JPH06220511A - 高炉への成型コークス装入方法 - Google Patents

高炉への成型コークス装入方法

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JPH06220511A
JPH06220511A JP2845793A JP2845793A JPH06220511A JP H06220511 A JPH06220511 A JP H06220511A JP 2845793 A JP2845793 A JP 2845793A JP 2845793 A JP2845793 A JP 2845793A JP H06220511 A JPH06220511 A JP H06220511A
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JP
Japan
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coke
blast furnace
ore
furnace
mixed
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Withdrawn
Application number
JP2845793A
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English (en)
Inventor
Morimasa Ichida
守政 一田
Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
Shinichi Matsunaga
伸一 松永
Hiroshi Oda
博史 織田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成型コークスを用いて高炉の安定操業を達成
する方法を提供する。 【構成】 鉱石に対して重量%で成型コークスを2〜2
0%混合して高炉へ装入するに際して、成型コークスの
粒径を5〜25mmとし、装入範囲を炉壁から2mの範
囲の周辺部とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は成型コークスを用いて高
炉の安定操業を達成する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高炉においては鉄原料とコークスとを交
互に炉頂部より装入し、羽口より高炉に空気を吹き込ん
でコークスを燃焼させる。コークスの燃焼によって発生
する還元ガス、さらには空気とともに羽口より吹き込ん
だ微粉炭等の燃焼による還元ガスは、鉄原料を昇温・還
元し溶融滴下させる。したがって、鉄原料の還元・溶融
の点からは、還元ガスの半径方向分布を適正に制御する
ことが重要となる。
【0003】一方、今後の微粉炭多量吹込み操業に伴う
高O/C(高炉へ装入する1チャージあたりの鉱石とコ
ークスの重量比)化により、炉内の通気抵抗は増加する
傾向にあり、微粉炭比(PCR)150〜200kg/
t(溶銑トン当り、以下同様)に対応するO/Cのレベ
ル(O/C=5〜6)では、通気の問題が顕在化して操
業を不安定にすることが懸念されている。この微粉炭多
量吹込み時の通気抵抗の有効な軽減対策が、微粉炭多量
吹込み操業の成否の鍵を握っていると考えられる。上記
の通気抵抗の低減対策として実際操業では、通気抵抗が
増大しないような鉱石とコークスの層厚比分布を形成さ
せたり、鉱石の層厚を薄くする対策が実施されている。
【0004】なお、成型コークスを高炉へ装入する従来
技術としては、特開昭56−41109号に開示されて
いるように、60〜120mmの成型コークスをクラッ
シャーにて破砕しギザギザの表面形状にして、25〜6
0mmに整粒した成型コークスを使用する技術と特開平
1−31909号に開示されているように、細粒原料を
装入する前に球形に近いペレットや成型コークスを装入
することにより装入物の傾斜角を小さくし、細粒原料の
中心部への流れ込みを抑制する技術がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開昭56−4110
9号の技術は、嵩密度が大きく中心部へ流れ込みやすい
成型コークスの問題点を破砕整粒することで、従来の室
炉コークスに近い物性値にする技術であり、特開平1−
31909号の技術は、傾斜角の小さいペレットや成型
コークスを利用して細粒原料の中心部への流れ込みを抑
制する技術である。上記のいずれの技術も、微粉炭比
(PCR)150〜200kg/tの微粉炭多量吹込み
時の高O/Cのレベル(O/C=5〜6)の操業では、
上記の通気抵抗の増大を完全に抑制することはきわめて
難しいため、通気抵抗を低減する別の対策が必要となっ
てくる。
【0006】本発明は、高炉操業において、炉内の還元
ガスの半径方向分布を適正に抑制し、また、今後の微粉
炭多量吹込み操業に伴う通気抵抗の増大を軽減すること
により高炉操業を安定化させる高炉への成型コークス装
入方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するものであって、鉱石に対して重量%で成型コークス
を2〜20%混合して高炉へ装入することを特徴とする
高炉への成型コークス装入方法である。また、成型コー
クスのうち粒径が5〜25mmの成型コークスについて
鉱石に対し重量%で2〜10%混合して高炉に装入し、
前記5〜25mmの成型コークスの残りと25mm超の
成型コークスは通常コークスと混合して高炉に層状装入
することを特徴とする高炉への成型コークス装入方法で
ある。さらにこれらの高炉への成型コークス装入方法に
おいて、成型コークスが混合された鉱石を高炉の炉壁か
ら2mの範囲の周辺部に装入することも特徴とする。
【0008】
【作用】本発明は成型コークスを鉱石と混合して高炉に
装入することにより、融着層の通気抵抗を減少させ、炉
内の通気抵抗を減少させる。すなわち、融着帯において
は鉱石層の通気抵抗が大なため一般的にはコークス層に
よるコークススリットを通じて通気が行われる。しかし
ながら、大量微粉炭吹込みによりO/C比が大になると
コークス層は薄くなり、これによる通気が困難になって
くる。そこで融着帯における鉱石層自体の通気性を確保
するものである。またさらに成型コークスは反応性が高
く、これが鉱石層内にあることによって還元効率も向上
しさらに燃料比低減に寄与する。ここで、成型コークス
とは石炭を事前にある形状に成型して向流移動層の連続
炉あるいは従来の室炉式コークス炉で製造されたコーク
スを意味する。
【0009】図1は高炉で鉱石に対し重量%で2%の成
型コークスを鉱石と混合して装入した試験操業時の炉内
全体の通気抵抗、シャフト部の通気抵抗、および、炉下
部の通気抵抗の変化を示したものである。なおここで
は、通気抵抗の指標としてK値(送風圧力の2乗から炉
頂圧の2乗を引いたものをボッシュガス量の1.7乗で
除したもの)をとっている。測定期間によりK値は変動
しているが、基本的には成型コークスを鉱石と混合して
装入した場合には、K値とくに下部K値が大幅に低下し
ている。このK値の低下は、鉱石層内での成型コークス
の存在により、鉱石層が融着化した場合にもガス流の通
路が確保されているためと考えられる。
【0010】請求項1記載の発明において鉱石に対する
成型コークスの混合比率の範囲を重量%で2〜20%と
したのは、混合比率が2%未満では、成型コークスの鉱
石内での混合状態が均一になりにくく、かえってガス流
の不均一化を招く可能性があるためである。また上限を
20%としたのは、微粉炭比200kg/tの微粉炭多
量吹込み操業時には、通常コークス(コークス炉への装
入前に成型せず室炉式コークス炉より製造されるコーク
ス)を全量置き換えても混合比率が20%超にならない
からである。
【0011】また、請求項2記載の発明において成型コ
ークスの粒径の範囲を5〜25mmとしたのは、5mm
未満の成型コークスは粉として炉内に局部的に堆積する
可能性があるためであり、25mmより大きい成型コー
クスは通常コークス(コークス炉へ装入前に成型せず室
炉式コークス炉より製造されるコークス)と混合して層
状装入するためである。なお、この場合の成型コークス
の鉱石に対する最大混合率は重量%で10%である。成
型コークスの最大混合比率を鉱石に対して10%とした
のは、残りのコークス(25mm超のものと、もしあれ
ば5〜25mmの残りのもの)は層状装入し炉芯通気性
を確保する必要があるからである。また2%以上とした
理由は先の発明の場合と同じである。
【0012】また、これらの成型コークス装入方法にお
いて成型コークスと鉱石を混合したものを高炉の炉壁か
ら2mの範囲の周辺部に装入するのは、この範囲の通気
抵抗を軽減することが安定操業にとり更に好ましいから
である。成型コークスの粒径はとくに問わないが、より
好ましくは粒径5〜25mmである。鉱石に対する成型
コークスの混合比率は重量%で2〜10%が好ましい。
混合比率が2%未満では、成型コークスの鉱石内での混
合状態が均一になりにくく、かえってガス流の不均一化
を招く可能性があるためである。混合比率が10%超で
は、微粉炭比20kg/tの微粉炭多量吹込み操業時に
は、層状装入されるコークスが全体コークスの50%以
下になり炉芯の通気性を確保することが困難になるから
である。また、周辺部の範囲を炉壁から2mと限定した
のは、炉壁から2mを超える領域に成型コークスを装入
すると通気抵抗の増大が懸念されるためである。
【0013】成型コークスを鉱石に混合させる方法とし
ては、炉頂でのホッパー内に鉱石と成型コークスを装入
し、同時に排出し炉内に装入する方法があるが、炉頂ホ
ッパー内での装入物の堆積方法としては、成型コークス
の上に鉱石を堆積させる方法と鉱石の上に成型コークス
を堆積させる方法の2種類がある。
【0014】
【実施例】
実施例1 本発明の成型コークスの鉱石混合装入法を、微粉炭比1
50kg/tの微粉炭多量吹込み操業中の内容積440
0立方メートルの高炉に適用し、25mm〜60mmの
成型コークスを鉱石に対し重量%で15%混合して装入
した。その結果、表1に示すように、炉内全体のK値が
約10%低下し送風圧力の変動が約20%減少したた
め、操業が安定し燃料比を5kg/t低減することがで
きた。
【0015】
【表1】
【0016】実施例2 実施例1と同様な方法で、微粉炭比140kg/tの微
粉炭多量吹込み操業中の内容積4400立方メートルの
高炉に適用し、5〜25mmの小塊の成型コークスのみを
鉱石に対し重量%で8%混合して装入した。その結果、
表2に示すように、炉内全体のK値が約7%低下し送風
圧力の変動が約15%減少したため、操業が安定し燃料
比を4kg/t低減することができた。
【0017】
【表2】
【0018】実施例3 実施例1と同様な方法で、微粉炭比150kg/tの微
粉炭多量吹込み操業中の内容積4400立方メートルの
高炉に適用し、5〜25mmの小塊の成型コークスのみ
を鉱石に対し重量%で5%混合して炉壁から2mの範囲
の周辺部に限定して装入した。その結果、周辺部の通気
性が改善されて周辺部のガス流が確保され、炉内全体の
K値が約10%低下し炉下部の炉壁温度が50℃から1
10℃に上昇したため、操業が安定し燃料比を6kg/
t低減することができた。
【0019】
【表3】
【0020】
【発明の効果】本発明は、成型コークスを鉱石と混合し
て装入することにより、融着層の通気抵抗を減少させ、
炉内の通気抵抗を減少させることができ、高炉の安定操
業を維持できる。また、特開平1−36709号に開示
されているように、反応性が高い成型コークスが鉱石層
内に存在するため、鉱石層内に還元ポテンシャルの高い
ガスが存在することになり、さらに還元効率の上昇によ
る燃料比低減効果も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】高炉で鉱石に対し重量%で2%の成型コークス
を鉱石と混合して装入した試験操業時の炉内全体のK
値、シャフト部のK値、および、炉下部のK値の変化を
示すグラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 織田 博史 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉱石に対して重量%で成型コークスを2
    〜20%混合して高炉へ装入することを特徴とする高炉
    への成型コークス装入方法。
  2. 【請求項2】 成型コークスのうち粒径が5〜25mm
    の成型コークスについて鉱石に対し重量%で2〜10%
    混合して高炉に装入し、前記5〜25mmの成型コーク
    スの残りと25mm超の成型コークスは通常コークスと
    混合して高炉に層状装入することを特徴とする高炉への
    成型コークス装入方法。
  3. 【請求項3】 成型コークスが混合された鉱石を高炉の
    炉壁から2mの範囲の周辺部に装入することを特徴とす
    る請求項1または2記載の高炉への成型コークス装入方
    法。
JP2845793A 1993-01-26 1993-01-26 高炉への成型コークス装入方法 Withdrawn JPH06220511A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5985992A (en) * 1997-12-10 1999-11-16 Cytec Technology Corp. Anionic polymer products and processes
JP2008056985A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Jfe Steel Kk 高炉の操業方法

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US5985992A (en) * 1997-12-10 1999-11-16 Cytec Technology Corp. Anionic polymer products and processes
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