JP3035448U - 歯周ポケット用薬剤注入器 - Google Patents

歯周ポケット用薬剤注入器

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JP3035448U JP1996009614U JP961496U JP3035448U JP 3035448 U JP3035448 U JP 3035448U JP 1996009614 U JP1996009614 U JP 1996009614U JP 961496 U JP961496 U JP 961496U JP 3035448 U JP3035448 U JP 3035448U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 患者の歯周ポケットの状態に応じた適切な寸
法の吐出ノズルを使用して歯周ポケット用薬剤を無駄な
く使用できる歯周ポケット用薬剤注入器を提供する。 【解決手段】 歯周ポケット用薬剤Yが収納されるシリ
ンジ本体1を、後端部外面に指先係合用突起部1bが設け
られた円筒状1aの先端部に設けた外径が暫減する截頭円
錐形筒状部1cの先端に所定角度αで傾斜した吐出ノズル
装着部1dを設けたものとし、該円筒状部内1aに押し込ま
れるプランジャ本体2の先端に截頭円錐形筒状部1cの内
形状より大きなテーパの截頭円錐形部2aに続いて円筒状
部1aの内形状より大きな外径部を有する軟質素材で構成
された歯周ポケット用薬剤押出部材3を装着し、前記吐
出ノズル装着部1dに着脱自在でその直径及び/又は長さ
が異なる複数の吐出ノズル4を備えた構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、歯と歯肉との間に形成される歯周ポケットへ抗生物質が混入された 軟膏状の薬剤を注入するための歯周ポケット用薬剤注入器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、歯と歯肉との間に形成された歯周ポケット内で繁殖した歯周病原性菌を 排除するために歯周ポケットへ抗生物質が混入された軟膏状の薬剤を注入する治 療法が普及してきている。この治療法を実施する際に、歯周ポケットへの薬剤の 注入を良好に行えるか否かは、使用する歯周ポケット用薬剤注入器が患者の歯周 ポケットの大きさや深さに対応した適切な形状の先端ノズルを備えたものである か否かにかかっている。
【0003】 患者の歯周ポケットに薬剤を注入する従来の歯周ポケット用薬剤注入器として は、図10に示すような後端部外面に指先係合用突起部が設けられた同一内径の 後部円筒状部の先端側に段差部を介してこの後部円筒状部の内径より小さな内径 の前部円筒状部が同一軸線上に設けられていてこの前部円筒状部の先端部に前記 軸線に対して所定角度で傾斜した吐出ノズルが設けられている透明素材により形 成されている一体構造のシリンジ本体と、このシリンジ本体の前部円筒状部の内 径と略同一径の球面状部を先端に設けた歯周ポケット用薬剤押出部材が先端に装 着されたプランジャとから成り、このシリンジ本体の吐出ノズルの先端位置から 薬剤注入可否の判定基準となる歯周ポケット深さに相当する長さだけ離れた位置 に判定用目印を付した歯周ポケット用薬剤注入器が特開平4−117959号公 報に開示されている。
【0004】 しかしながら、この特開平4−117959号公報に開示されている歯周ポケ ット用薬剤注入器は、そのシリンジ本体が前部円筒状部の先端部に前部円筒状部 の軸線に対して所定角度で傾斜した吐出ノズルが一体に設けられているだけの1 種類だけが準備されているものであるので、患者の歯周ポケットの大きさや深さ に関係無く吐出ノズルの大きさは常に一定であり、患者の歯周ポケットの大きさ が大きくても小さな歯周ポケットに対応できるような先端が細い吐出ノズルから 薬剤を注入しなければならないから患者の歯周ポケット内にまんべんなく薬剤を 注入することが困難であるという欠点があった。
【0005】 即ち、通常人の歯周ポケットの深さは1〜2mmであるが、薬剤を注入して治療 を行う必要がある患者の歯周ポケットの深さは3〜4mmであり、特に重症の場合 には10〜13mmに及ぶこともある。従って、患者の歯周ポケットの口腔内側の歯と 歯肉との間の隙間も広いものから狭いものまで種々存在するから、注入する薬剤 の量も多いものから少ないものまで種々存在する。そして、治療の効果が発揮さ れてくると、患者の歯周ポケットの深さは浅くなり且つ口腔内側の歯と歯肉との 間の隙間も狭くなってくるのであるが、歯周病が完治するまで薬剤を注入する治 療を行うため、治療の後期においては当然注入する薬剤の量も少なくなる。 しかしながら、このような患者の歯周ポケットの状態に関係無く、常に1種類 の吐出ノズルから薬剤を注入するのでは、患者の病状に応じた薬剤の注入を良好 に行うことができず、また仮りに種々の寸法の吐出ノズルを備えた歯周ポケット 用薬剤注入器を準備しておいたとしても、一般に患者は1歯だけが歯周病である 場合は少なく、歯周病の各歯の歯周ポケットの状態は種々様々であるので、1本 の歯周ポケット用薬剤注入器で総ての歯周病の歯の歯周ポケットに薬剤を良好に 注入することができないのである。
【0006】 特に、近年エイズや肝炎などの対策のために、一度或る患者の治療に使用した 機器を別の患者に使用することは避けられているため、前述したような従来の吐 出ノズルが一体構造の歯周ポケット用薬剤注入器では、未だ歯周ポケット用薬剤 注入器内に薬剤が充分に残存していても、一度或る患者の治療に使用した歯周ポ ケット用薬剤注入器は廃棄せざるを得ないために、非常に不経済であるという欠 点もあったのである。
【0007】 更に、前述したような従来の吐出ノズルが一体構造の歯周ポケット用薬剤注入 器は、歯周ポケットに注入する薬剤が軟膏状の比較的粘性の高いものであるため 、吐出ノズル後端側の開口部の断面積とそれに続く薬剤収納部の断面積とが注射 器のように著しく異なっていると、薬剤に充分の圧力を付与して押し出すことが できないので、後端部外面に指先係合用突起部が設けられた同一内径の後部円筒 状部の先端側に段差部を介してこの後部円筒状部の内径より小さな内径の前部円 筒状部が同一軸線上に設けられており、プランジャの先端に装着された歯周ポケ ット用薬剤押出部材がシリンジ本体の前部円筒状部の内径と略同一径の球面状部 を先端に設けた形状であるため前部円筒状部内には押し込めないから、この前部 円筒状部内の薬剤は最後までシリンジ本体内に残って押し出されないまま廃棄さ れることになって、非常に不経済であるという欠点もあった。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
本考案はかかる従来の吐出ノズルが一体構造の歯周ポケット用薬剤注入器の欠 点を解消し、患者の歯周ポケットの状態に応じて適切な寸法の吐出ノズルが交換 可能で、しかもシリンジ本体内に収納されている歯周ポケット用薬剤を無駄なく 使用できる、歯と歯肉との間に形成される歯周ポケットへ抗生物質が混入された 軟膏状の歯周ポケット用薬剤を注入するための歯周ポケット用薬剤注入器を提供 することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案者はかかる課題を解決すべく種々検討した結果、シリンジ本体を、後端 部外面に指先係合用突起部が設けられた円筒状で先端部に該円筒状部の軸線を中 心軸とし該円筒状部からその外径が暫減する截頭円錐形筒状部が設けられていて 該截頭円錐形筒状部の先端に前記円筒状部の軸線に対して所定角度で傾斜した吐 出ノズル装着部が設けられている形状とし、該シリンジ本体の円筒状部内に押し 込まれるプランジャ本体を、前記シリンジ本体の截頭円錐形筒状部の内形状より 大きなテーパの先端の截頭円錐形部に続いて該シリンジ本体の円筒状部の内形状 より大きな外径部を有する軟質素材で構成された歯周ポケット用薬剤押出部材内 に押し込まれて装着される形状とし、更に該シリンジ本体の吐出ノズル装着部に 着脱自在で、その直径及び/又は長さが異なる複数の吐出ノズルとから歯周ポケ ット用薬剤注入器を構成すれば良いことを究明した。
【0010】 そして、前記構成において、シリンジ本体の円筒状部の内形状が後端から截頭 円錐形筒状部に至るまで僅かなテーパが付された截頭円錐形を成していると、プ ランジャ本体により歯周ポケット用薬剤押出部材がシリンジ本体の前方に押し込 まれるに従って歯周ポケット用薬剤押出部材とシリンジ本体との摩擦抵抗が増大 して薬剤の押出しを中断した状態でも歯周ポケット用薬剤押出部材が後退するこ とがなくて次回の操作が容易になることや、シリンジ本体の吐出ノズル装着部の 開口部が着脱自在な栓材により閉塞されていれば運搬時や保管時にシリンジ本体 内から歯周ポケット用薬剤が漏れ出すことを防止できて好ましいことや、吐出ノ ズルがその先端部を閉塞されていて使用時にその先端閉塞部を除去される吐出ノ ズルであると前記栓材が無くても吐出ノズルをシリンジ本体の吐出ノズル装着部 に装着した状態にしておけば運搬時や保管時にシリンジ本体内から歯周ポケット 用薬剤が漏れ出すことを防止できて好ましいことや、吐出ノズルがその先端部を 覆う着脱自在なキャップが装着されている吐出ノズルであると使用直前にそのキ ャップを取り外すことによって吐出ノズル先端が汚染されることを防止できて好 ましいことや、歯周ポケット用薬剤押出部材がシリンジ本体の前方に押し込まれ た状態でプランジャ本体を後退させるとプランジャ本体から離脱してその押し込 まれた位置に留まる歯周ポケット用薬剤押出部材であるとプランジャ本体により 歯周ポケット用薬剤押出部材がシリンジ本体の前方に押し込まれるに従って歯周 ポケット用薬剤押出部材とシリンジ本体との摩擦抵抗が増大して薬剤の押出しを 中断した状態でも歯周ポケット用薬剤押出部材が後退することがなくて次回の操 作が容易になることも究明したのである。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、図面により本考案に係る歯周ポケット用薬剤注入器について詳細に説明 する。 図1は本考案に係る歯周ポケット用薬剤注入器の1実施例における吐出ノズル とキャップとが装着された状態を示す断面説明図、図2は図1に示す歯周ポケッ ト用薬剤注入器において吐出ノズルを装着する前の状態を示す断面説明図、図3 は図1に相当する他の実施例の断面説明図、図4は図1に示す歯周ポケット用薬 剤注入器におけるシリンジ本体の断面説明図、図5は図1に示す歯周ポケット用 薬剤注入器におけるプランジャ本体の側面図、図6は図5に示すプランジャ本体 の先端に装着される歯周ポケット用薬剤押出部材の断面説明図、図7は図1に示 す歯周ポケット用薬剤注入器における吐出ノズルの断面説明図、図8は吐出ノズ ルの他の実施例の断面説明図、図9は吐出ノズルの先端部を覆う着脱自在なキャ ップの断面説明図である。
【0012】 図面中、1は後端部外面に指先係合用突起部1bが設けられた円筒状でその先端 部に円筒状部1aの軸線Xを中心軸とし円筒状部1aからその外径が暫減する截頭円 錐形筒状部1cが設けられており、この截頭円錐形筒状部1cの先端に前記円筒状部 1aの軸線Xに対して所定角度αで傾斜した吐出ノズル装着部1dが設けられている シリンジ本体である。このシリンジ本体1としては、内部に収納された歯周ポケ ット用薬剤Yが見えるように透明素材により形成されている態様や、図4に示す 如く円筒状部1aの内形状が後端の直径d1が截頭円錐形筒状部1cの基端の直径d2 より僅かに大きくなる即ち後端から截頭円錐形筒状部1cに至るまで僅かなテーパ が付された截頭円錐形を成している態様や、図2に示す如く吐出ノズル装着部1d の開口部が着脱自在な栓材6により閉塞されている態様や、図4に示す如く吐出 ノズル装着部1dの外周に後述する吐出ノズルと緊密に係合するリブ状突部1eが設 けられている態様がある。
【0013】 2はシリンジ本体1の截頭円錐形筒状部1cの内形状より大きなテーパの先端の 截頭円錐形部2aに続いてシリンジ本体1の円筒状部1aの内形状より大きな外径部 2bを有する軟質ゴム等の軟質素材で構成された歯周ポケット用薬剤押出部材であ り、このシリンジ本体1の円筒状部1aの内形状より大きな外径部2bはシリンジ本 体1の円筒状部1a内に押し込まれるとシリンジ本体1の円筒状部1aの内面に強く 当接する状態に押し潰されて歯周ポケット用薬剤Yが後方に漏れ出てくるのを防 止するのである。
【0014】 3はシリンジ本体1の円筒状部1a内に押し込まれるプランジャ本体で、その先 端は前記歯周ポケット用薬剤押出部材2の後部に設けられている係合孔2c内に押 し込まれて歯周ポケット用薬剤押出部材2と係合する係合部3aが設けられており 後端にはこのプランジャ本体3を親指でシリンジ本体1の円筒状部1a内に押し込 むための押圧部3bが設けられている。そしてこの押圧部3bの前方にはシリンジ本 体1の円筒状部1a内にプランジャ本体3を押し込める位置を規制するためにシリ ンジ本体1の円筒状部1aの内径より大きな外径のストッパー部3cが設けられてい ることが好ましい。このプランジャ本体3により歯周ポケット用薬剤押出部材2 がシリンジ本体1の前方に押し込まれた状態でプランジャ本体3を後退させたと きに歯周ポケット用薬剤押出部材2がプランジャ本体1から離脱してその押し込 まれたシリンジ本体1内の位置に留まるように歯周ポケット用薬剤押出部材2と 係合が緩いものである態様と、歯周ポケット用薬剤押出部材2がシリンジ本体1 の前方に押し込まれた状態でプランジャ本体3を後退させたときに歯周ポケット 用薬剤押出部材2をプランジャ本体1と一体に後退できるように歯周ポケット用 薬剤押出部材2の係合孔2cに設けられた凹状リブとプランジャ本体3の係合部3a に設けられた凸状リブとが係合する図5及び図6に示す態様のように係合がきつ いものである態様との2つの態様のものがある。
【0015】 4はシリンジ本体1の吐出ノズル装着部1dに着脱自在でその直径及び/又は長 さが異なる複数が準備されている吐出ノズルであり、図3に示す態様のようにそ の先端部を予め閉塞されていて使用時にその先端閉塞部を除去される態様のもの であっても、また図7及び図8に示すようにその先端部が閉塞されていない態様 のものであっても良い。この吐出ノズル4としてはその先端部の直径が歯周病診 断用インスツルメントの直径と同じ0.5mmから、歯周病がかなり進行している患 者用の1.0mmまで数種類準備しておくことが好ましいが、少なくとも2種類以上 を準備しておく。
【0016】 5は吐出ノズル4の先端部を覆う着脱自在なキャップであり、このようなキャ ップ5が吐出ノズル4の先端部に装着されていると、使用直前にこのキャップ5 を取り外すまで吐出ノズル4の先端部が汚染されることが無くて好ましいばかり でなく、シリンジ本体1の吐出ノズル装着部1dに吐出ノズル4を装着した状態で 保管しておいたり運搬したりする際に歯周ポケット用薬剤Yが吐出ノズル4の先 端から押し出されることも防止できるのである。
【0017】 6は前述したキャップ5をその先端部に装着した吐出ノズル4をシリンジ本体 1の吐出ノズル装着部1dに装着した状態で保管や運搬がなされない場合に、シリ ンジ本体1の吐出ノズル装着部1dに設けられている開口部からシリンジ本体1内 に収納されている歯周ポケット用薬剤Yが漏れ出てくるのを防止するために吐出 ノズル装着部1dの開口部を閉塞するための着脱自在な栓材6である。この栓材6 は前述したようにシリンジ本体1の吐出ノズル装着部1dに設けられている開口部 に着脱自在であることが必要であるから、図2に示す如くシリンジ本体1の吐出 ノズル装着部1dに設けられている開口部に挿入されない部分はシリンジ本体1の 吐出ノズル装着部1dの先端より大きいことが好ましい。
【0018】 このような構造の本考案に係る歯周ポケット用薬剤注入器は、通常シリンジ本 体1内に歯周ポケット用薬剤Yが収容されていて且つシリンジ本体1の円筒状部 1a内に押し込まれたプランジャ本体3の先端に装着されている歯周ポケット用薬 剤押出部材2によって歯周ポケット用薬剤Yが後方に漏れ出てくるのを防止され ており、シリンジ本体1の吐出ノズル装着部1dの開口部が栓材6で閉塞されてい るか、又はシリンジ本体1の吐出ノズル装着部1dに吐出ノズル4が装着されてお り且つこの吐出ノズル4が先端を閉塞されているものでない場合にはキャップ5 で吐出ノズル4の先端の開口部が閉塞されて歯周ポケット用薬剤Yがシリンジ本 体1の吐出ノズル装着部1dの開口部からか又はシリンジ本体1の吐出ノズル装着 部1dに装着されている吐出ノズル4の先端の開口部から漏れ出ない状態になって いる。
【0019】 そこでこのような本考案に係る歯周ポケット用薬剤注入器を使用するには、シ リンジ本体1の吐出ノズル装着部1dの開口部が栓材6で閉塞されている場合には その栓材6をシリンジ本体1の吐出ノズル装着部1dの開口部から抜き取って患者 の歯周ポケットの大きさに合わせて適切な吐出ノズル4を選択して吐出ノズル装 着部1dにその選択した吐出ノズル4を装着する。また、シリンジ本体1の吐出ノ ズル装着部1dに装着された吐出ノズル4が先端を閉塞されている場合にはその閉 塞部を切断除去してシリンジ本体1の歯周ポケット用薬剤Yを吐出ノズル4の先 端から押し出し得る状態にする。この際、吐出ノズル4の先端にキャップ5が装 着されている場合にはこのキャップ5を吐出ノズル4の先端から取り外すのは当 然である。
【0020】 次いで、シリンジ本体1の指先係合用突起部1bに人差指と中指とを引掛けると 共に円筒状部1aを支持し、プランジャ本体3の後端の押圧部3bに親指を当接させ た状態で注射器を操作するのと同様にして吐出ノズル4の先端を患者の歯周ポケ ット内に適当な深さだけ挿入し、プランジャ本体3の後端の押圧部3bを親指で押 圧して歯周ポケット用薬剤押出部材2を介して歯周ポケット用薬剤Yを吐出ノズ ル4の先端から患者の歯周ポケット内に押し出して注入するのである。
【0021】 このようにして患者の或る歯の歯周ポケット内への歯周ポケット用薬剤Yの注 入を完了すると、一般に患者は1歯だけが歯周病である場合は少ないので別の歯 の歯周病である歯周ポケット内への歯周ポケット用薬剤Yの注入を行わなければ ならないが、この場合に先に歯周ポケット用薬剤Yの注入を行った際に使用した 吐出ノズル4ではその寸法が適切でない場合にはその吐出ノズル4をシリンジ本 体1の吐出ノズル装着部1dから取り外して新たに歯周ポケット用薬剤Yの注入を 行おうとする歯周病である歯周ポケットに適した寸法の吐出ノズル4をシリンジ 本体1の吐出ノズル装着部1dに装着して歯周ポケット用薬剤Yの注入を行えば、 1人の患者について他数本のシリンジ本体1を使用する必要が無いので、シリン ジ本体1内に収納されていた歯周ポケット用薬剤Yを無駄なく有効に使用できる のである。
【0022】 このようにして患者の歯周病である歯の歯周ポケット内への歯周ポケット用薬 剤Yの注入を順次行っていくと、プランジャ本体3によりシリンジ本体1の前方 に押し込まれる歯周ポケット用薬剤押出部材2は軟質素材で構成され且つその先 端にシリンジ本体1の截頭円錐形筒状部1cの内形状より大きなテーパの截頭円錐 形部2aが設けられていて、シリンジ本体1は円筒状部1aに続いて截頭円錐形筒状 部1cが設けられているので、歯周ポケット用薬剤押出部材2aはその先端部が変形 しながら截頭円錐形筒状部1c内まで押し込まれるので、シリンジ本体1内の歯周 ポケット用薬剤Yを殆ど使い切るまで押し出すことができて経済的なのである。
【0023】 そして、シリンジ本体1の円筒状部1aの内形状が後端から截頭円錐形筒状部1b に至るまで僅かなテーパが付された截頭円錐形を成していたり、歯周ポケット用 薬剤押出部材2がシリンジ本体1の前方に押し込まれた状態でプランジャ本体3 を後退させるとプランジャ本体3から離脱してその押し込まれた位置に留まるも のであると、シリンジ本体1内に収納されていた歯周ポケット用薬剤Yが未だシ リンジ本体1内に残存している状態でプランジャ本体3の押し込みを中断しても 、歯周ポケット用薬剤押出部材2がシリンジ本体1内の押し込まれた位置に停止 して吐出ノズル4内の歯周ポケット用薬剤Yがシリンジ本体1の吐出ノズル装着 部1d側に後退して次回の操作時にその空気の押出しを行わねばならなくなること や、吐出ノズル4内及びシリンジ本体1内の歯周ポケット用薬剤Yに空気が混入 して次回の操作時に空気が混入した歯周ポケット用薬剤Yが患者の歯周ポケット に注入されて患部に歯周ポケット用薬剤Yが行き渡らない現象が発生することが 防止できるのである。
【0024】 また、シリンジ本体1の吐出ノズル装着部1dの開口部が着脱自在な栓材6によ り閉塞されていれば運搬時や保管時にシリンジ本体1内から歯周ポケット用薬剤 Yが漏れ出すことを防止でき、吐出ノズル4がその先端部を閉塞されていて使用 時にその先端閉塞部を除去されるものであると前記栓材6が無くても吐出ノズル 4をシリンジ本体1の吐出ノズル装着部1dに装着した状態にしておけば運搬時や 保管時にシリンジ本体1内から歯周ポケット用薬剤Yが漏れ出すことを防止でき 、更に、吐出ノズル4がその先端部を覆う着脱自在なキャップ5が装着されてい るものであると使用直前にそのキャップ5を取り外すことによって吐出ノズル4 の先端が汚染されることを防止できるのである。
【0025】
【考案の効果】
以上に詳述した如く、本考案に係る歯周ポケット用薬剤注入器は、従来の歯周 ポケット用薬剤注入器の如く吐出ノズルがシリンジ本体と一体構造をなしている のではないので、患者の歯周ポケットの状態に応じて適切な寸法の吐出ノズルを 交換可能であり、しかもシリンジ本体内に収納されている歯周ポケット用薬剤の 無駄なく使用できるという特長を有しており、これに加えて請求項2〜6に記載 の構造を付加することにより更に種々の効果を奏するものであり、歯科医療分野 における実用的価値の非常に大きなものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る歯周ポケット用薬剤注入器の1実
施例における吐出ノズルとキャップとが装着された状態
を示す断面説明図である。
【図2】図1に示す歯周ポケット用薬剤注入器において
吐出ノズルを装着する前の状態を示す断面説明図であ
る。
【図3】図1に相当する他の実施例の断面説明図であ
る。
【図4】図1に示す歯周ポケット用薬剤注入器における
シリンジ本体の断面説明図である。
【図5】図1に示す歯周ポケット用薬剤注入器における
プランジャ本体の側面図である。
【図6】図5に示すプランジャ本体の先端に装着される
歯周ポケット用薬剤押出部材の断面説明図である。
【図7】図1に示す歯周ポケット用薬剤注入器における
吐出ノズルの断面説明図である。
【図8】吐出ノズルの他の実施例の断面説明図である。
【図9】吐出ノズルの先端部を覆う着脱自在なキャップ
の断面説明図である。
【図10】従来の歯周ポケット用薬剤注入器の1実施例
示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 シリンジ本体 1a 円筒状部 X 円筒状部の軸線 d1 円筒状部内の後端の直径 d2 截頭円錐形筒状部の基端の直径 1b 指先係合用突起部 1c 截頭円錐形筒状部 1d 吐出ノズル装着部 α 吐出ノズル装着部の円筒状部の軸線に対する傾斜角
度 1e リブ状突部 2 歯周ポケット用薬剤押出部材 2a 截頭円錐形部 2b 大きな外径部 2c 係合孔 3 プランジャ本体 3a 係合部 3b 押圧部 3c ストッパー部 4 吐出ノズル 5 キャップ 6 栓材 Y 歯周ポケット用薬剤

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後端部外面に指先係合用突起部(1b)が設
    けられた円筒状で先端部に該円筒状部(1a)の軸線(X)を
    中心軸とし該円筒状部(1a)からその外径が暫減する截頭
    円錐形筒状部(1c)が設けられており、該截頭円錐形筒状
    部(1c)の先端に前記円筒状部(1a)の軸線(X)に対して所
    定角度(α)で傾斜した吐出ノズル装着部(1d)が設けられ
    ているシリンジ本体(1)と、 該シリンジ本体(1)の截頭円錐形筒状部(1c)の内形状よ
    り大きなテーパの先端の截頭円錐形部(2a)に続いて該シ
    リンジ本体(1)の円筒状部(1a)の内形状より大きな外径
    部(2b)を有する軟質素材で構成された歯周ポケット用薬
    剤押出部材(2)が先端に装着されており、該シリンジ本
    体(1)の円筒状部(1a)内に押し込まれるプランジャ本体
    (3)と、 該シリンジ本体(1)の吐出ノズル装着部(1d)に着脱自在
    で、その直径及び/又は長さが異なる複数の吐出ノズル
    (4)と、から成ることを特徴とする歯周ポケット用薬剤
    注入器。
  2. 【請求項2】 シリンジ本体(1)の円筒状部(1a)の内形
    状が後端から截頭円錐形筒状部(1c)に至るまで僅かなテ
    ーパが付された截頭円錐形を成している請求項1に記載
    の歯周ポケット用薬剤注入器。
  3. 【請求項3】 シリンジ本体(1)の吐出ノズル装着部(1
    d)の開口部が着脱自在な栓材(6)により閉塞されている
    請求項1又は2に記載の歯周ポケット用薬剤注入器。
  4. 【請求項4】 吐出ノズル(4)がその先端部を閉塞され
    ていて、使用時にその先端閉塞部を除去される吐出ノズ
    ルである請求項1又は2に記載の歯周ポケット用薬剤注
    入器。
  5. 【請求項5】 吐出ノズル(4)がその先端部を覆う着脱
    自在なキャップ(5)が装着されている吐出ノズルである
    請求項1から4までのいずれか1項に記載の歯周ポケッ
    ト用薬剤注入器。
  6. 【請求項6】 歯周ポケット用薬剤押出部材(2)がシリ
    ンジ本体(1)の前方に押し込まれた状態でプランジャ本
    体(3)を後退させると、プランジャ本体(3)から離脱し
    てその押し込まれた位置に留まる歯周ポケット用薬剤押
    出部材である請求項1から5までのいずれか1項に記載
    の歯周ポケット用薬剤注入器。
JP1996009614U 1996-09-04 1996-09-04 歯周ポケット用薬剤注入器 Expired - Lifetime JP3035448U (ja)

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