JPH06221992A - キャピラリー電気泳動を用いた分析方法 - Google Patents

キャピラリー電気泳動を用いた分析方法

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JPH06221992A
JPH06221992A JP5012363A JP1236393A JPH06221992A JP H06221992 A JPH06221992 A JP H06221992A JP 5012363 A JP5012363 A JP 5012363A JP 1236393 A JP1236393 A JP 1236393A JP H06221992 A JPH06221992 A JP H06221992A
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capillary
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宏一 岡
Hideo Sasagawa
秀男 笹川
Masayoshi Funato
正好 船戸
Norio Tsujio
典男 辻尾
Keiko Kitagishi
恵子 北岸
Mitsunao Sekiwa
三直 関和
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  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ガラス細管であるキャピラリー1内に泳動溶媒
を満たし、電位勾配をかけながら、一端から試料成分を
溶解させた溶液を注入して試料成分を電気泳動させる場
合に、キャピラリー1内での試料成分の分布状態を正確
に検出する。 【構成】注目する試料成分がイメージセンサ4の1サン
プリングの間に移動する素子数Δnを、測定開始後の経
過時間t、又はその間のイメージセンサのサンプリング
回数に基づいて自動的に決定し、前記移動素子数Δn又
はそのm倍(mは整数)だけずらせた2つのサンプリン
グに係るデータの平均をとって、試料成分の泳動パター
ンを求める。 【効果】受光素子数Δnを迅速かつ容易に得ることがで
き、高S/N比の泳動パターンを決定することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス細管であるキャ
ピラリー内に泳動溶媒を満たし、キャピラリーに沿って
電位勾配をかけながら、キャピラリーの一端から試料成
分を溶解させた溶液を注入して試料成分を電気泳動させ
る場合において、キャピラリー内での試料成分の分布状
態を正確に検出することができるキャピラリー電気泳動
を用いた分析方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】キャピラリー内での試料成分の移動中の
分布状態を正確に検出し、それに基づいて試料成分の存
在やその濃度を求めるためには、泳動中の試料成分の一
部に光を当て、光検出器を配置して試料成分の蛍光像や
吸光像の強度分布を検出する必要がある。
【0003】ところで、蛍光像や吸光像の前記強度はキ
ャピラリーが細いので非常に弱いため、検出感度を上げ
る必要があるが、検出感度を上げると、雑音の問題が持
ち上がってくる。そこで、従来の技術では、一次元アレ
ーからなる光検出器によって光信号を一定時間ごとに検
出し、信号の同一試料に対応する波形が重なるように時
間軸をずらせて積算平均演算を行っている(特開平4−
232840号公報参照)。これにより、平均化された
雑音の少ないデータを得ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記公報の技術では、
ある素子の検出波形と別の素子の検出波形とを時間Δt
ずらせて重ね合わせている。この波形をずらせる時間Δ
tは、同一の試料成分が一次元アレーを構成するある素
子から別の素子に到達するまでの時間であって、この時
間Δtを求めるには「単一ピークの得られる試料を測定
し、その分析条件におけるΔtをピーク位置のずれから
求める」か、又は「測定試料の信号ピークそのものから
求める」と記載されている(同公報278ページ,右欄
第35−40行)。
【0005】ところが、前者の方法では、試料の測定と
は別に、あるいは同時に単一のピークを持つ試料を測定
する必要があるので、測定が煩雑になる。また、測定条
件を変えるごとに単一のピークを持つ試料を測定し直さ
なければならない。後者の方法では、単一のピークを持
つ試料を測定する必要はないが、次のような問題があ
る。すなわち、試料が複数成分からなり沢山のピークを
持つとき、各ピークの移動速度は互いに異なっている。
なぜならキャピラリーに沿って電位勾配をかけながら、
キャピラリーの一端から試料成分を電気泳動させる場
合、必然的に、速度の速い成分は早く到達し、速度の遅
い成分は遅く到達するからである。図6はこの状態を図
示したもので、横軸に受光素子の位置(距離に対応す
る)、縦軸に検出器のサンプリング次数(時間に対応す
る)をとっている。最初に測定領域に入ってくる波形W
1 の速度v1 は比較的速く、後に測定領域に入ってくる
波形W2,3 の速度v2,3 は比較的遅くなっている。
このため、時間Δtあるいはピーク位置のずれΔnは一
義的に決まらず、ピークごとに個別の値を適用しなけれ
ばならなくなる。
【0006】ところが、実際に観測する波形は、複数の
ピークが連山のように連なっていて、どのピークがどの
ピークに対応するのか見分けられない場合がある。そこ
で、人間が時間をかけてグラフを読まなければならず、
大量のデータを短時間で処理するのに非常に不利であっ
た。そこで、本発明の目的は、上述の技術的課題を解決
し、波形をずらせる量を即時かつ自動的に決定でき、も
って試料成分の波形を正確に測定することができるキャ
ピラリー電気泳動を用いた分析方法を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】前記の目的を達
成するための請求項1記載のキャピラリー電気泳動を用
いた分析方法は、イメージセンサを構成する各受光素子
の出力データDS (n)(Sはイメージセンサのサンプ
リング次数、nは素子番号を表わす)をサンプリングご
とに読取って記憶し、注目する試料成分が1サンプリン
グの間に移動する距離に相当する素子数Δnを、測定開
始後の経過時間t、又はその間のイメージセンサのサン
プリング回数に基づいて所定の式に当てはめることによ
り求め、基準となるサンプリング次数Sに注目し、それ
よりm(m=0,1,2,・・・・,M−1)回後のサンプ
リングに係る、前記素子数Δnのm倍だけ素子をずらせ
たデータD S+m (n+mΔn)をそれぞれ読出し、これ
らのデータDS+m (n+mΔn)を、m=0からM−1
まで平均することによって、像の強度パターンD
S (n)を求める方法である。
【0008】ガラス細管であるキャピラリー内に泳動溶
媒を満たし、キャピラリーに沿って電位勾配をかけなが
ら、キャピラリーの一端から試料成分を溶解させた試料
溶液を注入して、試料成分を電気泳動させるときの、キ
ャピラリーの試料注入位置から測定ゾーンまでの距離を
L、イメージセンサの受光素子の配列ピッチをP、光学
系の倍率をK、イメージセンサのサンプリング間隔をT
とする(図1、図3参照)。
【0009】測定開始後試料成分の注目するもの(以下
単に「試料成分」という)が測定ゾーンに到達した時間
をtとすると、試料成分の測定ゾーンでの泳動速度V
は、 V=L/t となり(試料成分の泳動速度Vは、試料成分がキャピラ
リーに沿って移動する間一定としている)、これを、イ
メージセンサ上の泳動速度vに書き直すと、 v=K・L/t となる。イメージセンサ上で1サンプリングの間に試料
成分が移動する距離dは、 d=v・T=K・L・T/t となり、これを移動素子数Δnに換算すると、 Δn=d/P=K・L・T/t・P となる。すなわち、試料成分が1サンプリングの間に移
動する素子数Δnは、その試料成分が測定ゾーンに到達
した時間すなわち測定開始後の経過時間tの関数とな
る。
【0010】このように、「測定開始後の経過時間t」
が分かれば「1サンプリングの間に移動する素子数Δ
n」が決まる訳であるが、「測定開始後の経過時間t」
を求めるためにはタイマーが必要である。そこで、タイ
マーを不要にするため、「測定開始後の経過時間t」
を、測定開始後のイメージセンサのサンプリング回数S
で表わしてもよい。
【0011】すると、 t=S・T となる。この式を使えば、試料成分が1サンプリングの
間に移動する素子数Δnは、 Δn=K・L/S・P となる。この式の右辺の各量K,L,Pは、いずれも測
定装置の構成により決定されている量である。したがっ
て、試料成分が1サンプリングの間に移動する素子数Δ
nを、測定開始後のイメージセンサのサンプリング回数
Sの関数として表わすことができる。
【0012】そこで、イメージセンサの出力データDS
(n)と次のサンプリングに係るイメージセンサの出力
データDS+1 (n+Δn)とを足算し、平均する。 <DS (n)>={DS (n)+DS+1 (n+Δn)}
/2 あるいは、前記データDS (n)と、前記移動素子数Δ
nのm倍(mは1以上の整数)だけずらせた後のサンプ
リングに係るデータDS+m (n+mΔn)とを足算し、
平均する。
【0013】<DS (n)>={DS (n)+D
S+m (n+mΔn)}/2 さらに一般的には、前記データDS (n)と、前記移動
素子数Δnずつずらせた後のサンプリングに係る各デー
タDS+m (n+mΔn)との総和をとり平均する。 <DS (n)>=(1/M)ΣDS+m (n+mΔn) ここに、Σはm=0,1,2,・・・・,M−1について総
和するものとする。
【0014】以上の平均化処理により、1回のサンプリ
ングにより出力されるデータのみに基づいて試料成分の
スペクトル分布を求めるよりも、ノイズの少ない正確な
スペクトルを求めることができる。請求項1記載の方法
では、試料成分が1サンプリングの間に移動する素子数
Δn又はその整数倍mΔnが整数であるかどうかは考慮
せずに処理していたので、多ければ受光素子1個分の誤
差が入ってしまう。
【0015】そこでこの方法では、移動素子数Δn又は
mΔnが整数でない場合に、受光素子1個に受光される
データを2つの隣接受光素子から出力されたデータに案
分しそれぞれに重み付けをして求めている。すなわち、
請求項2記載のキャピラリー電気泳動を用いた分析方法
は、基準となるサンプリング次数Sに注目し、それより
m(m=0,1,2,・・・・,M−1)回後のサンプリン
グに係る、素子数x(xは0≦mΔn−x<1を満たす
整数とする)だけ素子をずらせたデータDS+m (n+
x)と、素子数x+1だけ素子をずらせたデータDS+m
(n+x+1)とを読み出し、それぞれ(x+1−mΔ
n)、(mΔn−x)の重みを付けて加算し、このよう
にして得られたデータを、m=0からM−1まで平均す
ることによって、像の強度パターンDS (n)を求めて
いる。
【0016】この請求項2記載の方法を図2を用いて説
明する。図2(a) 〜(d) は、素子列n=1,2,3,・・
・・,x,x+1,・・・・における泳動パターンの変化の様
子を示したものであり、サンプリング次数Sにおける泳
動パターンを図2(a) に、それより1回後におけるサン
プリングの泳動パターンを図2(b) に、2回後における
サンプリングの泳動パターンを図2(c) に、m回後にお
けるサンプリングの泳動パターンを図2(d) に示す。
【0017】図2(a) において、素子1により受光され
た部分は、1サンプリングの間に素子数Δnだけ移動す
る(Δnは、図2(b) ,(c) の説明の便宜のため、1よ
り小さい数とする)ので、図2(b) では素子1と素子2
とに分けて受光されることになる。この案分比率は、1
サンプリングの間の移動素子数Δnを使うと、1−Δ
n:Δnとなる。したがって、次のサンプリングS+1
では、素子1に受光される光量DS+1 (1)に(1−Δ
n)をかけたものと、素子2に受光される光量D
S+1 (2)にΔnをかけたものとの和が、前のサンプリ
ングSにおける素子1に受光された光量DS (1)に等
しくなる。すなわち、 DS (1)=(1−Δn)DS+1 (1)+ΔnDS+1 (2) となる。次のサンプリングS+2では、素子1に受光さ
れる光量DS+2 (1)に(1−2Δn)をかけたもの
と、素子2に受光される光量DS+2 (2)にΔ2nをか
けたものとの和が、前のサンプリングSにおける素子1
に受光された光量D S (1)に等しくなる。すなわち、 DS (1)=(1−2Δn)DS+2 (1)+2ΔnDS+2 (2) となる。
【0018】一般に、サンプリングS+mでは、xを0
≦mΔn−x<1を満たす整数とすると(この場合Δn
は、1より小さい数である必要はない)、素子1+xに
受光される光量DS+m (1+x)に(x+1−mΔn)
をかけたものと、素子2+xに受光される光量D
S+m (2+x)に(mΔn−x)をかけたものとの和
が、前のサンプリングSにおける素子1に受光された光
量DS (1)に等しくなる。すなわち、 DS (1)=(x+1−mΔn)DS+m (1+x)+
(mΔn−x)DS+m (2+x) となる。
【0019】前記の解析では、サンプリング次数Sにお
ける素子1の光量DS (1)を後のサンプリングにおけ
る素子1+xと素子2+xとの光量で表わすこととした
が、一般にサンプリング次数Sにおける素子nの光量D
S (n)を後のサンプリングにおける素子n+xと素子
n+x+1との光量で表わすことができる。その結果、
次のようになる。
【0020】<DS (n)>=(x+1−mΔn)D
S+m (n+x)+(mΔn−x)DS+m (n+x+1) このようにして得られたデータ<DS (n)>を、m=
0からM−1まで平均することによって、像の強度パタ
ーンDS (n)を求める。
【0021】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図3は、キャピラリー電気泳動法による測定シ
ステム図であり、有効長Lの溶融石英製キャピラリー1
の中に試料溶液を注入して両端に高電圧Vを印加してい
る。キャピラリー1の終端近くには、光が照射される測
定ゾーンZがあり、このゾーンZにおいて発生した試料
成分の蛍光像や吸光像の強度分布が検出部(後述)によ
り検出される。なお、電流計Aは、キャピラリー1内に
気泡が発生して電流が中断するのをモニタするために設
けているものである。
【0022】図1は、検出部の拡大図であり、光源(図
示せず)によって照らされたキャピラリー1の測定ゾー
ンZからの蛍光像や吸光像をレンズ2を通してイメージ
センサ4の上に結像させ検出している。イメージセンサ
4の状態は、サンプリングごとに読み取られ、出力デー
タDS (n)(Sはイメージセンサ4のサンプリング次
数、nは素子番号を表わす)としてデータ処理部5に入
力される。出力データDS (n)は、測定開始後のイメ
ージセンサ4のサンプリング回数Sとともに記憶部6に
記憶される。そして、データ処理部5はこのデータに基
づき、次のような演算を行って、試料成分の泳動パター
ンを決定する。
【0023】なお、イメージセンサ4には、測定外波長
成分を取り除く光学フィルタ3が取り付けられている。
この光学フィルタ3は、図示するように縦に4分割され
ており、各部分の透過波長は異なっている。こうするこ
とによって、蛍光波長や吸光波長の異なる試料成分につ
いて、一度に測定を行うことができる。次にキャピラリ
ー電気泳動を用いた測定の手順を説明する。測定を始め
る際には、まず吸引によるキャピラリー1の洗浄を行
う。具体的には、一方の容器に洗浄液を満たして他方の
容器を密閉してポンプで吸引し、次に泳動溶媒を同様に
して満たし吸引する。
【0024】そして、キャピラリー1内に泳動溶媒を満
たし、キャピラリー1に沿って電位勾配をかけながら、
キャピラリー1の一端から試料成分を溶解させた試料溶
液を注入して、試料成分を電気泳動させる。まず、試料
成分の最初のものが測定ゾーンZに到達した時間t1
検出する。そして、試料成分の最初のものが測定ゾーン
Zに到達してから注目する試料成分が測定ゾーンZに到
達するまでのイメージセンサ4のサンプリング回数S′
をデータ処理部5においてカウントする。注目する試料
成分が測定ゾーンZに到達する時間tは、 t=t1 +S′・T となる。したがって、この式を使えば、試料成分が1サ
ンプリングの間に移動する素子数Δnは、 Δn=K・L・T/(t1 +S′・T)P となる。この式の右辺の各量K,L,P,Tは、それぞ
れ、光学系の倍率、キャピラリー1の試料注入位置から
測定ゾーンZまでの距離、イメージセンサ4の受光素子
の配列ピッチ、サンプリング間隔であり、いずれも測定
装置の構成により決定されている量であるので、試料成
分が1サンプリングの間に移動する素子数Δnを、試料
成分の最初のものが測定ゾーンZに到達した時間t
1 と、その後のイメージセンサ4のサンプリング回数
S′を知って求めることができる。
【0025】具体的数値を掲げると、次のようになる。
光学系の倍率K=0.2,キャピラリー1の試料注入位
置から測定ゾーンZまでの距離L=750mm,受光素
子の配列ピッチP=50μm,サンプリング間隔T=
0.1sec,試料成分の最初のものが測定ゾーンZに
到達した時間t1 =15secであるとする。この場
合、最初に測定ゾーンZに到達した試料成分について
は、サンプリング回数S′=0を適用することによっ
て、試料成分が1サンプリングの間に移動する素子数Δ
nは、 Δn=0.2×750×0.1/(15×0.05) =20 となる。
【0026】もし、最初の試料成分が測定ゾーンZに到
達してから20分(1200秒)後にゆっくり到達した
試料成分について、試料成分が1サンプリングの間に移
動する素子数Δnを求めようとすると、20分間のイメ
ージセンサ4のサンプリング回数S′は12000とな
るから、 Δn=K・L・T/(t1 +S′・T)P Δn=0.2×750×0.1/(15+12000×0.1)×0.05 =0.25 となる。
【0027】したがって、最初に到達した試料成分は、
1サンプリングの間に20素子も移動するのに、20分
後に到達した試料成分は、4サンプリングの間に1素子
しか移動しないことが分かる。データ処理部5は、記憶
部6に記憶されているイメージセンサ4の出力データD
S (n)を読み出すとともに、次のサンプリングに係る
イメージセンサ4の出力データDS+1 (n)をΔnずら
せたものDS+1 (n+Δn)を読出し、両者を足算し平
均する。
【0028】<D(n)>={DS (n)+DS+1 (n
+Δn)}/2 以上のようにして、データ処理部5に記憶されているデ
ータを平均化処理することにより、1回のサンプリング
により出力されるデータのみに基づいて試料成分のスペ
クトル分布を求めるよりも、ノイズの少ない正確なスペ
クトルを求めることができる。したがって、得られたス
ペクトルを時間積分することにより試料成分の濃度を、
より正確に決定できる。
【0029】図4は、キャピラリー電気泳動法による他
の測定システムを示す図である。キャピラリー1は複数
本束ねられており、各キャピラリー1の終端面から光が
入射されている。光は透明な伝搬ゾーンを通って、測定
ゾーンZに達し、このゾーンZにおいて発生した試料成
分の蛍光像や吸光像の強度分布が検出部により検出され
る。その後、光は減衰性のあるリークゾーンに入り、徐
々に減衰していく。このようにリークゾーンを設けるこ
とによって試料成分と光とが相互作用する長さを短くす
ることができ、光による試料の損傷を防ぐことができ
る。検出部は、レンズ2、4分割光学フィルタ3、及び
2次元イメージセンサ4を備えている。
【0030】図5は、図4の測定システムを採用したと
きの2次元イメージセンサ4に結像される泳動パターン
を例示した図であって、5本のキャピラリーの各色ごと
の泳動パターンが、4分割光学フィルタ3を通して表わ
れている。2次元イメージセンサ4では、分割された各
部分ごとのデータに対して、前述したデータ平均化処理
を施して、合計4×5=20の泳動パターンを得ること
ができる。
【0031】このような構成を採用することによって、
分光しながら一度に測定できる試料の種類を増やすこと
ができるという効果が得られる。次に、記憶部6に記憶
されているイメージセンサ4の出力データDS (n)
と、これよりm(mは1以上の整数)回後のサンプリン
グに係る、前記移動素子数Δnのm倍だけずらせたデー
タDS+m (n+mΔn)との和をとり平均する他の方法
を説明する。
【0032】前述の方法では、試料成分が1サンプリン
グの間に移動する素子数Δnが整数であるかどうかは問
題にしていなかった。しかし一般には、移動素子数Δn
又はその整数倍mΔnが整数になる確率はほとんど0で
あり、必ず端数が出る。したがって、「データD
S (n)と、これよりm回後のサンプリングに係る、前
記移動素子数Δnのm倍だけずらせたデータDS+m (n
+mΔn)との和」をとると、多ければ受光素子1個分
の誤差が入ってしまう。
【0033】そこで、この実施例では、移動素子数Δn
が整数でない場合に、受光素子1個分に受光されるデー
タを案分しそれぞれに重み付けをして処理する手法を説
明する。この実施例では、試料成分が1サンプリングの
間に移動する素子数Δnは、説明の都合上、1未満とし
ておく。
【0034】まず、任意の次数のサンプリングを基準
(0回目)にして、これ以後のサンプリングを1回目、
2回目、・・・・のサンプリングということにする。0回目
のサンプリングに係る1番目の素子のデータD0 (1)
は、1回目のサンプリングではΔnだけ移動しているの
であるが、Δnは整数ではないので、データD0 (1)
の値は、1番目の素子と2番目の素子とに、1−Δn:
Δnの割合で案分されると考える。したがって、データ
0 (1)の値は、1回目のサンプリングに係る1番目
の素子のデータD1 (1)と、1回目のサンプリングに
係る2番目の素子のデータD1 (2)とから次のように
表される。
【0035】 D0 (1)=(1−Δn)D1 (1)+ΔnD1 (2) 2回目のサンプリングでは、データD0 (1)の値は、
同様に、1番目の素子と2番目の素子とに、1−2Δ
n:2Δnの割合で案分されると考える。したがって、
データD0 (1)の値は、2回目のサンプリングに係る
1番目の素子のデータD2 (1)と、2回目のサンプリ
ングに係る2番目の素子のデータD2 (2)とで表され
る。
【0036】 D0 (1)=(1−2Δn)D2 (1)+2ΔnD2 (2) m回目のサンプリングでは、データD0 (1)の値は、 D0 (1)=(1−mΔn)Dm (1)+mΔnDm (2) で表される。もし、mΔnが1以上2未満となれば、デ
ータD0 (1)の値は、2番目の素子と3番目の素子と
に、2−mΔn:mΔn−1の割合で案分されると考え
る。したがって、データD0 (1)の値は、 D0 (1)=(2−mΔn)Dm (2)+(mΔn−1)Dm (3) と表される。
【0037】一般に、mΔnがx以上x+1未満である
と、データD0 (1)の値は、x+1番目の素子と、x
+2番目の素子とに、 D0 (1)=(x+1−mΔn)Dm (x+1)+(m
Δn−x)Dm (x+2) (m=0,1,2,・・・・,xは0≦mΔn−x<1を満
たす整数)により案分される。
【0038】上の計算では、1番目の素子のデータD0
(1)を、他のデータで表わすことを考えたが、2番目
の素子のデータD0 (2)も、同様にして他の素子デー
タで表わすことができる。一般にn番目の素子のデータ
0 (n)も他の素子データで表わすことができる。式
で表すと、 D0 (2)=(x+1−mΔn)Dm (x+2)+(m
Δn−x)Dm (x+3)・・・・ D0 (n)=(x+1−mΔn)Dm (n+x)+
(mΔn−x)Dm (n+x+1) (m=0,1,2,・・・・,xは0≦mΔn−x<1を満
たす整数) このようにして、試料成分が1サンプリングの間に移動
する素子数Δnを使って、データD0 (1),D
0 (2),・・・・,D0 (n)を、m組収集することがで
きる。したがって、各組についてデータD0 (1)の平
均 <D0 (1)>=(1/M)Σ{(x+1−mΔn)D
m (x+1)+(mΔn−x)Dm (x+2)} を得ることができる。ここに、Σはm=0,1,2,・・
・・,M−1について総和するものとする。
【0039】同様にして、データD0 (2)の平均<D
0 (2)>,・・・・,データD0 (n)の平均<D
0 (n)>を求めることができる。そこで、求められた
<D0 (1)>,<D0 (2)>,・・・・,<D0 (n)
>を使って泳動波形を再現すれば、非常に正確な波形と
なる。次に、具体的数値を当てはめてみる。表1は、1
1回のサンプリング(m=0からm=10まで)にわた
る9個の素子の出力データ(D(1)からD(9)ま
で)を掲げたものであり、4番目の素子の0回目のサン
プリング値を100として、各出力値を正規化してあ
る。
【0040】
【表1】
【0041】この表によれば、泳動パターンのピーク
が、1回目のサンプリングでは4番目の素子の出力値D
(4)にあって、サンプリングを重ねるに連れて徐々に
番号の大きな素子に移動していることが分かる(10回
目のサンプリングm=9では、ピークは6番目の素子の
位置に移動している)。まず、試料成分が1サンプリン
グの間に移動する素子数Δnを求める。この素子数Δn
は、前述したように、光学系の倍率K、キャピラリー1
の試料注入位置から測定ゾーンZまでの距離L、イメー
ジセンサ4の受光素子の配列ピッチP、サンプリング間
隔T、試料成分の最初のものが1番目の素子に到達した
時間t1、その後のイメージセンサ4のサンプリング回
数S′を使って、式 Δn=K・L・T/(t1 +S′・T)P により求めることができる。
【0042】このようにして求められたΔnが、0.2
2という値であったとする。0回目のサンプリングに係
る1番目の素子のデータ25.0は、1回目のサンプリ
ングでは1番目の素子と2番目の素子とに、0.78:
0.22の割合で案分されると考える。したがって、デ
ータD(1)の値は、1回目のサンプリングに係る1番
目の素子のデータ19.5と、1回目のサンプリングに
係る2番目の素子のデータ46.1とで表される。
【0043】 0.78×19.5+0.22×46.1=25.35 また、2回目のサンプリングでは、データD(1)の値
は、同様に、1番目の素子と2番目の素子とに、0.5
6:0.44の割合で案分されると考える。したがっ
て、データD(1)の値は、2回目のサンプリングに係
る1番目の素子のデータ14.0と、2回目のサンプリ
ングに係る2番目の素子のデータ40.1とで表され
る。
【0044】 0.56×14.0+0.44×40.1=25.48 3回目のサンプリングでは、同様にして、 0.34×8.5+0.66×34.2=25.46 4回目のサンプリングでは、 0.12×3.0+0.88×28.2=25.18 となる。5回目のサンプリングでは、mΔn=5×0.
22=1.10となり、1以上となる。したがって、デ
ータD(1)の値は、2番目の素子と3番目の素子と
に、0.9:0.1の割合で案分されると考える。した
がって、データD(1)の値は、 0.9×22.5+0.1×49.3=25.18 と表される。6回目のサンプリングでは、データD
(1)の値は、2番目の素子と3番目の素子とに、0.
68:0.32の割合で案分されると考えれば、 0.68×17.0+0.32×43.4=25.45 7回目のサンプリングでは、 0.46×11.5+0.54×37.4=25.49 と表される。8回目のサンプリングでは、 0.24×6.0+0.76×31.5=25.38 9回目のサンプリングでは、 0.02×0.5+0.98×25.5=25.00 10回目のサンプリングでは、 0.8×20.0+0.2×40.7=24.14 このようにして求めた11個の値を総和し平均すると、
次のようになる。
【0045】25.0+25.35+25.48+2
5.46+25.18+25.18+25.45+2
5.49+25.38+25.00+24.14=2
5.19×11 これにより、1番目の素子の出力データD(1)の平均
値を求めることができた。
【0046】2番目の素子の出力データD(2)の平均
値、3番目の素子の出力データD(3)の平均値、・・・
・、9番目の素子の出力データD(9)の平均値も同様
にして求めることができる。結局、各受光素子に対応す
る平均化された強度を求めることができ、これらの強度
に基づき正確な泳動パターンを求めることができる。
【0047】
【発明の効果】以上のように請求項1記載のキャピラリ
ー電気泳動を用いた分析方法によれば、注目する試料成
分が1サンプリングの間に移動する素子数Δnを、測定
開始後の経過時間t、又はその間のイメージセンサのサ
ンプリング回数に基づいて自動的に決定できる。そし
て、前記移動素子数Δn又はそのm倍(mは整数)だけ
ずらせた複数のサンプリングに係るデータの平均をとっ
て、試料成分の泳動パターンを求めるので、従来よりも
迅速かつ容易に、高S/N比の泳動パターンを決定する
ことができる。
【0048】請求項2記載のキャピラリー電気泳動を用
いた分析方法によれば、mΔnが整数でないときでも、
0≦mΔn−x<1を満たす整数xを導入し、素子nに
受光される光量を、それよりmサンプリング後の素子n
+xに受光される光量と、素子n+x+1に受光される
光量とに重みを付けて案分することにより、より正確な
泳動パターンを求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光源(図示せず)によって照らされたキャピラ
リーの測定ゾーンからの蛍光像や吸光像をレンズを通し
てイメージセンサの上に結像させ検出する部分の拡大図
である。
【図2】素子列n=1,2,3,・・・・,x,x+1,・・
・・における泳動パターンの変化の様子を示したものであ
り、サンプリング次数Sにおける泳動パターンを図2
(a) に、それより1回後におけるサンプリングの泳動パ
ターンを図2(b) に、2回後におけるサンプリングの泳
動パターンを図2(c) に、m回後におけるサンプリング
の泳動パターンを図2(d) にそれぞれ示す。
【図3】キャピラリー電気泳動法による測定システム図
である。
【図4】キャピラリー電気泳動法による他の測定システ
ムを示す図である。
【図5】図4の測定システムを採用したときの2次元イ
メージセンサに結像される泳動パターンを例示した図で
ある。
【図6】キャピラリーに沿って電位勾配をかけながら、
キャピラリーの一端から試料成分を電気泳動させる場
合、速度の速い成分は早く到達して速く移動し、速度の
遅い成分は遅く到達してゆっくり移動することを説明す
る図である。
【符号の説明】
1 キャピラリー 4 イメージセンサ Z 測定ゾーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北岸 恵子 滋賀県草津市東矢倉3−34−23 (72)発明者 関和 三直 大阪府枚方市町楠葉1−24−14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャピラリーの中の試料液に電界を印加し
    ながら、このキャピラリーの測定ゾーンに対応する像を
    イメージセンサ上に結像させ、像の強度パターンを求め
    ることにより試料の分析を行うキャピラリー電気泳動を
    用いた分析方法において、 イメージセンサを構成する各受光素子の出力データDS
    (n)(Sはイメージセンサのサンプリング次数、nは
    素子番号を表わす)をサンプリングごとに読取って記憶
    し、 注目する試料成分が1サンプリングの間に移動する距離
    に相当する素子数Δnを、測定開始後の経過時間t、又
    はその間のイメージセンサのサンプリング回数に基づい
    て所定の式に当てはめることにより求め、 基準となるサンプリング次数Sに注目し、それよりm
    (m=0,1,2,・・・・,M−1;Mは2以上の整数)
    回後のサンプリングに係る、前記素子数Δnのm倍だけ
    素子をずらせたデータDS+m (n+mΔn)をそれぞれ
    読出し、これらのデータDS+m (n+mΔn)を、m=
    0からM−1まで平均することによって、像の強度パタ
    ーンDS (n)を求めることを特徴とするキャピラリー
    電気泳動を用いた分析方法。
  2. 【請求項2】キャピラリーの中の試料液に電界を印加し
    ながら、このキャピラリーの測定ゾーンに対応する像を
    イメージセンサ上に結像させ、像の強度パターンを求め
    ることにより試料の分析を行うキャピラリー電気泳動を
    用いた分析方法において、 イメージセンサを構成する各受光素子の出力データDS
    (n)(Sはイメージセンサのサンプリング次数、nは
    素子番号を表わす)をサンプリングごとに読取って記憶
    し、 注目する試料成分が1サンプリングの間に移動する距離
    に相当する素子数Δnを、測定開始後の経過時間t、又
    はその間のイメージセンサのサンプリング回数に基づい
    て所定の式に当てはめることにより求め、 基準となるサンプリング次数Sに注目し、それよりm
    (m=0,1,2,・・・・,M−1;Mは2以上の整数)
    回後のサンプリングに係る、素子数x(xは0≦mΔn
    −x<1を満たす整数とする)だけ素子をずらせたデー
    タDS+m (n+x)と、素子数x+1だけ素子をずらせ
    たデータDS+m (n+x+1)とを読み出し、それぞれ
    (x+1−mΔn)、(mΔn−x)の重みを付けて加
    算して得られたデータを、m=0からM−1まで平均す
    ることによって、像の強度パターンDS (n)を求める
    ことを特徴とするキャピラリー電気泳動を用いた分析方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4870318B2 (ja) * 2000-08-08 2012-02-08 デルタドット・リミテッド 泳動対象の速度を決定するためのシステムおよび方法

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