JPH06219174A - トランスファ装置 - Google Patents
トランスファ装置Info
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- JPH06219174A JPH06219174A JP1145593A JP1145593A JPH06219174A JP H06219174 A JPH06219174 A JP H06219174A JP 1145593 A JP1145593 A JP 1145593A JP 1145593 A JP1145593 A JP 1145593A JP H06219174 A JPH06219174 A JP H06219174A
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- oil
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- 238000005461 lubrication Methods 0.000 abstract description 8
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 39
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 8
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 6
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 5
- 239000000969 carrier Substances 0.000 description 2
- 238000005086 pumping Methods 0.000 description 2
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 1
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 1
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 1
- 238000003756 stirring Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 潤滑用オイルポンプを配設しても、それによ
ってトランスファ装置の全長が長くならずに済むトラン
スファ装置の提供を目的とする。 【構成】 トランスファケース21と、このトランスフ
ァケースに支持されエンジンからの駆動力をうける入力
軸3と、この入力軸上に配設された駆動力分配機構5
と、前記トランスファケースに支持され当該トランスフ
ァケースのオイルレベルより下方に配置され前記入力軸
に連結駆動される出力軸11と、前記入力軸の潤滑部分
を潤滑するオイルポンプ15とを備えたトランスファ装
置1において、前記オイルポンプを前記出力軸の心部に
一体的に設けたことを特徴とする。
ってトランスファ装置の全長が長くならずに済むトラン
スファ装置の提供を目的とする。 【構成】 トランスファケース21と、このトランスフ
ァケースに支持されエンジンからの駆動力をうける入力
軸3と、この入力軸上に配設された駆動力分配機構5
と、前記トランスファケースに支持され当該トランスフ
ァケースのオイルレベルより下方に配置され前記入力軸
に連結駆動される出力軸11と、前記入力軸の潤滑部分
を潤滑するオイルポンプ15とを備えたトランスファ装
置1において、前記オイルポンプを前記出力軸の心部に
一体的に設けたことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、四輪駆動車などのトラ
ンスファ装置に関し、さらに詳しくはその潤滑装置に関
する。
ンスファ装置に関し、さらに詳しくはその潤滑装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の潤滑装置を組込んだトランスファ
装置としては、例えば実開平1−117924号公報に
図4に示すようなものが記載されている。
装置としては、例えば実開平1−117924号公報に
図4に示すようなものが記載されている。
【0003】このトランスファ装置501の入力部分に
潤滑用のオイルポンプ503が組込まれている。駆動力
伝達機構の主な構成はつぎの通りである。エンジンの駆
動力はトランスミッションを介してドライブシャフト5
05に入力され、ドライブシャフト505は後輪へ駆動
力を伝える出力フランジ507に接続されている。また
ドライブシャフト505の駆動力は多板クラッチ509
とビスカスカップリング511を介してスプロケット5
13に伝えられる。スプロケット513はチェーン51
5を介してスプロケット517と接続されており、スプ
ロケット517の駆動力は出力軸519から前輪へ伝え
られる。多板クラッチ509は押圧部材521によって
締結度を変えられる。
潤滑用のオイルポンプ503が組込まれている。駆動力
伝達機構の主な構成はつぎの通りである。エンジンの駆
動力はトランスミッションを介してドライブシャフト5
05に入力され、ドライブシャフト505は後輪へ駆動
力を伝える出力フランジ507に接続されている。また
ドライブシャフト505の駆動力は多板クラッチ509
とビスカスカップリング511を介してスプロケット5
13に伝えられる。スプロケット513はチェーン51
5を介してスプロケット517と接続されており、スプ
ロケット517の駆動力は出力軸519から前輪へ伝え
られる。多板クラッチ509は押圧部材521によって
締結度を変えられる。
【0004】つぎに、潤滑装置はトランスファ装置50
1の入力部分に設けられた前記オイルポンプ503と油
路523とから成る。トランスファケース525内には
潤滑用オイルが封入されている。オイルポンプ503は
トロコイドポンプで、その吸込部503aがストレーナ
527に連通するとともに、吐出部503bはドライブ
シャフト505の軸方向に形成された油路523に連通
している。こうしてオイルポンプ503の吐出圧力によ
ってトランスファケース525内を循環して潤滑が図ら
れる。
1の入力部分に設けられた前記オイルポンプ503と油
路523とから成る。トランスファケース525内には
潤滑用オイルが封入されている。オイルポンプ503は
トロコイドポンプで、その吸込部503aがストレーナ
527に連通するとともに、吐出部503bはドライブ
シャフト505の軸方向に形成された油路523に連通
している。こうしてオイルポンプ503の吐出圧力によ
ってトランスファケース525内を循環して潤滑が図ら
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法によ
ると、オイルポンプを設けるスペースの確保のためトラ
ンスファ装置の全長が長くなってしまうという問題があ
る。
ると、オイルポンプを設けるスペースの確保のためトラ
ンスファ装置の全長が長くなってしまうという問題があ
る。
【0006】本発明は、この点に注目してなされたもの
であり、潤滑用オイルポンプを配設しても、それによっ
てトランスファ装置の全長が長くならずに済むトランス
ファ装置の提供を目的とする。
であり、潤滑用オイルポンプを配設しても、それによっ
てトランスファ装置の全長が長くならずに済むトランス
ファ装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的のため本発明の
トランスファ装置は、トランスファケースと、このトラ
ンスファケースに支持されエンジンからの駆動力をうけ
る入力軸と、この入力軸と同軸上に配設された駆動力分
配機構と、前記トランスファケースに支持され当該トラ
ンスファケースのオイルレベルより下方に配置され前記
入力軸に連結駆動される出力軸と、前記入力軸の潤滑部
分を潤滑するオイルポンプとを備えたトランスファ装置
において、前記オイルポンプを前記出力軸の心部に一体
的に設けたことを特徴とする。
トランスファ装置は、トランスファケースと、このトラ
ンスファケースに支持されエンジンからの駆動力をうけ
る入力軸と、この入力軸と同軸上に配設された駆動力分
配機構と、前記トランスファケースに支持され当該トラ
ンスファケースのオイルレベルより下方に配置され前記
入力軸に連結駆動される出力軸と、前記入力軸の潤滑部
分を潤滑するオイルポンプとを備えたトランスファ装置
において、前記オイルポンプを前記出力軸の心部に一体
的に設けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】潤滑用オイルポンプを出力軸の心部に一体的に
設けたからトランスファ装置の全長は長くならずに済
み、オイルポンプは出力軸と一体に回転し潤滑部にオイ
ルを供給する。
設けたからトランスファ装置の全長は長くならずに済
み、オイルポンプは出力軸と一体に回転し潤滑部にオイ
ルを供給する。
【0009】
【実施例】図1と図2とにより本発明の第1の実施例に
ついて説明する。図1(a)は本発明を適用したトラン
スファ装置の全体断面図であり、図1(b)は図1
(a)のA−A断面図であり潤滑用トロコイドポンプ
(オイルポンプ)部を示す。図1(a)における左、右
はトランスファ装置の前、後を示す。図2はトロコイド
ポンプの配置を示す正面図である。
ついて説明する。図1(a)は本発明を適用したトラン
スファ装置の全体断面図であり、図1(b)は図1
(a)のA−A断面図であり潤滑用トロコイドポンプ
(オイルポンプ)部を示す。図1(a)における左、右
はトランスファ装置の前、後を示す。図2はトロコイド
ポンプの配置を示す正面図である。
【0010】まず、このトランスファ装置1の主な構成
と機能を説明する。トランスファ装置1は入力軸3,駆
動力分配機構5,後輪側出力軸9,前輪側出力軸11,
入出力軸3,11上の各スプロケット53,81間に駆
動力を伝達するチェーン伝動機構13,潤滑用トロコイ
ドポンプ(オイルポンプ)15などを備えている。
と機能を説明する。トランスファ装置1は入力軸3,駆
動力分配機構5,後輪側出力軸9,前輪側出力軸11,
入出力軸3,11上の各スプロケット53,81間に駆
動力を伝達するチェーン伝動機構13,潤滑用トロコイ
ドポンプ(オイルポンプ)15などを備えている。
【0011】エンジンの駆動力はトランスミッションと
入力軸3とを介してセンタデフ5aに入力される。セン
タデフ5aで分割された駆動力は出力軸9を介して後輪
側に伝達されると共に、チェーン伝動機構13から出力
軸11を介して前輪側に伝達される。差動制限装置5b
はセンタデフ5aの出力(前後輪)間の差動を制限す
る。また、これらの構成部材全体がトランスファケース
21に収められている。このトランスファケース21は
前側ケース21aと後側ケース21bに分割され、底部
は前後に2槽83a,83bに仕切られたオイル溜り8
3になっている。
入力軸3とを介してセンタデフ5aに入力される。セン
タデフ5aで分割された駆動力は出力軸9を介して後輪
側に伝達されると共に、チェーン伝動機構13から出力
軸11を介して前輪側に伝達される。差動制限装置5b
はセンタデフ5aの出力(前後輪)間の差動を制限す
る。また、これらの構成部材全体がトランスファケース
21に収められている。このトランスファケース21は
前側ケース21aと後側ケース21bに分割され、底部
は前後に2槽83a,83bに仕切られたオイル溜り8
3になっている。
【0012】つぎに、各機能の説明をする。入力軸3に
はトランスミッション側と連結するためのフランジ17
が設けられており、入力軸3の前端部はベアリング19
を介して前側ケース21aに支承され、その後端部はベ
アリング23を介してセンタデフ5aのデフケース25
に支承されている。このデフケース25は後輪側の出力
軸9と一体に形成されている。出力軸9の後端部にはフ
ランジ27がスプライン連結され、ナット29で固着さ
れている。フランジ27は後輪側のプロペラシャフト
(図示せず)に連結されている。
はトランスミッション側と連結するためのフランジ17
が設けられており、入力軸3の前端部はベアリング19
を介して前側ケース21aに支承され、その後端部はベ
アリング23を介してセンタデフ5aのデフケース25
に支承されている。このデフケース25は後輪側の出力
軸9と一体に形成されている。出力軸9の後端部にはフ
ランジ27がスプライン連結され、ナット29で固着さ
れている。フランジ27は後輪側のプロペラシャフト
(図示せず)に連結されている。
【0013】デフケース25(出力軸9)はベアリング
31,33により後側ケース21bに支承されている。
トランスファケース21とフランジ17,27との間に
はそれぞれシール35,37が配置されている。
31,33により後側ケース21bに支承されている。
トランスファケース21とフランジ17,27との間に
はそれぞれシール35,37が配置されている。
【0014】センタデフ5aはデフケース25内に収納
されている。センタデフ5aはプラネタリギヤ式のもの
であり、この順に噛合ったインタナルギヤ39,ピニオ
ンギヤ41,サンギヤ43を備えている。インタナルギ
ヤ39はデフケース25に形成されている。ピニオンギ
ヤ41はピニオンシャフト45上に回転自在に支承さ
れ、このシャフト45は前後のピニオンキャリヤ47,
49に両端を支持されている。各キャリヤ47,49は
一体に溶接されている。サンギヤ43は入力軸3が貫通
した中空のハブ43aに形成されている。ハブ43aは
ベアリング51により入力軸3に支承されている。
されている。センタデフ5aはプラネタリギヤ式のもの
であり、この順に噛合ったインタナルギヤ39,ピニオ
ンギヤ41,サンギヤ43を備えている。インタナルギ
ヤ39はデフケース25に形成されている。ピニオンギ
ヤ41はピニオンシャフト45上に回転自在に支承さ
れ、このシャフト45は前後のピニオンキャリヤ47,
49に両端を支持されている。各キャリヤ47,49は
一体に溶接されている。サンギヤ43は入力軸3が貫通
した中空のハブ43aに形成されている。ハブ43aは
ベアリング51により入力軸3に支承されている。
【0015】入力軸3は後側のピニオンキャリヤ49と
スプライン連結されており、ハブ43aはその前端外径
部で駆動側スプロケット53とスプライン連結されてい
る。この駆動側スプロケット53は両端をベアリング5
5,57を介してトランスファケース21に支承されて
いる。
スプライン連結されており、ハブ43aはその前端外径
部で駆動側スプロケット53とスプライン連結されてい
る。この駆動側スプロケット53は両端をベアリング5
5,57を介してトランスファケース21に支承されて
いる。
【0016】従って、エンジンからの駆動力は入力軸3
を介してピニオンキャリヤ49からセンタデフ5aに入
力し、インタナルギヤ39(デフケース25)を介し出
力軸9から後輪側に伝達され、サンギヤ43,駆動側ス
プロケット53を介して出力軸11から前輪側に伝達さ
れ、前後輪間に駆動抵抗差が生じるとピニオンギヤ41
の自転と公転とにより前後輪各側に駆動力が差動分配さ
れる。
を介してピニオンキャリヤ49からセンタデフ5aに入
力し、インタナルギヤ39(デフケース25)を介し出
力軸9から後輪側に伝達され、サンギヤ43,駆動側ス
プロケット53を介して出力軸11から前輪側に伝達さ
れ、前後輪間に駆動抵抗差が生じるとピニオンギヤ41
の自転と公転とにより前後輪各側に駆動力が差動分配さ
れる。
【0017】また、センタデフ5aの前側にはデフケー
ス25とハブ59とを連結する多板式のメインクラッチ
61が配置され、このハブ59はサンギヤ43(ハブ4
3a)の前端側でこれとスプライン連結されている。メ
インクラッチ61の前側にはハブ59上に前後移動自在
に係合した押圧リング63が配置されている。
ス25とハブ59とを連結する多板式のメインクラッチ
61が配置され、このハブ59はサンギヤ43(ハブ4
3a)の前端側でこれとスプライン連結されている。メ
インクラッチ61の前側にはハブ59上に前後移動自在
に係合した押圧リング63が配置されている。
【0018】押圧リング63とその前方に配置されたカ
ムリング65との間にはボール67を介してボールカム
69が形成されている。カムリング65とデフケース2
5との間にはカムスラスト力を受けるベアリング71と
ワッシャ73とが配置されている。
ムリング65との間にはボール67を介してボールカム
69が形成されている。カムリング65とデフケース2
5との間にはカムスラスト力を受けるベアリング71と
ワッシャ73とが配置されている。
【0019】カムリング65とデフケース25との間に
は、更に、多板式のパイロットクラッチ75が配置され
ている。このクラッチ75の後側にはカムリング65に
前後移動自在に係合したアーマチャ77が配置されてい
る。デフケース25の前側にはリング状の電磁石79が
同軸に配置され、トランスファケース21に固定されて
いる。
は、更に、多板式のパイロットクラッチ75が配置され
ている。このクラッチ75の後側にはカムリング65に
前後移動自在に係合したアーマチャ77が配置されてい
る。デフケース25の前側にはリング状の電磁石79が
同軸に配置され、トランスファケース21に固定されて
いる。
【0020】電磁石79に励磁電流を供給するとアーマ
チャ77が吸引されてパイロットクラッチ75が締結さ
れ、カムリング65はクラッチ75を介してデフケース
25に連結される。一方、カムリング65はボールカム
69と押圧リング63とを介してサンギヤ43側に連結
されているから、クラッチ75の締結力(滑り)に応じ
てインタナルギヤ39とサンギヤ43の差動が制限さ
れ、センタデフ5aの差動制限が行われる。
チャ77が吸引されてパイロットクラッチ75が締結さ
れ、カムリング65はクラッチ75を介してデフケース
25に連結される。一方、カムリング65はボールカム
69と押圧リング63とを介してサンギヤ43側に連結
されているから、クラッチ75の締結力(滑り)に応じ
てインタナルギヤ39とサンギヤ43の差動が制限さ
れ、センタデフ5aの差動制限が行われる。
【0021】また、カムリング65がクラッチ75を介
してデフケース25に連結されると、センタデフ5aの
インタナルギヤ39とサンギヤ43間の差動トルクがボ
ールカム69に掛り、発生した後方向のカムスラスト力
により押圧リング63が移動しメインクラッチ61が締
結され、ギヤ39,43の差動が制限される。こうし
て、クラッチ75の締結力にクラッチ61の締結力が加
わって、大きな差動制限力が得られる。
してデフケース25に連結されると、センタデフ5aの
インタナルギヤ39とサンギヤ43間の差動トルクがボ
ールカム69に掛り、発生した後方向のカムスラスト力
により押圧リング63が移動しメインクラッチ61が締
結され、ギヤ39,43の差動が制限される。こうし
て、クラッチ75の締結力にクラッチ61の締結力が加
わって、大きな差動制限力が得られる。
【0022】電磁石79によりパイロットクラッチ75
の滑りを調節すると、ボールカム69に掛る差動トルク
の変化により、メインクラッチ61の締結力が変化し、
差動制限力を制御することができる。各クラッチ61,
75の締結力を十分に大きくすると前後輪間の差動がロ
ックされ、締結力を適度に緩めるとこの差動は許容され
る。電磁石79の励磁電流を停止しクラッチ75を開放
すると、ボールカム69のカムスラスト力が消失してク
ラッチ61が開放され、差動はフリーになる。電磁石7
9によるこのような差動制限力の制御は運転席から手動
操作されるか、または路面条件や車両の操舵条件などに
応じて自動操作される。
の滑りを調節すると、ボールカム69に掛る差動トルク
の変化により、メインクラッチ61の締結力が変化し、
差動制限力を制御することができる。各クラッチ61,
75の締結力を十分に大きくすると前後輪間の差動がロ
ックされ、締結力を適度に緩めるとこの差動は許容され
る。電磁石79の励磁電流を停止しクラッチ75を開放
すると、ボールカム69のカムスラスト力が消失してク
ラッチ61が開放され、差動はフリーになる。電磁石7
9によるこのような差動制限力の制御は運転席から手動
操作されるか、または路面条件や車両の操舵条件などに
応じて自動操作される。
【0023】出力軸11はトランスファケース21底部
に入力軸3と平行に配置され、その外周にチェーン伝動
機構13と噛合う出力側スプロケット81が一体に形成
されている。出力軸11の両端はベアリング85,85
によりトランスファケース21に支承されている。出力
軸11の前端はトランスファケース21から突出してお
り、前輪側のプロペラシャフト(図示せず)に連結され
ている。出力軸11の突出部においてトランスファケー
ス21と出力軸11との間にはシール87が配置されて
いる。出力側スプロケット81はそのほぼ全体がオイル
溜り83のオイル中に没している。
に入力軸3と平行に配置され、その外周にチェーン伝動
機構13と噛合う出力側スプロケット81が一体に形成
されている。出力軸11の両端はベアリング85,85
によりトランスファケース21に支承されている。出力
軸11の前端はトランスファケース21から突出してお
り、前輪側のプロペラシャフト(図示せず)に連結され
ている。出力軸11の突出部においてトランスファケー
ス21と出力軸11との間にはシール87が配置されて
いる。出力側スプロケット81はそのほぼ全体がオイル
溜り83のオイル中に没している。
【0024】このオイル溜り83は、トランスファケー
ス21内にトランスファケース21bの壁面101にほ
ぼ平行に配設された仕切板103によって前後2槽のオ
イル溜り83a,83bに分けられている。こうして後
側の槽83bはチェーン伝動機構13の攪拌による泡立
ちのある前側の槽83aと仕切られ、この後側の槽83
bにオイルストレーナ95,オイル流入路97が配設さ
れている。
ス21内にトランスファケース21bの壁面101にほ
ぼ平行に配設された仕切板103によって前後2槽のオ
イル溜り83a,83bに分けられている。こうして後
側の槽83bはチェーン伝動機構13の攪拌による泡立
ちのある前側の槽83aと仕切られ、この後側の槽83
bにオイルストレーナ95,オイル流入路97が配設さ
れている。
【0025】また、出力側スプロケット81(出力軸1
1)の心部には潤滑用トロコイドポンプ15のアウタロ
ータ89が出力側スプロケット81の軸心と同心にて一
体に形成されている。一方インナロータ91は、トラン
スファケース21bと一体に形成されアウタロータ89
とは偏心した軸心をもちトランスファケース21内方へ
延出した円筒軸93上に回転自在に支持されている。こ
うしてトロコイドポンプ15はアウタロータ89が出力
側スプロケット81と一体に回転しドライブ側となり、
インナロータがドリブン側となっての噛合いによるポン
ピング作用によりオイルストレーナ95,オイル流入路
97を経て吸込口99からオイルを吸込む。ついで、ト
ロコイドポンプ15の吐出口105から吐出されたオイ
ルは油路107,トランスファケース21bおよび入力
軸3にそれぞれ設けられた油路109,111を通り各
潤滑部に供給される。なお、トロコイドポンプの吸込、
吐出側にはシール113が配置されている。
1)の心部には潤滑用トロコイドポンプ15のアウタロ
ータ89が出力側スプロケット81の軸心と同心にて一
体に形成されている。一方インナロータ91は、トラン
スファケース21bと一体に形成されアウタロータ89
とは偏心した軸心をもちトランスファケース21内方へ
延出した円筒軸93上に回転自在に支持されている。こ
うしてトロコイドポンプ15はアウタロータ89が出力
側スプロケット81と一体に回転しドライブ側となり、
インナロータがドリブン側となっての噛合いによるポン
ピング作用によりオイルストレーナ95,オイル流入路
97を経て吸込口99からオイルを吸込む。ついで、ト
ロコイドポンプ15の吐出口105から吐出されたオイ
ルは油路107,トランスファケース21bおよび入力
軸3にそれぞれ設けられた油路109,111を通り各
潤滑部に供給される。なお、トロコイドポンプの吸込、
吐出側にはシール113が配置されている。
【0026】以上の説明から明らかなように、本発明に
よれば、潤滑用オイルポンプをトロコイドポンプ15に
し、アウタロータ89を出力軸11と一体に形成し、ト
ロコイドポンプ15全体を出力軸11の心部に収納した
ためトランスファ装置の全長が長くならずに済み、トラ
ンスファ装置全体を小型化することができる。
よれば、潤滑用オイルポンプをトロコイドポンプ15に
し、アウタロータ89を出力軸11と一体に形成し、ト
ロコイドポンプ15全体を出力軸11の心部に収納した
ためトランスファ装置の全長が長くならずに済み、トラ
ンスファ装置全体を小型化することができる。
【0027】つぎに、図3により本発明の第2の実施例
について説明する。図3(a)は本発明を適用したトラ
ンスファ装置301の出力部を示す部分断面図である。
図3(b)は図3(a)のB−B断面図であり、潤滑用
ベーンポンプ(オイルポンプ)313部を示す。このト
ランスファ装置301は、潤滑用ベーンポンプ313部
が第1の実施例と異なるだけである。従って説明の重複
を避け、この相違部分についての説明に止める。共通の
部材には、図1,2と同じ符号を付して説明する。
について説明する。図3(a)は本発明を適用したトラ
ンスファ装置301の出力部を示す部分断面図である。
図3(b)は図3(a)のB−B断面図であり、潤滑用
ベーンポンプ(オイルポンプ)313部を示す。このト
ランスファ装置301は、潤滑用ベーンポンプ313部
が第1の実施例と異なるだけである。従って説明の重複
を避け、この相違部分についての説明に止める。共通の
部材には、図1,2と同じ符号を付して説明する。
【0028】トランスファ装置301の出力軸303に
はこれと同心に出力側スプロケット305が形成され、
その軸心部には同心に円筒穴(ロータ)307が設けら
れている。これが通常のベーンポンプの場合のロータに
相当するもので、このロータ307に穴中心から放射状
に伸びる溝が複数個設けられ、ベーン309が各溝に半
径方向に移動自在に嵌合している。また出力側スプロケ
ット305の軸心部には、ロータ307に対して偏心し
た軸心をもちトランスファケース21bからトランスフ
ァケース21内方へ円筒軸311(通常のベーンポンプ
の場合のカムリングに相当する部材)が延出し、ロータ
307と偏心嵌合している。各ベーン309はロータ3
07の溝底部にかかる油圧によって円筒軸311の外周
に押圧されながら回転する。こうして潤滑用ベーンポン
プ313が構成され、ポンピング作用により後側槽のオ
イル溜り83bのオイルをオイルストレーナ95,オイ
ル流入路97を経て吸込む。ついで、ベーンポンプ31
3から吐出されたオイルは油路107,トランスファケ
ース21bおよび入力軸3にそれぞれ設けられた油路1
09,111を通り各潤滑部に供給される。なお、ベー
ンポンプ313の吸込、吐出側にはシール113が配置
されている。
はこれと同心に出力側スプロケット305が形成され、
その軸心部には同心に円筒穴(ロータ)307が設けら
れている。これが通常のベーンポンプの場合のロータに
相当するもので、このロータ307に穴中心から放射状
に伸びる溝が複数個設けられ、ベーン309が各溝に半
径方向に移動自在に嵌合している。また出力側スプロケ
ット305の軸心部には、ロータ307に対して偏心し
た軸心をもちトランスファケース21bからトランスフ
ァケース21内方へ円筒軸311(通常のベーンポンプ
の場合のカムリングに相当する部材)が延出し、ロータ
307と偏心嵌合している。各ベーン309はロータ3
07の溝底部にかかる油圧によって円筒軸311の外周
に押圧されながら回転する。こうして潤滑用ベーンポン
プ313が構成され、ポンピング作用により後側槽のオ
イル溜り83bのオイルをオイルストレーナ95,オイ
ル流入路97を経て吸込む。ついで、ベーンポンプ31
3から吐出されたオイルは油路107,トランスファケ
ース21bおよび入力軸3にそれぞれ設けられた油路1
09,111を通り各潤滑部に供給される。なお、ベー
ンポンプ313の吸込、吐出側にはシール113が配置
されている。
【0029】以上の説明から明らかなように、本発明に
よれば、潤滑用オイルポンプをベーンポンプ313に
し、ロータ307を出力軸303と一体に形成し、ベー
ンポンプ313全体を出力軸303の心部に収納したた
めトランスファ装置の全長が長くならずに済み、トラン
スファ装置全体を小型化できる。
よれば、潤滑用オイルポンプをベーンポンプ313に
し、ロータ307を出力軸303と一体に形成し、ベー
ンポンプ313全体を出力軸303の心部に収納したた
めトランスファ装置の全長が長くならずに済み、トラン
スファ装置全体を小型化できる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
潤滑用オイルポンプを出力軸と一体的に形成し、ポンプ
全体を出力軸の心部に収納したためトランスファ装置の
全長が長くならずに済み、トランスファ装置全体を小型
化できる。
潤滑用オイルポンプを出力軸と一体的に形成し、ポンプ
全体を出力軸の心部に収納したためトランスファ装置の
全長が長くならずに済み、トランスファ装置全体を小型
化できる。
【図1】第1の実施例の全体断面図とA−A断面図であ
る。
る。
【図2】第1の実施例のトロコイドポンプの配置を示す
正面図である。
正面図である。
【図3】第2の実施例の部分断面図とB−B断面図であ
る。
る。
【図4】従来例の断面図である。
1,301 トランスファ装置 3 入力軸 5 駆動力分配機構 11,303 出力軸 15 トロコイドポンプ(オイルポンプ) 21 トランスファケース 81,305 出力側スプロケット 83 オイル溜り 89 アウタロータ 91 インナロータ 93,311 円筒軸 307 ロータ 313 ベーンポンプ(オイルポンプ)
Claims (1)
- 【請求項1】 トランスファケースと、このトランスフ
ァケースに支持されエンジンからの駆動力をうける入力
軸と、この入力軸と同軸上に配設された駆動力分配機構
と、前記トランスファケースに支持され当該トランスフ
ァケースのオイルレベルより下方に配置され前記入力軸
に連結駆動される出力軸と、前記入力軸の潤滑部分を潤
滑するオイルポンプとを備えたトランスファ装置におい
て、前記オイルポンプを前記出力軸の心部に一体的に設
けたことを特徴とするトランスファ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1145593A JPH06219174A (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | トランスファ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1145593A JPH06219174A (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | トランスファ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06219174A true JPH06219174A (ja) | 1994-08-09 |
Family
ID=11778576
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1145593A Pending JPH06219174A (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | トランスファ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06219174A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008032123A (ja) * | 2006-07-28 | 2008-02-14 | Aisin Ai Co Ltd | 動力分配伝達装置の潤滑構造 |
JP2010196868A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-09 | Nissan Motor Co Ltd | 車両のクラッチユニット |
JP2011169430A (ja) * | 2010-02-19 | 2011-09-01 | Honda Motor Co Ltd | 動力伝達装置の軸支持構造 |
-
1993
- 1993-01-27 JP JP1145593A patent/JPH06219174A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008032123A (ja) * | 2006-07-28 | 2008-02-14 | Aisin Ai Co Ltd | 動力分配伝達装置の潤滑構造 |
JP2010196868A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-09 | Nissan Motor Co Ltd | 車両のクラッチユニット |
JP2011169430A (ja) * | 2010-02-19 | 2011-09-01 | Honda Motor Co Ltd | 動力伝達装置の軸支持構造 |
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