JPH06217682A - 食肉の病原性バクテリアの量を減少するための装置及び方法 - Google Patents

食肉の病原性バクテリアの量を減少するための装置及び方法

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JPH06217682A JP5171434A JP17143493A JPH06217682A JP H06217682 A JPH06217682 A JP H06217682A JP 5171434 A JP5171434 A JP 5171434A JP 17143493 A JP17143493 A JP 17143493A JP H06217682 A JPH06217682 A JP H06217682A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、鳥肉又は他の食用動物肉に付着す
る病原性バクテリアの量を減少するのに使用される装置
及び方法に関し、占有面積を実用的なものとすることを
目的とする。 【構成】 外側部分の端部部分が外側部分と内側部分と
を接続し、内側部分の領域が一つ以上の処理される鳥肉
又は動物肉を完全に取り囲む空間を提供する内側部分と
外側部分とを有する機械と、鳥肉又は動物肉の体内空洞
の内側全体に供給されるように前記機械の内側部分内に
取り付けられ、バクテリア減少化学溶液源に接続される
一つ以上の放出ノズルと、鳥肉又は動物肉の外側表面全
体に供給されるように前記機械の内側部分内に取り付け
られ、バクテリア減少化学溶液源に接続される一つ以上
の噴霧ノズルと、現存する上部コンベアに前記機械の外
側部分又は端部壁を接続するための一つ以上の接続器、
とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、人を害する危険を最小
限にするための食肉浄化用の新しい装置及び方法に関す
る。さらに詳細には、本発明は、鳥肉の全ての内側及び
外側表面に化学処理剤の流れを供給することによって内
蔵を抜かれた鳥肉を適切に処理するために、空間を有効
に利用する新しい装置を有する。好適な実施例におい
て、処理化学薬品は、正リン酸三アルカリ金属、及びよ
り詳細にはリン酸三ナトリウムを有する。
【０００２】
【従来の技術】鶏、七面鳥、アヒル、又は他の鳥肉を処
理するための現在の鳥肉作業は、屠殺、内蔵抜き、浄
化、及び包装の自動化装置を介して鳥肉を処理する。当
然のごとく、内蔵抜きの処理は、鳥肉の外側表面及び内
側の体内空洞を消化器系の内容物にさらしている。この
処理において、鳥肉はもしかすると病原性微生物にさら
されているかもしれない。
【０００３】処理される鳥肉の全汚染率を減少するため
に、数種の方法が使用に際してのいくつかの規制を持っ
て開発されている。これらのうちの一つは、同じ流れ及
び反対の流れの冷蔵タンク装置と、これらのタンクへの
色々な処理添加剤を加えることである。流れの規制は、
それぞれの処理される鳥肉がその胴体温度を大気温から
１．７°Ｃ（３５°Ｆ）へ下げるように冷却水装置を通
過することを要求する。数種の装置が、これを実現する
ために使用されている。
【０００４】一般的に認められた方法は、液体内に沈め
るための櫂状機構又は螺旋機構を利用し、鳥肉を冷却容
器を通して動かすものである。規制は、水流が、鳥肉が
動かされる方向と同一流れ、又は鳥肉が流れに逆らって
動かされる反対流れであるかを明記してはいない。しか
しながら、この規制は、１分当たりの一つの鳥肉に対
し、少なくとも３．８リットル（１ガロン）の量の水の
交換をもたらすのに十分な補給及び放出装置が冷却装置
に設けられることを要求する。
【０００５】これらの方法は、胴体の適当な浄化を提供
し、製品の鮮度を長引かせるために胴体温度を下げる
が、腸内の病原体の減少に特に有効ではない。これを改
良するために、冷却タンク方式への数種の変形が提案さ
れ評価されている。これらの最大の心配は、冷却タンク
に供給する水への塩素の添加である。塩素添加率は、タ
ンクの流出流れにおいて、むしろ低いレベルから１００
万分の５程度の高い塩素レベルまで自由に決定されてい
る。この方法を使用するいくつかの効果が報告されてい
るが、塩素化された有機化合物が形成される可能性があ
り、次にそれらが摂取されることの影響が存在する。
【０００６】競合的な細菌の排除、及び過酸化物、酸、
表面活性剤、及び他の化合物での鳥肉の処理を含む数種
の方法が提案されている。例えば、米国特許第３１０４
１７０号、第４６８３６１８号、及び第４７７０８８４
号を参照すると、これらの方法のいくつかは、それら特
有の鳥肉に対する非有効性及び摂取される製品がもたら
す安全性にとっての問題のために、評価されて排除され
る。
【０００７】米国特許第４８４９２３７号は、鳥肉処理
プラントにおいて鳥肉胴体を消毒するための方法を開示
する。この方法は、鳥肉の煮沸、羽むしり、内蔵抜き、
及び冷却の処理の後、オゾン処理された水で鳥肉を消毒
することをもたらす。鳥肉へのオゾン処理された水の提
供は、オゾン処理された水の容器に鳥肉の外側部分を浸
し、容器内で浸されている間に胴体の体内空洞内へ及び
胴体の外側に沿って向けられたオゾン処理された水の噴
流を鳥肉が受けることの両方を伴う。この方法は、それ
がオゾンガスを合成し処理以前に水にそれを溶かすため
に処理プラント製品ラインの外側にさらなる領域を必要
とすることにおいて問題となる。これは、オゾンが作業
場所の周囲に放出されて使用者に健康の害をもたらすこ
とを防止することである。結果的に、鳥肉を処理する費
用はかなり増加する。
【０００８】健康を害することに関連する食品の可能性
を減少するための有効な方法を見いだす苦難は、国民及
び仲介者の両方から見られる連続する苦悩と共に増大し
ている。普通に譲渡された米国特許第５０６９９２２号
は、サルモネラ菌の増殖を制御するための鳥肉胴体の処
理方法を教示している。より詳細には、この方法は、約
１１．５以上のｐＨを有し、正リン酸三アルカリ金属を
含む処理溶液で鳥肉を処理することを有する。
【０００９】商業的な大きさにおいてこの方法を利用す
るために、プラントの上部のモノレールが処理溶液を有
する容器を通して鳥肉を引っ張ることを可能とするよう
な長いタンクが作られる。この方法は図１に示されてお
り、タンクが参照番号１０Ｐによって表され、処理溶液
が１２Ｐによって表され、上部コンベアが１４Ｐによっ
て表され、鳥肉の掛け金が１６Ｐによって表され、処理
される鳥肉が１８Ｐによって表されている。この方法は
非常に効果的であるが、使用される正リン酸三アルカリ
金属の大きな容積を必要とし、実際の作業にとってタン
クを収納するために鳥肉処理プラントにおける大きな物
理的な領域を必要とする。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】従って、プラントの大
きさにおいて商業的に実行可能な方法を提供する一方
で、腸内グループの潜在的に病原性のバクテリアの量を
かなり減少するような鳥肉（又は他の食用動物肉）を処
理するための方法が技術的に必要である。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明により鳥肉及び他
の食用動物肉を処理するための装置及び方法が提供され
る。より詳細には、本発明者は、バクテリア減少化学溶
液で鳥肉又は動物肉の内側及び外側部分を処理するため
に、新しい噴霧機械を利用する装置を発見した。この噴
霧機械は、異なる処理、例えば屠殺、内蔵抜き、及び包
装のためのプラントを通して鳥肉又は動物肉を輸送する
のに使用される現存する上部コンベアに接続される。
【００１２】従って、本発明の一実施例は、鳥肉又は他
の動物肉に付着する病原性バクテリアの量を減少するた
めに使用される装置を提供し、この装置は、側壁及び底
壁を有する内側部分と、側壁及び底壁及び端部壁を有す
る外側部分とを有する機械であって、前記端部部分が前
記外側部分と前記内側部分とを接続し、前記内側部分の
領域が一つ以上の処理される鳥肉又は動物肉を完全に取
り囲む空間を提供する機械と、バクテリア減少化学溶液
が処理される鳥肉又は動物肉の体内空洞の内側全体に供
給されることを可能にするために、前記機械の前記内側
部分内に取り付けられ、バクテリア減少化学溶液源に接
続される一つ以上の放出ノズルと、バクテリア減少化学
溶液が処理される鳥肉又は動物肉の外側表面全体に供給
されることを可能にするために、前記機械の前記内側部
分内に取り付けられ、バクテリア減少化学溶液源に接続
される一つ以上の噴霧ノズルと、バクテリア減少化学溶
液源に前記一つ以上の放出ノズル及び前記一つ以上の噴
霧ノズルを接続するための一つ以上の管と、鳥肉又は動
物肉が処理される設備内に設置された現存する上部コン
ベアに前記装置の外側部分又は端部壁を接続するための
一つ以上の接続器、とを具備する。
【００１３】特に好適な実施例において、この装置は鳥
肉及びより詳細には鶏肉を処理するのに使用される。さ
らに、好ましくは、この装置は、サルモネラ菌及び他の
バクテリアによる汚染の危険を減少するために、鶏肉に
正リン酸アルカリ金属及び好ましくはリン酸三ナトリウ
ムを含む溶液を供給するのに使用される。
【００１４】実際上は、この装置は使用される処理溶液
を供給及び再生利用する再生利用装置と協働して使用さ
れる。
【００１５】もう一つの実施例において、本発明は、鳥
肉又は他の食用動物肉に付着する病原性バクテリアの量
を減少するための方法を有する。本発明の方法は、側壁
及び底壁を有する内側部分と、側壁及び底壁及び端部壁
を有する外側部分とを有する機械であって、前記端部部
分が前記外側部分と前記内側部分とを接続し、前記内側
部分の領域が一つ以上の処理される鳥肉又は動物肉を完
全に取り囲む空間を提供する機械と、バクテリア減少化
学溶液が処理される鳥肉又は動物肉の体内空洞の内側全
体に供給されることを可能にするために、前記機械の前
記内側部分内に取り付けられ、バクテリア減少化学溶液
源に接続される一つ以上の放出ノズルと、バクテリア減
少化学溶液が処理される鳥肉又は動物肉の外側全体表面
に供給されることを可能にするために、前記機械の前記
内側部分内に取り付けられ、バクテリア減少化学溶液源
に接続される一つ以上の噴霧ノズルと、バクテリア減少
化学溶液源に前記一つ以上の放出ノズル及び前記一つ以
上の噴霧ノズルを接続するための一つ以上の管と、鳥肉
又は動物肉が処理される設備内に設置された現存する上
部コンベアに前記装置の外側部分又は端部壁を接続する
ための一つ以上の接続器、とを具備する機械を提供する
段階と、前記一つ以上の接続器を利用することによって
現存する上部コンベアに前記機械を接続する段階と、現
存する上部コンベアに処理される鳥肉又は動物肉を取り
付ける段階と、上部コンベアに沿って及び前記装置の内
側部分を通して処理される鳥肉又は動物肉を輸送する段
階と、処理される鳥肉又は動物肉の体内空洞の内側全体
に前記一つ以上の放出ノズルを通してバクテリア減少化
学溶液を供給する段階と、処理される鳥肉又は動物肉の
外側表面全体に前記一つ以上の噴霧ノズルを通してバク
テリア減少化学溶液を供給する段階、とを有する。
【００１６】従って、本発明の目的は、鳥肉又は動物肉
の内側及び外側表面全体にバクテリア減少化学溶液を供
給するための新しい装置を提供することである。
【００１７】本発明のもう一つの目的は、バクテリア減
少化学溶液と協働して本発明の装置を利用することによ
って鳥肉又は動物肉に付着するバクテリアの量を減少す
るための方法を提供することである。
【００１８】他の目的として、参照して当業者に容易に
理解されることが、図面及び好適な実施例の詳細な記述
になされている。
【００１９】
【実施例】好適な実施例の記述において、所定の専門用
語が明確化のために使用されている。このような専門用
語は、同様な結果を達成するために同様な目的にとって
同様に機能する全ての技術的に同等なものと共に、詳述
された実施例を包括することが意図されている。
【００２０】図２及び３を参照すると、鳥肉又は動物肉
へバクテリア減少化学溶液を供給するのに使用される装
置が図示されており、参照番号１０によって表されてい
る。装置１０は、側壁１９及び底壁２１を有する外側表
面１２と、側壁２３及び底壁１８を有する内側表面１４
とを有している。外側表面１２及び内側表面１４は、端
部壁１５によって接続されている。内側表面１４の領域
は、処理される鳥肉又は動物肉１６の全体を収納するよ
うな大きさである。さらに、内側表面１４の底壁１８
は、下方向に傾斜している。図３に最もよく示されてい
るように、底壁１８は、排出管２２に接続される排出口
２０で終結する通路２９を形成する。
【００２１】図２を参照すると、放出ノズル２４と噴霧
ノズル２６が、点線で示され、内側表面１４にそれを貫
通して設置されている。図３に最もよく示されているよ
うに、放出ノズル２４は、内側表面１４にそれを貫通
し、掛け金４０を介して上部コンベア３８に接続される
鳥肉又は動物肉１６の上側に設置されている。上部コン
ベア３８と掛け金４０は、装置１０が使用されるプラン
トに現存し従来同様に設置されていることが考慮され
る。実際上、鳥肉又は動物肉１６は、その尾がコンベア
３８に向けられ、その首が通路２９に向けられるように
取り付けられる。放出ノズル２４の位置は、バクテリア
減少化学溶液４２の流れが下方向に及び尾から首へ鳥肉
又は動物肉１６の内側体内空洞全体にわたり向けられる
ことができるようになっている。
【００２２】噴霧ノズル２６は、バクテリア減少化学溶
液４２の流れが、鳥肉又は動物肉１６の外側表面全体へ
のこの化学溶液の供給を保証するために、上側、横側、
及び下側から向けられることができるように、内側表面
１４にそれを貫通して設置される。接続管２８がこれら
全てのノズルに接続される。管２８は、ノズル２４及び
２６へバクテリア減少化学溶液を供給するために使用さ
れる。浄化ノズル３４へ接続される浄化管３０が、管２
８へ接続される。図２及び３に示すように、浄化ノズル
は内側表面１４の上側に取り付けられ、下方向に向けら
れる。両方の管２８及び３０は、これらの管への化学溶
液４２の流れを制御するために、それぞれ４６及び４８
によって示された弁を有する。
【００２３】支持部材３６が、その一端部において側壁
１９に取り付けられる。選択的に、図示されていない
が、支持部材３６は端部壁１５に取り付けられることも
可能である。支持部材３６の他端部は、上部コンベア３
８に取り付けられる。支持部材３６は、コンベア３８に
装置１０の全重量を保持させるように作られている。図
３を参照すると、掛け金ガイド４４が、さらに支持部材
３６へ端部壁１５及び側壁２３を貫通して取り付けられ
る。掛け金ガイド４４は、掛け金４０に取り付けられて
到来する鳥肉１６を整列させ支持する機構を提供するよ
うに作られている。
【００２４】図３は、装置１０の右側だけが詳細に図示
されているが、同様な構成が装置１０の左側に利用され
る。
【００２５】図４を参照すると、装置１０を機能させる
ための再循環装置５０が図示されている。この再循環装
置５０は、バクテリア減少化学溶液４２を保持するタン
ク５２を有する。タンク５２内には膜５４が設けられ、
この膜は固体粒子を除去するように機能し、それによ
り、これらが装置１０を再循環することはなく、ノズル
２４及び２６を詰まらせることはない。膜５４は、選択
的に、ポンプ５６の吸い込み口に取り付けられてもよ
い。膜５４は、それがタンク５２の液面高さを越えて延
在するような大きさであり、図示されていないハンドル
を取り付けることもできる。このように設置されると、
膜５４は周期的な浄化のためにタンク５２から滑り出す
ことができる。
【００２６】ポンプ５６が管５８を介してタンク５２に
接続され、このポンプ５６はバクテリア減少化学溶液４
２を管２８を介してノズル２４及び２６へ送りだすもの
である。タンク液面高さ制御装置６０と移動台車６２
が、さらに図４に示されており、移動台車６２はタンク
５２及びポンプ５６を保持して輸送するのに使用され
る。管２８及び２２の長さに依存して、再循環装置５０
は、鳥肉又は動物肉が処理されるプラント内の任意の場
所に設置可能である。
【００２７】例として、図２から４を参照すると、本発
明において、鶏肉へ正リン酸三アルカリ金属及び好まし
くはリン酸三ナトリウムの溶液を供給することが述べら
れる。他の処理溶液及び他の鳥肉／動物肉、例えばアヒ
ル、ガン類、七面鳥、他の家禽、豚、牛、猟鳥獣等の使
用は、本発明の範囲内に明らかに意図されているため
に、特定の処理溶液及び処理動物肉の使用は代表として
考慮されることが注記される。
【００２８】鶏肉１６へ溶液４２を供給する以前に、こ
の溶液は米国特許第５０６９９２２号に記載されている
方法によって準備される。これに必要であるために、こ
の特許はここに組み込まれる。より詳細には、タンク５
２において、溶液の総重量に対して約４％から約１２％
の間のリン酸三ナトリウムを含む溶液を作るために、４
から１２のリン酸三ナトリウムが８８から９６の水に加
えられ混合される。
【００２９】ｐＨを１１．５より大きな好適なレベル、
さらに好ましくは約１１．６と約１３．０の間に調節す
るために、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、トリポリリン酸ナトリウムのようなポリリン
酸アルカリ金属等の少量の他の化学薬品、又はリン酸の
ような酸が加えられる。少量とは、組み合わされる正リ
ン酸三アルカリ金属及び基本の化学薬品の乾燥重量の５
０％より少ないことを意味する。溶液の温度は、約２
３．３°Ｃ（１０°Ｆ）から４０．６°Ｃ（５０°Ｆ）
の間に維持される。
【００３０】バクテリア減少化学溶液が準備される一方
で、鶏肉１６は現存する上部コンベア３８に従来同様に
取り付けるための現存する掛け金４０に設置される。鶏
肉１６は、次に、屠殺、煮沸、羽むしり、内蔵抜き等の
ような一般的な処理を受ける。これらの処理は、本発明
の一部として考慮されない。
【００３１】装置１０は、支持部材３６を利用すること
によって上部コンベア３８に取り付けられる。実際上、
外側表面１２とコンベア３８との間の支持部材３６の取
り付けは、両側における溶接のような公知の技術によっ
て行われる。本発明の特徴は、コンベア３８の関する装
置１０の高さが調整できることである。例えば、側壁１
９は図示されていないが連続する溝を有し、それによ
り、側壁１９に取り付けられる支持部材３６の端部は、
このような溝のいずれかに挿入され溶接されるようにし
てもよい。選択的に、図示されていないが、側壁１９
は、ピンが挿入されている開口部をそれぞれに有する連
続する水平スリーブを有するようにしてもよい。この構
造において、側壁１９に接続される支持部材３６の一部
は、さらにピンを収納する大きさの開口部を有する。開
口部は一直線とされ、次にピンがスリーブの開口部を通
して側壁１９へ支持部材３６を取り付けるために挿入さ
れる。垂直方向の調節を達成するための他の方法は、当
業者によって理解されている。装置１０がコンベア３８
に取り付けられ、処理溶液４２がタンク５２内に準備さ
れると、本発明の処理作業が開始される。
【００３２】鶏肉１６は、それが装置１０の内部に入り
内側表面１４によって取り囲まれるまで、コンベア３８
によって掛け金４０上で前進させられガイド４４によっ
てガイドされる。実際上、鶏肉１６は、３０．５ｃｍ／
ｓｅｃ（１フィート／ｓｅｃ）でコンベア３８によって
前進させられる。次にポンプ５６が、タンク５２からリ
ン酸三ナトリウム溶液４２を管２８へ供給するために作
動される。ポンプ５６へ入る以前に、溶液４２は大きな
粒子を排除するために膜５４によって濾過される。溶液
４２が管２８からノズル２４及び２６へ移動することを
可能とするために、弁４６は開かれ弁４８は閉じられ
る。溶液４２の温度は好ましくは４２．８°Ｃ（４５°
Ｆ）から４８．３°Ｃ（５５°Ｆ）の間である。
【００３３】次に、溶液４２は、鶏肉１６の内側及び外
側の全表面を完全に処理するためにノズル２４及び２６
を通して供給される。内側表面、特に鶏肉１６の体内空
洞を処理するために、放出ノズル２４は多量の溶液４２
が尾から首へ鶏肉１６の体内空洞内へ向けられる。ノズ
ル２４は、約０．３５から約０．７ｋｇｆ／ｃｍ2 （約
５から約１０ｐｓｉ）の圧力で約１．９から３．８リッ
トル／ｓｅｃの間の溶液４２の流量を放出するように作
動する大流量低圧型ノズルである。
【００３４】同様に、溶液４２は鶏肉１６の外側表面を
完全に覆うように噴霧ノズル２６を通して供給される。
これらのノズル２６は、上側、横側、及び下側から溶液
４２を鶏肉１６へ向けるように設置されている。さら
に、これらのノズル２６は、約０．３５から約０．７ｋ
ｇｆ／ｃｍ2 （約５から約１０ｐｓｉ）の圧力で約１．
９から３．８リットル／ｓｅｃの間の溶液４２の流量を
放出するように作動する大流量低圧型ノズルである。ノ
ズル２６は、それらが広い完全な円錐状又は平らに近い
噴霧角度を提供し、広い噴霧穴形状であるように作られ
ている。このようなノズルの例は、スプレイシステム社
によって製造されているものを含む。
【００３５】鶏肉１６は、その後、コンベア３８によっ
て装置１０を通して前進させられ、一列以上のノズルに
よって同様に処理される。好適な実施例において、装置
１０は約３から８列の間のノズルを有し、それにより、
鶏肉１６は２から４回の間の溶液４２の処理を受ける。
これは、鶏肉を５秒を越える、好ましくは７から１０秒
の間の期間、溶液にさらすことになる。
【００３６】バクテリアに対するさらなる保護を提供す
るために、所定量の溶液４２が鶏肉の外側及び内側表面
に残ることが必要である。結果的に、鶏肉は、溶液４２
の処理の後、さらなる浸け置き処理を受けない。
【００３７】鶏肉１６に噴霧される一方で、余分な溶液
４２及び図示されていないが、ばらばらになった鶏肉の
一部のような雑多な固体は、重力によって内側表面１４
を落下し、底壁１８によって通路２９へ向けられる。こ
れらは、排出口２０及び管２２を通しタンク５２へ戻さ
れ、そこで次の使用のために再生利用される。上述した
ように、膜５４は溶液から固体を分離し、それにより、
溶液はコンベア３８によって前進させられる他の鶏肉の
処理に再使用可能である。
【００３８】装置１０の内側表面１４を浄化することが
必要である時、以下の処置が使用される。弁４６が閉じ
られ、弁４８が開かれる。その後、浄化溶液が、タンク
５２、又は図示されていないもう一つのタンクから管２
８及び次に管３０へ送りだされる。実際上、好適な浄化
溶液は、合成洗剤、次亜塩素酸ナトリウム、消毒薬品等
のような消毒の目的のために米国農務省によって認可さ
れたもののいずれかである。選択的に、鶏肉を処理する
のに使用される純粋なリン酸三ナトリウム溶液が、装置
１０の構成要素のための浄化溶液として循環させること
が可能である。浄化溶液は、次に、内側表面１４から全
ての固体堆積物を除去し、排出口２０を通し管２２へ排
出されるように、下方向に向けられた浄化ノズル３４を
通して散布される。
【００３９】ノズル２４及び２６を浄化するために、弁
４８は閉じられ、弁４６は開かれ、浄化溶液が管２８へ
ノズル２４及び２６を通して送りだされる。実際上、ノ
ズル２４及び２６は、それを通過する全てが濾過された
溶液４２であるために、内側表面１４ほどは浄化される
必要はない。
【００４０】鶏肉１６は、次に、残りのプラント処置、
例えば包装のためにコンベア３８によって輸送されるこ
とが可能である。
【００４１】装置１０は、ステンレス鋼のような認可さ
れた材料（特に米国農務省の認可材料）又は米国農務省
に認可された熱可塑性材料のいずれかによって構成する
ことができる。特に、１０から２０ゲージステンレス鋼
が好ましい。鶏肉を処理するための使用にとって、装置
１０の大体の大きさは、高さ約０．９から１．２ｍ（３
から４フィート）、幅約０．９から１．２ｍ（３から４
フィート）、長さ約１．５から２．４ｍ（５から８フィ
ート）である。もし処理される動物肉がより大きいなら
ば（例えば豚、牛、羊、猟鳥獣等）、より大きな大きさ
が選択されてもよい。
【００４２】同様に、再循環装置５０は、ステンレス鋼
のような認可された材料（特に米国農務省の認可材料）
又は米国農務省に認可された熱可塑性材料のいずれかに
よって構成することができる。特に、１０から２０ゲー
ジステンレス鋼が好ましい。典型的なポンプの大きさ
は、一分間に３７８リットル（１００ガロン）を９．１
から１２．２ｍ（３０から４０フィート）持ち上げるこ
とを提供する。タンク５２の大きさは、プラントの作業
方式に依存し、１８９リットル（５０ガロン）から１８
９０リットル（５００ガロン）の範囲とすることができ
る。より大きな大きさがより大きな動物肉を処理するた
めに利用されることが再確認される。
【００４３】
【発明の効果】鳥肉又は動物肉を処理するための上述の
装置及び方法を利用することによって、以下の利点が実
現される。 （１）この装置の噴霧パターンは、体内空洞を有する内
蔵抜きされた鳥肉又は動物肉への完全な集中を提供す
る。 （２）この装置は、バクテリア汚染の危険を十分に減少
するために、十分な時間、バクテリア減少化学溶液に鳥
肉又は動物肉をさらす。 （３）この装置は、プラントの通常の作業及びライン速
度を遅らすことはなく、また他の障害とはならない。 （４）この装置は、移動可能であり、それにより、高い
据え付け柔軟性を可能とする。 （５）この装置は、プラントに今現存する上部コンベア
を有利に採用する。 （６）この装置は、少ない費用及び保守時間で据え付け
られる。 （７）この装置は、信頼性があり、日に３０００００羽
の鳥肉を浄化することができる。 （８）この装置は、構成、据え付け、及び修理を簡単化
するために、単純な簡単に手に入る材料を必要とする。
【００４４】本発明は、詳細に及びその好適な実施例を
参照して述べられたが、変更及び変形が添付請求項の範
囲から逸脱することなく可能であることは明らかであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】鳥肉へバクテリア減少化学溶液を供給するのに
使用されるタンク装置である。
【図２】本発明の装置の斜視図である。
【図３】図２の線３−３’に沿っての断面図である。
【図４】本発明の装置と協働して使用される再循環装置
である。
【符号の説明】
１２…外側表面 １４…内側表面 １６…鶏肉 １８…底壁 ２３…側壁 ２４…放出ノズル ２６…噴霧ノズル ２８…管 ３６…支持部材 ３８…上部コンベア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェームズ ティー．エルフストラム アメリカ合衆国，ニューヨーク 10598, ヨークタウン ハイツ，サルタナ ドライ ブ 2250 (72)発明者 ウィリアム イー．スワルツ アメリカ合衆国，ニュージャージー 08512，クランバリー，レミントン サー クル 11

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 側壁及び底壁を有する内側部分と、側壁
    及び底壁及び端部壁を有する外側部分とを有する機械で
    あって、前記端部部分が前記外側部分と前記内側部分と
    を接続し、前記内側部分の領域が一つ以上の処理される
    鳥肉又は動物肉を完全に取り囲む空間を提供する機械
    と、 バクテリア減少化学溶液が処理される鳥肉又は動物肉の
    体内空洞の内側全体に供給されることを可能にするため
    に、前記機械の前記内側部分内に取り付けられ、バクテ
    リア減少化学溶液源に接続される一つ以上の放出ノズル
    と、 バクテリア減少化学溶液が処理される鳥肉又は動物肉の
    外側表面全体に供給されることを可能にするために、前
    記機械の前記内側部分内に取り付けられ、バクテリア減
    少化学溶液源に接続される一つ以上の噴霧ノズルと、 バクテリア減少化学溶液源に前記一つ以上の放出ノズル
    及び前記一つ以上の噴霧ノズルを接続するための一つ以
    上の管と、 鳥肉又は動物肉が処理される設備内に設置された現存す
    る上部コンベアに前記装置の外側部分又は端部壁を接続
    するための一つ以上の接続器、とを具備する鳥肉又は他
    の食用動物肉に付着する病原性バクテリアの量を減少す
    るための装置。
  2. 【請求項２】 処理される鳥肉又は動物肉は鶏肉である
    請求項１に記載の装置。
  3. 【請求項３】 バクテリア減少化学溶液は正リン酸三ア
    ルカリ金属の溶液を含む請求項２に記載の装置。
  4. 【請求項４】 バクテリア減少化学溶液はリン酸三ナト
    リウム溶液を含む請求項３に記載の装置。
  5. 【請求項５】 前記一つ以上の接続器は、前記外側部分
    の前記側壁に接続され、現存する上部コンベアに関して
    その高さ調節を可能とするために前記外側部分の前記側
    壁の異なる位置に取り付け可能である請求項１に記載の
    装置。
  6. 【請求項６】 前記一つ以上の放出ノズルにおけるバク
    テリア減少溶液の流量は、一秒当たり約１．９から約
    ３．８リットル（０．５から１．０ガロン）の範囲であ
    る請求項１に記載の装置。
  7. 【請求項７】 前記一つ以上の噴霧ノズルにおけるバク
    テリア減少溶液の流量は、一秒当たり約１．９から約
    ３．８リットル（０．５から１．０ガロン）の範囲であ
    る請求項１に記載の装置。
  8. 【請求項８】 前記内側部分の前記底壁は、下方向に傾
    斜し、排出口に接続される通路を形成する請求項１に記
    載の装置。
  9. 【請求項９】 一端部において前記一つ以上の接続器
    に、また他端部において前記端部壁及び前記内側部分の
    側壁を貫通して接続された掛け金ガイドを、さらに具備
    する請求項１に記載の装置。
  10. 【請求項１０】 前記一つ以上の管へバクテリア減少化
    学溶液を供給するのに使用される再生利用装置をさらに
    具備し、前記再生利用装置は、バクテリア減少溶液の供
    給を維持するためのタンクと、前記一つ以上の管に接続
    されたポンプと、前記タンクを前記ポンプへ接続する
    管、とを具備する請求項１に記載の装置。
  11. 【請求項１１】 前記一つ以上の管へバクテリア減少化
    学溶液を供給するのに使用される再生利用装置をさらに
    具備し、前記再生利用装置は、バクテリア減少溶液の供
    給を維持し、管によって前記排出口に接続されるタンク
    と、前記一つ以上の管に接続されたポンプと、前記タン
    クを前記ポンプへ接続する管、とを具備する請求項８に
    記載の装置。
  12. 【請求項１２】 大きな固体粒子を除去するために前記
    タンク内又は前記ポンプの吸い込み側に設置された膜
    と、前記タンクと前記排出口とを接続する管、とをさら
    に具備する請求項１１に記載の装置。
  13. 【請求項１３】 前記内側部分全体に上側から向けられ
    るように取り付けられた一つ以上の浄化ノズルと、前記
    一つ以上の浄化ノズルを前記一つ以上の管に接続する
    管、とをさらに具備する請求項１に記載の装置。
  14. 【請求項１４】 側壁及び底壁を有する内側部分と、側
    壁及び底壁及び端部壁を有する外側部分とを有する機械
    であって、前記端部部分が前記外側部分と前記内側部分
    とを接続し、前記内側部分の領域が一つ以上の処理され
    る鳥肉又は動物肉を完全に取り囲む空間を提供する機械
    と、 バクテリア減少化学溶液が処理される鳥肉又は動物肉の
    体内空洞の内側全体に供給されることを可能にするため
    に、前記機械の前記内側部分内に取り付けられ、バクテ
    リア減少化学溶液源に接続される一つ以上の放出ノズル
    と、 バクテリア減少化学溶液が処理される鳥肉又は動物肉の
    外側表面全体に供給されることを可能にするために、前
    記機械の前記内側部分内に取り付けられ、バクテリア減
    少化学溶液源に接続される一つ以上の噴霧ノズルと、 バクテリア減少化学溶液源に前記一つ以上の放出ノズル
    及び前記一つ以上の噴霧ノズルを接続するための一つ以
    上の管と、 鳥肉又は動物肉が処理される設備内に設置された現存す
    る上部コンベアに前記装置の外側部分又は端部壁を接続
    するための一つ以上の接続器、とを具備する装置を提供
    する段階と、 前記一つ以上の接続器を利用することによって現存する
    上部コンベアに前記装置を接続する段階と、 現存する上部コンベアに処理される鳥肉又は動物肉を取
    り付ける段階と、 上部コンベアに沿って及び前記装置の内側部分を通して
    処理される鳥肉又は動物肉を輸送する段階と、 処理される鳥肉又は動物肉の体内空洞の内側全体に前記
    一つ以上の放出ノズルを通してバクテリア減少化学溶液
    を供給する段階と、 処理される鳥肉又は動物肉の外側表面全体に前記一つ以
    上の噴霧ノズルを通してバクテリア減少化学溶液を供給
    する段階、とを有する鳥肉又は他の食用動物肉に付着す
    る病原性バクテリアの量を減少するための方法。
  15. 【請求項１５】 処理される鳥肉又は動物肉は鶏肉であ
    る請求項１４に記載の方法。
  16. 【請求項１６】 バクテリア減少化学溶液は正リン酸三
    アルカリ金属の溶液を含む請求項１５に記載の方法。
  17. 【請求項１７】 バクテリア減少化学溶液はリン酸三ナ
    トリウム溶液を含む請求項１６に記載の方法。
  18. 【請求項１８】 前記一つ以上の放出ノズルにおけるバ
    クテリア減少溶液の流量は、一秒当たり約１．９から約
    ３．８リットル（０．５から１．０ガロン）の範囲であ
    る請求項１７に記載の方法。
  19. 【請求項１９】 前記一つ以上の噴霧ノズルにおけるバ
    クテリア減少溶液の流量は、一秒当たり約１．９から約
    ３．８リットル（０．５から１．０ガロン）の範囲であ
    る請求項１７に記載の方法。
  20. 【請求項２０】 再生利用装置のポンプから前記一つ以
    上の管へバクテリア減少化学溶液を供給するさらなる段
    階を有し、前記再生利用装置は、バクテリア減少溶液の
    供給を維持するためのタンクと、前記一つ以上の管に接
    続されたポンプと、前記タンクを前記ポンプへ接続する
    管、とを具備する請求項１４に記載の方法。
  21. 【請求項２１】 前記タンクと前記内側表面とを接続す
    る段階と、前記内側表面から前記タンク内へ余分なバク
    テリア減少化学溶液と固体粒子を再循環させる段階、と
    をさらに有する請求項２０に記載の方法。
  22. 【請求項２２】 余分なバクテリア減少化学溶液から固
    体粒子を除去する段階と、前記ポンプへ前記余分なバク
    テリア減少化学溶液を供給する段階、とをさらに有する
    請求項２１に記載の方法。
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