JPH06221232A - エンジンの蒸発燃料処理装置 - Google Patents

エンジンの蒸発燃料処理装置

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JPH06221232A
JPH06221232A JP1417993A JP1417993A JPH06221232A JP H06221232 A JPH06221232 A JP H06221232A JP 1417993 A JP1417993 A JP 1417993A JP 1417993 A JP1417993 A JP 1417993A JP H06221232 A JPH06221232 A JP H06221232A
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JP
Japan
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engine
fuel
evaporated fuel
air
supply
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JP1417993A
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English (en)
Inventor
Satoru Kawazoe
覚 河添
Tetsuo Takahane
徹郎 高羽
Kazuo Tanaka
一穂 田中
Takeshi Wariishi
健 割石
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンのアイドリング状態下での蒸発燃料
のパージによる空燃比への影響を抑止する。 【構成】 エンジン10の運転状態を検知するアイドリ
ング判別手段58と、エンジン10始動後、上記アイド
リング判別手段58によって初めて非アイドリング状態
が検知されたときに蒸発燃料のパージを開始するととも
に、その後のエンジン10のアイドリング状態では、蒸
発燃料のパージを行うようにパージ弁46を制御するパ
ージ弁制御手段60とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料タンクで気化した
燃料(蒸発燃料)をエンジンの吸気系に供給するエンジ
ンの蒸発燃料処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、燃料タンクで気化した燃料
(蒸発燃料)を、一旦キャニスタに捕集し、この捕集蒸
発燃料を、エンジンの運転状態に応じた所定のタイミン
グでシリンダ上流側の吸気通路にパージするような装置
が知られている。一般に、このような装置において、蒸
発燃料のパージは、パージによるエンジンの運転状態へ
の影響、具体的には空燃比への影響が比較的少ない非ア
イドリング状態下でのみ行われていた。しかし、最近で
は、アイドリング状態の下でもパージを行い、これによ
って蒸発燃料を消費するような装置も提案されている
(特開平4−136469号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エンジ
ン始動直後のアイドリング状態下では、キャニスタに捕
集されている蒸発燃料の量に大きなバラツキがあるた
め、例えば、多量の蒸発燃料が捕集されている場合にこ
れをパージすると空燃比が大きくリッチ側に傾く等、パ
ージによる空燃比が不安定になる。そして、アイドリン
グ時に空燃比が不安定になると、エンジンの回転変動を
招く虞がある。従って、エンジンのアイドリング状態下
での蒸発燃料のパージでは、極力空燃比に影響を与えな
いように考慮する必要がある。
【0004】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、エンジンのアイドリング状態下での蒸
発燃料のパージによる空燃比への影響を抑止することが
できるエンジンの蒸発燃料処理装置を提供することを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
エンジンのアイドリング状態を含む運転状態の下で、蒸
発燃料を吸気系に供給する供給手段を備えたエンジンの
蒸発燃料処理装置において、上記エンジンの運転状態を
検知する検知手段と、エンジン始動後、上記検知手段に
より初めて非アイドリング状態が検知されたときに蒸発
燃料の吸気系への供給を開始するとともに、その後のエ
ンジンのアイドリング状態では、蒸発燃料の吸気系への
供給を行うように上記供給手段を制御する蒸発燃料供給
制御手段とを備えたものである。
【0006】請求項2に係る発明は、上記エンジンの蒸
発燃料処理装置が、蒸発燃料の吸気系への供給に伴う空
燃比のずれを補正する空燃比補正制御手段と、この空燃
比補正制御手段による補正が完了したことを検知する補
正完了検知手段とを備えたものであって、上記補正完了
検知手段により、空燃比のずれ量に対する補正が完了し
たことが検知された場合には、その後のエンジンのアイ
ドリング状態では、蒸発燃料の吸気系への供給を行うよ
うに、上記供給手段が上記蒸発燃料供給制御手段によっ
て駆動制御されるものである。
【0007】請求項3に係る発明は、上記エンジンの蒸
発燃料処理装置は、エンジン始動時からの経過時間を計
時する計時手段を備えるものであって、この計時手段に
よって予め設定された時間が経過した後には、蒸発燃料
の吸気系への供給を行うように、上記供給手段が上記蒸
発燃料供給制御手段によって駆動制御されるものであ
る。
【0008】
【作用】上記請求項1記載の発明によれば、、エンジン
始動直後のアイドリング状態下では蒸発燃料の吸気系へ
の供給が行われず、その後の非アイドリング状態下で初
めて蒸発燃料の吸気系への供給が行われる。そして非ア
イドリング状態下で蒸発燃料の吸気系への供給がなされ
た後のアイドリング状態では蒸発燃料の吸気系への供給
が行われる。つまり、これによって、エンジン始動直後
のアイドリング状態下で、キャニスタに捕集されている
多量の蒸発燃料が吸気系に供給され、空燃比が大きくリ
ッチ側に偏ってエンジンの回転変動を招くといった不都
合が防止される。
【0009】上記請求項2記載の発明によれば、上記非
アイドリング状態で蒸発燃料の供給を行った際に、空燃
比補正制御手段によって、上記蒸発燃料の供給による空
燃比のずれから補正量が求められる。そして、この補正
量が決定したことが補正完了検知手段によって検知され
ると、その後は、アイドリング状態下での蒸発燃料の吸
気系への供給が行われる。つまり、上記補正量が決定し
た後は、この補正量が考慮された上で燃料噴射量が設定
されることになり、これによってアイドリング状態下で
蒸発燃料の吸気系への供給が行われた際にも、空燃比の
変動をより精度良く抑止することができる。
【0010】上記請求項3記載の発明によれば、計時手
段によって、エンジン始動時からの所定時間が計時され
ると、蒸発燃料の吸気系への供給が徐々に行われる。こ
れによって、エンジン始動直後のアイドリング状態が長
期化し、蒸発燃料の吸気系への供給が長時間行われなか
った場合に、蒸発燃料のキャニスタに対するオーバーフ
ローが防止される。
【0011】
【実施例】本発明の実施例について図面を用いて説明す
る。図2は、本発明の一実施例のエンジンの蒸発燃料供
給装置が適用されるエンジンの全体構成図である。
【0012】図2において、エンジン10には、エンジ
ン10に空気を供給し、また燃焼後の排気ガスを排出す
るための吸排気系と、エンジン10に燃料を供給するた
めの燃料供給管がそれぞれ接続されている。
【0013】先ず、空気の吸気系としては、エンジン1
0の上流側に吸気通路12が配設されている。吸気通路
12の最上流側には、エアークリーナ14が装着されて
おり、その直下流側には、上記エアークリーナ14を介
して取り込まれた吸入空気量を計測するためのエアフロ
ーメータ16が配設されている。さらに、上記吸気通路
12において、その下流側には、スロットルバルブ18
が配設されている。スロットルバルブ18には、スロッ
トルバルブ開度センサ20が設けられており、これによ
って、スロットルバルブ18の開閉状態が検知されるよ
うになっている。上記吸気通路12は、上記スロットル
バルブ18の下流側でサージタンク22に接続されてい
る。サージタンク22の下流側には、分岐吸気通路24
が接続されており、この各分岐吸気通路24がエンジン
10の各気筒にそれぞれ接続されている。また、各分岐
吸気通路24には、それぞれ各気筒に燃料を噴射するた
めのインジェクタ34が配設されている。
【0014】一方、エンジン10の排気系としては、エ
ンジン10の排気側に排気通路26が接続されている。
排気通路26には、排気ガス中の酸素濃度を検出するた
めのO2センサ28が配設されている。
【0015】次に、燃料供給管としては、燃料タンク3
0に接続された燃料供給ライン32が設けられている。
この燃料供給ライン32は、上記分岐吸気通路24に設
けられた各インジェクタ34に接続されている。また、
各インジェクタ34には、それぞれ燃料タンク30と連
通するリターンライン36が接続されている。リターン
ライン36には、均圧弁38が設けられており、均圧弁
38には、ライン40を介してサージタンク22内の吸
気圧力が導入されるようになっている。つまり、これに
よってインジェクタ34からの燃料の噴射圧が吸気圧の
変化に影響されず一定に保持されるようになっている。
【0016】また、燃料タンク30には、燃料パージラ
イン42が接続されている。この燃料パージライン42
には、燃料タンク30での蒸発燃料を捕集するためのキ
ャニスタ44及びその下流側にパージ弁(供給手段)4
6が設けられており、燃料パージライン42の終端部は
上記サージタンク22に接続されている。
【0017】ここで、上記装置には、マイクロコンピュ
ータを構成要素としたコントローラ(ECU)48が設
けられている。このコントローラ48には、上記エアフ
ローメータ16、O2センサ28、スロットルバルブ開
度センサ20等の各種検出信号が入力されるようになっ
ており、コントローラ48は上記の各種情報に基づい
て、上記インジェクタ34による燃料噴射量、あるいは
パージ弁46の開閉を制御するようになっている。
【0018】上記コントローラ48は、図1に示される
ような機能構成を有している。
【0019】同図において、燃料噴射量演算手段50
は、上記エアフローメータ16の検出流量Q及びエンジ
ンの回転数Nに基づいて、基本燃料噴射量を算出すると
ともに、後述の空燃比補正制御手段54で算出されるO
2フィードバック補正量CFB、あるいはその他の各種
補正量等から最終的な燃料噴射量を演算するものであ
る。
【0020】インジェクタ制御手段52は、上記燃料噴
射量演算手段50で算出された結果に基づき、それに応
じたパルス幅をもつ信号を上記インジェクタ34に出力
し、これによって実際の燃料噴射量を制御するものであ
る。
【0021】アイドリング判定手段(検知手段)58
は、エンジンの回転数N、空気の充填効率及び上記スロ
ットル開度センサ20からの出力信号値が所定の領域に
あるといったアイドリング条件からエンジン10のアイ
ドリング状態及び非アイドリング状態を検知するととも
に、非アイドリング状態と判別した際には、合わせてエ
ンジン水温が所定値以上であるというパージ実行条件が
満たされているか否かの判断を行うものである。
【0022】空燃比補正制御手段54は、エンジン回転
数及びエンジン負荷が所定のフィードバックゾーンにあ
って、かつエンジン水温が所定温度以下というようなフ
ィードバック条件が成立した場合に、上記O2センサ2
8の検出信号に基づいて、O2フィードバック補正量C
FBを演算するとともに、蒸発燃料のパージを行った際
の、パージによる空燃比への影響を学習するものであ
る。具体的には、蒸発燃料のパージを行った際の、O2
フィードバック補正量CFBにおける、例えば一定時間
T内の平均値をパージ学習量αとして更新的に空燃比補
正制御手段54内の図外の記憶部に格納するようになっ
ている。
【0023】補正完了検知手段56は、上記空燃比制御
手段54でパージ学習演算が終了された時点、つまりパ
ージ学習量αが決定した時点で、パージ弁46を開放状
態に維持し、蒸発燃料のパージを継続して行うべく上記
パージ制御手段60に制御信号を出力するものである。
【0024】パージ弁制御手段(蒸発燃料供給制御手
段)60は、上記アイドリング判定手段58からの制御
信号に基づいて、あるいは後述の計時手段62によって
予め設定された時間が計時された際に、上記キャニスタ
44に捕集されている蒸発燃料をサージタンク22内に
導入すべくパージ弁46を開口制御し、また、補正完了
検知手段56からの信号入力に応じて、パージ弁46を
開放状態に維持するものである。
【0025】計時手段62は、エンジン10の始動時か
らの時間を計時するものである。
【0026】次に、この装置における蒸発燃料のパージ
の制御内容を図3のフローチャートを用いて説明する。
【0027】先ず、エンジン10が始動された後、所定
のタイミングでエンジン10がアイドリング条件を満た
しているか否か、すなわちエンジン10がアイドリング
状態か否かの判断がなされる(ステップS1)。ここ
で、エンジン10が非アイドリング状態にある場合、例
えば、エンジン10始動直後のアイドリング状態を経て
非アイドリング状態にある場合には(ステップS1でN
O)、ステップS6に移行されて、例えば水温が所定値
以上か否かにより、パージ実行条件が成立しているか否
かの判別がなされる。ここで、パージ実行条件が成立し
ていない場合には(ステップS6でNO)、ステップS
1に移行されるが、パージ実行条件が成立している場合
には(ステップS6でYES)、パージ弁46が開口制
御されて、キャニスタ44に捕集されている蒸発燃料の
パージが行われる。蒸発燃料のパージが行われると、コ
ントローラ48において、各種入力信号に基づくO2
ィードバック補正量CFBの演算が行なわれるととも
に、蒸発燃料のパージによる、空燃比への影響が学習さ
れる。つまり、O2フィードバック補正量CFBから、
パージ学習量αが算出されて(ステップS7)コントロ
ーラ48内の記憶部に記憶される。ステップS7で、パ
ージ学習量αが算出されると次いでステップS1に移行
される。
【0028】一方、ステップS1で、アイドリング条件
が満たされている場合、すなわちエンジン10がアイド
リング状態であると判断された場合には(ステップS1
でYES)、ステップS2に移行され、ここで、パージ
学習が終了しているか、すなわちパージ学習量αが既に
算出されているか否かの判断がなされる。上述の通り、
ステップS7で既に、パージ学習量αが算出されている
場合には(ステップS2でYES)、ステップS3に移
行され、ここで、上記パージ弁46が開放されて、以
後、エンジン10のアイドリング状態を含む運転状態の
下で継続して蒸発燃料のパージが行われる。この際、コ
ントローラ48によって決定される燃料噴射量は、上記
ステップS6で算出されたパージ学習値αを考慮して決
定され、この決定値に基づいて燃料噴射が行われるの
で、エンジン10のアイドリング状態下での蒸発燃料の
パージであっても空燃比に影響を与えることがないよう
になっている(ステップS4)。また、ステップS4で
燃料噴射が行われると、コントローラ48においては、
各種入力信号に基づいてO2フィードバック補正量CF
Bの演算が行われるとともに、このO2フィードバック
補正量CFBから、再度パージ学習値αが算出され、こ
こで算出されたパージ学習値αが更新的に記憶され、ス
テップS1へリターンされる。
【0029】ところで、未だパージ学習が終了していな
い、すなわちパージ学習量αが算出されていない場合
(ステップS2でNO)、具体的には、エンジン10の
始動直後のアイドリング状態が継続されている場合に
は、ステップS8に移行される。ステップS8では、エ
ンジン10の始動時からコントローラ48で計時されて
いる時間が所定時間に達しているか否かの判断がなされ
る。所定時間が経過していない場合には(ステップS8
でNO)、エンジン10のアイドリング状態下での蒸発
燃料のパージは行われず(ステップS10)、ステップ
S1に移行される。一方、ステップS8で、所定時間が
経過している場合には、蒸発燃料のパージが行われる
(ステップS9)。つまり、エンジン10始動後、長時
間に亘ってアイドリング状態を維持すると、キャニスタ
44に捕集される蒸発燃料のオーバーフローを招くた
め、所定時間経過後に、蒸発燃料のパージを行うことに
よって、これを防止するようになってる。しかしなが
ら、ステップS9では、未だパージ学習量αが算出され
ていないため、多量の蒸発燃料をパージしたのでは空燃
比が大きくリッチ側に偏り、エンジン10の運転状態に
影響を与える虞があるので、例えば、蒸発燃料のパージ
量を徐々に増加させるように制御している。そして、こ
の際コントローラ48において各種入力信号の読み込み
を行い、蒸発燃料のパージによる、空燃比への影響を学
習し、パージ学習値αを算出し記憶するようにしている
(ステップ5)。
【0030】次に、この装置の作用を図4を用いて説明
する。図4は、上記フローチャートに従ってエンジン1
0が作動された際の一タイミングチャート図である。
【0031】同図は、エンジン10がt1時点で始動さ
れ、その直後のアイドリング状態を経てt2時点で非ア
イドリング状態にされ、t4時点で再度アイドリング状
態にされた場合を示している。
【0032】同図において、t1時点で始動されたエン
ジン10が、t2時点で非アイドリング状態にされる
と、所定のパージ実行条件成立の下、パージ弁46が開
口されて、キャニスタ44内の蒸発燃料がパージされ
る。これによって、エンジン10における空燃比がリッ
チ状態となるため、これを是正すべくO2フィードバッ
ク補正量CFBが演算され(この場合は、マイナス設
定)、このO2フィードバック補正量CFBを考慮した
上で、燃料噴射量が設定されて空燃比のリッチ状態が是
正される。また、この際、O2フィードバック補正量C
FBの演算と同時にパージによる空燃比への影響が学習
され、O2フィードバック補正量CFBの演算が開始さ
れてからT1時間が経過したt3時点でパージ学習量α
が決定される。そして、パージ学習量αが決定された後
は、このパージ学習量αが考慮された上で燃料噴射量が
設定される。従って、同図に示すように、t4時点以後
のアイドリング状態下での蒸発燃料のパージにおいて
は、上記パージ学習量αが考慮されて燃料噴射量が設定
されているため、空燃比に影響を与えるようなことがな
いようになっている。
【0033】以上説明したように、上記装置において
は、エンジン10始動直後のアイドリング状態下では蒸
発燃料のパージを行わず、その後の非アイドリング状態
下で初めて蒸発燃料のパージを行うようにしているの
で、エンジン始動直後のアイドリング状態下で、キャニ
スタに捕集されている多量の蒸発燃料をパージすること
によって空燃比が大きくリッチ状態に偏り、これによっ
てエンジンの回転変動を招くといった不都合を防止する
ことができる。そして、非アイドリング状態では、パー
ジ開始時の空燃比変動がアイドリング時と比較すると小
さく、パージ継続後のアイドル時には、ある程度パージ
量が安定するため大きな空燃比変動は生じない。
【0034】また、上記のように、非アイドリング状態
で蒸発燃料をパージした際に算出されるO2フィードバ
ック補正量CFBから、パージの空燃比への影響を学習
してパージ学習量αを算出するとともに、このパージ学
習量αが決定した後は、このパージ学習量αを考慮して
燃料噴射量が設定されるようにしたので、パージ学習量
αが決定した後のアイドリング状態下での蒸発燃料のパ
ージにおいては、空燃比変動がより精度良く防止され
る。
【0035】さらに、エンジン10始動時からの経過時
間を計時する計時手段62を設け、この計時手段62が
所定の時間を計時した際には、蒸発燃料のパージを行う
ようにしたので、エンジン10の始動直後のアイドリン
グ状態が長期化した場合などに、蒸発燃料のキャニスタ
44に対するオーバーフローを防止することができる。
【0036】なお、上記実施例では、蒸発燃料のパージ
による空燃比への影響が学習された後、すなわちパージ
学習量αが算出された後は、パージ弁46が開放状態に
され、蒸発燃料のパージが継続して行われるようになっ
ているが、必ずしも、このように制御する必要はなく、
例えばアイドリング時のみ、あるいはアイドリング時及
び非アイドリング時の適当なタイミングでパージ弁46
を開閉して蒸発燃料のパージを行うように制御してもよ
く、また実施例では説明していないが、パージ弁46の
開度を、上記パージ学習量αを考慮して設定するように
制御してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、エンジ
ンのアイドリング状態を含む運転状態の下で、蒸発燃料
を吸気系に供給する供給手段を備えたエンジンの蒸発燃
料処理装置において、上記エンジンの運転状態を検知す
る検知手段と、エンジン始動後、上記検知手段により初
めて非アイドリング状態が検知されたときに蒸発燃料の
吸気系への供給を開始するとともに、その後のエンジン
のアイドリング状態では、蒸発燃料の吸気系への供給を
行うように上記供給手段を制御する蒸発燃料供給制御手
段とを備えたので、エンジンのアイドリング状態下での
蒸発燃料の吸気系への供給の際に生じる空燃比への影響
を抑止することが可能となる。
【0038】また、蒸発燃料の吸気系への供給に伴う空
燃比のずれ量を補正する空燃比補正制御手段と、この空
燃比補正制御手段による補正が完了したことを検知する
補正完了検知手段とを備えて、空燃比のずれ量に対する
補正が完了した後のエンジンのアイドリング状態で蒸発
燃料の吸気系への供給を行うように制御すれば、エンジ
ンのアイドリング状態下での蒸発燃料の吸気系への供給
による空燃比への影響をより高精度で抑止することがで
きる。
【0039】さらに、エンジン始動時からの経過時間を
計時する計時手段を備えて、この計時手段によって予め
設定された時間が経過した後には、蒸発燃料の吸気系へ
の供給を行うようにすれば、蒸発燃料のオーバーフロー
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジンの蒸発燃料供給装置の制御系
の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明のエンジンの蒸発燃料供給装置が適用さ
れるエンジンの全体構成図である。
【図3】本発明のエンジンの蒸発燃料供給装置の制御内
容を示すフローチャートである。
【図4】上記フローチャートに従ってエンジンが作動さ
れた際の一タイムチャートである。
【符号の説明】
10 エンジン 46 パージ弁 58 アイドリング判別手段 60 パージ弁制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 割石 健 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのアイドリング状態を含む運転
    状態の下で、蒸発燃料を吸気系に供給する供給手段を備
    えたエンジンの蒸発燃料処理装置において、上記エンジ
    ンの運転状態を検知する検知手段と、エンジン始動後、
    上記検知手段により初めて非アイドリング状態が検知さ
    れたときに蒸発燃料の吸気系への供給を開始するととも
    に、その後のエンジンのアイドリング状態では、蒸発燃
    料の吸気系への供給を行うように上記供給手段を制御す
    る蒸発燃料供給制御手段とを備えたことを特徴とするエ
    ンジンの蒸発燃料処理装置。
  2. 【請求項2】 蒸発燃料の吸気系への供給に伴う空燃比
    のずれ量を補正する空燃比補正制御手段と、この空燃比
    補正制御手段による補正が完了したことを検知する補正
    完了検知手段とを備えたものであって、上記補正完了検
    知手段により、空燃比のずれ量に対する補正が完了した
    ことが検知された場合には、その後のエンジンのアイド
    リング状態では、蒸発燃料の吸気系への供給を行うよう
    に、上記供給手段が上記蒸発燃料供給制御手段によって
    駆動制御されることを特徴とする請求項1記載の蒸発燃
    料処理装置。
  3. 【請求項3】 エンジン始動時からの経過時間を計時す
    る計時手段を備えるものであって、この計時手段によっ
    て予め設定された時間が経過した後には、蒸発燃料の吸
    気系への供給を行うように、上記供給手段が上記蒸発燃
    料供給制御手段によって駆動制御されることを特徴とす
    る上記請求項1乃至2記載のいずれかのエンジンの蒸発
    燃料処理装置。
JP1417993A 1993-01-29 1993-01-29 エンジンの蒸発燃料処理装置 Pending JPH06221232A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010209751A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2023051324A (ja) * 2021-09-30 2023-04-11 本田技研工業株式会社 処理装置、車両、処理方法、およびプログラム

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