JPH06217781A - 新規dna断片、これを保有するプラスミドベクター及び組換え微生物並びにこれを用いる蛋白質の製造法 - Google Patents

新規dna断片、これを保有するプラスミドベクター及び組換え微生物並びにこれを用いる蛋白質の製造法

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JPH06217781A
JPH06217781A JP2592593A JP2592593A JPH06217781A JP H06217781 A JPH06217781 A JP H06217781A JP 2592593 A JP2592593 A JP 2592593A JP 2592593 A JP2592593 A JP 2592593A JP H06217781 A JPH06217781 A JP H06217781A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 バチルス属細菌由来アルカリセルラーゼ産生
遺伝子のプロモーター領域および分泌シグナルペプチド
領域に由来する塩基配列を有する、下流領域に結合した
構造遺伝子の発現を増大させ得るDNA断片、このDN
A断片を保有するプラスミドベクターおよび当該ベクタ
ーを含む組換え微生物並びにこの微生物を培養し、当該
培養物中から目的蛋白質を分離することを特徴とする蛋
白質の製造法。 【効果】 本発明のDNA断片を組み込んだプラスミド
ベクターは幅広い宿主微生物において、有用な蛋白質を
コードする各種の構造遺伝子の発現を促進することがで
きるので、有用蛋白質の大量生産が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種宿主微生物におい
て遺伝子発現を促進させ得るDNA断片、これを含有す
る新規なプラスミドベクター及びこのプラスミドベクタ
ーを含む組換え微生物並びに当該組換え微生物を用いた
蛋白質の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、遺伝子工学の研究が盛んに行われ
てきており、遺伝子組換え体微生物を用いて有用蛋白質
を大量に生産させる例が報告されている。遺伝子工学に
おける蛋白質の大量生産に用いるベクターとしては、ア
ミラーゼ、プロテアーゼやレバンシュークラーゼ等の菌
体外酵素の生産に関与する遺伝子の各種のプロモーター
領域及びこれらの蛋白質の菌体外への分泌に関するシグ
ナルペプチドをコードする領域を応用した発現・分泌ベ
クターが用いられている。
【0003】これらの発現・分泌ベクターは、前記プロ
モーター領域や分泌シグナルペプチド領域の下流に目的
の蛋白質をコードする構造遺伝子を連結し、これを大腸
菌(Escherichia coli)、枯草菌(Bacillus subtili
s)、パン酵母(Saccharomycescerevisiae)等の適当な
宿主菌に導入することによって目的の蛋白質を大量に分
泌生産することが可能とするものである。
【0004】具体的には、バチルス アミロリケファシ
エンス(Bacillus amyloliquefacience)のα−アミラ
ーゼ遺伝子を利用した発現分泌ベクターによる枯草菌宿
主でのヒト インターフェロンα2の生産[I. Palvaら、
Gene, 22, 229-235(1983)]、枯草菌のα−アミラーゼ
遺伝子を利用した枯草菌宿主での大腸菌β−ラクタマー
ゼの生産[K. Ohmura ら、J. Biochem., 95. 87-93(198
4)]、バチルス アミロリケファシエンスのアルカリ及
び中性プロテアーゼ遺伝子を利用した枯草菌宿主でのス
タフィロコッカス(Staphylococcus)プロテインAの生
産[N. Vasanthaと L. D. Thompson、J. Bacteriol., 1
65, 837-842(1986)]、バチルス アミロリケファシエン
スのアルカリプロテアーゼ遺伝子を利用した枯草菌宿主
での大腸菌アルカリホスファターゼの生産[M. S. Payn
e と E. N. Jackson、J. Bacteriol.,173, 2278-2282(1
991) ]、大腸菌の外膜蛋白質遺伝子を利用した大腸菌
宿主でのβ−ガラクトシダーゼの生産[J-H Seoら、Bio
technol. Bioeng., 32. 725-730(1988)]、枯草菌のレ
バンシュークラーゼ遺伝子を利用した枯草菌宿主でのク
ロストリディウム(Clostridium)のエンドグルカナー
ゼAの生産[G. Joliffら、Appl. Environ. Microbio
l., 55, 2739-2744(1989)]などが報告されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
様なベクターを用いた蛋白質生産においては、その生産
量が未だ十分とはいえず、遺伝子工学の応用による有用
蛋白質の工業的生産例は、極めて少ないのが現状であっ
た。このような状況から見て、幅広い宿主微生物におい
て、有用な蛋白質をコードする各種の構造遺伝子の発現
を促進するDNA断片を見出し、これを用いて有用蛋白
質の大量生産を可能とする新規なプラスミドベクターを
構築することは極めて意義のあることであり、遺伝子工
学の大きな課題である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、バチルス
属細菌由来のアルカリセルラーゼ遺伝子をクローニング
し、当該遺伝子の上流領域、すなわちプロモーター領域
や分泌シグナルペプチド領域が下流の遺伝子の発現に与
える効果の解析を行った。そしてこの結果、当該遺伝子
の上流に存在する最大639bpのDNA断片の下流
に、異種蛋白質の構造遺伝子を結合し、これを適当なベ
クターに挿入して、適当な宿主菌に導入すれば、下流に
結合した構造遺伝子産物の生産量を大幅に増大させ得る
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明の目的は、バチルス属細
菌由来のアルカリセルラーゼ産生遺伝子のプロモーター
領域および分泌シグナルペプチド領域に由来する塩基配
列を有する、下流領域に結合した構造遺伝子の発現を促
進させ得るDNA断片(以下、「高発現誘導DNA」と
称する)並びに、これを含む新規なプラスミドベクター
を提供することである。
【0008】また、本発明の他の目的は、この新規プラ
スミドベクターの高発現誘導DNAの下流に蛋白質の構
造遺伝子を結合した組換えプラスミドを含む微生物を提
供することである。
【0009】更に、本発明の他の目的は、上記組換え微
生物を培養することによる蛋白質の製造法を提供するこ
とである。
【0010】以下に本発明を詳細に説明する。本発明に
おける高発現誘導DNAは、アルカリセルラーゼ産生能
を有するバチルス属細菌の、アルカリセルラーゼ産生遺
伝子の上流部に存在し、プロモーター領域および分泌シ
グナルペプチド領域をコードするものである。
【0011】例えば、高発現誘導DNAは、バチルス属
微生物であるバチルス エスピー(Bacillus sp.)KS
M−64(FERM P-10482)株のアルカリセルラーゼK−
64遺伝子上流領域に存在し、図1に示したような塩基
配列を有するものである。
【0012】このバチルス エスピー KSM−64株の
有する高発現誘導DNAは、639塩基からなり、10
0番目の塩基から132番目の塩基及び208番目の塩
基から236番目の塩基領域に各々逆向き繰り返し配列
(IR−1及びIR−2)が存在する。 また、206
番目の塩基から234番目の塩基領域、365番目の塩
基から396番目及び487番目の塩基から515番目
の塩基領域にそれぞれプロモーター様の配列(P−1、
P−2及びP−3)[C. P. Moran ら、Mol.Gen. Gene
t., 186, 339-346(1982)]が存在する。
【0013】更に、399番目から414番目の塩基配
列領域に異化代謝産物抑制に関するオペレーター様の配
列[W. L. Nicholsonら、J. Mol. Biol., 198, 609-618
(1987)]が、600番目から606番目の塩基領域にリ
ボゾーム結合部位(SD配列)[P. J. HagerとJ. C. R
abinowitz、The Molecular Biology of the Bacilli,vo
l. II, pp. 1-32. D. A. Dubnau編 Academic Press]が
存在する。 そして、610番目からは、アルカリセル
ラーゼK−64の構造遺伝子が始まっている。
【0014】この高発現誘導DNAは、後記実施例で明
らかにするように、その下流領域に結合した構造遺伝子
の発現を促進し、構造遺伝子産物の大量生産を可能にす
るものである。例えば、高発現誘導DNAの下流にバチ
ルス エスピー KSM−64株由来のアルカリセルラー
ゼK−64遺伝子を結合して、枯草菌或いは大腸菌宿主
に導入した場合、高発現誘導DNAを含まない場合の4
〜6倍以上のアルカリセルラーゼK−64の生産性が認
められる(表1)。
【0015】一方、高発現誘導DNAの下流にバチルス
エスピー KSM−330(FERM P-11223)株由来の酸
性セルラーゼK−330遺伝子を結合した場合は、高発
現誘導DNAを含まない場合と比較して、酸性セルラー
ゼK−330の生産量は、大腸菌において4倍以上(表
4)、枯草菌においては5倍以上(表5)の値を示す。
【0016】更に、枯草菌宿主において高発現誘導DN
Aの下流にバチルス エスピー KSM−635株由来の
アルカリセルラーゼK−635遺伝子或いは、クロラム
フェニコール耐性遺伝子を結合することにより、アルカ
リセルラーゼK−635(表8)或は、クロラムフェニ
コール アセチルトランスフェラーゼ(表10)を大量
に生産することができる。
【0017】本高発現誘導DNAは、バチルス エスピ
ー KSM−64株をはじめ、アルカリセルラーゼ産生
能を有するバチルス属細菌の染色体DNAから単離され
るが、その方法としては、例えば、Marmur の方法[J.
Mol. Biol., 3, 208-218(1961)]や、Saito とMiura の
方法[Biochim. Biophys. Acta., 72, 619-629(1963)]
等が挙げられ、更にこれに代え他の類似な方法を用いる
こともできる。
【0018】単離された染色体DNAは、これを適当な
制限酵素で切断した後、直鎖分子化した適当なベクター
DNAと結合することによって、目的とする高発現誘導
DNAをクローニングすることができる。
【0019】本発明の高発現誘導DNAのクローニング
に用いるベクターとしては、宿主菌株中で自己複製可能
であり、且つ、高発現誘導DNA及び、その下流に結合
した目的蛋白質をコードする構造遺伝子を安定に保持す
るものであれば、如何なるものでも使用できる。
【0020】このようなベクターの例としては、大腸菌
及び枯草菌で複製可能なシャトルベクター pHY30
0PLK[H. Ishiwa と H. Shibahra、Jpn. J. Gene
t., 60,235-243(1985)]、枯草菌で複製可能なpUB1
10[K. H. Kegginsら、Proc.Natl. Acad. Sci., U.S.
A.,75, 1423-1427(1978)]、更に大腸菌で複製可能なp
BR322[F. Bolivarら、Gene, 2, 95-113(1977)]
やpUC19[J. Messing, Methods Enzymol., 101, 2
0-78(1983)]などが挙げられる。
【0021】一方、宿主菌の種類としては、目的の組換
えプラスミドを安定に保持し、複製することができるも
のであれば、如何なる菌株を用いても良く、例えば、大
腸菌宿主の場合には、HB101株、C600株、或い
はJM101株等が、また、枯草菌宿主の場合には、B
D170株、168株、或いはISW1214株等が挙
げられる。
【0022】組換えDNA分子による宿主菌の形質転換
の方法もとくに限定されないが、例えば、大腸菌宿主の
場合、Mandel とHiga の方法[J. Mol. Biol., 53, 159
-162(1970)]やHanahanの方法[J. Mol. Biol., 166, 5
57-580(1983)]等、また枯草菌宿主の場合には、コンピ
テント セル(Competent cell)法[S. ContenteとD.Da
bnau、Mol. Gen. Genet., 167, 251-258(1979)]やプロ
トプラスト(protoplast)法[S. Chang とS. N. Cohe
n、Mol. Gen. Genet., 168, 111-115(1978)]等を用い
ることができる。
【0023】目的のクローンの選択方法としては、ベク
ターDNA上に結合した適当な遺伝子の発現量の増加を
指標とする方法や、図1に示された塩基配列を基に作製
したプローブDNAを用いたハイブリダイゼーションに
よる方法などを用いることができるが、好適には、本高
発現誘導DNAの下流に存在するアルカリセルラーゼ遺
伝子によるアルカリセルラーゼの生産性を指標としてク
ローニングを行った後、得られた組換えプラスミドか
ら、目的の高発現誘導DNAをサブクローニングする方
法を用いれば良い。
【0024】具体的に高発現誘導DNAを得るには、例
えば、まずバチルス エスピー KSM−64株の染色体
DNAを制限酵素 HindIII を用いて切断すること
によって、高発現誘導DNAとアルカリセルラーゼK−
64遺伝子とを含むDNAを調製し、これを同じく制限
酵素 HindIII により直鎖化したプラスミドpUC
19と混合した後、T4DNAリガーゼによる結合反応
を行ない、高発現誘導DNAとアルカリセルラーゼK−
64遺伝子を有し、大腸菌宿主中で自己複製可能なプラ
スミドpUCL64を作製する(図2)。
【0025】次に、このプラスミドpUCL64を制限
酵素BglII及びPstIによって切断し、Henikoffの
方法[Gene, 28, 351-359(1984)]に従って、エキソヌ
クレアーゼ、ヤエナリ(mung bean)ヌクレアーゼ及び
DNAポリメラーゼ大断片(Klenow enzyme)処理を行
って、アルカリセルラーゼの構造遺伝子領域を消化した
後、T4 DNAリガーゼによる自己閉環化反応によっ
て、高発現誘導DNAとアルカリセルラーゼK−64の
シグナル配列の一部をコードするDNAを有するプラス
ミドベクターpUS64が得られる(図2)。
【0026】更に、このプラスミドベクターpUS64
を制限酵素EcoRIおよびHindIII或いはEco
RI及びScaI処理することにより得られる1.8kb
或いは679bpのDNA断片を、制限酵素EcoRI
及びHindIII処理或いはHi dIIIで切断後末端を
平滑化し、更にEcoRI処理したシャトルベクターp
HY300PLKとそれぞれ混合し、T4DNAリガー
ゼを用いて結合することにより、高発現誘導DNAを限
定して含み、枯草菌及び大腸菌宿主で自己複製可能なプ
ラスミドベクターpHS64或いはpHSP64を作製
することができる(図2)。
【0027】斯くして得られたプラスミドベクターの高
発現誘導DNAの下流領域に生産させたい蛋白質の構造
遺伝子を挿入することにより、目的の蛋白質を大量に生
産させるプラスミドが構築できる。
【0028】得られたプラスミドベクターpUS64及
びpHSP64(図2)の高発現誘導DNAの下流領域
には、SalI、XbaI、BamHI、SmaI、Kpn
I、SacI及びEcoRI制限酵素部位が存在するマル
チクローニング部位(MCS)が連結されており、外来
蛋白質構造遺伝子のクローニングに有用である。
【0029】また、pUS64及びpHSP64の高発
現誘導DNAの下流領域にはバチルス エスピー KSM
−64株のアルカリセルラーゼK−64遺伝子由来のS
D配列、翻訳開始コドン及びシグナル領域の一部(10
アミノ酸)が存在しており、目的の遺伝子のオープンリ
ーディング フレーム(ORF)をこのシグナル領域の
ORFと一致させ、融合蛋白質として発現させることも
可能である。
【0030】上記の様にして得られた高発現誘導DNA
は、その下流に各種の構造遺伝子を結合させ、当該構造
遺伝子がコードする蛋白を産生させることが可能であ
る。
【0031】高発現誘導DNAに構造遺伝子が結合した
組換えプラスミドの例としては、バチルス エスピー K
SM−64株の高発現誘導DNAとアルカリセルラーゼ
K−64遺伝子を含む4.4kbの断片をシャトルベク
ターpHY300PLKに挿入したpHCL64(図
3)、バチルス エスピー KSM−330株由来の酸性
セルラーゼK−330遺伝子を含む1.8kb断片をプ
ラスミドベクターpUS64に挿入した組換えプラスミ
ドpUS−KC(図5)や、同1.8kb断片をプラス
ミドベクターpHS64に挿入した組換えプラスミドp
HS−KC(図6)、バチルス エスピー KSM−63
5(FERM P-8872)株由来のアルカリセルラーゼK−6
35の活性発現に必須なAla228−Leu584の
領域をコードする1.0kb断片をpHSP−64に挿
入したpHSP−BC(図7)、更にクロラムフェニコ
ール耐性遺伝子を含む0.8kb断片をプラスミドベク
ターpHSP64に挿入した組換えプラスミドpHSP
−CmSB(図8)などが挙げられる。
【0032】以上のうち、 pHSP−BC及びpHS
P−CmSBの場合には、挿入した遺伝子のORFが高
発現誘導DNAの下流に存在するアルカリセルラーゼの
シグナル領域のORFと一致しており、目的の蛋白質は
融合蛋白質として発現されるものと予想される。
【0033】斯くして得られる組換えプラスミドで、適
当な宿主菌を形質転換し、これを適当な培地中で適当な
培養条件で培養することによって、目的とする蛋白質を
大量に生産させることができる。
【0034】用いる培地の種類としては、当該組換え微
生物が生育し、当該酵素を生産することのできるもので
あれば良く、特に限定されるものではない。 例えば、
高発現誘導DNAを含む組換え枯草菌ISW1214
(pHCL64)株によってアルカリセルラーゼK−6
4を生産する場合、表2に示されるように、炭素源とし
て、ぶどう糖や果糖等の単糖類、しょ糖、麦芽糖或いは
セロビオース等の二糖類または、CMCや可溶性澱粉等
の多糖類等、また、表3に示されるように、窒素源とし
て、酵母エキス、ゼスト70、ポリペプトン、肉エキ
ス、魚肉エキス、カルチベーター、コーン スチープ リ
カー(CSL)、ファーマメディア、大豆粉、アジプロ
ンE2等を用いることができる。
【0035】同様に、高発現誘導DNAを含む組換え枯
草菌ISW1214(pHS−KC)株による酸性セル
ラーゼK−330の生産の場合、表6に示されるよう
に、窒素源として、酵母エキス、魚肉エキス、ゼスト7
0、カルチベーター或いはCSL等を用いることができ
る。これらの窒素源と炭素源を適当な濃度で適宜組合
せ、この他に適当な濃度の無機塩類、例えば、塩化ナト
リウム、燐酸ナトリウム、硫酸ナトリウム等を添加すれ
ば良い。
【0036】また、培地のpHに関しては、用いる組換
え微生物が生育し得る範囲のpHであれば、特に限定さ
れないが、pH6.5〜7.5に調整することが好適であ
る。更に、培養条件については、15℃〜50℃、好ま
しくは25℃〜35℃で1〜4日間振盪または、通気撹
拌培養すれば良い。
【0037】
【発明の効果】以上の本発明によれば、目的とする蛋白
質の大量生産が可能となる。例えば、ISW1214
(pHCL64)株の場合、培地1リットル当り 32,
400U以上のアルカリセルラーゼK−64(Bacillus
sp. KSM-64株由来)を得ることが可能となり、また、
ISW1214(pHS−KC)株では、培地1リット
ル当り 20,500U以上の酸性セルラーゼK−330
Bacillus sp.KSM-330株由来)を得ることが可能とな
る。
【0038】更に、ISW1214(pHSP−BC)
株を用いた場合では培地1リットル当り 51,400U
以上のアルカリセルラーゼ K−635(Bacillus sp.
KSM-635株由来)を、ISW1214(pHSP−Cm
SB)株では培地1リットル当り68,600U以上の
クロラムフェニコール アセチルトランスフェラーゼを
得ることが可能となる。
【0039】
【実施例】以下、実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説
明するが、本発明は以下の実施例に何等制約されるもの
ではない。 なお、以上の説明は具体的なバチルス エス
ピー KSM−64株およびその有する塩基配列に即し
て行ったが、これと類似な微生物や前記配列と同一性を
有する塩基配列、すなわち、塩基配列の一部に塩基の欠
失、置換、挿入等があっても元の塩基配列の有する機能
を損なわないものも同様に使用し得ることはもちろんで
ある。
【0040】更に、セルラーゼ(CMCアーゼ)活性は
以下の様に測定した。 すなわち、2.5% カルボキシ
メチルセルロース(CMC;山陽国策パルプ社製 サン
ローズAO1MC)0.4ml、0.5M グリシン緩衝
液(pH9.0;アルカリセルラーゼの場合)またはク
エン酸緩衝液(pH5.2;酸性セルラーゼの場合)0.
2ml及び脱イオン水0.3mlからなる基質溶液に酵
素液 0.1mlを加え、40℃で20分間反応した後、
これによって生成した還元糖を3,5−ジニトロサリチ
ル酸法[G. L. Millerら、Anal. Biochem., 2, 127-132
(1960)]によって定量した。 酵素力価は、上記の条件
下で1分間に1μmolのグルコースに相当する還元糖
を生成する酵素量を1単位とした。
【0041】クロラムフェニコール アセチルトランス
フェラーゼ活性は以下のように測定した[W. V. Shaw,
Methods Enzymol., 43, 737-755(1975)]。 すなわち
0.4mg/ml 5,5−ジチオビス−2−ニトロ安息
香酸、0.1mMアセチル・コエンザイムA及び100
mMトリス塩酸緩衝液(pH7.8)からなる溶液1m
lに、10μlの粗酵素液及び20μlの0.1mMク
ロラムフェニコールを加え、37℃で412nmの吸光
度の変化を測定した。 酵素力価は上記の条件で1分間
に1μmolのクロラムフェニコールのアセチル化に相
当する412nmの吸光度を変化させる酵素量を1単位
とした。
【0042】蛋白量はバイオ・ラッド プロテイン アッ
セイ キット(バイオ・ラッド社製)を用いて行ない、
牛血漿アルブミンを標準蛋白として算出した。
【0043】実 施 例 1 アルカリセルラーゼK−64の生産菌であるバチルス
エスピー KSM−64を、0.5% ポリペプトン(日
本製薬社製)、0.5% 酵母エキス(ディフコ社製)、
0.1% KH2PO4、 0.02% MgSO4・7H2
及び0.5% Na2 CO3から成る培地100mlを用
い、30℃で12時間振盪培養した。 培養終了後、遠
心分離によって集めた菌体からSaitoとMiuraの方法[Bi
ochim. Biophys. Acta, 72, 619-629(1963)]によって
得られた染色体DNA 10μgを常法例えば[T. Mani
atisら、 Molecular Cloning, Cold Spring Harbar Labo
ratry,(1982)]に従って、制限酵素HindIII(ベー
リンガー・マンハイム社製)で切断した。 次いで、こ
れを同じくHindIIIで切断したプラスミドpUC1
9(宝酒造社製)1μgと混合して、T4DNAリガー
ゼ(ベーリンガー・マンハイム社製)による結合反応を
行なった。
【0044】この結合反応物による大腸菌HB101株
の形質転換処理をコンピテント・セル(宝酒造社製)を
用いて行ない、処理後の菌懸濁液を50μg/mlアン
ピシリン(シグマ社製)を含むLB寒天プレート培地
[1.0% トリプトン(ディフコ社製)、0.5% 酵母
エキス(ディフコ社製)、1.0% NaCl、1.5%
バクト寒天(ディフコ社製)]に塗抹し、37℃で12
時間培養した。出現した形質転換体の集落上に、0.5
% CMC、1mg/mlリゾチーム(シグマ社製)及
び、50mMのグリシン緩衝液(pH9)を含む1.0
%寒天を重層した後、約6時間放置した。この後、集落
周辺のCMCを分解した菌株をコンゴー・レッド法[R.
M. TeatherとP. J. Wood, Appl. Environ. Microbio
l.,43, 777-780(1982)]を用いて検出し、目的とする組
換え大腸菌を分離した。
【0045】実 施 例 2 実施例1で得た組換え大腸菌の保持する組換えプラスミ
ドを常法[例えば、T.Maniatis ら、Molecular Clonin
g, Cold Spring Harbar Laboratry, (1982)]に従って
採取し、制限酵素切断点の解析をアガロースゲル電気泳
動法[J. A. Meyersら、J. Bacteriol., 127, 1529-15
37(1976)]を用いて行った。 この結果、アルカリセル
ラーゼK−64遺伝子が約4.4kbのHindIII断片
中に存在することが明かとなり、これを含むプラスミド
(7.1kb)をpUCL64、pUCL64を含有す
る大腸菌HB101株をHB101(pUCL64)株
と命名した。
【0046】この組換えプラスミド、pUCL64を制
限酵素HindIIIによって切断後、アガロース・ゲル
電気泳動を行ない、McDonnellらの方法[J. Mol. Bio
l., 110, 119-146(1977)]によって、約4.4kbの
indIII断片を分離した。 このうち約4.1kb Xh
I−HindIII領域をサンガー法[F. Sangerら、Pro
c. Natl. Acad. Sci., U.S.A., 74, 5463-5467(1977)]
により決定し、2466bpからなるアルカリセルラー
ゼK−64の構造遺伝子を見出した。
【0047】この構造遺伝子の上流には、図1に示した
様に、プロモーター様の配列(P−1,P−2,P−
3)、逆向き繰り返し配列(IR−1,IR−2)、異
化代謝産物抑制に関するオペレーター様の配列(==
=)及びリボゾーム結合部位(SD配列, △△△)等が
認められた。
【0048】実 施 例 3 実施例2において取得した約4.4kbのHindIII断
片を、図3に示したストラテジーに従って、シャトルベ
クターpHY300PLKに挿入し、組換えプラスミド
pHCL64を作製した。 また、得られた組換えプラ
スミドpHCL64から図3に示したストラテジーに従
い、SmaI−ScaI 1.1kbの断片またはSmaI
HpaI 1.5kbの断片が欠失したプラスミドpH
CL64aおよびpHCL64bを作製し、これらの組
換えプラスミドを含む組換え大腸菌HB101(pHC
L64)株、HB101(pHCL64a)株およびH
B101(pHCL64b)株を取得した。
【0049】次いで、両組換え大腸菌から実施例2と同
様にして抽出した各精製組換えプラスミドを用いて、枯
草菌ISW1214株(leuA8, metB5, hsrM1)の形質
転換をプロトプラスト法[S. Chang とS. N. Choen, Mo
l. Gen. Genet., 168, 111-115(1978)]に従って行な
い、5μg/mlテトラサイクリンを含むプロトプラス
ト再生用DM3培地[0.5% コハク酸ナトリウム(p
H7.3)、0.5% カザミノ酸、0.5% 酵母エキ
ス、0.35% K2HPO4、0.15% KH2PO4
0.5% グルコース、20mM MgCl2、0.01%
牛血清アルブミン(シグマ社製)]を用いて形質転換
体を選択した。
【0050】この結果、これら組換えプラスミドを含む
組換え枯草菌ISW1214(pHCL64)株、IS
W1214(pHCL64a)株、ISW1214(p
HCL64b)株を取得した。
【0051】実 施 例 4 実施例3で得られた各組換え枯草菌株或いは大腸菌株を
15μg/mlテトラサイクリンを含むPY培地(2%
ポリペプトン、0.1% 酵母エキス、0.1% KH2
PO4、0.5% NaCl)或いは50μg/mlアン
ピシリンを含むLB培地中、30℃或いは37℃で振盪
培養し、培養液或いは無細胞抽出液中のアルカリセルラ
ーゼ活性を測定したところ、高発現誘導DNAを含むプ
ラスミド、すなわちpHCL64またはpHCL64a
を保持する組換え枯草菌ISW1214株或いは大腸菌
HB101株によるアルカリセルラーゼK−64の生産
性は、高発現誘導DNAを含まないpHCL64bを保
持する組換え菌株の約4〜6倍であることが明かにな
り、高発現誘導DNAによる酵素生産の促進効果が示さ
れた(表1)。
【0052】
【0053】また、高発現誘導DNAを保持する組換え
枯草菌ISW1214(pHCL64)株を、種々の炭
素源 0.2%(但しCMC及び可溶性澱粉は1.0%)
と15μg/mlテトラサイクリンを含むPY培地およ
び種々の窒素源(総窒素0.2%相当量、すなわち2.6
% 酵母エキス、2.9% ゼスト70、1.8% ポリペ
プトン、2.0% 肉エキス、3.4% 魚肉エキス、9.
6% カルチベーター、8.0% CSL、2.8% ファ
ーマメディア、3.6% 大豆粉または2.6% アジプロ
ンE2)と15μg/mlテトラサイクリンを含むN培
地[0.5% 魚肉エキス(NE40)、0.05% 酵母
エキス(B−2)、0.1% KH2PO4、0.02% M
gSO4・7H2O、1.0% 麦芽糖]で培養した。 こ
の結果、組換え枯草菌ISW1214(pHCL64)株
により、より高い生産性でアルカリセルラーゼK−64
が得られることが認められた(表2、表3)。
【0054】
【0055】
【0056】実 施 例 5 実施例2で得られた組換えプラスミドpUCL64を制
限酵素BglII及びPstIによって切断し、デレーシ
ョンキット(宝酒造社製)を用いて、アルカリセルラー
ゼ構造遺伝子の消化を行ない、この後、T4DNAリガ
ーゼを用いて自己閉環化反応を行った。 次に、実施例
1と同様にして結合反応物による大腸菌の形質転換処理
を行ない、出現した形質転換体の組換えプラスミドを実
施例2と同様に解析することによって、アルカリセルラ
ーゼK−64構造遺伝子の大部分を欠失したプラスミド
ベクターpUS64(図2)を保持する組換え大腸菌H
B101(pUS64)を選択した。
【0057】実 施 例 6 実施例2と同様にして組換えプラスミドpUS64を抽
出、精製し、これを制限酵素EcoRI及びHindIII
によって切断し、アルカリセルラーゼK−64遺伝子上
流領域の1.8kbのDNA断片を単離した。 これを制
限酵素EcoRI及びHindIIIで切断したシャトルベ
クターpHY300PLKとT4DNAリガーゼを用い
て結合した。
【0058】一方、同様にして組換えプラスミドpUS
64を制限酵素EcoRI及び ScaIによって切断
後、アルカリセルラーゼK−64上流領域の679bp
のDNA断片を単離した。 このDNA断片と、制限酵
HindIIIで切断後、末端をDNAブランティング
キット(宝酒造社製)によって平滑化し、更に制限酵素
EcoRIで切断したシャトルベクターpHY300P
LKとを混合して、T4DNAリガーゼで結合した。
【0059】両結合反応物による大腸菌の形質転換処理
を実施例1に従って行ない、15μg/mlのテトラサ
イクリン(シグマ社製)を含むLB寒天プレート培地に
塗抹し、37℃で12時間培養した。 出現した形質転
換体の集落を、テトラサイクリンを含む5mlのLB培
地に接種し、実施例2と同様にして得られた組換えプラ
スミドの制限酵素切断点の解析を行って、プラスミドベ
クターpHS64を保持する組換え大腸菌HB101
(pHS64)株およびプラスミドベクターpHSP6
4を保持する大腸菌HB101(pHSP64)株を選
択した(図2)。
【0060】実 施 例 7 バチルス エスピー KSM−330株由来の酸性セルラ
ーゼK−330遺伝子を含む、約1.8kbのHindI
II−HpaI断片[K. Ozaki ら、J. Gen.Microbiol., 1
37, 2299-2305(1991)]の末端をDNAブランティング
キット(宝酒造社製)によって平滑化した。 これを制
限酵素SmaIで切断した直鎖状のベクターpUC1
9、プラスミドベクターpUS64、プラスミドベクタ
ーpHS64およびシャトルベクターpHY300PL
Kと別個に混合し、T4DNAリガーゼで結合した。
【0061】実施例1と同様にして結合反応物による大
腸菌の形質転換処理を行ない、得られたプラスミドの制
限酵素切断点の解析を行って、当該DNA断片が各プラ
スミドのSmaI部位に挿入された各組換えプラスミ
ド、すなわち、pUKC331及びpUKC331R
(図4)、pUS−KC及びpUS−KCR(図5)、
pHS−KC及びpHS−KCR(図6)、並びにpH
KC331及びpHKC331R(図4)をそれぞれ含
む組換え大腸菌HB101各株を取得した。
【0062】また、実施例3と同様にして、pHY30
0PLKに由来する各組換えプラスミドによって、枯草
菌ISW1214株を形質転換し、組換え枯草菌ISW
1214(pHKC331)株、ISW1214(pH
KC331R)株、ISW1214(pHS−KC)株
及びISW1214(pHS−KCR)株を取得した。
【0063】実 施 例 8 実施例7で取得した各組換え大腸菌及び枯草菌株を、ア
ンピシリンを含むLB培地またはテトラサイクリンを含
むPY培地に接種し、37℃または30℃で、振盪培養
を行った。 この結果、高発現誘導DNAが酸性セルラ
ーゼK−330構造遺伝子の上流に存在するプラスミド
を保持する組換え枯草菌ISW1214(pHS−K
C)株の酸性セルラーゼの生産性は、高発現誘導DNA
を含まない組換え枯草菌ISW1214(pHKC33
0)株や酸性セルラーゼK−330構造遺伝子の下流に
存在する組換え枯草菌ISW1214(pHS−KC
R)株の約5倍から6倍であることが明らかになり(表
4)、ここにおいても高発現誘導DNAの有効性が示さ
れた。 また、高発現誘導DNAを含む組換え枯草菌I
SW1214(pHS−KC)株は、各種窒素源を含む
N培地において良好な酸性セルラーゼK−330の生産
を示した(表5)。
【0064】 * 図4参照、 * *図6参照 + 高発現誘導DNA内に存在する分泌シグナルペプチド
の転写方向に対する方向を示す。
【0065】
【0066】同様に、組換え大腸菌においても、高発現
誘導DNAが酸性セルラーゼK−330構造遺伝子の上
流に存在するプラスミドを保持する組換え大腸菌(pU
S−KC)の無細胞抽出液中に、高い酸性セルラーゼ活
性が認められた(表6)。
【0067】 * 図4参照、 ** 図5参照 + 高発現誘導DNA内に存在する分泌シグナルペプチド
の転写方向に対する方向を示す。
【0068】実 施 例 9 バチルス エスピー KSM−635株由来のアルカリセ
ルラーゼK−635遺伝子を含む約1.0kbのBam
HI−BamHI断片を、制限酵素BamHIで切断した
ベクターpHY300PLKと、また、アルカリセルラ
ーゼK−635構造遺伝子を含む約1.0kbのBam
HI−SalI断片を、制限酵素BamHI−SalIで切
断した直鎖状のベクターpHSP64とそれぞれ混合し
て、T4DNAリガーゼで結合した。
【0069】実施例1と同様にして結合反応物による大
腸菌HB101株の形質転換処理を行ない、得られた組
換えプラスミドの制限酵素切断点の解析を行った。 こ
の結果、各消化DNA断片を、pHY300PLKの
amHI部位またはpHSP64の BamHI、SalI
部位間に挿入された各組換えプラスミドである、pHB
C115B、pHBC115BR及びpHSP−BC
(図7)をそれぞれ含む組換え大腸菌HB101株を取
得した。
【0070】また、実施例2と同様にして抽出した各組
換えプラスミドによる枯草菌ISW1214株の形質転
換を実施例3と同様にして行ない、組換え枯草菌ISW
1214(pHBC115B)株、ISW1214(p
HBC115BR)株、ISW1214(pHSP−B
C)株を取得した。
【0071】実 施 例 10 実施例9で取得した各組換え枯草菌株を、テトラサイク
リンを含むPY培地に接種し、30℃で、振盪培養を行
った。 この結果、アルカリセルラーゼK−635構造
遺伝子の上流に高発現誘導DNAを有するプラスミドを
保持する組換え枯草菌ISW1214(pHSP−B
C)株では、アルカリセルラーゼの高い生産性が認めら
れた(表7)。 また、高発現誘導DNAを含む組換え
枯草菌ISW1214(pHSP−BC)株は、テトラ
サイクリンを含むN培地において良好なアルカリセルラ
ーゼK−635の生産を示した(表8)。
【0072】
【0073】
【0074】実 施 例 11 実施例7と同様にして、約0.8kbのクロラムフェニ
コール耐性遺伝子(ファルマシア社製)の末端を平滑化
した後、これと制限酵素SmaIで切断した直鎖状のプ
ラスミドベクターpHSP64を混合し、T4DNAリ
ガーゼで結合した。 結合反応物による大腸菌の形質転
換処理を実施例1に従って行った。 処理後の菌懸濁液
を15μg/mlテトラサイクリン(シグマ社製)を含
むLB寒天プレート培地に塗抹し、37℃で12時間培
養した。
【0075】出現した形質転換体から、実施例2と同様
にして得られた組換えプラスミドの制限酵素切断点の解
析を行い、組換えプラスミドpHSP−Cm(図8)を
保持する組換え大腸菌HB101(pHSP−Cm)を
選択した。 更にこのpHSP−CmをSalIとBam
HIで切断後、ヤエナリ ヌクレアーゼによる消化及びT
4DNAリガーゼによる再結合反応を行って、高発現誘
導DNA内の分泌シグナルペプチド領域とクロラムフェ
ニコール アセチルトランスフェラーゼ構造遺伝子のO
RFが一致したpHSP−CmSBを作製した。
【0076】実施例2と同様にして抽出したプラスミド
pHSP−CmSBによって、実施例3と同様の方法で
枯草菌ISW1214株の形質転換を行ない、プラスミ
ドpHSP−CmSBを保持する組換え枯草菌ISW1
214(pHSP−CmSB)株を取得した。
【0077】組換え枯草菌ISW1214(pHSP−
CmSB)株及び対照実験としてISW1214(pH
SP64)株及びISW1214(pHY300PL
K)株をテトラサイクリンを含むLB培地に接種し、3
0℃で振盪培養を行ったところ、高発現誘導DNAを持
つプラスミドpHSP−CmSBを保持する組換え枯草
菌は、約80mg/lのクロラムフェニコール アセチ
ルトランスフェラーゼを生産した(表9)。 また、高
発現誘導DNAを含む組換え枯草菌ISW1214(p
HSP−CmSB)株は、テトラサイクリンを含むN培
地において良好なクロラムフェニコール アセチルトラ
ンスフェラーゼの生産を示した(表10)。
【0078】
【0079】
【0080】
【配列表】 配列番号 :1 配列の長さ:639 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直線状 配列の種類:Genomic DNA 起 源: 生物名: ハ゛チルス エスヒ゜ー(Bacillus sp.) 株 名: KSM-64 配列の特徴: 特徴を表す記号:RBS 存在位置:600..606 特徴を決定した方法:E 配列の特徴: 特徴を表す記号:peptide 存在位置:610..639 特徴を決定した方法:E 配 列 AGTACTTACC ATTTTAGAGT CAAAAGATAG AAGCCAAGCA GGATTTGCCG ATGCAACCGG 60 CTTATATTTA GAGGGAATTT CTTTTTAAAT TGAATACGGA ATAAAATCAG GTAAACAGGT 120 CCTGATTTTA TTTTTTTGAA TTTTTTTGAG AACTAAAGAT TGAAATAGAA GTAGAAGACA 180 ACGGACATAA GAAAATTGTA TTAGTTTTAA TTATAGAAAA CGCTTTTCTA TAATTATTTA 240 TACCTAGAAC GAAAATACTG TTTCGAAAGC GGTTTACTAT AAAACCTTAT ATTCCGGCTC 300 TTTTTTTAAA CAGGGGGTGA AAATTCACTC TAGTATTCTA ATTTCAACAT GCTATAATAA 360 ATTTGTAAGA CGCAATATAC ATCTTTTTTT TATGATATTT GTAAGCGGTT AACCTTGTGC 420 TATATGCCGA TTTAGGAAGG GGGTAGATTG AGTCAAGTAG TCATAATTTA GATAACTTAT 480 AAGTTGTTGA GAAGCAGGAG AGAATCTGGG TTACTCACAA GTTTTTTAAA ACATTATCGA 540 AAGCACTTTC GGTTATGCTT ATGAATTTAG CTATTTGATT CAATTACTTT AATAATTTTA 600 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 GGAGGTAAT ATG ATG TTA AGA AAG AAA ACA AAG CAG TTG 639 Met Met Leu Arg Lys Lys Thr Lys Gln Leu
【図面の簡単な説明】
【図1】 バチルス エスピー KSM−64株のアルカ
リセルラーゼK−64遺伝子上流領域(高発現誘導DN
A)の塩基配列の図である。
【図2】 高発現誘導DNAを含むプラスミドベクター
pUS64、pHS64及びpHSP64の構築を示す
図である。
【図3】 バチルス エスピー KSM−64株のアルカ
リセルラーゼK−64遺伝子を含むプラスミドの構築を
示す図である。
【図4】 バチルス エスピー KSM−330株の酸性
セルラーゼK−330遺伝子を含むプラスミドの構築を
示す図である。
【図5】 バチルス エスピー KSM−330株の酸性
セルラーゼK−330遺伝子を含むプラスミドの構築を
示す図である。
【図6】 バチルス エスピー KSM−330株の酸性
セルラーゼK−330遺伝子を含むプラスミドの構築を
示す図である。
【図7】 バチルス エスピー KSM−635株のアル
カリセルラーゼK−635遺伝子を含むプラスミド作製
を示す図である。
【図8】 クロラムフェニコール耐性遺伝子を含むプラ
スミド作製を示す図である。
【符号の説明】
図2から図8において、太線部分は挿入遺伝子のDNA
断片であり、細線部分は各プラスミドの中に示したプラ
スミドpUC19またはpHY300PLK由来のDN
A断片である。 一方、矢印は投入した各種遺伝子の構
造遺伝子領域であり、また、斜線部分は高発現誘導DN
Aの領域を示す。 Ba BamHI Bg Bg1II Kp KpnI Hp HpaI Hi HindIII Ps PstI Pv PvuII Sl SalI Ec EcoRI Sm SmaI Xb XbaI Xh XhoI Sc ScaI Sa SacI Ap アンピシリン耐性遺伝子 Tc テトラサイクリン遺伝子 (マルチプルクローニングサイト) MCSI Ec-Sa-Kp-Sm-Ba-Xb-Sl-P
s-Sp-Hi MCSII Ec-Sm-Ba-Sl-Ps-Bg-Xb-H
i MCSIII Ec-Sa-Kp-Sm-Ba-Xb-Sl MCSIV Ec-Sa-Kp-(Sm) MCSV Hi-Sp-Ps-Sl-Xb-Ba-(Sm) MCSVI Sl-Xb-Ba-(Sm) MCSVII Hi-Xb-Bg-Ps-Sl-Ba MCSVIII Sp-Ps-Sl-Xb-Ba-Sm-Ec MCSIX Hi-Xb-Bg-Ps-Sl-Ba-Xb-S
l-Ps-Sp MCSX Ba-Sm-Ec MCSXI Ba-Sm-Kp-Sa-Ec 以 上
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】同様に、高発現誘導DNAを含む組換え枯
草菌ISW1214(pHS−KC)株による酸性セル
ラーゼK−330の生産の場合、表5に示されるよう
に、窒素源として、酵母エキス、魚肉エキス、ゼスト7
0、カルチベーター或いはCSL等を用いることができ
る。これらの窒素源と炭素源を適当な濃度で適宜組合
せ、この他に適当な濃度の無機塩類、例えば、塩化ナト
リウム、燐酸ナトリウム、硫酸ナトリウム等を添加すれ
ば良い。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】実施 例8 実施例7で取得した各組換え大腸菌及び枯草菌株を、ア
ンピシリンを含むLB培地またはテトラサイクリンを含
むPY培地に接種し、37℃または30℃で、振盪培養
を行った。この結果、高発現誘導DNAが酸性セルラー
ゼK−330構造遺伝子の上流に存在するプラスミドを
保持する組換え枯草菌ISW1214(pHS−KC)
株の酸性セルラーゼの生産性は、高発現誘導DNAを含
まない組換え枯草菌ISW1214(pHKC331
)株や酸性セルラーゼK−330構造遺伝子の下流に
存在する組換え枯草菌ISW1214(pHS−KC
R)株の約5倍から6倍であることが明らかになり(表
4)、ここにおいても高発現誘導DNAの有効性が示さ
れた。また、高発現誘導DNAを含む組換え枯草菌IS
W1214(pHS−KC)株は、各種窒素源を含むN
培地において良好な酸性セルラーゼK−330の生産を
示した(表5)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 図2から図8において、太線部分は挿入遺伝子のDNA
断片であり、細線部分は各プラスミドの中に示したプラ
スミドpUC19またはpHY300PLK由来のDN
A断片であ。一方、矢印は投入した各種遺伝子の構造遺
伝子領域であり、また、斜線部分は高発現誘導DNAの
領域を示す。 Ba BamHI Bg BglII Kp KpnI Hp HpaI Hi HindIII Ps PstI Pv PvuII Sl SalI Ec EcoRI Sm SmaI Xb XbaI Xh XhoI Sc ScaI Sa SacI Ap アンピシリン耐性遺伝子 Tc テトラサイクリン遺伝子AEG アルカリセルラーゼ遺伝子 (マルチプルクローニングサイト) MCSI Ec−Sa−Kp−Sm−Ba−Xb−
Sl−Ps−Sp−Hi MCSII Ec−Sm−Ba−Sl−Ps−Bg−
Xb−Hi MCSIII Ec−Sa−Kp−Sm−Ba−Xb−
Sl MCSIV Ec−Sa−Kp−(Sm) MCSV Hi−Sp−Ps−Sl−Xb−Ba−
(Sm) MCSVI Sl−Xb−Ba−(Sm) MCSVII Hi−Xb−Bg−Ps−Sl−Ba MCSVIII Sp−Ps−Sl−Xb−Ba−Sm
−Ec MCSIX Hi−Xb−Bg−Ps−Sl−Ba−
Xb−Sl−Ps−Sp MCSX Ba−Sm−Ec MCSXI Ba−Sm−Kp−Sa−Ec
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 15/70 //(C12N 1/21 C12R 1:19) (C12N 1/21 C12R 1:125) (C12N 9/10 C12R 1:125) (C12N 9/10 C12R 1:19) (C12N 9/42 C12R 1:19) (C12N 9/42 C12R 1:125)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バチルス属細菌由来アルカリセルラーゼ
    産生遺伝子のプロモーター領域および分泌シグナルペプ
    チド領域に由来する塩基配列を有する、下流領域に結合
    した構造遺伝子の発現を促進させ得るDNA断片。
  2. 【請求項2】 バチルス属細菌由来アルカリセルラーゼ
    産生遺伝子のプロモーター領域および分泌シグナルペプ
    チド領域に由来する塩基配列が、図1に示す塩基配列ま
    たはこれと相同性を有する塩基配列である請求項第1項
    記載のDNA断片。
  3. 【請求項3】 バチルス属細菌がバチルス エスピー K
    SM−64株である請求項第1項または第2項記載のD
    NA断片。
  4. 【請求項4】 バチルス属細菌由来アルカリセルラーゼ
    産生遺伝子のプロモーター領域および分泌シグナルペプ
    チド領域に由来する塩基配列を有するDNA断片を含む
    プラスミドベクター。
  5. 【請求項5】 バチルス属細菌由来アルカリセルラーゼ
    産生遺伝子のプロモーター領域および分泌シグナルペプ
    チド領域に由来する塩基配列が、図1に示す塩基配列ま
    たはこれと相同性を有する塩基配列である請求項第4項
    記載のプラスミドベクター。
  6. 【請求項6】 バチルス属細菌がバチルス エスピー K
    SM−64株である請求項第4項または第5項記載のプ
    ラスミドベクター。
  7. 【請求項7】 バチルス属細菌由来アルカリセルラーゼ
    産生遺伝子のプロモーター領域および分泌シグナルペプ
    チド領域に由来する塩基配列と、目的蛋白質をコードす
    る塩基配列とを有するDNA断片を保持するプラスミド
    ベクターを含む組換え微生物。
  8. 【請求項8】 バチルス属細菌由来アルカリセルラーゼ
    産生遺伝子のプロモーター領域および分泌シグナルペプ
    チド領域に由来する塩基配列が、図1に示す塩基配列ま
    たはこれと相同性を有する塩基配列である請求項第7項
    記載の組換え微生物。
  9. 【請求項9】 バチルス属細菌がバチルス エスピー K
    SM−64株である請求項第7項または第8項記載の組
    換え微生物。
  10. 【請求項10】 宿主微生物が大腸菌または枯草菌であ
    る請求項第7〜9項の何れかの項記載の組換え微生物。
  11. 【請求項11】 請求項第7〜11項の何れかの項に記
    載の組換え微生物を培養し、当該培養物中から目的蛋白
    質を分離することを特徴とする蛋白質の製造法。
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