JPH06222173A - 常温核融合装置 - Google Patents
常温核融合装置Info
- Publication number
- JPH06222173A JPH06222173A JP5085313A JP8531393A JPH06222173A JP H06222173 A JPH06222173 A JP H06222173A JP 5085313 A JP5085313 A JP 5085313A JP 8531393 A JP8531393 A JP 8531393A JP H06222173 A JPH06222173 A JP H06222173A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- deuterium
- container
- cathode
- powder
- palladium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/10—Nuclear fusion reactors
Landscapes
- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 常温下で重水素による安定した発熱反応を長
時間にわたり効率良く行なわせる。 【構成】 パラジウム容器1内にパラジウム粉末2を密
封し、これを陰極6として陽極9と共に電解液8中に置
いて電気分解を行なう。
時間にわたり効率良く行なわせる。 【構成】 パラジウム容器1内にパラジウム粉末2を密
封し、これを陰極6として陽極9と共に電解液8中に置
いて電気分解を行なう。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば1500℃以
下といった利用し易い温度領域において、核融合反応に
基く発熱を効率良く起こさせるための装置に関する。
下といった利用し易い温度領域において、核融合反応に
基く発熱を効率良く起こさせるための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水酸化リチウムLiOHまたは重水酸化
リチウムLiODの重水D2 O溶液中で、パラジウム電
極を陰極として電気分解を行うとき、あるいは高圧重水
素ガス中にパラジウムを置いた時に、常温で核融合反応
が起こることが近年提唱された。また、核融合反応は、
パラジウム電極の表面にパラジウムをプラズマ溶射する
などして粗組織で覆った場合の方が起こり易いことも知
られている。
リチウムLiODの重水D2 O溶液中で、パラジウム電
極を陰極として電気分解を行うとき、あるいは高圧重水
素ガス中にパラジウムを置いた時に、常温で核融合反応
が起こることが近年提唱された。また、核融合反応は、
パラジウム電極の表面にパラジウムをプラズマ溶射する
などして粗組織で覆った場合の方が起こり易いことも知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、その実験の再
現性は必ずしも良好でなく、反応の規模が小さいために
注入電気エネルギーに対する発生熱量も最大35%、長
時間の平均値15%と少なく、実用核融合炉との構造的
な関連が不明であるなどの問題があった。この発明は、
これらの問題の解決を計るものである。
現性は必ずしも良好でなく、反応の規模が小さいために
注入電気エネルギーに対する発生熱量も最大35%、長
時間の平均値15%と少なく、実用核融合炉との構造的
な関連が不明であるなどの問題があった。この発明は、
これらの問題の解決を計るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、金属で作ら
れた耐圧容器内に、重水素吸収性が大きい金属の粉末を
充填し、かつこの容器内に重水素ガスを高圧で導入し、
これに適切な温度を与えるものである。
れた耐圧容器内に、重水素吸収性が大きい金属の粉末を
充填し、かつこの容器内に重水素ガスを高圧で導入し、
これに適切な温度を与えるものである。
【0005】この発明の一実施態様では、耐圧容器に重
水素透過性の材料が使用され、重水素吸収性の大きい粉
末を充填したこの容器を陰極として電解質の重水素溶液
中で電気分解を行う。この場合は、上述の温度を与える
手段として、電解質内に生ずる抵抗発熱を利用すること
ができる。
水素透過性の材料が使用され、重水素吸収性の大きい粉
末を充填したこの容器を陰極として電解質の重水素溶液
中で電気分解を行う。この場合は、上述の温度を与える
手段として、電解質内に生ずる抵抗発熱を利用すること
ができる。
【0006】この発明の別の実施態様では、耐圧容器に
重水素不透過性の材料が使用され、重水素吸収性の大き
い粉末を充填したこの容器内に高圧で重水素ガスが注入
される。そして、必要に応じ、この容器を所定温度に上
昇させる加温手段が設けられる。この加温手段の一部ま
たは全部として、粉末と重水素ガスの間の溶解発熱を利
用してもよい。
重水素不透過性の材料が使用され、重水素吸収性の大き
い粉末を充填したこの容器内に高圧で重水素ガスが注入
される。そして、必要に応じ、この容器を所定温度に上
昇させる加温手段が設けられる。この加温手段の一部ま
たは全部として、粉末と重水素ガスの間の溶解発熱を利
用してもよい。
【0007】上記二個の実施態様の折中として、耐圧容
器の一部を重水素透過性材料で、残部を重水素不透過性
材料で作り、重水素透過性部分を電解質の重水素溶液中
に置き、これを陰極として電気分解を行ってもよい。
器の一部を重水素透過性材料で、残部を重水素不透過性
材料で作り、重水素透過性部分を電解質の重水素溶液中
に置き、これを陰極として電気分解を行ってもよい。
【0008】上記の実用的な重水素不透過性金属として
は、鋼、ステンレス綱などが挙げられ、特に容器の内面
には顕著な不透過性を示す金などをメッキすることが望
ましい。重水素吸収性が大きい金属としては、パラジウ
ム、白金、ニッケル、チタン、アルミニウム、LaNi
5 、Na2 WO3 等が挙げられ、これらにはその原子数
と同数またはそれ以上の重水素原子を吸収させることが
できるとされている。粉末の粒径は10オングストロー
ム乃至1mmでよく、特にクラスター状態やアモルファ
ス状態の粉末がよい。重水素透過性の金属としては、上
記した重水素吸収性が大きい金属と同じものを用いるこ
とができる。
は、鋼、ステンレス綱などが挙げられ、特に容器の内面
には顕著な不透過性を示す金などをメッキすることが望
ましい。重水素吸収性が大きい金属としては、パラジウ
ム、白金、ニッケル、チタン、アルミニウム、LaNi
5 、Na2 WO3 等が挙げられ、これらにはその原子数
と同数またはそれ以上の重水素原子を吸収させることが
できるとされている。粉末の粒径は10オングストロー
ム乃至1mmでよく、特にクラスター状態やアモルファ
ス状態の粉末がよい。重水素透過性の金属としては、上
記した重水素吸収性が大きい金属と同じものを用いるこ
とができる。
【0009】
【作用】重水素を結合させて核融合反応を起こさせるた
めには、超高温状態にすることによりエネルギーを与え
て重水素イオンを活性化すること、あるいは地球の中心
圧力以上の超圧力を加えて重水素イオン同士の距離を接
近させることが必要とされている。
めには、超高温状態にすることによりエネルギーを与え
て重水素イオンを活性化すること、あるいは地球の中心
圧力以上の超圧力を加えて重水素イオン同士の距離を接
近させることが必要とされている。
【0010】ところが、パラジウム等に重水素を吸収さ
せると、理論的にはパラジウムの原子数と同数またはそ
れ以上の重水素オインを吸収させることができ、その結
果重水素イオン同士の距離をパラジウムの原子間隔と同
等またはそれ以下にまで接近させることができる。これ
は通常の気体圧縮手段では到底到達させることができな
い短かい距離である。従来の常温核融合実験では、パラ
ジウムが理論値の85%以上の重水素を吸収した場合に
成功する例が多いとされている。
せると、理論的にはパラジウムの原子数と同数またはそ
れ以上の重水素オインを吸収させることができ、その結
果重水素イオン同士の距離をパラジウムの原子間隔と同
等またはそれ以下にまで接近させることができる。これ
は通常の気体圧縮手段では到底到達させることができな
い短かい距離である。従来の常温核融合実験では、パラ
ジウムが理論値の85%以上の重水素を吸収した場合に
成功する例が多いとされている。
【0011】パラジウム内の重水素濃度を高める手段の
一つに、溶媒に重水を用いた電解質溶液中での電気分解
がある。電気分解によってパラジウム陰極の表面で発生
した発生機の重水素は、互いに結合して重水素ガスD2
を作る一方で、積極的にパラジウム内にもぐり込むた
め、パラジウム内の重水素濃度はパラジウムを重水素ガ
スD2 中に置いた場合よりも効率よく高まり、100%
に近づき、特にパラジウムの表面付近では、局所的に著
しく高濃度になる。しかし、陰極が棒状や板状の場合
は、陰極体内全体の重水素濃度を高めるのに、かなりの
時間が必要である。
一つに、溶媒に重水を用いた電解質溶液中での電気分解
がある。電気分解によってパラジウム陰極の表面で発生
した発生機の重水素は、互いに結合して重水素ガスD2
を作る一方で、積極的にパラジウム内にもぐり込むた
め、パラジウム内の重水素濃度はパラジウムを重水素ガ
スD2 中に置いた場合よりも効率よく高まり、100%
に近づき、特にパラジウムの表面付近では、局所的に著
しく高濃度になる。しかし、陰極が棒状や板状の場合
は、陰極体内全体の重水素濃度を高めるのに、かなりの
時間が必要である。
【0012】パラジウム内の重水素濃度を高めるための
他の手段は、パラジウムを粉末化することである。粉末
化すると、粉末粒子が小さい程パラジウムの表面積が増
大すると同時に、表面から中心部までの距離が短縮され
る結果、短時間内に重水素濃度を上昇させることがで
き、前述の局所的高濃度が得られる範囲も拡がる。特に
粒径が20オングストローム以下のクラスター状態であ
れば、重水素濃度は瞬時に飽和量に近づく。そしてパラ
ジウム粉末の重水素飽和濃度は、周囲の重水素の圧力が
高い程、そして温度が低い程増大する。核融合反応では
表面機能とその近傍での重水素濃度が重要な因子である
ため、実質的表面積を増大でき、広範囲にわたる局所的
高濃度化を実現出来る超微粒子ほど核反応の効率を増大
させる。
他の手段は、パラジウムを粉末化することである。粉末
化すると、粉末粒子が小さい程パラジウムの表面積が増
大すると同時に、表面から中心部までの距離が短縮され
る結果、短時間内に重水素濃度を上昇させることがで
き、前述の局所的高濃度が得られる範囲も拡がる。特に
粒径が20オングストローム以下のクラスター状態であ
れば、重水素濃度は瞬時に飽和量に近づく。そしてパラ
ジウム粉末の重水素飽和濃度は、周囲の重水素の圧力が
高い程、そして温度が低い程増大する。核融合反応では
表面機能とその近傍での重水素濃度が重要な因子である
ため、実質的表面積を増大でき、広範囲にわたる局所的
高濃度化を実現出来る超微粒子ほど核反応の効率を増大
させる。
【0013】常圧のもとで、重水素ガスを吸収させたパ
ラジウムを昇温させると、図11に示すように、重水素
を吸収した領域Aから、105℃付近で急激に重水素を
放出することによって領域Bに移行する。そして、降温
させると、80℃付近で急激に重水素を吸収して領域A
に戻る。この現象は、これらの移行点近辺でパラジウム
の電子の状態に変化が起こり、これにより重水素の含有
可能状態が変化し、これを運動させるものと考えること
ができ、従来の常温核融合実験で、核融合反応が温液1
00℃前後の沸点近辺で起きている例が多いことと一致
する。パラジウムの表面状態によってはこの領域Aおよ
び領域Bの温度域は変化する。
ラジウムを昇温させると、図11に示すように、重水素
を吸収した領域Aから、105℃付近で急激に重水素を
放出することによって領域Bに移行する。そして、降温
させると、80℃付近で急激に重水素を吸収して領域A
に戻る。この現象は、これらの移行点近辺でパラジウム
の電子の状態に変化が起こり、これにより重水素の含有
可能状態が変化し、これを運動させるものと考えること
ができ、従来の常温核融合実験で、核融合反応が温液1
00℃前後の沸点近辺で起きている例が多いことと一致
する。パラジウムの表面状態によってはこの領域Aおよ
び領域Bの温度域は変化する。
【0014】この発明においては、重水素を十分吸収し
たパラジウム粉末が、重水素不透過性のカプセル内に封
入されており、それだけで反応が起こらない場合には、
その状態で図11の領域Aから領域Bに移される。一般
に、粉末の充填率は60〜70%であるから、カプセル
内の空間の体積はパラジウムの体積よりもかなり小さ
い。従って、昇温により重水素が激しく運動を行う状態
に至っても、その極く一部が周囲の空間に放出されるだ
けで空間の圧力が場合によっては数万気圧以上に高ま
り、その結果重水素の多くが粉末粒子内に留まってその
濃度が極端に局在化し、そこで運動を営み、核融合反応
を起こすことになる。
たパラジウム粉末が、重水素不透過性のカプセル内に封
入されており、それだけで反応が起こらない場合には、
その状態で図11の領域Aから領域Bに移される。一般
に、粉末の充填率は60〜70%であるから、カプセル
内の空間の体積はパラジウムの体積よりもかなり小さ
い。従って、昇温により重水素が激しく運動を行う状態
に至っても、その極く一部が周囲の空間に放出されるだ
けで空間の圧力が場合によっては数万気圧以上に高ま
り、その結果重水素の多くが粉末粒子内に留まってその
濃度が極端に局在化し、そこで運動を営み、核融合反応
を起こすことになる。
【0015】また、領域Aから領域Bへ移る際に十分な
核融合反応が起こらなかった場合は、これを領域Bから
領域Aへ戻すと、空間内の重水素が粉末粒子内に飛込む
際に、その界面で濃度が極度に局在化し、核融合反応を
生ずる。このようにして、領域Aと領域Bとにわたって
温度の昇降をくり返すことにより、十分な核融合反応が
起こってくる。
核融合反応が起こらなかった場合は、これを領域Bから
領域Aへ戻すと、空間内の重水素が粉末粒子内に飛込む
際に、その界面で濃度が極度に局在化し、核融合反応を
生ずる。このようにして、領域Aと領域Bとにわたって
温度の昇降をくり返すことにより、十分な核融合反応が
起こってくる。
【0016】しかし、極く最近の実験では、領域Aから
領域Bへの移行を行なわなくても、領域A内の或る適当
な温度の下でも発熱反応が起こることを確認した。
領域Bへの移行を行なわなくても、領域A内の或る適当
な温度の下でも発熱反応が起こることを確認した。
【0017】一旦十分な核融合反応が発生したら、容器
の周囲の熱媒体より熱交換により取出す熱エネルギーの
量を調節することによって、容器を核融合反応に最適の
温度に維持すれば継続的に発熱反応が起こり、取出した
熱エネルギーは利用に廻すことができる。
の周囲の熱媒体より熱交換により取出す熱エネルギーの
量を調節することによって、容器を核融合反応に最適の
温度に維持すれば継続的に発熱反応が起こり、取出した
熱エネルギーは利用に廻すことができる。
【0018】ここで、仮にカプセル内のパラジウムの実
際の体積を1cm3 とすると、これには大略1023個の
パラジウム原子が存在するから、これに重水素を100
%吸収させると、カプセル内の重水素原子数も大略10
23個になる。このカプセルからワット・オーダーの熱を
取出すためには、通常の重水素核融合反応では毎秒10
12個程度反応させれば足りるので、安全に長期間にわた
って発熱を継続させることができる。実用炉では、共通
の熱媒体中に、多数の上述の容器を支持体に取付けたも
の、或いは籠状容器内に多数の容器を収容したものなど
を浸漬する。
際の体積を1cm3 とすると、これには大略1023個の
パラジウム原子が存在するから、これに重水素を100
%吸収させると、カプセル内の重水素原子数も大略10
23個になる。このカプセルからワット・オーダーの熱を
取出すためには、通常の重水素核融合反応では毎秒10
12個程度反応させれば足りるので、安全に長期間にわた
って発熱を継続させることができる。実用炉では、共通
の熱媒体中に、多数の上述の容器を支持体に取付けたも
の、或いは籠状容器内に多数の容器を収容したものなど
を浸漬する。
【0019】
【実施例】図1において、1はパラジウム製の容器で、
内部にパラジウム粉末2が充填され、パラジウム製の蓋
3が真空電子ビーム溶接されており、4は溶接部を示
す。これらは、リード線5が取付けられて陰極6を構成
する。7は液槽で、重水酸化リチウムLiODの重水溶
液8が満たされ、その中に前記陰極6とこれを囲む円筒
形の白金陽極9とが浸漬されていて、10は陽極リード
線を示す。
内部にパラジウム粉末2が充填され、パラジウム製の蓋
3が真空電子ビーム溶接されており、4は溶接部を示
す。これらは、リード線5が取付けられて陰極6を構成
する。7は液槽で、重水酸化リチウムLiODの重水溶
液8が満たされ、その中に前記陰極6とこれを囲む円筒
形の白金陽極9とが浸漬されていて、10は陽極リード
線を示す。
【0020】リード線5と10の間に電流を通じると、
電気分解によって生じた発生機の重水素Dは、一部は容
器1の壁内に積極的にもぐり込み、残部は互に結合して
重水素ガスD2 の気泡となって陰極6の表面に沿って浮
上する。容器1の壁内の重水素原子Dの含有量が高まる
と、重水素原子Dは容器1の内部空間に放出され、ガス
化する一方で、外表面では発生機の重水素の吸収が続
く。
電気分解によって生じた発生機の重水素Dは、一部は容
器1の壁内に積極的にもぐり込み、残部は互に結合して
重水素ガスD2 の気泡となって陰極6の表面に沿って浮
上する。容器1の壁内の重水素原子Dの含有量が高まる
と、重水素原子Dは容器1の内部空間に放出され、ガス
化する一方で、外表面では発生機の重水素の吸収が続
く。
【0021】電気分解を継続すると、容器1の重水素内
圧は次第に上昇し、これに伴ってその重水素は粉末2に
吸収され始める。最終的には、容器1の壁及び粉末2内
にはその温度での飽和状態にまで重水素が吸収され、容
器1の表面における発生機の重水素の滲透圧と容器内圧
とはほぼ平衡するに至る。
圧は次第に上昇し、これに伴ってその重水素は粉末2に
吸収され始める。最終的には、容器1の壁及び粉末2内
にはその温度での飽和状態にまで重水素が吸収され、容
器1の表面における発生機の重水素の滲透圧と容器内圧
とはほぼ平衡するに至る。
【0022】電気分解中、電解液8は抵抗発熱により特
に陰極6の表面近傍で昇温し、陰極6の温度を上昇させ
る。また、重水素原子が容器壁内或いは粉末2内に吸収
される際は溶解熱も発生する。しかし、粉末2内の重水
素濃度が上記の昇温下で飽和状態に近づくと、重水素原
子同士が核融合反応を生じ、上記抵抗発熱及び溶解熱を
上廻る発熱が継続的に発生する。
に陰極6の表面近傍で昇温し、陰極6の温度を上昇させ
る。また、重水素原子が容器壁内或いは粉末2内に吸収
される際は溶解熱も発生する。しかし、粉末2内の重水
素濃度が上記の昇温下で飽和状態に近づくと、重水素原
子同士が核融合反応を生じ、上記抵抗発熱及び溶解熱を
上廻る発熱が継続的に発生する。
【0023】上記発熱の原因を確めるために次のような
実験を行った。 実験1 図2に示すように、液槽7を魔法瓶11に収容し、陽極
9の周囲に冷却水管12を廻らして、陰極6として外径
20mm、高さ50mm、内径3mm、内腔の高さ38
mmのパラジウム容器内に粒径約50μmのパラジウム
粉末を充填したものを用いた。
実験を行った。 実験1 図2に示すように、液槽7を魔法瓶11に収容し、陽極
9の周囲に冷却水管12を廻らして、陰極6として外径
20mm、高さ50mm、内径3mm、内腔の高さ38
mmのパラジウム容器内に粒径約50μmのパラジウム
粉末を充填したものを用いた。
【0024】陰極6の内部温度Tc、陰極表面における
電解液温度TL、及び管12に流入する冷却水の温度T
oを6時間ごとに記録しながら、陰極6と陽極9の間に
電流を流し、液温50〜70℃で電気分解を行った。電
気分解開始後70日間は、陰極温度Tcと液温TLの間
に殆ど温度差が無かったが、図3に示すように70日経
過後から陰極温度Tcと液温TLの間に差が現われ始
め、その差Tc−TLは時間の経過と共に増大し、最大
3.5℃に達した。
電解液温度TL、及び管12に流入する冷却水の温度T
oを6時間ごとに記録しながら、陰極6と陽極9の間に
電流を流し、液温50〜70℃で電気分解を行った。電
気分解開始後70日間は、陰極温度Tcと液温TLの間
に殆ど温度差が無かったが、図3に示すように70日経
過後から陰極温度Tcと液温TLの間に差が現われ始
め、その差Tc−TLは時間の経過と共に増大し、最大
3.5℃に達した。
【0025】図4はこのときの陰極温度Tcを冷却水温
Toから1℃上げるに必要な入力エネルギー(電気分解
の電力)を6時間ごとに記録したものであり、陰極の昇
温に要するエネルギーが急速に減少していることがわか
る。
Toから1℃上げるに必要な入力エネルギー(電気分解
の電力)を6時間ごとに記録したものであり、陰極の昇
温に要するエネルギーが急速に減少していることがわか
る。
【0026】実験2 陰極6として、外径20mm、高さ50mm、内径14
mm、内腔の高さ38mmのパラジウム容器内に粒径約
0.4μmのパラジウム粉末を充填したものを用い、実
験1と同要領で実験を行った。
mm、内腔の高さ38mmのパラジウム容器内に粒径約
0.4μmのパラジウム粉末を充填したものを用い、実
験1と同要領で実験を行った。
【0027】電気分解開始後、陰極温度Tcを冷却水温
Toから1℃上げるに必要な入力エネルギーは、図5に
示すように直ちに減少し始め、約半月後に最低になっ
た。その時の陰極6内の発生エネルギーの入力エネルギ
ーに対する効率εは、図6に示すように約100%にも
達していた。図7は約1ケ月間の入力エネルギーQin
と出力エネルギーQoutの関係を示し、最終的には約
3MJの入力に対して約6MJの出力があり、約3MJ
の発熱があったことを示している。
Toから1℃上げるに必要な入力エネルギーは、図5に
示すように直ちに減少し始め、約半月後に最低になっ
た。その時の陰極6内の発生エネルギーの入力エネルギ
ーに対する効率εは、図6に示すように約100%にも
達していた。図7は約1ケ月間の入力エネルギーQin
と出力エネルギーQoutの関係を示し、最終的には約
3MJの入力に対して約6MJの出力があり、約3MJ
の発熱があったことを示している。
【0028】実験中、通電電流を20分間遮断し、電気
分解を停めてみたが、図6に示すように通電再開後速や
かに回復し、電気分解開始当初のような長い伏培期間は
存在しなかった。なお、この実験は液温50℃〜70℃
で行なわれており、液温を100℃付近まで上昇させれ
ば一層効率εが高まることが予想されるが、危険を考慮
して実験を中止し、沸点近傍で実験可能な装置の設計を
行なうことにした。
分解を停めてみたが、図6に示すように通電再開後速や
かに回復し、電気分解開始当初のような長い伏培期間は
存在しなかった。なお、この実験は液温50℃〜70℃
で行なわれており、液温を100℃付近まで上昇させれ
ば一層効率εが高まることが予想されるが、危険を考慮
して実験を中止し、沸点近傍で実験可能な装置の設計を
行なうことにした。
【0029】図8に示す実施例では、図1における陰極
6と同様に、パラジウム製容器21内にパラジウム粉末
22を充填し、蓋23を真空電子ビーム溶接により溶接
して得たカプセル24を耐圧容器25内に収容し、管2
6を経由してカプセル24内に重水素ガスD2 を圧入し
たものである。27は管26に設けたコックである。な
お、容器21は薄肉の耐圧性が低いものでよい。
6と同様に、パラジウム製容器21内にパラジウム粉末
22を充填し、蓋23を真空電子ビーム溶接により溶接
して得たカプセル24を耐圧容器25内に収容し、管2
6を経由してカプセル24内に重水素ガスD2 を圧入し
たものである。27は管26に設けたコックである。な
お、容器21は薄肉の耐圧性が低いものでよい。
【0030】重水素ガスD2 を圧入する際は、図11に
示されているように温度が低い程多量の重水素ガスを粉
末22に吸収させることができる。そして、十分な伏培
期間の後に温度を常温乃至100℃近辺に上昇させるこ
とにより、発熱現象が起こる。
示されているように温度が低い程多量の重水素ガスを粉
末22に吸収させることができる。そして、十分な伏培
期間の後に温度を常温乃至100℃近辺に上昇させるこ
とにより、発熱現象が起こる。
【0031】図9に示す実施例では、31はステンレス
鋼製の容器で、内部に小径の空胴32を有し、空胴32
の一端には室33が形成され、それらの内面には金メッ
キが施こされている。室33には排気管34及び給気管
35が接続され、かつ内面に螺条36が刻まれており、
螺条36に気密に螺入された螺子37から空胴32へ向
って栓38が伸びている。なお、使用している容器の寸
法は、外径10mm、内径2〜5mm、長さ100mm
である。
鋼製の容器で、内部に小径の空胴32を有し、空胴32
の一端には室33が形成され、それらの内面には金メッ
キが施こされている。室33には排気管34及び給気管
35が接続され、かつ内面に螺条36が刻まれており、
螺条36に気密に螺入された螺子37から空胴32へ向
って栓38が伸びている。なお、使用している容器の寸
法は、外径10mm、内径2〜5mm、長さ100mm
である。
【0032】排気管34はコック39を経て真空ポンプ
40に連結され、給気管35はコック41及び圧入ポン
プ42を経てボンベ43に連結されており、ボンベ43
内には重水素ガスが収容されている。
40に連結され、給気管35はコック41及び圧入ポン
プ42を経てボンベ43に連結されており、ボンベ43
内には重水素ガスが収容されている。
【0033】上述の装置において、先ず空胴32内に粒
径0.4μm前後のパラジウム粉末44を充填し、螺子
37を図示の状態まで螺入する。この状態では、栓38
は空胴32内へ挿入されておらず、排気管34及び吸気
管35は空胴32に連通している。
径0.4μm前後のパラジウム粉末44を充填し、螺子
37を図示の状態まで螺入する。この状態では、栓38
は空胴32内へ挿入されておらず、排気管34及び吸気
管35は空胴32に連通している。
【0034】ここで、コック39を開いて真空ポンプ4
0を運転し、空胴32内を真空に排気する。その際、容
器31及びパラジウム粉末34を数100℃に加熱し
て、吸蔵ガスを十分排出させるのが望ましい。
0を運転し、空胴32内を真空に排気する。その際、容
器31及びパラジウム粉末34を数100℃に加熱し
て、吸蔵ガスを十分排出させるのが望ましい。
【0035】次に、コック39を閉じると共にコック4
1を開き、圧入ポンプ42を運転して空胴32内に重水
素ガスを圧入する。その際、容器31及びパラジウム粉
末34は、液体窒素などで冷却する。粉末が重水素ガス
を吸収するに必要な時間保持した後、螺子37を更に螺
入して栓38を空胴32の端部に圧入し、排気管34及
び給気管35を封止して切断する。
1を開き、圧入ポンプ42を運転して空胴32内に重水
素ガスを圧入する。その際、容器31及びパラジウム粉
末34は、液体窒素などで冷却する。粉末が重水素ガス
を吸収するに必要な時間保持した後、螺子37を更に螺
入して栓38を空胴32の端部に圧入し、排気管34及
び給気管35を封止して切断する。
【0036】上記容器を適当な温度に昇温させ、あるい
は領域Aと領域Bとにまたがる温度サイクルをくり返す
と、粉末内で核融合反応がスタートし、発熱が始まるの
で、周囲の熱媒体より熱エネルギーを取出して、容器を
適温に維持する。
は領域Aと領域Bとにまたがる温度サイクルをくり返す
と、粉末内で核融合反応がスタートし、発熱が始まるの
で、周囲の熱媒体より熱エネルギーを取出して、容器を
適温に維持する。
【0037】図10に示す実施例では、容器51は図9
における容器31と同様な材料よりなる小径筒状の反応
部52と、その一端に連なるパラジウム製の加圧部53
とよりなり、その境界部分で例えばセラミック製の絶縁
板54に支持されている。容器51内には、両部分5
2、53を通じて空胴55が形成され、その内部にパラ
ジウム粉末56が収容され、かつ高真空に排気されてい
る。
における容器31と同様な材料よりなる小径筒状の反応
部52と、その一端に連なるパラジウム製の加圧部53
とよりなり、その境界部分で例えばセラミック製の絶縁
板54に支持されている。容器51内には、両部分5
2、53を通じて空胴55が形成され、その内部にパラ
ジウム粉末56が収容され、かつ高真空に排気されてい
る。
【0038】加圧部53の外面には、その表面積を増大
させるためにパラジウム溶射層57が設けられている。
絶縁板54は適当な材料で作られた周壁58と共に電解
槽59を構成し、その内部には例えば重水酸化リチウム
LiODの重水溶液60が充たされ、かつ適当な材料よ
りなる陽極61が液中で容器加圧部53を囲んで設けら
れている。
させるためにパラジウム溶射層57が設けられている。
絶縁板54は適当な材料で作られた周壁58と共に電解
槽59を構成し、その内部には例えば重水酸化リチウム
LiODの重水溶液60が充たされ、かつ適当な材料よ
りなる陽極61が液中で容器加圧部53を囲んで設けら
れている。
【0039】上述の装置において容器51の加圧部53
を陰極として電気分解を行うと、陰極面に発生機の重水
素を生じ、この発生機の重水素は互に結合して重水素ガ
スD2 になる一方で、積極的に加圧部53の体内にもぐ
り込む。加圧部体内の重水素濃度が高まると、その重水
素は空胴55内に出てガス化する一方、外表面からは発
生機の重水素が連続的に吸入されるため、空胴55内の
圧力は理論上数千乃至数万気圧にまで高まり、パラジウ
ム粉末56は多量の重水素を含むに至る。
を陰極として電気分解を行うと、陰極面に発生機の重水
素を生じ、この発生機の重水素は互に結合して重水素ガ
スD2 になる一方で、積極的に加圧部53の体内にもぐ
り込む。加圧部体内の重水素濃度が高まると、その重水
素は空胴55内に出てガス化する一方、外表面からは発
生機の重水素が連続的に吸入されるため、空胴55内の
圧力は理論上数千乃至数万気圧にまで高まり、パラジウ
ム粉末56は多量の重水素を含むに至る。
【0040】そこで、反応部52に領域Aと領域Bとに
またがる温度サイクルを与えると、前記実施例と同様に
発熱反応を起こし、発生した熱エネルギーは、反応部5
2の周囲の熱媒体及び電解液60の双方から取出すこと
ができる。
またがる温度サイクルを与えると、前記実施例と同様に
発熱反応を起こし、発生した熱エネルギーは、反応部5
2の周囲の熱媒体及び電解液60の双方から取出すこと
ができる。
【0041】図9に示した実施例では、容器51を如何
に厳重に封止しても、長年月の間には内部の重水素が漏
出して内圧が低下する可能性があるが、図10に示した
実施例では、絶えず容器内に重水素が挿入されるため、
内圧の低下を防ぐことができる。
に厳重に封止しても、長年月の間には内部の重水素が漏
出して内圧が低下する可能性があるが、図10に示した
実施例では、絶えず容器内に重水素が挿入されるため、
内圧の低下を防ぐことができる。
【0042】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、この
発明によるときは容易に効率良く重水素の核融合反応を
行なわせることが可能になり、大規模な実用炉の設計も
可能になる。
発明によるときは容易に効率良く重水素の核融合反応を
行なわせることが可能になり、大規模な実用炉の設計も
可能になる。
【図1】この発明の実施例の縦断面図である。
【図2】図1の実施例の動作を確認するための実験装置
の横断面図である。
の横断面図である。
【図3】図2に示した装置による実験1における各部の
温度の時間的推移を示すグラフである。
温度の時間的推移を示すグラフである。
【図4】図2に示した装置による実験1における加熱効
率の時間的推移を示すグラフである。
率の時間的推移を示すグラフである。
【図5】図2に示した装置による実験2における加熱効
率の時間的推移を示すグラフである。
率の時間的推移を示すグラフである。
【図6】図2に示した装置による実験2における発熱効
率εの時間的推移を示すグラフである。
率εの時間的推移を示すグラフである。
【図7】図2に示した装置による実験2における入出力
エネルギーを対比するグラフである。
エネルギーを対比するグラフである。
【図8】この発明の他の実施例の縦断面図である。
【図9】この発明の更に別の実施例の縦断面図である。
【図10】この発明の更に別の実施例の縦断面図であ
る。
る。
【図11】パラジウムの重水素吸収の温度特性線図であ
る。
る。
1 パラジウム容器 2 パラジウム粉末 6 陰極 7 液槽 8 電解液 9 陽極 21 パラジウム容器 22 パラジウム粉末 25 耐圧容器 31 重水素不透過性容器 34 排気管 38 栓 40 排気ポンプ 42 圧入ポンプ 44 パラジウム粉末 52 重水素不透過性部分 53 重水素透過性部分 56 パラジウム粉末 58 液槽 60 電解液 61 陽極
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】上記の実用的な重水素不透過性金属として
は、鋼、ステンレス綱などが挙げられ、特に容器の内面
には顕著な不透過性を示す金などをメッキすることが望
ましい。重水素吸収性が大きい金属としては、パラジウ
ム、白金、ニッケル、チタン、LaNi5、Na2WO
3等が挙げられ、これらにはその原子数と同数またはそ
れ以上の重水素原子を吸収させることができるとされて
いる。粉末の粒径は10オングストローム乃至1mmで
よく、特にクラスター状態やアモルファス状態の粉末が
よい。重水素透過性の金属としては、上記した重水素吸
収性が大きい金属と同じものを用いることができる。
は、鋼、ステンレス綱などが挙げられ、特に容器の内面
には顕著な不透過性を示す金などをメッキすることが望
ましい。重水素吸収性が大きい金属としては、パラジウ
ム、白金、ニッケル、チタン、LaNi5、Na2WO
3等が挙げられ、これらにはその原子数と同数またはそ
れ以上の重水素原子を吸収させることができるとされて
いる。粉末の粒径は10オングストローム乃至1mmで
よく、特にクラスター状態やアモルファス状態の粉末が
よい。重水素透過性の金属としては、上記した重水素吸
収性が大きい金属と同じものを用いることができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 重水素吸収性の大きな金属の粉末を内部
に収容した金属製耐圧容器と、この容器内に重水素ガス
を高圧で導入する手段と、内部の金属粉末が重水素ガス
を十分吸収した状態のもとで上記容器を適正な温度に加
温する手段とを有することを特徴とする常温核融合装
置。 - 【請求項2】 上記容器は重水素不透過性であることを
特徴とする請求項1記載の常温核融合装置。 - 【請求項3】 上記容器の少くとも一部分は重水素透過
性材料で形勢されており、上記の容器内に重水素ガスを
高圧で導入する手段は、上記重水素透過性材料部分を陰
極として電解質の重水溶液中で電気分解を行う手段であ
ることを特徴とする請求項1記載の常温核融合装置。 - 【請求項4】 上記容器は全体が重水素透過性材料で形
成され、この容器全体が0極として電解質の重水溶液中
に浸漬されていることを特徴とする請求項1記載の常温
核融合装置。 - 【請求項5】 上記容器は全体が重水素透過性材料で形
成され、かつこの容器は重水素不透過性耐圧性容器内に
収容されていて、この耐圧性容器の内部空間に対して重
水素ガスの圧入手段が設けられていることを特徴とする
請求項1記載の常温核融合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5085313A JPH06222173A (ja) | 1992-12-01 | 1993-03-19 | 常温核融合装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-349747 | 1992-12-01 | ||
JP34974792 | 1992-12-01 | ||
JP5085313A JPH06222173A (ja) | 1992-12-01 | 1993-03-19 | 常温核融合装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06222173A true JPH06222173A (ja) | 1994-08-12 |
Family
ID=26426334
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5085313A Pending JPH06222173A (ja) | 1992-12-01 | 1993-03-19 | 常温核融合装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06222173A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010111064A (ko) * | 2001-10-19 | 2001-12-15 | 강경창 | 원소융합 디바이스 및 그 제조방법 |
WO2004034406A1 (ja) * | 2002-10-11 | 2004-04-22 | Osaka Industrial Promotion Organization | 水素凝結体およびそれを用いた発熱方法 |
WO2007061019A1 (ja) * | 2005-11-25 | 2007-05-31 | Yoshiaki Arata | 熱エネルギー発生方法および熱エネルギー発生装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02297093A (ja) * | 1989-05-11 | 1990-12-07 | Seiko Epson Corp | 低温核融合法 |
JPH0369501A (ja) * | 1989-08-04 | 1991-03-25 | Canon Inc | 水素貯蔵体及び該水素貯蔵体への水素貯蔵方法 |
-
1993
- 1993-03-19 JP JP5085313A patent/JPH06222173A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02297093A (ja) * | 1989-05-11 | 1990-12-07 | Seiko Epson Corp | 低温核融合法 |
JPH0369501A (ja) * | 1989-08-04 | 1991-03-25 | Canon Inc | 水素貯蔵体及び該水素貯蔵体への水素貯蔵方法 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010111064A (ko) * | 2001-10-19 | 2001-12-15 | 강경창 | 원소융합 디바이스 및 그 제조방법 |
WO2004034406A1 (ja) * | 2002-10-11 | 2004-04-22 | Osaka Industrial Promotion Organization | 水素凝結体およびそれを用いた発熱方法 |
WO2007061019A1 (ja) * | 2005-11-25 | 2007-05-31 | Yoshiaki Arata | 熱エネルギー発生方法および熱エネルギー発生装置 |
JPWO2007061019A1 (ja) * | 2005-11-25 | 2009-05-07 | 荒田 吉明 | 熱エネルギー発生方法および熱エネルギー発生装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4182650A (en) | Pulsed nuclear fusion reactor | |
US20160155518A1 (en) | Reactant, heating device, and heating method | |
GB2444444A (en) | Reactor for producing controlled nuclear fusion | |
JPH0369501A (ja) | 水素貯蔵体及び該水素貯蔵体への水素貯蔵方法 | |
US10767271B2 (en) | Electrolysis reactor system | |
JPH06222173A (ja) | 常温核融合装置 | |
US20030053579A1 (en) | Deuterium heat generator | |
JPH08176874A (ja) | 超高圧ガス造出法 | |
CN116624749A (zh) | 一种物理储热型固态储氢装置 | |
WO2015130820A1 (en) | An electrolysis reactor system | |
EP1222665A1 (en) | A method and apparatus for generating thermal energy | |
WO1995035574A1 (fr) | Appareil et procede de production d'energie thermique | |
JPH0368791A (ja) | 水素貯蔵体への水素吸蔵方法および装置 | |
WO1991006959A2 (en) | Media for solid state fusion | |
EP1953764A1 (en) | Method of generating heat energy and apparatus for generating heat energy | |
JPH0527062A (ja) | 異常熱の発生方法 | |
JPH05281379A (ja) | 核融合装置 | |
JPH0875882A (ja) | 熱エネルギ発生方法及び装置 | |
CN110998745A (zh) | 由凝聚的氢团簇产生能量的方法 | |
JPH06249983A (ja) | 低温核融合法 | |
US2986441A (en) | Neutron generator targets | |
JP2022031051A (ja) | 凝縮系核反応装置及びこれを用いる熱出力手段と発電システム | |
Chubb | In Honor of Yoshiaki Arata | |
JPH0325392A (ja) | 核融合発電プラント、核融合装置及び核融合反応方法 | |
US20100195780A1 (en) | Apparatus and process for thermal gradient-driven metal catalyzed fusion reactor |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010612 |