JPH06220422A - 床材用シール剤 - Google Patents
床材用シール剤Info
- Publication number
- JPH06220422A JPH06220422A JP2970993A JP2970993A JPH06220422A JP H06220422 A JPH06220422 A JP H06220422A JP 2970993 A JP2970993 A JP 2970993A JP 2970993 A JP2970993 A JP 2970993A JP H06220422 A JPH06220422 A JP H06220422A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sealant
- polyol
- floor
- floor material
- flooring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Paints Or Removers (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Sealing Material Composition (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 プールサイドなどの湿気を帯びた床下地にも
好適に端縁や継目がシーミングでき、床材が経時により
縮んでも剥がれないシール剤を提供する。 【構成】 ポリエーテルポリオールおよび/またはアク
リルポリオールのポリオール原料が、多価イソシアネー
トとの反応により得られたポリウレタンをバインダーと
することを特徴とする床材用シール剤であって、好まし
くはポリオール原料にひまし油を配合し、さらに好まし
くはHDI/MDIの比を3/1以上にする構成であ
る。得られたシール剤は接着強度が高く、経日による剥
離もなく、また耐候性、耐塩素含有水性も優れていた。
好適に端縁や継目がシーミングでき、床材が経時により
縮んでも剥がれないシール剤を提供する。 【構成】 ポリエーテルポリオールおよび/またはアク
リルポリオールのポリオール原料が、多価イソシアネー
トとの反応により得られたポリウレタンをバインダーと
することを特徴とする床材用シール剤であって、好まし
くはポリオール原料にひまし油を配合し、さらに好まし
くはHDI/MDIの比を3/1以上にする構成であ
る。得られたシール剤は接着強度が高く、経日による剥
離もなく、また耐候性、耐塩素含有水性も優れていた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は床材の継ぎ目や端部の
シール剤に関する。
シール剤に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】最近、合成樹脂性のノンスリ
ップ性の長尺床材の使途範囲が広がり、プールサイドや
マンション共有通路などにも敷設されるようになってき
た。ところで、ノンスリップ床材を例えばプールサイド
等に貼付施工する場合、これまでは貼付面に接着剤を介
して床材を単に貼付けるだけであったため、ノンスリッ
プ床材はその特性上歩行者の足裏との接触抵抗が大きい
為、貼付面に対するずれ応力が大きく作用し、床材の剥
離が一層生じ易くなり、ついには床材とプールサイド面
が剥がれたり、プールから上がった者が床材端縁につま
ずく等の問題が発生した。
ップ性の長尺床材の使途範囲が広がり、プールサイドや
マンション共有通路などにも敷設されるようになってき
た。ところで、ノンスリップ床材を例えばプールサイド
等に貼付施工する場合、これまでは貼付面に接着剤を介
して床材を単に貼付けるだけであったため、ノンスリッ
プ床材はその特性上歩行者の足裏との接触抵抗が大きい
為、貼付面に対するずれ応力が大きく作用し、床材の剥
離が一層生じ易くなり、ついには床材とプールサイド面
が剥がれたり、プールから上がった者が床材端縁につま
ずく等の問題が発生した。
【0002】また特公昭63−52187号公報では床
材縁をエポキシ系接着剤で接着することが開示されてい
る。 -2-
材縁をエポキシ系接着剤で接着することが開示されてい
る。 -2-
【0003】しかし「図2」の従来施工状態の断面図に
示されるように下地Gに接着された施工直後の床材1’
(破線で示す)がエポキシ系シール剤3’(破線で示す)で
縁が接着されていても、経日にともない床材1が同じシ
ール剤3と剥がれた。4はエポキシ系シーム剤の剥離面
である。この欠点はエポキシ系接着剤が弾性がないこと
が原因であった。
示されるように下地Gに接着された施工直後の床材1’
(破線で示す)がエポキシ系シール剤3’(破線で示す)で
縁が接着されていても、経日にともない床材1が同じシ
ール剤3と剥がれた。4はエポキシ系シーム剤の剥離面
である。この欠点はエポキシ系接着剤が弾性がないこと
が原因であった。
【0004】
【問題点を解決する手段】本願発明は弾性があり、床材
と剥がれることのない、シール用材料を提供するもので
ポリエーテルポリオールおよび/またはアクリルポリオ
ールのポリオール原料が、多価イソシアネートとの反応
により得られたポリウレタンをバインダーとすることを
特徴とする床材用シール剤をその要旨とする。
と剥がれることのない、シール用材料を提供するもので
ポリエーテルポリオールおよび/またはアクリルポリオ
ールのポリオール原料が、多価イソシアネートとの反応
により得られたポリウレタンをバインダーとすることを
特徴とする床材用シール剤をその要旨とする。
【0005】本願発明においては、バインダー樹脂であ
るウレタンのポリオール原料としてポリエーテルポリオ
ール、および/またはアクリルポリオールを使用する。
ポリエーテルポリオールとしては、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングライコール(PPG)が例示さ
れ、上記ポリエーテルポリオール、アクリルポリオール
は、単独で使用するか、混合して使用する。
るウレタンのポリオール原料としてポリエーテルポリオ
ール、および/またはアクリルポリオールを使用する。
ポリエーテルポリオールとしては、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングライコール(PPG)が例示さ
れ、上記ポリエーテルポリオール、アクリルポリオール
は、単独で使用するか、混合して使用する。
【0006】さらに上記ポリオール原料として、ポリオ
ール中にひまし油を添加するのが好ましい。ひまし油は
ポリオール原料なら何でもよいが、とくにアクリルポリ
オールに添加するのが望ましい。
ール中にひまし油を添加するのが好ましい。ひまし油は
ポリオール原料なら何でもよいが、とくにアクリルポリ
オールに添加するのが望ましい。
【0007】上記ポリオールおよびポリオールとひまし
油の混合物はウレタン樹脂を軟化させ、弾性を与える機
能を有するので望ましい。
油の混合物はウレタン樹脂を軟化させ、弾性を与える機
能を有するので望ましい。
【0008】またイソシアネート原料としては通常の多
価イソシアネートである、4,4−ジフェニルメタンジ
イソシアネート(MDI)、トリレンジイソシア -3- ネート(TDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート
(HDI)が好適で、これら多価イソシアネートを単独
でも適当な割合で混合してもよい。
価イソシアネートである、4,4−ジフェニルメタンジ
イソシアネート(MDI)、トリレンジイソシア -3- ネート(TDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート
(HDI)が好適で、これら多価イソシアネートを単独
でも適当な割合で混合してもよい。
【0009】とくにイソシアネート原料として、HDI
/MDIの比を3/1〜10/1にするか、触媒を介在
させて、HDIのみとすると、耐候性、耐塩素性が向上
する。
/MDIの比を3/1〜10/1にするか、触媒を介在
させて、HDIのみとすると、耐候性、耐塩素性が向上
する。
【0010】本願発明シール剤には、充填剤が添加され
るのが望ましい。充填剤としては処理または未処理重質
炭酸カルシウム、同軽質炭酸カルシウム、ゼオライト、
タルク、クレー、ガラス粉、等が使用されるが、とくに
ゼオライトを配合した場合は、水分によるイソシアネー
トの反応発泡が抑制され、ブリスターが防止され、シー
ル剤表面が平滑である。
るのが望ましい。充填剤としては処理または未処理重質
炭酸カルシウム、同軽質炭酸カルシウム、ゼオライト、
タルク、クレー、ガラス粉、等が使用されるが、とくに
ゼオライトを配合した場合は、水分によるイソシアネー
トの反応発泡が抑制され、ブリスターが防止され、シー
ル剤表面が平滑である。
【0011】充填剤は上記ウレタンバインダー100重
量部に対し20〜150重量部配合するのが好適であ
る。
量部に対し20〜150重量部配合するのが好適であ
る。
【0012】「図1」は本発明施工状態の断面図であ
り、下地G上に接着した床材1’(破線)はシール剤
2’でシーミング後、経日とともに床材1が縮んで実線
の位置にきた。しかし本願発明ウレタン系シール剤は弾
性があるので、床材端面Aと床下地Gは本願発明シール
剤2によって常に良好な状態にシーミングされた。
り、下地G上に接着した床材1’(破線)はシール剤
2’でシーミング後、経日とともに床材1が縮んで実線
の位置にきた。しかし本願発明ウレタン系シール剤は弾
性があるので、床材端面Aと床下地Gは本願発明シール
剤2によって常に良好な状態にシーミングされた。
【0013】
【作用】ポリエーテルポリオールおよび/またはアクリ
ルポリオールのポリオール原料と多価イソシアネートを
反応させてポリウレタン樹脂を生成し、同樹脂に軟質と
弾性が付与され、またPVCとの接着性の良いシール剤
が得られる。本願発明シール剤は湿気のある環境での床
材の縁部や目地部分の床下地との接合に、床材に経時変
化があっても好適に対応する。 -4-
ルポリオールのポリオール原料と多価イソシアネートを
反応させてポリウレタン樹脂を生成し、同樹脂に軟質と
弾性が付与され、またPVCとの接着性の良いシール剤
が得られる。本願発明シール剤は湿気のある環境での床
材の縁部や目地部分の床下地との接合に、床材に経時変
化があっても好適に対応する。 -4-
【0014】
【実施例】実施例1〜5、比較例1,2を「表1」A欄
の配合の床材用シール剤を得た。得られたシール剤をノ
ンスリップ床材をプールサイドに施工後、継目および端
部を上記シール剤でシールした。得られた結果を第1表
B欄に示す。 -5-
の配合の床材用シール剤を得た。得られたシール剤をノ
ンスリップ床材をプールサイドに施工後、継目および端
部を上記シール剤でシールした。得られた結果を第1表
B欄に示す。 -5-
【0015】
【表1】 実施例1 2 3 4 5 比較例1 比較例2 PPG 40 100 *1 *2 アクリルポリオール 60 60 60 100 ひまし油 40 40 処理炭カル 98 98 98 98 100 A ゼオライト 2 2 2 2 MDI 5 10 20 20 20 HDI 45 30 20 20 20 ポットライフ 240 150 150 150 150 150 90 接着強度 35 35 25 25 25 20 3 B 伸縮性 ○ ○ ○ ○ ○ × ○ 耐ブリスター性 ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ 耐塩素含水 優 優 不可 不可 不可 良 良 シール剤適性 ◎ ◎ ○ ○ ○ × × *1 従来のエポキシ系シール剤 *2 従来のシリコン系シール剤 -6-
【0016】実施例1、2ではアクリルポリオールとひ
まし油が60:40で実施例3〜5はPPGとアクリル
ポリオール、およびPPGとアクリルポリオール混合物
を使用した。ポットライフ、接着強度、伸縮性はいずれ
も好適であった。一方実施例1〜4は充填剤としてゼオ
ライトを添加しているのでブリスターが発生しなかっ
た。
まし油が60:40で実施例3〜5はPPGとアクリル
ポリオール、およびPPGとアクリルポリオール混合物
を使用した。ポットライフ、接着強度、伸縮性はいずれ
も好適であった。一方実施例1〜4は充填剤としてゼオ
ライトを添加しているのでブリスターが発生しなかっ
た。
【0017】また耐塩素含有水性テストとしてシーム剤
で下地と床材を接着した試料を1%次亜塩素酸溶液に漬
けた。実施例1ではMDI:HDI=5:45であり、
この結果実施例1では何ら変色しなかった。実施例2〜
5は着色が認められた。
で下地と床材を接着した試料を1%次亜塩素酸溶液に漬
けた。実施例1ではMDI:HDI=5:45であり、
この結果実施例1では何ら変色しなかった。実施例2〜
5は着色が認められた。
【0018】なお比較例1のシール剤では接着強度は本
願に比べ低く、伸縮性がないので床材施工後、床材が収
縮すると、床材とシール剤が剥離した。
願に比べ低く、伸縮性がないので床材施工後、床材が収
縮すると、床材とシール剤が剥離した。
【0019】また比較例2のシール剤ではシリコン系で
接着強度が極端に低く、下地とシール剤間がすぐに剥離
した。このように比較例1、2は使用に耐えられなかっ
た。本願発明シール剤は要求される基本的な性能に加
え、耐ブリスター性、耐塩素含有水性も優れており、好
適な結果が得られた。
接着強度が極端に低く、下地とシール剤間がすぐに剥離
した。このように比較例1、2は使用に耐えられなかっ
た。本願発明シール剤は要求される基本的な性能に加
え、耐ブリスター性、耐塩素含有水性も優れており、好
適な結果が得られた。
【0020】
【発明の効果】 湿気のある床下地でも強い下地−シール剤間の接着力
が得られた。
が得られた。
【0021】弾性があり、床材が縮んでもシール剤と
床材が剥がれることはなかった。
床材が剥がれることはなかった。
【0022】シール剤は、耐候性、耐塩素含有水性が
高かった。
高かった。
【0023】シール剤表面は平滑であった。 -7-
【図1】 床材の本願発明シール剤による施工状態の断
面図。
面図。
【図2】 床材の従来の施工状態の図。
1,1’は床材、2,2’は本願ウレタン系シール剤、
3,3’は従来のエポキシ系シール剤である。
3,3’は従来のエポキシ系シール剤である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリエーテルポリオールおよび/または
アクリルポリオールのポリオール原料が、多価イソシア
ネートとの反応により得られたポリウレタンをバインダ
ーとすることを特徴とする床材用シール剤。 - 【請求項2】 ポリオール原料にひまし油を添加する請
求項1の床材用シール剤。 - 【請求項3】 多価イソシアネートのHDI/MDIの
比を3/1以上とする請求項1または請求項2の床材用
シール剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2970993A JPH06220422A (ja) | 1993-01-25 | 1993-01-25 | 床材用シール剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2970993A JPH06220422A (ja) | 1993-01-25 | 1993-01-25 | 床材用シール剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06220422A true JPH06220422A (ja) | 1994-08-09 |
Family
ID=12283642
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2970993A Pending JPH06220422A (ja) | 1993-01-25 | 1993-01-25 | 床材用シール剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06220422A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100346881B1 (ko) * | 2000-07-04 | 2002-08-03 | 주식회사 바이오폴 | 실링용 폴리우레탄 겔 조성물 |
JP2005247938A (ja) * | 2004-03-02 | 2005-09-15 | Nooteepu Kogyo Kk | 一液性接着剤組成物 |
JP2010090235A (ja) * | 2008-10-07 | 2010-04-22 | Kanae Toryo Kk | 防汚塗膜形成用コーティング剤組成物 |
GB2624517A (en) * | 2022-09-22 | 2024-05-22 | Vuba Building Products Ltd | Resin bonded/bound surfacing |
-
1993
- 1993-01-25 JP JP2970993A patent/JPH06220422A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100346881B1 (ko) * | 2000-07-04 | 2002-08-03 | 주식회사 바이오폴 | 실링용 폴리우레탄 겔 조성물 |
JP2005247938A (ja) * | 2004-03-02 | 2005-09-15 | Nooteepu Kogyo Kk | 一液性接着剤組成物 |
JP2010090235A (ja) * | 2008-10-07 | 2010-04-22 | Kanae Toryo Kk | 防汚塗膜形成用コーティング剤組成物 |
GB2624517A (en) * | 2022-09-22 | 2024-05-22 | Vuba Building Products Ltd | Resin bonded/bound surfacing |
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