JPH06217737A - クラゲ類の処理、加工法 - Google Patents

クラゲ類の処理、加工法

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JPH06217737A
JPH06217737A JP5285463A JP28546393A JPH06217737A JP H06217737 A JPH06217737 A JP H06217737A JP 5285463 A JP5285463 A JP 5285463A JP 28546393 A JP28546393 A JP 28546393A JP H06217737 A JPH06217737 A JP H06217737A
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JP
Japan
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jellyfishes
jellyfish
treating
processing
liquid
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JP5285463A
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English (en)
Inventor
Masaaki Inoue
正昭 井上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クラゲ類を処理すること、あるいは有用資源
としての加工や体成分を分離して利用することを目的と
している。 【構成】 クラゲを粉砕して液状化あるいは細片して、
PHと温度を調整し、次いで析出剤又は凝集剤を添加し
て蛋白質等を析出(凝集)した後、脱水を行い、さらに
乾燥させることを特徴としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はクラゲ類の処理、およ
び食品、飼料、肥料あるいは有効成分抽出のための加工
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、我が国でクラゲ(クラゲ類)と呼
ばれているのは、腔腸動物門の刺胞類亜門のヒドロ虫類
に属するものの一部と鉢虫類綱および有櫛板類亜門櫛水
母類綱に属するものの全部であり、130種以上が知ら
れている。
【0003】しかし利用されているのは、食品としての
鉢虫類綱に属するビゼンクラゲ、エチゼンクラゲとその
近縁種で、その加工法は粉砕することなく塩漬けにして
脱水し、乾燥するものであるが、これらの種類はいずれ
も傘径が50〜100cmに達する大型種である。なお
他の種も含め、体成分を抽出利用する等、他の用途は開
発されていない。したがって、クラゲ類はどちらかとい
えば未利用で殆んど資源化されていない動物であるとい
える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにクラゲ
類、特にミズクラゲが殆んど資源化されない理由とし
て、体成分が蛋白質1.7%、炭水化物が0.9%、脂
質が0.0%、灰分2.1%と極微量である反面、水分
が95〜96%前後の高い割合を占め、加工後の歩留率
が低く、また、上記既利用種の外は小型で従来の方法で
加工しても製品の態をなさないために経済的には勿論、
技術的にも加工が困難であることと、一般的にはカツオ
ノエボシ、アンドンクラゲ、アカクラゲ等で代表される
ように人を刺して危害を加える動物として認識されてい
ることも未利用であることに無関係ではないようであ
る。こゝで、主に対象としているミズクラゲについても
刺胞毒は強くはないが存在する。しかし、これらのクラ
ゲ毒は温度に対して不安定であり、煮沸等の加熱によっ
て容易に無毒化する。
【0005】ところで鉢虫類、旗口水母類に属するミズ
クラゲは傘径が10〜20cmと小型であるために先に
述べた理由によって食料としても利用されていないが、
総重量で10〜100トンあるいはそれ以上の集団をな
し、特に内湾域において浮遊する種としてよく知られ、
漁業には勿論、内湾域に立地する諸工場や発電所の冷却
水系等の用水に、海水とともに大量のクラゲが流入して
運転に支障をきたし、時に運転を中止する程の被害があ
る。現在は、採捕しても処理方法やその利用方法が未開
発であるために取水口において防御網を張って流入を防
いだり、海に返したり、網漁具に入網したものは海に放
す等で対応しておりその処理については、基本的にはま
ったく解決されていない。
【0006】この発明は前記事情に鑑み開発されたもの
で、これらのクラゲ類を容易に処理することと有用資源
としての加工や有効成分を分離抽出して利用することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明ではクラゲを粉砕して液状化あるいは細片
とし、PHと温度調節を行い、次いで析出剤又は凝集剤
を添加して蛋白質等を析出(凝集)した後、脱水を行
い、さらに乾燥させることを特徴とするものである。
【0008】
【実施例】以下実施例によって説明する。第1工程とし
てクラゲをミキサーあるいは擂潰機等で粉砕して液状化
あるいは細片にする。このように処理したクラゲのPH
は7.0〜7.5程度であるが、使用する析出剤又は凝
集剤によって最適なPHの値が異なるので、それらに最
適なPH(4.0〜8.5)に塩酸等酸類あるいは苛性
ソーダによって調整する。また併せて温度も30〜35
℃に調整する。次いで塩化カルシューム、硫酸マグネシ
ューム、硫酸アルミニューム、ポリ塩化アルミニュー
ム、レンネット、グルタミナーゼ、プロテイナーゼ、ト
リクロル酢酸、アルギン酸ナトリューム、合成高分子化
合物等無機系あるいは酵素を含む有機系の析出剤又は凝
集剤の適当量(クラゲ重量の0.002〜0.5%)を
単独にあるいは複数種併用添加し、蛋白質等を析出(凝
集)して沈澱あるいは浮上させて水分のみを常法によっ
て排除する。
【0009】第2工程として、常法によって更に水分を
除去して乾燥させ含水率20〜30%あるいはそれ以下
で所要の形の固形物とする。以上の方法によって得られ
たクラゲの処理結果の一例を表1に示す。
【0010】
【表1】 ※10サンプルの平均
【0011】
【発明の効果】以上この発明の方法は次の効果を有す
る。 (1)クラゲ中に含まれている水分の70%〜80%あ
るいはそれ以上を容易に分離でき、乾燥が容易である。
したがって水分が多くて、処理が出来ないために捕獲さ
れたものは放置あるいは海へ戻す以外に方法のなかった
ミズクラゲ等クラゲ類の処分、あるいは食品、飼料、肥
料等への利用が可能となる。このことによって腐敗によ
る悪臭公害の防止、海へ戻すための働力、経費の節減が
できる。 (2)従来、食料として利用されている大型のクラゲだ
けでなく、加工後の歩留量が小さく製品としての態をな
さなかった小型種のクラゲを材料としても望む大きさ、
型等に加工することができ、従来、全く見捨てられてい
たミズクラゲ等の資源化が可能となる。 (3)二次製品生産、有効成分抽出の前処理の方法とし
ても有効である。 (4)乾燥することによって保存あるいは産業廃棄物と
して量、質において処分が容易となる。 (5)処理、生産工程の装置化が可能となる。 (6)冷却水等の取水に際して障害となっているクラゲ
類が容易に処理できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフローチャートである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラゲを粉砕して液状化あるいは細片
    し、PHと温度を調整して、次いで析出剤又は凝集剤を
    添加して蛋白質等を析出あるいは凝集した後、脱水・加
    熱を行い、さらに乾燥させることを特徴としたクラゲ類
    の処理、加工法。
JP5285463A 1992-10-14 1993-10-12 クラゲ類の処理、加工法 Pending JPH06217737A (ja)

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JP4-317687 1992-10-14
JP31768792 1992-10-14
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007020889A1 (ja) 2005-08-12 2007-02-22 Riken 新規ムチン型糖タンパク質及びその用途
JP2007051191A (ja) * 2005-08-17 2007-03-01 Fukui Prefecture クラゲ類からのコラーゲン回収方法
CN101940269A (zh) * 2010-09-16 2011-01-12 中国海洋大学 一种新型海蜇螅状幼体开口饵料
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