JP2001510374A - 半固体性の薬剤投与用の新規なアプリケーター - Google Patents

半固体性の薬剤投与用の新規なアプリケーター

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JP2001510374A JP53377498A JP53377498A JP2001510374A JP 2001510374 A JP2001510374 A JP 2001510374A JP 53377498 A JP53377498 A JP 53377498A JP 53377498 A JP53377498 A JP 53377498A JP 2001510374 A JP2001510374 A JP 2001510374A
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フェラー,フランシスコ
イズキエルド,ホセ,イグネシィオ
フォーレン,ハビエル
セガド,ハビエル
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ジェイ.ウリアー アンド シィア.エス.アー.
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Abstract

(57)【要約】 1つ以上の開孔(26)を設けた円まった薬剤投与端部(21)及び掴み端部(22)を有し、管状体の基端部(proximal)の内側面が薬剤用の貯溜部を規定する管状体(20);ロッド(31)及び掴み手段(33)を備え、当初に該管状体内部に収納されるプランジャー(30);該管状体の内面と密閉した接触状態に位置して薬剤貯溜部に密閉状態を供するピストン(40)、ここで前記ピストンはプランジャーのロッド(31)が貫通して配置される縦方向の孔を有し、さらに該ピストンは、ユーザーがアプリケーターを受け取るときは当初は停止手段(25)の上に接しており;ロッド(31)とピストン(40)との間のカップリング手段;前記薬剤投与端部の開孔(26)をシールして塞ぐ密閉手段;からなる半固体性薬剤用のアプリケーターであって、 前記プランジャー(30)がカップリング手段によってロッド(31)がピストン(40)と係合状態になるまで管状体がら引き出し可能であり、それから、開孔(26)を通して薬剤を放出するために、プランジャーとピストンが一緒になって管状体に沿って薬剤投与端部(21)の方向に移動でき、さらに、停止手段(25)が管状体の内面に突起の形で設けられていることを特徴とする前記アプリケーター。

Description

【発明の詳細な説明】 半固体性の薬剤投与用の新規なアプリケーター [発明の分野] 本発明は新規なアプリケーター、詳しくはクリームやその類似物などの半固体 性の薬剤を膣及び也の体腔に投与するための、該薬剤を予め充填した新規なアプ リケーターに関する。 [従来の技術の説明] 薬剤投与のための膣アプリケーターの使用は従来よく知られている。現今、市 場には半固体性の薬剤を膣に投与するためのアプリケーターが多数存在する。一 般に、このタイプの薬剤による膣の治療を受け入れるかどうかは、使用するアプ リケーターに大きく左右される。したがってユーザーにとってできる限り操作が 楽で容易であり、かつ、刺戟や苦痛を生じさせないアプリケーターを用いること が必要である。アプリケーターはまた、簡便性とか製造の経済性などの多くの必 要事項を満たさねばならない。さらにアプリケーターは、薬剤のコンテナ及び投 与器具としても使用でき、これによりユーザーによる取り扱い操作を出来るだけ 回避することが非常に重要である。この取り扱い操作は、厄介で面倒なことは別 として、このタイプの器具に必要な衛生条件ならびに薬剤の正確な投与量を保証 することを不可能にする。コンテナとして使用するためには、この器具は薬剤を 貯蔵する区画(部屋)を密封(seal)しなければならない。この場合、アプリケー ターにとって、工場で薬剤を充填することが容易であることも重要である。 市場にある殆どのプリケーターは、これら多くの必要事項を満たしていない。 それらは通常、小さな直径を有する真直な中空円筒体と該円筒内で移動できるプ ランジャーステムとからなり、繰り返し使用を意図している。このシリンダーの 一方の端部は開口して一般に内側ねじがついており、膣用の薬剤を入れているチ ューブとねじ締めできる。このアプリケーターを使用するためには、薬剤チュー ブをアプリケーターの開口端部の中にねじ込まねばならない。次にチューブの反 対側端部を押絞って薬剤をアプリケーター中に圧入する。次いでチューブをねじ から取り外すとアプリケーターが使用準備完了となる。このタイプのアプリケー ターはコンテナとして使用できない、すなわち、このアプリケーターは気密シー ルを備えていないので薬剤を予め充填することができない。このことは使用の度 にユーザーが薬剤をアプリケーターに充填しなければならないことを意味し、そ の結果ユーザーに対して薬剤投与量の誤差、衛生上の損害ならびに充填操作の不 便をもたらす可能性がある。 薬剤を前以って充填するのに適当なアプリケーターは、幾らか文献に記載され ている。 US特許2,630,804は、コンパクト化のため、アプリケーター本体が内 管と外管からなる望遠鏡の筒のような組立体として設けられている、予め薬剤を 充填した膣アプリケーターを開示している。この内管の一方の端部を塞いでピス トンが置かれ、他方の端部はプラグで塞がれている。このピストンの孔を通って 望遠鏡の筒のようなピストンロッドが内管の内部に配置されている。使用に際し ては、望遠鏡の筒のようなロッド組立体をまず引き伸ばす必要があり、次いで、 外筒を内筒に沿ってスライドさせることによって望遠鏡の筒のような円筒組立体 を最大限の長さまで引き伸ばす必要があり、最後に引き伸ばしたピストンロッド を引いてピストンとロック状態の係合に持って行かねばならない。このアプリケ ーターは、コンパクトな器具を提供する一方、使用前にアプリケーターを組立て るのに3つの操作が必要なので使用するのが難しく、さらに、第2の操作中にユ ーザーが強く引っ張り過ぎると使用中に望遠鏡の筒のような胴体を分解させる危 険性もある。さらには、このアプリケーターは薬剤投与端部が円まっていないの で使用中に不快感をもたらす。 US特許4,636,202は、アプリケーター本体の薬剤投与端部に自動的に 開く締め切りを設けた膣アプリケーターを記載している。 WO特許93/21986は、大きな直径の円筒部、小さな直径部及び撚り外 しキャップと一緒になった傾斜移行部を有する胴体と、ピストンロッドを備えた ゴムのプランジャーとからなる膣アプリケーターを記載している。この撚り外し キャップは、薬剤投与端部を塞ぐためとピストンを押して薬剤を放出するロッド としても使用される。使用に当たっては、キャップを撚って取り外さなければな らず、次いで倒にして大きな直径部内に挿入し、さらに押して薬剤を放出する必 要がある。このアプリケーターは、キャップの取り外しと再組立が必要なので使 用するのが難しい。 これらの理由のため、これらの記載全体から明らかな諸々の問題を解決できる 、新規で改善された膣アプリケーターが必要である。 [発明の説明] 本発明の目的は、コンテナとしても薬剤投与用器具としても使用できるアプリ ケーターであって、部品の数が最小で製造に費用がかからず、工場での組立と薬 剤充填が容易であるのみならず、ユーザーにとって操作し易く便利でもある膣用 のアプリケーターを提供することである。 この目的は請求項1の特徴によって達成される。 本発明の実施例を図面を参照して詳しく説明する。 図1は、本発明によるアプリケーターの各部分の分解図である。 図2は、本アプリケーターの中空管状体の縦断面図である。 図3は、プランジャーの側面図である。 図4は、図3のプランジャーの正面立面図である。 図5は、ピストンの部分断面図である。 図6は、図5中の構成要素Aの詳細図である。 図7は、キャップの縦断面図である。 図8は、図7のキャップの横断面図である。 図9は、使用中の異なる位置にある本発明のアプリケーターを示し、(a)は ユーザーが受領したときの当初のコンパクトな位置にあるアプリケーター、(b )は薬剤排出準備のできた組立位置にあるプランジャーとピストンを示すアプリ ケーター、(c)使用後のアプリケーターであって、一杯に押し下げた状態の組 立られた推進手段(Impeller means)を示す。尚、図を容易に理解するために、 キャップの表示は省略した。 図1に示すように、本発明にしたがう膣アプリケーター(10)は、実質的に 4つの部分からなる。つまり、管状の本体(20)、内容物を追いやるために一 緒になって放出手段を構成する、プランジャー(30)とピストン(40)及び キャップ(50)とである。。 上述したように、このアプリケーターは、投与すべき薬剤のコンテナとしても 1回分の使用量を投与する器具としても使用できるように設計されている。操作 を確実に保証するためメインの管体(20)には堅い材料を用い、ピストン(4 0)には柔軟な材料を用いる必要がある。 前記本体(20)は、図2に示すように閉じた薬剤投与端部(21)と開口し た掴み端部(22)を有する。この胴体は薬剤の貯溜部としての役をなし、内部 に収容した放出機構(impeller mechanism)を含んでいる。 この本体(20)は、2つの部分(23)と(24)に区分される実質的に円 筒状中空管により形成され、この2つの部分は互いに同軸で一体化して形成され 、本体(20)の内壁に形成した環状の突起物(25)によって離されている。 この突起物すなわちリブ(25)は、以下に説明するように、アプリケーターの 当初の操作を行っていない、コンパクトな位置にあるピストンを保持する役目を なす。 薬剤投与端部(21)に接する、本体の基端部(23)(proximal)は、一定の 直径を有する円筒状セクションで形成される。このセクションの内部の中空部は 薬剤用の貯溜部を構成する。このセクションは円まった閉端部(21)で終わっ ており、これによりユーザーにとって不快感や刺戟感を伴わずにアプリケーター (10)の膣中への挿入が容易となる。この円まった端部(21)は、好ましく は等距離に配列した複数の開孔(26)を有し、プランジャー、ピストン機構が 作動すると薬剤を放射状に排出させることができ、これにより治療している場所 に薬剤のより良好な分布を与える。 当業者には明らかなように、開孔の数とその形やサイズを変更することは可能 であり、これらすべての変更修正は本発明の範囲の一部を形成するものとする。 本体(20)の末端部(distal)も円筒状であり、その開口している末端部(di stal)(22)に、放射状に外側に拡がる環状のフランジ(27)がアプリケー ター本体の外側面に形成されており、使用中ユーザがアプリケーターを保持する のを助ける支持体として役立つ。望ましい実施態様においては、この末端部(di stal)(24)の直径はアプリケーター本体の末端部(distal)(22)の方 向に少しく拡がっており、その結果、この端部(22)で直径は環状突起(25 )付近の中心部における直径よりも僅か大きくなっている。以下に説明するよう に、この布置によりアプリケーターの組立て時にアプリケーター中に入った空気 を排出することが可能となる。セクション(24)の直径がピストンのそれより 大きいので、ピストンはアプリケーターの中心部に位置する環状突起(25)の 形態をしたピストンの保持点まで容易かつ摩擦なしに移動することができ、した がって空気を逃がすことができる。もしも直径がアプリケーターの全体にわたっ て一定とすると、ピストンはアプリケーターの壁を常に封をすることになり、内 部に含まれている空気の排出を妨げることとなろう。セクション(24)の直径 の増加は極く僅かなので、空気を逃がすには充分であるが、目でみてはわからな いであろう。 薬剤を放出するための放出機構はアプリケーターの円筒管の中をスライドする 。この機構はプランジャー(30)とピストン(40)のシステムからなる。 プランジャー(30)は、図3及び4に示すように、単一部品として成形され た3つの部分を有する。すなわち、本体(20)の内部にいつも収容されている ので、内側端部と呼んでいる一方の端部(31)、中央部(32)及び外側端部 (33)の3つの部分を有する。内側端部(31)は、下記するように、ピスト ンを通ってスライドする動きに適した、本体(20)よりも著しく小さい直径と その頂部に環状のリブすなわち突起物(34)を有する円筒状ロッドで形成され ている。このロッドにはピストンのサイズに依存する一定の距離をおいて環状の 溝(35)がある。このリブ(34)と溝(35)はそれぞれピストンと相互作 用して、薬剤の排出準備が整ったプランジャー・ピストンシステムの操作位置す なわち引き伸ばした位置にピストンをロック(固着)させる役目をなす。この円 筒形ロッド(31)は、十字形のロッド(32)の延長部であり、このロッド( 32)は、その幅はアプリケーター本体の内径より少しく小さいが、アプリケー ターの内側と接触させるには充分な大きさであり、プランジャー(30)をアプ リケーターの最初のコンパクトな位置、すなわち引き込めた位置に保持する。こ の十字形デザインは、最低量の材料で最大の堅牢性と安定性を与えるのでこの部 分に使用されている。しかしながら、この部分に対して別のデザインも可能なこ と は当業者にとって明らかなことであり、それらすべてのデザインは本発明の範囲 に含まれる。この十字形ロッド(32)は、アプリケーターを使用している間プ ランジャー・ピストンシステムの操作を容易にするためにその端部に掴み手段(3 3)を備えており、図に示す望ましい実施態様には指の挿入のための孔(36) を有する実質的に円形のリング(33)として示されている。(32)と(33 )の接合部はディスク(37)の形に成型されており、これは、薬剤を放出して いる間、本体(20)内でプランジャー・ピストンシステムの前進を制限する役 目をなす。 (31)と(32)のセクションの長さは、放出機構(impeller mechanism) の操作位置の中で本体(20)の端部(22)にディスク(37)が当たったと き、すなわちプランジャーとピストンが組み合わされたときに、ピストン(40 )が図9cに示すように薬剤投与端部(21)のところに位置して実質上薬剤の 全部を排出してしまうような長さとする。 図5に示すピストン(40)は、プランジャー(30)と組立てて薬剤放出用 の放出機構(impeller mechanism)を構成するように設計されている。ピストン (40)は、アプリケーター本体のセクション(23)内にぴったりはまって薬 剤を貯蔵する区画に密閉状態を供する。ユーザーがアプリケーターを受領すると きは、ピストンは環状突起(25)の上に接している。ピストン(40)は、ピ ストン本体を構成する実質的に円筒形の中央部(41)、間隙(42)、及び周 辺を取り囲むシーリングエッジ(edge)又はフランジ(43)を含む。図5に示す 望ましい実施態様では、中央部(41)の端部は、形とサイズがアプリケーター の円まった端部と類似の円まった突起物(44)となっており、その結果、可能 最大限量の薬剤を押し出すことができる。当業者には明らかであるように、中央 部(41)がフラットなピストンを使用することは可能かもしれないが、その場 合には内容物の一部が投与されないので排出の効果は悪くなるであろう。 ピストンの中央部(41)は、図5に示すようにプランジャーのロッド(31 )の直径よりも僅かに大きい直径で貫通する縦方向の孔を有し、プランジャー・ ピストンシステムの組立てと操作ができるようになっている。この孔の底端部に は壁に形成した環状の突起(46)があり、そのためこの点における孔(45) の 直径は、図6に示すように、ロッド(31)の直径よりも僅かに小さい。この直 径の減少は、プランジャーのロッド(31)の溝(35)の寸法にほぼ対応して いる。図5に示すように、孔(45)の上端部でその直径は僅か大きくなってリ セス(47)を形成し、この直径の増大がプランジャーのトップの環状リブ(3 4)に正確に対応している。この方法で、ペアーの要素(46)―(35)と( 47)―(34)は、プランジャーの一方の端部にピストンを係合状態に保持す ることによって薬剤を放出させるとともに、アプリケーターを使用している間プ ランジャー・ピストンシステムの不慮の分解を回避するように働く。 ピストンはまた、管状体(20)の内壁を常に封をするためのシールフランジ 又はエッジ(43)を含んでおり、このものは中央部(41)を完全に取り囲ん でそれらの間を間隙(42)にしている。このフランジ(43)は、その外側面 に、2つの機能を果す環状の縁(lip)を有する。一方の機能は、この縁(lip)は本 体(20)の環状突起(25)と相互作用してプランジャー−ピストン放出機構 (impeller mechanism)をアプリケーターの当初のコンパクトな位置に固定し、か つ、薬剤用の貯溜部を定める。他方の機能は、構造材料と間隙(42)によりも たらされた柔軟性のため、そのサイズがアプリケーター本体のセクション(23 )の内径よりも僅かに大きくなるように調和することができ、これにより、アプ リケーターを使用している間、薬剤を貯蔵する区画を隙間なく密閉し、同時にセ クション(23)内のピストンの滑らかなスライド運動を損なうことなく、アプ リケーターの内壁に接している薬剤の全量を放出することが可能となる。十字形 のセクション(32)に接しているピストンを、前もって薬剤を充填した管体( 20)中に挿入すると、ピストンの縁(lip)(48)が環状突起(25)を通過 し、その結果、図9(b)のように。ロッド(31)とピストン(40)が溝(3 5)と環状突起(46)の手段により結合するまで、プランジャーが引き出され るとき、縁(lip)(48)の下端はピストンを保持ずるために環状突起(25) と接している。 管状体の環状突起(25)と外端部(22)の間の距離は、ピストン(40) が図9aの十字形セクション(32)の上に接しているとき、実質的にディスク (37)と縁(lip)(48)の下端との間の距離に対応する。この位置では、ロ ッド(31)は管状体の薬剤投与端部(21)まで届いている。 管状体の部分(24)は部分(23)より長いのが好ましく、その結果、図9 bの位置では十字形セクション(32)は(24)部のなかで短い距離の間を誘 導される(guided)。 アプリケーター(10)はさらに、薬剤投与端部をカバーするキャップ(50 )を含む。このキャップの役目は薬剤を投与する孔(26)を密閉状態に閉鎖す ることである。図7及び8に示すように、キャップ(50)は実質的に薬剤投与 端部と同じ形を有し、一方の端部(51)で開口し、反対側端部(52)で閉じ た円筒体を含む。図に示す望ましい実施態様では、キャップ(50)の内側表面 に、アプリケーター投与端部の開孔(26)のサイズ、形、数に対応する突起( 53)が設けられており、これら突起はこれらの開孔にぴったりはまって隙間の ない(洩れない)封を供し、アプリケーター中に入っている薬剤が外に洩れるのを 防止する。図に説明する望ましい実施態様に示すようにこの封を改善するため、 所望によってはアプリケーター本体の外壁に合うようにキャップの内壁に1つ以 上の内側環状突起(54)を平行に配置することもでき、これによってさらに封 の効果があがる。最後に、キャップ(50)が薬剤投与端部にきっちり固定され るようにするため、所望によってキャップの内側表面に縦方向のリブ(55)を 配列することができる。これらのリブは等角度に分布しており、その数は本発明 の範囲内で変わり得る。一例として図7及び8は4つのリブ(55)を有するキ ャップを示す。キャップ(50)の開口端部(51)は、ユーザーがキャップを 取り外すのに助けとなるよう、放射状に外側に拡がる環状フランジ(56)を形 成して外に向いて開いている。 アプリケーターの組立ては、以下に説明するように上述の構成要素を2つづつ 組立てて行われる。 まずピストン(40)とプランジャー(30)を結合させる。具体的にはプラ ンジャーのロッド(31)をピストンの孔(45)を通してピストンがプランジ ャーの十字形セクション(32)と接触するまで通過させる。ピストンは比較的 フレキシブルな材料でつくられているので、ロッド(31)を導入するのに用い た圧力下で容易に変形し、その結果、ロッドのトップの環状リブ(34)の直径 がピストンの孔(45)自体よりも大きくともロッドはピストンを通過すること ができる。 次に、キャップ(50)をアプリケーター本体(20)の薬剤投与端部(21 )に固定する。 開端部(22)が上方を向くように本体キャップのユニットを垂直の位置に置 き、アプリケーター本体の基端部(23)に貯蔵されるように投与する薬剤の所 定量を開端部(22)を通して入れる。 次いで、組立てたプランジャー・ピストン系を開端部(22)を通して導入し 縁(lip)(48)が環状突起(25)を通り過ぎるまで押す。この瞬間、プラン ジャーのディスク(37)はアプリケーターの端部(22)に対して静止するで あろう。前述したように本体(20)のセクション(24)は僅かに円錐形状を なしているので、ピストン(40)は環状突起(25)に接するまで薬剤貯蔵室 を密閉することはない。したがって、アプリケーター内部の空気を排出すること ができ、薬剤室に余分な圧力がかかるのを回避し、実質的に空気を排出した気密 環境で膣の薬剤を貯蔵することができるようになる。 この時点でアプリケーターは組立て状態になり、使用準備が整う。当業者に明 らかなように、放出機構(impeller mechanism)はアプリケーター本体内に収納 されているので、本発明のアプリケーターは包装に要する空間が最も少ない真に コンパクトな器具を代表している。 この発明に記載の器具は使用が大変容易で便利である。その主な理由は、先端 が円まっているため(これは、使用中刺戟や苦痛を与えないことを意味する)と 、使用に供する前にユーザーによる複雑な取り扱い操作が必要でないためである 。所要量の薬剤が予め充填された本発明のアプリケーターの使用方法は、図9に 示すように2段階で説明することができる。 1.プランジャー・ピストン放出機構(impeller mechanism)の組立て: 図9aに示す最初のコンパクト位置にあるアプリケーター(10)を一方の 手で持ちながら、他方の手の人差し指をプランジャーのリング(33)を通して 挿入し、滑らかにゆっくりと外側に引き、プランジャーのロッド(31)を、ピ ストンがプランジャーと係合するまでピストンの孔(45)を通過させる。この 時点で、プランジャーの溝(35)と環状リブ(34)がそれぞれピストンの環 状突起(46)とリセス(47)とにロック係合状態にぴったりはまり、このよ うにして、図9bに示すようにピストンをプランジャーの一方の端部に固定する 。 2.薬剤の放出: キャップ(50)を取り外し、アプリケーターを端部(22)で拇指と残り の指の間の保持し、リング(33)に人差し指を通して円まった端部(21)を 最初にアプリケーターをできるだけ深く膣中に挿入する。一般にユーザーは、端 部(22)を保持する指が膣口の周辺部位に触れると、アプリケーターが適当な 深さに挿入されたという感触を持つ。しかしながら、挿入の深さは女性の膣の大 きさによって変わるので、アプリケーターの挿入は常にユーザーの安楽な範囲内 にとどめるべきであるということに留意しなければならない。 アプリケーターを挿入し終えたら、リング(33)を人差し指で薬剤投与端部 (21)の方に押してピストンが薬剤に圧力を及ぼすようにすると、薬剤は開孔 (26)を通って膣のなかに流れる。リング(33)は、できるだけ遠く、すな わち、図9cに示すようにディスク(37)がアプリケーター本体の端部(22 )に接触するまで押す必要がある。この方法で実質的に全量の薬剤が投与される 。この時点でアプリケーターを引き出して棄てる。 当業者には明らかなように、本発明は添付図面に示す望ましい実施態様に限定 されるものではなくて、発明の範囲内で種々の手段、例えば寸法や材料で改良変 更できる。 さらに、本発明のアプリケーターは、肛門などの膣以外の腔に薬剤を投与する のに使用でき、この場合はこれらの使用に適合するようにアプリケーターの直径 及び/又は長さを修正する必要があろう。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年3月15日(1999.3.15) 【補正内容】 請求の範囲 1.1つ以上の開孔(26)を備えた円まって閉じた薬剤投与端部(21)及 び開いた掴み端部(22)を有する管状体であって、該円まった投与端部(21 )は該管状体と一体となって形成され、さらに該管状体の基端部の内面が薬剤用 の貯溜部を規定する管状体(20); 当初に該管状体内部に収納され、ロッド(31)と掴み手段(33)を備えた プランジャー(30); 前記管状体の内側表面とシール接触状態に位置して薬剤貯溜部に密閉状態を供 するピストンであって、 該ピストンは縦方向の孔(45)を有し、この孔を貫通してプランジャーのロ ッド(31)が配置され、さらに、該ピストンは、ユーザーがアプリケーターを 受け取るときは、該ピストンは当初管状体の内側表面に突起物の形で設けられた 停止手段(25)に接しているピストン(40); ピストン(40)の孔の中及びロッド(31)の内端部に設けられた、ロッド (31)とピストン(40)の間のカップリング手段(35,46); 前記薬剤投与端部(21)の前記開孔(26)をシールして塞ぐための取り外 し可能な封鎖手段; を有するアプリケーターであって、ロッド(31)がカップリング手段によって ピストン(40)と係合するまで、プランジャー(30)を管状体から引き出す ことができ、それから開孔(26)を通して薬剤を放出するために、ピストンと 一緒になったプランジャーが管状体に沿って薬剤投与端部(21)の方向に移動で きることを特徴とする、前記アプリケーター。 2.環状突起(25)が停止手段として設けられている、請求項1に記載のア プリケーター。 3.停止手段(25)と掴み端部(22)の間の管状体(20)の末端部分( distal)が、アプリケーターの組立中に空気を逃がすことができるように掴み端 部(22)の方向に直径が僅かに大きくなっている、請求項1に記 載のアプリケーター。 4.前記取り外し可能な封鎖手段が取り外し可能なキャップ(50)からなる 、請求項1に記載のアプリケーター。 5.前記プランジャー(30)、ロッド(31)及び掴み手段(33)が1個 の部品に合体している、請求項1に記載のアプリケーター。 6.前記管状体の薬剤投与端部(21)が、取り外し可能なキャップ(50) によって覆われる複数の開孔(26)を具備する、請求項1に記載のアプリケー ター。 7.前記キャップ(50)がその内表面に管状体の投与端部の開孔(26)に ぴったりはまる複数の突起(53)を具備する、請求項6に記載のアプリケータ ー。 8.内側表面の突起物形態の停止手段(25)が管状体(20)のほぼ中間に も設けられ、かつ、プランジャー(30)の長さが実質的に管状体(20)の長 さに相当する、請求項1に記載のアプリケーター。 9.前記ピストン(40)が貫通孔(45)とシールフランジ(43)を有す る実質的に円筒状の中心体(41)を含み、該シールフランジは、該中心体を完 全に囲んで中心体とシールフランジの間にチャンネル(42)を残し、かつ、そ の外側表面に環状の縁(lip)(48)を有する、請求項1に記載のアプリケー ター。 10.前記ピストンの中心体(41)は、投与されない薬剤量を最小にするた め、その上端部がプリケーターの薬剤投与端部と同じ形の円まった突起部(44 )となっている、請求項9に記載のアプリケーター。 11.前記プランジャー(30)の掴み手段(33)が、プランジャーを操作 するためのリングを有する、請求項1に記載のアプリケーター。 12.ロッド(31)がピストンの孔(45)を通ってスライドして動くのに 適した直径を有するとともにピストンと相互作用する構成部を含み、該ロッドは 、管状体の内径よりも僅かに小さい幅の十字形ロッド(32)の延長部であり、 該十字形ロッド(32)は、プランジャーの操作を容易にする ため端部がリングになっている、請求項1に記載のアプリケーター。 13.管状体の掴み端部が、ユーザーがアプリケーターを保持しやすいように 、半径方向外側に拡がって環状フランジ(27)を形成している、請求項1に記 載のアプリケーター。 14.キャップ(50)の開いた端部が、ユーザーが該キャップを取り外すの を助けるため、放射状に外側に拡がる環状フランジ(56)を形成して朝顔状に 拡がっている、請求項4に記載のアプリケーター。 15.前記キャップが、シールをよくするためその内側壁に1つ以上の内側環 状突起(54)をさらに具備する、請求項4に記載のアプリケーター。 16.ロッド(31)の端部の環状リブ(34)との相互作用のため、環状リ セス(47)を貫通孔(45)の基端部(proximal)に設け、かつロッド(31 )の溝(35)との相互作用のため、環状の突起部(46)を貫通孔(45)の 末端部(distal)に設ける、請求項12に記載のアプリケーター。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 フォーレン,ハビエル スペイン国 イー―08034 バルセロナ パセオ デ ロス ティロス 25 (72)発明者 セガド,ハビエル スペイン国 イー―08005 バルセロナ 6▲上o▼―2▲上a▼ アベニダ イカ リア 176 【要約の続き】 方向に移動でき、さらに、停止手段(25)が管状体の 内面に突起の形で設けられていることを特徴とする前記 アプリケーター。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.1つ以上の開孔(26)を備えた円まった薬剤投与端部(21)及び掴み 端部(22)を有する管状体であって、該管状体の基端部(proximal)の内面が 薬剤用の貯溜部を規定ずる管状体(20); 当初に該管状体内部に収納され、ロッド(31)と掴み手段(33)を備えた プランジャー(30); 前記管状体の内側表面と密閉した接触状態に位置して薬剤貯溜部に密閉状態を 供するピストンであって、 該ピストンは縦方向の孔(45)を有し、この孔を貫通してプランジャーのロ ッド(31)が配置され、さらに、該ピストンは、ユーザーがアプリケーターを 受け取るときは、最初停止手段(25)に接しているピストン(40); ロッド(31)とピストン(40)の間のカップリング手段(35,46); 前記薬剤投与端部の前記開孔(26)をシールして塞ぐための封鎖手段; を有するアプリケーターであって、ロッド(31)がカップリング手段によって ピストン(40)と係合するまで、プランジャー(30)を管状体から引き出す ことができ、それから開孔(26)を通して薬剤を放出するために、ピストンと 一緒になったプランジャーが管状体に沿って薬剤投与端部(21)の方向に移動 でき、さらに停止手段(25)が管状体の内側面に突起物の形で設けられている ことを特徴とする、半固体性薬剤用のアプリケーター。 2.環状突起(25)が停止手段として設けられている、請求項1に記載のア プリケーター。 3.停止手段(25)と掴み端部(22)の間の管状体(20)の末端部(distal)が 、アプリケーターの組立中に空気を逃がすことができるように掴み端部(22) の方向に直径が僅かに大きくなっている、請求項1に記載のアプリケーター。 4.前記封鎖手段が取り外し可能なキャップ(50)からなる、請求項1に記 載のアプリケーター。 5.前記管状体の薬剤投与端部(21)が、取り外し可能なキャップ(50) によって覆われる複数の開孔(26)を具備する、請求項1に記載のアプリケー ター。 6.前記キャップ(50)が、その内表面に管状体の投与端部の開孔(26) にぴったりはまる複数の突起(53)を具備する、請求項5に記載のアプリケー ター。 7.内側表面の突起物形態の停止手段(25)が管状体(20)のほぼ中間に も設けられ、かつ、プランジャー(30)の長さが実質的に管状体(20)の長 さに相当する、請求項1に記載のアプリケーター。 8.前記ピストン(40)が貫通孔(45)とシールフランジ(43)を有す る実質的に円筒状の中心体(41)を含み、該シールフランジは、該中心体を完 全に囲んで中心体とシールフランジの間に間隙(42)を残し、かつ、その外側 表面に環状の縁(lip)(48)を有する、請求項1に記載のアプリケーター。 9.前記ピストンの中心体(41)は、投与されない薬剤量を最小にするため 、その上端部がアプリケーターの薬剤投与端部と同じ形の円まった突起部(44 )となっている、請求項8に記載のアプリケーター。 10.前記プランジャー(30)の掴み手段(33)が、プランジャーを操作 するためのリングを有する、請求項1に記載のアプリケーター。 11.ロッド(31)がピストンの孔(45)を通ってスライドして動くのに 適した直径を有するとともにピストンと相互作用する構成部を含み、該ロッドは 、管状体の内径よりも僅かに小さい幅の十字形ロッド(32)の延長部であり、 該十字形ロッド(32)は、放出手段(impeller means)の操作を容易にするた め端部がリングになっている、請求項1に記載のアプリケーター。 12.管状体の掴み端部が、ユーザーがアプリケーターを保持しやすいように 、放射状に外側に拡がって環状フランジ(27)を形成している、請求項1に記 載のアプリケーター。 13.キャップ(50)の開いた端部が、ユーザーが該キャップを取り外すの を助けるため、放射状に外側に拡がる環状フランジ(56)を形成して朝顔状に 拡がっている、請求項4〜6のいずれか1項に記載のアプリケーター。 14.前記キャップが、シールをよくするためその内側壁に1つ以上の内側環 状突起(54)をさらに具備する、請求項4〜6のいずれか1項に記載のアプリ ケーター。 15.ロッド(31)の端部の環状リブ(34)との相互作用のため、環状リ セス(47)を貫通孔(45)の基端部(proximal)に設け、かつロッド(31 )の溝(35)との相互作用のため、環状の突起部(46)を貫通孔(45)の 末端部(distal)に設ける、請求項11に記載のアプリケーター。
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