓｕｌｔ，ｅｎｄという２つの計算結果（返り
値（ｒｅｔｕｒｎ ｖａｌｕｅ））が送り返される。
【０００６】図９は、ｂａｎｋオブジェクトに：ｔｒａ
ｎｓｆｅｒというメッセージを送信した際に生成される
プロセスの構造を示す図である。
ｎｓｆｅｒというメッセージを送信した際に生成される
プロセスの構造を示す図である。
【０００７】：ｔｒａｎｓｆｅｒというメッセージがｂ
ａｎｋオブジェクトに到着すると、図８のメッセージ受
信手段３がメッセージを受信する。メッセージはメソッ
ド起動手段４に渡され、オブジェクト定義が主記憶装置
１から検索されメソッド実行手段５に渡される。メソッ
ド実行手段５はプロセスを生成してメソッドを実行す
る。図９（ａ）は、この段階でのプロセスの構造を表す
図である。：ｔｒａｎｓｆｅｒ／ｂａｎｋというプロセ
ス（９０１）は、ｒｅｓｕｌｔとｅｎｄという２つの返
り値宛先（図の中での矢印）を持っている。メソッド実
行手段５は、次に図７の５行目〜６行目のメッセージ送
信文を実行し、：ｗｉｔｈｄｒａｗａｂｌｅというメッ
セージがａｃｃｏｕｎｔ−ＤＢオブジェクトに送信され
る。ａｃｃｏｕｎｔ−ＤＢオブジェクトでは、：ｗｉｔ
ｈｄｒａｗａｂｌｅ／ａｃｃｏｕｎｔ−ＤＢというプロ
セス（９０２）が生成される。このプロセス９０２から
プロセス９０１へは、ｗｉｔｈｄｒａｗａｂｌｅという
返り値が返される（図９（ｂ））。図７の９行目〜１０
行目では、ａｃｃｏｕｎｔ−ＤＢオブジェクトに：ｗｉ
ｔｈｄｒａｗというメッセージが送信され、新たなプロ
セスが生成される（図９（ｃ）９０３）。このプロセス
はｅｎｄ１という返り値をｂａｎｋオブジェクトに返
す。図７の１１行目〜１２行目ではｂａｎｋ−ｎｅｔｗ
ｏｒｋオブジェクトに：ｔｒａｎｓｆｅｒというメッセ
ージが送信され、あらたなプロセスが生成される（図９
（ｄ）９０４）。このプロセスは、ｅｎｄ２という返り
値をｂａｎｋオブジェクトに返す。図９（ｄ）が最終的
なプロセスの構造である。
ａｎｋオブジェクトに到着すると、図８のメッセージ受
信手段３がメッセージを受信する。メッセージはメソッ
ド起動手段４に渡され、オブジェクト定義が主記憶装置
１から検索されメソッド実行手段５に渡される。メソッ
ド実行手段５はプロセスを生成してメソッドを実行す
る。図９（ａ）は、この段階でのプロセスの構造を表す
図である。：ｔｒａｎｓｆｅｒ／ｂａｎｋというプロセ
ス（９０１）は、ｒｅｓｕｌｔとｅｎｄという２つの返
り値宛先（図の中での矢印）を持っている。メソッド実
行手段５は、次に図７の５行目〜６行目のメッセージ送
信文を実行し、：ｗｉｔｈｄｒａｗａｂｌｅというメッ
セージがａｃｃｏｕｎｔ−ＤＢオブジェクトに送信され
る。ａｃｃｏｕｎｔ−ＤＢオブジェクトでは、：ｗｉｔ
ｈｄｒａｗａｂｌｅ／ａｃｃｏｕｎｔ−ＤＢというプロ
セス（９０２）が生成される。このプロセス９０２から
プロセス９０１へは、ｗｉｔｈｄｒａｗａｂｌｅという
返り値が返される（図９（ｂ））。図７の９行目〜１０
行目では、ａｃｃｏｕｎｔ−ＤＢオブジェクトに：ｗｉ
ｔｈｄｒａｗというメッセージが送信され、新たなプロ
セスが生成される（図９（ｃ）９０３）。このプロセス
はｅｎｄ１という返り値をｂａｎｋオブジェクトに返
す。図７の１１行目〜１２行目ではｂａｎｋ−ｎｅｔｗ
ｏｒｋオブジェクトに：ｔｒａｎｓｆｅｒというメッセ
ージが送信され、あらたなプロセスが生成される（図９
（ｄ）９０４）。このプロセスは、ｅｎｄ２という返り
値をｂａｎｋオブジェクトに返す。図９（ｄ）が最終的
なプロセスの構造である。
【０００８】この図からは、プロセス９０１がｒｅｓｕ
ｌｔ，ｅｎｄという返り値を返すことはわかるが、実際
に計算を行うプロセスがプロセス９０１，９０２，９０
３，９０４のいずれなのかわからない。
ｌｔ，ｅｎｄという返り値を返すことはわかるが、実際
に計算を行うプロセスがプロセス９０１，９０２，９０
３，９０４のいずれなのかわからない。
【０００９】本発明の目的は、どのプロセスが返り値の
計算に関与しているかを判定することができる並行オブ
ジェクト指向言語実行方法および装置を提供することに
ある。
計算に関与しているかを判定することができる並行オブ
ジェクト指向言語実行方法および装置を提供することに
ある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明の並行オブジェク
ト指向言語実行方法は、オブジェクトの定義の中に返り
値の組み立て方法の宣言と、返り値の分割方法の宣言を
持ち、メソッドが起動される際に、前記オブジェクト定
義に返り値組み立て方法の宣言があれば、その宣言で指
定されたタイプの合流器を作成し、メッセージを送信す
る際に、返り値分割方法の宣言があれば、分配器を作成
することを特徴とする。
ト指向言語実行方法は、オブジェクトの定義の中に返り
値の組み立て方法の宣言と、返り値の分割方法の宣言を
持ち、メソッドが起動される際に、前記オブジェクト定
義に返り値組み立て方法の宣言があれば、その宣言で指
定されたタイプの合流器を作成し、メッセージを送信す
る際に、返り値分割方法の宣言があれば、分配器を作成
することを特徴とする。
【００１１】本発明は、主記憶手段とオブジェクト実行
手段とを備える並行オブジェクト指向言語実行装置にお
いて、前記オブジェクト実行手段は、オブジェクトに対
して送信されてきたメッセージを受信するメッセージ受
信手段と、前記メッセージ受信手段が受信したメッセー
ジに基づいて、前記主記憶手段からオブジェクト定義を
検索するメソッド起動手段と、前記メソッド起動手段に
よって検索されたオブジェクト定義中に返り値の組み立
て方法宣言が含まれているかを調べ、含まれている場合
には合流器を生成する合流器生成手段と、前記合流器生
成手段から渡されたオブジェクト定義に記述されている
メソッド本体を実行するメソッド実行手段と、前記メソ
ッド実行手段から渡されたメソッド送信文中に返り値の
分割方法の宣言が含まれているかを調べ、含まれている
場合には分配器を生成する分配器生成手段と、前記分配
器生成手段から渡されたメッセージ送信文にしたがって
メッセージを送信するメッセージ送信手段とを有する、
ことを特徴とする。
手段とを備える並行オブジェクト指向言語実行装置にお
いて、前記オブジェクト実行手段は、オブジェクトに対
して送信されてきたメッセージを受信するメッセージ受
信手段と、前記メッセージ受信手段が受信したメッセー
ジに基づいて、前記主記憶手段からオブジェクト定義を
検索するメソッド起動手段と、前記メソッド起動手段に
よって検索されたオブジェクト定義中に返り値の組み立
て方法宣言が含まれているかを調べ、含まれている場合
には合流器を生成する合流器生成手段と、前記合流器生
成手段から渡されたオブジェクト定義に記述されている
メソッド本体を実行するメソッド実行手段と、前記メソ
ッド実行手段から渡されたメソッド送信文中に返り値の
分割方法の宣言が含まれているかを調べ、含まれている
場合には分配器を生成する分配器生成手段と、前記分配
器生成手段から渡されたメッセージ送信文にしたがって
メッセージを送信するメッセージ送信手段とを有する、
ことを特徴とする。
【００１２】
【作用】オブジェクトの定義に、返り値組み立て方法の
宣言と返り値分割方法の宣言を含めておくことによっ
て、メソッド起動時に返り値合流器を作成すること、お
よび、メッセージ送信時に返り値分配器を生成すること
が可能になり、返り値合流器，分配器を順にたどること
によって、どのプロセスが返り値の計算を行うのかを判
定することができる。
宣言と返り値分割方法の宣言を含めておくことによっ
て、メソッド起動時に返り値合流器を作成すること、お
よび、メッセージ送信時に返り値分配器を生成すること
が可能になり、返り値合流器，分配器を順にたどること
によって、どのプロセスが返り値の計算を行うのかを判
定することができる。
【００１３】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図１は本発明の原理を示すフローチャートである。
まず、あらかじめ返り値の組み立て方法と分割方法を宣
言しておく（ステップ１０１）。メソッドを起動してメ
ソッドを実行する際に、ステップ１０１で宣言された返
り値の組み立て方法，分割方法にしたがって合流器，分
配器を生成する（ステップ１０２）。
る。図１は本発明の原理を示すフローチャートである。
まず、あらかじめ返り値の組み立て方法と分割方法を宣
言しておく（ステップ１０１）。メソッドを起動してメ
ソッドを実行する際に、ステップ１０１で宣言された返
り値の組み立て方法，分割方法にしたがって合流器，分
配器を生成する（ステップ１０２）。
【００１４】返り値の組み立て方法宣言，分割方法宣
言、および、合流器，分配器の生成手順を例を用いて説
明する。
言、および、合流器，分配器の生成手順を例を用いて説
明する。
【００１５】図４は本発明の方法によるオブジェクト定
義の一例を示す図である。これは銀行を表すオブジェク
トのオブジェクト定義である。図の中で１行目のＢａｎ
ｋはクラス名の宣言、２行目の（ａｃｃｏｕｎｔ−Ｄ
Ｂ，ｂａｎｋ−ｎｅｔｗｏｒｋ）はインスタンス変数の
宣言、３行目から１３行目までは：ｔｒａｎｓｆｅｒと
いうメソッドの定義である。メソッド定義の中で、３行
目〜４行目はメッセージパターンの宣言であり、５行目
から１３行目がメソッド本体である。
義の一例を示す図である。これは銀行を表すオブジェク
トのオブジェクト定義である。図の中で１行目のＢａｎ
ｋはクラス名の宣言、２行目の（ａｃｃｏｕｎｔ−Ｄ
Ｂ，ｂａｎｋ−ｎｅｔｗｏｒｋ）はインスタンス変数の
宣言、３行目から１３行目までは：ｔｒａｎｓｆｅｒと
いうメソッドの定義である。メソッド定義の中で、３行
目〜４行目はメッセージパターンの宣言であり、５行目
から１３行目がメソッド本体である。
【００１６】メッセージパターンの宣言の中で、４行目
の部分は返り値を宣言している。この例では、ｒｅｓｕ
ｌｔ，ｅｎｄとう２つの返り値が宣言されている。ｅｎ
ｄの宣言には、 ：ａｎｄ｛＆ｅｎｄ１＆ｅｎｄ２｝ という返り値の組み立て方法の宣言がつけられている。
この宣言は、ｅｎｄという返り値がｅｎｄ１，ｅｎｄ２
という返り値をａｎｄ型の合流器で合流して作り出され
ることを意味している。
の部分は返り値を宣言している。この例では、ｒｅｓｕ
ｌｔ，ｅｎｄとう２つの返り値が宣言されている。ｅｎ
ｄの宣言には、 ：ａｎｄ｛＆ｅｎｄ１＆ｅｎｄ２｝ という返り値の組み立て方法の宣言がつけられている。
この宣言は、ｅｎｄという返り値がｅｎｄ１，ｅｎｄ２
という返り値をａｎｄ型の合流器で合流して作り出され
ることを意味している。
【００１７】メソッド本体の６行目〜７行目は、返り値
分割方法の宣言を含んだメッセージ送信文である。
分割方法の宣言を含んだメッセージ送信文である。
【００１８】 ｛＆ｒｅｓｕｌｔ＆ｗｉｔｈｄｒａｗａｂｌｅ｝ は、分配器を用いて返り値をｒｅｓｕｌｔとｗｉｔｈｄ
ｒａｗａｂｌｅという２つに分配することを意味してい
る。
ｒａｗａｂｌｅという２つに分配することを意味してい
る。
【００１９】図５は本発明の並行オブジェクト指向言語
実行装置の一実施例を示す構成図で、１は主記憶装置、
２はオブジェクト実行手段であり、オブジェクト実行手
段２は、メッセージ受信手段３，メソッド起動手段４，
合流器生成手段７，メソッド実行手段５，分配器生成手
段８，メッセージ送信手段６から構成されている。
実行装置の一実施例を示す構成図で、１は主記憶装置、
２はオブジェクト実行手段であり、オブジェクト実行手
段２は、メッセージ受信手段３，メソッド起動手段４，
合流器生成手段７，メソッド実行手段５，分配器生成手
段８，メッセージ送信手段６から構成されている。
【００２０】オブジェクトに対してメッセージが送信さ
れると、メッセージ受信手段３がそのメッセージを受信
し、メソッド起動手段４に渡す。メソッド起動手段４は
主記憶装置１からオブジェクト定義を検索し、合流器生
成手段７に渡す。図２は、合流器生成手段のフローチャ
ートである。返り値の組み立て方法宣言がメソッド宣言
に含まれているかを調べ（ステップ２０１）、含まれて
いる場合にはステップ２０２で合流器を生成する。含ま
れていない場合には生成しない。ステップ２０３ではオ
ブジェクト定義をメソッド実行手段５に渡す。メソッド
実行手段５は、オブジェクト定義に記述されているメソ
ッド本体を実行する。メソッド本体にメッセージ送信文
があれば、分配器生成手段８にメッセージを渡す。図３
は、分配器生成手段のフローチャートである。返り値の
分割方法の宣言がメッセージ送信文に含まれているかを
調べ（ステップ３０１）、含まれている場合にはステッ
プ３０２で分配器を生成する。含まれていない場合には
生成しない。ステップ３０３では、メッセージ送信文を
メッセージ送信手段６に渡す。メッセージ送信手段６
は、受けとったメッセージ送信文にしたがってメッセー
ジを送信する。
れると、メッセージ受信手段３がそのメッセージを受信
し、メソッド起動手段４に渡す。メソッド起動手段４は
主記憶装置１からオブジェクト定義を検索し、合流器生
成手段７に渡す。図２は、合流器生成手段のフローチャ
ートである。返り値の組み立て方法宣言がメソッド宣言
に含まれているかを調べ（ステップ２０１）、含まれて
いる場合にはステップ２０２で合流器を生成する。含ま
れていない場合には生成しない。ステップ２０３ではオ
ブジェクト定義をメソッド実行手段５に渡す。メソッド
実行手段５は、オブジェクト定義に記述されているメソ
ッド本体を実行する。メソッド本体にメッセージ送信文
があれば、分配器生成手段８にメッセージを渡す。図３
は、分配器生成手段のフローチャートである。返り値の
分割方法の宣言がメッセージ送信文に含まれているかを
調べ（ステップ３０１）、含まれている場合にはステッ
プ３０２で分配器を生成する。含まれていない場合には
生成しない。ステップ３０３では、メッセージ送信文を
メッセージ送信手段６に渡す。メッセージ送信手段６
は、受けとったメッセージ送信文にしたがってメッセー
ジを送信する。
【００２１】図６は、図４で定義されたｂａｎｋオブジ
ェクトに：ｔｒａｎｓｆｅｒというメッセージを送信し
た際に生成されるプロセスの構造を示す図である。
ェクトに：ｔｒａｎｓｆｅｒというメッセージを送信し
た際に生成されるプロセスの構造を示す図である。
【００２２】：ｔｒａｎｓｆｅｒというメッセージがｂ
ａｎｋオブジェクトに到着すると、図５のメッセージ受
信手段３がメッセージを受信する。メッセージはメソッ
ド起動手段４に渡され、オブジェクト定義が主記憶装置
１から検索され合流器生成手段７に渡される。図４の３
行目〜４行目のメッセージパターン宣言には、 ：ａｎｄ｛＆ｅｎｄ１＆ｅｎｄ２｝ という返り値の組み立て方法の宣言があるので、ａｎｄ
型の合流器（６０２）が生成される（図２ステップ２０
２）。そして、オブジェクト定義は、メソッド実行手段
５に渡される。メソッド実行手段５は、プロセス（６０
１）を生成してメソッドを実行する。図６（ａ）は、こ
の段階でのプロセスの構造を表す図である。メソッド実
行手段５は、次に、図４の６行目〜７行目のメッセージ
送信文を分配器生成手段８に渡す。このメッセージ送信
文には ｛＆ｒｅｓｕｌｔ＆ｗｉｔｈｄｒａｗａｂｌｅ｝ という返り値分割方法の宣言が含まれているので、分配
器（６０４）を作成する（図３ステップ３０２）。そし
てメッセージ送信文はメッセージ送信手段６に渡され
て、実際にメッセージ送信が行われる。：ｗｉｔｈｄｒ
ａｗａｂｌｅというメッセージは、ａｃｃｏｕｎｔ−Ｄ
Ｂに送られプロセス（６０３）が生成される（図９
（ｂ））。次にメソッド実行手段５は、図４の９行目〜
１０行目のａｃｃｏｕｎｔ−ＤＢへのメッセージ送信文
を処理する。このメッセージ送信文には返り値分割方法
の宣言が含まれないので、そのままメッセージ送信手段
６に渡され、送信される。図４の１１行目〜１２行目に
はｂａｎｋ−ｎｅｔｗｏｒｋへのメッセージ送信文があ
り、同様に処理される。図６（ｃ）はこの段階でのプロ
セスの構造を表す図である。
ａｎｋオブジェクトに到着すると、図５のメッセージ受
信手段３がメッセージを受信する。メッセージはメソッ
ド起動手段４に渡され、オブジェクト定義が主記憶装置
１から検索され合流器生成手段７に渡される。図４の３
行目〜４行目のメッセージパターン宣言には、 ：ａｎｄ｛＆ｅｎｄ１＆ｅｎｄ２｝ という返り値の組み立て方法の宣言があるので、ａｎｄ
型の合流器（６０２）が生成される（図２ステップ２０
２）。そして、オブジェクト定義は、メソッド実行手段
５に渡される。メソッド実行手段５は、プロセス（６０
１）を生成してメソッドを実行する。図６（ａ）は、こ
の段階でのプロセスの構造を表す図である。メソッド実
行手段５は、次に、図４の６行目〜７行目のメッセージ
送信文を分配器生成手段８に渡す。このメッセージ送信
文には ｛＆ｒｅｓｕｌｔ＆ｗｉｔｈｄｒａｗａｂｌｅ｝ という返り値分割方法の宣言が含まれているので、分配
器（６０４）を作成する（図３ステップ３０２）。そし
てメッセージ送信文はメッセージ送信手段６に渡され
て、実際にメッセージ送信が行われる。：ｗｉｔｈｄｒ
ａｗａｂｌｅというメッセージは、ａｃｃｏｕｎｔ−Ｄ
Ｂに送られプロセス（６０３）が生成される（図９
（ｂ））。次にメソッド実行手段５は、図４の９行目〜
１０行目のａｃｃｏｕｎｔ−ＤＢへのメッセージ送信文
を処理する。このメッセージ送信文には返り値分割方法
の宣言が含まれないので、そのままメッセージ送信手段
６に渡され、送信される。図４の１１行目〜１２行目に
はｂａｎｋ−ｎｅｔｗｏｒｋへのメッセージ送信文があ
り、同様に処理される。図６（ｃ）はこの段階でのプロ
セスの構造を表す図である。
【００２３】図６（ｃ）に示すように、どのプロセスが
返り値の計算に関与しているかを判定することができ
る。返り値ｒｅｓｕｌｔは、返り値分配器６０４を経由
してプロセス６０３にのみつながっているのでプロセス
６０３が計算を行っているのがわかる。また、返り値ｅ
ｎｄは、合流器６０２を経由してプロセス６０５とプロ
セス６０６につながっているので、これら２つのプロセ
スが計算に関与していることがわかる。
返り値の計算に関与しているかを判定することができ
る。返り値ｒｅｓｕｌｔは、返り値分配器６０４を経由
してプロセス６０３にのみつながっているのでプロセス
６０３が計算を行っているのがわかる。また、返り値ｅ
ｎｄは、合流器６０２を経由してプロセス６０５とプロ
セス６０６につながっているので、これら２つのプロセ
スが計算に関与していることがわかる。
【００２４】
【発明の効果】返り値組み立て方法の宣言と分割方法の
宣言を行い、メソッド起動時と実行時に返り値合流器，
分配器を生成することによって、どのプロセスが返り値
の計算に関与しているかを判定することができる。
宣言を行い、メソッド起動時と実行時に返り値合流器，
分配器を生成することによって、どのプロセスが返り値
の計算に関与しているかを判定することができる。
【図１】本発明の原理を示すフローチャートである。
【図２】合流器生成手段のフローチャートである。
【図３】分配器生成手段のフローチャートである。
【図４】本発明の方法によるオブジェクト定義の一例を
示す図である。
示す図である。
【図５】本発明の装置の一実施例の構成を示す図であ
る。
る。
【図６】プロセス生成の一例を示す図である。
【図７】従来の方法によるオブジェクト定義の一例を示
す図である。
す図である。
【図８】従来の装置の一例の構成を示す図である。
【図９】従来の方法によるプロセス生成の一例を示す図
である。
である。
１ 主記憶装置 ２ オブジェクト実行手段 ３ メッセージ受信手段 ４ メソッド起動手段 ５ メソッド実行手段 ６ メッセージ送信手段 ７ 合流器生成手段 ８ 分配器生成手段
Claims (3)
- 【請求項１】オブジェクトの定義の中に返り値の組み立
て方法の宣言と、返り値の分割方法の宣言を持ち、メソ
ッドが起動される際に、前記オブジェクト定義に返り値
組み立て方法の宣言があれば、その宣言で指定されたタ
イプの合流器を作成し、メッセージを送信する際に、返
り値分割方法の宣言があれば、分配器を作成することを
特徴とする並行オブジェクト指向言語実行方法。 - 【請求項２】前記返り値の組み立て方法の宣言は、前記
オブジェクト定義中のメッセージパターンの宣言の中に
含め、 前記返り値の分割方法の宣言は、前記オブジェクト定義
中のメッセージ送信文の中に含めることを特徴とする請
求項１記載の並行オブジェクト指向言語実行方法。 - 【請求項３】主記憶手段とオブジェクト実行手段とを備
える並行オブジェクト指向言語実行装置において、 前記オブジェクト実行手段は、 オブジェクトに対して送信されてきたメッセージを受信
するメッセージ受信手段と、 前記メッセージ受信手段が受信したメッセージに基づい
て、前記主記憶手段からオブジェクト定義を検索するメ
ソッド起動手段と、 前記メソッド起動手段によって検索されたオブジェクト
定義中に返り値の組み立て方法宣言が含まれているかを
調べ、含まれている場合には合流器を生成する合流器生
成手段と、 前記合流器生成手段から渡されたオブジェクト定義に記
述されているメソッド本体を実行するメソッド実行手段
と、 前記メソッド実行手段から渡されたメソッド送信文中に
返り値の分割方法の宣言が含まれているかを調べ、含ま
れている場合には分配器を生成する分配器生成手段と、 前記分配器生成手段から渡されたメッセージ送信文にし
たがってメッセージを送信するメッセージ送信手段とを
有する、ことを特徴とする並行オブジェクト指向言語実
行装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1123993A JPH06222923A (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | 並行オブジェクト指向言語実行方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1123993A JPH06222923A (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | 並行オブジェクト指向言語実行方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06222923A true JPH06222923A (ja) | 1994-08-12 |
Family
ID=11772387
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1123993A Pending JPH06222923A (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | 並行オブジェクト指向言語実行方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06222923A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6274102B1 (en) | 1997-08-07 | 2001-08-14 | Praxair Technology, Inc. | Compact deoxo system |
-
1993
- 1993-01-27 JP JP1123993A patent/JPH06222923A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6274102B1 (en) | 1997-08-07 | 2001-08-14 | Praxair Technology, Inc. | Compact deoxo system |
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