JP2002336349A - 薬剤注入用容器 - Google Patents

薬剤注入用容器

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JP2002336349A
JP2002336349A JP2001150250A JP2001150250A JP2002336349A JP 2002336349 A JP2002336349 A JP 2002336349A JP 2001150250 A JP2001150250 A JP 2001150250A JP 2001150250 A JP2001150250 A JP 2001150250A JP 2002336349 A JP2002336349 A JP 2002336349A
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Japan
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container
medicine
rod
flange
drug
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Application number
JP2001150250A
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English (en)
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Toshio Shimizu
俊夫 清水
Kenji Komagata
健志 駒形
Shigeru Yokoi
茂 横井
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OHTA PHARMACEUT CO Ltd
Original Assignee
OHTA PHARMACEUT CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 目的に応じて薬剤の投与量を簡便に調整する
ことができる薬剤注入用容器を提供する。 【解決手段】 着脱自在の封止手段により密封されてい
る薬剤送出口を一端に有する薬剤収納部円筒体と、該円
筒体とは切離し可能な係止部により一体的に係合され、
切り離し後切り離し部から円筒体の切り離し開口部に挿
入されて摺動可能に嵌合される薬剤送出用棒状体とを含
む、使い捨て式薬剤注入用容器において、該棒状体が、
切り離し部と反対側の端部及び/または端部近傍にフラ
ンジを有し、かつ切り離し部からスペーサリングを1ま
たは2以上摺動可能に装着することにより、該スペーサ
リングが前記フランジと前記円筒体の切り離し開口部と
の間でストッパとなり、薬剤投与量を調節することがで
きる形状を有することを特徴とする、前記薬剤注入用容
器およびそれを含むキット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使い捨て式薬剤注
入用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薬剤注入器としての機能を備えた
薬剤収納容器としては、(1)筒状部が設けられている
容器本体の胴部を指で押し潰し、体内へ薬剤を注入する
形式となっている容器(実開平3−7832号公報参
照)あるいは(2)外筒部とその中に差し込むピストン
部とからなる注入器形状となっている容器(実開昭63
−156647号公報参照)が知られている。
【0003】しかしながら、上記(1)のタイプの容器
は、簡易な構造形式をとっているため多用されてはいる
ものの、投与の確実性において劣り、また、投与量に正
確を期さなければならない場合の利用には適さないとい
う欠点がある。また、(2)の形式の注入器形状の容器
は、一定量の薬剤を注入し得るという点では、充分であ
るが薬剤収納部部材とピストン部部材とが別体とされて
いることから、これに薬剤を充填して即時使用が可能な
製剤品とするためには、その容器をそのままの形態で使
用することは不可能である。これら問題点を解決すべ
く、本発明者らは、薬剤収納用円筒体と、薬剤送出用棒
状体と、これらを係合する切離し可能な係止部とからな
る合成樹脂製の薬物注入用容器を発明した(特開平8−
19603号公報参照)。ところが該薬物注入用容器に
おいては、目的に応じた適性量の薬剤を注入する必要が
ある場合、目視により、押圧力を加減してこれを制御す
ることとなるが、これははなはだ困難であり、まして例
えば、肛門などの目視できない体腔への使用において
は、その制御は事実上不可能といえる。これに対処する
ためには異なる複数の容量の薬物注入用容器を用意しな
ければならないなど、その経済性、使用性になお問題が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、目的
に応じて薬剤の投与量を簡便に調整することができる薬
剤注入用容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の問題
点を解決すべく鋭意研究を行ったところ、投与薬物量を
容易に調節することができ、所望の量の薬剤を確実に体
内へ注入することができる薬剤注入用容器を完成するに
至った。
【0005】即ち本発明は、着脱自在の封止手段により
密封されている薬剤送出口を一端に有する薬剤収納部円
筒体と、該円筒体とは切離し可能な係止部により一体的
に係合され、切り離し後切り離し部から円筒体の切り離
し開口部に挿入されて摺動可能に嵌合される薬剤送出用
棒状体とを含む、使い捨て式薬剤注入用容器において、
該棒状体が、切り離し部と反対側の端部及び/または端
部近傍にフランジを有し、かつ切り離し部からスペーサ
リングを1または2以上摺動可能に装着することによ
り、該スペーサリングが前記フランジと前記円筒体の切
り離し開口部との間でストッパとなり、薬剤投与量を調
節することができる形状を有することを特徴とする、前
記薬剤注入用容器に関する。また本発明は、棒状体の切
り離し部と反対側の端部のフランジが、棒状体を押圧す
る押圧面であることを特徴とする、前記の薬剤注入用容
器に関する。さらに本発明は、押圧面が、人の親指に馴
染む形状であることを特徴とする、前記の薬剤注入用容
器に関する。また本発明は、棒状体の切り離し部と反対
側の端部近傍のフランジが、確認用フランジであること
を特徴とする、前記の薬剤注入用容器に関する。さらに
本発明は、円筒体が、その長さ方向の中央部外壁に第1
フランジが設けられ、また切り離し部端部または端部近
傍外壁に第2フランジを有することを特徴とする、前記
の薬剤注入用容器に関する。また本発明は、棒状体が、
切り離し部端部近傍外壁に環状の溝を有することを特徴
とする、前記の薬剤注入用容器に関する。さらに本発明
は、円筒体が、切り離し部端部内壁に長さ方向に短く小
溝を有することを特徴とする、前記の薬剤注入用容器に
関する。また本発明は、棒状体が、円筒体切り離し部端
部内壁に設けられた小溝の軸方向の長さに至る範囲内に
おいて1または2以上の小突起を有することを特徴とす
る、前記の薬剤注入用容器に関する。さらに本発明は、
封止手段がキャップであることを特徴とする、前記の薬
剤注入用容器に関する。また本発明は、円筒体外面に潤
滑剤が塗布されていることを特徴とする、前記の薬剤注
入用容器に関する。さらに本発明は、体腔注入用である
ことを特徴とする、前記の薬剤注入用容器に関する。ま
た本発明は、注腸用であることを特徴とする、前記の薬
剤注入用容器に関する。さらに本発明は、浣腸用である
ことを特徴とする、前記の薬剤注入用容器に関する。ま
た本発明は、前記の薬剤注入用容器と、1または2以上
の薬剤投与量調節用スペーサリングとを含む薬剤注入用
容器キットにも関する。
【0006】本発明に係る新規な薬剤注入用容器は、下
記1)〜10)に列記する点が、構造上、および使用上の
極めて特徴的な技術手段となっている。 1) 薬剤収納部円筒体と薬剤送出用棒状体とが切離し
可能な係止部により係合されており、使用時において、
この係止部を切離し、上記棒状体を上記円筒体内に挿入
し薬剤を送出するという構造となっている。 2) 薬剤収納部円筒体の長さ方向の中央部外壁に第1
フランジが設けられており、上記円筒体の薬剤送出口側
端部の体腔内での挿入時に、この第1フランジがストッ
パとなって、円筒体の過度の挿入が止められる。なお、
第1フランジの径は、体腔内への挿入時にストッパの役
割が可能な程度に大きければよく、通常は、以下に述べ
る第2フランジよりも大きくなる。
【0007】3) 薬剤収納部円筒体の上記棒状体嵌合
側の端部外壁には第2フランジが設けられており、この
第2のフランジは使用時に薬剤を注入するにあたり人差
し指と中指をかけて棒状体の他の端部における親指によ
る押圧による薬剤の送入が円滑に行われるための役割を
はたす。かかる2つのフランジの作用によって、他の人
の手によらず使用者が一人で所定量の薬剤を無駄なく体
内に注入することができる。 4) 薬剤収納部円筒体の内壁に小溝を設けた場合、該
小溝により棒状体を円筒体内に挿入する際に、小溝から
空気が逸脱し棒状体の円筒体内への挿入が容易になされ
る。
【0008】5) 薬剤送出用棒状体において、上記円
筒体に嵌合する側の端部外壁には、環状の溝を設けた場
合、これにより、係止部を切離した場合に生ずるバリが
薬剤収納部円筒体に嵌合する時にこの溝に納まることに
より、円筒体と棒状体との間の密着性を確実にすること
ができる。 6) 薬剤送出用棒状体において、当該棒状体の上記円
筒体に嵌合する側の端部から、該円筒体の内壁に設けら
れた小溝の軸方向の長さに至る範囲内において棒状体の
外壁上に任意の数の小突起を設けた場合、これにより、
円筒体に棒状体の先端を一部嵌合した状態で維持するこ
とができるため、早まった操作により円筒体内に収納さ
れた薬剤の送出が行われることのないようにすることが
できる。
【0009】7) 薬剤収納部円筒体に嵌合する側の棒
状体の端部は同円筒体の内径に合わせて摺動可能な形状
に形成されており、これにより、棒状体を円筒体内に挿
入して薬剤を押し出す際の薬剤の移動を確実に行うこと
ができる。 8) 上記棒状体の他の端部は、薬剤送出の際に押圧し
やすい形状に形成されており、前記の第2フランジに人
指し指と中指をかけて、この端部に親指をかけ、押圧す
ることにより薬剤の送入を円滑に行うことができる。 9)上記棒状体を円筒体内に挿入する前に、該棒状体に
対して摺動可能な投与量調節リングをはめることによ
り、押圧面(確認用フランジを備えた場合は確認フラン
ジ)と第2フランジに薬剤投与量調節用スペーサリング
がはさまれる位置で、棒状体の円筒体内への挿入が止ま
り、所望の薬剤を投与することができる。例えば、老人
や子供など投与量を半分に制限する必要がある場合、目
視することなく、簡便に適量投与する上で効果的であ
る。さらに幅の異なるスペーサリング又は1若しくは2
以上のスペーサリングを適宜組合せることにより、目的
に合わせて所望の投与量を容易に調整することができ
る。 10)上記棒状体の親指をかける側(押圧面側)の端部近
傍に、確認用フランジを備えた場合、使用者が安心感を
もって薬物を投与することができる。
【0010】本明細書で用いる薬剤の剤形は、棒状体で
押圧することにより薬剤収納用円筒体から押し出され得
れば、特に限定されないが、液剤、ジェル、水性軟膏、
油性軟膏、ジェル状軟膏などが好ましい。また、本明細
書でいう体腔とは、本発明の薬剤注入用容器が挿入され
る身体の開口部を意味し、肛門、膣、口、鼻孔、耳の穴
などの体腔部に加え、傷口や切開手術によって開口され
た開口部をも意味する。さらに、本発明の薬剤注入用容
器に用いることが可能な、薬剤は、該薬剤注入用容器を
注腸用に用いる場合は、下剤、解熱鎮痛剤、制吐剤、降
圧剤、抗てんかん剤、痔疾用剤、抗がん剤などがあげら
れる。また、経膣用に用いる場合は、子宮内膜炎治療
剤、抗がん剤などがあげられ、経口用に用いる場合は、
解熱鎮痛剤、鎮静剤、抗うつ剤などがあげられる。
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、本発明に係る薬剤注入用容器の
一実施態様を示すものであり、薬剤収納用円筒体2と、
薬剤送出用棒状体3と、これらを係合する切離し可能な
係止部4とからなる合成樹脂製の容器本体1を示すもの
である。該合成樹脂製の容器本体1は、一体成型により
製造される。係止部4は、僅かな力で切断し得る係止部
であるが、薬剤が収納された後、医薬品としての最終形
態において輸送による負荷や積載による加重等に充分耐
え得る程度には設計される。また、薬剤が容器内に密封
されるように、係止部4は水密である。なお、係止部
は、切り離し後は切り離し部という。
【0011】容器本体1の薬剤収納用円筒体2には、薬
剤送出用棒状体3が嵌合される側の端部に第2フランジ
6が設けられており、また、薬剤収納用円筒体2の長さ
方向の中央部外壁には第1フランジ5が設けられてい
る。この第1フランジ5は、容器本体1の薬剤送出口の
ある方の端部を体腔内へ挿入するにあたり、体腔入口で
のストッパとなるものであり、この第1フランジ5の存
在により、手さぐりの操作によっても容器先端を体腔内
に容易に挿入することができる。薬剤収納用円筒体2の
薬剤送出口7の周縁部は、容器先端を体腔に挿入する際
に体腔を傷つけることのないように面取り加工が施され
る。
【0012】薬剤送出用棒状体3の薬剤収納用円筒体2
と嵌合する側の端部は、薬剤送出面となるが、該棒状体
において上記円筒体に嵌合する側の端部外壁には、環状
の溝が設けられているとともに、該端部は上記円筒体の
内壁に沿って摺動することが可能な形状に形成されてい
て、その棒状体端部の外周面には、上記円筒体2の端部
内壁に設けられている小溝11の軸方向の長さに相当す
る範囲内で任意の数の小突起aが設けられている。一
方、薬剤送出用棒状体3の他の端部は薬剤送出の際に押
圧し易い形状に形成されており、押圧面9となる。薬剤
送出用棒状体3は、その本体全体の強度を保ち、かつ軽
量化を図り、材料の節減ともなるように、完全に円柱状
となるような棒状体でなくてもよく、例えば、断面形状
が図8に示されているように十字形状となるような円柱
型でない形状とすることができる。
【0013】図2および図3は、薬剤収納用円筒体2に
おいて薬剤送出用棒状体3が嵌合される側の端部内壁に
長さ方向に短い小溝が設けられている状態の例を示すも
のである。この小溝は、前述したように、薬剤送出用棒
状体3を係止部4内に挿入する際に、この小溝から空気
が逸脱し棒状体の円筒体内への挿入が容易になされると
いう役割を果たすものである。
【0014】図4は、薬剤送出用棒状体3において薬剤
収納用円筒体2に嵌合する側の端部外壁に環状の溝12
が設けられている一実施例を示すものである。この環状
の溝は、薬剤注入用容器の使用時において、薬剤収納用
円筒体2と薬剤送出用棒状体3とを係合している係止部
を切離した場合に生ずるバリが薬剤収納部円筒体に嵌合
する時にこの溝に納まることにより、円筒体と棒状体と
の間の密着性を確実にすることができるというものであ
る。なお、この環状の溝は、薬剤送出用棒状体の薬剤送
出口側の近傍にあるが、その位置は特に限定されず、例
えば、一体成型した薬剤注入用容器の全長が120mm
程度の場合、薬剤送出用棒状体の薬剤送出口側端部から
1〜5mm程度の位置であればよい。
【0015】図5は、薬剤注入用容器本体1の薬剤送出
口を密閉している封止手段の一例を示すものであり、そ
の封止手段として、キャップ10に薬剤収納用円筒体2
の先端が嵌合して薬剤送出口が密封されている構造を示
している。キャップ10は、薬剤送出口から第1フラン
ジ5までにわたって薬剤収納用円筒体2を覆う大きさで
あることが好ましく、この場合、体腔より体内に挿入す
る部分がキャップで覆われ、清潔さが保たれる。また、
キャップ10と薬剤収納用円筒体2の間には、体腔から
該円筒体2の挿入を容易にするための潤滑剤が塗布され
ていてもよい。このような潤滑剤としては、シリコンオ
イル、プラスチベースなどがあげられるが、特に限定さ
れず、薬剤注入用容器の挿入箇所によって、任意に選択
され得る。
【0016】図6、図7及び図8は、本発明の薬剤注入
用容器の、側面外観図(図6)及びそのA−A'断面図
(図7)、B−B'断面図(図8)を示すものである。
【0017】本発明に係る薬剤注入用容器は、所定量の
薬剤が充填され、薬剤収納用円筒体2の薬剤送出口を前
述のキャップ10等の封止手段により密封され、最終の
製剤品となる。この最終製剤品の使用態様は以下のとお
りである。
【0018】薬剤が充填されている薬剤注入用容器の封
止手段を取り除いた後、薬剤収納用円筒体2と薬剤送出
用棒状体3とを係合している係止部を切離し、つづいて
薬剤送出用棒状体3の先端を薬剤収納用円筒体2に嵌合
する。このとき、薬剤送出用棒状体3の端部外壁に設け
られた小突起aの作用により、薬剤収納用円筒体2に薬
剤送出用棒状体3が一部嵌合されたままの状態で維持す
ることができる。次いで、薬剤収納用円筒体2の薬剤送
出口側を体腔内に挿入し、薬剤収納用円筒体2の第1フ
ランジ5が体腔入り口でとどまるまで挿入した後、次に
薬剤送出用棒状体3の押圧面9を押して薬剤送出用棒状
体3を薬剤収納用円筒体2内に押し込むことによって、
薬剤が薬剤収納用円筒体2の薬剤送出口7から体内へ注
入される。
【0019】図9は、本発明の薬剤注入用容器の一態様
を示す。図9において、押圧部9´は断面U字状であ
る。なお、その断面形状としては、親指が薬剤送出中に
押圧部9´の表面上の位置がずれることなく的確な操作
が可能なように、親指に馴染む形状であることが好まし
く、U字状のほか、コの字状、球面状などがあげられ
る。薬剤送出口の封止手段としてキャップ10が第1フ
ランジ5まで装着されており、第1フランジから先端の
使用前の汚れを防ぐ働きがある。本態様において第2フ
ランジ6は、薬剤収納用円筒体2の係止部(切り離し後
切り離し部)4に位置するが、操作に支障がなければ係
止部4の近傍でやや薬剤送出口側に位置してもよい。ま
た、本態様では薬剤送出用棒状体3の押圧部9´の近傍
に確認用フランジ13が備えられている。なお、ここで
いう押圧部9´の近傍とは特に限定されないが、例え
ば、一体成型された薬剤注入用容器の全長が120mm
程度である場合、押圧部側から3〜10mm程度の位置
をいう。この確認用フランジ13の存在により、使用者
は、押圧部9´が第2フランジ6の位置まで進むことな
く薬剤送出が完了し、完了時に第2フランジ6にかけた
人差し指と中指の位置と親指の位置に幅を持たせること
により、使用者は安心感をもって薬物を投与することが
でき、使用感がよい。
【0020】図10および図11は、スペーサリング1
4を含む本発明の薬剤注入用容器キットを示した図であ
る。図10は、キャップ10をはずし、薬剤収納用円筒
体2と、係止部を切離した薬剤送出用棒状体3の間に薬
剤投与量調節用スペーサリング14を摺動可能に取り付
ける前の状態を示す。図11は、薬剤投与量調節用スペ
ーサリング14が確認用フランジ13と第2フランジ6
にはさまれ、薬剤送出用棒状体3が該リング14により
薬剤収納用円筒体2へのさらなる挿入が妨げられ、送出
される薬剤量が半減されている状態を示す。薬剤の投与
量は、該リング14の長さ方向の幅によって半量、3分
の2量など、適宜調節することができる。このようなリ
ングを用いることで、大量生産した一定量投与用薬剤注
入用容器であっても、使用者の必要に応じて投与量を簡
便に調節することができる。また、リング14は2個以
上装着して使用してもよい。
【発明の効果】本発明に係る薬剤注入用容器は、他人の
手によらず一人で簡易に所望量の薬剤を適宜調整して体
腔から体内へ注入することができる、しかも、容器本体
も一体成型により製作することができるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る薬剤注入用容器の全体を示す説
明図である。
【図2】 薬剤収納用円筒体において薬剤送出用棒状体
が嵌合される側の端部内壁に設けられた小溝の一例を示
す薬剤収納用円筒体の長さ方向の部分断面図である。
【図3】 図2のA−A'断面図である。
【図4】 薬剤送出用棒状体の薬剤収納用円筒体に嵌合
する側の端部外壁に設けられた環状の溝および小突起を
説明するための図である。
【図5】 薬剤収納用円筒体の薬剤送出口を密封してい
る封止手段の状態の一例を示す図である。
【図6】 本発明に係る薬剤注入用容器全体を説明する
ための側面外観図である。
【図7】 図6のA−A'断面図である。
【図8】 図6のB−B'断面図である。
【図9】 確認用フランジを備えた薬剤注入用容器の一
例を示す図である。
【図10】 スペーサリングを含む薬剤注入用容器キッ
トの一例を示す図である。
【図11】 スペーサリングを使用して薬剤投与を行な
った状態を示す図である。
【符号の説明】
a 小突起 1 薬剤注入用容器本体 2 薬剤収納用円筒体 3 薬剤送出用棒状体 4 係止部 5 第1フランジ 6 第2フランジ 7 薬剤送出口 8 薬剤収納部 9、9´ 押圧部 10 キャップ 11 小溝 12 溝 13 確認用フランジ 14 スペーサリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 駒形 健志 神奈川県平塚市出縄349−3 (72)発明者 横井 茂 東京都板橋区志村2−15−24 Fターム(参考) 4C066 AA01 AA02 AA04 AA06 BB01 CC01 CC04 CC06 DD12 EE14 FF02 QQ31 QQ32

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着脱自在の封止手段により密封されている
    薬剤送出口を一端に有する薬剤収納部円筒体と、該円筒
    体とは切離し可能な係止部により一体的に係合され、切
    り離し後切り離し部から円筒体の切り離し開口部に挿入
    されて摺動可能に嵌合される薬剤送出用棒状体とを含
    む、使い捨て式薬剤注入用容器において、該棒状体が、
    切り離し部と反対側の端部及び/または端部近傍にフラ
    ンジを有し、かつ切り離し部からスペーサリングを1ま
    たは2以上摺動可能に装着することにより、該スペーサ
    リングが前記フランジと前記円筒体の切り離し開口部と
    の間でストッパとなり、薬剤投与量を調節することがで
    きる形状を有することを特徴とする、前記薬剤注入用容
    器。
  2. 【請求項2】 棒状体の切り離し部と反対側の端部のフ
    ランジが、棒状体を押圧する押圧面であることを特徴と
    する、請求項1に記載の薬剤注入用容器。
  3. 【請求項3】 押圧面が、人の親指に馴染む形状である
    ことを特徴とする、請求項2に記載の薬剤注入用容器。
  4. 【請求項4】 棒状体の切り離し部と反対側の端部近傍
    のフランジが、確認用フランジであることを特徴とす
    る、請求項1に記載の薬剤注入用容器。
  5. 【請求項5】 円筒体が、その長さ方向の中央部外壁に
    第1フランジを有し、また切り離し部端部または端部近
    傍外壁に第2フランジを有することを特徴とする、請求
    項1〜4のいずれかに記載の薬剤注入用容器。
  6. 【請求項6】 棒状体が、切り離し部端部近傍外壁に環
    状の溝を有することを特徴とする、請求項1〜5のいず
    れかに記載の薬剤注入用容器。
  7. 【請求項7】 円筒体が、切り離し部端部内壁に長さ方
    向に短く小溝を有することを特徴とする、請求項1〜6
    のいずれかに記載の薬剤注入用容器。
  8. 【請求項8】 棒状体が、円筒体切り離し部端部内壁に
    設けられた小溝の軸方向の長さに至る範囲内において1
    または2以上の小突起を有することを特徴とする、請求
    項7に記載の薬剤注入用容器。
  9. 【請求項9】 封止手段がキャップであることを特徴と
    する、請求項1〜8のいずれかに記載の薬剤注入用容
    器。
  10. 【請求項10】 円筒体外面に潤滑剤が塗布されている
    ことを特徴とする、請求項9に記載の薬剤注入用容器。
  11. 【請求項11】 体腔注入用であることを特徴とする、
    請求項1〜10のいずれかに記載の薬剤注入用容器。
  12. 【請求項12】 注腸用であることを特徴とする、請求
    項11に記載の薬剤注入用容器。
  13. 【請求項13】 浣腸用であることを特徴とする、請求
    項11に記載の薬剤注入用容器。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれかに記載の薬
    剤注入用容器と、1または2以上の薬剤投与量調節用ス
    ペーサリングとを含む薬剤注入用容器キット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH05184674A (ja) * 1991-08-07 1993-07-27 Becton Dickinson & Co 注射噴射器
JPH0819603A (ja) * 1994-07-05 1996-01-23 Ota Seiyaku Kk 使い捨て式浣腸用薬液注入用容器

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