JPH06218062A - 子宮内装着用薬物放出器具 - Google Patents
子宮内装着用薬物放出器具Info
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- JPH06218062A JPH06218062A JP5029807A JP2980793A JPH06218062A JP H06218062 A JPH06218062 A JP H06218062A JP 5029807 A JP5029807 A JP 5029807A JP 2980793 A JP2980793 A JP 2980793A JP H06218062 A JPH06218062 A JP H06218062A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 種々の薬物を充填し、放出することができ、
さらに、薬物放出量を正確にかつ安定させる。 【構成】 薬物を放出しない材料から形成されている内
筒2の適宜箇所に薬物放出孔2cを穿設する。内筒2の
周囲に薬物放出孔2c以外の少なくとも一部を被覆可能
な高分子膜から形成される管状軸部3を配設する。内筒
2の他端開口部に連通するようにバルーン部4を設け
る。また、管状軸部3の周壁には羽根部5を突設する。
バルーン部4の収縮により、内筒2及び該バルーン部4
に充填された薬物が薬物放出孔2cより放出される。
さらに、薬物放出量を正確にかつ安定させる。 【構成】 薬物を放出しない材料から形成されている内
筒2の適宜箇所に薬物放出孔2cを穿設する。内筒2の
周囲に薬物放出孔2c以外の少なくとも一部を被覆可能
な高分子膜から形成される管状軸部3を配設する。内筒
2の他端開口部に連通するようにバルーン部4を設け
る。また、管状軸部3の周壁には羽根部5を突設する。
バルーン部4の収縮により、内筒2及び該バルーン部4
に充填された薬物が薬物放出孔2cより放出される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薬物を子宮腔内に徐放
するための子宮内装着用薬物放出器具に関する。
するための子宮内装着用薬物放出器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、子宮内装着用薬物放出器具として
は、図7に示したものが知られている。これは、避妊具
として使用されるもので、黄体ホルモン63が充填され
た管状軸部61と、該管状軸部61の上端付近に略直交
する方向に突設された横軸62とを有して構成されてい
る。管状軸部61は高分子放出制御膜から構成され、管
状軸部61内とその外部との濃度勾配の差によって、該
高分子放出制御膜の架橋の隙間から黄体ホルモン63が
放出されるものである。
は、図7に示したものが知られている。これは、避妊具
として使用されるもので、黄体ホルモン63が充填され
た管状軸部61と、該管状軸部61の上端付近に略直交
する方向に突設された横軸62とを有して構成されてい
る。管状軸部61は高分子放出制御膜から構成され、管
状軸部61内とその外部との濃度勾配の差によって、該
高分子放出制御膜の架橋の隙間から黄体ホルモン63が
放出されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の子宮内装着用薬物放出器具は次のような問題があ
る。まず、第1に、黄体ホルモンを、管状軸部を形成す
る高分子放出制御膜の架橋の隙間から自然に放出させる
ものであるため、放出量が不安定になり易いという問題
がある。第2に、高分子放出制御膜の架橋の隙間のみか
ら放出させるものであるため、短期間に薬物を放出させ
たい場合には適さないし、放出量を調整することもでき
ない。第3に、管状軸部は、上端及び下端共に閉塞され
ているため、黄体ホルモンが消費されてしまった場合に
は、黄体ホルモンの補充をすることができず、放出器具
自体を取り替えなければならないという問題がある。第
4に、管状軸部の下端は、通常、子宮から突出している
ため、性行為の際に邪魔になる場合があるという問題も
ある。さらに、従来の子宮内装着用薬物放出器具は、上
記したように、内部に黄体ホルモンを充填して避妊具と
して使用するのが一般的である。
従来の子宮内装着用薬物放出器具は次のような問題があ
る。まず、第1に、黄体ホルモンを、管状軸部を形成す
る高分子放出制御膜の架橋の隙間から自然に放出させる
ものであるため、放出量が不安定になり易いという問題
がある。第2に、高分子放出制御膜の架橋の隙間のみか
ら放出させるものであるため、短期間に薬物を放出させ
たい場合には適さないし、放出量を調整することもでき
ない。第3に、管状軸部は、上端及び下端共に閉塞され
ているため、黄体ホルモンが消費されてしまった場合に
は、黄体ホルモンの補充をすることができず、放出器具
自体を取り替えなければならないという問題がある。第
4に、管状軸部の下端は、通常、子宮から突出している
ため、性行為の際に邪魔になる場合があるという問題も
ある。さらに、従来の子宮内装着用薬物放出器具は、上
記したように、内部に黄体ホルモンを充填して避妊具と
して使用するのが一般的である。
【0004】本発明は上記課題を解消するためになされ
たものであり、いずれも種々の薬物を充填し、放出する
ことができることを目的とする。さらに、請求項1に記
載の発明は、薬物放出量を正確にかつ安定させることも
目的とする。請求項2に記載の発明は短期間に薬物を放
出可能としかつ放出量を調整可能とすることも目的とす
る。請求項3に記載の発明は、薬物の補充を可能とする
ことも目的とする。請求項4に記載の発明は、管状軸部
の下端が子宮頚管から突出せず性行為の妨げとなること
がないことも目的とする。
たものであり、いずれも種々の薬物を充填し、放出する
ことができることを目的とする。さらに、請求項1に記
載の発明は、薬物放出量を正確にかつ安定させることも
目的とする。請求項2に記載の発明は短期間に薬物を放
出可能としかつ放出量を調整可能とすることも目的とす
る。請求項3に記載の発明は、薬物の補充を可能とする
ことも目的とする。請求項4に記載の発明は、管状軸部
の下端が子宮頚管から突出せず性行為の妨げとなること
がないことも目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記各目的を達成するた
め請求項1にかかる発明は、薬物を放出しない材料から
形成されていると共に、一端が閉塞され、他端が開口さ
れている一方、適宜箇所に薬物放出孔が穿設され、内部
に薬物を充填可能な内筒と、該内筒の周囲であって、薬
物放出孔以外の少なくとも一部を被覆可能な高分子膜か
ら形成される管状軸部と、内筒の他端開口部と連通可能
に、該管状軸部に連設され、内部に薬物を充填可能であ
ると共に、弾性を有し、収縮することにより内筒に形成
した薬物放出孔から一定量の薬物を放出可能なバルーン
部と、該管状軸部の周壁から突出させた羽根部と、を有
することを特徴とする。
め請求項1にかかる発明は、薬物を放出しない材料から
形成されていると共に、一端が閉塞され、他端が開口さ
れている一方、適宜箇所に薬物放出孔が穿設され、内部
に薬物を充填可能な内筒と、該内筒の周囲であって、薬
物放出孔以外の少なくとも一部を被覆可能な高分子膜か
ら形成される管状軸部と、内筒の他端開口部と連通可能
に、該管状軸部に連設され、内部に薬物を充填可能であ
ると共に、弾性を有し、収縮することにより内筒に形成
した薬物放出孔から一定量の薬物を放出可能なバルーン
部と、該管状軸部の周壁から突出させた羽根部と、を有
することを特徴とする。
【0006】請求項2にかかる発明は、高分子放出制御
膜から形成されていると共に、一端が閉塞され、他端が
開口されている一方、適宜箇所に薬物放出孔が穿設さ
れ、内部に薬物を充填可能な管状軸部と、該管状軸部の
他端開口部に連設され、内部に薬物を充填可能であると
共に、弾性を有し、収縮することにより管状軸部に形成
した薬物放出孔及び管状軸部を形成する高分子放出制御
膜の架橋の隙間から薬物を放出可能なバルーン部と、該
管状軸部の周壁から突出させた羽根部と、を有すること
を特徴とする。
膜から形成されていると共に、一端が閉塞され、他端が
開口されている一方、適宜箇所に薬物放出孔が穿設さ
れ、内部に薬物を充填可能な管状軸部と、該管状軸部の
他端開口部に連設され、内部に薬物を充填可能であると
共に、弾性を有し、収縮することにより管状軸部に形成
した薬物放出孔及び管状軸部を形成する高分子放出制御
膜の架橋の隙間から薬物を放出可能なバルーン部と、該
管状軸部の周壁から突出させた羽根部と、を有すること
を特徴とする。
【0007】請求項3にかかる発明は、一端が閉塞され
ている一方、高分子放出制御膜から形成され、該高分子
放出制御膜の架橋の隙間から薬物を放出可能であると共
に、内部に薬物を充填可能な管状軸部と、該管状軸部の
他端開口部に配設された逆止弁と、を有することを特徴
とする。
ている一方、高分子放出制御膜から形成され、該高分子
放出制御膜の架橋の隙間から薬物を放出可能であると共
に、内部に薬物を充填可能な管状軸部と、該管状軸部の
他端開口部に配設された逆止弁と、を有することを特徴
とする。
【0008】請求項4にかかる発明は、一端が閉塞され
ている一方、高分子放出制御膜から形成され、該高分子
放出制御膜の架橋の隙間からら薬物を放出可能であると
共に、子宮内に装着した際に他端が子宮頚管から突出し
ない長さに形成され、内部に薬物を充填可能な管状軸部
と、該管状軸部の他端開口部に装着された磁石部材と、
を有することを特徴とする。
ている一方、高分子放出制御膜から形成され、該高分子
放出制御膜の架橋の隙間からら薬物を放出可能であると
共に、子宮内に装着した際に他端が子宮頚管から突出し
ない長さに形成され、内部に薬物を充填可能な管状軸部
と、該管状軸部の他端開口部に装着された磁石部材と、
を有することを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1にかかる発明は、バルーン部が収縮し
ていくと、薬物は内筒に穿設した薬物放出孔から徐々に
放出される。放出量は、該薬物放出孔の孔径とバルーン
部の収縮力(弾性力)により決定されるが、一定径の薬
物放出孔からバルーン部の収縮作用により放出されるた
め、一定している。
ていくと、薬物は内筒に穿設した薬物放出孔から徐々に
放出される。放出量は、該薬物放出孔の孔径とバルーン
部の収縮力(弾性力)により決定されるが、一定径の薬
物放出孔からバルーン部の収縮作用により放出されるた
め、一定している。
【0010】請求項2にかかる発明は、バルーン部が収
縮していくと、薬物は、管状軸部を形成する高分子放出
制御膜の架橋の隙間だけでなく、穿設した薬物放出孔か
らも放出される。放出量は、該薬物放出孔の孔径とバル
ーン部の収縮力(弾性力)によっても異なるが、架橋の
隙間と薬物放出孔の双方から放出されるため、いずれか
一方の場合と比較すれば、短期間に薬物を放出すること
ができる。
縮していくと、薬物は、管状軸部を形成する高分子放出
制御膜の架橋の隙間だけでなく、穿設した薬物放出孔か
らも放出される。放出量は、該薬物放出孔の孔径とバル
ーン部の収縮力(弾性力)によっても異なるが、架橋の
隙間と薬物放出孔の双方から放出されるため、いずれか
一方の場合と比較すれば、短期間に薬物を放出すること
ができる。
【0011】請求項3にかかる発明は、管状軸部を形成
する高分子放出制御膜の架橋の隙間から薬物が放出され
る。管状軸部の他端開口部には逆止弁が配設されている
ため、該他端開口部から薬物が漏出することがない。薬
物が消費された場合には、該逆止弁を開放させて薬物を
補充する。
する高分子放出制御膜の架橋の隙間から薬物が放出され
る。管状軸部の他端開口部には逆止弁が配設されている
ため、該他端開口部から薬物が漏出することがない。薬
物が消費された場合には、該逆止弁を開放させて薬物を
補充する。
【0012】請求項4にかかる発明は、管状軸部を形成
する高分子放出制御膜の架橋の隙間から薬物が放出され
るが、他端が子宮頚管から突出しない長さで形成されて
いるため、性行為の際に邪魔にならない。子宮内に装
着、又は子宮から取り出す際は、先端に磁石を有する挿
入器を用い、該磁石を管状軸部の他端開口部に装着した
磁石部材に当接することで、磁力により吸引して行う。
する高分子放出制御膜の架橋の隙間から薬物が放出され
るが、他端が子宮頚管から突出しない長さで形成されて
いるため、性行為の際に邪魔にならない。子宮内に装
着、又は子宮から取り出す際は、先端に磁石を有する挿
入器を用い、該磁石を管状軸部の他端開口部に装着した
磁石部材に当接することで、磁力により吸引して行う。
【0013】
【実施例】以下、本発明にかかる子宮内装着用薬物放出
器具を図面に示した実施例に基づきさらに詳細に説明す
る。図1は請求項1にかかる子宮内装着用薬物放出器具
の一実施例を示す。図において、1は本実施例の薬物放
出器具であり、内筒2、管状軸部3、バルーン部4、羽
根部5を有して構成される。
器具を図面に示した実施例に基づきさらに詳細に説明す
る。図1は請求項1にかかる子宮内装着用薬物放出器具
の一実施例を示す。図において、1は本実施例の薬物放
出器具であり、内筒2、管状軸部3、バルーン部4、羽
根部5を有して構成される。
【0014】内筒2は、薬物を放出しない材料を筒状に
成形したものであり、例えば、ステンレス等の金属やガ
ラスを材料として用いることができる。この内筒2は、
一端(挿入方向先端)2aを閉塞し、他端(挿入方向後
端)2bを開口するように形成されていると共に、周壁
(一端2aを閉塞している端壁部も含む)の適宜箇所に
は、所定径の薬物放出孔2cが形成されている。薬物放
出孔2cの径は、薬物放出量に応じて適宜決定でき、放
出量を多くしたい場合は大きな径で、小さくしたい場合
は小さな径で形成する。なお、図1では薬物放出孔2c
を1つ形成した場合を示しているが、複数形成してもよ
いことはもちろんである。
成形したものであり、例えば、ステンレス等の金属やガ
ラスを材料として用いることができる。この内筒2は、
一端(挿入方向先端)2aを閉塞し、他端(挿入方向後
端)2bを開口するように形成されていると共に、周壁
(一端2aを閉塞している端壁部も含む)の適宜箇所に
は、所定径の薬物放出孔2cが形成されている。薬物放
出孔2cの径は、薬物放出量に応じて適宜決定でき、放
出量を多くしたい場合は大きな径で、小さくしたい場合
は小さな径で形成する。なお、図1では薬物放出孔2c
を1つ形成した場合を示しているが、複数形成してもよ
いことはもちろんである。
【0015】管状軸部3は、高分子膜を筒状に成形した
ものからなり、上記内筒2の周囲であって、薬物放出孔
2c以外の少なくとも一部を被覆するように配設され
る。このような高分子膜を形成する高分子材料は特に限
定されるものではないが、例えば、エチレンビニルアセ
テートコポリマー、シリコン、ポリエチレン等を用いる
ことができる。
ものからなり、上記内筒2の周囲であって、薬物放出孔
2c以外の少なくとも一部を被覆するように配設され
る。このような高分子膜を形成する高分子材料は特に限
定されるものではないが、例えば、エチレンビニルアセ
テートコポリマー、シリコン、ポリエチレン等を用いる
ことができる。
【0016】バルーン部4は、弾性を有すると共に、内
部に薬物を充填可能に形成される。このような材料とし
ては、例えば、上記したエチレンビニルアセテートコポ
リマー、シリコン、ポリエチレン等の不活性素材を内側
として、外側に天然ゴム、合成ゴム等の弾性素材からな
るものを配設した2重構造のものを用いることができ
る。但し、2重構造としなくても、実質的に薬物を放出
しないと共に、弾性も兼ね備えたものならばよい。な
お、バルーン部4には開口部4aが形成されている。
部に薬物を充填可能に形成される。このような材料とし
ては、例えば、上記したエチレンビニルアセテートコポ
リマー、シリコン、ポリエチレン等の不活性素材を内側
として、外側に天然ゴム、合成ゴム等の弾性素材からな
るものを配設した2重構造のものを用いることができ
る。但し、2重構造としなくても、実質的に薬物を放出
しないと共に、弾性も兼ね備えたものならばよい。な
お、バルーン部4には開口部4aが形成されている。
【0017】管状軸部3とバルーン部4とは、別体に成
形した後、管状軸部3の他端3bとバルーン部4の開口
部4aとを連通するようにして一体に固着してもよい
し、棒状体の端部にバルーン部4の形状に対応する略球
状の部分を有する型材を用いて一体成形してもよい。バ
ルーン部4が管状軸部3に対して一体に固着又は一体成
形されていることにより、管状軸部3を上記内筒2の外
周囲に装着すれば、内筒2の他端2bとバルーン部4の
開口部4aとが連通する。
形した後、管状軸部3の他端3bとバルーン部4の開口
部4aとを連通するようにして一体に固着してもよい
し、棒状体の端部にバルーン部4の形状に対応する略球
状の部分を有する型材を用いて一体成形してもよい。バ
ルーン部4が管状軸部3に対して一体に固着又は一体成
形されていることにより、管状軸部3を上記内筒2の外
周囲に装着すれば、内筒2の他端2bとバルーン部4の
開口部4aとが連通する。
【0018】羽根部5は、図1に示すように、例えば、
管状軸部3の一端3a付近と、略中央部付近に外方に突
出するように設けられている。この羽根部5は、上記管
状軸部3に固着されていればよいが、通常は管状軸部3
と一体成形される。羽根部5は、子宮腔Aから脱落する
ことを防止するためのものであるが、弾性を有する高分
子材料から構成されているため、子宮腔A内へ挿入、取
出し時において、子宮頚管Bを通過の際は、その弾性に
より、管状軸部3の長手方向に沿って折りたたまれるも
のである。
管状軸部3の一端3a付近と、略中央部付近に外方に突
出するように設けられている。この羽根部5は、上記管
状軸部3に固着されていればよいが、通常は管状軸部3
と一体成形される。羽根部5は、子宮腔Aから脱落する
ことを防止するためのものであるが、弾性を有する高分
子材料から構成されているため、子宮腔A内へ挿入、取
出し時において、子宮頚管Bを通過の際は、その弾性に
より、管状軸部3の長手方向に沿って折りたたまれるも
のである。
【0019】本実施例において、内筒2及びバルーン部
4内に薬物を充填する方法としては、例えば、内筒2の
一端2a付近を切断して着脱可能とし、充填する際には
この一端2a付近に相当する部分を取り外し、充填後、
その部分を装着するものとすることができる。また、内
筒2の適宜箇所に注入用の穴(図示せず)を設けると共
に、該穴を閉塞可能な蓋部材(図示せず)を使用して注
入可能とすることもできる。さらに、注射器を用いてバ
ルーン部4へ針をさし込み注入してもよい。
4内に薬物を充填する方法としては、例えば、内筒2の
一端2a付近を切断して着脱可能とし、充填する際には
この一端2a付近に相当する部分を取り外し、充填後、
その部分を装着するものとすることができる。また、内
筒2の適宜箇所に注入用の穴(図示せず)を設けると共
に、該穴を閉塞可能な蓋部材(図示せず)を使用して注
入可能とすることもできる。さらに、注射器を用いてバ
ルーン部4へ針をさし込み注入してもよい。
【0020】本実施例の子宮内装着用薬物放出器具1は
次のように使用される。子宮腔A内へ本実施例の薬物放
出器具1を挿入する場合は、先端に管状軸部3の他端3
b付近又はバルーン部4を保持できる保持部を有する挿
入器を用いて挿入する。挿入時に、子宮頚管B内を通過
する際は、羽根部5はその弾性により折りたたまれ、子
宮腔A内に侵入すると弾性により復帰する。子宮腔A内
の所定位置に挿入したならば、挿入器を操作して保持部
による保持を解除し、挿入器を引き抜く。なお、ヘガー
ル等で子宮頚管を拡張した後に手指で挿入することもで
きる。
次のように使用される。子宮腔A内へ本実施例の薬物放
出器具1を挿入する場合は、先端に管状軸部3の他端3
b付近又はバルーン部4を保持できる保持部を有する挿
入器を用いて挿入する。挿入時に、子宮頚管B内を通過
する際は、羽根部5はその弾性により折りたたまれ、子
宮腔A内に侵入すると弾性により復帰する。子宮腔A内
の所定位置に挿入したならば、挿入器を操作して保持部
による保持を解除し、挿入器を引き抜く。なお、ヘガー
ル等で子宮頚管を拡張した後に手指で挿入することもで
きる。
【0021】装着された薬物放出器具1は、バルーン部
4が収縮していくことにより、内筒2の薬物放出孔2c
から徐々に薬物が放出される。このとき、薬物の放出量
は、バルーン部4の収縮力と薬物放出孔2cの孔径との
関係により決定されるが、放出される箇所は薬物放出孔
2cのみであるため、放出量が一定している。
4が収縮していくことにより、内筒2の薬物放出孔2c
から徐々に薬物が放出される。このとき、薬物の放出量
は、バルーン部4の収縮力と薬物放出孔2cの孔径との
関係により決定されるが、放出される箇所は薬物放出孔
2cのみであるため、放出量が一定している。
【0022】バルーン部4の収縮が終了すると、薬物が
消費される。薬物が消費された後は、鉗子又は挿入器を
用いて、薬物放出器具1を保持し、取り出す。取り出す
際も、子宮頚管Bを通過する際は、羽根部5がその弾性
により管状軸部2に沿って折りたたまれるため、スムー
ズに取り出すことができる。
消費される。薬物が消費された後は、鉗子又は挿入器を
用いて、薬物放出器具1を保持し、取り出す。取り出す
際も、子宮頚管Bを通過する際は、羽根部5がその弾性
により管状軸部2に沿って折りたたまれるため、スムー
ズに取り出すことができる。
【0023】図2は請求項2にかかる子宮内装着用薬物
放出器具の一実施例を示す。図において、11は本実施
例の薬物放出器具であり、管状軸部12、バルーン部1
3、羽根部14を有して構成される。
放出器具の一実施例を示す。図において、11は本実施
例の薬物放出器具であり、管状軸部12、バルーン部1
3、羽根部14を有して構成される。
【0024】管状軸部12は、高分子放出制御膜を筒状
に成形したものからなる。このような高分子放出制御膜
としては、例えば、エチレンビニルアセテートコポリマ
ー、シリコン、ポリエチレン等を用いることができる。
に成形したものからなる。このような高分子放出制御膜
としては、例えば、エチレンビニルアセテートコポリマ
ー、シリコン、ポリエチレン等を用いることができる。
【0025】また、管状軸部12は、一端(挿入方向先
端)12aを閉塞し、他端(挿入方向後端)12bを開
口するように形成されていると共に、周壁(一端12a
を閉塞している端壁部も含む)の適宜箇所には、所定径
の薬物放出孔12cが形成されている。薬物放出孔12
cの径は、薬物放出量に応じて適宜決定でき、放出量を
多くしたい場合は大きな径で、小さくしたい場合は小さ
な径で形成する。なお、図2では薬物放出孔12cを1
つ形成した場合を示しているが、複数形成してもよいこ
とは上記実施例と同様である。なお、バルーン部13、
羽根部14及び糸15の構造は上記実施例と同様であ
る。
端)12aを閉塞し、他端(挿入方向後端)12bを開
口するように形成されていると共に、周壁(一端12a
を閉塞している端壁部も含む)の適宜箇所には、所定径
の薬物放出孔12cが形成されている。薬物放出孔12
cの径は、薬物放出量に応じて適宜決定でき、放出量を
多くしたい場合は大きな径で、小さくしたい場合は小さ
な径で形成する。なお、図2では薬物放出孔12cを1
つ形成した場合を示しているが、複数形成してもよいこ
とは上記実施例と同様である。なお、バルーン部13、
羽根部14及び糸15の構造は上記実施例と同様であ
る。
【0026】本実施例の子宮内装着用薬物放出器具11
は、上記実施例と同様に、手指により、又は挿入器を用
いて挿入される。装着された薬物放出器具11は、バル
ーン部13が収縮していくことにより、管状軸部12の
薬物放出孔12c及び周壁を形成している高分子放出制
御膜の架橋の隙間から薬物が放出される。このとき、薬
物の放出量は、バルーン部13の収縮力と薬物放出孔1
2cの孔径との関係によっても異なるが、高分子放出制
御膜の架橋の隙間のほか、薬物放出孔12cからも放出
される。したがって、いずれか一方のみから放出される
場合と比較すれば、薬物を短期間に放出する場合に適し
ている。また、製造の際に薬物放出孔12cの径を所望
の大きさに調整することができ、これにより放出量をコ
ントロールすることもできる。なお、薬物が消費された
場合には、上記実施例と同様に、鉗子又は挿入器を用い
て薬物放出器具1を保持し、取り出す。
は、上記実施例と同様に、手指により、又は挿入器を用
いて挿入される。装着された薬物放出器具11は、バル
ーン部13が収縮していくことにより、管状軸部12の
薬物放出孔12c及び周壁を形成している高分子放出制
御膜の架橋の隙間から薬物が放出される。このとき、薬
物の放出量は、バルーン部13の収縮力と薬物放出孔1
2cの孔径との関係によっても異なるが、高分子放出制
御膜の架橋の隙間のほか、薬物放出孔12cからも放出
される。したがって、いずれか一方のみから放出される
場合と比較すれば、薬物を短期間に放出する場合に適し
ている。また、製造の際に薬物放出孔12cの径を所望
の大きさに調整することができ、これにより放出量をコ
ントロールすることもできる。なお、薬物が消費された
場合には、上記実施例と同様に、鉗子又は挿入器を用い
て薬物放出器具1を保持し、取り出す。
【0027】図3は請求項3にかかる子宮内装着用薬物
放出器具の一実施例を示す。図において、21は本実施
例の薬物放出器具であり、管状軸部22、バルーン部2
3、逆止弁24を有して構成される。
放出器具の一実施例を示す。図において、21は本実施
例の薬物放出器具であり、管状軸部22、バルーン部2
3、逆止弁24を有して構成される。
【0028】管状軸部22は、上記実施例と同様、高分
子放出制御膜を筒状に成形したものからなる。また、管
状軸部22は、一端(挿入方向先端)22aにバルーン
部23が固着され、該管状軸部22の一端22aを閉塞
している。本実施例は、このバルーン部23を形成する
周壁部の架橋の隙間からも薬物を放出するものであり、
バルーン部23を構成する材料としては、管状軸部22
と同様、エチレンビニルアセテートコポリマー、シリコ
ン、ポリエチレン等を用いることができる。
子放出制御膜を筒状に成形したものからなる。また、管
状軸部22は、一端(挿入方向先端)22aにバルーン
部23が固着され、該管状軸部22の一端22aを閉塞
している。本実施例は、このバルーン部23を形成する
周壁部の架橋の隙間からも薬物を放出するものであり、
バルーン部23を構成する材料としては、管状軸部22
と同様、エチレンビニルアセテートコポリマー、シリコ
ン、ポリエチレン等を用いることができる。
【0029】管状軸部22の他端(挿入方向後端)22
bには、逆止弁24が配設されている。なお、24aは
該逆止弁24を配設した管状軸部22の他端22bを完
全に封止するため、必要に応じて配設されるキャップで
ある。
bには、逆止弁24が配設されている。なお、24aは
該逆止弁24を配設した管状軸部22の他端22bを完
全に封止するため、必要に応じて配設されるキャップで
ある。
【0030】本実施例の薬物放出器具21は、上記実施
例と同様、挿入器により子宮腔A内に挿入する。次に、
注射筒を用いて、逆止弁24を押圧開放させて薬物を注
入する。管状軸部22及びバルーン部23への薬物注入
を終了した後、注射筒を取り外すと、バルーン部23の
収縮圧力により逆止弁24は閉塞される。したがって、
管状軸部22の他端22bの開口部から薬物が漏出する
ことはない。
例と同様、挿入器により子宮腔A内に挿入する。次に、
注射筒を用いて、逆止弁24を押圧開放させて薬物を注
入する。管状軸部22及びバルーン部23への薬物注入
を終了した後、注射筒を取り外すと、バルーン部23の
収縮圧力により逆止弁24は閉塞される。したがって、
管状軸部22の他端22bの開口部から薬物が漏出する
ことはない。
【0031】本実施例の場合、薬物は、管状軸部22だ
けでなく、バルーン部23からも内外の圧力差により放
出されるが、バルーン部23を有するため薬物の大量注
入が可能である。また、薬物が消費された場合には、逆
止弁24を開放して薬物を補充することができる。
けでなく、バルーン部23からも内外の圧力差により放
出されるが、バルーン部23を有するため薬物の大量注
入が可能である。また、薬物が消費された場合には、逆
止弁24を開放して薬物を補充することができる。
【0032】なお、本実施例において形成されているバ
ルーン部23は、膨張している際には子宮腔Aからの脱
落防止機能も果たす。但し、バルーン部23が収縮した
際の脱落防止のため、上記実施例と同様、羽根部(図示
せず)を設けてもよい。
ルーン部23は、膨張している際には子宮腔Aからの脱
落防止機能も果たす。但し、バルーン部23が収縮した
際の脱落防止のため、上記実施例と同様、羽根部(図示
せず)を設けてもよい。
【0033】図4は請求項3にかかる子宮内装着用薬物
放出器具の他の実施例を示す。図において、31は本実
施例の薬物放出器具であり、管状軸部32、逆止弁34
を有して構成される。
放出器具の他の実施例を示す。図において、31は本実
施例の薬物放出器具であり、管状軸部32、逆止弁34
を有して構成される。
【0034】管状軸部32は、高分子放出制御膜を筒状
に成形したものからなる。高分子放出制御膜として用い
られる材料は、上記実施例の場合と同様のものを用いる
ことができる。この管状軸部32は、子宮腔A内の奥行
きよりも長く形成されていると共に、予め、管状軸部3
1の一端付近にうず巻き状となるようなクセがつけられ
ているため、挿入することにより、一端(挿入方向先
端)32aから子宮腔A内でうず巻き状に巻かれてい
く。なお、本実施例において形成されているうず巻き状
の部分32cは、子宮腔Aからの脱落防止機能も果た
す。
に成形したものからなる。高分子放出制御膜として用い
られる材料は、上記実施例の場合と同様のものを用いる
ことができる。この管状軸部32は、子宮腔A内の奥行
きよりも長く形成されていると共に、予め、管状軸部3
1の一端付近にうず巻き状となるようなクセがつけられ
ているため、挿入することにより、一端(挿入方向先
端)32aから子宮腔A内でうず巻き状に巻かれてい
く。なお、本実施例において形成されているうず巻き状
の部分32cは、子宮腔Aからの脱落防止機能も果た
す。
【0035】逆止弁34の構成は上記実施例と同様であ
り、また、必要に応じてキャップ34aが設けられるこ
とも上記実施例と同様である。
り、また、必要に応じてキャップ34aが設けられるこ
とも上記実施例と同様である。
【0036】本実施例の薬物放出器具31は、管状軸部
31内に薬物を注入した後に、硬質の筒状体からなる挿
入器内に装填して、挿入器と共に子宮腔A内に挿入し、
該薬物放出器具31を押し出す。薬物放出器具31が挿
入器から押し出されていくと、うず巻き状に巻かれてい
く。
31内に薬物を注入した後に、硬質の筒状体からなる挿
入器内に装填して、挿入器と共に子宮腔A内に挿入し、
該薬物放出器具31を押し出す。薬物放出器具31が挿
入器から押し出されていくと、うず巻き状に巻かれてい
く。
【0037】本実施例の場合、薬物は、管状軸部32か
ら内外の圧力差により放出されるが、うず巻き状の部分
32cが存在するため薬物の大量注入が可能である。ま
た、薬物が消費された場合には、逆止弁34を介して薬
物を補充することができる。
ら内外の圧力差により放出されるが、うず巻き状の部分
32cが存在するため薬物の大量注入が可能である。ま
た、薬物が消費された場合には、逆止弁34を介して薬
物を補充することができる。
【0038】図5は請求項3にかかる子宮内装着用薬物
放出器具のさらに他の実施例を示す。図において、41
は本実施例の薬物放出器具であり、管状軸部42、逆止
弁44、羽根部45を有して構成される。
放出器具のさらに他の実施例を示す。図において、41
は本実施例の薬物放出器具であり、管状軸部42、逆止
弁44、羽根部45を有して構成される。
【0039】管状軸部42は、高分子放出制御膜を筒状
に成形したものからなり、上記実施例と同様の材料を用
いて構成される。また、逆止弁44及びキャップ44a
の構成も上記実施例と全く同様である。
に成形したものからなり、上記実施例と同様の材料を用
いて構成される。また、逆止弁44及びキャップ44a
の構成も上記実施例と全く同様である。
【0040】羽根部45は、管状軸部42に外方へ突出
するように設けられているもので、該管状軸部42の一
端42aと略中央部付近に設けられる。
するように設けられているもので、該管状軸部42の一
端42aと略中央部付近に設けられる。
【0041】本実施例の薬物放出器具41は、管状軸部
42内に薬物を注入した後に、挿入器により子宮腔A内
に挿入する。薬物は、管状軸部42から内外の圧力差に
より放出される。薬物が消費された場合には、逆止弁4
4を開放して薬物を補充することができる。
42内に薬物を注入した後に、挿入器により子宮腔A内
に挿入する。薬物は、管状軸部42から内外の圧力差に
より放出される。薬物が消費された場合には、逆止弁4
4を開放して薬物を補充することができる。
【0042】図6は請求項4にかかる子宮内装着用薬物
放出器具の一実施例を示す。図において、51は本実施
例の薬物放出器具であり、管状軸部52、羽根部53、
磁石部材54を有して構成される。
放出器具の一実施例を示す。図において、51は本実施
例の薬物放出器具であり、管状軸部52、羽根部53、
磁石部材54を有して構成される。
【0043】管状軸部52は、上記実施例と同様、高分
子放出制御膜を筒状に成形したものからなるが、その長
さは子宮腔A内に装着した際に、子宮頚管Bから突出し
ない長さに形成されている。
子放出制御膜を筒状に成形したものからなるが、その長
さは子宮腔A内に装着した際に、子宮頚管Bから突出し
ない長さに形成されている。
【0044】管状軸部52の他端(挿入方向後端)52
bには、磁石部材54が他端52bを閉塞するように装
着されている。また、一端(挿入方向先端)52aには
蓋部材55が配設されている。
bには、磁石部材54が他端52bを閉塞するように装
着されている。また、一端(挿入方向先端)52aには
蓋部材55が配設されている。
【0045】羽根部53は管状軸部52の一端52a付
近と略中央部付近に突設される。
近と略中央部付近に突設される。
【0046】本実施例の薬物放出器具51は次のように
使用される。まず、蓋部材55を取り外し、管状軸部5
2の内部に薬物を充填する。充填終了後、該蓋部材55
を装着する。
使用される。まず、蓋部材55を取り外し、管状軸部5
2の内部に薬物を充填する。充填終了後、該蓋部材55
を装着する。
【0047】挿入する際は、管状軸部52の他端52b
付近を保持して、上記各実施例と同様に行う。子宮腔A
内に挿入されると羽根部53が広がる。
付近を保持して、上記各実施例と同様に行う。子宮腔A
内に挿入されると羽根部53が広がる。
【0048】本実施例の場合、薬物は、管状軸部52か
ら内外の圧力差により放出される。薬物が消費された場
合には、一端に磁石を有する取り出し具(図示せず)を
子宮腔A内に挿入し、この磁石を管状軸部52の磁石部
材54に当接する。そして、磁石部材54を吸引保持
し、そのまま引き抜く。
ら内外の圧力差により放出される。薬物が消費された場
合には、一端に磁石を有する取り出し具(図示せず)を
子宮腔A内に挿入し、この磁石を管状軸部52の磁石部
材54に当接する。そして、磁石部材54を吸引保持
し、そのまま引き抜く。
【0049】本実施例では、薬物放出器具51が子宮腔
A内に完全に収容されているため、子宮頚管Bから管状
軸部52の端部が突出することがない。
A内に完全に収容されているため、子宮頚管Bから管状
軸部52の端部が突出することがない。
【0050】なお、上記した各実施例で説明した薬物放
出器具に充填される薬物としては、各種疾病の予防及び
治療に応じて使用されるホルモン剤、ビタミン剤、その
他の薬剤を用いることができる。例えば、骨粗しょう症
治療に用いられる活性型ビタミンDやカルシトニン製剤
などが挙げられる。
出器具に充填される薬物としては、各種疾病の予防及び
治療に応じて使用されるホルモン剤、ビタミン剤、その
他の薬剤を用いることができる。例えば、骨粗しょう症
治療に用いられる活性型ビタミンDやカルシトニン製剤
などが挙げられる。
【0051】
【発明の効果】本発明の子宮内装着用薬物放出器具は、
上記した構成からなるため種々の薬物を充填し、放出す
ることができる。さらに、請求項1に記載の発明は、薬
物放出量を正確かつ安定にすることもできる。請求項2
に記載の発明は、短期間に薬物を放出することが可能で
あるとともに、放出量の調整も可能である。請求項3に
記載の発明は、薬物の補充が可能であり、長期使用に資
することができる。請求項4に記載の発明は、管状軸部
の下端が子宮頚管から突出せず性行為の妨げとなること
がない。
上記した構成からなるため種々の薬物を充填し、放出す
ることができる。さらに、請求項1に記載の発明は、薬
物放出量を正確かつ安定にすることもできる。請求項2
に記載の発明は、短期間に薬物を放出することが可能で
あるとともに、放出量の調整も可能である。請求項3に
記載の発明は、薬物の補充が可能であり、長期使用に資
することができる。請求項4に記載の発明は、管状軸部
の下端が子宮頚管から突出せず性行為の妨げとなること
がない。
【図1】 請求項1にかかる子宮内装着用薬物放出器具
の一実施例を子宮腔に装着した状態を示す図である。
の一実施例を子宮腔に装着した状態を示す図である。
【図2】 請求項2にかかる子宮内装着用薬物放出器具
の一実施例を子宮腔に装着した状態を示す図である。
の一実施例を子宮腔に装着した状態を示す図である。
【図3】 請求項3にかかる子宮内装着用薬物放出器具
の一実施例を子宮腔に装着した状態を示す図である。
の一実施例を子宮腔に装着した状態を示す図である。
【図4】 請求項3にかかる子宮内装着用薬物放出器具
の他の実施例を子宮腔に装着した状態を示す図である。
の他の実施例を子宮腔に装着した状態を示す図である。
【図5】 請求項3にかかる子宮内装着用薬物放出器具
のさらに他の実施例を子宮腔に装着した状態を示す図で
ある。
のさらに他の実施例を子宮腔に装着した状態を示す図で
ある。
【図6】 請求項4にかかる子宮内装着用薬物放出器具
の一実施例を子宮腔に装着した状態を示す図である。
の一実施例を子宮腔に装着した状態を示す図である。
【図7】 従来の子宮内装着用薬物放出器具を示す正面
図である。
図である。
1 子宮内装着用薬物放出器具 2 内筒 3 管状軸部 4 バルーン部 5 羽根部 11 子宮内装着用薬物放出器具 12 管状軸部 13 バルーン部 14 羽根部 21 子宮内装着用薬物放出器具 22 管状軸部 23 バルーン部 24 逆止弁 31 子宮内装着用薬物放出器具 32 管状軸部 34 逆止弁 41 子宮内装着用薬物放出器具 42 管状軸部 44 逆止弁 45 羽根部 51 子宮内装着用薬物放出器具 52 管状軸部 53 羽根部 54 磁石部材
Claims (4)
- 【請求項1】 薬物を放出しない材料から形成されてい
ると共に、一端が閉塞され、他端が開口されている一
方、適宜箇所に薬物放出孔が穿設され、内部に薬物を充
填可能な内筒と、 該内筒の周囲であって、薬物放出孔以外の少なくとも一
部を被覆可能な高分子膜から形成される管状軸部と、 内筒の他端開口部と連通可能に、該管状軸部に連設さ
れ、内部に薬物を充填可能であると共に、弾性を有し、
収縮することにより内筒に形成した薬物放出孔から一定
量の薬物を放出可能なバルーン部と、 該管状軸部の周壁から突出させた羽根部と、を有するこ
とを特徴とする子宮内装着用薬物放出器具。 - 【請求項2】 高分子放出制御膜から形成されていると
共に、一端が閉塞され、他端が開口されている一方、適
宜箇所に薬物放出孔が穿設され、内部に薬物を充填可能
な管状軸部と、 該管状軸部の他端開口部に連設され、内部に薬物を充填
可能であると共に、弾性を有し、収縮することにより管
状軸部に形成した薬物放出孔及び管状軸部を形成する高
分子放出制御膜の架橋の隙間から薬物を放出可能なバル
ーン部と、 該管状軸部の周壁から突出させた羽根部と、を有するこ
とを特徴とする子宮内装着用薬物放出器具。 - 【請求項3】 一端が閉塞されている一方、高分子放出
制御膜から形成され、該高分子放出制御膜の架橋の隙間
から薬物を放出可能であると共に、内部に薬物を充填可
能な管状軸部と、 該管状軸部の他端開口部に配設された逆止弁と、を有す
ることを特徴とする子宮内装着用薬物放出器具。 - 【請求項4】 一端が閉塞されている一方、高分子放出
制御膜から形成され、該高分子放出制御膜の架橋の隙間
から薬物を放出可能であると共に、子宮内に装着した際
に他端が子宮頚管から突出しない長さに形成され、内部
に薬物を充填可能な管状軸部と、 該管状軸部の他端開口部に装着された磁石部材と、を有
することを特徴とする子宮内装着用薬物放出器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5029807A JPH06218062A (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 子宮内装着用薬物放出器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5029807A JPH06218062A (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 子宮内装着用薬物放出器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06218062A true JPH06218062A (ja) | 1994-08-09 |
Family
ID=12286299
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5029807A Pending JPH06218062A (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 子宮内装着用薬物放出器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06218062A (ja) |
-
1993
- 1993-01-26 JP JP5029807A patent/JPH06218062A/ja active Pending
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