JPH06219087A - Ic内蔵カード - Google Patents
Ic内蔵カードInfo
- Publication number
- JPH06219087A JPH06219087A JP5288739A JP28873993A JPH06219087A JP H06219087 A JPH06219087 A JP H06219087A JP 5288739 A JP5288739 A JP 5288739A JP 28873993 A JP28873993 A JP 28873993A JP H06219087 A JPH06219087 A JP H06219087A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- card
- foam
- resin
- substrate
- case body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Credit Cards Or The Like (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 特に大記憶容量に対応したIC内蔵カードを
提供するものである。 【構成】 ICを内蔵するIC内蔵カードにおいて、I
Cを装着する基板および/またはカードの外殻を形成す
るカード筐体を、ベース樹脂が融点150℃以上の熱可
塑性樹脂で、発泡倍率が2〜5倍、発泡体切断断面の気
泡径が5μm以上〜50μm以下の発泡体を用いてなる
ことを特徴とする。 【効果】 誘電特性、特に高周波領域での誘電特性に優
れ、信号伝播時間の遅延も少ない。
提供するものである。 【構成】 ICを内蔵するIC内蔵カードにおいて、I
Cを装着する基板および/またはカードの外殻を形成す
るカード筐体を、ベース樹脂が融点150℃以上の熱可
塑性樹脂で、発泡倍率が2〜5倍、発泡体切断断面の気
泡径が5μm以上〜50μm以下の発泡体を用いてなる
ことを特徴とする。 【効果】 誘電特性、特に高周波領域での誘電特性に優
れ、信号伝播時間の遅延も少ない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、改善されたIC内蔵カ
ードに関し、特に大記憶容量に対応したICカードおよ
びICメモリーカードに関するものである。
ードに関し、特に大記憶容量に対応したICカードおよ
びICメモリーカードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ICを内蔵するカードとして、ICカー
ド、ICメモリーカードがある。ICカードは、現在良
く使われている磁気カードが進化したもので、演算機能
の付加、セキュリティーの強化、記憶容量を増加させた
ものであり、スマートカードとも呼ばれている。厚さは
0. 76mmと薄く、内部にワンチップCPUを搭載し
ている。その応用分野は、クレジットカード、IDカー
ド等、磁気カードの延長線上にある。ICメモリーカー
ドはICカードとは異なり、半導体メモリーのメリット
を十分生かした記憶媒体であり、フロッピィーディス
ク、ハードディスク、CD−ROM等の他の記憶媒体と
異なり、特別の駆動機構を必要としないため、コンパク
トで消費電力の小さい装置を実現する事ができる。基本
的には、コネクターと簡単なインターフェース回路でI
Cメモリーカードを接続できるので、装置を低価格化で
きる。さて、このようなICカード(図1)およびIC
メモリーカード(図2)は、大まかには機能の中心とな
るIC等の電子部品1、該電子部品を装着する基板2、
これらを覆うカード筐体3、および装置との接触部4よ
り構成されている。
ド、ICメモリーカードがある。ICカードは、現在良
く使われている磁気カードが進化したもので、演算機能
の付加、セキュリティーの強化、記憶容量を増加させた
ものであり、スマートカードとも呼ばれている。厚さは
0. 76mmと薄く、内部にワンチップCPUを搭載し
ている。その応用分野は、クレジットカード、IDカー
ド等、磁気カードの延長線上にある。ICメモリーカー
ドはICカードとは異なり、半導体メモリーのメリット
を十分生かした記憶媒体であり、フロッピィーディス
ク、ハードディスク、CD−ROM等の他の記憶媒体と
異なり、特別の駆動機構を必要としないため、コンパク
トで消費電力の小さい装置を実現する事ができる。基本
的には、コネクターと簡単なインターフェース回路でI
Cメモリーカードを接続できるので、装置を低価格化で
きる。さて、このようなICカード(図1)およびIC
メモリーカード(図2)は、大まかには機能の中心とな
るIC等の電子部品1、該電子部品を装着する基板2、
これらを覆うカード筐体3、および装置との接触部4よ
り構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、IC内蔵カー
ドの外殻部にあたるカード筐体には、ガラスエポキシ樹
脂板の上にポリ塩化ビニルシートを貼り合わせたものが
用いられている。また、筐体部と基板が一体化している
場合は、電子部品を実装する材料としては、電子部品を
実装する際半田付け温度に加熱されるため、ポリイミド
フイルム、エンジニアリングプラスチック等、半田耐熱
性のある樹脂が用いられている。一方、近年、IC技術
の飛躍的な発展に伴いIC内蔵カードの記憶容量が増大
しており、この傾向は益々加速されていくものと予想さ
れる。これに伴って新たに信号伝播時間の遅延が重要な
課題となり、ICを装着する基板に要求される特性とし
て、低誘電率化、および高周波領域での誘電特性に優れ
た材料が求められている。更に、電子機器のコンパクト
化に伴い、電子部品のコンパクト化も求められている。
ドの外殻部にあたるカード筐体には、ガラスエポキシ樹
脂板の上にポリ塩化ビニルシートを貼り合わせたものが
用いられている。また、筐体部と基板が一体化している
場合は、電子部品を実装する材料としては、電子部品を
実装する際半田付け温度に加熱されるため、ポリイミド
フイルム、エンジニアリングプラスチック等、半田耐熱
性のある樹脂が用いられている。一方、近年、IC技術
の飛躍的な発展に伴いIC内蔵カードの記憶容量が増大
しており、この傾向は益々加速されていくものと予想さ
れる。これに伴って新たに信号伝播時間の遅延が重要な
課題となり、ICを装着する基板に要求される特性とし
て、低誘電率化、および高周波領域での誘電特性に優れ
た材料が求められている。更に、電子機器のコンパクト
化に伴い、電子部品のコンパクト化も求められている。
【0004】一般に、信号伝播遅延時間(τ)は材料の
誘電率の平方根に比例し、下式、 〔τ=ε/c2 〕 ε:誘電率 c:光速(=3×10
8 〔m/sec〕) で表される。ここからも判るように、信号伝播遅延時間
を少なくするためには低誘電率材料を使用することが不
可欠である。しかし、誘電特性は材料固有の基本物性で
あるため、逆に所望の誘電特性を得るためには材料を選
択しなければならず、その上、半田耐熱性を持ったプラ
スチック材料であることが必要であると考えると、従来
より用いられているものではポリテトラフルオロエチレ
ン樹脂の誘電率2. 1が一番低く、さらなる低誘電率特
性を出すのは不可能だった。そこで、材料の低誘電率化
を図るための手段として考えられるものの一つに、樹脂
の発泡体を用いることが挙げられる。しかし、従来の既
存の樹脂発泡体では気泡径が大きいため容積が大きいこ
と、機械的強度が低いこと等により、所望の低誘電率材
料としての樹脂発泡体を得ることは不可能であった。
誘電率の平方根に比例し、下式、 〔τ=ε/c2 〕 ε:誘電率 c:光速(=3×10
8 〔m/sec〕) で表される。ここからも判るように、信号伝播遅延時間
を少なくするためには低誘電率材料を使用することが不
可欠である。しかし、誘電特性は材料固有の基本物性で
あるため、逆に所望の誘電特性を得るためには材料を選
択しなければならず、その上、半田耐熱性を持ったプラ
スチック材料であることが必要であると考えると、従来
より用いられているものではポリテトラフルオロエチレ
ン樹脂の誘電率2. 1が一番低く、さらなる低誘電率特
性を出すのは不可能だった。そこで、材料の低誘電率化
を図るための手段として考えられるものの一つに、樹脂
の発泡体を用いることが挙げられる。しかし、従来の既
存の樹脂発泡体では気泡径が大きいため容積が大きいこ
と、機械的強度が低いこと等により、所望の低誘電率材
料としての樹脂発泡体を得ることは不可能であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明者らはかかる観点に
立ち、IC内蔵カードのICを装着する基板および/ま
たはカードの外殻を構成するカード筐体の素材について
鋭意探索研究を行った結果、特定樹脂の発泡体にてこれ
らの基板および/またはカードの筐体を形成することに
より、高強度で、変形がなく、更に薄型に対応するコン
パクト化ができることを見出し、本発明を成し得たもの
である。即ち、本発明は、ICを内蔵したIC内蔵カー
ドにおいて、ICを装着する基板および/またはカード
の外殻を形成するカード筐体が、ベース樹脂が融点15
0℃以上の熱可塑性樹脂で、発泡倍率が2〜5倍、発泡
体切断断面の平均気泡径が5μm以上50μm以下の発
泡体からなることを特徴とするIC内蔵カードである。
立ち、IC内蔵カードのICを装着する基板および/ま
たはカードの外殻を構成するカード筐体の素材について
鋭意探索研究を行った結果、特定樹脂の発泡体にてこれ
らの基板および/またはカードの筐体を形成することに
より、高強度で、変形がなく、更に薄型に対応するコン
パクト化ができることを見出し、本発明を成し得たもの
である。即ち、本発明は、ICを内蔵したIC内蔵カー
ドにおいて、ICを装着する基板および/またはカード
の外殻を形成するカード筐体が、ベース樹脂が融点15
0℃以上の熱可塑性樹脂で、発泡倍率が2〜5倍、発泡
体切断断面の平均気泡径が5μm以上50μm以下の発
泡体からなることを特徴とするIC内蔵カードである。
【0006】本発明にて、ICを装着する基板および/
またはカード筐体の素材に用いられる樹脂を融点が15
0℃以上の熱可塑性樹脂とした理由は半田耐熱性の点か
らで、その発泡体は例えばポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、
ポリエチレンナフタレート(PEN)等の飽和ポリエス
テル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PP
S)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリ
プロピレン樹脂(PP)、ポリエーテルイミド樹脂(P
EI)、ポリカーボネート樹脂(PC)、、ポリアミド
イミド樹脂(PAI)等の樹脂をベース樹脂として用
い、これを例えば米国特許第4473665号に開示さ
れてる微細樹脂発泡体の製法に基づき製造すると良い。
この微細樹脂発泡体の製造方法とは、先ず、予め成型し
た樹脂を高圧容器中に入れ、その容器内に気泡核となる
ガスを注入し、該樹脂にガスを一定時間浸透させる。一
定時間ガス浸透を行った後、圧力を解放することにより
樹脂中に気泡核生成を起こさせる。続いてガス浸透させ
た樹脂を加熱し発泡させ、さらに冷却して微細樹脂発泡
体を得るというものである。なお、ベース樹脂として
は、PET、PBT、PPS、PC、PP、PEEK等
の樹脂は耐熱性、半田耐熱性、耐衝撃性などに優れてお
り好ましい。
またはカード筐体の素材に用いられる樹脂を融点が15
0℃以上の熱可塑性樹脂とした理由は半田耐熱性の点か
らで、その発泡体は例えばポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、
ポリエチレンナフタレート(PEN)等の飽和ポリエス
テル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PP
S)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリ
プロピレン樹脂(PP)、ポリエーテルイミド樹脂(P
EI)、ポリカーボネート樹脂(PC)、、ポリアミド
イミド樹脂(PAI)等の樹脂をベース樹脂として用
い、これを例えば米国特許第4473665号に開示さ
れてる微細樹脂発泡体の製法に基づき製造すると良い。
この微細樹脂発泡体の製造方法とは、先ず、予め成型し
た樹脂を高圧容器中に入れ、その容器内に気泡核となる
ガスを注入し、該樹脂にガスを一定時間浸透させる。一
定時間ガス浸透を行った後、圧力を解放することにより
樹脂中に気泡核生成を起こさせる。続いてガス浸透させ
た樹脂を加熱し発泡させ、さらに冷却して微細樹脂発泡
体を得るというものである。なお、ベース樹脂として
は、PET、PBT、PPS、PC、PP、PEEK等
の樹脂は耐熱性、半田耐熱性、耐衝撃性などに優れてお
り好ましい。
【0007】なお、ICを装着する基板やカード筐体を
形成する樹脂発泡体を発泡倍率が2〜5倍、発泡体切断
断面の平均気泡径が5μm以上50μm以下のものと規
定した理由は、発泡倍率が5倍を超え、また発泡体切断
断面の平均気泡径が50μmを超えて大きいものは、機
械的強度が低く、ICを装着する基板およびカード筐体
用として使用した際、変形、収縮等が起こりやすく、場
合によってはIC回路の飛び出し、接触不良、破損等が
起こり、誤動作を起こし易くなる。また、発泡倍率が2
倍未満で発泡体切断断面の平均気泡径が5μm未満のも
のでは当初の目標である軽量化、低誘電率化が達成でき
ない。好ましい範囲は発泡倍率が3〜4倍で発泡体切断
断面の平均気泡径が20μm以下のものである。また、
ICを装着する基板とカード筐体とが一体化したMPC
B(Molded Print Curcuit Bo
ard)に、本発明を適用しても全く同様の効果が得ら
れる。
形成する樹脂発泡体を発泡倍率が2〜5倍、発泡体切断
断面の平均気泡径が5μm以上50μm以下のものと規
定した理由は、発泡倍率が5倍を超え、また発泡体切断
断面の平均気泡径が50μmを超えて大きいものは、機
械的強度が低く、ICを装着する基板およびカード筐体
用として使用した際、変形、収縮等が起こりやすく、場
合によってはIC回路の飛び出し、接触不良、破損等が
起こり、誤動作を起こし易くなる。また、発泡倍率が2
倍未満で発泡体切断断面の平均気泡径が5μm未満のも
のでは当初の目標である軽量化、低誘電率化が達成でき
ない。好ましい範囲は発泡倍率が3〜4倍で発泡体切断
断面の平均気泡径が20μm以下のものである。また、
ICを装着する基板とカード筐体とが一体化したMPC
B(Molded Print Curcuit Bo
ard)に、本発明を適用しても全く同様の効果が得ら
れる。
【0008】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。 実施例1 発泡倍率が3. 1倍で発泡体切断断面の平均気泡径が1
4μmのPPS樹脂発泡体(圧縮弾性率は1. 4×10
4 〔kg/cm2 〕、比誘電率は1MHzおよび1GH
zで1. 4)をICメモリーカードのICを装着する基
板およびカード筐体用に用いてICメモリーカードを作
製した。このICメモリーカードは高強度で使用時の変
形がなく、かつ高周波特性が良好で、信号伝播時間の遅
延も3.94×10-9〔sec/m〕と少ないものであ
った。
4μmのPPS樹脂発泡体(圧縮弾性率は1. 4×10
4 〔kg/cm2 〕、比誘電率は1MHzおよび1GH
zで1. 4)をICメモリーカードのICを装着する基
板およびカード筐体用に用いてICメモリーカードを作
製した。このICメモリーカードは高強度で使用時の変
形がなく、かつ高周波特性が良好で、信号伝播時間の遅
延も3.94×10-9〔sec/m〕と少ないものであ
った。
【0009】実施例2 発泡倍率が2. 5倍で発泡体切断断面の平均気泡径が2
0μmのPET樹脂発泡体(圧縮弾性率は1. 1×10
4 〔kg/cm2 〕、比誘電率は1MHzおよび1GH
zで1. 77)をICメモリーカードのICを装着する
基板およびカード筐体用に用いてICメモリーカードを
作製した。このICメモリーカードは高強度で使用時の
変形がなく、かつ高周波特性が良好で、信号伝播時間の
遅延も4. 43×10-9〔sec/m〕と少ないもので
あった。
0μmのPET樹脂発泡体(圧縮弾性率は1. 1×10
4 〔kg/cm2 〕、比誘電率は1MHzおよび1GH
zで1. 77)をICメモリーカードのICを装着する
基板およびカード筐体用に用いてICメモリーカードを
作製した。このICメモリーカードは高強度で使用時の
変形がなく、かつ高周波特性が良好で、信号伝播時間の
遅延も4. 43×10-9〔sec/m〕と少ないもので
あった。
【0010】実施例3 発泡倍率が2. 5倍で発泡体切断断面の平均気泡径が1
0μmのPP樹脂発泡体(圧縮弾性率は5. 1×103
〔kg/cm2 〕、比誘電率は1MHzおよび1GHz
で1. 49)をICメモリーカードのICを装着する基
板およびカード筐体用に用いてICメモリーカードを作
製した。このICメモリーカードは高強度で使用時の変
形がなく、かつ高周波特性が良好で、信号伝播時間の遅
延も4.07×10-9〔sec/m〕と少ないものであ
った。
0μmのPP樹脂発泡体(圧縮弾性率は5. 1×103
〔kg/cm2 〕、比誘電率は1MHzおよび1GHz
で1. 49)をICメモリーカードのICを装着する基
板およびカード筐体用に用いてICメモリーカードを作
製した。このICメモリーカードは高強度で使用時の変
形がなく、かつ高周波特性が良好で、信号伝播時間の遅
延も4.07×10-9〔sec/m〕と少ないものであ
った。
【0011】比較例1 発泡倍率が6倍で発泡体切断断面の平均気泡径が100
μmPP樹脂発泡体(圧縮弾性率は1. 2×103 〔k
g/cm2 〕、比誘電率は1MHzおよび1GHzで
1. 20)をICメモリーカードのICを装着する基板
およびカード筐体用に用いてICメモリーカードを作製
した。このICメモリーカードの高周波特性は良好で、
信号伝播時間の遅延も3. 65×10-9〔sec/m〕
と小さいが、実装面積が大きくなり、圧縮弾性率も低い
ため実用には適当でなかった。
μmPP樹脂発泡体(圧縮弾性率は1. 2×103 〔k
g/cm2 〕、比誘電率は1MHzおよび1GHzで
1. 20)をICメモリーカードのICを装着する基板
およびカード筐体用に用いてICメモリーカードを作製
した。このICメモリーカードの高周波特性は良好で、
信号伝播時間の遅延も3. 65×10-9〔sec/m〕
と小さいが、実装面積が大きくなり、圧縮弾性率も低い
ため実用には適当でなかった。
【0012】比較例2 発泡倍率が7倍で発泡体切断断面の平均気泡径が150
μmPPS樹脂発泡体(圧縮弾性率は1. 3×10
3 〔kg/cm2 〕、比誘電率は1MHzおよび1GH
zで1. 20)をICメモリーカードのICを装着する
基板およびカード用筐体に用いてICメモリーカードを
作製した。このICメモリーカードの高周波特性は良好
で、信号伝播時間の遅延も3. 65×10-9〔sec/
m〕と小さいが、実装面積が大きくなり、圧縮弾性率も
低いため実用には適当でなかった。
μmPPS樹脂発泡体(圧縮弾性率は1. 3×10
3 〔kg/cm2 〕、比誘電率は1MHzおよび1GH
zで1. 20)をICメモリーカードのICを装着する
基板およびカード用筐体に用いてICメモリーカードを
作製した。このICメモリーカードの高周波特性は良好
で、信号伝播時間の遅延も3. 65×10-9〔sec/
m〕と小さいが、実装面積が大きくなり、圧縮弾性率も
低いため実用には適当でなかった。
【0013】
【発明の効果】以上、実施例および比較例から明らかな
如く、本発明のIC内蔵カードは、そのICを装着する
基板および/またはカード用筐体を、ベース樹脂が融点
150℃以上の熱可塑性樹脂で、発泡倍率が2〜5倍
で、発泡体切断断面の平均気泡径が5μm以上50μm
以下の発泡体にて形成したことにより、使用時の変形が
ない強度を保ち、かつ、誘電特性、特に高周波領域での
誘電特性に優れ、信号伝播時間の遅延も少ない。
如く、本発明のIC内蔵カードは、そのICを装着する
基板および/またはカード用筐体を、ベース樹脂が融点
150℃以上の熱可塑性樹脂で、発泡倍率が2〜5倍
で、発泡体切断断面の平均気泡径が5μm以上50μm
以下の発泡体にて形成したことにより、使用時の変形が
ない強度を保ち、かつ、誘電特性、特に高周波領域での
誘電特性に優れ、信号伝播時間の遅延も少ない。
【図1】ICカードの基本的構造を説明するための断面
説明図である。
説明図である。
【図2】ICメモリーカードの基本的構造を説明するた
めの断面説明図である。
めの断面説明図である。
1 電子部品 2 電子部品を装着する基板 3 カード筐体 4 装置との接触部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 尚樹 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 中山 清 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 小林 健造 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 ICを内蔵するIC内蔵カードにおい
て、IC内蔵カードのICを装着する基板および/また
はカードの外殻を形成するカード筐体が、ベース樹脂が
融点150℃以上の熱可塑性樹脂で、発泡倍率が2〜5
倍、発泡体切断断面の平均気泡径が5μm以上50μm
以下の発泡体からなることを特徴とするIC内蔵カー
ド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5288739A JPH06219087A (ja) | 1992-11-12 | 1993-10-25 | Ic内蔵カード |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-327351 | 1992-11-12 | ||
JP32735192 | 1992-11-12 | ||
JP5288739A JPH06219087A (ja) | 1992-11-12 | 1993-10-25 | Ic内蔵カード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06219087A true JPH06219087A (ja) | 1994-08-09 |
Family
ID=26557308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5288739A Pending JPH06219087A (ja) | 1992-11-12 | 1993-10-25 | Ic内蔵カード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06219087A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999009522A1 (de) * | 1997-08-14 | 1999-02-25 | Siemens Aktiengesellschaft | Trägerkarte und halbleitermodul für eine derartige trägerkarte |
US6513718B1 (en) * | 1999-05-06 | 2003-02-04 | Oberthur Card Systems Sas | Method for mounting a microcircuit in a cavity of a card forming a support and resulting card |
-
1993
- 1993-10-25 JP JP5288739A patent/JPH06219087A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999009522A1 (de) * | 1997-08-14 | 1999-02-25 | Siemens Aktiengesellschaft | Trägerkarte und halbleitermodul für eine derartige trägerkarte |
US6513718B1 (en) * | 1999-05-06 | 2003-02-04 | Oberthur Card Systems Sas | Method for mounting a microcircuit in a cavity of a card forming a support and resulting card |
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