JPH06221564A - 調理用自動加熱装置 - Google Patents

調理用自動加熱装置

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Publication number
JPH06221564A
JPH06221564A JP2748893A JP2748893A JPH06221564A JP H06221564 A JPH06221564 A JP H06221564A JP 2748893 A JP2748893 A JP 2748893A JP 2748893 A JP2748893 A JP 2748893A JP H06221564 A JPH06221564 A JP H06221564A
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JP
Japan
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heating
cooking
article
switch
container
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JP2748893A
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Inventor
Noriko Nagamatsu
紀子 永末
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Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 炒め、煮込み、炊き込み、湯沸し等、種々の
加熱調理に用いることができ、なおかつ、他の作業を行
いながら安全確実に材料を加熱調理できる調理用自動加
熱装置を提供する。 【構成】 調理用容器(図示せず)内に収容された調理
用材料を自動的に加熱する装置であって、調理用材料を
収容した調理用容器が載置される五徳1105と、五徳
1105上に載置された調理用容器内の調理用材料を加
熱するガスバーナ1117,1119と、五徳1105
上の調理用容器及び調理用材料の合算重量を計測する計
量器1109と、計量器1109の計量結果に基づいて
ガスバーナ1117,1119による調理用容器及び調
理用材料の加熱量を制御する制御手段(図示せず)とを
備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住宅の台所等で使用さ
れる調理用自動加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】炒め、煮込み、炊き込み、湯沸し等の加
熱調理を行う際には、様々な調理用加熱装置が使用され
る。このうち、湯沸しポット、自動炊飯器、オーブント
ースタ等の単機能機や、オーブンレンジ、電子レンジ等
の高価な機器を除く、例えばガスコンロや電熱器、電磁
加熱調理器等といった万能型の調理用加熱装置では、調
理する人が加熱する材料の状態を見ながら加熱の具合を
手動で調節している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、上述した万
能型の調理用加熱装置を用いた材料の加熱調理と、材料
の下ごしらえといった他の作業とを並行して同時に行う
と、加熱調理中の材料から目を離した隙に、鍋等の調理
用容器や材料の焦げ付き、過加熱等を引き起こして、調
理用容器を汚損したり、材料を無駄にしてしまうことが
あった。また、ガスコンロの場合には、材料の吹きこぼ
れによる不完全燃焼やガス漏れ等を引き起こし、不測の
事故につながる危険を招いてしまうことがあった。
【0004】本発明は前記事情に鑑みてなされたもので
あり、炒め、煮込み、炊き込み、湯沸し等、種々の加熱
調理に用いることができ、なおかつ、他の作業を行いな
がら安全確実に材料を加熱調理できる調理用自動加熱装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、調理する物品を自動的に加熱する装置であ
って、前記物品が載置される載置部と、前記載置部上に
載置された物品を加熱する加熱手段と、前記載置部上の
物品の重量を計測する計量手段と、前記計量手段の計量
結果に基づいて前記加熱手段による前記物品の加熱量を
制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0006】また、本発明は、前記物品の加熱パターン
を設定する加熱パターン設定手段をさらに備え、前記制
御手段は前記加熱パターン設定手段にて設定された加熱
パターンに応じて前記物品の加熱量を制御するものとし
た。さらに、本発明は、前記載置部は五徳で構成され、
前記加熱手段は、前記五徳の中心箇所に同心円状に配設
された環状の複数のガス噴出口と、該各ガス噴出口にそ
れぞれ接続された複数のガス供給路と、該各ガス供給路
に介設されたガス供給量調整用の複数の弁体とで構成さ
れ、前記制御手段は前記各弁体の弁開度を制御するもの
とした。
【0007】加えて、本発明は、前記加熱手段は、前記
載置部に臨んで同心円状に配設され給電されることで該
載置部上の物品を加熱する環状の複数の電気加熱部と、
該各電気加熱部に接続された複数の給電線と、該各給電
線に介設された給電量調整用の複数の可変抵抗とで構成
され、前記制御手段は前記各可変抵抗の抵抗値を制御す
るものとした。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の一実施例による調理用自動加熱装
置の概略構成を示す斜視図である。図1において全体符
号1で示す本実施例の調理用自動加熱装置は、ガスコン
ロ方式のもので、コンロ本体11と制御ボックス13と
を備えている。
【0009】コンロ本体11は平面矩形状の筐体110
1を有し、その上面1103には五徳1105が2つ並
設されている。各五徳1105は図2に示すように、そ
の径方向と直交する方向に延出する4つの脚部1107
を備えており、各脚部1107の先端は計量器1109
(計量手段に相当)に連結されている。従って、五徳1
105上に物品が載置されるとその重量が計量器110
9で計測される。
【0010】また、図2に示す五徳1105と計量器1
109との隙間部分1111にはガス台1113(図
2)が配設される。図2に示すようにガス台1113の
上面1115には、2つの環状のガスバーナ1117,
1119(ガス噴出口に相当)が同心円状に形成されて
おり、図1に示すように五徳1105の中心箇所に配設
されている。ガスバーナ1117は大径に形成されてハ
イカロリーバーナを構成しており、ガスバーナ1119
はガスバーナ1117より小径に形成されてローカロリ
ーバーナを構成している。
【0011】これらガスバーナ1117,1119には
図2に示すようにガス管1121,1123(ガス供給
路に相当)が連結されており、各ガス管1121,11
23には、ガスバーナ1117,1119へのガス供給
量調整用の電磁弁1125,1127(弁体に相当)が
それぞれ介設されている。
【0012】尚、ガス管1121,1123は、図1に
示すようにコンロ本体11の筐体1101の側面112
9からその外部に延出するフレキシブルチューブ113
1に接続されて一本化され、このフレキシブルチューブ
1131を介して、住宅の壁に配設された元栓等の不図
示のガス供給源に接続されている。また、筐体1101
の前面1133には、ガスバーナ1117,1119の
着火、消火を手動で行うための着火ボタン1135、消
火ボタン1137がそれぞれ配設されている。
【0013】前記制御ボックス13は図1に示すよう
に、種々のスイッチ類が設けられた入力設定部1301
を有している。図3を参照して入力設定部1301に設
けられたスイッチ類を個々に説明すると、図3中左側の
4つのスイッチは、五徳1105上に載置する調理用容
器(図示せず)の種別を入力設定するためのもので、そ
の内訳は図3中上から順に、深鍋スイッチ1303、ケ
トルスイッチ1305、フライパンスイッチ1307、
耐熱容器スイッチ1309である。
【0014】深鍋スイッチ1303は煮込み用の金属鍋
等を用いる場合に選択され、ケトルスイッチ1305は
やかんを用いる場合に、フライパンスイッチ1307は
フライパンやミルクパン、ソースパン等の浅鍋を用いる
場合に、耐熱容器スイッチ1309はガラス製や陶器
(陶磁器)製のキャセロールや土鍋を用いる場合にそれ
ぞれ選択される。
【0015】入力設定部1301の図3中中央の4つの
スイッチは、加熱する調理用材料の種別や加熱パター
ン、調理用材料が沸騰した後の追加加熱等の入力設定を
行うためのものである。図3中の上から2番目の湯スイ
ッチ1311は、水の湯沸かしやだし汁等の液状の調理
用材料を加熱する場合に選択される。3番目の加熱スイ
ッチ1313は、液状でない調理用材料を加熱する場合
に選択される。4番目の煮込みスイッチ1315は、肉
や野菜のような調理用材料を煮込む場合に選択される。
また、図3中の一番上の追加スイッチ1317は、湯ス
イッチ1311や加熱スイッチ1313を選択して加熱
された液状又はそれ以外の調理用材料が沸騰した後にさ
らに加熱を続けたい場合に選択される。
【0016】入力設定部1301の図3中右側のテンキ
ー1319は、前記追加スイッチ1317に続けて操作
されるもので、沸騰後の追加加熱時間を入力設定するた
めのものである。尚、本実施例では、湯スイッチ131
1、加熱スイッチ1313、及び煮込みスイッチ131
5で加熱パターン設定手段が構成されている。
【0017】さらに、テンキー1319の下方には、容
器重量設定スイッチ1321が配設され、これに隣接し
てスピーカ窓1323が形成されている。容器重量設定
スイッチ1321は、前記不図示の調理用容器の重量を
設定するためのもので、本実施例の調理用自動加熱装置
1では、容器重量設定スイッチ1321を押圧操作して
空の調理用容器を五徳1105上に載置することによ
り、計量器1109でその重量が計測されて自動的に設
定される。
【0018】また、スピーカ窓1323が形成された制
御ボックス13の入力設定部1301の内側箇所には、
調理用材料が沸騰したことや調理用材料の過加熱状態を
報知するための警報音を発するスピーカ(図示せず)が
配設されている。この不図示のスピーカについては、後
に再度説明する。
【0019】次に、本実施例の調理用自動加熱装置1の
配線系統について図4を参照して説明する。図4に示す
ように、前記各ガス管1121,1123に介設された
火力調整用の電磁弁1125,1127には、それぞれ
の弁開度を調節するためのモータ1139,1141が
接続されており、これらガス管1121,1123が接
続されたフレキシブルチューブ1131はガス流量計1
143を介して、図1及び図2では不図示であった元栓
15に接続されている。
【0020】これらモータ1139,1141や、計量
器1109、ガス流量計1143は図4に示すように、
コンロ本体11に設けられたコネクタ部1145に接続
されており、このコネクタ部1145にはさらに、コン
ロ本体11に設けられた調理用自動加熱装置1の電源ス
イッチ1147も接続されている。尚、コンロ本体11
のコネクタ部1145は、図1及び図4に示すケーブル
1149を介して制御ボックス13に接続されている。
また、図4において17は、図1及び図2では不図示で
あった、調理用容器としての深鍋である。
【0021】次に、制御ボックス13内の制御系の概略
構成を図5のブロック図を参照して説明する。図5に示
すように制御ボックス13内には、制御部1325及び
演算部1327からなるCPU1329(制御手段に相
当)、I/Oインタフェース1331、記憶部133
3、計時部1337、図4のスピーカ窓1323部分に
設けられるスピーカ1335から発せられる警報音の音
声信号を生成するジェネレータ1339、及び、前記弁
開度調節用のモータ1139,1141の駆動用信号を
出力するモータドライバ1341,1343が設けられ
ている。
【0022】I/Oインタフェース1331には、前記
コンロ本体11のコネクタ部1145からのケーブル1
149が接続されている。また、前記I/Oインタフェ
ース1331には、前記入力設定部1301に設けられ
た深鍋スイッチ1303、ケトルスイッチ1305、フ
ライパンスイッチ1307、耐熱容器スイッチ130
9、湯スイッチ1311、加熱スイッチ1313、煮込
みスイッチ1315、追加スイッチ1317、テンキー
1319、及び容器重量設定スイッチ1321が接続さ
れている。
【0023】記憶部1333には、例えば標準的な水道
水(水温15℃)1リットルを沸騰(水温100℃)さ
せるための加熱量というように、調理用材料の沸騰に必
要な単位重量当たりの加熱量、即ち火力と単位重量当た
りの加熱時間とを調理用材料の種別毎に示すテーブル
と、調理用容器の種別に応じた効率的な火力を示すテー
ブルとが保持され、これと共に、加熱の開始前に前記計
量器1109により計測される調理用容器の重量が保持
される。
【0024】演算部1327は、前記記憶部1333に
保持された調理用容器の重量と、前記計量器1109に
より計測される調理用材料を収容した調理用容器の重量
とに基づいて、該調理用材料のみの重量を算出する。ま
た、演算部1327は、前記入力設定部1301の各ス
イッチ類の操作内容や、前記算出された調理用材料の重
量に応じて、前記記憶部1333に保持されたテーブル
の内容を検索しつつ、前記各ガスバーナ1117,11
19による調理用材料の加熱時間及び加熱の際の火力に
対応する各電磁弁1125,1127の開弁時間及び弁
開度を算出する。
【0025】制御部1325は、演算部1327の算出
結果に基づいて、計時部1337の計時結果やガス流量
計1143の計測結果を参照しつつ、各電磁弁112
5,1127の開閉及び弁開度を制御する。また、制御
部1325は、計量器1109により計測される加熱開
始後の調理用材料の重量を監視し、その重量が加熱開始
時の調理用材料の重量に対して所定の比率まで減少した
ときに、調理用材料の加熱火力が弱められ、或は加熱が
停止されるように各電磁弁1125,1127の開閉を
制御する。
【0026】さらに、制御部1325は、調理用材料を
沸騰させるために必要な加熱時間が経過して、或は、加
熱開始後の調理用材料の重量が加熱開始時の調理用材料
の重量に対して所定の比率まで減少して、各電磁弁11
25,1127を閉じる制御を行ったときに、その旨を
ユーザに報知するための警報音が出力されるように前記
スピーカ1335の鳴動を制御する。尚、図4の配線系
統図には示していないが、前記各ガスバーナ1117,
1119の近傍にはそれぞれ放電火花を発する着火装置
が設けられており、調理用材料の加熱開始時に制御部1
325は、各ガスバーナ1117,1119を着火させ
るために前記不図示の着火装置を制御して発火させる。
【0027】モータドライバ1341,1343は、制
御部1325の制御に応じて、各電磁弁1125,11
27の開閉及び弁開度を調整する前記モータ1139,
1141の駆動を制御し、ジェネレータ1339は、制
御部1325の制御に応じて、スピーカ1335から発
せられる警報音の音声信号を生成する。
【0028】続いて、上記構成による本実施例の調理用
自動加熱装置1を使用して調理用材料の加熱を行う場合
について説明する。まず、コンロ本体11に設けられた
電源スイッチ1147を投入し、容器重量設定スイッチ
1321を押圧操作して空の深鍋17を五徳1105上
に載置すると、計量器1109でその重量が計測され、
その計測結果が制御部1325の制御により記憶部13
33に記憶保持される。
【0029】次に、深鍋17の種別に応じた入力設定部
1301の深鍋スイッチ1303を選択操作すると、制
御部1325の制御により、記憶部1333に記憶され
たテーブルが検索され、深鍋17に応じた効率的な各ガ
スバーナ1117,1119の火力に対応する各電磁弁
1125,1127の弁開度が演算部1327で算出さ
れる。
【0030】また、調理用材料の種別やその加熱パター
ンに応じて、入力設定部1301の湯スイッチ131
1、加熱スイッチ1313、及び煮込みスイッチ131
5のいずれかを選択操作すると、制御部1325の制御
により、記憶部1333に記憶されたテーブルが検索さ
れ、調理用材料の種別やその加熱パターンに応じた各ガ
スバーナ1117,1119による調理用材料の加熱時
間及び加熱の際の火力に対応する各電磁弁1125,1
127の開弁時間及び弁開度が演算部1327で算出さ
れる。
【0031】さらに、沸騰後の調理用材料の追加加熱時
間に応じて、湯スイッチ1311や加熱スイッチ131
3と共に追加スイッチ1317及びテンキー1319を
操作すると、制御部1325の制御により、沸騰までの
調理用材料の加熱時間に前記追加加熱時間を加えた時間
に対応する各電磁弁1125,1127の開弁時間が演
算部1327で算出される。
【0032】その後、調理用材料を収容した状態の深鍋
17を五徳1105上に載置すると、制御部1325の
制御により前記不図示の着火装置が発火し、各ガスバー
ナ1117,1119が着火する。各ガスバーナ111
7,1119の着火後には、制御部1325乃至モータ
ドライバ1341,1343の制御により、計時部13
37による計時結果を参照しつつ、演算部1327で算
出された開弁時間及び弁開度に応じてモータ1139,
1141が駆動され、各電磁弁1125,1127の開
閉が制御される。
【0033】そして、湯スイッチ1311及び加熱スイ
ッチ1313が選択操作されていた場合には、沸騰まで
の調理用材料の加熱時間が経過した時点で、制御部13
25乃至モータドライバ1341の制御によりモータ1
339が駆動され、これにより電磁弁1125が閉じら
れてハイカロリーのガスバーナ1117が消火され、ガ
スバーナ1119のみによるトロ火(保温)状態とされ
る。
【0034】また、湯スイッチ1311や加熱スイッチ
1313と共に追加スイッチ1317及びテンキー13
19を操作されていた場合には、沸騰までの調理用材料
の加熱時間に前記追加加熱時間を加えた時間が経過した
時点で、上述と同様に、制御部1325乃至モータドラ
イバ1341の制御により、電磁弁1125が閉じられ
てガスバーナ1117が消火される。
【0035】このように、沸騰までの調理用材料の加熱
時間が経過した時点や、その時間に前記追加加熱時間を
加えた時間が経過した時点では、制御部1325の制御
によりジェネレータ1339で警報音の音声信号が生成
され、その音声信号がスピーカ1335に出力されてス
ピーカ1335から警報音が発せられる。
【0036】一方、煮込みスイッチ1315が選択操作
されていた場合には、例えばユーザが消火ボタン113
7を操作することで各ガスバーナ1117,1119が
消火される。尚、前記テンキー1319により煮込み時
間をあらかじめ入力設定できるようにすれば、その設定
された煮込み時間の経過後に、制御部1325乃至モー
タドライバ1341,1343の制御によりモータ13
39,1341を駆動し各電磁弁1125,1127を
閉じて、各ガスバーナ1117,1119を消火させる
ようにすることもできる。
【0037】以上の動作による湯沸し、加熱、及び煮込
みが行われている間において、調理用材料の重量が例え
ば加熱開始前の調理用材料の重量の70%まで減ると、
制御部1325の制御によりジェネレータ1339で警
報音の音声信号が生成され、その音声信号がスピーカ1
335に出力されてスピーカ1335から警報音が発せ
られる。また、調理用材料の重量が例えば加熱開始前の
調理用材料の重量の50%まで減ると、制御部1325
乃至モータドライバ1341,1343の制御によりモ
ータ1339,1341が駆動され、これにより各電磁
弁1125,1127が閉じられて、各ガスバーナ11
17,1119が消火される。
【0038】このように、本実施例の調理用自動加熱装
置1によれば、入力設定部1301の各スイッチ類を操
作することで、調理用容器や調理用材料の種別や重量、
加熱パターン、追加加熱時間等に応じた加熱を自動的に
行うことができ、炒め、煮込み、炊き込み、湯沸し等、
種々の加熱調理を、調理用材料の下ごしらえといった他
の作業を行いながら安全確実に行うことができる。
【0039】尚、本実施例では、ガスコンロ型の加熱装
置について説明したが、同心円状に配設された複数の電
熱線を備える電熱器や、同心円状に配設された複数の電
磁誘導加熱用のコイルを備える電磁調理器等の、給電さ
れることで調理用容器内の調理用材料を加熱する電気加
熱部を有する加熱装置としてもよく、この場合には、調
理用容器や調理用材料の種別や重量、加熱パターン、追
加加熱時間等に応じた加熱を行うために、電熱線やコイ
ルへの給電量及び給電の接断を制御すればよい。
【0040】また、本実施例では、調理用材料と調理用
容器との両方の種別を前もって設定する場合について説
明したが、そのどちらか一方、或は両方を省略してもよ
く、沸騰後の追加加熱時間の設定も省略してもよい。さ
らに、本実施例では、調理用容器の重量を前もって設定
する場合について説明したが、調理用材料を収容した調
理用容器が五徳1105上に載置されるという前提の下
で、調理用容器のみの重量を前もって設定せず、調理用
材料と調理用容器との合算重量にのみ基づいて加熱を行
うようにしてもよい。
【0041】また、スピーカ1335による警報音の鳴
動は、実施例で示した時点以外の時点で行うようにして
もよく、省略することも可能であるが、ユーザが目を離
した隙に不測の事態が起こるのを防止する観点から、そ
のような事態に発展する可能性がある時点でスピーカ1
335により警報音を鳴動させる方が好ましい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、調
理する物品を自動的に加熱する装置であって、前記物品
が載置される載置部と、前記載置部上に載置された物品
を加熱する加熱手段と、前記載置部上の物品の重量を計
測する計量手段と、前記計量手段の計量結果に基づいて
前記加熱手段による前記物品の加熱量を制御する制御手
段とを備える構成としたので、炒め、煮込み、炊き込
み、湯沸し等、種々の加熱調理に用いることができ、な
おかつ、他の作業を行いながら安全確実に材料を加熱調
理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による調理用自動加熱装置の
概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1の調理用自動加熱装置における加熱及び計
量部分の概略構成を示す斜視図である。
【図3】図1の調理用自動加熱装置における入力設定部
の概略構成を示す説明図である。
【図4】図1の調理用自動加熱装置における配線系統を
示す説明図である。
【図5】図1の調理用自動加熱装置における制御ボック
ス内の制御系の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】 1 調理用自動加熱装置 1105 五徳 1109 計量器(計量手段) 1117,1119 ガスバーナ(ガス噴出口) 1121,1123 ガス管(ガス供給路) 1125,1127 電磁弁(弁体) 1311 湯スイッチ(加熱パターン設定手段) 1313 加熱スイッチ(加熱パターン設定手段) 1315 煮込みスイッチ(加熱パターン設定手段) 1325 CPU(制御手段) 17 深鍋(物品)
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F24C 7/08 315 7539−3L

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理する物品を自動的に加熱する装置で
    あって、 前記物品が載置される載置部と、 前記載置部上に載置された物品を加熱する加熱手段と、 前記載置部上の物品の重量を計測する計量手段と、 前記計量手段の計量結果に基づいて前記加熱手段による
    前記物品の加熱量を制御する制御手段とを備える、 ことを特徴とする調理用自動加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記物品の加熱パターンを設定する加熱
    パターン設定手段をさらに備え、前記制御手段は前記加
    熱パターン設定手段にて設定された加熱パターンに応じ
    て前記物品の加熱量を制御する請求項1記載の調理用自
    動加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記載置部は五徳で構成され、前記加熱
    手段は、前記五徳の中心箇所に同心円状に配設された環
    状の複数のガス噴出口と、該各ガス噴出口にそれぞれ接
    続された複数のガス供給路と、該各ガス供給路に介設さ
    れたガス供給量調整用の複数の弁体とで構成され、前記
    制御手段は前記各弁体の弁開度を制御する請求項1又は
    2記載の調理用自動加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱手段は、前記載置部に臨んで同
    心円状に配設され給電されることで該載置部上の物品を
    加熱する環状の複数の電気加熱部と、該各電気加熱部に
    接続された複数の給電線と、該各給電線に介設された給
    電量調整用の複数の可変抵抗とで構成され、前記制御手
    段は前記各可変抵抗の抵抗値を制御する請求項1又は2
    記載の調理用自動加熱装置。
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