JPH06218632A - オイルシールの表裏判別方法 - Google Patents

オイルシールの表裏判別方法

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JPH06218632A
JPH06218632A JP940093A JP940093A JPH06218632A JP H06218632 A JPH06218632 A JP H06218632A JP 940093 A JP940093 A JP 940093A JP 940093 A JP940093 A JP 940093A JP H06218632 A JPH06218632 A JP H06218632A
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JP
Japan
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oil seal
cylinder actuator
detection table
lip spring
detection
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JP940093A
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English (en)
Inventor
Keisuke Yamamoto
啓介 山本
Hiromi Ema
廣美 江間
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コストの増大を招来することなく、正確にオイ
ルシールの表裏を判別することのできる表裏判別方法を
提供すること。 【構成】本発明に係るオイルシールの表裏判別方法は、
オイルシール本体OHの表側端面FEに環状溝CDが形
成され、かつこの環状溝CDの内部にリップスプリング
LSを備えたオイルシールの表裏判別方法であって、上
記オイルシール本体OHの一方の端面側から上記リップ
スプリングLSの有無を検出する工程と、上記オイルシ
ール本体OHの一方の端面側にリップスプリングLSが
無いことが検出された場合に、該オイルシール本体OH
の他方の端面側からリップスプリングLSの有無を検出
する工程とを含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オイルシール本体の表
側端面に環状溝が形成され、かつこの環状溝の内部にリ
ップスプリングを備えたオイルシールの表裏を判別する
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、リップを介して回転部分、もし
くは往復部分の密封を行うオイルシールにあっては、上
述した環状溝の有無やリップの断面形状に方向性を有す
る等、表側と裏側とが互いに対称に形成されておらず、
その装着方向が予め定められている。このため従来よ
り、この種のオイルシールを供給する装置には、その装
着方向を整えるべくオイルシールの表裏を判別する手段
が付設されたものがある。
【0003】オイルシールの表裏を判別する手段として
は、たとえばオイルシールを載置台に位置決め配置した
後、その一方の端面側から環状溝に対応する部位までの
距離を計測し、この計測距離の大小から環状溝の有無を
判断するようにした技術が提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般のオイ
ルシールは、オイルシール本体に形成された環状溝の内
底面に製造上の凹凸を有し、かつ該環状溝の無い裏側端
面にも刻印等の凹凸を有している場合が多い。したがっ
て、上述した表裏判別方法を適用した場合には、表側端
面からの計測距離と裏側端面からの計測距離との差が小
さくなり、その表裏に誤検出を招来する虞れがある。し
かも、上述した表裏判別方法では、環状溝に対応する部
分までの距離を計測するものであるため、比較的高価な
測距型の検出センサを用いなければならず、適用装置の
著しいコストアップを招来することになる。
【0005】本発明の目的は、上記実情に鑑みて、コス
トの増大を招来することなく、正確にオイルシールの表
裏を判別することのできる表裏判別方法を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る表裏判別方
法は、オイルシール本体の表側端面に環状溝が形成さ
れ、かつこの環状溝の内部にリップスプリングを備えた
オイルシールの表裏判別方法であって、上記オイルシー
ル本体の一方の端面側から上記リップスプリングの有無
を検出する工程と、上記オイルシール本体の一方の端面
側にリップスプリングが無いことが検出された場合に、
該オイルシール本体の他方の端面側からリップスプリン
グの有無を検出する工程とを含んでいる。
【0007】
【作用】上記構成によれば、オイルシール本体に内装さ
れるリップスプリングの有無を検出するものであるた
め、比較的安価な反射型の検出センサを用いることがで
き、コストアップの増大を可及的に抑えることができ
る。
【0008】しかも、オイルシール本体の一方の端面側
にリップスプリングが無いことが検出された場合に、さ
らにオイルシール本体の他方の端面側からリップスプリ
ングの有無を検出することにより、リップスプリングが
脱落しているか否かを検出するようにしているため、該
リップスプリングの有無からオイルシールの表裏を正確
に判別することが可能となる。
【0009】
【実施例】以下、実施例を示す図面に基づいて本発明を
詳細に説明する。図1乃至図5は、本発明に係る表裏判
別方法を適用したオイルシールの供給装置を概念的に示
したもので、その表側端面FEを上方に向けた状態のオ
イルシールOSを図示していないローダによって順次自
動組立工程(図示せず)へ供給する装置を例示してい
る。この供給装置に適用されるオイルシールOSは、シ
ャフトの外周に装着されるもので、図6に示すように、
ゴム等の樹脂によって円環状に成形され、その内周面に
複数のリップLPを有するとともに、その表側端面FE
に環状溝CDを有したオイルシール本体OHと、上記オ
イルシール本体OHの環状溝CDを構成する内周面に嵌
着され、金属によってリング状に成形されたリップスプ
リングLSとから構成されている。
【0010】図1および図5に示すように、このオイル
シール供給装置には、床面Fから立設した複数の脚部材
1,1…の上端部間にメインプレート2が設けられてい
る。メインプレート2は、左右方向(図1および図5中
において左右方向)に長く形成された矩形平板状を成
し、上記床面Fに対して平行に配設されており、その上
面(図1中において上方面)に検出繰出ユニット100
および選別払出ユニット200を備えている。
【0011】検出繰出ユニット100は、上記メインプ
レート2の左方側端部に構成されており、その前方側
(図1中において下方側)縁部に繰出用シリンダアクチ
ュエータ101を備えるとともに、該メインプレート2
の後方側(図1中において上方側)縁部にエントランス
プレート102を備えている。
【0012】繰出用シリンダアクチュエータ101は、
一対のガイドロッド103,103に対してその作動本
体104が移動可能に設けられたもので、これらガイド
ロッド103,103の両端部を保持する一対のシリン
ダブラケット105,105を介して上記メインプレー
ト2に取り付けられている。図1に示すように、この繰
出用シリンダアクチュエータ101は、上記メインプレ
ート2の左右方向に沿って配設されており、その作動本
体104の上面にフィンガプレート106を備えてい
る。フィンガプレート106は、上記繰出用シリンダア
クチュエータ101の作動本体104から上記メインプ
レート2の後方側に向けて水平に延在されており、その
先端部に第1フィンガ部107および第2フィンガ部1
08をそれぞれ有している。これらフィンガ部107,
108は、互いの間に上記オイルシールOSの外径dの
およそ2倍に相当する間隙を確保する態様でそれぞれ上
記繰出用シリンダアクチュエータ101の作動方向(図
1中の矢印A方向)に対して直交する方向に延在され、
かつそれぞれ上記オイルシールOSの外径dよりも長く
形成されており、個々の先端部下端面にそれぞれプッシ
ャ109,110を備えている。プッシャ109,11
0は、それぞれの一辺が上記オイルシールOSの外径d
よりもわずかに小さい長さの矩形平板状を成しており、
個々の右方側端面をそれぞれフィンガ部107,108
の右方側端面から突出させ、かつ上記繰出用シリンダア
クチュエータ101の作動方向Aに沿って互いに並設さ
れる態様で個々のフィンガ部107,108に取り付け
られている。
【0013】なお、この繰出用シリンダアクチュエータ
101は、上記オイルシールOSの外径dのおよそ2倍
に相当するストローク量を有している。また、この繰出
用シリンダアクチュエータ101は、初期状態において
最も縮退され、その作動本体104が上記メインプレー
ト2の最左方側端(図1中において実線で示す位置)に
占位されている。
【0014】エントランスプレート102は、図1、図
2および図5に示すように、その左方側端面が初期状態
に占位した第1フィンガ部107の左方側端面に合致
し、かつその延在方向が上記繰出用シリンダアクチュエ
ータ101の作動方向Aに沿う態様で上記メインプレー
ト2の上面から鉛直上方に向けて突設された矩形平板状
を成し、その延在方向の幅が上記オイルシールOSの外
径dの3倍に相当する長さよりも広く、かつその上端面
が上記フィンガ部107,108の下端面と上記各プッ
シャ109,110の下端面との間に配置される高さを
有しており、その前方側表面が上記各プッシャ109,
110における中心軸の移動域線Bからそれぞれ上記オ
イルシールOSの外径dのおよそ1/2に相当する距離
だけ離隔した位置に配置されている。
【0015】図2、図3および図5に示すように、この
エントランスプレート102には、初期状態に占位した
第1フィンガ部107および第2フィンガ部108間の
中心位置に対応する部位にそれぞれU字状切欠111お
よび受入口112が形成され、さらにこのU字状切欠1
11およびその右方側端面に対応する部位にそれぞれク
ランプ用第1シリンダアクチュエータ113およびクラ
ンプ用第2シリンダアクチュエータ114が配設されて
いる。U字状切欠111は、上記エントランスプレート
102の高さの約1/3の長さを有しており、該エント
ランスプレート102の上端面から鉛直下方に向けて形
成されている。受入口112は、上述したオイルシール
OSの横断面よりも大きく、かつ横方向に長い矩形状を
成しており、上記エントランスプレート102の上端面
から約2/3の高さ位置に形成されている。なお、図1
に示すように、この受入口112の外端には、パーツフ
ィーダ(図示せず)のパーツ供給通路PSが接続されて
いる。
【0016】クランプ用第1シリンダアクチュエータ1
13は、その作動ロッド115が上記オイルシールOS
の厚さよりも十分細径に構成された比較的小型のもの
で、その作動軸線を上記メインプレート2の前後方向に
合致させ、かつその作動ロッド115を上記U字状切欠
111の内部に配置する態様で、上記エントランスプレ
ート102の後方側表面に水平に配設されている。クラ
ンプ用第2シリンダアクチュエータ114は、上記クラ
ンプ用第1シリンダアクチュエータ113と同一の構成
を有するもので、該クランプ用第1シリンダアクチュエ
ータ113と同一の高さおよび同一方向となる態様で水
平に配置されている。なお、これらクランプ用第1およ
び第2シリンダアクチュエータ113,114は、それ
ぞれ初期状態において最も縮退され、個々の作動ロッド
115,116の先端が上記エントランスプレート10
2の前方側表面よりも後退した位置に占位されている。
【0017】また、上記検出繰出ユニット100は、上
記メインプレート2の上面における上記エントランスプ
レート102と上記繰出用シリンダアクチュエータ10
1との間に位置する部位にそれぞれ二対のガイドピン1
17,117、118,118、一対のガイドバー11
9,119および唯一の第1光電センサ120を備えて
いる。
【0018】二対のガイドピン117,117、11
8,118は、図1および図5に示すように、それぞれ
上記メインプレート2の上面から鉛直上方に向けて突出
する円柱状を成し、個々の上端面が上記プッシャ10
9,110の下端面と上記U字状切欠111の下端との
間に占位される高さを有しており、それぞれ互いの間に
上記オイルシールOSの外径dよりも幅の狭い間隔を確
保し、かつ個々の間隔を上記クランプ用第1シリンダア
クチュエータ113における作動ロッド115の延長線
上および上記クランプ用第2シリンダアクチュエータ1
14における作動ロッド116の延長線上に配置する態
様で、それぞれ上記繰出用シリンダアクチュエータ10
1の作動方向Aに沿って互いに並設されている。なお、
図5からも明らかなように、これらガイドピン117,
117、118,118は、それぞれの上端部が上端に
向けて漸次外径の減少するテーパ状に形成されている。
【0019】一対のガイドバー119,119は、図1
および図5に示すように、それぞれ上記メインプレート
2の上面から鉛直上方に向けて突出する角柱状を成し、
個々の上端面が上記U字状切欠111の下端と上記受入
口112の上端との間に占位される高さを有しており、
互いの間に上記オイルシールOSの外径dよりもわずか
に広い間隔を確保し、かつこの間隔を上記受入口112
の延長域に合致させる態様で、上記繰出用シリンダアク
チュエータ101の作動方向Aに沿って互いに並設され
ている。
【0020】第1光電センサ120は、その検出部12
1の近傍において物体の有無を検出するもので、図1お
よび図2に示すように、該検出部121を鉛直上方に向
けた状態で、センサブラケット122を介して上記クラ
ンプ用第1シリンダアクチュエータ113における作動
ロッド115の延長線上に配置されている。
【0021】図1からも明らかなように、上記クランプ
用第1シリンダアクチュエータ113における作動ロッ
ド115の延長域部に配設された一対のガイドピン11
7,117および上記クランプ用第2シリンダアクチュ
エータ114における作動ロッド116の延長域部に配
設された一対のガイドピン118,118は、個々の周
面がそれぞれ後述する第1円弧C1 および第2円弧C2
に接する位置に配置され、また上記一対のガイドバー1
19,119は、上記第1円弧C1 の周囲に対応する位
置に配置され、さらに上記第1光電センサ120は、そ
の検出部121が上記第1円弧C1 に交差する位置に配
置されている。上述した第1円弧C1 および第2円弧C
2 は、それぞれ上記オイルシールOSの外径dとほぼ同
一の直径を有し、かつ上記クランプ用第1シリンダアク
チュエータ113における作動ロッド115の延長線上
および上記クランプ用第2シリンダアクチュエータ11
4における作動ロッド116の延長線上で、上記各プッ
シャ109,110における中心軸の移動域線Bと交差
する位置にそれぞれの中心軸が配置されたものである。
【0022】さらに、上記検出繰出ユニット100は、
上記エントランスプレート102と上記繰出用シリンダ
アクチュエータ101との間に位置する部位に昇降用第
1シリンダアクチュエータ123および一対のスライド
ガイド124,124を備えるとともに、これら各スラ
イドガイド124,124の側方域にそれぞれストッパ
用シリンダアクチュエータ125,125を備え、さら
に上記エントランスプレート102の後方側表面よりも
さらに後方に位置する部位に第1検出センサ126およ
び第2検出センサ127を備えている。
【0023】昇降用第1シリンダアクチュエータ123
および一対のスライドガイド124,124は、それぞ
れの作動ロッド128,129,129を鉛直方向に向
け、かつそれぞれの中心軸間に上記第1円弧C1 および
上記第2円弧C2 を介在させる態様で上記各プッシャ1
09,110における中心軸の移動域線B上に互いに並
設され、個々の本体130,131,131を介して上
記メインプレート2に保持されており、それぞれの上端
部間が検出用テーブル132によって互いに連結されて
いる。
【0024】検出用テーブル132は、上記エントラン
スプレート102の左方側端面に対応する部位から上記
繰出用シリンダアクチュエータ101の右方側端面に対
応する長さで、かつ上記オイルシールOSの外径dより
も広い幅に形成され、その一側面を上記エントランスプ
レート102の前方側表面に近接させた状態で上記繰出
用シリンダアクチュエータ101の作動方向Aに沿って
水平に配設されており、上記二対のガイドピン117,
117、118,118、上記一対のガイドバー11
9,119および上記第1光電センサ120の配設位置
に対応する部位にそれぞれ鉛直方向に沿って穿設された
挿通孔を有するとともに、その後方側縁面における上記
クランプ用第2シリンダアクチュエータ114の配設位
置に対応する部位に、上記第2円弧C2 の一部に臨む逃
げ用切欠133を有し、さらにその前方側縁面の左方側
端部およびその後方側縁面の右方側端部にそれぞれ膨出
部134,134を有している。また、この検出用テー
ブル132には、図1に示すように、その前方側縁部お
よび上記エントランスプレート102の延長上に位置す
る部位にそれぞれ上記第1円弧C1 および上記第2円弧
C2 を含む態様でガイド部材135,136が互いに平
行に配設されており、これらガイド部材135,136
間にオイルシール繰出搬送域が構成されている。
【0025】図5からも明らかなように、上記検出用テ
ーブル132は、上記昇降用第1シリンダアクチュエー
タ123の作動により、鉛直上下方向、すなわち上記メ
インプレート2に対して近接離反する方向に移動可能で
あり、この昇降用第1シリンダアクチュエータ123が
最も伸長した初期状態にある場合に、上記ガイド部材1
35,136の上端面がそれぞれエントランスプレート
102の上端面に合致した高さに占位されるとともに、
その上面が上記繰出用シリンダアクチュエータ101の
フィンガ部107,108におけるプッシャ109,1
10の下端面よりもわずかに下方(以下、単に最上位置
と称する)に占位され、かつ該昇降用第1シリンダアク
チュエータ123が最も縮退された場合にその上面が上
記エントランスプレート102に形成された受入口11
2の下端に合致した高さ(以下、単に最下位置と称す
る)に占位される。なお、上記昇降用第1シリンダアク
チュエータ123が最も縮退された場合には、上記二対
のガイドピン117,117、118,118および上
記一対のガイドバー119,119が、それぞれ上述し
た各挿通孔を介して上記検出用テーブル132の上面か
ら突出され、また図2に示すように、上記第1光電セン
サ120の検出部121が、対応する挿通孔内に収容配
置される。また、図中の符号137は、上記検出用テー
ブル132の後方側縁部における上記エントランスプレ
ート102の受入口112に対応する部位の下面から鉛
直下方に向けて延設された受入規制プレートである。
【0026】ストッパ用シリンダアクチュエータ12
5,125は、図1および図2に示すように、それぞれ
の作動ロッド138,138を鉛直上方に向ける態様で
上記検出用テーブル132の膨出部134,134に対
応する部位に配置され、個々の本体139,139を介
して上記メインプレート2に保持されている。図2に示
すように、これらストッパ用シリンダアクチュエータ1
25,125は、最も伸長された場合に個々の作動ロッ
ド138,138の上端が、それぞれ上記クランプ用第
1シリンダアクチュエータ113における作動ロッド1
15の延長線上からおよそ上記検出用テーブル132の
板厚分だけ下方に下がった高さに占位されるストローク
量を有しており、上記昇降用第1シリンダアクチュエー
タ123が縮退された場合に上記検出用テーブル132
における各膨出部134,134の下面に当接し、該検
出用テーブル132の上面を上記クランプ用第1シリン
ダアクチュエータ113における作動ロッド115の延
長線上からわずかに下がった高さ(以下、単に中間位置
と称する)に配置する作用をなす。なお、これらストッ
パ用シリンダアクチュエータ125,125は、最も縮
退して初期状態にある場合に個々の作動ロッド138,
138の上端が、それぞれ最下位置に占位する検出用テ
ーブル132の下面よりも下方に占位される。
【0027】第1および第2検出センサ126,127
は、個々の検出線140,141上に光線を照射し、そ
れぞれ反射光の有無によって物体の有無を検出する、い
わゆる反射型のもので、図2および図3に示すように、
上記検出用テーブル132の上記第1円弧C1 および上
記第2円弧C2 に対応する部位にそれぞれ上記オイルシ
ールOSを載置させ、かつ該検出用テーブル132が中
間位置に配置された場合に、個々の検出線140,14
1が各オイルシールOSのリップスプリングLSに対応
する部位を交差する態様でそれぞれ上記メインプレート
2の上面から立設されたセンサブラケット142,14
3の上端部に保持されている。
【0028】一方、選別払出ユニット200は、上記メ
インプレート2の右方側端部に構成されており、その右
方側端縁部に払出用シリンダアクチュエータ201を備
えるとともに、該払出用シリンダアクチュエータ201
と上記検出用テーブル132との間に位置する部位に昇
降用第2シリンダアクチュエータ202および一対のス
ライドガイド203,203を備えている。
【0029】払出用シリンダアクチュエータ201は、
上記繰出用シリンダアクチュエータ101と同様に、一
対のガイドロッド204,204に対してその作動本体
205が移動可能に設けられたもので、該作動本体20
5を上記繰出用シリンダアクチュエータ101の作動本
体104と同一の高さに配置する態様で、上記一対のガ
イドロッド204,204の両端部を保持する一対のシ
リンダブラケット206,206を介して上記メインプ
レート2の上面に取り付けられている。
【0030】図1に示すように、この払出用シリンダア
クチュエータ201は、上記メインプレート2の前後方
向に沿って配設されており、その作動本体205の上面
にネイルプレート207を備えている。ネイルプレート
207は、上記払出用シリンダアクチュエータ201の
作動本体205から上記メインプレート2の左方側端に
向けて水平に延在されており、その先端部に唯一の爪部
208を有している。爪部208は、上記払出用シリン
ダアクチュエータ201のガイドロッド204,204
に対して直交する方向に延設され、この払出用シリンダ
アクチュエータ201が最も縮退して初期状態にある場
合に、その前方側端面を上記オイルシール繰出搬送域に
おける後方側縁の延長線上に合致させ、かつ該払出用シ
リンダアクチュエータ201が最も伸長した場合にその
後方側端面を上記オイルシール繰出搬送域における前方
側縁の延長線上に合致させる位置に配置されており、そ
の先端部下端面にプッシュプレート209を備えてい
る。プッシュプレート209は、上述した繰出用シリン
ダアクチュエータ101のプッシャ109,110と同
様に、その一辺が上記オイルシールOSの外径dよりも
わずかに小さい長さの矩形平板状を成しており、その中
心軸の移動域線Dを上記第2円弧C2 の中心軸から該第
2円弧C2 と上記第1円弧C1 との間の間隙に相当する
距離だけ離隔した位置に配置する態様で上記爪部208
の下端面から下方に向けて突設されている。
【0031】昇降用第2シリンダアクチュエータ202
および一対のスライドガイド203,203は、それぞ
れの作動ロッド210,211,211を鉛直方向に向
ける態様で上記プッシュプレート209における中心軸
の移動域線D上に互いに並設され、図4に示すように、
個々の本体212,213,213を介して上記メイン
プレート2に保持されており、それぞれの上端部間が選
別用テーブル214によって互いに連結されている。
【0032】選別用テーブル214は、図1に示すよう
に、上記オイルシールOSの外径dよりも幅が広く、か
つ上記払出用シリンダアクチュエータ201のストロー
ク量の2倍よりもさらに長く形成された矩形平板状を成
しており、この払出用シリンダアクチュエータ201が
最も縮退した場合にプッシュプレート209の後方側に
上記オイルシールOSの外径dの1/2よりも小さいス
ペースを確保するとともに、該払出用シリンダアクチュ
エータ201が最も伸長された場合にプッシュプレート
209の前方側に上記オイルシールOSの外径dよりも
大きなスペースを確保し、さらにその左方側縁面を上記
検出用テーブル132の右方側端面に近接させた状態で
上記払出用シリンダアクチュエータ201の作動方向E
に沿って水平に配設されている。
【0033】この選別用テーブル214は、図4および
図5からも明らかなように、上記昇降用第2シリンダア
クチュエータ202の作動により、鉛直上下方向、すな
わち上記メインプレート2に対して近接離反する方向に
移動可能であり、この昇降用第2シリンダアクチュエー
タ202が最も伸長した初期状態にある場合にその上面
が上記検出用テーブル132の上面に合致した高さで、
上記払出用シリンダアクチュエータ201の爪部208
におけるプッシュプレート209の下端面よりもわずか
に下方(以下、単に常態位置と称する)に占位され、か
つ該昇降用第2シリンダアクチュエータ202が最も縮
退された場合にその上面が上記常態位置と比較して上記
オイルシールOSの厚さよりも下がった高さ(以下、単
に下降位置と称する)に占位される。
【0034】また、上記選別払出ユニット200は、上
記選別用テーブル214の左右両側端縁部にそれぞれガ
イド部材215,216を備えるとともに、これらガイ
ド部材215,216間に位置する部位に第2光電セン
サ217および第3光電センサ218を備えている。
【0035】上記選別用テーブル214の左方側端縁部
に配設されたガイド部材215は、上記検出用テーブル
132における上記オイルシール繰出搬送域の延長域に
対応する部位に受入用切欠219を有し、一方、上記選
別用テーブル214の右方側端縁部に配設されたガイド
部材216は、その全長に亘る長さを有しており、互い
の間にオイルシール払出搬送域を構成している。このオ
イルシール払出搬送域は、上記オイルシールOSの外径
dよりもわずかに広い幅に形成され、その中心線が上記
プッシュプレート209における中心軸の移動域線D上
に配置されている。
【0036】第2光電センサ217および第3光電セン
サ218は、図5に示すように、それぞれ上記第1光電
センサ120と同様の構成を有しており、個々の検出部
220,221を鉛直上方に向けた状態で、上記選別用
テーブル214に形成された挿通孔内にセンサブラケッ
ト222を介して収容配置されている。これら第2光電
センサ217および第3光電センサ218は、それぞれ
の検出部220,221が上記払出用シリンダアクチュ
エータ201の作動方向Eに沿って互いに並設され、か
つ後述する第3円弧C3 および第4円弧C4 に交差する
位置に配置されている。上述した第3円弧C3 および第
4円弧C4 は、それぞれ上記オイルシールOSの外径d
とほぼ同一の直径を有しており、上記オイルシール払出
搬送域内で、上記払出用シリンダアクチュエータ201
が最も縮退した場合にその前方側端面に接する位置およ
び該払出用シリンダアクチュエータ201が最も伸長し
た場合にその前方側端面に接する位置にそれぞれ配置さ
れたものである。
【0037】なお、図中の符号223は、上記選別用テ
ーブル214における上記オイルシール払出搬送域の後
方側延長上に配置され、後方側に向けて漸次下方に傾斜
されたNGシュータである。
【0038】他方、上記オイルシール供給装置には、図
1に示すように、上記メインプレート2の後方側中央部
にサブプレート3が設けられている。サブプレート3
は、前後方向に長く形成された矩形平板状を成し、図3
に示すように、上記メインプレート2よりも低い位置か
ら水平に延設されており、その上面に反転ユニット30
0を備えている。反転ユニット300は、上記サブプレ
ート3における上面のほぼ全域に構成されており、その
中央部にスライド用シリンダアクチュエータ301を備
えている。
【0039】スライド用シリンダアクチュエータ301
は、上記繰出用シリンダアクチュエータ101と同様
に、一対のガイドロッド302,302に対してその作
動本体303が移動可能に設けられたもので、これらガ
イドロッド302,302の両端部を保持する一対のシ
リンダブラケット304,304を介して上記サブプレ
ート3に取り付けられている。
【0040】このスライド用シリンダアクチュエータ3
01は、図3に示すように、上記メインプレート2の前
後方向に沿って配設されており、その作動本体303の
上面に支持ブラケット305を備えている。支持ブラケ
ット305は、上記作動本体303の上面から鉛直上方
に向けて突設されており、その上端部に軸受部材306
を備えている。軸受部材306は、その中心部に軸受孔
307を有しており、この軸受孔307の軸心が上記ス
ライド用シリンダアクチュエータ301の作動方向に合
致し、かつ水平となる態様で上記支持ブラケット305
の上端に固着されている。
【0041】同図に示すように、上記軸受部材306
は、その後方側端面にロータリアクチュエータ308を
備えるとともに、その軸受孔307内に反転軸309を
備えている。ロータリアクチュエータ308は、その前
方側端面から突出された回転駆動軸310が180°ず
つ回転するもので、該回転駆動軸310の軸心を上記軸
受孔307の軸心に合致させた状態で上記軸受部材30
6に取り付けられている。反転軸309は、その基端部
を介して上記軸受孔307内に回動可能に支承され、か
つ該軸受孔307内において上記ロータリアクチュエー
タ308の回動駆動軸310に連結されており、その先
端部にチャック用アクチュエータ310を備えている。
チャック用アクチュエータ310は、その先端部に配設
された一対のチャックハンド311,311を互いに近
接離反する方向に移動させるもので、その基端部を介し
て上記反転軸309の先端部に連結されている。
【0042】チャックハンド311,311は、それぞ
れ左右方向の幅が上記検出用テーブル132に形成され
た逃げ用切欠133よりも狭く形成された角柱状を成
し、鉛直上下方向に沿って互いに並設されており、それ
ぞれの軸心を上記クランプ用第2シリンダアクチュエー
タ114における作動ロッド116の延長上に配置する
態様で上記チャック用アクチュエータ310の先端部か
ら上記検出用テーブル132の配置方向に向けて水平に
延設されている。図3に示すように、これら一対のチャ
ックハンド311,311は、互いに拡開した状態にお
いて、上方に配置されるものの下面が上記エントランス
プレート102の上端面よりもわずかに上方に占位さ
れ、かつ下方に配置されるものの上面が最上位置に占位
する検出用テーブル132の上面よりもわずかに下方に
占位される高さに配置されている。また、これら一対の
チャックハンド311,311は、上記スライド用シリ
ンダアクチュエータ301が最も伸長された場合にそれ
ぞれの先端部が上記第2円弧C2 と交差する位置に占位
され、かつ該スライド用シリンダアクチュエータ301
が最も縮退して初期状態にある場合にそれぞれの先端面
が上記エントランスプレート102の後方側表面よりも
さらに後方に占位される後退位置に配置されている。
【0043】上記のように構成されたオイルシール供給
装置では、上述した繰出用シリンダアクチュエータ10
1、クランプ用第1および第2シリンダアクチュエータ
113,114、ストッパ用シリンダアクチュエータ1
25,125、昇降用第1および第2シリンダアクチュ
エータ123,202および払出用シリンダアクチュエ
ータ201がそれぞれ初期状態にある場合が起動待機状
態となっている。このとき、図5に示すように、エント
ランスプレート102に設けられた受入口112には、
その延長域に受入規制プレート137が占位されてお
り、図示していないパーツフィーダーからのオイルシー
ルOSの受け入れが阻止されている。
【0044】この起動待機状態からオイルシールOSの
供給を開始するべく図示していない起動ボタンをONす
ると、上記昇降用第1シリンダアクチュエータ123が
縮退することによって上記検出用テーブル132が最上
位置から最下位置に移動され、上記受入口112の延長
域が開放されることによって上記パーツ供給通路PSか
ら上記検出用テーブル132の上面にオイルシールOS
が水平状態で移載される。その際、上記オイルシールO
Sは、それぞれ挿通孔を介して上記検出用テーブル13
2の上面から突出した一対のガイドピン117,117
および上記一対のガイドバー119,119に適宜当接
係合することによって案内され、上記第1円弧C1 上に
位置決め配置される。
【0045】第1光電センサ120によって上記検出用
テーブル132の上面における上記第1円弧C1 に対応
する部位にオイルシールOSが載置されたことが確認さ
れると、上記昇降用第1シリンダアクチュエータ123
が伸長作動することによって該検出用テーブル132が
最上位置に配置されるとともに、上記ストッパ用シリン
ダアクチュエータ125,125が伸長作動され、さら
にその後、上記昇降用第1シリンダアクチュエータ12
3が縮退して上記検出用テーブル132の膨出部13
4,134がストッパ用シリンダアクチュエータ12
5,125の作動ロッド138,138に当接すること
により、該検出用テーブル132が中間位置へ移動され
る。
【0046】検出用テーブル132が中間位置に配置さ
れると、クランプ用第1シリンダアクチュエータ113
が伸長作動することによって上記検出用テーブル132
の上面に載置されたオイルシールOSが一対のガイドピ
ン117,117の周面に当接され、さらにこの状態か
ら上記第1検出センサ126が作動することによって該
オイルシールOSの上面側からリップスプリングLSの
有無が検出される。
【0047】ここで、まず上記第1検出センサ126が
「リップスプリング有り」を検出した場合には、上記オ
イルシールOSがその表側端面FEを上方に向けた状態
で上記検出用テーブル132に載置されていると判別さ
れ、上記昇降用第1シリンダアクチュエータ123が伸
長作動することによって上記検出用テーブル132が最
上位置に配置された後、さらにこの状態から繰出用シリ
ンダアクチュエータ101が伸長され、第1フィンガ部
107のプッシャ109を介して上記第1円弧C1 上に
配置されたオイルシールOSが上記検出用テーブル13
2の上面における上記第2円弧C2 に対応する部位に搬
送される。この間、上記ストッパ用シリンダアクチュエ
ータ125,125が縮退作動され、上述した初期状態
に復帰される。
【0048】上記オイルシールOSが上記第2円弧C2
に対応する部位に搬送されると、上記昇降用第1シリン
ダアクチュエータ123が縮退作動することによって上
記検出用テーブル132が再び最下位置に配置される。
【0049】検出用テーブル132が最下位置に配置さ
れると、一対のガイドピン118,118が挿通孔を介
して上記検出用テーブル132の上面から突出されるた
め、これらガイドピン118,118の周面に適宜当接
係合することによって上記第2円弧C2 に対応する部位
に搬送されたオイルシールOSが該第2円弧C2 上に位
置決め配置される。この間、上記繰出用シリンダアクチ
ュエータ101が縮退作動され、上述した初期状態に復
帰される。なおこの間、上記第1円弧C1 に対応する部
位においては、再び上記受入口112の延長域が開放さ
れるため、上記パーツ供給通路PSから新たなオイルシ
ールOSが該検出用テーブル132の上面に移載される
ことになる。
【0050】第1光電センサ120によって上記検出用
テーブル132の上面における上記第1円弧C1 に対応
する部位に新たなオイルシールOSが載置されたことが
確認されると、上述したように、上記昇降用第1シリン
ダアクチュエータ123が伸長作動することによって該
検出用テーブル132が最上位置に配置されるととも
に、上記ストッパ用シリンダアクチュエータ125,1
25が伸長作動され、さらにその後、上記昇降用第1シ
リンダアクチュエータ123が縮退することによって上
記検出用テーブル132が中間位置へ移動される。
【0051】検出用テーブル132が中間位置に配置さ
れると、クランプ用第2シリンダアクチュエータ114
が伸長作動することによって上記検出用テーブル132
の上面に載置されたオイルシールOSが一対のガイドピ
ン118,118の周面に当接され、さらにこの状態か
ら上記第2検出センサ127が作動することによって該
オイルシールOSの上面側からリップスプリングLSの
有無が検出される。なお、上記の場合においては、第2
検出センサ127が当然「リップスプリング有り」を検
出するはずであり、その検出結果が「リップスプリング
無し」の場合、供給装置が直ちに停止され、かつ図示し
ていない表示手段が点灯することによって供給装置の異
常が表示される。また上述した作用の間、上記第1円弧
C1 に対応する部位では、上述したように、クランプ用
第1シリンダアクチュエータ113が作動した状態で第
1検出センサ126が作動され、新たなオイルシールO
Sの上面側からリップスプリングLSの有無が検出され
ている。
【0052】第1および第2検出センサ126,127
によるリップスプリングLSの有無の検出が終了する
と、上述したように、上記昇降用第1シリンダアクチュ
エータ123が伸長作動することによって上記検出用テ
ーブル132が最上位置に配置され、さらに上記払出用
シリンダアクチュエータ201が初期状態に占位したま
ま上記繰出用シリンダアクチュエータ101が伸縮作動
することにより、第2フィンガ部108のプッシャ11
0を介して上記第2円弧C2 上に配置されたオイルシー
ルOSが上記選別用テーブル214の上面における上記
第3円弧C3 に対応する部位に搬送されるとともに、第
1フィンガ部107のプッシャ109を介して上記第1
円弧C1 上に配置された新たなオイルシールOSが上記
検出用テーブル132の上面における上記第2円弧C2
に対応する部位に搬送される。
【0053】上記第2光電センサ217によって上記選
別用テーブル214の上面における上記第3円弧C3 に
対応する部位にオイルシールOSが配置されたことが確
認されると、上記払出用シリンダアクチュエータ201
が伸縮作動することによってその作動本体205に取り
付けられたネイルプレート207が一往復ストロークさ
れ、爪部208のプッシュプレート209を介して上記
第3円弧C3 上に配置されたオイルシールOSが上記選
別用テーブル214の上面における上記第4円弧C4 に
対応する部位に搬送される。さらに、上記第3光電セン
サ218によって上記第4円弧C4 に対応する部位にオ
イルシールOSが配置されたことが確認されると、上述
した図示していないローダが作動され、表側端面FEを
上方に向けた状態のオイルシールOSが順次自動組立工
程(図示せず)へ供給されることになる。なおその際、
上記昇降用第2シリンダアクチュエータ202が適宜伸
縮作動され、上記ローダ(図示せず)との干渉が防止さ
れる。
【0054】一方、上述した第1検出センサ126が
「リップスプリング無し」を検出した場合には、この
「リップスプリング無し」が、上記検出用テーブル13
2上のオイルシールOSがその裏側端面BEを上方に向
けた状態で載置されているためのものであるか、その表
側端面FEを上方に向けた状態で載置され、かつリップ
スプリングLSが脱落しているためのものであるかを判
別することができないため、上述した作用の間に上記反
転ユニット300が適宜作動され、オイルシールOSの
反転動作が行われる。
【0055】まず、上記第1検出センサ126によるリ
ップスプリングLSの有無の検出が終了すると、上記昇
降用第1シリンダアクチュエータ123が伸長作動さ
れ、上記検出用テーブル132が中間位置から最上位置
に移動されるとともに、上記反転ユニット300のスラ
イド用シリンダアクチュエータ301が伸長作動するこ
とによってその作動本体303が上記検出用テーブル1
32に近接する方向に移動され、上記一対のチャックハ
ンド311,311の先端部がそれぞれ上記第2円弧C
2 と交差する位置に待機される。
【0056】この状態から上記繰出用シリンダアクチュ
エータ101が伸長作動することにより、上記第1フィ
ンガ部107のプッシャ109を介して上記第1円弧C
1 上に配置されたオイルシールOSが上記検出用テーブ
ル132の上面を搬送され、該オイルシールOSが上記
第2円弧C2 に対応する部位においてその一部を上記一
対のチャックハンド311,311間に介在させた状態
に配置される。
【0057】上記オイルシールOSが上記第2円弧C2
に対応する部位に配置されると、直ちにチャック用アク
チュエータ310が作動することによって上記一対のチ
ャックハンド311,311間に上記オイルシールOS
がチャックされ、この状態のまま上記昇降用第1シリン
ダアクチュエータ123が縮退することによって上記検
出用テーブル132が再び最下位置に配置される。
【0058】検出用テーブル132が最下位置に配置さ
れると、上記ロータリアクチュエータ308が作動さ
れ、上記一対のチャックハンド311,311間にチャ
ックされたオイルシールOSが180°回転、すなわち
上下が逆向きの状態となる。
【0059】第1光電センサ120によって上記検出用
テーブル132の上面における上記第1円弧C1 に対応
する部位に新たなオイルシールOSが載置されたことが
確認されると、上述したように、上記昇降用第1シリン
ダアクチュエータ123が伸長作動することによって該
検出用テーブル132が最上位置に配置されるととも
に、上記ストッパ用シリンダアクチュエータ125,1
25が伸長作動され、さらにその後、上記昇降用第1シ
リンダアクチュエータ123が縮退することによって上
記検出用テーブル132が中間位置へ移動される。
【0060】この間、上記検出用テーブル132が最上
位置に配置された際に、上記チャック用アクチュエータ
310が先とは逆方向に作動することによって上記一対
のチャックハンド311,311間にチャックされたオ
イルシールOSが上記検出用テーブル132の上面にお
ける上記第2円弧C2 に対応する部位に再配置されるこ
とになる。なお、オイルシールOSが検出用テーブル1
32の上面に再配置されると、上記スライド用シリンダ
アクチュエータ301が縮退作動され、上記一対のチャ
ックハンド311,311が上述した後退位置に復帰さ
れる。
【0061】検出用テーブル132が中間位置に配置さ
れると、クランプ用第2シリンダアクチュエータ114
が伸長作動することによって上記検出用テーブル132
の上面に載置されたオイルシールOSが一対のガイドピ
ン118,118の周面に当接され、さらにこの状態か
ら上記第2検出センサ127が作動することによって該
オイルシールOSの上面側からリップスプリングLSの
有無が検出される。
【0062】ここで、まず上記第2検出センサ127が
「リップスプリング有り」を検出した場合には、上記オ
イルシールOSがその表側端面FEを上方に向けた状態
で上記検出用テーブル132に載置されていると判別さ
れ、上述したように、上記昇降用第1シリンダアクチュ
エータ123が伸長作動することによって上記検出用テ
ーブル132が最上位置に配置された後、さらに上記払
出用シリンダアクチュエータ201が初期状態に占位し
たまま上記繰出用シリンダアクチュエータ101が伸長
作動することにより、第2フィンガ部108のプッシャ
110を介して上記第2円弧C2 上に配置されたオイル
シールOSが上記選別用テーブル214の上面における
上記第3円弧C3 に対応する部位に搬送されるととも
に、第1フィンガ部107のプッシャ109を介して上
記第1円弧C1 上に配置された新たなオイルシールOS
が上記検出用テーブル132の上面における上記第2円
弧C2 に対応する部位に搬送される。
【0063】以下、先に示した作用と同様の作用が行わ
れ、上述した図示していないローダによって表側端面F
Eを上方に向けた状態のオイルシールOSが順次自動組
立工程(図示せず)へ供給されることになる。
【0064】一方、上記第2検出センサ127が「リッ
プスプリング無し」を検出した場合には、オイルシール
OSの両側端面にいずれもリップスプリングLSがな
く、該リップスプリングLSが脱落した不良部品である
と判別される。
【0065】この場合には、上記昇降用第1シリンダア
クチュエータ123が伸長作動することによって上記検
出用テーブル132が最上位置に配置された後、払出用
シリンダアクチュエータ201が伸長作動した状態で上
記繰出用シリンダアクチュエータ101が伸長作動する
ことにより、第2フィンガ部108のプッシャ110を
介して上記第2円弧C2 上に配置されたオイルシールO
Sが上記選別用テーブル214の上面おけるに上記第3
円弧C3 に対応する部位に搬送されるとともに、第1フ
ィンガ部107のプッシャ109を介して上記第1円弧
C1 上に配置された新たなオイルシールOSが上記検出
用テーブル132の上面における上記第2円弧C2 に対
応する部位に搬送される。
【0066】第2光電センサ217によって上記選別用
テーブル214の上面における上記第3円弧C3 に対応
する部位にオイルシールOSが配置されたことが確認さ
れると、上記払出用シリンダアクチュエータ201が縮
退作動することによってその作動本体205に取り付け
られたネイルプレート207が後方側にストロークさ
れ、爪部208のプッシュプレート209を介して上記
第3円弧C3 上に配置されたオイルシールOSが上記選
別用テーブル214の後方側へ搬送される。
【0067】選別用テーブル214の後方側へ搬送され
たオイルシールOSは、NGシュータ223上を案内さ
れ、図示していないボックス内へ集積された後、廃棄さ
れることになる。
【0068】以下、上述した作用が繰り返し行われるこ
とにより、パーツフィーダー(図示せず)内のオイルシ
ールOSが、リップスプリングLSを具備し、かつその
表側端面FEを上方に向けた状態で順次自動組立工程へ
供給される。
【0069】以上説明したように、上記オイルシール供
給装置によれば、比較的安価な反射型の検出センサ12
6,127を用いてオイルシール本体OHに内装された
金属製のリップスプリングLSを検出するようにしてい
るため、コストアップの増大を可及的に抑えることがで
きる。
【0070】しかも、オイルシール本体OHの一方の端
面側にリップスプリングLSが無いことが検出された場
合には、オイルシールOSを反転させ、オイルシール本
体OHの他方の端面側からリップスプリングLSの有無
を検出するようにしているため、リップスプリングLS
が脱落しているか否かを検出することができ、このリッ
プスプリングLSの有無によってオイルシールOSの表
裏を正確に判別することが可能となる。
【0071】なお、上記実施例では、テーブル上に水平
に載置された状態のオイルシールの表裏を判別するよう
にしているが、本発明では必ずしもこれに限定されず、
たとえばオイルシールを把持した状態でその表裏を判別
するようにしても構わない。この場合、オイルシールの
姿勢は、必ずしも水平である必要はない。
【0072】また、上記実施例では、一方の端面側にリ
ップスプリングが無かった場合にオイルシールを反転し
て他方の端面側からリップスプリングの有無を検出する
ようにしているが、本発明では必ずしも反転する必要は
ない。さらに、一方の端面側からリップスプリングの有
無を検出する位置と、他方の端面側からリップスプリン
グの有無を検出する位置とが互いに異なっているが、同
じ位置で両側端面からリップスプリングの有無を検出し
てももちろんよい。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るオイ
ルシールの表裏判別方法によれば、オイルシール本体に
内装されるリップスプリングの有無を検出するものであ
り、しかも、オイルシール本体の一方の端面側にリップ
スプリングが無いことが検出された場合に、さらにオイ
ルシール本体の他方の端面側からリップスプリングの有
無を検出することにより、リップスプリングが脱落して
いるか否かをも検出しているため、比較的安価な反射型
の検出センサを用いても、リップスプリングの有無から
オイルシールの表裏を正確に判別することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表裏判別方法を適用したオイルシ
ールの供給装置を概念的に示した平面図である。
【図2】図1における II−II 線断面図である。
【図3】図1における III−III 線断面図である。
【図4】図1における IV−IV 線断面図である。
【図5】図1における V−V 線断面図である。
【図6】実施例で適用されるオイルシールを概念的に示
した断面側面図である。
【符号の説明】
OS…オイルシール OH…オイルシール本体 FE…表側端面 CD…環状溝 LS…リップスプリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルシール本体の表側端面に環状溝が
    形成され、かつこの環状溝の内部にリップスプリングを
    備えたオイルシールの表裏判別方法であって、 上記オイルシール本体の一方の端面側から上記リップス
    プリングの有無を検出する工程と、 上記オイルシール本体の一方の端面側にリップスプリン
    グが無いことが検出された場合に、該オイルシール本体
    の他方の端面側からリップスプリングの有無を検出する
    工程とを含むことを特徴とするオイルシールの表裏判別
    方法。
JP940093A 1993-01-22 1993-01-22 オイルシールの表裏判別方法 Pending JPH06218632A (ja)

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JP2008142863A (ja) * 2006-12-12 2008-06-26 Aisin Aw Co Ltd スナップリング表裏判定治具

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